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日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
『惡の華』(あくのはな)は、押見修造による日本の漫画作品。『別冊少年マガジン』(講談社)2009年10月号(創刊号)から2014年6月号まで連載された。2013年にはテレビアニメも放送された。2019年9月には実写映画が公開[1]。
惡の華 | |
---|---|
ジャンル | 少年漫画・サスペンスホラー |
漫画 | |
作者 | 押見修造 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 別冊少年マガジン |
レーベル | 講談社コミックス |
発表期間 | 2009年10月号(創刊号) - 2014年6月号 |
巻数 | 全11巻 |
話数 | 全57話+特別番外編 |
アニメ | |
原作 | 押見修造 |
監督 | 長濱博史 |
シリーズ構成 | 伊丹あき |
脚本 | 伊丹あき |
キャラクターデザイン | 島村秀一 |
音楽 | 深澤秀行 |
アニメーション制作 | ZEXCS |
製作 | 「惡の華」製作委員会 |
放送局 | 放送局参照 |
放送期間 | 2013年4月5日 - 7月5日 |
話数 | 全13話 |
映画 | |
原作 | 押見修造 |
監督 | 井口昇 |
脚本 | 岡田麿里 |
音楽 | 福田裕彦 |
制作 | 角川大映スタジオ |
製作 | 映画『惡の華』製作委員会 |
配給 | ファントム・フィルム |
封切日 | 2019年9月27日 |
上映時間 | 127分 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ・映画 |
ポータル | 漫画・アニメ・映画 |
「絶望」をテーマに、思春期特有の精神的彷徨と自我の行方を描いた青春漫画[2]。作品名はシャルル・ボードレールの同名詩集による。連載依頼のきっかけは、押見が2004年に執筆した作品『スイートプールサイド』による。
物語の舞台となる地方都市の情景や登場人物には、作者の故郷である群馬県桐生市と学生時代をモデルにした要素が多く反映されている(自伝ではないが、実写映画の紹介では、Huluなど自伝的漫画と紹介しているものもある)。高校編の街のモデルは埼玉県さいたま市大宮区である。
出張読み切りとして『週刊少年マガジン』2010年42号に特別番外編が掲載され[3]、単行本第3巻に収録されている。また、関連作品に高本ヨネコ作のコラボレーション漫画「ラブの華トラブル」が存在する(詳細は該当項目を参照)。
『このマンガがすごい! 2011』(宝島社)のオトコ編で第10位にランクインした。2019年10月時点で累計発行部数は300万部を記録している[4]。
第1巻から第6巻までは中学編、第7巻34話からは高校編。
クラスの美少女・佐伯奈々子に密かに想いを寄せる春日高男。ある日の放課後、出来心により彼女の体操着を盗んでしまうが、その様子は嫌われ者の女子・仲村佐和に目撃されていた。窮地に陥り、仲村からの無茶な要求に翻弄される中、意外なきっかけから佐伯と付き合うことになり、春日は恋心と背徳の自己矛盾に苛まれる。そんな彼に呼応するかの如く、佐伯も内に秘めた意思を徐々に示すようになる。
現実社会の閉塞感に自己認識を見出せず、遣る瀬無い自我を抱える3人の中学生のアイデンティティは互いに交錯し、儚い逸脱へと舵を切っていく。
中学校編から3年後、春日高男は埼玉県で高校生活を送っていた。ある騒動以降、仲村と離れ離れになりながらも春日は彼女への思いを捨て切れず、そして抜け殻のように毎日を過ごしていた。そんな春日はあるきっかけから男子の憧れの的である常磐文と交流を深め、常磐の中に仲村の影を感じていく。
声はアニメ版の声優。演(舞)は舞台版の俳優。演(映)は映画版の俳優。
2013年4月より6月まで放送された。全13話。原作冒頭から春日が仲村に契約しようと誘う場面[8]まで描かれる。最終回終盤では時系列としては先の展開にあたる、春日と仲村が夏祭りの櫓で包丁を手に「クソムシどもッ」と叫ぶ場面[9]までがダイジェストで挿入される。そのままのアニメ化では原作の本質と違うと思った監督の発想で、日本のテレビアニメでは史上初の全編ロトスコープを用いた作品となっており[10][注 1]、絵は原作とは全く違う実写タッチのものになっている[11]。音声収録は広域録音に適したガンマイクを使用しており、演技においても実写を意識している[12]。実写撮影は原作の舞台である群馬県桐生市。
当初は監督の長濱の意向で「原作の絵に寄せる形で」と製作する予定だったが、実写の撮影をしている途中監督は「もうキャラでも役者でもない人になっていく、言ってしまえばモーションキャプチャーに近い形になっていく、自分達のやりたいのはモーションキャプチャーかな?そうじゃない」と思うようになり迷った末そのまま(実写の俳優に近づける形で)いく事になった[13]。また監督は原作者の押見に「原作の絵に近付けたりした方がいいですか?ロトスコープの役者さんの顔を?」と聞いた所「いえ!、あの・・全く違う物の方がいいです。役者さんの顔に寄せて下さい、役者さんの顔でやって下さい」となり現在に至る[14]。
