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大草原の小さな家 (テレビドラマ)

アメリカのテレビドラマ番組 ウィキペディアから

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大草原の小さな家』(だいそうげんのちいさないえ、英語: Little House on the Prairie)は、1970年代後半から1980年代前半にかけてアメリカ合衆国で製作されたテレビドラマ

概要 大草原の小さな家, ジャンル ...
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アメリカの国民的作家ローラ・インガルス・ワイルダーによる同名の児童小説シリーズが原作で、西部開拓期に中西部を幌馬車で移動しながら暮らす一家を描く。放送当初から大きな反響を呼び、ゴールデングローブ賞のほか4度のエミー賞を獲得するなど[1]、アメリカのテレビドラマ史上「最も成功したシリーズのひとつ」とされる[2]

本項ではその続編や特番についても解説する。

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概要

NBCの製作により、1974年から1982年まで全9シーズンにわたって放送された。原作はローラ・インガルス・ワイルダー(Laura Ingalls Wilder 1867年2月7日-1957年2月10日)による一連の半自叙伝的小説シリーズ。

アメリカの広大な自然を舞台に、両親と三人の姉妹が協力して生き抜く姿が描かれ、主に次女「ローラ」のナレーションで物語が進行する。アメリカでは、自らの手で自然を切り開き、家族同士が深い愛情で支え合うといった理想化された開拓生活の様子が多くの視聴者を獲得、放送当初から大きな成功を収めた[2]。日本を含む世界各国で翻訳版が放送され、「西部開拓時代のアメリカ」のイメージを世界へ広める大きなきっかけとなったとも言われる[2]

原作シリーズは『大きな森の小さな家 (Little House in the Big Woods)』に始まり全9作を数える[注 1]が、NBCドラマ版は第3作の『大草原の小さな家 (Little House on the Prairie)』以降に舞台を限っているほか、原作には登場しないキャラクターやストーリー展開も加えられている。

物語の舞台

NBCドラマ版では、西部開拓時代アメリカが舞台で、インガルス一家は1870年代から1880年代にかけて、幌馬車ウィスコンシン州カンザス州ミネソタ州サウスダコタ州と移り住む。

ローラが生まれたウィスコンシン州からカンザス州に移り、その後、ミネソタ州に向けて旅立つまでの話がまず2時間のパイロット版として制作され、1974年3月30日にアメリカ国内で放送された。

続いて、ミネソタ州のウォルナットグローブ英語版という町を主な舞台とした連続ドラマが、1974年9月11日から1982年5月10日にかけ、8シーズンにわたってアメリカ国内で放送された。

撮影地

ドラマ版は、上記のような実際にインガルス一家が移動した土地では一度も撮影されず、ほぼすべての屋外ロケが、カリフォルニア州シミバレーにある「ビッグスカイ・ムービー牧場 (Big Sky Movie Ranch) 」に建てたセットで撮影されている[3][4]

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新・大草原の小さな家

新・大草原の小さな家』(原題:Little house: A New Beginning)は、1982年から1983年まで、上述の『大草原の小さな家』シリーズの続編として放送されたテレビドラマである。製作は同じくNBC。日本での日本語版の初回放送は1991年。NBCとしては、大草原の物語は8シーズンで終わりにするつもりだったが、ファンの要望に応える形で「その後」を描くことになった。物語の中心は「インガルス家」から「ローラとアルマンゾのワイルダー家」に移され、題名も異なる別シリーズとしての製作が始まった。

しかし、前シリーズの象徴的存在であった父さん母さんがほんの数回しか登場しないことや、大人になったローラにキャラクターとしての魅力が以前ほど無かったことなどから、視聴率は低迷し、わずか1シーズンで打ち切られた。

その後、『大草原の小さな家』のシーズン9として扱われるようになった。

なお、『新・大草原の小さな家』には、当時11歳のシャナン・ドハーティーがジェニー・ワイルダー役で出演していた。

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2時間スペシャル

シリーズの最終回となったシーズン9の最終話は、ごく平凡な内容のエピソードであった。そこでNBCは3本の2時間スペシャルを最後の花道として製作し、大草原の物語に別れを告げることにした。

