高岡市
富山県の市 ウィキペディアから
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高岡市(たかおかし)は、富山県北西部にある市[2][3]。県庁所在地の富山市に次ぐ県内第2の都市で、県西部(呉西)の中心都市である。
たかおかし 高岡市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中部地方(北陸地方) | ||||
都道府県 | 富山県 | ||||
市町村コード | 16202-7 | ||||
法人番号 | 9000020162027 | ||||
面積 |
209.58km2 | ||||
総人口 |
159,994人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 763人/km2 | ||||
隣接自治体 |
氷見市、砺波市、小矢部市、射水市 石川県河北郡津幡町、羽咋郡宝達志水町 | ||||
市の木 | つまま(タブノキ)[1] | ||||
市の花 | かたかご(カタクリ)[1] | ||||
市の花木 | さくら(サクラ属)[1] | ||||
高岡市役所 | |||||
市長 | 角田悠紀 | ||||
所在地 |
〒933-8601 富山県高岡市広小路7番50号 北緯36度45分15秒 東経137度01分32秒 | ||||
外部リンク | 高岡市公式ホームページ | ||||
ウィキプロジェクト |
加賀前田家2代当主前田利長が築いた高岡城の城下町として発展し、高岡城の廃城後は商工業都市として発展した[2][3]。伝統工芸の高岡銅器に代表される鋳物の生産が盛んである。
「高岡」の地名は『詩経』の一節「鳳凰鳴矣于彼高岡(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)」に由来し[1][4]、前田利長が築城と開町に際して名づけた瑞祥地名である。
市域面積は209.58km2で、富山県全体の面積の約5%を占めている。うち宅地が38.36km2、農地が56.96km2、山林が22.42km2、原野が2.18km2、雑種地が6.05km2、公有地が81.57km2、その他が0.03km2である[5]。
富山県の4市(氷見市、小矢部市、砺波市、射水市)、石川県の2町(津幡町、宝達志水町)、計6市町と隣接している。
市の北中部から西部にかけては山間地で、二上丘陵や西山丘陵の山々が連なる。北東部で富山湾(日本海)に面し、北東部から南部にかけての庄川と小矢部川により形成された扇状地に市街地が広がる。
日本の渚百選に選ばれる雨晴海岸は、男岩や女岩といった島々を抱く富山湾越しに立山連峰を望む景勝地である。海岸沿いは海水浴場があり、夏季は海水浴客でにぎわう。
中心市街地や北東部(伏木地区)は射水平野、南部(戸出地区、中田地区)や南西部(福岡地区)は砺波平野に含まれる。隣の砺波市にまたがる砺波平野のおよそ220km2の平野部は、屋敷林に囲まれた7,000軒を越す屋敷が点在し、散居村の風景として知られる[6]。
気候は日本海側気候で、豪雪地帯に指定されている。風上に能登半島があるため風が弱まり雪雲が停滞しやすく、沿岸部にある伏木観測所でも雪が多い。平年の最深積雪は50cm程度であるが、昭和38年1月豪雪(三八豪雪、1963年)で最深積雪225cm、平成18年豪雪(2006年)で最深積雪104cm、平成23年豪雪(2011年)で最深積雪127cmを記録している。
2020年(令和2年)の平均気温は15.1°C、平均相対湿度は79%、最深積雪は10cm、降水量は2,065mm、日照時間は1,722.4時間だった[5]。
伏木特別地域気象観測所(高岡市伏木古国府、標高12m)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 20.3 (68.5) |
23.3 (73.9) |
25.6 (78.1) |
32.0 (89.6) |
32.5 (90.5) |
37.3 (99.1) |
38.3 (100.9) |
39.7 (103.5) |
38.5 (101.3) |
34.1 (93.4) |
28.9 (84) |
23.5 (74.3) |
39.7 (103.5) |
