『鉄子の旅』(てつこのたび)は、菊池直恵による日本のノンフィクション漫画。2001年から2006年まで小学館の『スピリッツ増刊IKKI』『月刊IKKI』に連載された。全48旅(話)、単行本は全6巻(小学館IKKI COMIX)。
概要 鉄子の旅, ジャンル ...
鉄子の旅 |
ジャンル |
ノンフィクション漫画、 鉄道漫画、紀行漫画 |
漫画:鉄子の旅 |
作者 |
菊池直恵 |
出版社 |
小学館 |
掲載誌 |
スピリッツ増刊IKKI →月刊IKKI |
レーベル |
IKKI COMIX |
発表期間 |
2001年 - 2008年 |
巻数 |
全7巻:1 - 6巻、『鉄子の旅プラス』 |
漫画:新・鉄子の旅 |
作者 |
ほあしかのこ |
出版社 |
小学館 |
掲載誌 |
月刊IKKI |
レーベル |
IKKI COMIX |
発表号 |
2009年7月号 - 2013年3月号 |
巻数 |
全5巻 |
漫画:鉄子の旅3代目 |
作者 |
霧丘晶 |
出版社 |
小学館 |
掲載誌 |
月刊サンデーGX |
レーベル |
サンデーGXコミックス |
発表号 |
2016年6月号 - 2019年2月号 |
巻数 |
全4巻 |
アニメ:鉄子の旅 |
原作 |
菊池直恵 |
監督 |
永丘昭典 |
シリーズ構成 |
相馬和彦 |
脚本 |
相馬和彦 |
キャラクターデザイン |
工藤裕加 |
音楽 |
SUPER BELL"Z、渡部チェル |
アニメーション制作 |
グループ・タック |
製作 |
『鉄子の旅』製作委員会 |
放送局 |
ファミリー劇場 |
放送期間 |
2007年6月24日 - 2007年9月23日 |
話数 |
全13話 |
テンプレート - ノート |
プロジェクト |
漫画・鉄道 |
ポータル |
漫画・鉄道 |
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作者をほあしかのこに代えて2009年から2013年まで同誌で連載された『新・鉄子の旅』および2016年から2019年まで霧丘晶により『月刊サンデーGX』で連載された『鉄子の旅3代目』についても併せて記述する。
以下菊池版を旧鉄子、ほあし版を新鉄子、霧丘版を3代目と呼称する。
旅の案内人として横見浩彦が同行する鉄道紀行漫画。コンセプトは、鉄道にまったく興味のない作者が鉄道好きのトラベルライターの横見に嫌々日本全国の鉄道に連れ回されるというもの。通常、旅をするメンバーは作者、横見、編集者で、時折ゲストが随行する場合もある。
略称は鉄子(てつこ)で、主要な登場人物たちも使用している。
- 鉄子の旅
- 足掛け5年にわたり連載が続いたが、作者・菊池の体力の限界を理由に2006年12月号の第48旅をもって終了した(連載漫画の単行本としては全6巻)。2007年6月よりファミリー劇場にて放送されたアニメの宣伝のため2008年3月号までコラムが掲載、2007年4月号、7月号、8月号に読み切りが掲載された。アニメ終了後もカラー特別版や日本縦断弁当が販売されるなど企画が行われた。連載終了後のコラムと読み切りにその後の企画についての書き下ろしを加えて「プラス」を刊行した。
- 番外編として、明知鉄道を舞台に矢野直美を旅の案内人として小学館の月刊誌『ラピタ』2005年3月号に掲載、矢野の『おんなひとりの鉄道旅』文庫版西日本編に収録された。
- 2006年に在阪局の毎日放送(MBS)の夕方ローカルニュース番組『VOICE』の特集コーナー『金曜シリーズイマ解き!』にて、当作品を含めて女性の鉄道ファンを取り上げ、横見もVTR出演した。『鉄道ピクトリアル』2007年1月号に、「鉄子の旅 幕間散歩」と題して本作の裏話ともいうべき記事が掲載されており、対談形式でキクチ、カミムラ、編集長が参加している。
- 新・鉄子の旅
