岡山駅
岡山県岡山市北区にある西日本旅客鉄道の駅、岡山電気軌道の停留場 ウィキペディアから
岡山県岡山市北区にある西日本旅客鉄道の駅、岡山電気軌道の停留場 ウィキペディアから
岡山県の県庁所在地および政令指定都市でもある岡山市の中心駅。営業キロは、東京駅から732.9 km、新大阪駅から180.3 km。東海道・山陽新幹線全営業列車および四国・山陰各方面すべての特急列車が停車する[1]。新幹線および在来線8方面(山陽本線(神戸方面・福山方面)、伯備線、瀬戸大橋線、宇野線、津山線、吉備線、赤穂線)と路面電車2方面(岡山電気軌道東山本線・清輝橋線)が結節する中四国最大のターミナル駅である。乗降客数においては広島市の広島駅に劣るものの、四国・山陰各方面への広域旅客輸送の中心駅としての役割を担っており、当駅は中国・四国地方随一の鉄道交通の要衝となっている。現在日本唯一の定期寝台列車である寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号は当駅で増解結を行う。
駅ナカ商業施設として、サンステーションテラス岡山(さんすて岡山)がある。東口には地下街の岡山一番街が位置しており、地下通路から西日本最大級のイオンモールであるイオンモール岡山等にアクセスが可能となっている。西口からはペデストリアンデッキを通じて、岡山シティミュージアム、岡山コンベンションセンター、岡山県医師会館にアクセスできる。市内中心部の表町へのアクセスは路面電車の岡山電気軌道や路線バスが担っている。
東口には岡山とゆかりの深い桃太郎像が設置されている。
JR西日本の岡山駅には、山陽新幹線と以下に挙げる在来線各線が乗り入れている。在来線は津山線を除いて駅番号が設定されている。
なお、以下の2路線は正式な線路名称上は当駅に乗り入れていないが、運行上は岡山駅が起・終点となっており、駅番号も制定されている。岡山側の正式な起・終点駅を通る列車のうち、赤穂線全列車と伯備線全列車が山陽本線へ乗り入れている[注 1]。
岡山電気軌道の停留場に発着する路線は、東山線のほかにも柳川電停を正式な起点とする清輝橋線の電車も乗り入れている[1]。
JR線の支線数においては、東京駅に次ぐ全国第2位である。
1891年(明治24年)3月に神戸駅から西方向に当時の私鉄である山陽鉄道が延伸する形で開業した[4]。この駅に隣接する形で中国鉄道の路線も敷設され、やがて鉄道国有化の後には岡山駅から放射状に伸びる路線網が整備されることになる。なお、山陽鉄道は1906年(明治39年)に国有化された[4]。
岡山市は1945年(昭和20年)6月29日の岡山大空襲で市街地の大半が焼失したが、市内電車は空襲後72日で復旧した[5]。戦後、1946年(昭和21年)6月に発表された最初の戦災復興計画案では大元駅付近に新岡山駅を建設して付近を大規模に区画整理する計画だった[5]。しかし、この計画は減歩率が3割を超えて市民の負担も大きく、極度のインフレーションもあり、1948年(昭和23年)までに当初の計画は大幅に縮小された[5]。国鉄の弾丸列車計画の頓挫もあり新岡山駅構想は幻に終わったが、この計画を前提にした岡山市役所の大供への移転などは実施された[5]。
山陽新幹線の岡山開業の際に基本的には現状の駅構造となり、在来線との接続駅として九州を始め各方面への特急が多数発着し、賑わいを見せた。
新幹線が鹿児島中央駅まで開業した現在では、在来線の需要は山陰や四国への特急列車が中心となっている。また時代による駅の機能の変化とともに以前は日本で唯一(最後まで)赤帽の常駐している駅であると云われていたが、構内改良工事着工と同じ2006年(平成18年)に廃止された。そして橋上駅舎完成と同時にホームの形状も大きく変わり、立ち食いそば屋などの施設は瀬戸大橋線ホームを除き閉店していった。2020年現在は瀬戸大橋線ホームの立ち食いそば屋も閉店し、跡地に自動販売機が設置されている。
JR 岡山駅 | |
---|---|
岡山駅内コンコース(2022年10月) | |
おかやま Okayama | |
所在地 | 岡山市北区駅元町1-1 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
電報略号 | オカ |
駅構造 |
高架駅(新幹線) 橋上駅(在来線) |
ホーム |
6面14線(合計) 2面4線(新幹線) 4面10線(在来線) |