平均最高気温 °C (°F) | 6.0 (42.8) |
7.0 (44.6) |
11.3 (52.3) |
16.7 (62.1) |
21.6 (70.9) |
24.7 (76.5) |
29.1 (84.4) |
30.9 (87.6) |
26.6 (79.9) |
21.2 (70.2) |
15.3 (59.5) |
9.3 (48.7) |
18.3 (64.9) |
日平均気温 °C (°F) | 2.9 (37.2) |
3.3 (37.9) |
6.6 (43.9) |
11.7 (53.1) |
16.8 (62.2) |
20.8 (69.4) |
25.1 (77.2) |
26.7 (80.1) |
22.7 (72.9) |
17.0 (62.6) |
11.1 (52) |
5.7 (42.3) |
14.2 (57.6) |
平均最低気温 °C (°F) | 0.2 (32.4) |
0.1 (32.2) |
2.5 (36.5) |
7.3 (45.1) |
12.7 (54.9) |
17.8 (64) |
22.3 (72.1) |
23.5 (74.3) |
19.4 (66.9) |
13.3 (55.9) |
7.4 (45.3) |
2.6 (36.7) |
10.8 (51.4) |
最低気温記録 °C (°F) | −12.1 (10.2) |
−11.3 (11.7) |
−8.7 (16.3) |
−2.6 (27.3) |
1.8 (35.2) |
8.5 (47.3) |
12.7 (54.9) |
14.0 (57.2) |
8.4 (47.1) |
1.8 (35.2) |
−0.9 (30.4) |
−8.7 (16.3) |
−12.1 (10.2) |
降水量 mm (inch) | 272.7 (10.736) |
161.6 (6.362) |
150.6 (5.929) |
121.9 (4.799) |
115.4 (4.543) |
159.4 (6.276) |
223.8 (8.811) |
194.2 (7.646) |
205.0 (8.071) |
161.2 (6.346) |
221.3 (8.713) |
294.0 (11.575) |
2,281 (89.803) |
降雪量 cm (inch) | 107 (42.1) |
71 (28) |
15 (5.9) |
1 (0.4) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
46 (18.1) |
238 (93.7) |
平均降水日数 (≥0.5 mm) | 24.4 | 19.8 | 17.8 | 13.6 | 11.8 | 11.0 | 13.7 | 10.9 | 14.1 | 13.9 | 18.4 | 23.3 | 192.7 |
平均降雪日数 | 21.0 | 17.6 | 9.2 | 1.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.0 | 12.4 | 62.6 |
% 湿度 | 81 | 77 | 71 | 69 | 72 | 79 | 80 | 77 | 77 | 75 | 76 | 80 | 76 |
平均月間日照時間 | 61.1 | 85.7 | 137.6 | 176.4 | 204.6 | 158.8 | 160.3 | 205.5 | 147.3 | 146.3 | 104.6 | 66.8 | 1,650.1 |
出典:気象庁(平均値: 1991年 - 2020年、極値: 1887年 - 現在)[8][9] |
2024年11月1日の人口(推計人口)は159,994人で、県庁所在地の富山市に次ぐ県内第2の都市である。現在の高岡市に相当する地域の人口は1985年(昭和60年)ごろをピークに減少傾向である。
住民基本台帳による年齢別人口は、年少人口(0-14歳)が18,025人(10.7%)、生産年齢人口(15-64歳)が94,450人(55.9%)、老年人口(65歳以上)が56,440人(33.4%)である[5]。
2020年(令和2年)国勢調査による高岡市の人口重心は白金町交差点付近にある。