- 「レール・ガール・アゲイン」というサブタイトルで、『月刊IKKI』2009年7月号より連載がスタートした。作者が菊池から、連載開始当時19歳で福岡在住のほあしかのこへ引き継がれた。ほあしにとってのデビュー作ともなった。同行するメンバーがは前作に引き続きカミムラ、そして『月刊IKKI』編集長と女優の村井美樹が新たにメンバーとなった。2013年3月号の第34話をもって終了、単行本全5巻。菊池の「鉄子」執筆終了宣言に伴い、IKKI編集長がカミムラに「お目付け役として編集長が同伴する」条件で連載再開を打診。当時、専門学校生で漫画家デビュー前のホアシの持ち込んだ原稿を読んだカミムラが彼女に鉄道旅ルポ漫画を提案し、それにホアシが乗る形で連載が開始された。
- ほあしが九州出身の「鉄道漫画家」(他称)ということで、九州のメディア(ラジオ・テレビが中心)で出演などすることもあった。第3巻・第15旅では初めてのメディア取材も兼ねるということで緊張し、アガリ状態であり、横見に「平常心に立ち戻れ!」と指摘された。その後も話すのは苦手ではあったが、少しメディアに慣れてきたらしい。
- 「3代目」では歴代レギュラー登場回の他、地元・九州取材に同行している。
- 鉄子の旅3代目
- 初代の担当編集者だったイシカワが編集長を務める『月刊サンデーGX』2016年6月号において、霧丘晶を作者に連載を開始した。横見以外の同行メンバーはカミムラとイシカワとなり、村井は降板した。
- 霧丘は東北出身の漫画家ではあるが、東北地方の取材は(新鉄子の九州取材と同じく)それほど多くはない。
- 「鉄子女子同盟」(村井を除く)相談・報告コーナーは第1巻で打ち切られた。
- 「新鉄子」(ほあし)では掲載されなかった「カミムラメモ」が、村井の降板で「ソフ鉄」コラム廃止に伴い復活している。ほかにも横見語録が「ほあし語録」の廃止で復活した(のちに横見と鉄道に関係する数字のコーナーに変更されている)。
- 「新鉄子」の連載が終了して取材旅が出来なくなったのを残念に思った横見を、当時『月刊サンデーGX』編集長であったイシカワが救済する形となり、IKKI編集部員であったカミムラを巻き込んで、「新鉄子」と同じ条件で連載を再開した。カミムラは霧丘を3代目作者にした。
2000年頃、当時のIKKI編集長であった江上英樹が書泉グランデで横見の著書『乗った降りたJR四六〇〇駅』を読み、同書を知っていたイシカワと盛り上がり、「横見と組んでコラムやエッセイなど何かをしてみたい」ということになった。その後、江上とイシカワで横見に会った際、その場で横見が「横見と編集と女性漫画家で鉄道を旅するルポマンガというのはどうか」と提案し、それが採用された。第3巻収録の第23旅では、江上が「ずっと鉄道漫画をやりたいと思っていた」という事実も描かれている(キクチに「編集長の趣味だろ」と突っ込まれた)。横見本人は作中において「これってもう完全にギャグマンガじゃない」と語っている。
キクチ降板の理由として、カミムラは「体力の限界」と説明、また横見との不仲が取りざたされているが、実際のところ第4巻・第31旅の「読者ツアー」で彼女自身がさじを投げたのが最大の原因と思われる[要出典]。その後、特別企画やゲスト同伴、コラム、読み切りで延命措置が執られたものの、銚子電鉄再訪問取材を最後に執筆終了を宣言、ホアシ、続いてキリオカにバトンが託された。
なお、「3代目」終了後に江上、イシカワのコメントで「鉄子」シリーズ連載再開(少なくとも「鉄子の旅・4代目(仮称)」)への展望が発表されている[1]。
作者
- 菊池直恵(きくち なおえ)
- 声 - 富坂晶
- 旧鉄子作者。「コラム 実録鉄ヲタブランド化計画」を含む全旅に登場。作中では「キクチ」と表記される。「昼食は駅弁にする」ことを条件にこの漫画の執筆を引き受けるが、しばしばすっぽかされている。石川曰く「安上がりな女」。鉄道は「移動手段」としか思っていない普通の非「鉄」だったが、連載開始以来、無意識のうちにじわじわと鉄道知識が刷り込まれ、第31旅ではタブレット閉塞の説明ができるまでになってしまった自分に愕然としている。連載初期は観光やグルメを堪能できないことに対して文句を言い、自分にとって都合の良く、逆に横見にとって都合の悪いことになるとやたらと喜ぶなど、鉄道旅に対し反抗的だった。しかし後期では旅に慣れてしまったためか、むしろ楽しんでいたり、横見が観光を入れようとしたり、鉄道を嫌がるなどの菊池寄りの意見を言うと、不審に思ったり突っ込むようになる。新鉄子ではほあしに鉄子を引き継がせるため第1旅に登場し、見開きのそのシーンのみ菊池が描いている。後の第25旅ではイベントに参加し、扱いづらい横見に対しての対応の仕方をほあし・霧丘から相談されている。その他、セレクション漫画のコラボ企画旅や、三代目・第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)などでも再登場している。
