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日本のテレビドラマ ウィキペディアから
月光仮面(げっこうかめん)は、KRテレビ(現・TBSテレビ)と宣弘社が制作し、『タケダアワー』第1作として1958年2月24日から1959年7月5日まで放送されたテレビ冒険活劇番組、またその覆面主人公ヒーローの名。川内康範原作。
日本のヒーロー番組の元祖でもある[1][2][3][4]。時代劇と探偵活劇の要素を組み合わせた作風は、その後のヒーロー番組に多大な影響を与えている[5][2]。
漫画化された後に実写映画化されている。その後、1972年にテレビアニメ化、1981年に実写映画化、1999年にはキャラクターを転用したテレビギャグアニメ「ごぞんじ!月光仮面くん」も制作された。
長年にわたって「日本初のフィルム収録によるテレビ映画」と言われていたが、本作品以前の1957年に放送を開始していた『ぽんぽこ物語』のフィルムが2019年に発見され、現在はそちらが日本初とされている[6]。
『月光仮面』前年の1957年の11月からKRテレビ(KRT)は、宣弘社を番組代理店に、10分間の帯番組形式の「国産初のテレビ番組」として、コメディー時代劇『ぽんぽこ物語』[注釈 1](東京テレビ映画制作、宮崎博史原作・川内康範脚本)を放送していた[7]。しかし、この番組は翌年2月での打ち切りが決まり、武田薬品工業がスポンサーを降板しそうになった。このため武田薬品と縁の深い広告代理店宣弘社としては番組枠を押さえ続けるため、その後釜としてのテレビ番組制作を急遽企画しなければならなくなった[8][9]。
しかし、KRT側から提示された予算は10万円で、宣弘社社長の小林利雄は相場を知らずに引き受けたが、この当時のテレビ業界では「30分枠のテレビ番組で80万から100万円の制作費が必要」といわれており、小林は旧知である東映のマキノ光雄専務に相談したが、「とても無理」として相手にしてもらえなかった[7][8][10][11]。そこで小林は、自社制作によってこの予算不足を補い、広告代理店としての面目を保つべく、この『月光仮面』の製作のためにテレビ・ラジオ広告制作会社であった「宣弘社プロダクション」にテレビ番組制作部門を設立した[12]。
小林は「スーパーマンみたいなヒーローにしよう!」といったという[13]。川内もまた、備蓄の少ない当時の日本が貴重なドルを費やしてアメリカのテレビドラマを輸入することは国益に反すると憂慮しており、これに応えて同年の暮れには映画製作者の西村俊一を小林に引き合わせ、新しい番組企画に取り組むこととした。
翌年の年頭から企画に参加した西村は、「『鞍馬天狗』のような番組はどうか」と川内に提案、予算不足から時代劇は無理と判断し、これを現代劇とする方向が決まった。そこで、川内はこの西村の案を基に、人々の危機に颯爽と現れる『おどる仮面』との番組原案を執筆した[14]。
この題名を物足りなく感じた西村は、「人々の苦難を救済する=菩薩」をイメージしたネーミングとして、「日光菩薩の名を借りた『日光仮面』」を考案、さらに進めて「月光菩薩の名を借りた『月光仮面』」へと発展し、これが決定案となった[14]。初期には『月光王者』などの案もあったが、語呂や言葉の意味などから『月光仮面』となった[7][11]。
放送日は2月24日からと決定していたものの、年頭の段階では何も決定しておらず、西村は慌ただしくスタッフやキャストの人選を行わなくてはならなかった。そこで西村は以前在籍した「綜芸プロダクション」で伊藤大輔に師事し、助監督や編集を務めてきた船床定男を26歳の若さで監督に抜擢。続いて東映東京撮影所の大部屋俳優だった大瀬康一を、オーディションによって抜擢した。大瀬の抜擢の最大の理由は、小林によると「声がいい」からという理由だった[15]。また「子供に好かれそうな顔であったから」ともしている[7][11]。大部屋俳優を主演に添えたのは出演料を安く抑えるためでもあった[16]。
撮影スタッフも予算不足を考慮し、西村の映画会社時代の人脈から、「テレビ映画」制作の意欲に燃える無名の若者たちが集められた。その他のスタッフも社内で持ち回りとなり、フィルム編集は西村が行なった。月光仮面や悪人の仮面・覆面姿は美術スタッフの小林晋によるもので、いつでも代役を起用できるようにとの苦肉の策でもあった。実際に、どくろ仮面を宣弘社の社員が演じたこともある[7]。
こうしてスタッフ陣が整い、撮影に入ったのは放送3週間前を切った、1月31日のことだった。プロデューサーも監督も主演も、すべて初の経験者という陣容であり、また「宣弘社プロ」自体が初の番組制作だった。極端な予算と人員不足、手作りの番組制作は、今日では考えられないような様々な逸話を残している。
制作費については、KRTから2万円、武田薬品から3万円の援助を受け15万円とし、その後30分枠になった際に70万円に引き上げられた[7]。
月光仮面の吹き替えを演じた野木小四郎は、たまたまロケを見物していて「下手だなあ」とつぶやいたところを船床監督に聞かれたのがきっかけで、演技に関しては全くの素人ながら、翌日から月光仮面の衣装をつけスタントをおこなうようになった[17]。野木はのちにプロデューサーに転身した。
撮影スタジオも低予算で確保できないため、小林の自宅をスタジオ代わりにし、応接間が「祝探偵事務所」、車庫がどくろ仮面のアジトなどに使われ、撮影中は小林夫人らは邪魔にならないよう旅館に泊まっていた。後に宣弘社の三代目社長となる小林の長男・小林隆吉は、急遽撮影することになったシーンに新聞配達員役で出演している[18]。