高岡市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 高岡市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 高岡市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
高岡市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
市内の地区は以下の通り[10]。
古代、現在の高岡の郊外は、越中国の国府であり、そのため、746年に国守として大伴家持が赴任し、在任した五年間にとても多くの秀歌を残した。これは、高岡市が“万葉の里”と呼ばれる由来であり、現在も行われている高岡万葉まつりのメインイベントである万葉集全20巻朗唱の会にも受け継がれている。
近世になると、1609年に加賀前田家2代当主前田利長が高岡城に入り、“高岡”の町(現在の高岡市中心部)が開かれる。それまでのこの一帯は「関野」(せきの)または「志貴野」(しきの)と呼ばれていた。今も関野神社、富山県立志貴野高等学校などに名前が残る。この1609年の開町により、近世高岡の文化が始まる。開町の当時は、5,000人にも満たない人々で町が構成され、城の周囲や南の台地に、侍屋敷が配置されていた。だが、1615年の一国一城令により高岡城は無くなる。当時「城の無い城下町は衰退していく」と言われていたが、3代当主前田利常の「高岡の人々の転出を規制し、商業都市への転換を図る」という政策が功を奏したため、高岡は発展の道を辿り始め、高岡の“商工業の町”としての歴史が始まっていく。高岡銅器や高岡漆器などもこの頃から始まった。
近代では、1889年4月1日に青森県の弘前市などの全国30都市と共に市制が施行され、日本初の市の1つとして、“高岡市”が誕生する。当時の高岡市は面積2.04km2、人口29,202人、世帯数7,086戸と、同時に市制施行した全国31市の中で最小規模の市であった[11]。この頃から伏木港(現伏木富山港伏木地区)での交易が盛んになってくる。
現代では2005年11月1日に隣接する福岡町と新設合併し、新しく“高岡市”が発足する。2017年、次年度以降に従前の予算編成を行った場合、40億円以上の財源不足が生じることが判明、公共事業や補助金の廃止、抑制を打ち出すとともに2018年度から5年間を期間とする「財政健全化緊急プログラム」を策定した[12]。その後、財政健全化が一定の成果を上げたことから、2021年度末をもって財政健全化緊急プログラムを1年前倒しで終了した。
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 |
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歴代高岡市長(1889年 - 2005年) | |||
1 | 奥田貞済 | 1889年(明治22年)5月16日 | 1891年(明治24年)4月9日 |
2 | 市川伯孝 | 1891年(明治24年)6月20日 | 1892年(明治25年)11月7日 |
3 | 堀二作 | 1892年(明治25年)11月8日 | 1898年(明治31年)11月7日 |
4 | 筏井甚吉 | 1898年(明治31年)11月11日 | 1901年(明治34年)9月20日 |
5 | 堀二作 | 1901年(明治34年)10月2日 | 1907年(明治40年)10月1日 |
6 | 松島喜五郎 | 1907年(明治40年)10月15日 | 1913年(大正2年)10月14日 |
7 | 鳥山敬二郎 | 1913年(大正2年)11月28日 | 1917年(大正6年)11月27日 |
8 | 鳥山敬二郎 | 1917年(大正6年)12月8日 | 1921年(大正10年)12月7日 |
9 | 上埜安太郎 | 1922年(大正11年)9月16日 | 1926年(大正15年)5月21日 |
10 | 南慎一郎 | 1926年(大正15年)8月7日 | 1930年(昭和5年)8月6日 |
11 | 早苗西蔵 | 1930年(昭和5年)8月11日 | 1934年(昭和9年)8月10日 |
12 | 堀豊 | 1934年(昭和9年)8月26日 | 1938年(昭和13年)7月22日 |
13 | 木津太郎平 | 1938年(昭和13年)12月4日 | 1942年(昭和17年)11月27日 |
