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ゲーム・オブ・スローンズ
アメリカのテレビファンタジードラマシリーズ ウィキペディアから
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『ゲーム・オブ・スローンズ』(原題:Game of Thrones、略称GOT[2])は、ジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズ『氷と炎の歌』を原作としたHBOのテレビドラマシリーズ。中世ヨーロッパに類似するがドラゴンや魔法が存在する架空の世界において、多くの登場人物が入り乱れる群像劇である。北アイルランド、マルタ、クロアチア、アイスランド、モロッコ、スコットランド、アメリカ合衆国、スペインで撮影されている。2011年春から放送が始まり、最終話は2019年5月19日に放送された。
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日本ではスター・チャンネルにおいて2013年1月から放送され、第6シーズンからは日米同時放送された。ワーナー エンターテイメント ジャパンからDVD&Blu-rayが発売されている。2016年2月18日、Huluで配信が開始された。2017年からはAmazonビデオでも配信されている。なお、各シーズンの副題は日本独自につけられている。
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背景
→「氷と炎の歌の世界」も参照
一つの季節が不規則に数年間も続く大陸ウェスタロスと、海を隔てた東の大陸エッソスが主な舞台である。古代には、ウェスタロスには〈森の子ら〉と呼ばれる小柄な種族が住んでいたが、ここに〈最初の人々〉と呼ばれる民族が侵入して〈森の子ら〉との戦争の後に講和し、〈ホワイト・ウォーカー〉と呼ばれる北からの超自然的脅威に備えるために、協力して〈壁〉と呼ばれる魔法的防壁を築いた。〈壁〉は歴代の王によって支持され、志願者および追放された犯罪者が送られて防御されている。北部にはいまだに〈最初の人々〉の影響が色濃く残り、〈古の神々〉があがめられる。
その後、アンダル人がウェスタロスを征服し、七王国を成立させた。アンダル人の持ちこんだ〈七神正教〉は、北部と〈鉄諸島〉を除くウェスタロス中で信奉されている。
物語の数百年前、エッソスでは古代ヴァリリア帝国が崩壊し、ヴァリリア人のターガリエン家がドラゴンを使ってウェスタロスに襲来し、七王国を征服、解体してターガリエン統一王朝を開き、倒した敵の剣を溶かして作られた〈鉄の玉座〉に座ることになった。
物語の十数年前に、〈ロバートの反乱〉と呼ばれる出来事があった。ターガリエン家の庶流であるバラシオン家がターガリエン王朝を倒して〈鉄の玉座〉に座り、ターガリエン王朝のほとんどは殺されたが、デナーリス・ターガリエンなど一部の血縁の者はエッソスに逃れた。この反乱のきっかけは、ロバート・バラシオンの婚約者でエダード・スタークの妹であったリアナ・スタークが、エイリス・ターガリエン二世王の息子のレイガー・ターガリエンと共に失踪し、これに抗議したエダードの父と兄がともに王によって処刑されたことであった。ロバートとエダードは、里親であったジョン・アリンと共に反乱軍を立ちあげた。王は自らの護衛〈王の盾〉であったジェイミー・ラニスターによって裏切られて殺され、ロバートが代わって新王朝をひらいた。エダードはタリー家を味方につけるため、キャトリン・タリーと結婚した。リアナもレイガーも死に、エダードはジョン・スノウを自らの落とし子として戦いから連れ帰った。その後はジョン・アリンがロバートの〈王の手〉として、宰相の役目を担った。ロバートは、反乱に加わったラニスター家から、ジェイミーの双子の姉のサーセイ・ラニスターを娶った。
その数年後、〈鉄諸島〉のグレイジョイ家が反乱をおこしたが鎮圧され、幼いシオン・グレイジョイはスターク家の人質となってウィンターフェルで育てられることとなった。
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プロット
要約
視点
概要
→「氷と炎の歌のテーマ」も参照