それ以外は白金の小林邸近辺で、オールロケで撮影された。東京タワーが映りこんでいることも多く、第1部では建設途中であったが、第4部では完成している[19][11]。大瀬の証言によれば警視庁の屋上で撮影を行ったこともあるという[20]。
予算の都合で機材もろくに揃わなかったため、当初はフィルモというゼンマイ式の小型16mmカメラが使われた[注釈 2]。フィルモはフィルム1巻で28秒しか撮影できないものだったが、これがかえってテンポの速いカット割りを生み、ドラマ展開にスピーディな印象を与える効果を挙げた。30分番組になってからも制作費は約70万円と低予算は変わらず、移動撮影用のレールが用意できなかった。カメラはズーム可能な16mmが導入されたため、移動撮影に代えてズーム撮影を多用している。一方で、当時は35mmフィルムが主流であったためスタッフはコマの小さい16mmを扱い慣れておらず、ピストルの発射音が合わないなどのこともあった[21]。
自動式拳銃のプロップガンは電気式で一発ずつしか撃てなかったため、連射するシーンでは隠し持っていた別の銃に持ち替えて撮影していた[22]。マシンガンのプロップガンは炎と煙が出るだけのもので、『'60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』ではガスバーナーを改造したものではないかと推測している[23]。
バイクはホンダから提供された[21]。撮影用のほか50ccのカブも借用し、現場の移動用に用いられた[21]。
野外場面でのバックグラウンドには頻繁に鳥の鳴き声が使われており、それもほぼ全てが同じものである。主に三光鳥の鳴き声で、その間から時鳥や鶯がさえずり聞こえるというものである。この効果音は、これらの鳥類の生息環境でない場所でも平気で使われている。また夜のシーンになるたびに、夜間を強調するため毎回同じ犬の遠吠えが使われている。効果音は東宝から無断借用されたものもあるという[21]。
武田薬品工業の1社提供による『タケダアワー』第2回作品であり、作品中に「武田薬品の栄養たっぷりのプラッシーですね」などといった台詞や武田薬品の広告が度々登場する[24]。
川内作詞、小川寛興作曲の主題歌『月光仮面は誰でしょう』(歌は近藤よし子、キング子鳩会)と共に子どもたちの圧倒的な支持を受け、平均視聴率は40%、最高視聴率は67.8%(東京地区)を記録し、放送期間は当初の3ヶ月から大幅に延長された[16]。放送時間には銭湯から子どもの姿が消えたという[7]。『月光仮面は誰でしょう』のレコードは当時の子ども向け楽曲としては異例の10万枚以上[25]を売り上げる大ヒットとなった。
宣弘社社長の小林利雄は、当初は制作を間に合わせるのに手一杯で反響を気にしていなかったが、次第に手応えを実感するようになったという[7]。小林は東芝に子供たちが集まりそうな場所へ街頭テレビの設置を依頼し、これも人気を博した[7]。その後、視聴者の子供たちから「(10分では)すぐに終わってしまう」との要望が殺到したことをうけ、TBSは番組枠を30分に拡大した[7]。
タカトクのお面などの関連商品もヒットした。それらは全て無許諾商品で、当時はマーチャンダイジングという発想もなかったため、宣弘社社長の小林利雄は「ああいうのは番組の宣伝につながるわけですから、『どうぞ、どんどんやって下さい!』と応えて、お金なんかもらわなかったですよ」と述べている[7]。
しかし、識者と言われる層からは評判が悪く、俗悪視され、月光仮面の真似をして子どもが高所から飛び降りて怪我または死亡する事故が続発し[26]、新聞や週刊誌から「有害番組」だと批判を受け[8]、1959年3月には『週刊新潮』を川内が提訴する騒ぎも起きた。この結果、1959年7月5日をもって打ち切りになった[注釈 3]。最終回の視聴率は42.2%(東京地区)だった。
月光仮面は、悪人によって危機に陥った人々の前に颯爽と現れる正義の味方である。白いターバンと覆面の上に黒いサングラスと白マフラー、白の全身タイツに黒いベルトを着け、裏地に色のついた白マントをまとい、手袋とブーツを着けている。祝探偵と同じ声色をしている。正体ともども、衣装をまとった扮装者なのか、超科学や神秘現象による変身者なのかも謎である。能力的にも生身の人間なのか超人なのか微妙なところがある。
月光仮面の実際の衣装の色は白ではなく薄黄色だった。マントは表が黄色、裏地は黒だった[28]。カラーで掲載される際や実写の着ぐるみやフィギュアではその色で塗色されている。
悪事のあるところへオートバイ[注釈 4]に乗って駆け付け、「月光仮面の歌」とともに颯爽と現れ、悪を蹴散らし正しい人々を救い出す。月光仮面は自らの正義の心と身ひとつによって悪を懲らしめる。常人離れしたジャンプ力(片足跳びである)を持っており、瞬間的に他の場所に現れることが出来る。
「憎むな、殺すな、赦(ゆる)しましょう」という理念を持ち[注釈 5]、悪人といえども懲らしめるだけで過剰に傷つけることはなく、人命は決して奪わない。武器として2丁の自動拳銃を持っているが、もっぱら威嚇と牽制に使い、発砲しても悪人の武器を撃ち落とすためにしか使わない。
ターバンの前面には三日月のシンボルを飾っているが、これは月の満ち欠けを人の心になぞらえ、「今は欠けて(不完全)いても、やがて満ちる(完全体)ことを願う」という理想、「月光は善人のみでなく、悪人をも遍く照らす」との意味が込められている。裏向きの「27日の月」が描かれている図版があるが、誤りである。