乗車人員 -統計年度- |
59,631人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1891年(明治24年)3月18日 |
乗入路線 7 路線 | |
所属路線 | ■山陽新幹線 |
キロ程 |
180.3 km(新大阪起点) 東京から732.9 km |
所属路線 |
■■山陽本線 (■赤穂線・■伯備線直通含む) |
駅番号 |
JR-S01(山陽本線上郡方面)[3] JR-W01(山陽本線福山方面)[3] JR-N01(赤穂線)[3] JR-V01(伯備線)[3] |
キロ程 |
143.4 km(神戸起点) 播州赤穂から54.2 km |
所属路線 |
■宇野線(宇野みなと線) (■瀬戸大橋線含む) |
駅番号 |
JR-L01(宇野みなと線)[3] JR-M01(瀬戸大橋線)[3] |
キロ程 | 0.0 km(岡山起点) |
所属路線 | ■津山線 |
キロ程 | 0.0 km(岡山起点) |
所属路線 | ■吉備線(桃太郎線) |
駅番号 | JR-U01[3] |
キロ程 | 0.0 km(岡山起点) |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 みどりの券売機プラス設置駅 |
* この間に岡山貨物ターミナル駅(貨物駅)有り(当駅から2.5 km先)。 |
新幹線ホームは島式2面4線の3階の高架ホーム、在来線ホームは島式4面10線の地上ホームを持つ。なお、2004年(平成16年)から行われた構内改修により西口側にあった津山線・吉備線の16・17番のりばは西口広場拡張のため撤去されるなど、ホームの形状とのりばが大幅に変更されている。ホームの番号については以前は新幹線が1 - 4番線を利用して、在来線は5番線から数字が割り振られていた。他にも、0番線が存在していた(在来線)時期もある。
駅舎は新幹線口が表口になっている数少ない駅のひとつ。2006年(平成18年)10月に橋上化され、新幹線連絡も含め主だった機能は2階に設置されている。東西連絡道路が完成したことにより西口駅舎が廃止、改札口も一部を除き2階と地下に集約された。かつてあった高架下の長いコンコースも多くが商業施設になっている。
駅長が配置された直営駅であり、管理駅として山陽本線の北長瀬駅・庭瀬駅、宇野線の大元駅 - 久々原駅間各駅、吉備線の備前三門駅 - 備中高松駅間各駅、津山線の福渡駅 - 法界院駅間各駅を管轄している。ただし、窓口業務については2022年6月1日から2階改札外のみJR西日本中国交通サービスへの委託業務としている。
以前は北長瀬駅・庭瀬駅は倉敷駅・中庄駅(地区駅)管理、大元駅 - 久々原駅間各駅は児島駅、吉備線各駅は備中鉄道部(廃止後は新見駅〔管理駅〕・総社駅〔地区駅〕)管理だったが、行政区域と原則一致させる方針から変更された[24]。
当駅を経由し運転する普通列車は全て当駅で列車番号が変わり、全ての列車(特急列車や快速列車・臨時列車などを含む)で乗務員交代が行われる。
のりば | 路線(方向) | 行先 | 備考(種別) |
---|---|---|---|
1・2 | 山陽本線(下り) | 倉敷・福山方面[25] | 普通列車 |
伯備線 | 備中高梁・新見・米子方面[25] | 特急「やくも」
普通列車 | |
3・4 | 山陽本線(上り) | 和気・姫路・鳥取[注 3] 方面[25] | 特急「スーパーいなば」、
寝台特急「サンライズ」号、 普通列車 |
赤穂線 | 西大寺・播州赤穂方面[25] | 普通列車 | |
5 | 瀬戸大橋線 宇野みなと線 |
茶屋町・児島・四国・宇野方面[25] | 快速列車、
臨時観光列車 |
6・8 | 主に四国方面の特急・快速列車・寝台特急「サンライズ」号 | ||
7 | 普通列車、
茶屋町行 快速列車 | ||
9 | 津山線 | 金川・津山方面[25] | 普通列車、
快速「ことぶき」 |
10 | 吉備線 (桃太郎線) | 備中高松・総社方面[25] | 普通列車 |
上記の路線名は、旅客案内上の呼称(「瀬戸大橋線」「宇野みなと線」「桃太郎線」は愛称)で表記している。
茶屋町行きの区間快速列車については、12時台・13時台にそれぞれ1往復ずつ、計2往復設定されており、停車駅は妹尾までの各駅と茶屋町である。