本シリーズの脚本には小説シリーズ『氷と炎の歌』の作者ジョージ・R・R・マーティンも加わっており、小説のあらすじに沿って製作されている(氷と炎の歌のあらすじ参照)。シーズンが進むにつれて、小説との差異はしだいに大きくなる。小説に比べてドラマの登場人物は減らされており、一人の登場人物が、小説における複数の登場人物の役割を負う。
本シリーズには3つの主要なストーリーラインがある。シーズンが進むにつれて、一つのストーリーラインに収斂していく。
- 一つ目は、ロバート・バラシオン王死去に伴う、七王国の〈鉄の玉座〉を巡ってのウェスタロスの内戦
- 二つ目は、再来したホワイト・ウォーカーの脅威から七王国を守ろうとする、ジョン・スノウを中心としたウェスタロス極北部の〈壁〉における戦い
- 三つ目は、エッソスに亡命したターガリエン家の血筋であるデナーリス・ターガリエンの〈鉄の玉座〉奪還の試み
物語は9つの諸名家を中心に語られる。王室領およびリヴァーランドを除く7つの領地は、かつて独立した王国であった。統一後のウェスタロスがいまだに七王国と呼ばれる由縁である。ウェスタロスでは結婚は神聖であり、高貴な人物の婚外子は落とし子と呼ばれ相続権もない。落とし子は地方ごとに特別な名字をつけられ、北部ではスノウ、リヴァーランドではリヴァーズ、ドーンではサンドとされる。
プロットラインの多くに関与しているのは、北部の領主の「スターク家」である。エダード・”ネッド”・スタークを長とし、妻キャトリン、熱血漢で責任感の強い長男のロブ、可憐な長女サンサ、おてんば娘の次女アリア、好奇心旺盛な次男ブラン、末息子のリコンの2女3男がいる。これに加え、ネッドの落とし子(私生児)であるジョン・スノウ、グレイジョイ家から人質として差し出されたシオン・グレイジョイが共に暮らす。ロブとジョンは同い年である。
エダードの友で王のロバートと王妃サーセイの間にはジョフリー、ミアセラ、トメンの3人の子がいる。だがサーセイが真に愛するのは双子の弟のジェイミーであり、小人の弟のティリオンを憎む。ラニスター家出身の3人の父はかつての〈王の手〉で、冷酷なタイウィンである。ロバートにはスタニスとレンリーの二人の弟がいる。
ロバートによって倒された前王朝ターガリエン家の生き残りのヴィセーリスとデナーリスは海を渡った東の大陸エッソスで亡命生活を送る。
第1シーズン『七王国戦記』
原作第一部『七王国の玉座』をベースに製作されている。
- 七王国にて
- スターク家の領地で、バラシオン家の紋章である牡鹿と、スターク家の紋章であるダイアウルフが死んで見つかるが、そばでスターク家の子らと同じ数だけのダイアウルフの仔が見つかり、子らはそれぞれ1匹ずつを所有することになる。ロブはグレイウィンド、サンサはレディ、アリアはナイメリア、ブランはサマー、リコンはシャギードッグ、ジョンはゴーストと名付け、ジョンの仔はアルビノ種である。
- ネッドの古くからの友人であり、現在の七王国の王であるロバートは、サーセイと愛のない結婚生活を送っている。サーセイは、父タイウィンの反対を振り切って王の護衛となっている、双子の弟のジェイミーと秘密裏に肉体関係を持っているが、その下の弟である小人のティリオンは忌み嫌う。世継ぎとされるジョフリーをはじめとして、サーセイの子供たちは、実際にはジェイミーの子である。またロバートの弟であるレンリーは、強大なタイレル家のマージェリーと結婚しているが、彼女の兄で、ハンサムな〈花の騎士〉として女性に人気が高いロラスと男色関係にある。
- 〈壁〉とその北にて
- スターク家で落とし子として差別されながら育ったジョン・スノウは、〈壁〉で北方の脅威から七王国を守る叔父ベンジェンに刺激を受け、〈冥夜の守人〉(ナイツウォッチ)に加わることを志願してウィンターフェルを離れる。だが、〈壁〉の北では数千年間で初めての変事が起こる。
- エッソスにて
- 海の向こうでは、ロバートによって王座を簒奪され追放されたターガリエン家の生き残りであるヴィセーリスが王座を取り戻そうと画策している。そのために妹のデナーリスとドスラク族の族長であるカール・ドロゴの結婚をとりまとめ、勢力を拡大しようとする。ウェスタロスからやって来た騎士ジョラー・モーモントはヴィセーリスとデナーリスに仕えるようになる。デナーリスはドスラク族に馴染む努力をし、ドロゴの愛も得る。しかしヴィセーリスは驕慢でドロゴの怒りを買い「溶けた黄金の王冠」によって殺される。デナーリスはドロゴの子を身籠るが、女妖術師が胎内の子を殺し、戦傷が悪化したドロゴを植物人間にする。安楽死させられたドロゴの火葬の際、デナーリスはドラゴンの卵と共にその炎に入るが彼女の身は焼かれず、「ドラゴンの末裔」である事を証明する。炎の中で3匹のドラゴンも孵化している。