この極めて東洋的な正義観は、原作者の川内の実家が日蓮宗の寺だったことが影響しているともいわれている。月光仮面の発想は薬師如来の脇に侍する月光菩薩(がっこうぼさつ)から得られたもので、「正義の味方」という言葉自体も、「正義」そのものの神仏への脇役的位置づけを示すものであり[29]、「決して『正義そのもの』ではない」との意味を込めることに川内がこだわったものだった。川内本人は「正義の助っ人」との表現を好んだという。なお「正義の味方」という言葉自体を川内の造語だとする説もあるが[29][30]、実際には徳富蘇峰や内村鑑三の著作に加えて『黄金バット』など、月光仮面以前から多数の用例が存在する語である(具体的な用例は「正義の味方#用例」を参照)。
一方で川内は晩年、鈴木邦男に対し、三日月の意味を「イスラム」だと語った。鈴木は『何を言ってるのだろうと思った。でも、考えてみると、1960年代、「月光仮面」の次は「七色仮面」で、その次は「アラーの使者」だった。だから本当なのだ。昔から、イスラムに対する憧れがあったのだろう』と回想、推理している[31]。
月光仮面が載るオートバイは、ホンダの「ドリームC70」(2気筒250cc)を白く塗って使った。なお、ヘルメット着用義務(罰則なし)が開始されたのは1965年から、現在の形での義務化は1986年であり、この当時はノーヘルやターバンでも特に問題視されなかった。
参照岩佐陽一 2001, pp. 20–21, 「月光仮面の世界」
音楽・音声外部リンク | |
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全曲を試聴 | |
月光仮面は誰でしょう - 近藤よし子(歌)、キングレコード提供のYouTubeアートトラック |
日本の科学者たちが生み出した驚異の新型爆弾「ジョー発爆弾」を狙って、どくろの仮面を着けた怪人物「どくろ仮面」を首領とした国際スパイ団が日本に上陸した。名探偵祝十郎は、警視庁の松田刑事部長の依頼を受けてどくろ仮面に立ち向かう。危機に陥った彼らの前に突如さっそうと現れる白マスクの人物は、「正義の味方、月光仮面」と名乗り、2丁拳銃で悪に立ち向かっていく。
本放送時には副題はなく、「どくろ仮面篇」は後年の後付とされる[8]。
第1話のマスター・ネガは、宣弘社のフィルム倉庫整理の際に、保存状態の劣悪な貼り付いた状態で発見され、修復は困難と判断した社員の田村正蔵が破棄してしまった。また、第1部は数本の原版フィルムを紛失してしまっている(第9 - 12、41、44話[注釈 11])。再放送時、オープニングのフィルムは全て『幽霊党の逆襲』のものに差し替えられた。映像ソフトでは各部それぞれ第1話のフィルムに差し替えられている。
CS局のファミリー劇場では2010年10月からHDリマスター化して再放送された。この際、現在上映不可能とされる“幻の第一話”のフィルム断片や台本、それに関する情報が集められた。オリジナルの物品(フィルム・台本など)は発掘できなかったものの、この課程で得られた数々の情報を元に復刻版・第1話が製作され、放映された(これに関する詳細は#特別企画の節に記載した“ 復刻版・第1話 ”を参照)。
撮影中に月光仮面役の大瀬康一が足を骨折し、途中から祝十郎はインドへ行ったという設定になり、月光仮面役は赤尾関三蔵が務めた[7]。
話 | サブタイトル | 話 | サブタイトル | 話 | サブタイトル | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 月光仮面現わる | 25 | 敵の裏側に | 49 | 裏切者…… | ||
2 | 危険重なる | 26 | 奇襲戦法 | 50 | 敵は考える | ||
3 | 疑われた仮面 | 27 | アジト急襲 | 51 | 二つの顔の老婆 | ||
4 | 夢の脅迫者 | 28 | 謎の女 | 52 | どくろの罠 | ||
5 | 悪魔の微笑 | 29 | 赤星博士は生きているか? | 53 | 事件は飛ぶ | ||
6 | 捕らえて見れば | 30 | 複雑怪奇である | 54 | 拳銃は招く | ||
7 | 月よりの使者 | 31 | 月とオルゴール | 55 | 蛇と悪党 | ||
8 | 間違われた迷探偵 | 32 | 意外なる挑戦 | 56 | 危機一発 | ||
9 | 謎の顔 | 33 | 悪魔の血笑 | 57 | 火焔魔出現 | ||
10 | 悪魔の脅迫 | 34 | 死か、それとも | 58 | 消えたオルゴール | ||
11 | 新聞は正義だ | 35 | 二人の月光仮面 | 59 | ドラゴン来る | ||
12 | 美女と妖婆 | 36 | 五郎八捕る | 60 | 張られたワナ | ||
13 | 敵あなどりがたし | 37 | 電話の魔術 | 61 | 危うし月光仮面 | ||
14 | 暁の勝利 | 38 | 名探偵出現す | 62 | 秘密命令 | ||
15 | 危険なドライブ | 39 | 月下の決闘 | 63 | 名探偵活躍す | ||
16 | さてどうなる | 40 | 美わしの呼声 | 64 | 山本は何処へ | ||
17 | 運命の七時 | 41 | 決然として起つ | 65 | 正義の苦悩 | ||
18 | 神の如く現る | 42 | さかさま戦術 | 66 | 決戦の前夜 | ||
19 | 勇敢なる人々 | 43 | 眞晝の銃声 | 67 | 良心の叫び | ||
20 | 運がわるすぎる | 44 | 酷なるボス | 68 | ジョー発爆弾の秘密は! | ||
21 | 奇妙な手紙 | 45 | お先に失敬 | 69 | 脱がされた仮面 | ||
22 | どくろの指令 | 46 | 救われたユリ | 70 | 不安のひととき | ||
23 | 声はすれども | 47 | 彼の正体は…… | 71 | 勝利の歌声 | ||
24 | 敵は動き出した | 48 | 仮面は裁く | - |