1作目は『きのうの日々(原題:Little House: Look Back To Yesterday)』と題されて1983年の秋に放送された。続いて放映されたのは3番目に撮影された『最後の別れ(原題:The Last Farewell)』で、1984年のイースター(復活祭)期間中に放映された。シリーズとしてはこれが事実上の最終回で、ラストではウォルナットグローヴの町はダイナマイトで破壊されてしまい、視聴者に文字通り“最後の別れ”を印象づけた。そして、2番目に撮影された『この愛すべき子ら(原題:Bless All The Dear Children)』は、長年シリーズを支えてくれたファンへの感謝の気持ちを込めたクリスマス特番として、1984年の冬に放送された。

3作とも、日本での初回放送は1991年で、年末特番として3夜連続で放映された。なお、日本での放送順は撮影順と同じである。DVDでは1話1枚があてられ、「特別版」と題されている。

日本語版

NHK総合テレビジョンで1975年から1982年にかけて放送された[5][6](続編的なシーズン9は別途1991年に放送)。放送時間は毎週土曜の18時(最初期は火曜の20時)。その後スカパー!(FOXクラシック)で放送され、2018年10月からAXN 海外ドラマに移動した。

2019年4月3日から、35mmフィルムから4K変換したリマスター素材を元に、翻訳から吹替キャストまで全てを刷新し、NHK BS4Kで放送を開始した(毎週水曜21時30分)。数年かけて206話を放送していく予定である。

またNHK BSプレミアムでも、約2か月遅れの2019年6月8日からリマスター新吹替版をシーズン1のみ放送した(毎週土曜午前8時30分)[7]

  • 初回放送当時、2か国語放送で主音声に吹き替え、副音声にオリジナル(英語)で放映されていたが、副音声の方が若干遅く収録されていた。ステレオや副音声に対応していないテレビであれば全く問題は無いが、ステレオ設定で受信すると音楽や効果音が明らかにズレて聞こえる問題が発生していた。
  • 2014年、DVDが発売された。放送順と収録順には若干違いがある。
  • 2017年、Huluにてシーズン1より配信された。
  • 2020年、Amazonプライム・ビデオにてシーズン1〜9と2時間スペシャル3作の全てが字幕版で配信された。
  • 2024年の時点で、主要な動画配信プラットフォームでの配信はされていない[8]
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原作との違い

テレビシリーズということで、かなりの部分でアレンジされており、原作とはいささか趣を異にしている。また、原作通りに製作するとローラが子供から大人に成長するのに要所要所に架空の話を挿入しないと年数が持たないこともあげられる。このことから、原作を愛好する者からの批判もあったが、テレビシリーズがきっかけで原作を手にした者も多く、また原作もテレビシリーズも両方好きだという者も多い。

テレビドラマ化される際、原作でインガルス一家が対峙するダコタ族などアメリカ先住民をどう扱うのか、アメリカ本国では特に大きな話題になったと言われている[要出典]。原作ではキャロライン・インガルスがアメリカ先住民に対し好感情を持っていないと見られる描写が多く、そのままドラマ化するのかどうかが興味の対象だった[要出典]。結果として、人種差別をテーマとしたストーリーも数話製作されたが、インガルス家は一貫してアメリカ先住民や中国人移民に対して好意的な立場であった。黒人への人種差別に関するストーリーについても同様である。

また、原作に登場しない差別問題や宗教観、伝染病、性被害・児童虐待なども取り上げられている。

当初は原作に基づいたストーリーが基本だったが、シーズン5の頃から独自の展開が見られるようになった。しかし、その物語の根底にあるものは原作と通じるところがあり、原作とは別のものとして十分に楽しむことができる。たとえば、シーズン5で一家はいったん、ウイノカという大きな町に移住し、その数回後にウォルナットグローブに戻るが、これは原作にはない。

実際のインガルス一家は、ウォルナットグローブで農業に失敗したために、都会に移って知人のホテル経営を手伝っていたことがあった。その時期のインガルス一家は、都会の騒々しさに辟易したり、また旅の途中で生まれて数か月の長男を亡くすなどといった出来事があったが、これらの内容は原作でも全く描かれていない。

また、原作のインガルス家には養子はいなかったが、テレビ版では3人の養子が登場する。ローラの父は息子と一緒に農業をしたかったが娘が多く、念願だった長男を幼くして亡くしたため、テレビ版ではその遺志を継ぎつつも原作を崩さない形で養子を設定した。