第2シーズン『王国の激突』
原作第2部『王狼たちの戦旗』をベースに製作されている。
- 七王国にて
- ロバートとサーセイの子の出自を疑い、レンリーに続いて、その兄であるスタニスもまた王位に名乗りを上げる。元密輸業者のダヴォス・シーワースは忠実な家臣としてスタニスを助ける。スタニスの家来たちの多くは〈七神正教〉ではなく〈光の王〉の神を信じるようになっており、その女祭司のメリサンドルが劣勢のスタニスのために魔法の力をふるう。
- 巨躯で容貌にも恵まれないが強力な女騎士であるブライエニーがレンリーの護衛となるが、キャトリンと共に事件に巻き込まれたのちはキャトリンに仕える。〈北の王〉と名乗ったロブは、戦いへの援助を得るために強大なフレイ家の娘との婚姻を約束していたが、戦場でタリサと出会い、魅かれてゆく。
- アリアは正体を隠して北部へと逃亡する途中でラニスター家に捕えられ、謎の人物ジャクェン・フ=ガーの助けを借りて逃げ出す。
- エッソスにて
- 狭い海の向こう側では、デナーリスが砂漠を艱難辛苦ののちに通りぬけて、繁栄するクァースの街にたどり着き、富裕な商人ザロ・ゾアン・ダクソスの援助を受けて〈鉄の玉座〉を奪回しようとするが、侍女の裏切りにより妖術師にドラゴンが奪われる。デナーリスはドラゴンを奪回し、妖術師はドラゴンの炎に焼かれる。王座奪還を目指すデナーリスは新たな旅に出る。
第3シーズン『戦乱の嵐-前編-』
原作第3部『剣嵐の大地』の前半をベースに製作されている。
- 七王国にて
- スタニスを〈ブラックウォーターの戦い〉で破った後、ラニスター家は〈鉄の玉座〉を確固たるものにしている。だが同盟相手のタイレル家は強力かつ謀略に長け、新たな脅威となる。ティリオンは〈王の手〉の地位を失い、父に自分の貢献が認められないことに苦しむ。一方、利き腕を失ったジェイミーはキングズランディングに戻る旅の途中で、道連れのブライエニーと信頼を育む。
- スターク家は戦争に負けつつある。ロブが婚約を破ってタリサと結婚したために、ウォルダー・フレイからの支持はなくなり、軍勢の信頼も失い始める。母キャトリンがジェイミーを解放したために、ロブとの関係は冷えこむが、キャトリンの父とロブの弟たちの死で二人は絆を取り戻す。だが、実はブランとリコンは生き延び、リード家の子供たちとともに北へ向かっている。シオンは二人の死を偽装するが、見知らぬ男たちに拷問を受ける。アリアは帰郷の旅を続けるが、〈旗標なき兄弟団〉、次にサンダー・クレゲインに捕えられてしまう。サンサはキングズランディングでラニスター家に囚われたままだが、陰謀をめぐらすピーター・ベイリッシュとタイレル家から助けの手を差し伸べられる。
- ドラゴンストーンでは、スタニスが〈ブラックウォーターの戦い〉での敗戦に打ちひしがれている。ダヴォスはメリサンドルを殺そうとして捕えられ、メリサンドルは〈光の王〉の神を信じ、再びスタニスを立たせようと努力する。
- 〈壁〉と周辺にて
- ジョンは真の意図を隠してマンス・レイダーの〈野人〉の軍に加わる。イグリットと恋に落ちたために、イグリットと〈冥夜の守人〉のどちらかを選ばなければならなくなる。〈冥夜の守人〉の偵察隊は〈異形〉(ホワイト・ウォーカー)に襲われて数を減じ、反乱を起こす。
- エッソスにて
- 奴隷商人湾の都市アスタポアにて、デナーリスの仲間に、かつての〈王の盾〉のバリスタン・セルミーが加わる。デナーリスは、強力な宦官奴隷兵である8000の〈穢れなき軍団〉を、ドラゴン1頭と交換する。だがドラゴンは奴隷商人に従わず、デナーリスはアスタポアを〈穢れなき軍団〉とドラゴンによって征服する。〈穢れなき軍団〉は解放されるが、そのままデナーリスに仕える事を選び、司令官グレイ・ワームを選出する。次にデナーリスの軍団は、多数の奴隷を抱え傭兵軍〈次子〉(セカンド・サンズ)に護られる都市ユンカイへと進軍する。ユンカイは降伏を拒むが、〈次子〉の副長のダーリオ・ナハーリスはデナーリスに惹かれて隊長ともう一人の副長の首を持参して寝返り、ユンカイは陥落する。デナーリスはユンカイの奴隷達を解放する。
