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中国の国営テレビ局 ウィキペディアから
中国中央電視台(ちゅうごくちゅうおうでんしだい、中国中央テレビジョン、簡体字中国語: 中国中央电视台、拼音: 、CCTV)は、中国の国営の公共放送テレビ局。「央視 (ヤンシィー)」[注 1]の略称でも呼ばれる。
中華人民共和国国務院・国家新聞出版広電総局直属の放送局であり、当初は中国政府の負担で放送されていたが、1990年代に国庫からの補助金が減少したため、広告を放送するようになった。今は広告収入のみで運営されており、受信料収入や国庫からの援助はない。
1954年に中国共産党中央委員会主席毛沢東が中国独自のテレビ局の設立を提案し、1958年5月14日に放送を開始。
2016年12月31日には外国語放送がCGTNとして独立した。
中国では視聴者を求めて続々と地方のテレビ局が創設され大きく成長しているため、中央テレビも地方テレビ局との競争に晒されている。
中国標準時19時から、CCTV-1とCCTV-新聞で『新聞聯播』というニュース番組を放映しており、CCTVの各局やほとんどの地方局が、CCTV-1が流すこのニュース番組を同時放映している。
CMは頻繁に有るわけではなく、番組の間の15分-30分にまとめて放映される。15秒ほどのCMの他、テレビショッピングのミニ番組形式や、その日放映予定のほかのドラマやバラエティ番組の予告など、さまざまな種類のCMが流れている。
ドラマは日本・韓国・台湾など中国国外のドラマも字幕つきの吹き替え版を放映している。通常3話連続で放映され、週一回ではなく、基本的に土日を含めた毎日放映される。
アメリカ合衆国国務省は2020年6月、人民日報は独立した報道機関ではなく、中国共産党の支配下にあるプロパガンダ機関として諜報活動と世論戦、情報戦を仕掛ける宣伝機関であるために、『人民日報』『中国新聞社』『環球時報』とともに「外国使節団」と認定する[2][3]。
CCTVと中国の警察は、中国の反体制派、罪を犯したとされる人物への捜査の一環で強制自白をさせ、その様子を放送している[4]。アメリカの国営放送であるラジオ・フリー・アジアは、強制自白には肉体的・精神的な拷問を伴うと報じている[5]。
イギリスのOfcomは強制自白の放送を問題視し、同国におけるCCTVの放送免許を取り消した[6]。
アムネスティ・インターナショナルをはじめとする人権団体は、強制自白を放送される人物が公正な裁判手続きを受けられないことを懸念している[7][8]。
2021年3月、オーストラリアのSBSは、強制自白の放送に関する人権侵害の苦情を受けて、CCTVからの放送を1週間停止した[8]。
英語版ウィキペディアは、CCTVによる中国のプロパガンダと強制自白の放送を懸念し、2020年に非推奨の情報源に指定した。
番組放送中やCM中も表示されている。
有料デジタル放送は「中央デジタルメディア有限公司(中央数字電視伝媒有限公司、China DTV Media)」が管理し、「中央テレビクラウドメディア有限公司(央視風雲伝播有限公司、China DTV Production)」が配信(放送)している(両社とも中央電視台が出資)。
など2008年2月現在40チャンネル(今後も増える可能性がある)
このほか、全ての省、直轄市、自治区(香港、マカオ、及び台湾を除く)を対象にした36の地方向けチャンネルや、携帯電話向けの放送も行っている。インターネットでも番組放送をしている。
スカパー!プレミアムサービス568チャンネル、およびひかりTV基本チャンネル182チャンネル、J:COMのスタンダードプラス301チャンネルにて、「中国テレビ★大富チャンネル」の名称で、CCTV-4の番組が視聴可能である(一部番組は日本語翻訳付きの2ヶ国語放送)。なお運営は株式会社大富[9]。
インターネット放送でCCTV-1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,E,F,高清(HD),NEWS,العربية,русский がリアルタイムで視聴可能である(CGTN、CGTN-ドキュメンタリーは英語、CGTN-スペイン語はスペイン語、CGTN-フランス語はフランス語、CGTN-アラビア語はアラビア語、CGTN-ロシア語はロシア語, その他はすべて中国語)。
なお、インターネット放送はインターネット回線を使用しているため、30秒-1分程度のラグがある。回線の状況によっては映像が乱れたり表示されないことがある。
公式サイトでも、一部番組がストリーミング放送によって視聴可能である。
2016年8月26日、ドワンゴと提携し[10]、日本語では初のインターネット放送チャンネルをニコニコ動画に開設している[11]。
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