営業列車での設定はないが、3番のりばからは倉敷方面・津山方面への発車も可能。4番のりばからは瀬戸大橋線・宇野みなと線方面への発車も可能。5・8番のりばからは山陽本線両方向への発車も可能で、当駅改修工事中に5番のりばから山陽本線・赤穂線の定期営業列車が発車していた(8番のりばは津山方面への発車も可能)。9・10番のりばは津山方面・総社方面の両方向の発着に対応している。
のりば | 路線(方向) | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
5(0) | 予備ホーム | ||
6(5) | ■山陽本線(下り) | 倉敷・福山・広島方面 | 快速「サンライナー」 |
7・8・10(6・7・9) | ■山陽本線(下り) | 倉敷・福山・広島方面 | 寝台特急(九州方面)含む |
■伯備線 | 倉敷・備中高梁・新見・米子方面 | 特急「やくも」含む、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」は13番のりば | |
9(8) | (使用停止中) | ||
11・13(10・11) | ■瀬戸大橋線・宇野線 | 茶屋町・児島・四国・宇野方面 | 主に四国方面の特急・快速列車 |
12(西11) | ■瀬戸大橋線・宇野線 | 茶屋町・児島・四国・宇野方面 | 普通列車と一部快速列車のみ |
14・15(12・13) | ■山陽本線(上り) | 和気・姫路・鳥取方面 | 特急「スーパーいなば」、寝台特急(東京方面)含む |
■赤穂線 | 西大寺・播州赤穂方面 | ||
16(14) | ■津山線 | 福渡・津山方面 | 急行「つやま」を含む |
17(15) | ■吉備線 | 備中高松・総社方面 |
括弧内は1993年3月ダイヤ改正までののりば番号。
このホームでの運用では、以下に示す3点が問題とされた[32]。
これらの課題解決および岡山市による駅西口の開発スペース捻出を行うため、2004年3月14日から改良工事が開始された[15]。2005年1月23日には19年ぶりに5番のりばが復活し、6・7番のりばが使用停止となった[33]。その後、順々にホーム使用停止・整備完了による使用再開を繰り返し、2面4線のホームでさばいていた山陽本線・伯備線下り列車のホームを1面2線に統合した。これによって捻出されたホームは山陽本線・赤穂線上り用に転用することで平面交差を解消した[34][注 5]。瀬戸大橋線・宇野線用ホーム関しては、ホームのない回送用線路を流用して1面増設による1面4線化が行われた。2007年11月の津山線・吉備線ホームの移転をもってホーム改良工事は完了した。旧津山線・吉備線ホーム跡地には、ロータリーやバス停などの整備が行われた。
このホーム数削減に合わせて、エレベーターの設置および橋上駅舎新設工事が行われた。
2008年3月15日以降、ホームのりば番号が変更され、1 - 10番のりばと改められた。
ホーム | 改良工事前 | 2005年1月23日[33] | 2005年7月17日 | 2005年12月18日[35] | 2006年7月9日[36] | 2006年12月10日[37] | 2007年7月1日 | 2007年11月18日 | 2008年3月15日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1号ホーム | 6・7 山陽本線(下り)・伯備線[注 6] | 5 山陽本線(下り)・伯備線 6・7 使用停止 | 5・6 山陽本線(下り)・伯備線 | 1・2 山陽本線(下り)・伯備線 | |||||
2号ホーム | 8・10 山陽本線(下り)・伯備線[注 7] | 8 山陽本線(下り)・伯備線 10 山陽本線(上り・下り)・ 伯備線・赤穂線 | 7・8 山陽本線(上り・下り)・ 伯備線・赤穂線 | 使用停止 | 7・8 山陽本線(上り)・赤穂線 | 3・4 山陽本線(上り)・赤穂線 | |||
3号ホーム | 11・12・13 瀬戸大橋線・宇野線 | 11・13 瀬戸大橋線・宇野線 12 使用停止 | 11 使用停止 12・13 瀬戸大橋線・宇野線 | 9 山陽本線(上り)・赤穂線・ 瀬戸大橋線・宇野線 10・11・12 瀬戸大橋線・宇野線 | 9 山陽本線(上り・下り)・赤穂線・ 瀬戸大橋線・宇野線 10・11・12 瀬戸大橋線・宇野線 | 9・10・11・12 瀬戸大橋線・宇野線 | 5・6・7・8 瀬戸大橋線・宇野線 | ||