- ほあしかのこ
- 新鉄子作者。1999年(平成11年)生まれの福岡県在住で、デビュー当時は専門学校生(九州デザイナー学院在学中)。IKKI編集部に持ち込んだ原稿が神村の目に留まり、この作品でデビューした。以前から鉄子の存在は知っていたが、実際に旅をするようになってその実態に驚愕、混乱することになる。鉄道に関する知識はほぼ皆無で、鉄道用語が登場すると大抵は全く関係ないものを思い浮かべている。デビュー当初は未成年だったが、2回目の旅である新鉄子第3旅の前に20歳になっている。砂絵が得意で、新鉄子単行本の表紙はほあしが実際に作った砂絵となっており、彼女が原案した湊線応援砂絵は、ひたちなか海浜鉄道湊線那珂湊駅に展示されているらしい[要出典]。菊池、霧丘に比べて石川と同行することはほとんどないが、銚子電鉄応援企画で共演を果たしている他、キクチとのセレクション漫画コラボ企画旅、三代目の歴代メンバー総出演企画や九州取材でも共演している。村井が同伴であるのと、横見のタイプではないといった理由から、菊池や霧丘に比べて擬似デートの実験台になることはない。
- 神村同様怒ることはあまりないが、江上と横見の同伴者に対する身勝手さに対する怒りが、特に横見に対してはしばしば爆発している。
- 趣味は相撲見物と宝塚鑑賞、好きなモノはカエル、こけし。そのため、ほあしの漫画にこれらが投影されることが多い。また、福岡出身なので中短編や本篇一部シーンで地元が出てくる。
- ほあしと菊池のセレクション漫画に掲載されたコラボ企画旅「ミニ鉄子の旅」では、菊池にいじられている。
- 霧丘とは菊池、村井と「鉄子女子同盟」として連絡を取り合う仲間ではあるが、3代目・第9旅の応援企画や第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)などでゲストとして登場の上で共演をする。歴代メンバーの中では唯一、豊岡真澄と同行(共演)したことがない。
- 家族は父、母、弟。同級生などがアシスタントを務めている。最新作はコミスン「偏愛こけし図鑑」。
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- 霧丘晶(きりおか あきら)
- 3代目作者。この作品でデビューした。作中では「キリオカ アキラ」の表記。横見はそれまでの歴代作者は菊池、ほあしと姓で呼んでいたが、彼女のことは下の名前で呼んでいる。さらに横見は彼女に「(歴代作者が取材して執筆した)漫画は大袈裟で、それほどハードではないから大丈夫」と言っているが、彼女自身は鉄子取材をしているうちに「歴代作者の言い分に信ぴょう性がある」と思っている。
- 菊池ほどではないが、横見に突っ込むポジションを担っている。ただし、菊池は横見を漫画でどう、ある意味ギャグに調理するか考えるが、霧丘は真剣に困惑している。また、ほあしと同じように諦感してある意味、自棄の状態で旅を楽しもうとも思っており、村井を除く「鉄子女子同盟」での連絡で菊池、ほあしに相談、取材報告をしている。数々の苦難を経験する中で、次第に横見と旅をすることの意味を模索するようになり、第17旅で遂に「横見の“こだわり”が出尽くした」と感じて、三代目の降板を決意する。しかし則光編集長の鶴の一声で、後一巻分の連載継続を告げられる。
- 3代目の取材・執筆を始めるまで駅弁を食すのは苦手だった。乗車前・乗車中に食べると乗り物酔いしやすかったらしいが、「鉄子の旅」シリーズ取材がハードなので、体力をつけるために食べられるようになったが基本的に食が細いらしく、睡眠不足になると朝食を抜くこともある。