滅亡したバラダイ王国の巨億の財宝のありかを示す「天・地・人」の3つの「黄金の鍵」を巡って、王国に敵対したサタン一族の末裔「サタンの爪」が日本在住のアフナリカ・シャバナン殿下を殺害し、「地の鍵」を奪った。そして祝のもとに、戦時中、東南アジアのジャングルで謎の老人から「人の鍵」を託されたという浅香(演:高塔正康)という男が現れた。残る「天の鍵」は、大阪に住むシャバナン殿下の愛人だった女性とその娘フジコのもとにあった。東京と大阪を往復する、祝・五郎八とサタンの爪一味の虚々実々の駆け引きが展開されるなか、やがて舞台は遠い東南アジアに移っていく。
月光仮面の敵役としてバラダイ王国の財宝を狙う「サタンの爪」(スラバ=サタン)が登場する。この「サタンの爪」は1980年代中ごろに、ビデオデッキのテレビコマーシャルに月光仮面とともに新規造形で出演している。
サタンの部下「ハンチングの由」(演:宮田洋容)の改心が後半のクライマックスになっており、由は今わの際で月光仮面の素顔を見せてもらうことを望み、その正体を知ったただ一人の人物となった。遠い東南アジアのバラダイの地では、月光仮面はオートバイではなく白馬に乗って現れた。
再放送用のフィルムでは初めの方の回のタイトルが「パラダイ王国の秘密」と誤記されている[8]。
話 | サブタイトル | 話 | サブタイトル | |
---|---|---|---|---|
1 | 姿なき殺人 | 12 | 決戦近かし | |
2 | 黄金の鍵 | 13 | アジトは何処だ | |
3 | 事件は飛ぶ | 14 | 罪の償い | |
4 | 女神と魔女 | 15 | 正義は死なず | |
5 | 正義の逆襲 | 16 | 情報来る | |
6 | 花と拳銃 | 17 | 金は魔物 | |
7 | 二つの顔 | 18 | 嵐は近い | |
8 | 黄金の鬼 | 19 | 尊き犠牲者 | |
9 | 悪魔の正体 | 20 | バラダイの月 | |
10 | 舞台は廻る | 21 | 悪魔の最後 | |
11 | 地獄の奇蹟 | - |
「あらすか丸」が南極で捕獲した、身長15mの巨大な変成ゴリラは「マンモスコング」と名付けられ、東京港に運び込まれた。折しも風速30mの大型台風が東京を襲い、コング射殺処理の報道に心を痛める繁と木の実をよそに、マンモスコングは船ごと海に沈んで死んでしまう。だが翌朝、コングの死体は何者かに盗み去られていた。台風下で脱獄した凶悪犯を集めた国際暗殺団はコングを不死身の怪獣として蘇らせ、東京を襲わせる。これに対抗して、山脇博士たちは等身大の電子ロボット「人工コング」を用意するが……。
「マンモスコング」は2本の牙と額に大角を持つ怪獣で、ぬいぐるみ衣装は時代劇俳優の高木新平が自作し自演した[注釈 13]。高木新平は「人工コング」のぬいぐるみも製作している。
この『マンモスコング』編ではミニチュアを使った特殊撮影が行われた。その発端は、月光仮面のお面が無許可販売されていると知ったスタッフが玩具店に確認に行った際、精巧なミニチュア自動車が売られているのを見つけ、これを使って特殊撮影が出来るのではないかと思ったことだった。玩具に合わせて20分の1スケールのセットが手作りされ、そこでミニチュア自動車などを配置して撮影された。特撮専門のスタッフはおらず手探りの状態で行われ、コンビナートの炎上シーンでは火を焚きすぎてセットが火事になる寸前であったという[7]。
登場する自衛隊は本物で、11月1日の自衛隊創立記念日に便乗して撮影された。警視庁の施設や警察官も警視庁の許可を得て本物が登場している[11]。
話 | サブタイトル | 話 | サブタイトル | |
---|---|---|---|---|
1 | 生きている怪獣 | 7 | 知恵くらべ | |
2 | 予言的中 | 8 | 正義の逆襲 | |
3 | 狙われた総裁 | 9 | 迷路の追跡 | |
4 | 海の決戦 | 10 | 危うし名探偵 | |
5 | 祖国のために | 11 | 悪は滅びる | |
6 | 不死身の戦い | - |
死んだはずの人物が、黒メガネに白マスクの神出鬼没の幽霊となって全国に現れ、金品を強奪する。「鈴木地質学研究所」が襲われ、鈴木所長が幽霊に殺された。やがて幽霊たちは東京月島近辺に出没し、国民をパニックに陥れるのだった。事件を追う祝に、月光仮面は謎のフィルムを託した。祝は事件の影に念法者・竹林賢法の超能力があるのではないかと睨む。そして竹林は月島を票田とする谷川代議士と瓜二つだった……。
話 | サブタイトル | 話 | サブタイトル | |
---|---|---|---|---|
1 | 幽霊党の逆襲 | 8 | 呪文の部屋 | |
2 | 正義を信ぜよ | 9 | 魔神の火 | |
3 | 幽霊台風 | 10 | 悪の実弟 | |
4 | フィルムの秘密 | 11 | 仮面の女 | |
5 | 死の催眠術 | 12 | 死の暗室 | |
6 | 土地を守る人々 | 13 | 悪魔は自滅する | |
7 | 蟻地獄 | - |
祝が調査のためにやっかいになっている大阪の知人宅に、東条という日本茶の商店主(演:宮田洋容)が助けを求めて転がり込んできた。東条は命を狙われ、脅迫されていた。祝の前に姿を現す白神博士(演:高塔正康)という老人とナイフ投げの名人の部下。彼らは復讐のために東条を狙うという。月光仮面の説得によって改心した博士がテレビ局で事件の真相を明かそうとした時、突如「どくろ仮面」が映像に割り込み、その復活を告げた。同時に東条が殺され、事件はますます謎を深めていく……。
大阪でロケが行われ、当時の大阪駅・梅田周辺、大阪城、ミナミの繁華街などの映像がふんだんに盛り込まれ、五郎八によって観光案内のようなセリフまで挿入される。国鉄大阪駅プラットホームや貨物線操車場での立ち回りなど、本格的なアクション撮影が数々行われている。『伝説の昭和特撮ヒーロー』では、武田薬品工業の本社が大阪にあったためロケが行われたものと推測している[36]。