14 | 木津太郎平 | 1942年(昭和17年)12月3日 | 1945年(昭和20年)12月19日 |
15 | 堀健治 | 1946年(昭和21年)1月25日 | 1946年(昭和21年)11月22日 |
16 | 武田儀八郎 | 1947年(昭和22年)4月5日 | 1948年(昭和23年)4月14日 |
17 | 南慎一郎 | 1948年(昭和23年)6月1日 | 1952年(昭和27年)5月31日 |
18 | 堀健治 | 1952年(昭和27年)6月1日 | 1956年(昭和31年)5月24日 |
19 | 堀健治 | 1956年(昭和31年)5月25日 | 1960年(昭和35年)5月24日 |
20 | 堀健治 | 1960年(昭和35年)5月25日 | 1964年(昭和39年)5月24日 |
21 | 堀健治 | 1964年(昭和39年)5月25日 | 1968年(昭和43年)5月24日 |
22 | 堀健治 | 1968年(昭和43年)5月25日 | 1972年(昭和47年)5月24日 |
23 | 堀健治 | 1972年(昭和47年)5月25日 | 1976年(昭和51年)5月24日 |
24 | 堀健治 | 1976年(昭和51年)5月25日 | 1980年(昭和55年)5月24日 |
25 | 堀健治 | 1980年(昭和55年)5月25日 | 1984年(昭和59年)5月24日 |
26 | 堀健治 | 1984年(昭和59年)5月25日 | 1988年(昭和63年)5月24日 |
27 | 佐藤孝志 | 1988年(昭和63年)5月25日 | 1992年(平成4年)5月24日 |
28 | 佐藤孝志 | 1992年(平成4年)5月25日 | 1996年(平成8年)5月24日 |
29 | 佐藤孝志 | 1996年(平成8年)5月25日 | 2000年(平成12年)5月24日 |
30 | 佐藤孝志 | 2000年(平成12年)5月25日 | 2004年(平成16年)5月24日 |
31 | 橘慶一郎 | 2004年(平成16年)5月25日 | 2005年(平成17年)10月31日 |
歴代高岡市長(2005年 - ) | |||
1 | 橘慶一郎 | 2005年(平成17年)11月20日 | 2009年(平成21年)6月19日 |
2 | 高橋正樹 | 2009年(平成21年)7月12日 | 2013年(平成25年)7月11日 |
3 | 高橋正樹 | 2013年(平成25年)7月12日 | 2017年(平成29年)7月11日 |
4 | 高橋正樹 | 2017年(平成29年)7月12日 | 2021年(令和3年)7月11日 |
5 | 角田悠紀 | 2021年(令和3年)7月12日 | 現職 |
高岡市消防本部の4消防署、2出張所がある。なお、高岡市消防本部は氷見市の消防事務を受託しており、氷見消防署も管轄している。
牧野地区を除く全域が高岡警察署、牧野地区が射水警察署の管轄である。
高岡市議会は定数27人の議員で構成される。定例会と臨時会があり、定例会は3月、6月、9月、12月に行われる。
2024年(令和6年)11月現在の会派構成は以下の通り[28]。
高岡銅器、高岡漆器、高岡仏壇といった伝統工芸が受け継がれている。特に銅製品は国内シェア9割以上であり、その技術の粋でもある高岡大仏は「銅器のまち」高岡のシンボルとなっている。また、福岡地区は菅笠づくりで知られ、こちらも国内シェア9割以上である。
近代以降はアルミ、化学、薬品、製紙といった産業が盛ん。豊富な水を利用した水力発電による安価な電力を背景に、特にアルミ産業が盛んであり、アルミ建材の国内シェア3位の三協立山が本社を置く。
市内に本社を置く東証プライム上場企業に中越パルプ工業、CKサンエツ、三協立山、トナミホールディングス(トナミ運輸)、東証スタンダード上場企業にタカギセイコー、富山銀行、伏木海陸運送がある。また、創業者ゆかりの地という経緯から読売新聞の北陸支社が置かれている。
2015年(平成27年)の国勢調査による就業人口は、第一次産業が1,868人(2.2%)、第二次産業が28,097人(32.7%)、第三次産業が54,505人(63.5%)、その他の産業が1,362人(1.6%)だった[5]。
高岡市は、高岡の伝統工芸を通して、ものづくりの見方や考え方、豊かな生活を創造する資質や能力を育成することを目指し、小学5年生から中学1年生を対象に独自の科目「ものづくり・デザイン科」を実施している[29]。