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登場人物

要約
視点

インガルス家 / ワイルダー家 / ケンダル家 / エドワーズ家 / オルソン家 / ダルトン家 / ガーベイ家 / カーター家 / 町の人々

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主演のマイケル・ランドン。チャールズ・インガルスを演じる。(1974年)
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『メアリーの悩み』でのワンシーン。右がキャロライン役のカレン・グラッスル
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メアリー役のメリッサ・スー・アンダーソン(1974年)
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ローラ役のメリッサ・ギルバート(1975年)

インガルス家

シーズン1 - 8の中心。

フレデリック・チャールズ・フィリップ・インガルス (1836.1.10 - 1902.6.8)
演 - マイケル・ランドン / マシュー・ラボートー(少年時代)、日本語吹替 - 柴田侊彦 / 森川智之NHK BS4K版)
父さん。妻と娘を連れてカンザス州、ミネソタ州に移り住む。手先が器用で趣味のバイオリンや大工仕事、馬車の修理など何でも多様にこなす。
農業だけでなく製材所や製粉所も手伝い、不作など困窮した際には危険な仕事も請け負うなど一家の働き者。
信心深く勤勉で子煩悩かつ愛妻家という理想の父親像で、先住民、黒人、ユダヤ人、中国人、障害者などのマイノリティにも偏見なく公正に接する人格者でもあり、街の人々からの信頼も厚い。
特に先住民については、幾度か命を助けられた経緯があり、敵視する人々から命懸けで守ったこともある。
キャロライン・レイク・クイナー・ホルブルック・インガルス (1839.12.12 - 1924.4.20)
演 - カレン・グラッスル / ケイティ・カーツマン(少女時代)、日本語吹替 - 日色ともゑ / 小林さやか(NHK BS4K版)
美人で優しい母さん。専業主婦→代用教員→ネリーのレストランの調理および給仕担当。
前職が教員ということもあって知的で理性的な女性であるが、理不尽なオルソン夫人とのやり取りの中では気の短さや意地っ張りな面も垣間見せる。
メアリー・キャロライン・アメリア・インガルス (1865.1.10 - 1928.10.20)
演 - メリッサ・スー・アンダーソン、日本語吹替 - 石川弘美 / 清水理沙(NHK BS4K版)
落ち着いた美少女でしっかりものの長女。その母親譲りの金髪青眼の美貌から、自分の意思にかかわらず異性に言い寄られ、妹のローラにも羨まれるほどであった。また裁縫は町の老女に手伝いを頼まれるほどの腕前で、クリスマスには父親に自作のシャツを送っている。
一時期、エドワーズ家の養子の長男ジョンと婚約していたが、シカゴの大学に進学したジョンの心変わりにより破談となる。
元々視力の低下により眼鏡を使用してはいたが、幼少期の猩紅熱が原因の視神経の衰弱により失明する。失意の中、盲学校で出会った教員のアダムに励まされ、生きる自信を取り戻し、教員になる夢を盲学校教員として叶え、アダムと結ばれた。
結婚後の詳細はこちらを参照。
ローラ・エリザベス・インガルス (1867.2.7 - 1957.2.10)
演 - メリッサ・ギルバート、日本語吹替 - 佐藤久理子(大草原の小さな家)、玉川紗己子(新・大草原の小さな家) / 宇山玲加(NHK BS4K版)
本作の主人公。明るく活発で元気な次女。釣りと野球、乗馬が得意で、男女問わず誰とでもすぐに打ち解けられるが、オルソン家の長女ネリーとは母親たちと同様、犬猿の仲で度々トラブルを起こしている。
恋多き少女でもあり、度々その様子が描かれたが、独りよがりであったり、美人のメアリーに気移りされることも多かった。同世代より上の男性に惹かれることが多く、最終的に恩師の弟で10歳上のアルマンゾと結ばれた。
結婚後の詳細はこちらを参照。
キャリー(キャロライン)・セレスティア・インガルス (1870.8.3 - 1946.6.2)
演 - リンゼイ&シドニー・グリーンブッシュ、日本語吹替 - 冨永みーな / 佐藤美由希(NHK BS4K版)
可愛い三女。突拍子もない言動で、皆の笑いを誘うコミックリリーフ的存在。屋外のトイレに駆け込む姿がよく描かれた。幼さ故に邪険にされることも多い。
