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本項目では、東京駅のバス乗り場(東京駅丸の内口・八重洲口・日本橋口ならびに駅周辺の路線・高速バス乗り場)について記述する。
東京都千代田区丸の内に位置する東京駅(東日本旅客鉄道・東海旅客鉄道・東京地下鉄)周辺のバス乗り場に発着する一般路線バスは、都営バス(東京都交通局)や、都営バスと相互乗り入れしていた民営バスが多数発着していたが、地下鉄の延伸・開業の度に減少し続け、2022年現在、都営バスは丸の内北口と丸の内南口、八重洲南口(都営バスでは「東京駅八重洲口」と称している)に合計で10系統前後が乗り入れるのみとなっている[1]。都営以外では東急バスが丸の内南口(同社では「東京駅南口」と称している)に、京王バスがバスターミナル東京八重洲に発着しているほか、八重洲口側では周辺地域を巡回するコミュニティバスの乗り入れもある。
一方、1969年(昭和44年)6月10日の東名ハイウェイバス開設にあたり、当時の日本国有鉄道(国鉄バス)が八重洲南口に拠点となるバスターミナル(自動車駅)を整備したことをきっかけに、東京駅八重洲南口が東京都心部における高速バスターミナルの拠点の一つとなり、全国から多数の高速バスが乗り入れている。なお、JRが関与しない路線(主に京成バスやビィー・トランセグループの運行する千葉方面の路線、東北急行バスなどの一部夜行路線)は、東京駅八重洲口から外堀通りを挟んだ東側の、八重洲中央口前交差点周辺の路上バス停に停車する。また、東京空港交通らが鉄鋼ビルディング内にバスターミナルを設けているほか、高速ツアーバスから転換した事業者向けの拠点として「鍛冶橋駐車場」がある。
東京駅周辺に分散している非JR系バス会社の乗り場は、八重洲口駅前再開発地区に建設された高層ビルの地下にあるバスターミナル東京八重洲に集約される予定である(後述)。
駅前再開発工事中のため、丸の内南口横と駅前広場に乗り場が分散したが、2017年3月1日より駅前広場内に集約された[2]。都営バスの定期券売り場もこの一角にある[1]。停留所名は都営バスが「東京駅丸の内南口」、東急バスが「東京駅南口」。
2024年5月7日より、それまで1番のりば始発だった都05-1系統群(出入含む)は、広場外南方(丸の内南口発各系統走行経路上、後述のはとバスのりば手前側)に新設された7番のりば始発に変更された[3]。
都道上、広場入口手前に1 - 3のりば用降車場が、7番のりば手前に同発路線専用降車場が設置されている。
広場内は、1 - 3番のりばとは別の場所に、JR竹芝水素シャトルバスの専用発着場もある(後述)。
その他、はとバスは丸の内南口から南へ進んだガード下のエリアを定期観光バスの発着拠点として(登記上本店でもある東京営業所もこの付近に構えている)切符売り場、待合室、売店を、ガード前の両方向に乗降場を設置している[4]。また、日の丸自動車興業も観光周遊バス「スカイバス東京」の拠点として丸の内南口の三菱ビルヂング1階に切符売り場を、ビル前に乗降場を置いており[5]、無料巡回バスの丸の内シャトルも停車する。
なお、西東京バスの深夜急行バス「東京駅南」バス停(後述の東京駅高速バスターミナル5番のりばの次の乗車専用バス停)は、東急バス東98の「東京国際フォーラム」バス停と同一箇所であり、東京駅よりも有楽町駅に近い。
JR東日本とJRバス関東が2020年10月24日より運行を開始した竹芝地区への無料巡回バス「JR竹芝 水素シャトルバス」が東京駅ステーションホテル前のバス乗り場に発着する[6]。
丸の内オアゾ前にあった都営バス乗り場が2017年11月6日より駅前広場内に移設された[7]。同時に乗り場番号も丸の内南口からの連番に改番された。停留所名は「東京駅丸の内北口」。
後述のJR高速バスターミナルの外側に都営バス専用の3面のホームを有する[1]。東京駅八重洲口の周辺整備のため一時移転していたが、2014年3月14日に元の乗り場に戻っている[8]。停留所名は「東京駅八重洲口」。
