東海テレビ放送
中京広域圏のフジテレビ系列局 ウィキペディアから
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東海テレビ放送株式会社(とうかいテレビほうそう、英: Tokai Television Broadcasting Co., Ltd.)は、中京広域圏を放送対象地域とするテレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者。愛知県名古屋市東区に本社を置く在名テレビジョン放送局。
東海テレビと東海ラジオが入る東海放送会館 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 |
東海テレビ THK 東海 |
本社所在地 |
日本 〒461-8501[1] 愛知県名古屋市東区東桜 1丁目14番27号[1] |
設立 | 1958年(昭和33年)2月1日[1] |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 9180001017538 |
事業内容 |
テレビジョン放送 イベントプロデュース 他[2] |
代表者 |
代表取締役社長 小島浩資[3] 代表取締役 大島宇一郎 |
資本金 | 10億円(2021年4月1日現在)[1] |
売上高 | 280億6217万4000円(2022年度)[4] |
営業利益 | 10億2953万3000円(2022年度)[4] |
経常利益 | 14億6111万2000円(2022年度)[4] |
純利益 | 9億6663万9000円(2022年度)[4] |
純資産 | 724億2389万8000円(2022年度)[4] |
総資産 | 814億5233万5000円(2022年度)[4] |
従業員数 | 351人(2021年4月1日現在)[1] |
決算期 | 3月 |
主要株主 |
東海ラジオ放送 49.8% 愛知県 7.5% 名古屋鉄道 6.3% 中日新聞社 5.4% トヨタ自動車 2.8% フジ・メディア・ホールディングス 2.1% |
主要子会社 |
株式会社東海放送会館 東海テレビ事業株式会社 株式会社東海テレビプロダクション 株式会社ユニモール [1] |
関係する人物 |
浅野賢澄(元取締役) 内田優(元会長) |
外部リンク | https://www.tokai-tv.com/index.html |
特記事項: 現在の新社屋は2003年4月竣工。 旧社屋1階部分は2007年2月にIDC大塚家具名古屋栄ショールームが入居
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東海テレビ放送 | |
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英名 |
Tokai Television Broadcasting Co., Ltd. |
放送対象地域 | 中京広域圏 |
ニュース系列 | FNN |
番組供給系列 | FNS |
略称 |
THK FX |
愛称 | 東海テレビ |
呼出符号 | JOFX-DTV |
呼出名称 |
とうかい テレビほうそう デジタル テレビジョン |
開局日 | 1958年12月25日 |
本社 |
〒461-8501[1] 愛知県名古屋市東区 東桜1丁目14番27号[1] 北緯35度10分16.58秒 東経136度54分49.55秒 |
演奏所 | 本社と同じ |
リモコンキーID | 1 |
デジタル親局 | 名古屋 21ch |
アナログ親局 | 名古屋 1ch |
ガイドチャンネル | 1ch |
主なデジタル中継局 | #デジタル放送参照 |
主なアナログ中継局 | 豊橋56chほか#アナログ放送参照 |
公式サイト | https://www.tokai-tv.com/index.html |
特記事項: テレビ単営局でリモコンキーIDに「1」を使用するのは当局と日本海テレビジョン放送のみ。 |
FNN、FNSに加盟するフジテレビ系列局で、名古屋親局のコールサインはJOFX-DTV。物理チャンネルの21ch(空中線電力 3kW / ERP 34kW)はフジテレビと同じだがリモコンキーIDはフジテレビ系列で唯一の「1」(詳細は後述)である。英略称はTHK[注 1]であるが使用されることはほぼなく、専ら東海テレビと局名で呼ばれている。
