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セサミワークショップが制作する子ども向けテレビ教育番組 ウィキペディアから
『セサミストリート』(Sesame Street)は、アメリカ合衆国の非営利団体セサミワークショップが制作する子ども向けテレビ教育番組。1969年のNET(PBSの前身[1])での放送開始以来[2]、世界150以上の国と地域で放送・展開されている。この番組は、情操教育が基本となっている[3]。
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セサミストリート | |
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ジャンル |
子供番組、教育 スケッチ・コメディー、人形劇 |
原案 |
ジョーン・ガンツ・クーニー ロイド・モリセット |
構成 |
ジョン・ストーン(1969年 - 1979年) ジェフ・モス(1970年 - 1974年) ノーマン・スティールズ(1974年 - 1975年、1979年 - 1997年) ルー・バーガー(1996年 - 2008年) トニー・ディセーナ(2002年) ジュディー・フロイドバーグ(2002年) ベリンダ・ワード(2008年) ジョーイ・マッツァリーノ (2009年 - 2016年) ケン・スカボロウ(2017年 - ) |
オープニング | 『セサミストリートのテーマ』 |
製作 | |
製作総指揮 |
デヴィッド・コネル(1969年 - 1972年) ジョン・ストーン(1972年 - 1978年) アル・ヒスロップ(1978年 - 1980年) ドロシー・シンガー(1980年 - 1993年) マイケル・ローマン(1993年 - 2002年) ドクター・レイウィス・バースティーン(2003年 - 2005年) キャロライン・パレンテ(2006年 - 2017年) ブラウン・ジョンソン(2017年 - 2019年) ベンジャミン・レハマン(2019年 - ) |
制作 |
チルドレンズ・テレビジョン・ワークショップ(1969年 - 2000年) セサミワークショップ(2000年 - ) |
放送 | |
放送局 | アメリカ合衆国: NET(1969年 - 1970年) PBS(1970年 - ) HBO(2016年 - 2020年) HBO Max(2020年 - ) |
音声形式 | 英語 |
放送国・地域 | アメリカ合衆国 |
放送期間 | 1969年11月10日 - |
放送分 | (1969年 - 2015年)60分 (2014年 - )30分 |
回数 | シーズン51 全4561回[注釈 1](●年●月現在[いつ?]) |
公式サイト(英語) |
「セサミストリート」とは、番組の舞台となっているニューヨーク市マンハッタンにあるとされる架空の通りの名である。アラビアンナイト(千夜一夜物語)の『アリババと40人の盗賊』の中に出てくる呪文「開けゴマ(open sesame)」からきており、「宝物が隠されている洞窟が『開けゴマ』の呪文によって開いたように、この番組によって子どもたちに新しい世界や知識の扉をひらいてほしい」という願いが込められているとされる[4]。この通りのテラスハウスに住む人間やマペットたちの話を中心に、さまざまな就学前教育を目的としたコーナーが放送される。
番組が子どもたちに、親近感を持ってもらえるような工夫の一つに、番組のシンボルキャラクターであるビッグバードをはじめ、多くのマペット(操り人形)およびマペットキャラクターが登場しているのが挙げられる。この番組から生まれたマペットは、個性豊かなキャラクターで世界中の多くの子ども達に愛されている。番組に登場するマペットは、おもに人間型、動物型、モンスター型とがある。マペットの操演者(マペティア)は同時に声優も担当し、ときにはアドリブも繰り出すことがある。
マペットのデザインはジム・ヘンソンが手がけていた。なおマペットとは、「マリオネット」と「パペット」を組み合わせた、ヘンソンの造語である。マペットには2人以上の操演によって滑らかな動きをしているものがあるが、これはヘンソンが来日した際に鑑賞した文楽がヒントになっている。ヘンソンは生前、番組内でアーニー、カーミットなどの操演・声を担当していた。
その他、マペットが出演するテレビ番組にマペット放送局があり、劇場版もある。ヘンソンの作り出したマペット第一号であるカーミットは、どちらにも出演している。
詳細は「セサミストリートに登場するマペット」「セサミストリートの登場人物」「セサミストリートに登場するアニメキャラクター」をそれぞれ参照。
アメリカ本土での評価は高く、単なる子ども向けの教育番組にとどまらず、有名ミュージシャンが手がけた良質な音楽や、古い映画・テレビ番組のパロディなどもあるため、大人のファンも多い。カーペンターズの『シング』など、番組発のヒット曲も存在する。
