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『ビューティフル・ボーイ』(Beautiful Boy)は、2018年のアメリカ合衆国の伝記映画。監督はフェリックス・ヴァン・フルーニンゲン、主演はスティーヴ・カレルとティモシー・シャラメ、共演はモーラ・ティアニーとエイミー・ライアンなど。実話をもとに、薬物依存症に陥ってもがき苦しむ青年と彼を懸命に支え続ける父親の姿を描いている[4]。
ビューティフル・ボーイ | |
---|---|
Beautiful Boy | |
監督 | フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン |
脚本 |
ルーク・デイヴィス フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン |
原作 |
デヴィッド・シェフ 『Beautiful Boy: A Father's Journey Through His Son's Addiction』 ニック・シェフ 『Tweak: Growing Up on Methamphetamines』 |
製作 |
デデ・ガードナー ジェレミー・クライナー ブラッド・ピット |
製作総指揮 |
ナン・モラレス サラ・エスバーグ |
出演者 |
スティーヴ・カレル ティモシー・シャラメ モーラ・ティアニー エイミー・ライアン |
撮影 | ルーベン・インペンス |
編集 | ニコ・ルーネン |
製作会社 |
プランBエンターテインメント ビッグ・インディ・ピクチャーズ |
配給 |
アマゾン・スタジオ ファントム・フィルム |
公開 |
2018年9月7日(TIFF) 2018年10月12日 2019年4月12日 |
上映時間 | 120分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $25,000,000[2] |
興行収入 | $9,260,303[3] |
薬物中毒に悩む青年を父親の視点から描き、青年の薬物依存の治療の成功、中毒の再発、回復を描きだす。
※括弧内は日本語吹替[5]
2008年、パラマウント・ピクチャーズとプランBエンターテインメントがデヴィッド・シェフの『Beautiful Boy: A Father's Journey Through His Son's Addiction』の映画化権を購入した。スタジオとプロデューサーは本を原作とし、麻薬中毒に悩む息子と無力な父親を描くことを宣言した[6]。2011年、本の著者と映画監督のキャメロン・クロウが本に基づく脚本を執筆と発表された[7]。1年後、クロウが彼の監督作『アロハ』の製作が終了した後、自身が書いた脚本をもとに本作の監督を務めることを希望していることが分かった。同時にプロジェクトからパラマウントが抜け、新たにニュー・リージェンシー・プロダクションズが参加した[8]。2013年12月、マーク・ウォールバーグがクロウの監督の下で、父親の役を演じることが決定した[9]。
2015年、バラエティはフェリックス・ヴァン・フルーニンゲンがルーク・デイヴィスが執筆した新しい脚本をもとに、監督を務めることが決定した[10]。2017年1月、ウォールバーグが降板しスティーブ・カレルが父親役、ウィル・ポールターが息子役として出演することが決定した。ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナーがプロデューサーとして参加している[11]。同年2月、ポールターが降板しティモシー・シャラメが息子役として出演することが決定した[12]。ヴァン・フルーニンゲンは200本以上のオーディションテープから誰がニックを演じるにふさわしいか吟味した結果、シャラメがふさわしいとすぐに気付いた。ヴァン・フルーニンゲンは「オーディションの時に、私たちは意図的に[有名な俳優]を選んでいなかったが、[彼の名声]が若者を映画館に連れて来れるのならば、それだけで拍手を送るに値する。」と語った[2]。同年3月、エイミー・ライアン、モーラ・ティアニー、ケイトリン・ディーヴァー、ティモシー・ハットン、リサゲイ・ハミルトンがキャストに加わった[13][14][15][16][17]。2017年4月、アンドレ・ロヨがキャストに加わった[18]。撮影に先立ち、ヴァン・フルーニンゲンは2週間のリハーサルを行った。映画のリハーサルはベルギーでは普及しているが、ハリウッドではほぼ行われていない[2]。
主要な撮影は、2017年3月27日に始まり、2017年5月までロサンゼルスとサンフランシスコ周辺で撮影された[19][20]。ヴァン・フルーニンゲンによれば、最初に撮影されたシーンは最も強烈で、シャラメ演じるニックが薬物中毒で入院しているシーンだったという[2]。シャラメは入院のシーンを演じるにあたって、撮影の数週間前に体重の減量を指示された。その後、残りの撮影を完了するために休息した。シャラメは、撮影中に数多くの「医者の訪問」と「緊急コール」があったと述べている[21]。
映画の編集には合計7ヵ月かかったが、その間に映画は何度も再切断された。当初、ヴァン・フルーニンゲンの長年の編集技師であるニコ・ルーネンはこのプロジェクトに関与していなかった。しかし、ヴァン・フルーニンゲンは編集プロセスに不満を抱き、ルーネンをロサンゼルスに連れて映画を作った[2]。
本作は、2018年9月7日に開催されるトロント国際映画祭で世界初上映された[22][23][24]。本作は、アメリカで2018年10月12日に公開された[25]。日本では、2019年10月15日にAmazonプライムで配信された。
本作は批評家から肯定的な評価を受けている。Rotten Tomatoesでは262の批評家レビューのうち67%が支持評価を下し、平均評価は10点中6.5点、批評家の一致した見解は「『ビューティフル・ボーイ』は物語の感情的なインパクトの控えめさを補うのに充分な力強さのある見せ場をティモシー・シャラメとスティーヴ・カレルが何度も見せてくれる。」となった[26]。MetacriticのMetascoreは45の批評家レビューに基づいて、100点中62点となった[27]。
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