- ほあしほどではないが宝塚に興味があるらしく、九州取材や鉄子勢ぞろい取材の回では、ほあしと「宝塚」の話で気が合うらしい。
旅のメンバー
- 横見浩彦(よこみ ひろひこ)
- 声 - 檜山修之
- 全旅に登場。JR・私鉄9843駅全てを乗下車したほどのテツ(鉄道好き)で、大抵の旅行の立案者(旅の案内人)。レールクイーンやデートコースなど、女性に相当興味がある。旧鉄子時点で40代独身。ほぼ常時ハイテンションで、非「鉄」一般人の理解をはるかに超える価値観に基づく行動や言動で菊池達を毎回驚愕の渦中に叩き込む。物語が進むにつれ行動、言動は菊池の突っ込みとともに過激になっているが、本人にその自覚はほとんど、あるいは全くない。食欲は菊池以上に旺盛で、旅先でよく大食いをしているが、旅において食事や駅弁のことは全く考慮しない。経済性優先・体力度外視をモットーとし「タダ」であることを強調したり、わずかな損も嫌う極度のケチで、ケチな方法を菊池達にも強制していたが、3代目・10旅あたりから体力減退を感じて、緩いスケジュールを模索しているらしい。
- 新鉄子では旅を重ねるに従って村井に好意を寄せるようになるが、肝心の村井はマイペースな横見に対し、壊れたり不満を爆発させたりしており、前途多難のようである。さらにほあしをライフライン(命綱)とみなしつつ、「(自らの体育系)鉄道趣味」を注入しようとしていたが、ほあし自身はカオスものキャラクターに目がいっているようで噛み合わなかったこともある。
- 3代目では村井が降板したことから、霧丘をモデル(実験台?)に見立てて鉄道デートコースを妄想するようになる。前2作同様、シリーズ内で希に時間が空いて観光した前例はあるが「観光」の優先順位は末席なので、霧丘が菊池同様、観光パンフレットや旅番組を見て憂うことになる。
- 旧鉄子、新鉄子では、眼鏡の奥の眼が描かれていたが、3代目では殆ど描かれなくなった。一部白髪やほうれい線も3代目・第14旅までの特徴だったが、横見本人が白髪を気にして毛染めを行ったため、それに伴って髪の絵柄も黒く塗りつぶされるようになっている。
- 家族は全駅下車実施中に逝去した父、母、薬剤師の弟、妹がいる[2]。
- 神村正樹(かみむら まさき)
- 声 - 太田哲治
- 2代目担当編集者。漫画中では「カミムラ」と表記される。第6旅以降全旅に登場。本作が初めての担当作品で、江上から「任せられるのは神村しかいない」と言われ、張り切って担当を引き受けるが、実のところは「他に引き受ける人間がいなかったから」らしい。鉄道にはほとんど興味なく、第36旅によればゲーム好きらしい。ボーっとした人物として描かれている一方、作中よく見ると仕事に対して常に前向きで、子供好きな側面もある。どうでもいいことまで逐一メモを取るが、メモりきれなかったりメモり過ぎて腕が壊れることもある。ただし悪筆なので、他人はおろか、時には自分ですらメモの内容を判読できない。自称デリケート。新鉄子ではメモする姿は特に描かれていないが、常時行っており、ほあしや村井の飛んでしまった記憶をしばしば補っている。連載中の取材班などでは、ほあしの保護者のような感じであったが、なるべく自立させるようにしている。そのため、村井が半ば「保護者」のようになっている。
- 菊池、ほあしに続いて、三代目の霧丘も廃刊した『月刊IKKI』から引き続き編集担当をイシカワから一任され、新鉄子のほあしと同様に編集長がお目付け役(のちにノリミツに交代後も、同じ人が同伴を担当)として同伴する条件で、渋々ながら引き受けた。そのため新・鉄子以降、新人漫画家であるほあしや霧丘に対しては放任主義をとっている。
- 基本的には江上とともに、案内人である横見の主旨に合わせた取材に同意するが、横見の同行者に対する無配慮には反発している。
- 江上英樹(えがみ ひでき)
- 声 - 古川登志夫