第4シーズン『戦乱の嵐-後編-』
原作第3部『剣嵐の大地』の後半をベースに、原作第4部『乱鴉の饗宴』および第5部『竜との舞踏』からのストーリーの一部を加えて製作されている[3]。
- 七王国にて
- キングズランディングには、ジョフリー王とマージェリーの婚儀の客が集まり、その中には復讐を求めるオベリン・マーテルもいる。ジョフリーが毒殺された時、動揺したサーセイは弟のティリオンが息子を殺した犯人だと名指しする。ティリオンは姉と父に陥れられ、愛した人々すべてに見捨てられる。
- スターク家の残りの子供たちは戻る家をなくし、それぞれの旅を始める。サンサはピーター・ベイリッシュの助けでキングズランディングを逃げ出すが、二人の仲を疑い嫉妬に燃える叔母ライサと争いになる。一方、アリアは親戚から身代金を得ようとするサンダー・クレゲインに連れられ高巣城に旅する。
第5シーズン『竜との舞踏』
原作第4部『乱鴉の饗宴』、および第5部『竜との舞踏』をベースにし、第3部『剣嵐の大地』の内容を加えて製作されている。
- 七王国にて
予言を信じてマージェリーを恐れるサーセイはタイレル家の没落を謀り、〈七神正教〉に軍事組織の復活を許す。マージェリーとロラス・タイレルだけでなく自分もまた逮捕される羽目となり、恥辱を受ける。
ジェイミーはブロンと共にドーンに潜入して危険にさらされたミアセラを救出しようとする。
タイウィン亡きあとラニスター家の弱体化を見通したピーター・ベイリッシュはサンサを連れてウィンターフェルに行き、嫡出子となったラムジーと結婚させるが、サンサは夫に虐待を受ける。スタニスは軍を率いてウィンターフェルに侵攻するが大雪に阻まれる。
- 〈壁〉と周辺にて
ナイツ・ウォッチの総帥となったジョンは〈野人〉と協力してホワイト・ウォーカーと戦うため、〈壁〉の向こうに旅して数千の〈野人〉を連れ帰る。
- エッソスにて
デナーリスはミーリーンの奴隷を解放するもレジスタンスである〈ハーピーの息子たち〉に苦しめられてバリスタン・セルミーを失い、地元の名族と結婚して妥協を図る。ティリオンはデナーリスに仕えるためにヴァリスと旅する途中で、追放されたジョラーに誘拐され、さらには奴隷商人に捕えられるがミーリーンにたどり着きデナーリスの助言者となる。〈ハーピーの息子たち〉に襲われたデナーリスはドロゴンに救われ、その背に乗って荒野に着く。
第6シーズン『冬の狂風』
原作者との話し合いにより、当時未刊の原作第6部『冬の狂風』の内容をベースに、原作第4部『乱鴉の饗宴』の内容を加えて製作されている。
- 七王国にて
サーセイは〈七神正教〉に復讐を謀る。〈火素〉を使って大聖堂を爆破し、ハイ・スパロウをタイレル家ともども殺すが、トメンは自殺し、サーセイは自ら〈鉄の玉座〉に座る。
ドーンでは、ラニスター家に弱腰のドーランがエラリア・サンドのクーデターで殺される。家族を殺されたオレナが復讐のためにマーテル家と同盟する。
ジェイミーは、リヴァーラン城を無血で開城させる。アリアがウォルダー・フレイを殺して母と兄の仇をとる。
- 〈壁〉と北部にて
ジョン・スノウはメリサンドルの魔術で蘇生し、サンサと再会して〈壁〉から離れる。野人の軍を率いてボルトン軍と戦い、ピーター・ベイリッシュ率いる谷間の軍の助けでウィンターフェルを奪回する。冬が来る中、北部諸侯に推されて〈北の王〉となる。
〈壁〉の向こう側では、ブランが過去を幻視する訓練を積み、ジョンの出生の秘密を知る。
- エッソスにて
デナーリスはドスラク人に捕えられるが、奇蹟を見せて支持を得る。ドラゴンを操って、ミーリーンを攻める親方たちの軍を打ち破り、ヤーラおよびシオンと同盟してウェスタロスに戻ろうとする。
第7シーズン『氷と炎の歌』
原作者との話し合いにより、当時未刊の原作第6部『冬の狂風』と第7部『A Dream of Spring』の内容をベースに製作されている。これまで独立していたストーリーラインが交わり、登場人物たちが初めて出会い、あるいは再会する。
デナーリスはドラゴンストーンに上陸し、サーセイに対抗して諸名家と同盟する。だがラニスター家の策略とユーロンの艦隊によってタイレル家とマーテル家は崩壊し、ヤーラの艦隊も失われる。デナーリスはタイレル家攻略から戻るラニスター軍を襲い、ドラゴンの力を見せる。
