仁川国際空港
韓国・仁川広域市にある空港 ウィキペディアから
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仁川国際空港 (インチョンこくさいくうこう、韓: 인천국제공항, 英: Incheon International Airport, IATA: ICN, ICAO: RKSI )は、韓国の仁川広域市中区にある国際空港。韓国最大の空港であり、首都・ソウル特別市の西47 kmに位置している。2001年3月29日に開港し、大韓航空やアシアナ航空、格安航空会社(LCC)各社などが拠点としている。
仁川国際空港 인천국제공항 Incheon International Airport | ||||||||||||||||
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IATA: ICN - ICAO: RKSI | ||||||||||||||||
概要 | ||||||||||||||||
国・地域 | 大韓民国 | |||||||||||||||
所在地 | 仁川広域市 中区 空港路 272 (雲西洞 2840) | |||||||||||||||
母都市 | ソウル特別市 | |||||||||||||||
種類 | 公共 | |||||||||||||||
所有者 | 国土交通部 | |||||||||||||||
運営者 | 仁川国際空港株式会社 | |||||||||||||||
運用時間 | 24時間 | |||||||||||||||
開港 | 2001年3月29日 | |||||||||||||||
ターミナル数 | 2 | |||||||||||||||
拠点航空会社 |
大韓航空 アシアナ航空 チェジュ航空 ジンエアー エアソウル ティーウェイ航空 エアプレミア エアインチョン デルタ航空 ポーラーエアカーゴ フェデックス・エクスプレス | |||||||||||||||
標高 | 7 m (23 ft) | |||||||||||||||
座標 | 北緯37度27分48秒 東経126度26分24秒 | |||||||||||||||
公式サイト |
www | |||||||||||||||
地図 | ||||||||||||||||
空港位置 | ||||||||||||||||
滑走路 | ||||||||||||||||
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ヘリパッド | ||||||||||||||||
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統計(2019年) | ||||||||||||||||
旅客数 | 71,169,516人 | |||||||||||||||
貨物取扱量 | 2,764,369トン | |||||||||||||||
発着回数 | 404,104回 | |||||||||||||||
出典:[1] | ||||||||||||||||
リスト | ||||||||||||||||
空港の一覧 |
開港と同時に、ソウル特別市の金浦国際空港を発着していた国際線が全て当空港に移転した。ソウルへの国際線空港として機能していることから、ソウル市外に所在しながら飛行機の行先では単に「ソウル」と案内されることが多い。現在、4本の滑走路が供用中である。
毎年の航空業界評価会社であるスカイトラックス(Skytrax)の世界TOP100国際空港で常に最上位圏(1-3位)を占めている。国際空港評議会(ACI)が主管する世界空港サービス評価(ASQ)では、世界最高のサービス品質を提供する空港として12年連続で選定された。
詳細は後述するが、日本行き国際線は成田国際空港、東京国際空港、関西国際空港、中部国際空港、新千歳空港、福岡空港、那覇空港といった主要空港だけではなく、日本各地の地方空港と当空港を結ぶ便が多数就航している。このため、日本の地方空港から当空港の国際線各都市への乗り継ぎ空港として、頻繁に利用されている[2]。また、韓国国内線は国際線乗り継ぎ専用便として、釜山、大邱の各路線がある(過去には、一般の国内線も運航されていたが、乗り継ぎ専用便に転換、もしくは廃止されている)。また、遅延等の理由により深夜に済州を出発し、金浦空港に着陸不能な場合の代替空港となっている。
第1旅客ターミナルはイギリスの建築家テリー・ファレルの設計で、地上4階・地下2階建て、延床面積50万㎡、東西1060m、南北149m、高さ33m、総工費は 1兆3,816億ウォンとなっている。外観は空気と水の力学的な流れ、大型船舶の帆をイメージした柔軟なリズム感、そして安全性をイメージする芸術的造形美を取り込んで設計されている。また建物内部は経済・科学技術の発展をイメージし、最先端の設備を備えたインテリジェントビルである。
仁川国際空港1ターミナル駅と短期駐車場、商業施設が設置されている。駅には空港鉄道と仁川空港磁気浮上鉄道が乗り入れている。地上2階、地下5階建てで、延床面積は25万㎡。航空機の翼や鳥を象徴するような屋根構造をイメージし、人々の安全を祈る韓国伝統の鶴の思いを込めて設計されている。また地に足を着けた飛行体をイメージしたこの建物は、空と地上を結ぶ意味が込められ、飛行機の運航の安全を祈願する意味を込めて設計されている。第1旅客ターミナルビルまで徒歩5分ほどと離れているため、無料の電動カートのサービスがある[5]。