- 『月刊IKKI』の編集長。作中では本名で登場することは少なく、単に「編集長」と呼ばれている。本名で登場するときは「エガミ」と表記される。旧鉄子では第10旅、第20旅、第23旅、第24旅、第27旅、第28旅、第32旅、第40旅、第41旅、第42旅、第48旅、特急田中3号に勝手に連結スペシャルに登場。鉄道好き。特にスイッチバックが好きで、自身のウェブサイト(外部リンク参照)でもスイッチバックを仔細に紹介していることを含め、本編や単行本・メモのページ等に記載のとおり、その知識や思い入れについては枚挙にいとまがない。新鉄子では旅のメンバーになるも、常時寝不足でテンションが低いため、生き霊扱いされているが、好きなスイッチバックが絡むと精気を取り戻し、生き生きとする。
- 新鉄子ではほあしに口を出すことはほとんどないが、スイッチバック巡礼が横見1万駅訪問スペシャルのおまけとしか思っていなかった彼女に、「ちゃんと(自らのスイッチバック巡礼も)取材しなさい」と忠告している。横見ほど目立たないが、作中では彼の鉄道嗜好を垣間見る事ができ、時に暴走して神村や村井の怒りを買い、ほあしには困惑されている。
- 趣味はロックバンド演奏。旧鉄子で寝台特急「北斗星」にギターを持ち込んだり、『IKKI』の他の連載で江上のバンド活動が漫画化されている。新鉄子末期になるとロックバンドに力を入れるようになりメッシュスタイルの髪型(3代目での出演時はこの髪型はやめたらしい)で出演しており、これが新・鉄子終了の原因らしい[要出典]。
- 3代目では、第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)と第18・19旅、エピローグに再登場。ほあしとは連載終了後も連絡しているらしく、彼の情報はほあしから聞くこともある。第18・19旅では「鉄泊可能」なホテルの窓から三池電車の撮影に集中していて、そのために同伴していた神村に注意したこともあった。
- 村井美樹(むらい みき)
- 横見の著書のキャンペーンに同行した女優。旧鉄子では第40旅(5巻)、第46旅(6巻)、銚子電鉄応援冊子に登場。アニメ版第12旅では横見の妄想の中の人物「のぞみ」役で声優として出演。新鉄子では旅の新メンバーかつ、ほあしの姉貴分というより保護者となるが、旅の過酷さに壊れてしまうことがあり、その時の記憶は一切ない。壊れている時は普段出さない関西弁が出る。ただし、立ち直りも早い。旅を重ねるにつれて自分は「ソフテツ(ソフトな鉄道好き)」であると自覚するようになり、新鉄子では旅ブログも連載している。
- 神村の項目にある通り、半ばほあしの保護者と化している。また、横見に対してだけでなく神村と江上に叱りつけることもあった。
- 新鉄子の特別読み切りを最後に「鉄子の旅」シリーズから途中下車(降板)、横見とのレギュラー共演も土曜スペシャルの「極旅8 達人と行くガイドに載らないツアー」が一応、最後となった。また、石川との共演は新鉄子第25旅以来なかったが、3代目第13・14旅、エピローグで再び共演を果たす。
- 石川昌彦(いしかわ まさひこ)
- 声 - 川島得愛
- 初代担当編集者。鉄道好き。作中では「イシカワ」と表記される。旧鉄子では第1旅 - 第7旅、第13旅、第31旅、第32旅、第43旅、最終旅、アニメ放送スタート特別読み切りに登場。第6旅で2代目の神村に交代した後も自費で旅行に参加することがある。旅の途中で帰ってしまうのがお約束だったが、最終旅である第48旅では最後まで同行した。地方の「競」が付く馬や自転車、ボート等を見に行っているうちに、鉄道好きになったらしく、目当ての路線に乗車したいだけで参加し、2日目に他の路線の旅になった途端、「馬とデートのため」に東京に戻ることもあった。独身らしく、菊池には「そんなんだから嫁の来手がない」と突っ込まれる。公営競技好きは霧丘時代に入ってからも続行していて、また「鉄子」救済措置は彼がレギュラー降板後、公営競技を優先してほぼ毎回途中離団してきたことへの後悔もある。
- 本作の担当を降板した後は、『週刊少年サンデー』の編集を総括するデスク、『月刊サンデーGX』の編集者として『鉄娘な3姉妹』の担当を経て、小学館のライトノベルレーベルであるガガガ文庫編集部に異動となり、豊田巧の『僕は君たちほどうまく時刻表をめくれない』シリーズなどライトノベル作品を手掛けている。