4号ホーム | 14・15 山陽本線(上り)・赤穂線 | 14 山陽本線(上り)・ 赤穂線・瀬戸大橋線 15 山陽本線(上り)・赤穂線 | 13・14 山陽本線(上り)・赤穂線 方面 | 使用停止 | 13・14 津山線・吉備線 | 9・10 津山線・吉備線 | |||
5号ホーム | 16・17 津山線・吉備線 | 撤去 |
在来線ホームには入線メロディが存在する。メロディにはアナウンスが被り、CTC導入後はアナウンスが終わるとメロディも途中でフェードアウトし(導入前は最後まで鳴っていた)、そこから列車が停車するまでJR西日本の標準メロディが流れ続ける。
のりば | 路線 | 入線メロディ |
---|---|---|
1 | 山陽本線(下り)・伯備線 | いい日旅立ち+JR西日本標準メロディ |
2 | 山陽本線(下り)・伯備線 | 汽車+JR西日本標準メロディ |
3・4 | 山陽本線(上り)・赤穂線 | 線路は続くよどこまでも+JR西日本標準メロディ |
5-8 | 瀬戸大橋線・宇野線 | 瀬戸の花嫁+JR西日本標準メロディ |
9・10 | 津山線・吉備線 | 桃太郎+JR西日本標準メロディ |
駅スタンプは「日本三大名園後楽園と岡山城」。
旧西口駅舎は2007年11月18日以降閉鎖され、橋上駅舎2階の中央改札口に統合された。旧西口駅舎と旧津山線・吉備線ホーム跡地には岡山市によって西口交通広場が整備され、2010年4月28日に竣工し同年5月10日に開業した。1階にバスターミナルと一般車乗降場、2階にタクシー乗降場が設けられている。
岡山電気軌道東山線・清輝橋線の岡山駅前停留場は、駅東口から東方向(岡山城方面)へ伸びる桃太郎大通りの起点付近の道路中央に在し、島式ホーム1面2線の形式をとるが、駅(西)寄りに乗車専用ホーム、東寄りには降車専用ホームを設置している。東西連絡通路方面など地上から利用の場合や、車椅子での利用の場合は駅前横断歩道を経由して、また地下改札方面からの利用の場合は地下道(地下街「岡山一番街」を経由)を経由して停留場へ向かう。駅番号は東山線がH01、清輝橋線がS01。
JR岡山駅から岡山駅前停留所までの距離は約180メートルあり、乗り換えに時間が掛かることがネックとなっている。そのため、高架化や地下化も含めた岡山駅前東口広場への乗り入れ案が検討され、2015年11月、岡山市は既存の駅前電停から駅前広場内まで軌道を伸ばす「平面乗り入れ方式」に絞ったことを明らかにした[38]。
2020年3月11日に国土交通省が発表した内容では、現行の岡山駅前駅は存続し岡山駅の東口・正面付近に停車場を設けるとしている[20]。この工事によりピーコック噴水やモニュメント「吉備沃野」は撤去されることになった(後述)[39][40]。
主に三好野本店、他に三原駅でも駅弁を販売する浜吉などが製造・販売している。主な駅弁は下記の通り[41]。
JR西日本の駅では11位。中国・四国地方では広島駅に次いで2番目に多い。岡山県内では最多。また、山陽本線の西明石から海田市までの複線区間としては最も多い。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
内訳 | 出典 | |
---|---|---|---|---|
新幹線 | 在来線 | |||
1995年(平成 | 7年)64,580 | - | - | [統計 2] |
1996年(平成 | 8年)64,709 | - | - | [統計 3] |
1997年(平成 | 9年)63,825 | - | - | [統計 4] |
1998年(平成10年) | 63,062 | - | - | [統計 5] |
1999年(平成11年) | 62,126 | - | - | [統計 6] |
2000年(平成12年) | 61,568 | - | - | [統計 7] |
2001年(平成13年) | 60,790 | - | - | [統計 8] |
2002年(平成14年) | 60,039 | 9,990 | 50,049 | [統計 9] |
2003年(平成15年) | 60,434 | 10,150 | 50,284 | [統計 10] |
2004年(平成16年) | 59,275 | 10,125 | 49,150 | [統計 11] |