1971年に、NHKが制定した教育番組の賞である第7回日本賞グランプリを受賞している[5]。デイタイム・エミー賞も2009年までに122個受賞している。「最も人気のある子ども向け教育番組」としてギネスブックにも登録されている。日本の子ども番組『ひらけ!ポンキッキ』と『カリキュラマシーン』は、当番組をモデルに制作された。
中国中央電視台(CCTV)やNHKの協力のもと、中国や日本の平安神宮などアジア各国でロケーション撮影を行った回もある。
ワンポイントで有名俳優・歌手が出ることがあり、それが一つのステータスにもなっている。
ジョー・ラポーゾ、ジョン・ストーン、ブルース・ハートが制作したテーマソング「セサミストリートのテーマ」(セサミストリートのうた)は1994年以後、日本の高等学校の音楽教科書に何度か掲載されている[6]。
1989年にソニー・クリエイティブプロダクツが日本におけるライセンサーとなり、キャラクター商品の販売が開始された[7][8]が、NHK版の終了とともに権利を解消する。
2003年、アサツー ディ・ケイやウィーヴなど数社が、日本における商品化およびプロモーション事業のマスターライセンスを取得した[9]。
2004年、アサツー ディ・ケイ、ウィーヴ、日本経済社、テレビ東京ブロードバンド、オデッセイコミュニケーションの5社が出資し、日本における『セサミストリート』の権利の管理などを行う企業「セサミストリート パートナーズ ジャパン」(SSPJ)を設立[10][11][12]。同年、サンリオが日本での商品化におけるサブライセンスを取得し、キャラクター商品の企画を開始した[13][14][注釈 2]。
2009年、2010年3月31日をもってSSPJが解散すると発表[15]。
2021年7月1日、ソニー・クリエイティブプロダクツが日本における『セサミストリート』のライセンシングエージェント契約を締結したと発表された[16]。同社が米国セサミワークショップと契約を締結するのは17年ぶりで、商品化や店頭販促でのキャラクターの使用[16]のほか、将来的には、日本語吹き替え(吹替)も含む日本オリジナル版を再度作るために、地上波放送や有料配信、子供教育に向けたゲームソフトを開発することを検討している[17]。
日本では日本賞受賞を契機に、賞を設けたNHKが教育テレビ(現・Eテレ)で英語教育番組として英語オリジナル版(以下「オリジナル版」)を放送した。この頃は日本語吹き替え版もしくは日本語字幕版を用意することが当たり前のことだったが、吹き替えも字幕もなしに放送するのは当時としては異例だった。
レギュラー放送開始前、1971年7月21日から8月31日までの午前9時 - 10時・午後1時 - 2時(再放送)に、夏休みスペシャルとして初放送[18][19]。同年12月25日から12月31日まで冬休みスペシャルとして、1972年1月1日から1月7日までお正月休みとして放送し[20][21][22]、1972年4月9日(シーズン2 第131話)よりオリジナル版のレギュラー放送が開始された[23]。その後1982年4月4日の放送をもって約5年間中断し、1987年1月10日から1989年4月8日まではBS2で放送され、1987年7月12日からは1989年4月8日まではBS1でも放送されたが、同年6月17日から1990年3月10日までBS2、1988年4月10日からは教育テレビに戻っている。1990年10月5日から1998年4月4日まで視覚障害者向けに副音声による解説放送が実施されるようになった。
オリジナル版では58分位の尺があり[注釈 3]NHKではそのまま放送していたが、1997年4月6日の放送からは55分までの放送になりコーナー等の一部がカット及び差し替えられた[注釈 4]。2001年4月7日から放送終了までは『セサミえいごワールド』の放送の関係で、40分→35分の尺になった。
日本語吹き替え版では当初は1998年4月5日[24]から放送される予定だったが、『第70回記念 選抜高校野球大会』[25]を急遽放送することになったため、翌週の4月11日に放送を開始[26]。この日から2か国語放送を実施したことにより、ビッグバードなどの登場キャラクターの声が日本語でも聞けるようになった[24]。それ以前もスペシャルのみ吹替版を制作する事があった。NHKにおいてのレギュラー吹き替え版はシーズン28 第3526話「ママの入院(Maria goes to the hospital Part 1)」からシーズン33 第4030話「オスカーとドライブに行こう(Oscar's Road Trip)」まで、全298話(6シーズン分)が製作された。歌が入るときは日本語で歌うときがあるが、一部の歌によっては英語のままで、日本語字幕が入ることもあったり入らないこともあったが、数字と文字のコーナーでも同様だった[24]。NHK版独自としてサニーデイ・クラブ『今月のうた』と視聴者のためのイラストコーナーも存在した。