- 新鉄子での登場は長らくなかったが、第25旅で銚子電鉄のイベントに参加。この時は銚子駅に先乗りしており、横見とともに一同を出迎え、菊池とも再会。ほあしとはこの時が初対面で、菊池とのセレクション漫画掲載コラボ企画、三代目・第9旅でも共演している。村井が新鉄子・特別読切編を最後に降板したため、村井との共演は第25旅だけであったが、3代目第13・14旅、エピローグで再び共演する。
- 菊池・ほあしのセレクション漫画掲載コラボ企画旅では長男ダイちゃん(当時7歳)を同伴させていた事から、2000年代後半までには結婚しているものと思われ、菊池は彼の結婚を喜んでいた。3代目では第5旅で家庭事情にて離団をするなど、彼の家庭事情が垣間見られる。
- 3代目では編集長として、前作までの江上に代わりレギュラーで参加しており、息子のダイちゃんも第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)、エピローグに再登場。第17旅で、編集長の座を則松康郎に譲っている事実が明かされた。
鉄子の旅
- きなこちゃん
- 声 - 豊岡真澄
- 保母。横見の友達の友達で「妹分」。初代レールクイーン。一般人のため素顔が公表されておらず、レールクイーン紹介ページでは唯一イラストであり、本人が登場する場合モザイク処理がされている[3]。登場するたびに髪形が変わっているが、毎回横見のリクエストでミニスカートをはいている。第5旅(1巻)、第13旅(2巻)、第32旅(4巻)、第47旅(6巻)に登場。ゲストの中では横見をよく理解していて、横見の推奨するデートコースを友人となぞることもある。
- 佐藤祐二
- 第8旅(1巻)において、神村が付録映像を撮影するために呼んだ小学館のスタッフ。その後、神村の従属的存在(ヘルプ)として新・鉄子の旅第24旅(4巻)にも登場している。
- 眞鍋かをり
- タレント。第8旅(1巻)においてマネージャー、スタイリストと共に登場し、銚子電鉄全駅乗下車に同行した。鉄道には全く興味がなく、後半に駄目出しを連発するという風に描かれている。この旅の模様は、IKKI付録のDVDで実写映像を見ることができた。後年、濡れ煎餅の話題で“頑張っている銚子電鉄”といった趣旨のワイドショーで「鉄道オタクの人と全駅乗った」と嬉しそうに語っている。
- 高木みえ
- レールクイーン募集に応募してきたフリーターのバイク乗り。第9旅(2巻)に登場。横見とは「みえちん」「ヒロッチ」と呼びあう。好きな鉄道は地元岐阜県を走る近鉄養老線(現・養老鉄道養老線)と廃線になった名鉄谷汲線。
- 山田あさこ
- 吉本興業の芸人。第13旅(2巻)に登場。アニメ版第6旅では本人役として出演する。一応、鉄道に興味のある若い女性だが、横見の好みではないのと、鉄道に詳しすぎて条件に見合わないため、レールクイーンには列挙されていない。横見の機嫌を損ねた神村を面白がっていた。
- 笠井信輔、ユウくん、はるボン
- フジテレビアナウンサーとその長男と次男。鉄道好き。第21旅(3巻)で登場。後に笠井が第32旅(4巻)、ユウくんとはるボンが第38旅と第39旅(5巻)に登場している。
- なお、実際は笠井も第38旅と第39旅に参加していたが、フジテレビから漫画化権が降りなかったため、さも不参加のように描かれたことを笠井が鉄子の旅15周年イベントで表明している。
- 牛山隆信
- 横見の友人で「秘境駅」提唱者。第25旅(4巻)に登場。
- 谷欣哉
- 東海旅客鉄道(JR東海)広報。第26旅(4巻)に登場。
- 大塚桂、木本一花、高橋紗耶香、山際良太、下村克彦
- 「鉄子ツアー」参加者。第31旅(4巻)に登場。大塚のみ第32旅にも登場している。
- 豊岡真澄、南田裕介
- ホリプロ所属タレントとそのマネージャー。第34旅、第35旅(5巻)、アニメ放送スタート特別読み切り(月刊IKKI2007年8月号)、銚子電鉄応援冊子に登場。豊岡は第34旅、第35旅の時点ではそれほど詳しくなかったが、特別読みきりの時点ではサンライズの切り離しを早起きして見学するなど濃くなっており、「ちょっと会わないうちに、ずいぶんそっち側に行っちゃったね」とキクチを驚愕させている。