おおむね1地区に1館の市立公民館が設置されている。伏木地区は2館(伏木、古府)、戸出地区は4館(戸出、北般若、是戸、醍醐)、福岡地区は2館(福岡中央、福岡)。木津公民館は博労地区と佐野地区の一部(木津地区)を対象とする。五位山地区は市立公民館が設置されていない。
県立高岡商業高校が高校野球の県内強豪であり、全国高等学校野球選手権大会に22回、選抜高等学校野球大会に5回出場している。その他、高校野球全国大会に出場経験がある学校として高岡第一高校と県立福岡高校がある。
社会人バドミントンの強豪トナミ運輸が本拠地を置くこともあり、バドミントンが盛んで、全国高等学校総合体育大会バドミントン競技大会や全国高等学校選抜バドミントン大会でベスト4以上の経験がある学校として県立高岡商業高校、県立高岡工芸高校、高岡第一高校、旧県立高岡西高校[注釈 4]がある。
市内の国、県、市などが指定した文化財は以下の通り[33][34][35][36][37]。
2015年(平成27年)4月24日、市内の文化財が日本遺産に認定された。
富山県と高岡市は「近世高岡の文化遺産群」として市内の文化財の世界文化遺産への登録を目指している。文化庁が選定する国内暫定候補入りは見送られたが、市民団体が世界文化遺産登録に向けて活動している。
鉄道はあいの風とやま鉄道線(旧北陸本線)、城端線、氷見線、道路は国道8号、国道156号、国道160号が集まり、県西部の交通の要衝である。
市内の代表駅(中心となる駅)はJR西日本・あいの風とやま鉄道の高岡駅。また、2015年(平成27年)に北陸新幹線の新高岡駅が開業している。
主な発着場所は高岡駅北口(古城公園口)、高岡駅南口(瑞龍寺口)、高岡砺波スマートICに併設されている高岡高速バスターミナルの3箇所。高岡駅を通る路線の一部は新高岡駅を経由する。
市北部の二上丘陵にテレビやラジオの放送施設が設置されている。
高岡市の市章は、福岡町との合併に合わせて2005年(平成17年)11月1日に制定されたもので、デザインは「高」の字を図案化し、緑と青が豊かな自然と水を表している。公募されたものの中から4つに絞られたのち、市民へのアンケートを経て決定した[18]。合併前の旧市章は、1916年(大正5年)9月1日に制定されたもので、デザインは「高」の字を丸く図案化したものだった。
高岡市は、市の木につまま(タブノキ)、市の花にかたかご(カタクリ)、市の花木にさくら(サクラ属)を制定している[1]。福岡町との合併前は、市の花にカタカゴ、市の花木にコシノヒガンザクラを制定していた[25]。
新高岡市誕生10周年に合わせ、高岡市民の歌「ふるさと高岡」が制定された[39]。作詞は林真理子、作曲は三枝成彰。
市のマスコットキャラクターに、越中国守大伴家持をモデルにした家持くんと、加賀前田家2代当主前田利長をモデルにした利長くんがいる。
高岡市の姉妹都市、友好都市、提携都市は以下の通り[40]。
高岡市の名誉市民と市民栄誉賞受賞者は以下の通り[46]。
高岡市民または高岡市にゆかりのある人物で、文化や社会の発展や公共の福祉に貢献した人物に名誉市民の称号が授与される[47]。
氏名 | 決定日 | 功績 |
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笹島英樹 | 1965年(昭和40年)6月1日 | 井波町(現南砺市)出身。西条小学校に奉職後、アメリカ合衆国に渡り帰化。日米の親善と交流の発展に尽力。 |
正力松太郎 | 1965年(昭和40年)6月18日 | 大門町(現射水市)出身。テレビの普及促進やプロ野球の創設など文化の向上に尽力。国会議員として国政に参与し、地方文化の向上や北陸地方の発展に貢献。 |
河合良成 | 1965年(昭和40年)6月18日 | 福光町(現南砺市)出身。少年期を伏木町(現高岡市)で過ごす。国会議員として国政に参与したほか、機械産業の経営を通じ、産業の振興に貢献。 |
大橋八郎 | 1965年(昭和40年)6月18日 | 高岡市出身。日本放送協会会長、日本電信電話公社総裁。国際通信や公共放送の充実と通信放送事業の発展に貢献。 |
南慎一郎 | 1965年(昭和40年)6月18日 | 高岡市出身。高岡市長を務め、全国の都市に先駆けて上下水道の敷設に着手し、高岡市の都市基盤造成に貢献。 |