ジョン・スノウはデナーリスに会ってホワイト・ウォーカーとの戦いへの助力を求め、デナーリスは〈壁〉の北に飛んでジョンの危機を救うがドラゴンの一頭ヴィセーリオンを失う。ジョンの連れ帰った〈亡者〉を見せられたサーセイは偽りの休戦を約束する。ブランの幻視で、ジョンがレイガー・ターガリエンとリアナ・スタークの嫡出子エイゴンであることが分かる。
アリアとブランはウィンターフェルに戻り、ジョンの代理を務めるサンサに再会する。サンサはピーター・ベイリッシュを殺人と反逆の罪で処刑させる。
〈夜の王〉が蘇生させたドラゴンを用いて〈壁〉を崩壊させ、死者の大軍が南へ進む。
第8シーズン『最終章』
原作者との話し合いにより、当時未刊の原作第6部『冬の狂風』と第7部『A Dream of Spring』の内容をベースに製作されている。
デナーリスとジョンはドスラク軍、〈穢れなき軍団〉、ドラゴンを率いてウィンターフェルに入る。スターク家は結集し、シオン、ジェイミー、ティリオンも加わって死者の軍団を待ち受ける。ジョンは自分の出自を知り、デナーリスに伝える。キングズランディングのサーセイはエッソスの傭兵〈黄金兵団〉を雇うが北に援軍は送らない。死者の軍団は生者の守備軍を圧倒し、ジョラーやシオンは死ぬが、アリアが〈夜の王〉を倒して生者は辛くも勝利を収める。
デナーリスはキングズランディング攻めに向かうが、待ち伏せでドラゴンの一頭を失う。サーセイは民衆を市内に呼び入れ、捕虜にしたミッサンデイを処刑して挑発する。王位継承権の揺らいだデナーリスは恐怖で人々を服従させようとキングズランディングを壊滅させ、多くの民衆とともにサーセイを殺す。デナーリスは捕虜を全員処刑し、さらに戦争を続けて全世界を征服しようとするが、民衆や弟妹たちの安全を気にかけるジョンに刺殺される。有力諸家の会合でブランが北部を除く六王国の王となり、サンサは独立した北部の女王となる。ジョンは再び〈壁〉に送られ、アリアはウェスタロスの西へ航海し、ティリオンは〈王の手〉となる。ドロゴン、〈穢れなき軍団〉、ドスラク軍はエッソスに帰る。
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登場人物とキャスト(50音順)
→詳細は「ゲーム・オブ・スローンズの登場人物」を参照
主要人物
その他の登場人物
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エピソード
要約
視点
第1シーズン 『七王国戦記』
第2シーズン 『王国の激突』
第3シーズン 『戦乱の嵐-前編-』
第4シーズン 『戦乱の嵐-後編-』
第5シーズン 『竜との舞踏』
第6シーズン 『冬の狂風』
日本では、第6シーズンはアメリカ東海岸と同時である月曜朝10時から世界最速で放送された。
第7シーズン 『氷と炎の歌』
2017年7月16日より放送。第6シーズンに続き、日本ではアメリカ東海岸と同時である月曜朝10時から世界最速で放送された。
第8シーズン『最終章』
2019年4月14日より放送され、日本ではアメリカ東海岸と同時である2019年4月15日朝10時から世界最速で放送された。初回放送時には権利元が制作した【世界同時放送版】の字幕で放送されたが、6月以降の再放送ではスターチャンネル作成の字幕に差し替えられた。
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製作
要約
視点
製作過程
デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスの二人が原作を読んで映像化を決意し、HBOに売り込み、原作者のジョージ・R・R・マーティンの了解を得て2007年1月にパイロット版の製作が開始された。HBOがパイロット版を気に入り、第1シーズンの製作が開始された。ベニオフとワイスがプロデューサー兼ショーランナーとなり、脚本の大部分を執筆している。脚本家としても豊富な経験を持つマーティンが第4シーズンまでの各シーズンで1話の脚本を書き、その他の脚本家も数話を書いている。
原作は2017年7月の段階では5部までの原作が刊行されているが未完であり、7部を持って完結の予定である。ドラマの第5シーズンまでに原作のストーリーはほぼ使い切られており、第6シーズン以降は原作者との話し合いでストーリーが作られている。2016年4月、第7シーズンと最終第8シーズンの製作が発表された。
