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日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
『黒子のバスケ』(くろこのバスケ)は、藤巻忠俊による日本の漫画作品。
高校バスケットボールを題材とした少年漫画作品で、藤巻の初連載作品でもある。読切版が第44回(2006年11月期)ジャンプ十二傑新人漫画賞を受賞し、『赤マルジャンプ』(集英社)2007 SPRINGに掲載された。その後、本編が『週刊少年ジャンプ』2009年2号から2014年40号まで連載。本編の後日談として『少年ジャンプ+』2014年9月22日から12月15日まで隔週更新で「黒子のバスケ番外編」が連載された[1]。また、『少年ジャンプNEXT!!』(集英社)2014 vol.6から2016 vol.1まで「黒子のバスケ EXTRA GAME」を連載[2][3]。
話数カウントは「第○Q(クォーター)」。略称は「黒バス」・「黒子」。副題は作中に登場したセリフが使われている。
2012年4月から2015年6月まで、3期に渡ってテレビアニメ化された。テレビアニメからはスーパーアニメツアー・ゲーム・音楽CDなどが派生した。詳細は黒子のバスケ (アニメ)を参照。また、『少年ジャンプ+』において小説版のコミカライズが連載されていた。
2012年10月頃より、作者や作品の関係先各所が脅迫される事件が起こり、イベントの中止・商品の撤去などが行われる被害に遭ったが、2013年12月に容疑者が逮捕された。東京地裁での公判で被告は起訴内容を認め、懲役4年6月の刑が確定した[4][5]。
帝光中学校バスケットボール部。部員数は100を超え全中3連覇を誇る超強豪校。その輝かしい歴史の中でも特に「最強」と呼ばれ、無敗を誇った10年に1人の天才が5人同時にいた世代は「キセキの世代」と呼ばれている。
が、「キセキの世代」には奇妙な噂があった。誰も知らない、試合記録も無い、にもかかわらず、天才5人が一目置いていた選手がもう1人、「幻の6人目」がいたと。
人物の声は特記しない限りアニメ版のもの。
キセキの世代の中学生時代の回想を描く「帝光編」の登場人物。
「黒子のバスケ EXTRA GAME」に登場する人物。本編にも登場する人物については#登場人物(EG)参照。
以下の技術のうちいくつかは、使用者の他に黄瀬・灰崎も模倣・完全無欠の模倣・強奪などによっても行うことができる。『EXTRA GAME』で使用された技術については#技術(EG)参照。
黒子テツヤが使うことのできる技術。視線誘導のみ黛千尋も使用できる。疑似的「天帝の眼」は後述。
技術 | 能力 | 備考 | |
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視線誘導 (ミスディレクション) | 他人の目線を自分自身から逸らす |
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消えるドライブ (バニシング-) | 相手の視界から消えてドリブルで抜く |
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ミスディレクション・ オーバーフロー | 仲間に「消えるドライブ」と同じ効果を与える 相手の視線を逸らしシュート精度を下げる |
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幻影のシュート (ファントム-) | シュートしたボールをDFの視界から消す |
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加速するパス (イグナイト-) | パスを中継地点で加速させる強力なパス |
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加速するパス・廻 (イグナイトパス・かい) | ボールに触れた選手の腕を弾き飛ばすパス |
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回転長距離パス (サイクロン-) | コートの端から端までボールを送る |
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「キセキの世代」のみが使うことのできる技。原則として、模倣・強奪できない。ここでは灰崎祥吾の技も含む。便宜上、疑似的「天帝の眼」も併せて解説する。
技術 | 使用者 | 能力 | 備考 | |
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模倣 (コピー) | 黄瀬 | 目にしたプレーを一瞬で模倣し再現する |
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完全無欠の模倣 (パーフェクトコピー) | 「キセキの世代」の技術を再現する |
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強奪 (スナッチ) | 灰崎 | 相手の動きを習得し独特のリズムを加える 相手のリズムを崩し、技の精度を大きく下げる |
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超長距離3Pシュート (スーパーロングレンジスリーポイント-) | 緑間 | 超長距離・超高度を飛ぶ3Pシュート フェイクにより味方の数的有利の攻撃を展開 |