2005年(平成17年) | 59,475 | 10,431 | 49,044 | [統計 12] |
2006年(平成18年) | 59,318 | 10,643 | 48,675 | [統計 13] |
2007年(平成19年) | 60,100 | 11,205 | 48,895 | [統計 14] |
2008年(平成20年) | 58,986 | 11,211 | 47,775 | [統計 15] |
2009年(平成21年) | 57,197 | 10,760 | 46,437 | [統計 16] |
2010年(平成22年) | 58,065 | 11,175 | 46,890 | [統計 17] |
2011年(平成23年) | 59,232 | 11,738 | 47,494 | [統計 18] |
2012年(平成24年) | 59,941 | - | - | [統計 19] |
2013年(平成25年) | 62,278 | - | - | [統計 20] |
2014年(平成26年) | 63,739 | - | - | [統計 21] |
2015年(平成27年) | 66,238 | - | - | [統計 22] |
2016年(平成28年) | 67,216 | - | - | [統計 22] |
2017年(平成29年) | 68,724 | - | - | [統計 22] |
2018年(平成30年) | 69,571 | - | - | [統計 22] |
2019年(令和元年) | 69,325 | - | - | [統計 22] |
2020年(令和 | 2年)46,763 | - | - | [統計 22] |
2021年(令和 | 3年)48,982 | - | - | [統計 22][統計 23] |
2022年(令和 | 4年)59,631 |
表玄関の東口を中心に商業施設やホテルなどが立地している。地下街の岡山一番街を通じて、西日本最大級のショッピングセンターであるイオンモール岡山にアクセスすることが出来る。天満屋百貨店などが位置する中心市街地の表町商店街とは約1kmほど距離があるため、路面電車の岡山電気軌道やバスなどが連絡している。
2020年代半ばの岡山駅前への路面電車の乗り入れにより、岡山駅前広場(岡山駅東口広場)はリニューアルされることになった[42]。これにより桃太郎像は移動[43]、ピーコック噴水やモニュメント「吉備沃野」は撤去されることになった[39][40]。
岡山駅東口のバスターミナルには、一般路線バスだけで7事業者が発着する。当ターミナルは1972年の新幹線岡山開業に合わせて整備されたものが原型である。開業時の各社の停車場所を巡り意見が対立。両備と下電の両社は岡山ターミナルホテルの南に独自の郊外バスターミナルを構え、中鉄や宇野も乗り入れないという変則的な開業であった。その後、これら各社は乗り入れを開始したが、駅の改札口から遠い乗り場に配置されている。1996年に再整備されて現在の形となった。
2010年5月に岡山駅西口バスターミナルが完成し、完成前は東口バスターミナルから発着していた定期観光バス・岡山空港リムジンバスや東口周辺にバス乗り場が分散している定期観光バス・高速バス乗り場は同年6月1日、岡山空港リムジンバス乗り場は同年7月1日にそれぞれ西口バスターミナルへ移転した。
2013年4月22日より、岡山駅東口バスターミナルの再編整備に伴い市役所方面・日赤病院方面が統一された。さらに2016年4月28日より、岡山駅東口バスターミナルの再編整備に伴い、県庁方面・法界院方面・済生会方面に乗り場が統一された。
新幹線改札前と在来線中央改札前、東口広場のバス総合案内所前の3か所には、「岡山駅デジタルサイネージ(えきバス時刻表)」が設置された。 これは岡山駅東口と西口のバス乗り場から発車する各社路線バスの発車時刻・のりば番号等の情報を、行き先・系統・運行会社別に最速のものを1本ずつ、現在時刻から発車時刻順に表示する案内装置である。さらに1~4、7、9、10、13番の各のりばには岡電・両備・中鉄の発車時刻・遅れなどを表示するモニターが、1、11、12番のりばには宇野バスの発車時刻・遅れなどを表示するモニターが設置されている。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先・方面 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 岡電バス | ■ 07A:桑野営業所・岡山ふれあいセンター ■ 09A:三蟠南 ■ 091:新岡山港 ■ 092:三蟠南・新岡山港 ■(直行):山陽学園大学 ■ 098:岡大附属校 ■ 018:藤原団地 ■(直行):県立操山校 ■(ノンストップ)後楽園・夢二郷土美術館 |