本シリーズの予算規模は、『ROME[ローマ]』と比較されてきた。パイロット版の製作には500万ドルから1000万ドルが費やされ、第1シーズンは10話合計で5000万ドルから6000万ドルが費やされた。第2シーズンでは予算が15%追加された。第6シーズンは10話合計でおよそ1億ドルが費やされた[84]。
オープニング・タイトル
オープニング・タイトルは、シリーズの設定の世界の三次元地図が、中心に光源のある球の内側に投影されて映し出される。地図の上をカメラが移動するとともに、各話に出て来る土地に焦点が合い、建物が姿を現す。主要キャストとスタッフの名前が表示され、最後には各話のタイトルと、脚本家名および監督名が表示される。オープニング・タイトルは2011年のプライムタイム・エミー賞メインタイトルデザイン賞を受賞している。
ロケーション










撮影の中心は、北アイルランドのベルファスト郊外のPaint Hall スタジオであり、室内シーンのほとんどはここで撮られている。そのほか、北アイルランドの多くの場所でウィンターフェル(ダウン県のキャッスル・ワードが使用された[85])、鉄諸島、リヴァーランドなどの屋外のシーンが撮られている。
パイロット版では、ウィンターフェルのシーンはスコットランドで撮影された。
キングズランディングなど南部のシーンは、パイロット版ではモロッコで撮影されたが、第1シーズンではマルタで撮影された。
第2シーズン以降ではクロアチアのドゥブロヴニクおよびその周辺で南部のシーンが撮影された。
第3シーズンでのエッソスのシーンは、モロッコのエッサウィラで撮影され、生きた熊が出るシーンはロサンゼルスのスタジオで撮影された。〈壁〉の向こう側のシーンはアイスランドで撮影された。
第5シーズンのドーンのシーンはスペインで撮影され、セビリアのアルカサル宮殿、セビリアのオスナ大学、コルドバのローマ橋などがロケーションに使用された。
第6シーズンのドーンの〈喜びの塔〉のシーンはスペインのグアダラハラ県のザフラ城で撮影され、キングズランディングのベイラー大聖堂のシーンはスペインのジローナの大聖堂で撮影された。
衣装



シリーズの衣装は、日本の鎧やペルシャの衣装など、多くの文化から着想を得ている。ドスラク人の着衣はベドウィンに類似し(ドラゴンの鱗に似せるために魚の皮から作られているものもある)、〈野人〉はイヌイット人のように動物の皮を裏返しにして着る。〈野人〉の骨の鎧は実際の骨から取られた型によって作られ、糸やカットグットに似たラテックスで繋ぎ合わされている。〈野人〉や〈冥夜の守人〉を演じるエキストラは冷涼な気候に合わせて帽子をかぶるが、視聴者が顔を見分けられるように主要登場人物は帽子をかぶらない。ビョークが着たアレキサンダー・マックイーンデザインのハイネックのドレスが、ナタリー・ドーマーの衣装に影響を与え、娼婦の衣装はすぐに脱げるようにデザインされている。〈野人〉の衣装も宮廷の婦人の衣装も、高精細度テレビジョン放送でリアルに見えるように2週間のエイジングが施されている。女優達のために何十個ものウィグが用いられている。人の髪の毛で作られ、60cmにもなるウィグは7千ドルもし、実際の髪に見えるように洗われスタイリングされる。ウィグをつけるのは時間のかかる作業である。たとえばエミリア・クラークは、ブルネットの髪の上にプラチナブロンドのウィグをつけるのに2時間を要する。ジャック・グリーソンやソフィー・ターナーなどの俳優は頻繁に髪を染める。エミリア・クラークやドスラク人の髪の毛、ウィグ、衣装は何週間も洗ってないように見せかけられる。
言語
ウェスタロス人は共通語と呼ばれる言語を話す設定であるが、ドラマの登場人物は出身地域によりアクセントの異なるイギリス英語を話す。エダード・スタークなどの〈北部〉人はイングランド北部のアクセントで話し、タイウィン・ラニスターなどの南部人はイングランド南部のアクセントで話す。オベリン・マーテルなどのドーン人はスペイン語なまりの英語を話す。エッソスなど、ウェスタロスの外の出身人物は共通語として、外国語なまりの英語を話す。