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空中装填式3Pシュート[9] (スカイ・ダイレクト・スリーポイント-) | 緑間& 高尾 | 空中でパスを受けそのまま3Pシュートを放つ |
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破壊の鉄鎚 (トールハンマー) | 紫原 | 激しい威力のボースハンドダンク |
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天帝の眼 (エンペラーアイ) | 赤司 | あらゆる動作を先読し、反応する 鷹の目並の視野の広さを兼ね備える 意図的にアンクルブレイクを引き起こす 味方の潜在能力を最大限に引き出す[注釈 44] |
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疑似的「天帝の眼」 (ぎじてきエンペラーアイ) | 黒子 | 仲間の動作を完璧に先読みする能力 |
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火神大我が使用した技術。他の選手が使用した技術も含む。
技術 | 使用者 | 能力 | 備考 | |
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野性 (やせい) | 火神 青峰 葉山 小金井 | 予測よりさらに速く反応する |
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型のないシュート (フォームレス-) | 青峰 火神 | 「無限」のスタイルから放つ様々な変則シュート |
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ゾーン | 青峰 火神 紫原 赤司 | 選手の持つ力を最大限引き出す 驚異的なパワー・スピード・跳躍力を得られる | ||
直結連動型ゾーン (ダイレクトドライブ-) | 火神 | 仲間がゾーンに合わせた超速連携ができる 仲間と一瞬のアイコンタクトで意志が伝わる |
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宙を歩く (エアウォーク) | 空中を歩くかのように長い時間滞空する |
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流星のダンク (メテオジャム[注釈 50]) | ゴールより高く飛んでからシュートする |
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木吉鉄平・花宮真・根武谷永吉・実渕玲央・葉山小太郎が使用した技術。他の選手が使用した技術も含む。
技術 | 使用者 | 能力 | 備考 |
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後出しの権利 | 木吉 | 相手の次の手を見た後で、プレーを変える |
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バイスクロー | 木吉 紫原 | バスケのワンハンドキャッチ |
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クモの巣 (仮) | 花宮 | 高いスティール率を実現する |
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地 | 実渕 日向 | 相手にぶつかりながらシュートを打つ |
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天 | 実渕 | 相手に触れられないように打つフェイダウェイシュート |
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虚空 | 相手がブロックに飛ぶこともできないシュート |
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雷轟のドリブル (ライトニング-) | 葉山 | 相手がボールを視認できず奪えなくなる速さのドリブル |
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マッスル○○ | 根武谷 | 強靭な肉体・パワーを活かして行う様々なプレイ |
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技術 | 使用者 | 能力 | 備考 | |
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読み取る目[10] (アナライザー・アイ) | リコ 景虎 | 体を見て肉体のデータや伸び代を視認する |
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鷲の目 (イーグルアイ) | 伊月 | コート全体を脳内で上から見たように把握する |
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鷲の鉤爪 (イーグルスピア) | 後ろ向きのままバックチップを行う |