幼少の役のため、後述のように双子で交互にキャリーを演じていたが、シーズン5の14話ではそれぞれがキャリー役と彼女の空想の中の妖精アリッサ役として、一緒に出演した。その際、キャリー役とアリッサ役も度々入れ代わって演じられていた。
チャールズ・フレデリック・インガルス (1875.11.1 - 1876.8.27)
長男。待望の男児でローラが激しく嫉妬するほどチャールズに盲目的に溺愛されていたが、不治の病によりベイカー先生の手には負えず、マンケイトの病院にて夭折。
その死は一家の深い悲しみだけでなく、自身の嫉妬から長男の快気への祈りを欠かしたせいだと信じたローラの家出にも繋がった。
グレイス・パール・ホルブルック・インガルス (1877.5.23 - 1941.11.10)
演 - ウェンディ&ブレンダ・ターンボウ
四女。前の出産の長男が夭折したこともあり、懐妊時にはキャロラインが男児を出産しなければという思い込みによるプレッシャーでノイローゼになるほどであったが、出産後すぐにその愛おしさゆえ、性別のことはすっかり忘れるほどであった。
キャリーと同様の理由から、グレイスも双子で交互に演じられた。
アルバート・クイン・インガルス
演 - マシュー・ラボートー、日本語吹替 - 坂上忍 / 小林由美子(NHK BS4k版)
ウィノカで放浪児だったころチャールズに引き取られ、インガルスを名乗り息子同様に育てられていたが、実父との出会いを経て、正式に養子となった。
学習能力は高く、放浪児だったことから悪知恵や機転が利き、度々施しを得たり危機を脱する様子が見られた。
先の養子縁組の際にも、一働き手としか見てくれない実父に引き取られることになり破談になりかけたが、土壇場の機転で諦めさせることに成功した。
ジェイムス・クーパー・インガルス
演 - ジェイソン・ベイトマン、日本語吹替 - 菊池英博 / 川庄美雪(NHK BS4K版)
養子。
カサンドラ・クーパー・インガルス
演 - ミッシー・フランシス、日本語吹替 - 土方結香 / のぐちゆり(NHK BS4K版)
養子。
パット&パティ
ウィスコンシンからの長旅の途中、疲れ果てた馬と交換した2頭の馬。すでに身籠っていた牝のパティはメアリーが、牡のパットはローラが命名した。
その後、定住を決めたミネソタで、農耕馬としては小さかったことから、町の名士ハンソン氏の2頭の牛と交換された。
バニー
ローラの愛馬。母親へのクリスマスプレゼント資金のため、バニーを欲しがっていたネリーの父親のオルソン氏と取引し、手放す。
その後もローラは登校前にリンゴを与えたりと勝手に可愛がっていたが、嫉妬したネリーがバニーに八つ当たりし暴走。落馬して顔に怪我を負ったが、歩けないと嘘をつき、ローラに責任を負わせこき使う。結局嘘だと分かり、呆れたオルソン氏がバニーをローラに返す。
後に開かれた町の競馬大会では、レース直前に急患を知らせるため、止む無くバニーを走らせて疲れさせたにもかかわらず、ネリーの血統書付きのサラブレッドに僅差で勝利した。
妻を亡くし傷心の父方の祖父と同居することになったローラが、祖父に乗馬の腕前を見せようとした際、最近設置された鉄条柵に気付かず突っ込んでしまい、チャールズの判断により、止む無く銃で安楽死処分された。
ジャック
ウィスコンシン時代からの番犬。カンザスへの移動中、川で流され行方不明になるが、自力で一家の野営地に合流、家族を安心させる。
メアリーが森でアライグマの子を見つけた際には、ローラが母親代わりとなり飼われたが、そのアライグマとの喧嘩の傷が元で自身の狂犬病が疑われ、危うくチャールズに銃殺処分しかけられたことがある。
番犬ゆえに家族以外には気性が荒く吠えぐせがあり、インディアン居住地ではトラブルにならないよう紐で括り、決して解かないよう子供たちに言い聞かせていた。また馬小屋で吠えたていた際には、興奮した馬がメアリーを蹴飛ばし、腸が化膿して2度も手術が必要なほどの大怪我の原因になったこともある。
シーズン4開始早々、なんの兆候もなくあっさりと死んでしまい丘の上に埋葬されたが、シーズン5の14話のキャリーが妄想する天国のシーンで「ジャック・インガルス」として再登場した。
その死後もエンディングロールの幼少期のローラと丘を駆け降りるシーンはそのまま使用された。
ギャング (Bandit)
二代目番犬。ジャックの死の直後にチャールズが仕事で訪れたマンケイトで出会う。野良犬で盗み癖があり疎まれていたが、帰りのチャールズのワゴンに跳び乗り、新たな家族の一員となる。覆面をしているような容姿からチャールズが命名。
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生前の原作者・ローラ・インガルス・ワイルダー(写真左)と夫のアルマンゾ。