「092」は平日のみ運行
山陽学園大学行直行は同大学休学日は運休 「098」は岡大附属校休校日は運休 |
宇野バス | ■ 206:東岡山 | ||
■(直通)岡山県立美術館・後楽園 | 岡山後楽園バス | ||
2 | 岡電バス | ■ 000:中央市場 ■ 011:築港元町 ■ 051・052:大東 |
「000」は平日のみ運行 「051」「052」の岡山駅 - 大東間は両備バスと共同運行 |
両備バス | ■ 501・502・537:宇野駅 ■ 502:玉野市民病院入口 ■ 505:(特急)宇野駅・玉野市役所前・玉橋・渋川・おもちゃ王国 ■ 531:岡山南支援学校 ■ 532:深山公園入口 ■ 533:玉野市役所前 ■ 534・535:渋川 |
「501」は平日のみ運行。 「505」は渋川特急レインボーバス 「531」は平日のみ運行。岡山南支援学校休校日は興陽高校前行として運行。岡山駅 - 大東間は岡電バスと共同運行 「532」「533」「534」「535」「537」の岡山駅 - 大東間は岡電バスと共同運行 | |
3 | 岡電バス | ■ 021・■ 022:岡山ろうさい病院 ■ 041:岡南飛行場 ■ 062:南ふれあいセンター・岡南飛行場 ■ 03H:日赤病院 |
「062」の岡山駅 - 青江間は両備バスと共同運行 「03H」は平日のみ運行 |
4 | 岡電バス 両備バス |
■■ 杜の街 | 共同運行 |
岡電バス | ■ 02H:大学病院 ■ 013:問屋町入口・田中野田・健康づくり財団病院 ■ 023:平田・中仙道西・北長瀬駅 ■ 033:西小学校 ■ 083:新保・万倍 ■ 012:岡南営業所 |
「033」は平日のみ運行 | |
5 | 岡電バス 両備バス |
■■ 084・E84:北長瀬駅 | 共同運行。1本のみ運行 |
岡電バス 両備バス 下電バス |
■■■ 054・E54(603):中庄駅 | 共同運行 | |
岡電バス 下電バス |
■■ 043・E89(615):汗入 ■■ 003・D80(617)・D88(616)・D89(615):天満屋 |
共同運行 | |
岡電バス | ■ 014:RSKバラ園・東花尻 ■ 043:火の見 ■ 053:重井病院 ■ 063:コンベックス岡山 |
「014」の岡山駅 - 下撫川間は両備バス・下電バスと共同運行 「043」「053」「063」の天満屋 - 岡山駅 - 汗入間は下電バスと共同運行 「063」は土休日のみ運行 | |
両備バス | ■ E11(605)・E12(605):倉敷駅 | 岡山駅 - 松島西ノ口間は岡電バス・下電バスと共同運行 平日は2本、土休日は1本のみ運行 | |
下電バス | ■ D88(616):興除営業所 ■ D80(617):児島駅 |
天満屋 - 岡山駅 - 汗入間は岡電バスと共同運行 | |
八晃運輸 | ■ M05 (5):(めぐりん京橋線)ハレノワ前 | 土休日のみ運行 | |
6 | 備北バス | ■ 807:地頭 | |
中鉄バス | ■ 885:芳賀佐山団地・リサーチパーク ■ 886:芳賀佐山団地 ■ 893:吉備高原リハビリセンター ■ 003:天満屋 |
||
7 | 岡電バス 中鉄バス |
■■ 006:津高営業所妙でん寺 ■■ 016:津高台団地・半田山ハイツ ■■ 026:国立病院 ■■ 036:辛香口 ■■ 086:免許センター ■■ 096:(ノンストップ)免許センター ■■ 003:天満屋 |
共同運行。「096」は平日のみ運行 |
岡電バス | ■ 015:京山・池田動物園 | 朝1本のみの運行 | |
8 | 両備バス 岡電バス 宇野バス 下電バス 中鉄バス |
降車専用 | |
9 | 岡電バス | ■ 003・013・023:天満屋 ■ 008:岡電高屋 / 県庁 |
県庁行は平日のみ運行 |
八晃運輸 | ■ M01 (1):(めぐりん医大右線)NTT・大雲寺・東中央町・清輝橋・大学病院入口 | ||
中鉄北部バス | ■ 905:(高速)落合・勝山 | 乗車のみ | |