長距離バスターミナルであるバスターミナル東京八重洲にも一般路線バスが発着している。
外堀通り北行き・鉄鋼ビル南館前。2014年の時点で鉄鋼ビル建て替え工事のため、日の丸自動車興業の停留所が一時移転し、元の位置から少し先の日立自動車交通の停留所を一時的に共用していたが、建て替え工事の終了に伴い、2016年9月12日より日の丸自動車興業の停留所が50メートル呉服橋寄りに再移転し、停留所共用を終了した。以降、事業者ごとに停留所が分かれ、以下の路線バスが停車する。停留所名は日立自動車交通が「東京駅八重洲北口」、日の丸自動車興業が「東京駅八重洲口」。
高速バスのりばは7地区に大別される。
八重洲南口の一角に位置し、ジェイアールバス関東が営業、同社と高速バス事業者45社及び東京都交通局(都営バス)が使用するバスターミナルである。旅客鉄道会社、都の管理地にまたがって存在する。
別名東京駅JR高速バスターミナル、東京駅八重洲口バスターミナル、東京駅八重洲南口バスターミナルなど。2017年10月、高速路線については現名称に一本化したブランディングを開始した[11]。
国鉄バス時代から独立した窓口が設置されており、分割民営化・バス分社化後も自動車駅の「(JRバス)東京駅」という位置付けである。
元々は東名ハイウェイバスならびにその夜行便であるドリーム号のターミナルであり、待合施設等も最低限のものであったが、ドリーム号のエリア拡充、さらには1987年運行開始の「つくば号」を端緒とする常磐高速バスの拡充や1989年運行開始の「かしま号」をはじめとする東関東道方面への路線展開などに伴い、発着系統が増大し、施設が手狭になっていった。
このため、窓口の拡充と共に降車ホームを日本橋口(後述)に移転し、さらには元々3面であったホームを駅前広場ぎりぎりの4面にまで拡大して対応してきたが、2008年に窓口を八重洲南口改札前に移転した上でホームを北側に増設。さらには八重洲口の再開発にあわせて施設改善が行われ、2011年3月23日に窓口を少し南寄りのグランルーフ1階に移転し、2013年12月11日にはグランルーフの下に8面のホームを持つ新しい高速バスターミナルが完成[12]、各路線の乗り場が大幅に変更された。また、のりば正面だけでなく、6番のりば後方にも発車標が設置された。なお発車ホームは2014年4月21日に9面に拡充している。
「東海道昼特急」「ドリーム号」については経路やグレードごとに異なる愛称の便が存在するが、便宜上一つにまとめる。行き先・経由地の詳細は各路線記事を参照のこと。
JRバス関東の公式案内に基づく[14]が、続行便の有無や他便の発車遅れなどにより、乗り場が変更になることがある。
八重洲口付近各所に分散している高速バスの停留所を集約する計画に基づいて整備された高速バスターミナルで、UR都市機構が整備し、京王電鉄バスが運営する。
第1期区画は2022年9月17日に東京ミッドタウン八重洲の地下1階、地下2階にオープンし、八重洲中央口交差点周辺に発着していた房総半島方面の路線を中心に、鍛冶橋駐車場から発着していたツアーバスからの転換事業者が移転した(開業と同時に、八重洲中央口交差点周辺の外堀通り路上にあった 東京駅2番のりばが廃止された)。今後、2028年までに随時拡張オープンする予定で、最終的には乗降バース数20、床面積約21,000 m2と、日本最大のバスターミナルとなる見込み。
特記なき限り、いずれのバス停も「東京駅八重洲口(前)」を名乗る。事業者ごとに停車場所が異なる。
以下の2箇所の停留所を管理する。2箇所の乗り場はかなり離れている[17]。
京成バスでは2014年7月23日から2020年4月30日まで、八重洲地下街17番出入口付近にある八重洲ロータリービル1F・2Fに、乗車券類の発売窓口や待合所等の設備を兼ねた「京成高速バスラウンジ」を開設していた[18][19]。また、2019年4月25日から2022年9月16日まで、八重洲地下街に乗車券発売ならびに各種案内業務を行う「京成高速バス案内カウンター」を開設していた[20][21]。