ワイルダー家

シーズン9の中心。結婚後のローラの家庭。

アルマンゾ・ジェイムス・ワイルダー (1857.2.13 - 1949.10.23)
演 - ディーン・バトラー、日本語吹替 - 古川登志夫 / 神谷浩史(NHK BS4K版)
夫。農業。後の妻となる少女時代のローラを、彼女のミドルネームから、唯一「ベス」と呼ぶ。
頑固な性格で、似た者同士のローラとは惹かれながらも仲違いすることも多く、婚約後も口論の末破局したが、姉の後押しもあり無事結婚した。
ローラ・エリザベス・インガルス・ワイルダー
演 - メリッサ・ギルバート、日本語吹替 - 佐藤久理子(大草原の小さな家)、玉川砂記子(新・大草原の小さな家) / 宇山玲加(NHK BS4K版)
妻。下宿屋。
結婚前の詳細はこちらを参照。
ローズ・ワイルダー (1886.12.5 - 1968.10.30)
演 - ジェニファー&ミッシェル・ステフィン
長女。
Baby Boy Wilder(墓碑銘) (1889)
長男。命名前に突然死。
ジェニー(ジェニファー)・ロイヤル・ワイルダー
演 - シャナン・ドハーティー、日本語吹替 - 藤枝成子 / 逢田梨香子(NHK BS4K版)
アルマンゾ側の姪。養子。
終盤では下宿屋を始め、モンタギューさんやアイゼア、結婚後のウィリー・その妻レイチェルと一緒に暮らしていた。
アルマンゾの兄ロイヤルは、シーズン7の「いたずら坊主」ではウッディ・エニー(Woody Eney)が演じ、2人の男の子がいて、20年後に医者と牧師になったとされていたが、シーズン9ではロイヤルをニコラス・プライアーが演じ、一人娘のジェニーを残して妻に死なれ、自身も病死するという設定に変えられている。
イライザ・ジェイン・ワイルダー (1850 - 1930)
演 - ルーシー・リー・フリピン、日本語吹替 - 京田尚子 / 折笠愛(NHK BS4K版)
アルマンゾの姉。真面目で厳しい性格。シーズン6の第1話よりアリスの後任の教員として登場。美人と勝手に期待し、めかし込んだアルバートにがっかりされたが、22話では教会のパーティで壁の花になっていたところをアルバートにダンスに誘われ喜ぶ。
第7シーズン第1話では、アルマンゾが自身の結婚のため今後の姉の世話役にとスリーピー・アイで知り合った友人のハーヴを招くと、初めての恋に落ちる。
恋愛経験のなさから、教え子で弟の婚約者でもあるローラにまで異性との付き合い方を相談し、不器用ながら徐々にハーヴと距離を詰めていくが、異性との向き合い方に自信をつけたハーヴが、以前から想いを寄せていた女性と結婚し、セントルイスに越すことを知り失恋。
アルマンゾと見解の相違で婚約を解消し、別の町に教員として行くローラを引き止めるため、ハーヴと結婚しセントルイスに越すと嘘をつくことで住居と教職を譲り、2人を無事結婚へと導いて町を去った。

ケンダル家

結婚後のメアリーの家庭。

アダム・チャールズ・ケンダル
演 - リンウッド・ブーマー、日本語吹替 - 松橋登 / 武藤正史(NHK BS4K版)
夫。盲学校教員→弁護士
メアリー・キャロライン・アメリア・インガルス・ケンダル
演 - メリッサ・スー・アンダーソン、日本語吹替 - 石川弘美 / 清水理沙(NHK BS4K版)
妻。教員→盲学校教員。
結婚前の詳細はこちらを参照。
アダム・チャールズ・ホルブルック・ケンダル
長男。盲学校の火事で夭折。