なお、放送開始当初から長らく、英語のセリフを理解できるように、セリフを翻訳した番組テキストがNHK出版から発行されていたが、2か国語放送への移行と同時に終了している。
制作プロダクションであるセサミワークショップが幼児向け教育番組としての日本版の共同制作を要望したことに対し、NHK側はアメリカ制作のオリジナル版の放送を継続したいということで折り合いがつかなくなり[27][28]、2004年4月3日のシーズン33 第4026話「亀のシーモア(A turtle wanders into Big Bird's nest)」をもってNHKでの放送を終了した[29]。
2018年2月11日には『バリバラ〜障害者情報バラエティー〜』[注釈 5]でマペットのジュリアが紹介され、彼女が初登場したエピソードの一部(シーズン47 第4715話)も放送された[注釈 6]。
2020年5月17日には『エルモのおうちで遊ぼう(Elmo's Playdate)』(同年4月14日にPBS KidsおよびHBO、TNT、カートゥーン ネットワークなどのワーナーメディアが所有している全チャンネルで同時放送)が日曜19時00分から24分枠で放送された[注釈 7][30][31]。NHKにてセサミワークショップ制作の番組が放送されるのは、2004年9月の『タイニープラネット』放送終了以来16年ぶりとなる[31]。
2022年4月4日、『グレーテルのかまど』でセサミストリートとのコラボレーションを行い、クッキーモンスターが同番組に登場した[32]。同年11月にも『あおきいろ』でセサミストリートとのコラボレーションを行い、セサミストリートのキャラクターがYOASOBI with ミドリーズと共演している[33]。
2023年、国際連合が制定している「世界こどもの日」(11月20日)に合わせて、同年6月から『あおきいろ 1分版』でセサミストリートとのコラボレーションを行い、エルモ、クッキーモンスター、ジュリアが聞き手となり、『いないないばあっ!』のワンワンや『ストレッチマン ゴールド』のストレッチマンレジェンドなどといった、Eテレの人気番組出演者と共演した[34]。
2023年11月、啓発キャンペーン「スゴEフェス」の一環として、『おかあさんといっしょ』でセサミストリートとのコラボレーションを行い、エルモ・ジュリア・クッキーモンスターが同番組に登場した。また、同月25日に放送予定の『スゴEフェス2023生放送スペシャル!』にも前記3キャラクターが共同パートナーとして出演する予定[35]。
NHK教育テレビ版 | |
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テレビスペシャル版 | レギュラー吹替版 |
1988/05/05 - 1997/12/23 | 1998/04/11 - 2004/04/03 |
三ツ矢雄二 水島裕 上田敏也 大竹宏 玄田哲章 江原正士 青野武 高木渉 山寺宏一 辻村真人 大塚芳忠 小林修 中尾隆聖 龍田直樹 富山敬 金尾哲夫 鳥海勝美 林家こぶ平 長島雄一 野沢雅子 小宮和枝 吉田理保子 榊原良子 木藤聡子 神代知衣 さとうあい 一柳みる 井上喜久子 滝沢久美子 他 | 落合弘治 真殿光昭 大川透 玄田哲章 田原アルノ 保志総一朗 中庸助 乃村健次 青木誠 東地宏樹 桐本拓哉 大塚芳忠 てらそままさき あべそういち 中川慶一 うえだゆうじ 乃村健次 玉川紗己子[注釈 8] 堀越真己 亀井芳子 滝沢ロコ 小林優子 はやみけい 帆世雄一 他 |
NHK教育テレビの放送時間。一部の回によっては高校野球や夏休みの影響で再放送されないこともあった[注釈 9]。
年度 | 放送時間(日本時間) | |
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本放送 | 再放送 | |
1972 | 日曜日 19:00 - 20:00(60分) | (放送無し) |
1973 - 1974 | 土曜日 15:00 - 16:00(60分) | 日曜日 19:00 - 20:00(60分) |
1975 | 日曜日 09:30 - 10:30(60分) | (放送無し) |
1976 - 1980 | 日曜日 10:00 - 11:00(60分) | 日曜日 19:00 - 20:00(60分) |
1981 | 日曜日 19:00 - 20:00(60分) | (放送無し) |
1988 | 日曜日 17:00 - 18:00(60分) | |
1989 | 土曜日 12:30 - 13:30(60分) | |
1990 - 1991 | 金曜日 18:00 - 19:00(60分) | 日曜日 17:00 - 18:00(60分) |