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鷹の目 (ホークアイ) | 高尾 | コート全体を脳内であらゆる角度から把握する |
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陽炎のシュート (ミラージュ-) | 氷室 | ブロックをすり抜けると錯覚させるシュート |
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不可侵のシュート (バリアジャンパー) | 景虎 日向 | シュート時、相手と距離を取りボールを届かなくさせる |
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『黒子のバスケ(読切版)』は藤巻忠俊による読切漫画作品。藤巻のデビュー作。連載版『黒子のバスケ』のプロトタイプ。第44回(2006年11月期)ジャンプ十二傑新人漫画賞作品。『赤マルジャンプ』2007 SPRING掲載。『黒子のバスケ オフィシャルファンブック CHARACTERS BIBLE』。
黒子のバスケ EXTRA GAME | |
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ジャンル | スポーツ漫画(バスケットボール) |
漫画 | |
作者 | 藤巻忠俊 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 少年ジャンプNEXT!! |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2014 vol.6 - 2016 vol.1 |
巻数 | 全2巻 |
話数 | 全8話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
『黒子のバスケ EXTRA GAME』(くろこのバスケ エクストラゲーム、英語: THE BASKETBALL WHICH KUROKO PLAYS EXTRA GAME)は、藤巻忠俊による日本の漫画作品。「キセキの世代」全員が揃ったバスケチームの試合を描く『黒子のバスケ』(本編)の続編。話数カウントは本編と同じ『第○Q(クォーター)』。サブタイトルも本編と同じく、作中のセリフが使われている。
『少年ジャンプNEXT!!』2014 vol.6 - 2016 vol.1で連載された。連載中は全号で掲載誌の表紙を飾った。2017年には一部設定を変更した劇場版『LAST GAME』が制作・公開された(黒子のバスケ (アニメ)参照)。
舞台は本編の翌年度。ストーリーについては#続編参照。
登場人物の学年は本編と比べてそれぞれ1学年ずつ上がっている。
VORPAL SWORDSメンバーとして黒子テツヤ(主人公)・火神大我・赤司征十郎・青峰大輝・緑間真太郎・黄瀬涼太・紫原敦・日向順平・高尾和成・若松孝輔、VORPAL SWORDSの協力者として相田景虎・相田リコ・桃井さつき、Strkyメンバーとして宮地清志・今吉翔一・笠松幸男・岡村建一などが再登場している。Jabberwockのメンバーについては#「EXTRA GAME」の登場人物参照。
『EXTRA GAME』で特定の技術を初めて使用した人物
順位 | 第1回 | 第2回 | 第3回 | 黒バス大賞 |
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1 | 黒子テツヤ | 黒子テツヤ | 赤司征十郎 | 黒子テツヤ |
2 | 緑間真太郎 | 黄瀬涼太 | 黒子テツヤ | 赤司征十郎 |
3 | 火神大我 | 木吉鉄平 | 高尾和成 | 黄瀬涼太 |
4 | 黄瀬涼太 | 火神大我 | 黄瀬涼太 | 緑間真太郎 |
5 | 伊月俊 | 青峰大輝 | 火神大我 | 笠松幸男 |
6 | 青峰大輝 | 緑間真太郎 | 緑間真太郎 | 紫原敦 |
7 | 高尾和成 | 伊月俊 | 青峰大輝 | 火神大我 |
8 | 日向順平 | 紫原敦 | 宮地清志 | 高尾和成 |
9 | 相田リコ | 日向順平 | 笠松幸男 | 青峰大輝 |
10 | 小金井慎二 | 笠松幸男 | 花宮真 | 氷室辰也 |
『週刊少年ジャンプ』誌上で4回に渡って人気投票が行われた。
主に巻末付近に番外編や書店POPなどのイラストが載せられている。また、以下のコーナーは継続的に行われている。
「VOMIC」(集英社)で2回ヴォイスコミック化された。ジャンプ専門情報番組『サキよみ ジャンBANG!』で放送後、2010年4月から2011年10月までVOMIC公式サイトで配信。アニメ版とはキャスティングが異なる。
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連載が始まってしばらくの間は、週刊少年ジャンプの連載作品としてはそれほど人気があったわけでもなかったが、2012年のアニメ化を機に人気が急上昇した[34]。
2012年には「子どもが夢中になったものランキング」の10位にランクインした。漫画を原作とするコンテンツとしては『ONE PIECE』に次ぐ2位である[35]。インターネット・SNSなどでは、『黒子のバスケ』発祥の流行語が存在する[36]。