エドワーズ家

シーズン3までレギュラーキャラクター。フレンチのみシーズン9レギュラー。

アイゼア・エドワーズ
演 - ヴィクター・フレンチ、日本語吹替 - 金井大 / 高木渉(NHK BS4K版)
夫。農業、製材所勤務。
パイロット版のカンザス州でインガルス一家と知り合い、意気投合するも一家の強制移動で別れたが、その後マンケイトの酒場でチャールズと偶然再会し、ウォールナットグローブに住み着く。
酒とギャンブルを好み、ツバを飛ばすのが癖で身なりも清潔感に乏しく、女性から白眼視されることもあるが、子供好きな心優しい性格でもある。文盲であることを隠しており、それが元で誤解やトラブルが生じることもあった。
自身がうつした天然痘で前妻と一人娘を亡くした後悔から独身を貫いていたが、知人の女性の病死により離散しかけていた3人の子供たちを養子に迎えるため、以前より心を寄せていた未亡人のグレイスと再婚。
グレイス・スナイダー・エドワーズ
演 - ボニー・バートレット、日本語吹替 - 此島愛子 / よのひかり(NHK BS4K版)→未定
妻。郵便局窓口係。
スナイダーは死別した前夫の姓。ジョンの死をきっかけにアイゼアがアルコールに溺れたため離婚。残った養子はグレイスが引き取った。
キャロラインの長男出産時には産婆として立ち会い、心配するチャールズに「この辺の子の半分は私が取り上げたのよ」とその豊富な経験を伝え、安心させた。
ジョン・サンダーソン・エドワーズ
日本語吹替 - 平野潤也(NHK BS4K版)
作家を目指す文学青年で、農業の手伝いをしながら出版社に送った詩集が認められ大学進学の機会を得てシカゴへ行く。メアリーと婚約していたが、シカゴでの都会の生活に揉まれ他に女性をつくり、後に解消。数年後、事故死し両親の離婚のきっかけとなる。
カール・サンダーソン・エドワーズ
日本語吹替 - 合田絵利(NHK BS4K版)
養子。
アリーシャ・サンダーソン・エドワーズ
日本語吹替 - 津田美波(NHK BS4K版)
養子。

オルソン家

全シリーズにわたりレギュラーキャラクター。シーズン9においてもレギュラー。

ネルス(ネルソン)・オルソン
演 - リチャード・ブル、日本語吹替 - 草薙幸二郎 / 岩崎ひろし(NHK BS4K版)
オルソン商店の経営者で町一番の資産家。常に妻や子供たちの我侭に振り回されている。オルソン家の中で唯一の常識人であり、温厚篤実・誠実な人柄から、町の人々からの信頼は厚い。
ハリエット・ウィリアミナ・オルソン
演 - キャサリン・マグレガー、日本語吹替 - 中村紀子子 / 定岡小百合(NHK BS4K版)
妻。口数が多く噂話が大好き。夫にはきつく、子供たちには甘い。高慢な性格からしばしば騒動を起こすトラブルメーカーで町の人々からの信頼は皆無だが、時に家族も驚くような意外な優しい一面を見せる。教員免許有り。
ネリー(ダニエル)・ハリエット・オルソン
演 - アリソン・アーングリン、日本語吹替 - 竹内美香 / Lynn(NHK BS4K版)
長女。母親譲りの高慢な性格。名目上のレストラン・ホテル経営者。
結婚後の詳細はこちらを参照。
ウィリー(ウィリアム)・ネルソン・オルソン
演 - ジョナサン・ギルバート、日本語吹替 - 前田浩一 / れいみ(NHK BS4K版)
長男。我侭に育てられたため、幼い頃は母や姉と同じく意地悪な性格だったが、成長するに従い父のような常識人となっていく。
ナンシー・オルソン
演 - アリソン・バルソン、日本語吹替 - 渕崎ゆり子
養子。ネリーの結婚と転居で鬱状態になってしまったハリエットを元気づけようとネルスの提案で児童養護施設から迎えた女の子。幼い頃のネリーと瓜二つの性格に凶暴性も兼ね備えた問題児。

