新中央航空
日本のコミューター航空会社 ウィキペディアから
新中央航空株式会社(しんちゅうおうこうくう、New Central Airservice、略称:NCA)は、日本のエアライン(コミューター航空会社)である。東京都調布市に所在する調布飛行場から、東京都島嶼部の伊豆諸島へ定期コミューター路線を運航する。本社は茨城県龍ケ崎市、川田テクノロジーズの完全子会社。
概要
1978年(昭和53年)12月15日、東京急行電鉄(現・東急電鉄)の資本で会社設立。翌年2月1日、中央航空(1958年5月21日設立)から航空事業を譲り受け営業開始。1994年(平成6年)2月28日に川田工業に譲渡されるまで、東急グループの傘下企業だった[1]。
定期路線運航
2022年1月現在、調布飛行場からの定期路線を運航する唯一の航空会社である。
その他の事業
上記の定期路線の運航以外に、遊覧飛行や写真撮影飛行、操縦訓練などがある。これらの事業は本社所在地の竜ヶ崎飛行場を拠点としている。かつて、仙台事業所(仙台空港)もあったが現在は閉鎖している。
定期就航路線
現在4路線の定期運航を行っている[2]。いずれの路線も(羽田空港からも含め)現在は競合便がない。
なお大島線については、過去に全日本空輸が東京/羽田 - 大島便を運航していた。また三宅島線は全日空の羽田撤退による代替である。
運航機材


現在保有の機材(定期運航便)
現在保有の機材(その他)
- セスナ 172P - 3機
過去に保有していた機材
- ブリテン・ノーマン アイランダー(1972年 - 2011年3月31日、1994年までは新潟 - 佐渡線で使用、2006年以降は予備機)
- ノーマッド N.24A(1987年 - 1995年、長崎航空から移籍)
- セスナ TU206C
- セスナ A150K
- セスナ 152
- 富士 FA-200-160
このうちノーマッド以外の機種は機体に「NCA」という表記があるが、英語社名の「New Central Air」に由来したものであり、ICAOの航空会社コードは「ChUo air K.K.」に由来するCUKである。「NCA」という3レターコードを持つのは日本貨物航空である。
サービス
事故
- 富山県立山町セスナ172P墜落事故
2017年6月3日、富山空港から松本空港へ飛行していたセスナ172P(機体記号:JA3989)が、富山県立山町の獅子岳南東斜面に墜落した[6]。当時は濃霧が発生しており、搭乗の4人全員が死亡した。
航空機使用事業の訓練飛行中の事故であった。機長は操縦教育証明を有し、特定操縦技能審査員も務めていた。また、セスナ172Pモデルで写真撮影のための飛行や遊覧飛行を担当し、運航課長を兼任していた。
雲中飛行になった原因は、操縦士達による事前の山岳地帯の気象予測が不十分だったためとされている。
脚注
関連項目
外部リンク
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