3番のりばはかつて成田空港方面の東京シャトルが発着しており、バス停前の民有地に待合所が設けられていたが、エアポートバス東京・成田への再編により発着場所が変更されたため閉鎖されている。
2022年9月17日のバスターミナル東京八重洲開業時に房総半島方面の路線が同ターミナル発着となり、2番のりばが同日をもって廃止されたほか、1番のりばも将来的に廃止となる予定[22]。
それぞれの発車路線は以下の通り。
八重洲地下街20番出口・八重洲通り沿いの元東京建物ビル前(ビル工事中)。京成バスの「東京駅1番のりば」(上記)に隣接している[23]。
八重洲地下街22番出口、八重洲フィナンシャルビル前[24]。東京駅から約250メートル離れており、住所も東京都中央区日本橋三丁目であって八重洲ではないため、バス停名も「東京駅八重洲通り」を名乗る。
八重洲北口・鉄鋼ビルディング南館1階に整備されたバスターミナル[25]。2016年3月1日開業。八重洲南口にあったリムジンバス乗り場がこちらへ移転した[26]。
平成エンタープライズが運行する一部の長距離バスの利用客は、八重洲北口から徒歩約4分のビル内にある東京VIPラウンジ[28]に集合する。係員の誘導により、徒歩約3分の晴海ライナー日本橋高島屋バス停まで移動し、バスに乗車する。定期観光バスであるVIP VIEW TOUR[29] も同様の乗車形式をとる。
東京駅丸の内北口の丸ノ内ホテル・丸の内オアゾ前のバス停に東京空港交通の羽田空港行・成田空港行のリムジンバスと、国際興業バス・庄内交通が運行する鶴岡・酒田方面への夜行高速バス「夕陽号」が発着する[30]。リムジンバスは「東京駅丸の内北口(丸ノ内ホテル)」、夕陽号は「東京駅丸の内北口(オアゾ前)」という名称を用いている。
2019年5月15日より三菱ビル前のスカイバス東京2番のりばバス停に関東バス、京阪バスが運行する夜行高速乗合バス東京ミッドナイトエクスプレス京都号が発着する。「東京駅丸の内(三菱ビル)」という名称を用いている。
丸の内南口にある東急バス東98系統の停留所を以下の高速バスでも使用する。
八重洲南口から450メートルほど南(外堀通り沿い・鍛冶橋交差点南、首都高速西銀座JCTそば)。旧東京都庁舎第二本庁舎跡地[32]に整備され、東京都道路整備保全公社によって運営されている「丸ノ内鍛冶橋駐車場」[33]を暫定的なバス停留所として利用しているもので、2013年8月のツアーバス規制(新高速乗合バス制度)以前から、大型車17台が利用できる駐車場であった[34]。2013年5月にバス事業者により「高速バス東京駅周辺停留所運用事業者協会」が設立され[35]、2015年12月には東京都道路整備保全公社により乗降客向けの待合室が整備され[36]、運用事業者協会により発着運用の管理や、車両誘導の警備員を配置し[35]、バス乗降客向けには、案内係員の配置、運行情報を提供している[37]。
バス運行会社によっては「東京駅鍛冶橋駐車場[38]」「東京駅八重洲口鍛冶橋駐車場[39]」「東京駅八重洲口 丸ノ内鍛冶橋駐車場[40]」とも案内されている。最寄りの出口は京葉地下八重洲口で、地上の出口を基準とした場合、東京駅(八重洲南口)と有楽町駅(京橋口)のほぼ中間にあたる。東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅も近い。「駐車場」と名前は付いているが、現在は普通自動車の利用はできない。
東京駅日本橋口改札北側。八重洲南口の東京駅高速バスターミナルを利用する路線の東京側の到着場所として使用され、ここから乗車可能な定期バス路線はない(終着でない便も降車専用)。
京葉線が東京駅まで延伸するまでは、東京ディズニーランド行の東京湾岸線が発着していた他、貸切バスの乗降場としても使用されていた。
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