10 | 両備バス | ■ 314・317・347:西大寺 ■ 315:東区役所前 ■ 341:岡山国際ホテル・操南台団地 ■ 208:旭川荘 |
「317」は平日のみ運行 |
11 | 宇野バス | ■ 251b:長岡団地 ■ 205:四御神 ■ 251:長岡駅前(東岡山駅南口 ■ 252:八日市 ■ 253:片上 ■ 254:瀬戸駅 ■ 256:ネオポリス東6丁目 ■ 259:ネオポリス西9丁目 |
「251b」は平日のみ運行 |
12 | ■ 210:湯郷温泉・林野駅 ■ 216・236:ネオポリス東6丁目 ■ 219・229・239:ネオポリス西9丁目 ■ 233:(循環)山陽団地 |
||
13 | 岡電バス | ■ 017:御野校前・妙善寺・津島南 ■ 067:榊原病院前・妙善寺・津島南 ■ 027:御野校前・三野公園 ■ 077:榊原病院前・三野公園 ■ 037:御野校前・岡山理科大学東門 ■ 087:榊原病院前・岡山理科大学東門 |
「027」「077」は1本のみ運行。 |
2010年5月に西口交通広場1階に完成したバスターミナルで、構内は島式のバスターミナルとなっており、バスはバスターミナル南西側に進入口が、北東側に退出口があり、構内は反時計回りの一方通行で走行する。バスターミナル北東側から時計回りに東側に21 - 23番、西側に24 - 26番、北側に27番の各乗り場があり、27番乗り場北側に27番乗り場と並行する形で観光バス及び高速バス続行便乗降用乗り場の28・29番乗り場[注 9] がある。21 - 23番乗り場東側には路線バス・高速バスの折り返し待機・時間調整用のバスプール3台分が設置されている。
バスターミナル中央部には岡山駅西口バスセンターの建物があり、建物内には待合室(4:00 - 22:20)とバス会社別の乗車券発券カウンター(両備バス3ブース、中国ジェイアールバス・下津井電鉄・岡山電気軌道各1ブース)、高速バス・リムジンバス乗車券自動券売機(両備バス(両備高速バス予約システム)用・下津井電鉄(発車オ〜ライネット)用・岡山空港リムジンバス用(Edy対応)各1台)、トイレ(男性用、女性用、車椅子・オストメイト対応トイレ)がある。
運行事業者 | 系統(愛称)・行先・方面 | 備考 |
---|---|---|
路線バス | ||
岡電バス | ■ 003:天満屋 | 平日のみ運行 |
高速バス | ||
オー・ティー・ビー | オリオンバス:東京(バスタ新宿) | |
WILLER EXPRESS | WILLER EXPRESS:東京(バスタ新宿)・東京ディズニーランド | |
ジャムジャムエクスプレス | JAMJAMライナー:横浜駅(YCAT)・東京(東京駅鍛冶橋駐車場) | |
千葉みらい観光バス | KBライナー:東京(バスタ新宿) | |
杉崎観光バス | 杉崎高速バス:横浜(桜木町駅前)・東京(池袋駅東口) |
岡山駅前の桃太郎大通り沿いにあるが、道の北側と南側に分かれている。 道の北側ICOTNICOT(旧「ドレミの街」)前に駅前側から1番から順に7番、反対側の中国銀行岡山駅前支店前に駅前側から8番と9番、7番乗り場の東側(旧岡山高速バスセンター跡付近)に10-2番と10-1番、ワシントンホテル前に11番がある。
なお、1番から6番と8番、9番、10-1番、10-2番は「岡山駅前」、7番と11番は「西川緑道公園前」と名称が異なる。
また、1番から11番までは屋根付(特に宇野バス用の6番は空調設備付)の待合所がある。ただし、ワシントンホテル前の岡電バス岡山駅経由のバス用バス停と中国銀行岡山駅前支店前のめぐりん用・岡電バス・両備バス用バス停のみ屋根が無い。
宇野バスのバス停のみバスの近接表示の電光掲示板が設置してあり、バスが接近すると自動音声案内が流れる。
2010年6月1日より、県外行き高速バスは全便岡山駅西口前広場に新設された高速バス専用バス停を発着するようになり、この場所に有ったバス停は乗り場番号が10番から10-1番、10-2番に改められて一般路線用の乗り場となった。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先・方面 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 岡電バス | ■ 000:中央市場 ■ 011:築港元町 ■ 041:岡南飛行場 ■ 021:岡山ろうさい病院 |