1992 | 土曜日 18:00 - 19:00(60分) | 土曜日 08:00 - 09:00(60分)[注釈 10] |
1993 - 1996 | 日曜日 18:00 - 19:00(60分) | |
1997 - 1998 | 日曜日 18:00 - 18:55(55分) | 土曜日 07:40 - 08:35(55分) |
1999 - 2002 | 土曜日 07:35 - 08:30(55分) | 土曜日 16:00 - 16:55(55分) |
2003 | 土曜日 07:40 - 08:30(50分) | 土曜日 16:00 - 16:50(50分) |
セサミストリートのエピソード一覧を参照。
NHK教育⇒NHK Eテレ版 | ||||||||
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種類 | レギュラー版 (1998年4月 - 2004年4月) | スペシャル版 | ||||||
美術館へ行こう | ビッグバード 中国への旅 | 世界の国からハッピーニューイヤー | セントラルパークでシング・シング・シング | セサミストリート危機一髪 | エルモのクリスマス | エルモのおうちで遊ぼう[注釈 11] | ||
翻訳・訳詞 | 埜畑みづき[38][39] 桜井裕子[40] 片岡由紀子 野口尊子[41] 鎌田郁子[42] | 滝沢ふじお 山川啓介 | 滝沢ふじお | 野口尊子 | いずみつかさ | |||
演出 | 清水洋史[38] 佐々木由香 麦島哲也[43] | - | - | ? | 加藤敏 | 河村常平 | ? | 平野智子 |
録音 | 高橋昭雄→柳川久子 | - | - | ? | 橋本二三郎 | 室克巳 | ? | 戸島聡 |
効果 | 桜井俊哉 | - | - | ? | 遠藤尭雄 | ? | - | |
プロデューサー | - | - | - | - | - | - | - | 長岡学 |
日本語版制作 | NHK NHKインターナショナル 東北新社[38] ソニー・クリエイティブプロダクツ | スタジオ・エコー |
セサミストリート(テレビ東京版) | |
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ジャンル | 子供向け番組 |
演出 | 松木創、岡田倫太郎、植田泰史ほか |
出演者 |
松本健太(エルモ) 水城レナ(ティーナ&ピエール) 鶴岡聡(ビッグバード) 菊地慧(クッキーモンスター) 戸田ダリオ 太田在 ほか |
オープニング | 「サニー・デイズ」 |
エンディング | #テレビ東京版主題歌を参照 |
製作 | |
プロデューサー |
紅谷佳和、青木俊志(テレビ東京) 高橋知子、近藤孝子 |
制作 | テレビ東京 |
放送 | |
音声形式 | 二ヶ国語放送(主:日本語 / 副:英語) |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2004年10月10日 - 2007年9月30日 |
放送時間 | 日曜日9:00 - 9:30 |
放送分 | 30分 |
回数 | 全153 |
特記事項: BSジャパンは水曜日18:00 - 18:30に遅れネット |
NHK版の終了から半年後、テレビ東京系列で日米共同制作による日本版セサミストリートが2004年10月10日から放送開始された。BSジャパン(3日遅れ、現・BSテレ東)・アニマックスでも時差放送されていた。
日本で制作されたマペット劇が中心で、「心、自我、感情表現」や「自然、環境」をメインに取り扱っていた。日本のセサミストリートにはコンビニがあり、ストリート以外でも「セサミの森」という場所が登場した。アメリカなどで制作されたライブラリ映像も合わせて放送したり、「イングリッシュ on ストリート」という英語を教えるコーナーも登場した。キャラクターの声はNHK版から刷新されたほか、番組内では日本だけのオリジナルキャラクターが登場した。
2005年10月3日 - 2005年12月23日にかけて、平日帯番組として、早朝6:40 - 6:45に5分間番組の『プチプチ!セサミストリート』も放送された(2006年1月9日 - 2006年3月31日までは再放送)。
第76話(2006年4月2日)から番組がリニューアルされ、グローリーとメグが日本オリジナルキャラクターとして新たに加わった。出演者にコミュニティーセンターのおじさんとして、戸田ダリオがヒューマンキャラクター(出演者)として加わった。さらに、英語コンテンツの充実が図られた。第102話(2006年10月1日)から国際性をはぐくむをテーマにリニューアルを行ったことに伴い、マペットが一般家庭を訪問するコーナーが追加された。エルモズワールドを、一部日本で撮影されたものを加えるなど、再構成したものを放送するようになった。