オズワルド・ブランチ・ファリア | 1974年(昭和49年)8月19日 | ブラジルサンパウロ州ミランドポリス市長。1974年(昭和49年)10月19日に調印された、高岡市とミランドポリス市の姉妹都市提携に貢献。 |
ロバート・E・アームストロング | 1977年(昭和52年)4月2日 | アメリカ合衆国インディアナ州フォートウェイン市長。1977年(昭和52年)4月8日に調印された、高岡市とフォートウェイン市の姉妹都市提携に貢献。 |
橘直治 | 1982年(昭和57年)3月26日 | 守山村(現高岡市)出身。国会議員として国政に参与し、社会や経済の復興と発展に尽力。海運業の経営を通じ、伏木港の発展に貢献。 |
竹平政太郎 | 1982年(昭和57年)3月26日 | 長年にわたりアルミニウム工業界で活躍し、産業の振興と国民生活の向上に尽力。高岡地区のアルミ産地化と関連産業の伸展に努め、地域経済の発展に貢献。 |
豊田文一 | 1982年(昭和57年)3月26日 | 長年にわたり医学界、教育界で活躍し、地域医療の向上に尽力。金沢大学学長として教育の向上に貢献。 |
胡占山 | 1986年(昭和61年)6月3日 | 中華人民共和国遼寧省錦州市長。1985年(昭和60年)8月10日に調印された、高岡市と錦州市の友好都市提携に貢献。 |
堀健治 | 1989年(平成元年)5月26日 | 長年にわたり高岡市議会議員、高岡市長を務め、高岡市の発展に尽力。各種団体の要職を歴任し、地域の発展に貢献。 |
金森榮一 | 1990年(平成2年)9月25日 | 長年にわたり彫金作家として創作活動に携わり、伝統工芸産業の振興に貢献。1989年(平成元年)に重要無形文化財保持者に認定(人間国宝)。 |
堀田善衛 | 1994年(平成6年)3月25日 | 伏木町(現高岡市)出身の小説家。『広場の孤独』で芥川賞を受賞するなど、世界的に高く評価された。 |
竹平榮次 | 2007年(平成19年)12月20日 | 長年にわたりアルミニウム工業界で活躍し、産業の振興と国民生活の向上に尽力。高岡地区のアルミ産地化と関連産業の伸展に努め、地域経済の発展に貢献。 |
南義弘 | 2011年(平成23年)3月18日 | 長年にわたり高岡商工会議所会頭として地域経済の振興に貢献。高岡市観光協会会長として観光の振興に尽力し、地域社会の発展に貢献。 |
石澤義文 | 2015年(平成27年)9月29日 | 長年にわたり全国商工会連合会会長を務め、小規模事業者の振興に貢献。福岡町長として旧福岡町の発展に尽力し、旧高岡市と旧福岡町の合併に貢献。 |
大澤幸勝 | 2015年(平成27年)9月29日 | 鋳金作家。2005年(平成17年)に重要無形文化財保持者に認定(人間国宝)。技術の継承と後継者の育成など、長年にわたり伝統工芸産業の発展に貢献。 |
高岡市の市民栄誉賞は、福岡町(現高岡市)出身の映画監督滝田洋二郎が『おくりびと』で第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したことを受け、2009年(平成21年)に創設された制度である。高岡市の名声を高め、市民に希望を与える功績を残した人物に授与される。
氏名 | 決定日 | 功績 |
---|---|---|
滝田洋二郎 | 2009年(平成21年)3月6日 | 福岡町(現高岡市)出身の映画監督。『おくりびと』で第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。 |
登坂絵莉 | 2015年(平成27年)9月17日 (市民栄誉賞) |
高岡市出身のレスリング選手。2015年9月に開催されたレスリング世界選手権女子48kg級において優勝を果たし、世界選手権3連覇を達成。 |
2016年(平成28年)9月18日 (市民栄誉特別賞) |
2016年8月に開催されたリオデジャネイロオリンピックレスリング女子48kg級において優勝を果たし、金メダルを獲得。 | |
向翔一郎 | 2021年(令和3年)10月15日 | 高岡市出身の柔道家。2021年8月に開催された東京オリンピック柔道競技混合団体において銀メダルを獲得。 |
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