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日本の貨物航空会社 ウィキペディアから
日本貨物航空株式会社(にっぽんかもつこうくう、英: Nippon Cargo Airlines Co., Ltd. 略称: NCA)は、千葉県成田市(成田国際空港内)に本社を置く日本の貨物航空会社。日本の総合海運企業である日本郵船(NYK)グループの空運部門を担当する、国際線貨物専門航空会社である。
本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | NCA |
本社所在地 |
日本 〒282-0011 千葉県成田市三里塚字御料牧場1-1 成田国際空港内 NCAライン整備ハンガー |
本店所在地 |
〒105-0013 東京都港区浜松町1丁目18番16号 住友浜松町ビル2階 |
設立 | 1978年9月27日 |
業種 | 空運業 |
法人番号 | 5010401051099 |
事業内容 | 貨物定期航空運送事業 |
代表者 | 大鹿仁史(代表取締役社長) |
資本金 |
100億円 (2021年3月31日現在)[1] |
発行済株式総数 |
普通株式:790,973,000株 第二種優先株式:400,000,000株 |
売上高 |
1225億6600万円 (2021年3月期)[1] |
営業利益 |
330億4900万円 (2021年3月期)[1] |
経常利益 |
330億9300万円 (2021年3月期)[1] |
純利益 |
250億6300万円 (2021年3月期)[1] |
純資産 |
△1210億4700万円 (2021年3月31日現在)[1] |
総資産 |
645億9200万円 (2021年3月31日現在)[1] |
従業員数 |
832名 (2021年4月1日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 日本郵船株式会社 100.0% |
主要子会社 | NCAJapan株式会社 |
外部リンク |
www |
成田国際空港を拠点とし、機材はノーズカーゴドアを持つ大型貨物専用機ボーイング747-8F (ジャンボフレイター)に統一されている。
一般航空貨物を輸送する貨物専門航空会社としては、世界有数の運航規模を誇る。
2008年(平成20年)1月の業界誌において「日本航空(JAL)の貨物事業部門と提携を行うため調整をしている」と報道されたが、日本貨物航空は同年1月29日、この報道を「事実と異なる」として強く否定した[2]。しかし翌2009年(平成21年)1月、両社はコードシェア提携を合意し、同年3月29日よりコードシェア貨物便の運航が開始された[3]。
2010年(平成22年)12月、ボーイング747-400型機の退役を進めているJALの代わりに、航空自衛隊が所有する日本政府専用機の運航免許取得業務を受託した[4]。
2012年(平成24年)7月以降、次世代主力機のボーイング747-8Fを随時受領[5]。この導入を機に、同社初の塗装変更が行われた[5]。
2018年(平成30年)2月13日、シンガポール航空カーゴと戦略的パートナーシップの構築に向けた覚書(MOU)を締結し、2018年度より成田 - 関空 - シンガポール線でのコードシェア便の運航を開始することで合意したことを発表[6]。
また2018年には、全日本空輸(ANA)とのコードシェア便や整備部門における協力などを含む戦略的業務提携を2018年度から開始することを発表[7]。同年の国土交通省による業務改善命令により(後述)、運航機種単一化、ANAとの「戦略的業務提携」に基づき2018年中に8名の人的支援を受け、航空機機体構造修理の対応も香港の整備会社(HAECO)及び台湾の整備会社(EGAT)による委託を含め、ANAからの支援を受けることとなった[8]。同年10月31日をもってボーイング747-400Fが全機退役し、同社の保有機材がボーイング747-8Fに統一されたが[9]が、米国アトラス航空との戦略的提携拡大により、退役した同型機のリースアウト契約および航空貨物運送サービス契約の締結により、5機運航委託の形でグローバルな大型貨物輸送ネットワークを提供するとしている[10]。
2020年現在は、ボーイング747-8Fのみの運用となっている。
2018年現在、NCAの機材は以下の貨物機で構成され、日本籍のボーイング747型機を運航しているのは同社のみである。2018年10月31日を以て、ボーイング747-400Fは全機退役となり、日本の航空会社からボーイング747-400シリーズが完全に姿を消した。
2014年に旅客運航から最後のボーイング747-400型機が退役し、日本政府専用機も後継機としてボーイング777-300ER型機が選定された事により、日本の航空会社からボーイング747型機が消滅する可能性があったが、NCAがボーイング747-8F型機新造機を受領し、2012年に運航を開始したため、しばらく日本籍の「ジャンボ・ジェット」が無くなる事態は避けられる状況になっている。
日本貨物航空が運用する航空機の一覧 | |||||
---|---|---|---|---|---|
機体記号 | 型式 | 製造番号 | 受領年月 | 備考 | |
JA11KZ | Boeing 747-8KZF | 36136 | 2013年10月 | ||
JA12KZ | Boeing 747-8KZF | 36137 | 2013年 | 1月||
JA13KZ | Boeing 747-8KZF | 36138 | 2012年 | 8月||