「000」は平日のみ運行 |
2 | ■ 018:藤原団地 ■ 008:岡電高屋 / 県庁 ■ 003・013・023:天満屋 |
「008」の県庁行は平日のみ運行 | |
岡電バス 中鉄バス |
■■ 003:天満屋 | 共同運行 | |
岡電バス 下電バス |
■■ 003・D80(617)・D88(616)・D89(615):天満屋 | 共同運行 | |
3 | 両備バス | ■ 314・347:西大寺 ■ 315:東区役所前 ■ 341:岡山国際ホテル・操南台団地 ■ 208:旭川荘 |
「208」は全便ノンステップバス |
4 | 岡電バス | ■ 07A:桑野営業所・岡山ふれあいセンター ■ 09A:三蟠南 ■ 091:新岡山港 ■ 051:大東 |
|
両備バス | ■ 501・502・537:宇野駅 ■ 502:玉野市民病院入口 ■ 505:(特急)宇野駅・玉野市役所前・玉橋・渋川・おもちゃ王国 ■ 531:岡山南支援学校 ■ 532:深山公園道の駅 ■ 533:玉野市役所前 ■ 534・535:渋川 |
「501」は平日のみ運行 「505」は渋川特急レインボーバス 「531」は平日のみ運行。岡山南支援学校休校日は興陽高校前行として運行 | |
5 | 中鉄バス | ■ 003:天満屋 | |
備北バス | ■ 807:天満屋 | ||
6 | 宇野バス | ■ 表町BC ■ 251b:長岡団地 ■ 205:四御神 ■ 206:東岡山 ■ 251:長岡駅前(東岡山駅南口) ■ 252:八日市 ■ 253:片上 ■ 254:瀬戸駅 ■ 216・236・256:ネオポリス東6丁目 ■ 219・229・239・259:ネオポリス西9丁目 ■ 210:湯郷温泉・林野駅 ■ 233:(循環)山陽団地 |
「251b」は平日のみ運行 |
八晃運輸 | ■ M01 (1):(めぐりん医大右線)NTT・大雲寺・東中央町・清輝橋・大学病院入口 | ||
10-2 | 岡電バス 両備バス |
■■ 084・E84:北長瀬駅 | 共同運行。1本のみ運行 |
岡電バス 両備バス 下電バス |
■■■ 054・E54 (603):中庄駅 | 共同運行 | |
岡電バス | ■ 014:RSKバラ園・東花尻 | 岡山駅前 - 下撫川間は両備バス・下電バスと共同運行 | |
両備バス | ■ E11 (605)・E12 (605):倉敷駅 | 岡山駅前 - 松島西ノ口間は岡電バス・下電バスと共同運行 平日は2本、土休日は1本のみ運行 | |
10-1 | 使用停止 |
のりば | 運行事業者 | 系統・行先・方面 | 備考 |
---|---|---|---|
8 | 岡電バス 中鉄バス |
■■ 006:津高営業所妙でん寺 ■■ 016:津高台団地・半田山ハイツ ■■ 026:国立病院 ■■ 036:辛香口 ■■ 086:免許センター |
共同運行 |
中鉄バス | ■ 885:芳賀佐山団地・リサーチパーク ■ 886:芳賀佐山団地 ■ 893:吉備高原リハビリセンター |
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備北バス | ■ 807:地頭 | ||
9 | 宇野バス | ■ 岡山駅 ■ 206:東岡山 ■ 210:湯郷温泉・林野駅 ■ 216・236:ネオポリス東6丁目 ■ 219・229・239:ネオポリス西9丁目 ■ 233:(循環)山陽団地 |
|
八晃運輸 | ■ M05 (5):(めぐりん京橋線)ハレノワ前 | 土休日のみ運行 | |
岡電バス | ■ 0A1 | 降車のみ。新岡山港・三蟠南・岡山ふれあいセンター方面からの便 | |
岡電バス 両備バス |
■■ 0A1 | 降車のみ。玉野・大東方面からの便。共同運行 | |
両備バス | ■ 0A1 | 降車のみ。西大寺・操南台団地・岡山国際ホテル方面からの便。 |
岡山駅前の市役所筋沿いにあるが、道の東側JR岡山駅第1NKビル前のみにある。
屋根付の待合スペースはあるものの、当バス停は降車客による利用が大半である。これは、当バス停に発着する宇野バスや備北バスなどの一部のバス会社の路線が岡山駅東口バスターミナルに乗り入れないという、路線特有の事情が介在しているからである。
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