2007年9月30日をもってテレビ東京系列での放送を終了した。この枠での3年間の放送は子供向け番組枠になった2002年7月以降の番組としては最長記録。
日本版の制作にあたっては、「セサミストリートアドバイザーボード」が組織され、日本の子どもたちの直面する諸問題をリアルタイムに把握し、番組のカリキュラム作りに反映している。アドバイザーには、放送大学教授永野重史、国際幼児教育学会会長で筑波大学名誉教授の松原達哉、文部科学省幹部でデザイナーの松浦季里、筑波大学附属小学校元副校長の清水尭などが名を連ねた。
2006年3月19日放送分にて、数字を英語で教えるアニメーションコーナーで一つの数字につき1秒間に12回の光の点滅(通称「パカパカ」)を使い、『アニメーション等の映像手法に関するガイドライン』の「光の点滅は1秒間に3回を超えて使用してはならない」との規定に抵触していたことが発覚した。
当時の報道[要出典]によると、同番組を視聴して体調不良になった視聴者は出ていないとのことだったが、テレビ東京は同番組を録画したビデオ・DVDの視聴を避けるようにと注意を呼びかけた[注釈 14]。
当番組の中のひとつのコーナーだった『エルモズワールド』は後に単独番組となり、アニマックスやディズニーチャンネルで放送された。『エルモズワールド』とは、日本でも人気の高い、赤いふさふさの毛と大きな目が特徴のエルモが、毎回決めたテーマに沿って、靴の履き方や手の洗い方、歯の磨き方など、身近なものについて、テレビの前の子どもたちと一緒に楽しみながら学んでいく、知育性豊かな番組である。
セサミワークショップとU-NEXTが日本国内の独占配信契約を締結したことに伴い、2021年11月12日午後12時からセサミストリートを含む25作品の全214話のテレビ番組と読み聞かせ動画と10冊分の電子書籍を独自配信を始めた[45]。 今後は追加エピソードも配信するほか、共同制作にも取り組み、コンセプト・世界観を拡大し、子ども等の可能性を広げ様々な取り組みにおいてパートナーシップを築き上げ、『学べるU-NEXT』を開始させキッズジャンルを強化するという[45]。なお、シーズン50から日本語吹き替え版とオリジナル英語版が配信されており、声優やスタッフはYouTube版と同じ[45]。
発売当初は字幕版がプレイブック付属で発売されていたが、「ザ・ベスト・オブ・エルモ」からは吹き替え版が導入された。2009年6月に「クックブック」と「ビジッツ・ドクター」を発売して以降は吹き替え版が作られていない。
邦題タイトル | 原題タイトル | 販売形式 | 発売日 | 発売日 | 販売元 |
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セサミストリートのクリスマス | Christmas Eve on Sesame Street | 英語教材ビデオ | 1987年 (ランダムハウス版) 1995年 (ソニー版) | 1989年 10月21日 | ソニー・ミュージックエンタテインメント |
1巻 "はじめましてABC" | Learning About Letters | 1986年 | 1998年 12月2日 | ||
2巻 "かぞえてみよう123" | Count it Higher: Great Music Videos from Sesame Street | 1988年 | 1995年 4月21日 | ||
3巻 "読めるよ 言えるよ!" | Getting Ready to Read | 1986年 | 1998年 12月2日 | ||
4巻 "いっしょにあそぼう" | Play-Along Games and Songs | 1986年 | 1998年 12月2日 | ||
5巻 "じぶんのことしってる?" | I'm Glad I'm Me | 1986年 | 1998年 1月1日 | ||
6巻 "よくねむれるおはなし" | Bedtime Stories and Songs | 1986年 | 1995年 4月21日 | ||
7巻 "げんきに学校いくよ! | Getting Ready for School | 1987年 | 1998年 1月1日 | ||
8巻 "えいごでさんすう" | Learning to Add and Subtract | 1987年 | 1998年 12月2日 | ||
9巻 "みんなでうたおう!" | Sesame Street Sing-Along | 1987年 | 1998年 1月1日 | ||
10巻 "おはなしきかせて" | Big Bird's Story Time | 1987年 | 1998年 12月2日 | ||
11巻 "カウントダウン・ショー" | Count it Higher | 1988年 | 1998年 12月2日 | ||