東海ラジオ放送とは、もともと親会社(=東海ラジオ)・子会社(=東海テレビ)という関係であった。同じ社屋を1961年(昭和36年)9月1日から供用していたほか、番組審議委員会などを共有していた。現在でも引き続き社屋(東海放送会館)の一部共用や報道部門の一部連携[注 2] 、中日ドラゴンズの試合中継の共同広告・連携(テレビ中継後、東海ラジオへ案内する、新聞広告でラジオのナイターの宣伝も掲載する、アナウンサーを派遣する等)など関係が続いている。また近年は東海ラジオの番組に東海テレビからアナウンサーを出演させる番組(ONE STYLE、東海ラジオガッツナイター他)も増やしており、東海ラジオから東海テレビへアナウンサーがメインキャスターとして出演している(ニュースONE)など、人的交流が盛んである。
中部日本放送(CBCテレビ)とともに、中京テレビ放送(CTV)(現:日本テレビ(NNN・NNS)系列フルネット局)の開局に携った。同社初代社長を務めた佐藤信之助は東海テレビの出身。
2005年(平成17年)3月2日、他の放送局の株式を第三者名義でマスメディア集中排除原則の制限を超えて所有するという違反行為を、三重テレビなど複数の放送局に対して行っていたため、重い行政処分である総務大臣名による警告を受けた。なお、石川テレビ(23.45%)・富山テレビ(21.0%)については、隣接区域への出資比率規制緩和(1/5 → 1/3)により解消されている[6]。
従来親会社であった東海ラジオ放送株式会社は、2005年(平成17年)5月31日に株式の一部を中日新聞社に売却した。この結果、議決権が50%以下となったため、親会社ではなく関連会社となっている。
企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[7][8][9][10]
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
10億円 | 2百万株 | 222 |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 |
---|---|---|---|
10億円 | 16億円 | 500円 | 2百万株 |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|---|---|
10億円 | 16億円 | 500円 | 2百万株 | 244 |
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
10億円 | 2百万株 | 236 |
2009年7月より昼帯のバラエティ番組の再放送または中日ドラゴンズ戦中継があった週の時差ネットに関しては、アナログ放送でも上下に黒帯を付加してのアスペクト比16:9のレターボックスでの放送になった。
フジテレビとTBSテレビは古くから深夜アニメにも字幕放送を実施しているが、東海地区ではCBCテレビのみが字幕放送を行っていた。東海テレビはかつては自社制作番組の再放送のみを字幕放送の対象にしていたが、2007年10月より深夜帯に放送される番組に対し本格的に実施した。深夜アニメも例外ではなく、同時期より放送開始したフジテレビ制作の深夜アニメ全てに字幕放送を行っている。2015年7月改編より2020年1月改編まで、CBCテレビでは深夜アニメに限り字幕放送を行なっていなかった為、同局が唯一の実施局であった。
2016年4月2日から「オトナの土ドラ」→「土ドラ」を全国ネットで放送している。かつては1964年から2016年3月まで昼の帯ドラマを制作しており[注 3]、特に『華の嵐』『真珠夫人』『牡丹と薔薇』『冬の輪舞』といった愛憎系作品は主婦層を中心に社会現象になるほどの話題に発展し、一部の作品はスペシャル版も放送された。
自社制作の生の情報番組も存在しており、月曜日 - 金曜日に『スイッチ!』を放送している。
毎年3月に開催される『名古屋国際女子マラソン』→『名古屋ウィメンズマラソン』の中継も東海テレビを制作局として、全国で放送されている。
報道の分野で新たな番組制作を行っており、特に司法の分野では『重い扉』(名張毒ぶどう酒事件の真相に迫った内容)、日本のテレビ局で初めて裁判所内部と現職の裁判官に密着した『裁判長のお弁当』(第45回ギャラクシー賞テレビ部門大賞)、『黒と白』(自白の強要問題をテーマ)、『光と影〜光市母子殺害事件 弁護団の300日』(取材当時世間の逆風にあった被告側の弁護団に密着。第46回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞)といった番組を制作・放送している。