2013年4月30日にはロトスコープの元になったモノクロ色の実写映像パートの第3話がニコニコ生放送で配信され[15]、Blu-rayおよびDVD版の特典として実写映像版が付属。
上記、登場人物以外の声。
話数 | 作画統括 | 作画監督 | 総作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|
第一回 | 平川哲生 | 新田靖成 | - | 2013年 4月5日 |
第二回 | 川崎逸朗 | 谷津美弥子、佐藤浩一、島沢ノリコ 藤木奈々、室田恵梨 | 新田靖成 | 4月12日 |
第三回 | 岡村正弘 | 藤原未来夫、そ〜とめこういちろう、北川大輔 佐藤浩一、鳥沢ノリコ、いがりたかし 広尾佳奈子、室田恵梨、藤木奈々 | 谷津美弥子 | 4月19日 |
第四回 | 青井小夜 | 藤原未来夫、青井小夜、北川大輔、室田恵梨 藤木奈々、鳥沢ノリコ、山本篤史、野道佳代 さのえり、佐藤浩一、加藤真一、高橋敦子 | 新田靖成 | 4月26日 |
第五回 | 川崎逸朗 | 鳥沢ノリコ、佐藤浩一、そ〜とめこういちろう 宮本佐和子、北川大輔、山本篤史 藤木奈々、室田恵梨、藤原未来夫 | 谷津美弥子 | 5月3日 |
第六回 | 高林久弥 | 島沢ノリコ、佐藤浩一、そ〜とめこういちろう 宮本佐和子、北川大輔、山本篤史 藤木奈々、室田恵梨、藤原未来夫 加藤真人、広尾佳奈子、高橋敦子 野道佳代 | 新田靖成 | 5月10日 |
第七回 | 川崎逸朗 平川哲生 | 藤原未来夫、宮本佐和子、加藤真人 島沢ノリコ、広尾佳奈子、藤木奈々 室田恵梨、野道佳代、いがりたかし 佐藤浩一、そ〜とめこういちろう、北川大輔 長屋誠志郎 | 谷津美弥子 | 5月17日 |
第八回 | 森義博 | 前田達之、小澤円 | 新田靖成 | 5月24日 |
第九回 | 松下周平 | 枡田邦彰、立田眞一、重本和佳子 | 谷津美弥子 | 5月31日 |
第十回 | 青井小夜 | 北川大輔、藤木奈々、宮本佐和子 野道佳代、山本篤史、室田恵梨 広尾佳奈子、そ〜とめこういちろう、さのえり | 新田靖成 島沢ノリコ | 6月7日 |
第十一回 | 川崎逸朗 | 藤原未来夫、佐藤浩一、島沢ノリコ 加藤真人、そ〜とめこういちろう、坂本俊太 | 谷津美弥子 | 6月14日 |
第十二回 | 山本天志 | 立田眞一、重本和佳子、北條直明 | 新田靖成 | 6月21日 |
第十三回 | 不明[注 2] | 7月5日 |
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
日本全域 | アニマックス | 2013年4月5日 - 7月5日 | 金曜 22:00 - 22:30 | アニメ専門BS/CS放送 | リピート放送あり |
2013年4月6日 - 7月6日 | 土曜 22:30 - 23:00 | [注 3] | |||
東京都 | TOKYO MX | 2013年4月6日 - 6月29日 | 土曜 25:30 - 26:00 | 独立局 | |
埼玉県 | テレ玉 | 2013年4月7日 - 6月30日 | 日曜 25:00 - 25:30 | ||
千葉県 | チバテレビ | ||||
神奈川県 | tvk | ||||
群馬県 | 群馬テレビ | 2013年4月8日 - 7月1日 | 月曜 24:30 - 25:00 | ||
兵庫県 | サンテレビ | ||||
京都府 | KBS京都 | 月曜 25:00 - 25:30 | |||
日本全域 | ビデオマーケット | 月曜 25:30 更新 | ネット配信 | ||
バンダイチャンネル | 2013年4月9日 - 7月2日 | 火曜 12:00 更新 | |||
ニコニコ生放送 | 火曜 24:30 - 25:00 | ||||
ニコニコチャンネル | 火曜 25:00 更新 | ||||
ShowTime | 2013年4月10日 - 7月3日 | 水曜 12:00 更新 | |||
みんなでストリーム | 水曜 22:00 - 22:30 |
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD | DVD | |||
1 | 2013年8月21日 | 第1話 - 第2話 | KIZX-116/7 | KIBA-2021 |
2 | 第3話 - 第4話 | KIZX-118/9 | KIBA-2022 | |
3 | 2013年10月2日 | 第5話 - 第6話 | KIZX-120/1 | KIBA-2023 |
4 | 2013年10月23日 | 第7話 - 第8話 | KIZX-122/3 | KIBA-2024 |
5 | 2013年11月27日 | 第9話 - 第10話 | KIZX-124/5 | KIBA-2025 |
6 | 2013年12月25日 | 第11話 - 第13話 | KIZX-126/7 | KIBA-2026 |
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