12巻 "アルファベット・ゲーム" | The Alphabet Game | 1988年 | 1995年 4月21日 | ||
13巻 "なかよしアーニーとバート" | The Best of Ernie and Bert | 1988年 | 1998年 1月1日 | ||
14巻 "パーティーにあつまれ!" | Big Bird's Favorite Party Games | 1988年 | 1998年 12月2日 | ||
みんなでダンス! | Dance Along! | 1990年 | 1990年 11月1日 | ||
モンスター・ベスト・イレブン | Monster Hits! | 1990年 | 1990年 11月1日 | ||
ロックンロールショウ | Rock & Roll! | 1990年 | 1990年 11月1日 | ||
ハチャメチャ・ソング | Sing Yourself Silly! | 1990年 | 1990年 11月1日 | ||
セサミストリートの病院見学 | Sesame street: Visits Hospital | 1990年 | 1991年 2月27日 | ||
セサミストリートの消防署見学 | Sesame Street Visits Firehouse | 1991年 | 1991年 2月27日 | ||
エルモのみんなでなかよく | Kids' Guide to Life:Learning to Share | 吹替版ビデオ | 1996年 | 1998年 10月21日 | |
ザ・ベスト・オブ・エルモ | The Best of Elmo | 1994年 8月17日 | 1999年 4月21日 | ||
ザ・ベスト・オブ・カーミット | The Best of Kermit on Sesame Street | 1998年 9月1日 | 1999年 4月21日 | ||
だいすきなえいごのうた | Kids' Favorite Songs | 英語教材DVD | 1999年 | 2005年 6月24日 | インターチャネル |
だいすきなえいごのうた2 | Kids' Favorite Songs 2 | 2001年 | 2005年 10月19日 | ||
セサミストリート: ドゥー・ジー・アルファベット | Do the Alphabet | 1996年 3月18日 | 2009年 3月18日 | 日本コロムビア | |
セサミストリート: エルモサイズ | Elmocize | 吹替版DVD | 1996年 3月18日 | 2009年 3月18日 | |
セサミストリート: 123 いっしょにかぞえよう | 123 Count with Me | 1997年 | 2006年 3月15日 | ||
セサミストリート: あの歌の名前はなーにー? | What's the Name of That Song? | 2004年 4月6日 | 2006年 8月25日 | ||
セサミストリート: エルモズ・マジック・クックブック | Elmo's Magic Cookbook | 2001年 | 2009年 6月24日 | ||
セサミストリート: エルモ・ビジッツ・ドクター | Elmo Visits the Doctor | 2005年 | 2009年 6月24日 | ||
セサミストリート ザ・ムービー: おうちに帰ろう、ビッグバード! | Sesame Street Presents: Follow That Bird | 英語教材VHS | 1986年 (VHS、LD) 1993年 (VHS[注釈 15]) | 未発売 | - |
英語教材DVD | 2002年 (DVD) 2009年 (25周年DVD) 2014年 (DVD) | 2009年 4月8日 | ワーナー・ホーム・ビデオ |
商品名 | 販売形式 | 発売日 | 販売元 |
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セサミストリート: エルモのたんじょうび | DVD | 2005年 4月20日 | インターチャネル |
セサミストリート:イングリッシュ ON ストリート Yummy! ヤミー!編 | 2005年 2月16日 | ||
セサミストリート:イングリッシュ ON ストリート Let’s Play! あそぼうよ!編 | 2005年 5月18日 | ||
VHS | |||
セサミストリート:イングリッシュ ON ストリート I did it! やっとできた!編 | DVD | 2005年 7月20日 | |
セサミストリート: みんなでエルモダンス! | 2005年 8月26日 | ||
セサミストリート しあわせならてをたたこう 〜どうよう・あそびうたいっぱい〜 | 2005年 9月21日 | ||