上述にある、1959年3月の『週刊新潮』を相手取った川内の名誉毀損提訴の影響を受けて、内容がそれ以前よりもおとなしいものになっている。
話 | サブタイトル | 話 | サブタイトル | |
---|---|---|---|---|
1 | 狙われた男 | 8 | 毒ぐもの秘密 | |
2 | 正義の旗 | 9 | 見事なる計略 | |
3 | 大阪駅の対決 | 10 | 生きていた妻子 | |
4 | ドクロ仮面出現す | 11 | 死刑台の月光仮面 | |
5 | 第一の告白 | 12 | アジト襲撃 | |
6 | 不幸な男 | 13 | 警視庁対悪の巣窟 | |
7 | どくろの反撃 | 14 | 天の裁き |
この節の加筆が望まれています。 |
特筆の無い限り全て同時ネット。
VHSは、『バラダイ王国の秘宝』編が全5巻、『マンモスコング』編が全3巻、初回と最終回を収録した企画ものが全1巻でそれぞれ発売された。
LDは第2部から第5部まで発売された後、2000年1月25日に発売:トランスワールドアソシエイツ、発売協力:ニューライン、販売:エスモックにより第1部が発売された[41]。
DVDは、各部ごとのDVD-BOXが2001年5月25日から12月21日にかけて発売:ビクターエンタテインメント、販売:ビームエンタテインメントにより全5巻で発売された[42]。
上記の単巻DVDは、『どくろ仮面』編が全5巻、『バラダイ王国の秘宝』編が全7巻、それ以降は各編が全4巻でそれぞれ3か月おきに2006年11月25日から2007年11月25日にかけて同時発売された。
2010年には、CSのホームドラマチャンネルで放送された「月光仮面」生誕50周年記念番組『月光仮面 FOREVER』がDVDで発売された。
2012年9月からHDテレシネ版『第3部 マンモス・コング篇』が全3巻で、『第4部 幽霊党の逆襲篇』が全3巻で発売された。
テレビ版の人気ぶりに東映がいち早く映画化を決定し、テレビ放映と並行して制作された映画版がそれぞれ2週に分けて封切り公開された。また、1981年にはプルミエ・インターナショナル=ヘラルド・エンタープライズによってオリジナル映画化された。
第1部から第6部まで、すべて東映東京製作。モノクロ、シネスコ作品。登場人物に設定の変更はないが、演じる俳優はテレビ版と違っている[43][44]。オートバイは大型の陸王[45]。2009年4月21日には5作品がDVD化された。
月光仮面は祝役の大村文武が衣装を着け、自身で演じている。衣装はテレビ版と違い、白と黒の2色構成だった。
また、敵方のキャラクターもテレビ版と多少異なっている。『マンモスコング』編の映画化である『怪獣コング』編では巨大怪獣マンモスコングが等身大の怪人に変更されたり、『幽霊党の逆襲』編では重要人物だった竹林賢法の双子の片割れである谷川代議士が出てこないなど、テレビ版に比べて描写がおとなしくなっている。これは、上記の1959年3月に川内が『週刊新潮』を相手に名誉毀損で提訴した騒ぎが影響している[28]。
1981年3月14日公開、108分。プルミエ・インターナショナル=ヘラルド・エンタープライズ製作。日本ヘラルド映画配給。同時上映は『おじゃまんが山田くん』。
カラー制作された劇場版新作。時代設定はテレビ版の20数年後である。敵は「愛」を説きながら閉鎖的なコミューンを建設し、その裏でテロリズムを肯定し、武力による政府の転覆を企むカルト教団「ニューラブカントリー」。軍服を着込み、破壊活動やテロ、強盗を行う反社会的闘争を行う一方で集団自殺の予行を繰り返す狂信的な宗教集団であり、撮影当時の数年前にガイアナで起きた人民寺院事件や、その当時までの各種テロ事件がそのモデルとなっている。肩書も「正義の味方」から「愛の助っ人」に変更されている。月光仮面は極薄手の特注FRP製ヘルメットを着用しているが、これは1972年のアニメ版で、ターバンからヘルメットにデザインが変更になったことを受けたものである。許認可を受けたヘルメットではなく、同じくアニメ初出のデザインに題材を取ったフルカウルタイプのオートバイ[注釈 16]同様、レーシングカーデザイナーの由良拓也率いるムーンクラフト社によって製作された。アクションシーンはすべて生身で演じており、合成特撮が使用されていない[46]。
製作決定後は大々的な前宣伝がなされ、公開前年10月にはマスコットガール選考会が帝国ホテルにて行われた。応募者は1300人とされ、最優秀賞に選ばれた斉藤智美(現・斉藤巴美)には本編への出演とレコードデビューが用意された。他、さっぽろ雪まつりや全国警察の交通安全キャンペーンなどのイベントにも月光仮面やムーンライト号[注釈 17]とともに登場した。斉藤は東京出身ではあるが、早々に名古屋へ移り住んでいたため、名古屋地区の劇場でのみ「名古屋出身の斉藤智美!月光仮面でデビュー!」といった特殊な予告編が流された[47]。
英語表記は、一般には「Moonlight Mask」が用いられるが、本作品の英版主題歌では「Moon Masked Rider」となっている。これは当時すでに英訳されていた『仮面ライダー』の英題が「Masked Rider」だったことに合わせたもの。
本作品のヒーローであり、その正体は米国帰りの自然科学者、ジョージ小原である。