ヒリム総合建築・ムヨン総合建築・ゲンスラーからなるコンソーシアムの設計により、2013年9月26日に着工[3]し、2018年2月開催の平昌オリンピックを見据えて、2018年1月18日に開業した[6][7][8]。第1旅客ターミナルの北側2.4 kmの場所に位置し、地上5階、地下2階建、延床面積38万㎡、年間旅客処理能力1,800万人[9]、ボーディング・ブリッジは37か所設置される[10]。開業後は、年間旅客処理能力が4,400万人から6,200万人に増加する見込みである[11]。
第2旅客ターミナルは、開業当初はスカイチームの大韓航空、デルタ航空、エールフランス、KLMオランダ航空が利用している[12]。2018年10月28日より、他のスカイチームのアエロメヒコ航空、アリタリア-イタリア航空、チャイナエアライン、ガルーダ・インドネシア航空、厦門航空、チェコ航空、アエロフロート・ロシア航空も移転した[13]。2023年7月1日より、大韓航空系の格安航空会社ジンエアーも移転した。
既存の搭乗棟との間には、シャトルトレイン(スターライン)が建設された[14]。第2ターミナルへのアクセス道路(11.2 km)、各ターミナル間の連絡道路(11.0 km)も建設された[15]。第2交通センターも併設され[16]、空港鉄道の仁川国際空港2ターミナル駅が2018年1月13日に開業[17]、バスターミナル、短期駐車場(2,600台)が設置される。
第1旅客ターミナルの北側に分館として「コンコース」(搭乗棟)が建設され、2008年5月27日より供用が開始された。地下を通る「シャトルトレイン」という新交通システムで、各旅客ターミナルとの間を約1分で連絡する。
第1旅客ターミナルと、第2旅客ターミナルの間で国際線の乗り継ぎがある場合、コンコースでシャトルトレインを乗り継ぐことで、ターミナル間の移動ができる。
など
最新情報、詳細は 空港公式サイト を参照のこと。
各旅客ターミナルの間は、無料循環バスが運行されている(所要時間15分)。また、空港鉄道で移動することも可能(所要時間6分)。
最新情報、詳細は、公式サイトを参照のこと。
ソウル都心の主要地域や有名ホテル、主な地方都市を結んでいる。3列シートで座席も広く、最近は地上波デジタル放送受信設備も備えたバスで運行される。これと同等の車両を使った都市間高速バスを優等バス(우등버스)と呼んでいるため、このバスについてもそう呼ぶ場合がある。
運行会社
ほか
ソウル近郊都市や地方都市を結んでいる。4列シートの一般的な高速バスで運行される。スーツケースなどの大きな荷物の扱いは、高級リムジンバスと同様に預ける場合もあるが、車内にスーツケース置き場が備えられている路線もある。かつては、ソウル都心を結ぶバスにも一般リムジンバスで運行する路線があったが、2020年代に入って全路線高級リムジンバスに転換され、座席数の減少と料金値上げが問題になっている[63]。
運行会社
ほか
第2旅客ターミナル開業に伴い、市内方面は第2旅客ターミナル - 第1旅客ターミナルの順に、空港方面は第1旅客ターミナル - 第2旅客ターミナルの順に停車する。
最新情報、詳細は空港公式サイトを参照のこと。 一般中型タクシー、大型タクシー、インターナショナルタクシー、模範タクシーが利用できる[65]。
インターナショナルタクシーに乗る場合は、仁川空港の到着ロビーのデスクで申し込みをしてから乗るパターンとなる。
カナダのモントリオールに本部を置く国際空港評議会(ACI)が発表する「エアポート・サービス・クオリティ・アワード」でアジア太平洋地域の「地域別最優秀空港賞」を2004年-2016年に連続して受賞していたが、2017年は上位3位圏内にも入らなかった。イギリスの航空調査会社スカイトラックス社によるランキングでも2009年度、2012年度には1位になったこともある。また国際航空貨物取扱量では、2006年に成田国際空港を抜いて世界2位になったが、2015年にドバイ国際空港に抜かれ世界3位になった[66]。
2009年以降は航空需要の増加に対応し、ハブ空港としての機能を強化するため拡張工事が進められている[67]。
第1滑走路と第3滑走路の間には最大4棟のコンコース(搭乗棟)を建設できる広大な用地が確保されていた。2008年、コンコースAが供用を開始した。しかし、このあと計画が変更され、第2ターミナルが建設されることとなり、2013年着工、2018年開業した。残り1棟分の用地があるが、計画は未定である。建設用地の一部は駐機場として暫定利用されており、誘導路の分岐部は一部完成している。
ターミナルとコンコースの間は仁川国際空港シャトルトレインで結ばれている。[68]
滑走路は西側1本と東側2本が建設されたが、2021年に第4滑走路を西側に増設した。さらに、現在暫定的にゴルフ場となっている貨物ターミナル東側の空港用地に第5滑走路を設置する計画がある。
第2旅客ターミナルは拡張工事が行われており、延床面積は73万㎡になる計画である[69]。最終計画には空港貨物ターミナル駅付近にLCC向け第3旅客ターミナルを新設する計画が含まれている。
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