セサミストリート HA♪HA♪HA セサミのなかまとうたおう!あそぼう! | VHS | ||
HA♪HA♪HA セサミストリート キャラクターソング | DVD | 2005年 3月16日 | |
セサミストリート: エルモといろえんぴつ | 2006年 1月27日 | ||
もっと! セサミストリート エルモとお友だち | 2006年 7月19日 | ||
もっと! セサミストリート たのしくえいご! 〜apple/shoes/foot/banana〜 | |||
もっと! セサミストリート たのしくえいご! 〜telephone/nose/grass/handkerchief〜 | 2006年 8月25日 | ||
もっと! セサミストリート たのしくえいご! 〜pencil/mouth/umblella/airplane〜 | 2006年 9月20日 |
商品名 | 販売形式 | 発売日 | 販売元 |
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セサミストリート・イン・ハーモニー | 洋楽オムニバスCD | 1990年10月25日 | ワーナーミュージック・ジャパン |
セサミ・ストリート アルファベットアルバム AからZまでソング | 英語教材ミュージックCD | 1991年4月25日 | ソニー・ミュージックレコーズ |
SESAME STREET SERIES / いちにちの時間わり〜朝から晩までソング | 1991年4月25日 | ||
かぞえまショウ〜1から10までソング〜 | 1991年4月25日 1997年10月22日 1999年4月21日 | ||
セサミストリートのうた | 1991年7月1日 | ||
SESAME STREET / セサミ・ディスコ | 1991年11月1日 | ||
セサミストリート・フィーバー | 1991年11月1日 | ||
セサミストリート ザ・ベスト・オブ・ビッグバード | 1992年4月22日 | ||
セサミストリート ザ・ベスト・オブ・クッキーモンスター | 1992年4月22日 | ||
セサミストリート ザ・ベスト・オブ・オスカー | 1992年11月21日 | ||
セサミストリート ザ・ベスト・オブ・グローバー | 1992年11月21日 | ||
セサミストリート ザ・ベスト・オブ・ザ・カウント | 1992年11月21日 | ||
セサミストリート ザ・ベスト・オブ・バート | 1992年11月21日 | ||
セサミストリート エルモのうた | 1997年7月1日 1999年4月21日 | ||
セサミストリート セサミストリート ベスト・ヒット・アルバム〜人気いっぱいソング〜 | 1999年4月21日 | ||
セサミストリートのクリスマス | 1997年10月22日 | ||
HAHAHA! セサミストリートキャラクターソング | 日本版キャラクターソング | 2005年03月16日 | アイシーアベニュー音楽出版 |
セサミストリート キャラクターソングアルバム あつまれ!セサミストリート | 2005年12月14日 | ||
セサミストリート キャクターソングアルバム I will be with you 〜いつもそばに〜 | 2006年6月30日 | インデックス・ミュージック | |
セサミストリート THE BEST OF ELMO〜ベスト・オブ・エルモ〜 | 英語教材ミュージックCD | 2006年5月17日 | |
セサミストリート プラチナム・オールタイム・フェイバリッツ | 2009年3月18日 | 日本コロムビア | |
僕たちの街/Sunny Day | YUKAによるシングル・ソング | 2013年2月27日 | エイベックス・インフィニティ |
セサミストリート Let’s Enjoy! ハロウィン・パーティー | 英語教材ミュージックCD | 2013年9月25日 | キングレコード |
1980年7月にペンシルベニア州フィラデルフィアに「セサミプレイス」を開園。さらに2019年3月、テレビシリーズ50周年を記念して、フロリダ州にあるシーワールド・オーランド内に「セサミストリートランド」をオープンした。
東京都あきる野市に「東京セサミプレイス」(1990年10月1日開園)という、セサミストリートをテーマにしたテーマパークがあった(東京サマーランド・東京ムツゴロウ動物王国に隣接)が2006年12月31日に閉園した。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)では「セサミストリート 4-D ムービーマジック」があり、セサミストリートのキャラクターたちによる園内随所でのライブショーやウォークアラウンドも盛んに行われている[注釈 17]。2011年3月31日に10周年を迎えたユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、14番のシアターにて、「セサミストリートのハッピーサプライズ」のショーが行われていた(2011年2月28日 - 2012年2月26日)。