吉本興業とのパイプが太いことでも知られ、『爆笑!駐在君が行く!』・『ぐっさん家〜THE GOODSUN HOUSE〜』・『西川きよしのご縁です!』といった吉本興業のタレントをメインに据えたバラエティ番組を企画・制作している。何れもこの地方のみのローカル番組としてスタートしたものであるが、その後は徐々にネット局を増やしており、特に『ぐっさん家』は多数のネット局を抱えている。同番組は2004年4月から2009年3月までBSフジを通じて全国で放送されていたなど、在名基幹局の中では一番多く、在阪準キー局に近い在名基幹局でもある。
三重県の独立局・三重テレビと資本関係を結んでおり、三重テレビのプロ野球・中日ドラゴンズ戦中継番組の制作を支援している(三重テレビナイターの項目を参照)。また2004年7月19日から5回に渡って三重テレビで放送された同局制作の番組『LOVE THE EARTH 里海の詩 (うた)』は、東海テレビでも放送された。なお、三重テレビの中部支社は東海テレビ本社別館の施設・テレピア内にある。
東海テレビには長年自社製作テレビアニメが存在していなかったが、2009年7月期より関西テレビとの共同製作短編アニメ『くるねこ』を放送開始した(関東圏ではTOKYO MXとtvkでネット)。また、2011年6月6日から2014年3月28日まで自社単独で短編帯番組形式で深夜アニメ『かよえ!チュー学』を制作・放送していた。なお、現時点では30分アニメの制作実績はない。[注 4]
土曜18時30分から放送されるスペシャル番組については東海テレビでも放送されるが、19時からの短縮版で放送されることがある。
『めざましどようび』が2018年3月まで7:00からの飛び乗り放送だったが、同年4月から同時フルネットに移行。ちなみに、5:55 - 7:00にはフジテレビ系制作のバラエティ番組や自社制作番組(『すくすくぽん!』等)を放送していた。ただし2013年 - 2015年、2017年は年内最終放送を同時フルネットした。
大都市圏において『働くおっさん劇場』を唯一ネットしていなかった。『はやく起きた朝は…』をかつて土曜日の朝などに不定期で放送していたことがあったが、2011年4月3日よりフジテレビと同時ネットになった。
2003年10月に『藍より青し〜縁〜』を放送開始したことを機に、東海テレビでもいわゆるUHFアニメを不定期的に放送している。2010年以降は長らく放送されていなかったが2024年1月期の青の祓魔師 島根啓明結社編[注 5]で14年振りに放送された。
かつては平日夕方の時間帯(16:00 - 16:30)は『特選アニメ劇場』と題した帯番組的なアニメ枠を設けており、三大都市圏のキー局系列では唯一の事例であった。 2007年4月に日曜9:00枠をフジテレビとの同時ネット枠に変更して以来、『ゲゲゲの鬼太郎』(第5作目)および『ドラゴンボール改』、『トリコ』、『ドラゴンボール超』を放送してきた。直後の日曜9:30枠についてはフジテレビで放送されている『ONE PIECE』を放送せずに自社制作番組を放送していたが、2011年10月より同時ネットとなった。
地上デジタル放送のリモコンキーIDは、原則としてキー局のフジテレビ・準キー局の関西テレビを始め、多くのフジテレビ系列局[注 6]がその2局のアナログ親局と同じ「8」であるが、東海テレビは自身のアナログ親局名古屋テレビ塔のチャンネルと同じ「1」を使用している(ただし、デジタル親局瀬戸デジタルタワーの物理21chはフジテレビと同じ[注 7])。フジテレビ系列でリモコンキーID「1」を使用しているのは、同系列で唯一アナログ親局が1chだった東海テレビだけである。これで空いた「8」は東海3県内の民放テレビ局では岐阜県の岐阜放送(独立局)に割り当てられている。
また中部地方の民放テレビ局でリモコンキーID「1」を使用する局はほかに富山県の北日本放送(日本テレビ系列。呉羽山送信所1ch)もアナログ親局と同じ「1」になっている。更にフジテレビ系列のフルネット局でリモコンキーID「8」を使用しない局のは当局と佐賀県のサガテレビ(ID「3」を使用)の2局だけであり、テレビ単営局でリモコンキーID「1」を使用しているのも当局と鳥取県・島根県の日本海テレビ(日本テレビ系列。鉢伏山送信所1ch)の2局だけである。つまりこの2局以外でリモコンキーID「1」を使用するテレビ局は全てラテ兼営局であることをも意味し、その挙句にこの2局を以てしてもリモコンキーIDが「1」でラジオ局と無関係のテレビ局は皆無である(当局は前述、日本海テレビは後発のエフエム山陰に出資)。