JA14KZ | Boeing 747-8KZF | 37394 | 2013年11月 | ||
JA15KZ | Boeing 747-8KZF | 36139 | 2014年 | 1月||
JA16KZ | Boeing 747-8KZF | 37393 | 2014年11月 | ||
JA17KZ | Boeing 747-8KZF | 36140 | 2014年12月 | ||
JA18KZ | Boeing 747-8KZF | 36141 | 2014年10月 |
当初発注していた14機(内訳:確定分8機、オプション分6機)は導入に先立ち、機体記号が予約登録された。カスタマーコードは全て-8KZFである。
カーゴルックス航空とともに747-8Fのローンチカスタマー[注釈 2]であり、ボーイング社への開発協力を行っている。日本籍を有する初めてのボーイング747-8型(-8KZF)となった。
2015年9月4日に日本郵船は変化の大きい国際貨物航空市場に柔軟に対応すべく連結子会社である日本貨物航空の機材規模を見直した結果、発注済みの機材のオプション分6機うち4機をキャンセルする事でボーイング社と合意[32]。さらに、2017年3月24日にはオプション分2機の発注をキャンセルし[33]、これによりオプション6機がすべてキャンセルとなり、ボーイング747-8Fは導入済みの8機で完納となった[34]。
ANAグループであったことから、ANAの旅客機を改修した機材を保有していたほか、機体の塗装もANAの「トリトンブルー」、「モヒカンブルー」を使用したものだった。
日本貨物航空を退役した航空機の一覧 | |||||
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機体記号 | 型式 | 製造番号 | 受領年月 | 抹消年月 | 備考 |
JA8158 | Boeing 747SR-81/SF | 22711 | 1993/12 | 2006/02 | ANAが導入した短距離旅客機改修型、ノーズカーゴドアなし |
JA8167 | Boeing 747-281F/SCD | 23138 | 1984/12 | 2006/09 | |
JA8168 | Boeing 747-281F/SCD | 23139 | 1985/02 | 2006/04 | |
JA8172 | Boeing 747-281F | 23350 | 1985/10 | 2007/11 | |
JA8181 | Boeing 747-281B/SF | 23698 | 1999/05 | 2008/04 | 旅客機改修型、ノーズカーゴドアなし |
JA8182 | Boeing 747-281B/SF | 23813 | 2001/02 | 2008/03 | 旅客機改修型、ノーズカーゴドアなし |
JA8188 | Boeing 747-281F/SCD | 23919 | 1988/01 | 2008/02 | |
JA8190 | Boeing 747-281B/SF | 24399 | 2002/04 | 2008/03 | 旅客機改修型、ノーズカーゴドアなし |
JA8191 | Boeing 747-281F/SCD | 24576 | 1990/11 | 2007/01 | |
JA8192 | Boeing 747-2D3B/SF | 22579 | 1997/08 | 2007/04 | ANAがブリティッシュ・エアウェイズ(旧ブリティッシュ・カレドニアン航空)から 購入した中古旅客機改修型、ノーズカーゴドアなし |
JA8194 | Boeing 747-281F/SCD | 25171 | 1991/11 | 2007/01 | |
JA01KZ | Boeing 747-481F | 34016 | 2005/06 | 2014/08 | 2014年8月4日付でカリッタエアへ移籍(N401KZ) |
JA02KZ | Boeing 747-481F | 34017 | 2005/08 | 2013/06 | 2013年6月3日付でカリッタエアへ移籍(N402KZ) |
JA03KZ | Boeing 747-481F | 34018 | 2006/09 | 2014/09 | 2014年9月16日付でカリッタエアへ移籍(N403KZ) |
JA04KZ | Boeing 747-481F | 34283 | 2007/03 | 2017/08 | 2017年8月2日付でアトラス航空へリースアウト(N404KZ) |
JA06KZ | Boeing 747-4KZF | 36133 | 2007/12 | 2018/11 | 2018年11月7日付でアトラス航空へリースアウト(N405KZ) |
JA07KZ | Boeing 747-4KZF | 36134 | 2008/05 | 2016/11 | 2016年11月2日付でアトラス航空へリースアウト(N407KZ) |
JA08KZ | Boeing 747-4KZF | 36135 | 2008/08 | 2018/11 | 2018年11月8日付でアトラス航空へリースアウト(N508KZ)、"Flexport"塗装 |
JA05KZ | Boeing 747-4KZF | 36132 | 2007/10 | 2019/02 | NCA初の自社発注機、2019年2月アトラス・エア・ワールドワイド傘下のアトラス航空へリースアウト(N405KZ) |
(注)機体記号後の括弧内数字は導入順。
1985年(昭和60年)就航以来、事故による損失機はない。
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