日本において、公式のグッズ販売や飲食をセサミストリートマーケットとして事業展開している[53]。オンライン通販のほか、実店舗「セサミストリートマーケット」を、東京の池袋地区にあるサンシャインシティ内で2023年11月30日にオープンした[54]。
制作局であるPBS(公共放送サービス)は公共放送ではあるが、日本のNHKやイギリスのBBCなどとは異なり、視聴者に受信料の支払いを求めない代わりにアメリカ合衆国連邦政府や各州政府による補助金、民間からの寄付金などによって賄われている。この為、議会議員の中から政府補助金の減額または取り止めを示唆する発言が行われる事もあり、結果的に本番組を巻き込む騒動に発展する事が度々発生している[55][56]。
2012年10月に行われたアメリカ大統領選挙前のテレビ討論で共和党のミット・ロムニー候補がPBSへの補助金打ち切り政策の一例として「人気キャラクターの『ビッグバード』は好きだが、中国から借りた金(財政赤字)を増やしてまで国が支援すべきではない」と番組終了を匂わす発言をしたため、抗議デモまで発生した[55][57]。この発言に民主党が、ロムニーはウォール街の富裕層を優遇する姿勢だという概要のネガティブ・キャンペーンCMを放送、これに対し共和党は「大統領は国民でなく、ビッグバードを助けるのに躍起になっている」と弁解している[58]。
2021年11月、セサミワークショップは番組初のアジア系アメリカ人マペットとして、韓国系アメリカ人の新キャラクターであるジヨンが同月放送の特別番組にて登場することを発表した[59][60]。これに対し、一部の保守系有力者が不満を示し、「公営放送PBSは正気ではない。我々はPBSに対する資金支援を中止すべき」との旨をTwitterに投稿したことが報じられた[56][61][62]。
PBSからの協賛金が減らされていることに加え、インターネット動画配信サービスの普及に伴い、番組DVDやビデオソフトなどの売上も落ちていることから、2015年秋からタイム・ワーナー(現・ワーナーメディア)系列の有料ケーブルチャンネル「HBO」で本番組の新作を優先的に放送することになった[2]。この合意に伴う制作資金の確保により、制作本数が増加したり、スピンオフシリーズの制作やインターネット上でのオンライン事業などといった新たなビジネスの展開でできるようになった[2]。その一方で、有料チャンネルHBOを契約できない世帯にいる子どもへの選別の問題が生じた。これについては、HBOでの新作独占放映権が消滅する9か月後に、PBSが遅れネットすることで解決した[2]。しかし、資金を出すHBOが番組に干渉して、これまでの制作手法や内容が変わる可能性も指摘されている[2]。さらに、PBSは重要番組を手放すことにより、公共放送における責任を放棄しているとの批判の声も残る[2]。
当番組で使われている数字・アルファベットの書式はFuturaが多く使われているが、数字の「1」は上部のひげ飾りの部分が省略され小文字の「l」とほぼ似ている。「4」は斜線部と縦棒がつながっていない形になっている。
2018年11月16日、日本のユニバーサルミュージックから洋楽のクリスマスソングを収録したコンピレーション・アルバムである『ワンダフル・クリスマス』(規格品番:PROT-1238)がタワーレコード限定で発売され、そのジャケットデザインに『セサミストリート』のマペットキャラクター(イラスト)が起用された[63]。なお、ジャケットにマペットキャラクターが描かれているが、アルバムに『セサミストリート』およびマペット関連の曲は一切収録されていない[63]。同アルバムは2020年11月13日に同品番で再発売されているが、再発売盤はジャケットデザインが変更されており、マペットキャラクターは起用されていない[64]。
2019年に番組開始50年になるのを記念して、同年5月にニューヨーク市内の通りに「セサミストリート」が実際に命名された[65]。HBOが制作している人気ドラマ番組とのコラボレーションも行い、エルモが『ゲーム・オブ・スローンズ』に、クッキーモンスターが『ウエストワールド』にそれぞれゲスト出演している動画が公開された[66]。
2023年10月30日、ハリウッド・レポーターは、セサミストリートが長年の「雑誌」フォーマットを廃止し、11分のストーリーセグメントを2つと新しいアニメーションシリーズ「Tales from 123」と組み合わせた、より物語的なフォーマットを選択すると報じた。
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