このため本来、NHK総合テレビジョン(NHK総合)のリモコンキーIDは原則として大半の地域で「1」を使用しているが上述の通り当局が同番号を取得したため、NHK名古屋局・NHK岐阜局・NHK津局におけるNHK総合のリモコンキーIDが、NHK名古屋局のアナログ親局チャンネル(岐阜は39ch、津は31ch)と同じ「3」になっている。また、全国の多くの地域でNHK総合テレビジョンが使用する「1」が割り当てられているため、視聴可能な周辺県で視聴する場合には枝番号(011-0、011-1...)が付き、リモコンボタンのポジションは「9」等に割り振られる。なお中京広域圏の放送局では、TBSテレビ系列のCBCテレビのリモコンキーIDはアナログ親局チャンネルと同じ「5」を使用している。ちなみにフジテレビ系列では、ほかにクロスネット局の大分県のテレビ大分は「4」、トリプルネット局の宮崎県のテレビ宮崎はサガテレビと同じ「3」を使用している。
「六角形に囲まれた数字の1」を用いた同局のロゴマーク(本稿上記の社屋とテレピアが映った写真を参照)は、1965年から使用されている。デザインは「現代を見つめる眼」をテーマにしたもの。かつて使用されていたロゴマークは、一部中継局の局舎に取り付けられた表札などに残存している。現行の「東海テレビ」の書体に比べ、若干縦長にデザインされたロゴであった。
2008年4月頃より、一部の自社制作番組の冒頭に「50th東海テレビ」の5秒アイキャッチを挿入している(50周年期間終了後も「いまだから 東海テレビ!」のアイキャッチを引き続き挿入)。ローカル番組では原則番組開始時に、全国ネット番組では番組開始5秒前に(10秒の番宣CMとセットで)ローカルで挿入している。
2008年4月14日より、著作権保護等の観点から一部フジテレビ系列局の地上デジタル放送で画面右上にウォーターマークが表示されるようになったが、東海テレビの地上デジタル放送でも画面右上にこのロゴマークがウォーターマークとして表示されるようになった。同年5月19日までには、このマークのサイズがかなり小さくなった。また、ワンセグでもウォーターマークが表示されてはいるものの、地上デジタル放送よりもかなり小さい上に場合によっては放送中の番組に溶け込むことがあり、黒のサイドパネルが入らない限りは分かりづらくなっている。
2013年4月にウォーターマークが変更された(2行で「スイッチ! 東海テレビ」と表示されていた)。さらに2018年1月以降も再び表示が変更された(現在は同局のマスコットキャラクター「イッチー」と「東海テレビ」と表示)。
東海テレビ放送では、以下の4冊を発行している(2020年3月時点)。
以下は2011年7月24日停波時点でのデータ。
コールサインはJOFX-TV。
長野県の泰阜村コミュニケーションネットワークで区域外再放送をしている。但し、本来の系列局は長野放送(NBS)。
廃止
下記に述べる本社内のスタジオのほか、大勢の観覧者を集めての番組収録・生放送の場合、本社ビル隣にあるテレピアホール(テレピア内)を使用する事もある。
東海テレビはかつて昼ドラマを制作し、現在はドラマのほかに、年に数本全国ネット向けの特別番組を制作している。『オトナの土ドラ』開始以降は、改編期にその枠で自社制作の全国特番を放送することもある。
制作局の表記のない番組はフジテレビ制作。
いずれも新潟総合テレビ・長野放送・テレビ静岡・富山テレビ・石川テレビ・福井テレビとの共同制作番組。
新潟総合テレビを除く共同制作
東京12チャンネル時代のものも含む。
ほか
『ひぐらしのなく頃に解』『狂乱家族日記』『NEEDLESS』以外は、全て関西テレビでも放送された。
※は編成局アナウンス部長の経験者。☆はスポーツアナウンサーで、2022年から『東海ラジオ ガッツナイター』(中日ドラゴンズのホームゲーム中継)の実況・ベンチリポートも随時担当している。
入社順に記載[25]。
冒頭の年号は入社年、()内はアナウンス職であった期間。●は故人。
恒例となりつつあるイベントや特色あるイベントを挙げる。テレビ単営局ながら、年間を通じて何かしらのイベントを行っている。
東海テレビでは、東海3県を中心としたさまざまな社会問題にメスを入れたドキュメンタリーをテレビ番組として放送後、記録映画として全国で上映会を開催しており、これら「東海テレビドキュメンタリー劇場」と呼ばれる作品群は阿武野勝彦がプロデュースしている。2018年(平成30年)、菊池寛賞を受賞した[36]。
阿武野プロデューサーの方針により、映像ソフト化・オンライン配信されていない[37][38]。
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