ダルトン家

結婚後のネリー。

パーシバル・ダルトン
演 - スティーブ・トレイシー、日本語吹替 - 安原義人 / 梶裕貴(NHK BS4K版)
ユダヤ名:アイザック・コーエン。ネリーの放漫経営で破綻寸前だったレストランとホテルの経営建て直しのために雇われる。始めは反発し合っていた2人だったがやがて互いに惹かれ合うようになり結婚する。
ネリー・オルソン・ダルトン
演 - アリソン・アーングリン、日本語吹替 - 竹内美香 / Lynn(NHK BS4K版)
妻。
結婚前の詳細はこちらを参照。
ジェニファー・オルソン・ダルトン・コーエン
長女。キリスト教で洗礼。
ベンジャミン・オルソン・ダルトン・コーエン
長男。ユダヤ教で洗礼。

ガーベイ家

シーズン4 - 8までレギュラーキャラクター。

ジョナサン・ガーベイ
演 - マーリン・オルセン、日本語吹替 - 石田太郎 / 楠大典(NHK BS4K版)
農業。アリスの死後はアンディと共にスリーピーアイに移り、配送業、保安官助手などの仕事に就く。
アリス・ガーベイ
演 - ハーシャ・パラディ、日本語吹替 - 野口ふみえ / 本田貴子(NHK BS4K版)
妻。教員→盲学校の手伝い。盲学校の火事に巻き込まれ死亡。
アンディ(アンドリュー)・ガーベイ
演 - パトリック・ラボートー、日本語吹替 - 難波克弘 / 藤原夏海(NHK BS4K版)
長男。

カーター家

シーズン9でレギュラーキャラクター。

ジョン・カーター
演 - スタン・アイヴァー、日本語吹替 - 若本規夫 / 浪川大輔(NHK BS4K版)
鍛冶屋
セーラ・リード・カーター
演 - パミラ・ロイランス、日本語吹替 - 幸田直子 / 大津愛理(NHK BS4K版)
新聞記者
ジェブ(ジェビディア)・リード・カーター
演 - リンゼイ・ケネディー、日本語吹替 - 浪川大輔 / 櫻庭有紗(NHK BS4K版)
長男。
ジェイソン・リード・カーター
演 - ディヴィッド・フリードマン、日本語吹替 - 中村幸介 / 佐伯美由紀(NHK BS4K版)
次男。

町の人々

ロバート・オルデン
演 - ダブス・グリア、日本語吹替 - 巖金四郎 / 浦山迅(NHK BS4K版)
牧師。シーズン6 第6話で アン・クレイグと結婚式を挙げた。
ラルス・ハンソン
演 - カール・スウェンソン、日本語吹替 - 寄山弘 / 塾一久(NHK BS4K版)
製材所・製粉所経営者。ウォールナットグローブの創設者。
ハイラム・ベイカー
演 - ケビン・ハーゲン、日本語吹替 - 穂積隆信 / 大塚芳忠(NHK BS4K版)
治療費代わりに受け取った鶏を越してきたチャールズに譲るなど、親切で優しく頼りがいのある高齢で独身の開業医。町の有志の一人。
シカゴから遊びに来たオルソン夫人の若く美人の姪ケイト・ソーボルドが脱臼した手を、まるで魔法のように治したことで見初められる。周りの反対を押し切り婚約し、新居の注文までするほど燃え上がっていたが、中年女性のお産に2人で立ち会った際に、その彼女をも取り上げたことを知り、激しく動揺する。その親子ほど大きな年の差を春と晩秋に例え、説き伏せるように関係を解消した。
町唯一の医者で、度々起こる伝染病では寝ずの看病で患者に尽くし、出産はもちろん目や歯だけでなく犬や馬を診ることもある。
エバ・ビードル
演 - シャーロット・スチュアート
学校の先生。
ヘスター・スー・タヒューヌ
演 - ケティ・レスター、日本語吹替 - 片山真由美 / 藤貴子(NHK BS4K版)
盲学校の先生。レストランの手伝い。
エヴァ・ビードゥル・シムズ
演 - シャーロッテ・スチュワート、日本語吹替 - 高林由紀子 / 榊󠄀原奈緒子(NHK BS4K版)
学校の先生。
エタ・プラム
演 - レスリー・ランドン、日本語吹替 - 鶴ひろみ
学校の先生。
モンテギュー
 日本語吹替-村越伊知郎
シーズン9(新・大草原の小さな家)最終話から登場。ウォルナット・グローブの町に長期逗留を決めた、博識な作家。
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撮影話