プロデューサーはデイヴィッド・J・ピーターソンに依頼してマーティンの原作にあるいくつかの言葉に基づいて、ドスラク語およびヴァリリア語群を製作した。どちらもサブタイトルで英語訳が表示される。ドスラク語はドスラク人によって話される。ヴァリリア語はさらに高ヴァリリア語および低ヴァリリア語に分かれ、前者は今は崩壊したヴァリリア帝国全盛時に話され、いまだに学問や洗練された会話で使われる。後者は奴隷商人湾一帯の庶民によって話される。さらに、ヴァリリア帝国が倒した古代ギス帝国で話された古代ギスカル語の断片も、奴隷商人湾には残る。
スピンオフドラマ
2017年5月、HBOは5人の脚本家にそれぞれ別のスピンオフドラマを検討させると発表した[86]。
2018年6月8日、HBOは5本のアイデアの中からジェーン・ゴールドマンの提案した前日譚となるドラマシリーズを選び、そのパイロット版を発注した[87]。シリーズはゲーム・オブ・スローンズの約1万年前に始まり、諸名家の創設、ホワイト・ウォーカーの到来を告げる〈長い夜〉、そしてエッソスからのアンダル人の侵略を描く予定であった[88]。だが2019年10月29日、HBOは製作中止を決定した[89]。
2019年10月29日、『炎と血』("Fire & Blood")を原作とし、数百年前のターガリエン家の没落の始まりを描く『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』(House of the Dragon)の製作が、パイロット版を経ずに発表された[90]。10話からなるシリーズは、2022年8月21日から放送されている。日本では、2022年8月22日よりU-NEXTで全米と同時配信されている[91]。
また、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』と『ゲーム・オブ・ザ・スローンズ』に挟まれる時代を舞台とし、『七王国の騎士』を原作としたドラマシリーズも発表されている[92]。
前日譚アニメーション
2017年9月、HBOは "Game of Thrones: Conquest & Rebellion"と題したアニメーションのシリーズの製作を発表し、一部をYouTubeで公開した。シリーズはエイゴン・ターガリエン一世と妻でもある姉妹たちによる七王国征服から、300年後の〈ロバートの反乱〉までを描く。エピソード1である“Valyria’s Last Scion: House Targaryen”はヴァリリアを滅ぼした〈破滅〉と呼ばれる出来事を描き、シーズン7のDVDおよびBlu-rayのボーナスディスクに期間限定で含まれる予定である。ハリー・ロイドがヴィセーリス・ターガリエン役でナレーションを担当する[93][94]。
ドキュメンタリー
2019年5月26日、全シーズン終了の一週間後に、メイキングのドキュメンタリー"Game of Thrones: The Last Watch"が放送された[95]。
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賞
要約
視点
プライムタイム・エミー賞、ゴールデングローブ賞など数多くの賞を受賞している。2018年現在、プライムタイム・エミー賞では通算で132賞にノミネートされそのうち47賞を受賞し、史上もっとも多くを獲得したドラマとなっている。特に2015年、2016年、2018年と三回にわたって作品賞ドラマシリーズ部門を受賞している。
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
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DVD・ブルーレイ
- ゲーム・オブ・スローンズ(第一章~最終章)4K ULTRA HD コンプリート・シリーズ(30枚組+ブルーレイ ボーナス・ディスク3枚付)[4K ULTRA HD + Blu-ray]
- ゲーム・オブ・スローンズ(第一章~最終章) ブルーレイ コンプリート・シリーズ(30枚組+ボーナス・ディスク3枚付) [Blu-ray]
- ゲーム・オブ・スローンズ(第一章~最終章) DVD コンプリート・シリーズ(40枚組+ボーナス・ディスク3枚付)
脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
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