原作単行本はアニメ化後売上が大幅に伸び[38]、24巻ではオリコン「週間本ランキング」のコミック部門で、シリーズ初の2週連続首位を獲得した[39]。26巻は同作の最高週間売上部数を記録した[40]。2012年のオリコン「年間本ランキング」コミック部門では前年の24位から大躍進を遂げ、『ONE PIECE』に次ぐ2位を記録した[41]。その後も人気を維持し続け、3年連続(2012年 - 2014年)で「オリコン年間“本”ランキング」コミックシリーズ別TOP5入りを達成する[40]。
単行本1巻は、初版5万部からスタートしたが、アニメ化を機に大幅に発行部数を伸ばし、4年をかけて発行数100万部の大台を突破した。漫画作品において初版発行数100万部は大ヒットの指標とされている[42]。24巻は初版100万部を記録している[20]。2019年4月時点でコミックスの累計発行部数は3100万部を突破している[43]。
小説版は第3弾以降、3巻連続でオリコン“本”ランキングBOOK(総合)部門週間首位を記録した[44]。2017年5月時点で小説版の累計発行部数は230万部を突破している[45]。
いずれも集英社刊行。
巻数 | タイトル | 初版発行日付(発売日付) | ISBN |
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1 | 黒子はボクです | 2009年4月8日(4月3日[集 1]) | 978-4-08-874694-4 |
2 | おまえのバスケ | 2009年7月8日(7月3日[集 2]) | 978-4-08-874704-0 |
3 | 勝つために | 2009年9月9日(9月4日[集 3]) | 978-4-08-874731-6 |
4 | 「勝利」ってなんですか | 2009年11月9日(11月4日[集 4]) | 978-4-08-874754-5 |
5 | 信じてました | 2010年1月9日(1月4日[集 5]) | 978-4-08-874789-7 |
6 | 嫌だ!! | 2010年4月7日(4月2日[集 6]) | 978-4-08-870024-3 |
7 | 始めるわよ | 2010年6月9日(6月4日[集 7]) | 978-4-08-870050-2 |
8 | やることは決まった!! | 2010年8月9日(8月4日[集 8]) | 978-4-08-870089-2 |
9 | ウィンターカップで | 2010年10月9日(10月4日[集 9]) | 978-4-08-870115-8 |
10 | 始動!!! | 2010年12月8日(12月3日[集 10]) | 978-4-08-870151-6 |
11 | 誠凛高校バスケ部だ!! | 2011年3月9日(3月4日[集 11]) | 978-4-08-870192-9 |
12 | 信頼だ | 2011年5月7日(5月2日[集 12]) | 978-4-08-870222-3 |
13 | 今度はもう絶対に | 2011年7月9日(7月4日[集 13]) | 978-4-08-870258-2 |
14 | 今度はオレが | 2011年10月9日(10月4日[集 14]) | 978-4-08-870295-7 |
15 | 信じてますから | 2011年12月7日(12月2日[集 15]) | 978-4-08-870317-6 |
16 | 試合終了!! | 2012年3月7日(3月2日[集 16]) | 978-4-08-870372-5 |
17 | 試合開始!! | 2012年4月9日(4月4日[集 17]) | 978-4-08-870404-3 |
18 | やっててよかったよ | 2012年7月9日(7月4日[集 18]) | 978-4-08-870430-2 |
19 | 誠凛のエース | 2012年9月9日(9月4日[集 19]) | 978-4-08-870499-9 |
20 | オレは知らない | 2012年12月9日(12月4日[集 20]) | 978-4-08-870535-4 |
21 | 真の光 | 2013年2月9日(2月4日[集 21]) | 978-4-08-870618-4 |
22 | ナメんじゃねぇ!! | 2013年5月7日(5月2日[集 22]) | 978-4-08-870649-8 |
23 | 青い空の日 | 2013年8月7日(8月2日[集 23]) | 978-4-08-870785-3 |
24 | 行こうぜ | 2013年10月9日(10月4日[集 24]) | 978-4-08-870819-5 |
25 | 勝利ってなんですか? | 2013年12月9日(12月4日[集 25]) | 978-4-08-870851-5 |
26 | 決勝戦試合開始!! | 2014年3月9日(3月4日[集 26]) | 978-4-08-880025-7 |
27 | 奇跡は起きない | 2014年5月7日(5月2日[集 27]) | 978-4-08-880057-8 |
28 | 覚悟の重さ | 2014年7月9日(7月4日[集 28]) | 978-4-08-880136-0 |
29 | 絶対止めてやる | 2014年9月29日(10月3日[集 29]) | 978-4-08-880174-2 |
30 | 何度でも | 2014年12月9日(12月4日[集 30]) | 978-4-08-880211-4 |
コミックス本編30巻と続編2巻分を、文庫判再編集版として16巻に編集し、3つのBOXに分けて刊行[47]。
この節の加筆が望まれています。 |
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