  • キャリー役とグレイス役に関しては、撮影当時、低年齢のため、「クーガン法」と呼ばれるカリフォルニア州州法に基づいて、双子を起用した。双子が交互に撮影に参加し、一人当たりの負担を減らすという手法がとられた。
  • メリッサ・ギルバートとジョナサン・ギルバートは、姉弟であるが互いに養子であるため血縁関係ではない。
  • マシュー・ラボートーとパトリック・ラボートーは、兄弟であるが互いに養子であるため血縁関係ではない。
  • メリッサ・ギルバートとアリソン・アーングリンは本作品にて親友関係となり、シリーズ終了後も連絡を取り合う仲である。
  • スティーブ・トレイシーとアリソン・アーングリンは、私生活においても仲がよく、自分たちの全撮影分が終了後も親密に連絡を取り合っていた。スティーブ・トレイシーは同性愛者であった。その後、スティーブ・トレイシーがエイズにかかり、アリソン・アーングリンはエイズ撲滅運動に参加するようになった。
  • ドラマは原作者であるローラの視点で語られることが多いが、基本的に本作はチャールズを中心としたインガルス一家とウォルナット・グローブの街の人々を描いた群像劇。
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スタッフ

  • 企画 - ブランチ・ハナリス
  • 製作 - ジョン・ホーキンス、ウィリアム・F・クラクストン
  • 監督 - ウィリアム・F・クラクストン、モーリー・デクスター、ヴィクター・フレンチマイケル・ランドンレオ・ペン
  • テーマ曲作曲 - デヴィッド・ローズ
  • 音楽 - デヴィッド・ローズ
  • 製作総指揮 - マイケル・ランドン、エド・フレンドリー
  • 製作会社 - エド・フレンドリー・プロダクションズ、NBCプロダクションズ
  • 番組販売会社 - ワールドヴィジョン・エンタープライゼズCBSテレヴィジョン・ディストリビューション (USA)、NBCユニヴァーサル・インターナショナル・テレヴィジョン・ディストリビューションMGMインターナショナル・テレヴィジョン・ディストリビューション(アメリカ以外)
  • 映像 - NTSC
  • 放送局 - NBC

日本語吹替版制作スタッフ

NHK総合テレビジョン
NHK BS4K新録版
  • 翻訳:野崎文子
  • 演出:依田孝利
  • 音声:朴宰範
  • プロデューサー:高田由香
  • 制作統括:河口眞朱美、竹林淳
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エピソードリスト

要約
視点

シーズン1、5、6は24話、他は22話で、パイロット版『旅立ち』と合わせて全部で183話(新・大草原の小さな家(シーズン9)、『きのうの日々』、『この愛すべき子ら』、『最後の別れ』まで含めると208話)ある。

パイロット版

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シーズン1

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シーズン2

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シーズン3

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シーズン4

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シーズン5

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シーズン6

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シーズン7

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シーズン8

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新・大草原の小さな家(シーズン9)

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スペシャル

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他シリーズ

アニメ

1975年に日本で「草原の少女ローラ」のタイトルでアニメ化された。

CBS版

CBSが製作した、一連の原作によらない単発ドラマ(原題はBeyond the Prairie: The True Story of Laura Ingalls Wilder)で、ローラをメレディス・モンローが演じた。1999年に放送され、2002年には続編も作られた。

日本では「大草原のかなたに〜ローラ・インガルス・ワイルダー物語」のタイトルでNHKにて放送された。両親の吹き替えで柴田侊彦と日色ともゑが出演した。

ABC版

2005年3月から4月にかけて、ABCの製作、全3話で放送されている。

関連番組

  • Father Murphy
  • なつぞら
    • 奥原なつ(広瀬すず)が作画監督するテレビアニメ「大草原の少女ソラ」の原案とされており、事実上のオマージュとされる。

脚注

外部リンク

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