歴代同様に劇中では正体は明かされないが、当時の告知記事や前述の各種宣伝イベントではジョージ小原が月光仮面であると紹介されており、桑原大輔が月光仮面のコスチュームをまとい、仮面を外した姿で登場している(劇中でもスタント以外は桑原が月光を演じている)。弱者のために活躍するスタンスは歴代と変わらないが、本作品では事件解決の際に取り戻された大金の10%を手数料として徴収している。これには警察や被害者らも特に抗わず(苦言は呈すものの)、素直に渡している。二丁拳銃を構えた特写スチールは存在するが、劇中で使用・発砲するシーンは無い。シーンによってホルスターすら装着していないこともある。各種告知物に由れば、初代(大瀬康一)、二代目(大村文武)に次ぐ三代目として紹介されており、住所不定、職業不詳、身長約180cm/体重約70kg/胸囲96cm/胴囲/76 cm/腰囲約90cm/視力左右とも2.0である。
ムーンクラフト社により製作されたもので、ホンダCB750Fに[46]ターボチャージャーとオリジナルデザインカウルを装着した特別仕様であり、こういった作品では珍しく新車を使用している。
なお、この名前は本来は後述のアニメ版で初出した名前ではあるが、劇中での呼称は本劇場版が初登場となる。また、フルカウルバイクとしてのデザインは、本作品が初の立体化となる。
撮影においてはオンロード用のCB750Fのほか、スタント用のオフロードバイク版も用意され、12トントラック(約25メートル)を縦に飛び越えるハイジャンプのシーンが撮影された。
正義を愛する者 月光仮面 | |
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函館市にある月光仮面像。1972年のアニメ版デザインを元にしている。 | |
ジャンル | テレビアニメ |
原作 | 川内康範 |
企画 | 西野聖市 |
脚本 | 吉田喜昭ほか |
監督 | 岡迫亘弘(チーフディレクター) |
演出 | 岡迫亘弘 |
声の出演 |
池水通洋 はせさん治 丸山裕子ほか |
オープニング | 「月光仮面」(ボニー・ジャックス、ひばり児童合唱団) |
エンディング | 「月光仮面の歌」(ボニー・ジャックス) |
製作 | |
プロデューサー | 衛藤公彦、藤井賢祐(NTV)、木暮一人 |
制作 | ナック、萬年社 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1972年1月10日 - 同年10月2日 |
放送時間 | 月曜19:00 - 19:30 |
放送枠 | 日本テレビ制作月曜夜7時台枠のアニメ |
放送分 | 30分 |
回数 | 39 |
1972年1月10日から10月2日までの月曜19時00分から19時30分にかけて、日本テレビ系列にて全39話で放送された。製作はナック。また広告代理店は萬年社で、萬年社はアニメ版の終了後、『愛の戦士レインボーマン』『ダイヤモンド・アイ』といった、川内原作の特撮作品の広告代理店も務めている。
書籍『TVアニメ25年史』第1部「サタンの爪シリーズ」および第2部「マンモスコングシリーズ」は実写版をベースにしているが、第3部「ドラゴンの牙シリーズ」はアニメオリジナルと説明されている[49][注釈 18]。
本作品のアニメ化の背景には、1950年代の漫画のアニメ化によるリバイバルブームがあり、同時期に『赤胴鈴之助』もアニメ化されていた。本作品の経緯について、日本テレビプロデューサーの高橋修之は当時の記事の中で、リバイバルは昔の人気があることからスポンサーも付きやすいことを挙げており、実写でリメイクすると旧作と比較されるためアニメーションにしたと述べている[50]。一方、シリーズ構成の伊東恒久は、本作品について川内は旧作のイメージを望んでいたが、日本テレビ側やスポンサーサイドの板挟みになってしまい、終了が決まった際は落ち込んでしまったと述懐している[51]。
主題歌の歌詞は実写版の「月光仮面は誰でしょう」と同じだが、曲はシンコペーションを多用したバックビートのリズム・後半の華麗な転調などが特徴的なポップス調のものに変えられている。主題歌を作曲した三沢郷は、歌詞が実写版と同じであることに気付かないまま作曲したという[52]。アクションシーンになると背景がサイケデリックな絵柄になるなどの趣向が取り入れられている[49]。チーフディレクターの岡迫亘弘は、映像がサイケ調に変わることについて川内康範から叱られることを覚悟していたが、川内からは面白いと言ってもらったと述懐している[53]。
アニメ版の月光仮面は、ターバンがヘルメットに変更された。また、武器も鞭とベルトに装備された「ブルースター」と呼ばれる星型手裏剣や「向月(むかいづき)」と呼ばれる三日月ブーメラン[注釈 19]を主に使い、拳銃はほとんど使わない。
月光仮面の乗るオートバイは、実写版では単なる白塗りだったが、このアニメ版ではフルカウルのオンロードレーサー風、排気管3対のモデルに変更され、劇中では呼称されていないが、「ムーンライト号」という名称がついている。
頭部デザインはオートバイに乗るのに適したものにするための変更であった[54]。監督の岡迫亘弘は、原作者の川内康範はこのデザインを気に入っていたという[54]。
その他出演者として、『TVアニメ25年史』では、杉山佳寿子、寺島幹夫、水島晋、永井一郎、瀬能礼子、谷津勲が明記されている[49]。また、当時の『読売新聞』のテレビ欄には、井上真樹夫(第4話)、富田耕生(第7話)、峰恵研(第8話)、富山敬・千葉順二(第9話)、村瀬正彦・野沢雅子(第11話)、平井道子(第16話・第20話)、山田康雄(第17話)、千々松幸子(第20話)が明記されている[56]。
参照:アニメージュ編集部 編『THE ART OF JAPANEE ANIMATION1 TVアニメ25年史』徳間書店〈ジ・アートシリーズ14〉、1988年12月1日、41頁。[注釈 20]
