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日本の男性声優 (1971-) ウィキペディアから
川田 紳司(かわだ しんじ、1971年10月6日[4][6] - )は、日本の男性声優。栃木県出身[4]。賢プロダクション所属[5]。
子供の頃は暗い訳ではないが、無関心・無感動で、映画を見たりしても全然涙も出ないような子供だった[7]。それが芝居と出会い、演技で泣いたり笑ったりしていくうちに感情が開放されたという[7]。
高校卒業後は人材派遣会社のサラリーマンをしていたが、そのうちに、「社会ってもっと色々なことがあるんじゃないか」ということを考えるようになり、予定もなくドロップアウト[8]。
しばらくは友人の家に居候して遊んでいたが、「そろそろお金も無くなるかな」という時に「じゃあ次の俺の行き先を決めるか!」と言って日本地図を買ってきた[8]。お酒を飲みながら「沖縄は?」「北海道は?」と話していくうちになんとなく落ち着いたのが神奈川県横浜市だった[8]。
それで翌日荷物をカバンに詰めて、そのまま横浜の駅前の不動産屋へ行って「部屋貸してください!」と言っていた[8]。その後は何のアテもなく、することもないことから毎日アルバイト雑誌を喫茶店で読み、夜になったらテレビもない部屋に帰ってただぼんやりしてた[8]。
そんな中で見つけたのがあるバーの仕事で、「お酒を作ったり料理運んだり、ウェイターみたいなことするのかな」と思いながら面接に行った[8]。その時に白いスーツを着た金髪のおじさんが出てきて「明日から来れるか?」と言われ、テーブルについて客と話をする、ちょっとホストっぽい感じの接客業で働くことが決まったという[8]。お酒も好きだったこともあり、続けているうちに段々楽しくなってきたという[8]。その店にはショータイムがあり、時間になると接客していた男の子達がステージの上に登ってコントやダンスをしていた[8]。自身はしっかり稽古をする時間もないことから、閉店後に酔っ払ったまま段取りを練習したりして、とにかく流されるままに行っていた感じだったという[8]。
ショーのゲストにものまねタレントも来ており、マイケル・ジャクソンのものまねをしていたが、なぜかそのタレントのバックダンサーをすることになり、営業でクラブや海の家を一緒に回っていた[8]。その頃から客の前で何かを発表して喜んでもらうなど、「ステージで得られる達成感っていいな」と思いはじめた[8]。ある日、そのものまねタレントが「知り合いの劇団が出演者を募集してるんだけど、出てみないか?」って声を掛けてくれたため、勢いでその劇団の舞台に出演[8]。それまで舞台のことを何も無知だったが、稽古を重ねていくうちに当初予定していたものよりだいぶセリフも増やして、最後にはそこそこ良い役に付けてくれた[8]。公演中は店の客も観に来てくれたり、とにかく楽しかったという[8]。
その後、劇団森羅万笑の所属俳優となる[注釈 1][8][9][10]。始めはそんなきっかけで始めた芝居の世界だったが、やり始めてみたところ「もっと上手くなりたい!」という欲が出てきた[8]。しかし、周囲は10代の頃から役者を目指して訓練してきたが、川田はやや遅めのスタートで、何の基礎も出来ていなかった[8]。「追い着くためには、とにかくいっぱい演じるしかない!」と思い、年に7、8本などのペースで出演していた{R|20_kawada}}。
アルバイトしている時間が無いことからお金も無く、最終的には家賃も払えなくなり部屋を追い出され、友人の家を転々としていた[8]。そんなことを何年もしていたところ、28,9歳になり、「さすがに30歳になってもこの生活は厳しいな…」と考えていた[8]。
その後声優の先輩に勧められてオーディションを受け、合格したことをきっかけに声優となる[8]。
デビュー当時は賢プロ養成所(スクールデュオ)に二期生として[5]通いながら活動しており、同期にはいのくちゆかや甲斐田裕子らがいた[11][12]。
役作りで心がけていることは、ストーリーの中でキャラクターの役割を、どうしたらより効果的に果たせるかであり、例えば敵対する悪役ならなるべく主人公に嫌がられるように考えて表現しているという[8]。
精神的な成長をする役が好きで、キャラクターが何か大切なことに気づいたり、挑戦したり、心が動くその姿が美しいと語る[8]。善から悪への変化でもよく、子供が大人になってもよく、その人間的な変化が演じられたらいいなとも語る[8]。
趣味はボルダリング、スキューバダイビング、釣り、トレッキング、自転車[4]。
アウトドア派であり、家にいる時は仕事のリハーサルをしたりする時間で、空いている時間は基本的に出かけてる[7]。若い頃は遊びに行くお金も無く、アルバイトが無い日が続くとカップ麺を買い込み、3日間家でゲームをしてたりなどインドアだった[7]。そのきっかけはダイビングで、元々興味はあったが、その後本格的に始めて、頻繁に海に行くようになった[7]。
ボルダリングについては、外の岩はまだ行ったことなく室内のほうだけだが、週1~2回は通っている[7]。「体を使うことで得られる経験が演技の栄養にならないかな」と思い、何回やっても登れなかった壁が、ふと出来るようになったときの達成感や、くじけそうな気持ちなどを「感性のトレーニングとして仕事に役立てたい」と語る[7]。
太字はメインキャラクター。
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