放送日程参照:『読売新聞』1972年1月10日 - 10月2日付朝刊テレビ欄。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 登場怪人 |
---|---|---|---|
第1部 サタンの爪シリーズ | |||
1 | 1972年 1月10日 | 恐怖のこうもり男 | こうもり男 |
2 | 1月17日 | 紅サソリからの挑戦 | 紅サソリ(サンドリア)、ジョセフ |
3 | 1月24日 | 呪われた遊園地 | 天風斎銀竜 |
4 | 1月31日 | 大魔術師・銀竜 | 天風斎銀竜、明美(銀竜の妻) |
5 | 2月7日 | 死神仮面 | 鉄仮面カーン |
6 | 2月14日 | 南十字星の決闘 | パラダの吸血鬼ラーマ |
7 | 2月21日 | 怪奇・人間蒸発 | ドクトルヒンケン、シュベスタ、ヘルマスク |
8 | 2月28日 | 白髪の復讐鬼 | 白髪鬼(三沢ルリ子) |
9 | 3月6日 | 地獄の忍者かまいたち | かまいたち(斎藤次郎) |
10 | 3月13日 | 吸血鬼・タマンドア | 吸血鬼タマンドア |
11 | 3月20日 | 悪魔の楽園 | 地獄の聖者ガーマ |
12 | 3月27日 | 闇に踊る魔人(サタン) | 3人の怪力男[注釈 23] |
13 | 4月3日 | サタンの爪の最後 | |
第2部 マンモスコングシリーズ | |||
14 | 4月10日 | 吠えろ! マンモスコング | |
15 | 4月17日 | サイバー第1号ヒトデ人間 | ヒトデ人間(本田[注釈 24]) |
16 | 4月24日 | 妖怪カメレオン人間 | カメレオン人間(島明子) |
17 | 5月1日 | 恐怖の蟻人間 | 蟻人間(新条アキラ) |
18 | 5月8日 | 植物人間アゼランター | 植物人間アゼランター[注釈 25] |
19 | 5月15日 | 哀しみのムカデ男 | ムカデ男(西譲二) |
20 | 5月22日 | くらげ人間・メドウサ | くらげ女(深井戸竜子) |
21 | 5月29日 | 魔人・アイアンサイバー | 鉄人間アイアンサイバー |
22 | 6月5日 | 悪魔の使者・サイバーコング | ヘビ女 |
23 | 6月12日 | 月光仮面・危機一髪 | 鳥人間ステロドン |
24 | 6月19日 | 正義の英雄・ジャスティス登場 | 蛾人間 |
25 | 6月26日 | マンモスコング甦る! | ハンミョウサイバー |
26 | 7月3日 | さようならマンモスコング | |
第3部 ドラゴンの牙シリーズ | |||
27 | 7月10日 | ドラゴンの牙の挑戦 | 黒木助手 |
28 | 7月17日 | 呪いの土人形 | ウルの魔像 |
29 | 7月24日 | 恐怖の岩石人間 | 岩石人間 |
30 | 7月31日 | 月光抹殺作戦 | ガラロフ、グスカ |
31 | 8月7日 | ニセの友情作戦 | グスカ、アラン少年の人形 |
32 | 8月14日 | 魔のファントム忍者 | ファントム忍者 |
33 | 8月21日 | HO結晶体奪わる | お化け屋敷の妖怪 |
34 | 8月28日 | 死への招待状 | 殺人マネキン |
35 | 9月4日 | 地獄への協奏曲 | |
36 | 9月11日 | 怪奇・鬼首島 | |
37 | 9月18日 | 東京壊滅計画 | ヒンドラー、ベース |
38 | 9月25日 | 12時間の恐怖 | |
39 | 10月2日 | 正義は永遠に | 巨龍(ドラゴンの牙とゴドムの合体) |
この節の加筆が望まれています。 |
空前の「変身ブーム」を受け、「後楽園遊園地」でキャラクターショーのアトラクション番組化が行われ、人気を博した。スタントを担当したのは大野剣友会で、月光仮面を演じたのは新堀和男だった。
ごぞんじ!月光仮面くん | |
---|---|
ジャンル | テレビアニメ |
原作 | 川内康範 |
企画 | キョクイチ東京ムービー |
脚本 | 浦沢義雄(全話。「シリーズ構成」兼任) |
監督 | 竹内啓雄 |
演出 | 小林哲也ほか |
声の出演 |
宮村優子→大谷育江 高乃麗 滝口順平 林家こぶ平 亀山助清 北村弘一ほか |
オープニング | 「月光仮面は誰でしょう」(COA) |
エンディング |
「夢のチカラ」(第1話 - 第13話。Rooky) 「カラフル」(第14話 - 第25話。Cyber Nation Network) |
製作 | |
プロデューサー | 尾崎穏通、具嶋朋子 |
制作 | テレビ東京、キョクイチ東京ムービー |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1999年10月17日 - 2000年3月26日 |
放送時間 | 日曜10:00 - 10:30 |
放送枠 | テレビ東京系列日曜朝のアニメ・子供向け番組ゾーン |
放送分 | 30分 |
回数 | 25 |
1999年10月17日から2000年3月26日にかけ、テレビ東京系列の6局ネットにて全25話で放送された。
月光仮面の設定を引き継いでいるものの、その世界観は脚本の浦沢義雄が得意とするギャグテイスト溢れるスラップスティック物。かつての月光仮面の声を演じた北村弘一は、実写版では安井警官を演じている。
ごく普通の小学生の山本ナオトは、ひょんなことから月光仮面のパートナーだったスクーター型の宇宙人「スクコ」に見出され、2代目月光仮面となる。こうしてナオトは、授業の合間に抜け出して近所の悪人を懲らしめたり、かつての月光仮面のライバル「サタンの爪」の孫たちや地球征服を企む宇宙人を相手に、ドタバタを繰り広げる。
話 | 放送日 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 主なゲスト |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1999年 10月3日 | 月光仮面はテストが怖い | 竹内啓雄 | 小林哲也 | 浜崎賢一 | - |
2 | 10月10日 | 宿題自動販売機はのぞいてびっくり | 大原実 | 加藤茂 |
| |
3 | 10月17日 | 楽しい遊園地は幽霊より恐い | 福島一三 | 久保川美明 | - | |
4 | 10月24日 | おもちゃ神社はドクロの誘い | 東海林真一 | 谷口守泰 | ||
5 | 10月31日 | やきとりの霊は悪魔のささやき | 竹内啓雄 | 小林哲也 | 井上哲 |
|
6 | 11月7日 | カマボコ工場は地球征服のアジト | 大原実 | 小林智樹 | 谷口守泰 |
|
7 | 11月14日 | ニセ月光仮面はダンスがお好き | 福島一三 | 久保川美明 | - | |
8 | 11月21日 | 心やさしきペットはもんじゃが苦手 | 鈴木吉男 | 前澤弘美 |
| |
9 | 11月28日 | 月光仮面グッズはオンボロ船への招待券 | 東海林真一 | 加藤茂 | - | |
10 | 12月5日 | 地球征服兵士は焼鳥が大好き | うえだひでひと | 大西景介 | 中島美子 |
|
11 | 12月12日 | 焼鳥大バーゲンセールは危険がいっぱい | 小林哲也 | 井上哲 | - | |
12 | 12月19日 | 本当? 地球征服兵士は月光仮面? | 福島一三 | 小丸敏之 | ||
13 | 12月26日 | 楽しい宇宙旅行は銭湯、梅の湯で | 竹内啓雄 | 神戸守 | 森山和也 |
|
14 | 2000年 1月9日 | 新たなる敵は謎の転校生 | 東海林真一 | 川筋豊 |
| |
15 | 1月16日 | 冷凍星人はサタンの爪の友達 | 立花源十郎 | 鈴木吉男 | 中島美子 |
|
16 | 1月23日 | 強力、気力、体力はド根性星人 | 福島一三 | 小丸敏之 |
| |
17 | 1月30日 | 恐怖のお笑い星人は落語が大好き | 小寺勝之 | 川越淳 | 谷口守泰 |
|
18 | 2月6日 | 豪華サイパン旅行は子供化星人におまかせ | 小林哲也 | 前澤弘美 |
| |
19 | 2月13日 | 親の仇は宇宙の侵略者 | 松浦錠平 | 松本文男 |
| |
20 | 2月20日 | 商店街の敵はUFOに乗って… | 鎌仲史陽 | 新田靖成 |
| |
21 | 2月27日 | 大安売りは魚のたたり | 大西景介 | 井上哲 |
| |
22 | 3月5日 | バーゲンセールはダイヤモンドの輝き | 福島一三 | 小丸敏之 |
| |
23 | 3月12日 | バイオ月光仮面はキムチに弱い | うえだひでひと | 鈴木吉男 | 谷口守泰 | - |
24 | 3月19日 | おさしみくんは月光仮面の強敵 | 鎌仲史陽 | 新田靖成 | ||
25 | 3月26日 | 月光仮面は永遠なり | 小林哲也 | 前澤弘美 |
Amusement Square が「ディスコ月光仮面」として旧作の主題歌をカバーした。
1999年公開のスタジオジブリ製作、高畑勲監督のアニメ映画『ホーホケキョ となりの山田くん』。劇中で少年時代の憧れのヒーローとして月光仮面が登場。月光仮面の主題歌が流れ、川内が協力としてクレジットされている。
2019年公開の映画ロバマンにもロバマンの協力者の一人として登場している。
上記の他、映画『ホーホケキョ となりの山田くん』作中にて、家長である山田たかしが子供のころにあこがれていた月光仮面に想いを馳せ、家族に乱暴狼藉を働く暴走族を成敗する月光仮面に扮する妄想を抱くエピソードが登場している。
汚職や疑獄事件が明るみに出ると、新聞や雑誌の論評や投稿欄には現在でも「月光仮面」を名乗る覆面作家や匿名読者から疑惑の政治家を糾弾する記事や投稿が目立つようになったり、時には月光仮面の扮装で辻立ちしたりする者まで現われることがある(例:辻山清)。
学生運動隆盛時には神戸の関西学院大学全共闘などが「月光仮面社会主義共和国」を標榜しKGと同学の月の学章をあしらったパロディを物した。その周辺にいた学生黒井考人は1973年8月に筑摩書房から発刊された雑誌『終末から』第2号に「月光仮面社会主義共和国建国秘録」を掲載した。
番組誕生50年にあたる2008年に、宣弘社によって実施され、平凡社新書から番組製作時の秘話やメディア情勢を分析した『「月光仮面」を創った男たち』(樋口尚文著)が出版された。月光仮面と祝十郎探偵に扮した大瀬康一と1995年に没したプロデューサーの西村俊一への生前のインタビューなどが収録され、原作者の川内康範、企画者の小林利雄、監督の船床定男らが、番組を創造していった過程を詳述している。
誕生50年を記念し2008年7月3日、4日にCSで放送された番組で関係者のインタビューやテレビシリーズの映像を振り返るという形で構成されている。本編のDVDは2010年4月23日発売。
2011年1月1日、ファミリー劇場にて放送。各部解説>第1部 どくろ仮面篇に記載した通り、破棄されてしまい現存しないテレビドラマ第1話「月光仮面現わる」を、出来るだけオリジナルに近づけて“復刻”したもの。セリフは関係者の証言や資料を元にし、映像は第2話以降の素材などを組み合わせた。オリジナルの第1話は30分枠で放送されたが、いくつかの証言から半分は出演者によるトークだった可能性もあり、約12分強で製作された。
なおアフレコに際しては、祝十郎を演じた大瀬康一が約半世紀ぶりに担当した。
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