- 南田が「鉄子」のゲスト募集に応募して豊岡を誘ったことから、南田自身が鉄道関係の取材に意欲的である。また、しばらくしてキクチが「(元々組んでいた)優香にヨーロッパ鉄道旅行へ誘った鉄道マニアだ」と指摘された。南田は富山取材だからとついでに城端線乗りつぶしをしたかったが、キクチに猛却下されて富山市内ツアーに変更された。その後も、横見と「鉄子」は南田つながりで鉄道趣味ドラマの取材に便乗できることにもなった。ある意味、鉄道繋がりのブレーン。
- 豊岡は旧鉄子連載終了後、そのスピンオフにあたるコラム漫画や読み切りに参加するが、キクチの降板と同時期に芸能界を引退したため、新鉄子には登場していない(そのため、ほあしとは一度も同伴・共演していないが、ブログによればほあしへの挨拶はあったとのこと)。ママ鉄になってからの出演(取材同伴)は3代目に入ってからで、息子と共に第15旅に登場する。
- 豊田巧、佐藤陽子
- タイトー社員。ゲーム『電車でGO!』の制作者と宣伝担当。第36旅(5巻)に登場。横見に「なぜ任天堂の人が?」と間違われた。彼らは展開が読めない横見を「面白い人」だと思っていた。
- 矢野直美
- 鉄道フォトライター。第37旅(5巻)に登場。神村が名前を出すまでは、横見は矢野の存在を知らなかったという。横見の言動に終始圧倒されていた。
- 「ラピタ」2005年3月号に掲載された「番外編」では、彼女と菊池のコンビで明知鉄道を取材。横見に代わり旅の案内人を務めた。
- すずくん、ますみさん、コウジくん
- それぞれ笠井信輔の三男、笠井の妻でテレビ東京報道部デスク、ユウくんの友人で鉄道の師匠。第38旅と第39旅(5巻)ではユウくん、はるボンとともに登場。
- 鈴木邦夫(すずき くにお)
- 「バー銀座パノラマ」店主。第40旅(5巻)、最終旅(6巻)、新・第25旅(新・4巻)に登場。ほかにも旧鉄子6巻の番外編「都電荒川線サイン会企画」にも登場した。2012年12月1日、心不全により死去。享年49[4]。
- 中山樹(なかやま いつき)
- 銀座「クラブ プティットセリーズ」のホステスでバー銀座パノラマの常連客。第40旅(5巻)に登場。新幹線700系電車の鼻っ柱(エアロストリーム)にしがみつくのが夢という鉄道好き。
- 柳在玉(ユー)、趙炳權(チョウ)、金東注(キム)
- 出版社・ソウル文化社の社員。第41旅(6巻)に登場。柳のみ第42旅(6巻)にも登場。
- 朴(パク)、林(イム)
- 韓国の鉄道ファン。第41旅(6巻)に登場。
- 近藤秀峰
- 週刊少年サンデーの高橋留美子の担当編集者。第43旅(6巻)に登場。神村と同じくデリケートで、「グルメ駅舎廻り旅」と聞いて愕然としたが、取材・完食を全うした。
- 鈴木美和
- AFP通信記者。第44旅と第45旅(6巻)に登場。第44旅前半までは黒子の如く黙って取材していたが、横見の暴走に呆れつつ彼に興味を持ち、積極的に取材をし始めた。
- 酒井順子
- 「小説新潮」との相互乗り入れ企画(月刊IKKI2007年4月号)に登場。他に、江上と共演取材をしていた。流行語大賞の「鉄子」ノミネートは菊池と酒井の影響ということになっている。
- 「新・鉄子の旅」では、神村が進行役を務めたほあしとの対談が3巻に収録。
- 磯山晶
- ドラマ『特急田中3号』プロデューサー。「特急田中3号」に勝手に連結スペシャル(月刊IKKI2007年7月号)に登場。
- 取材目的地と横見を目当てで取材に同行、取材便乗の打診に彼女のファンである神村と、目的地目当ての横見が同意した。
- 野月貴弘、土屋基
- SUPER BELL"Zのメンバー。アニメ放送スタート特別読み切り(月刊IKKI2007年8月号)に登場。
- 野月のみ新・鉄子の第25旅(4巻)、3代目の最終旅=第22旅(4巻)に登場。
- 嶋津毅彦
- アニメ『鉄子の旅』プロデューサー。アニメ放送スタート特別読み切り(月刊IKKI2007年8月号)に登場。
- 永丘昭典
- アニメ『鉄子の旅』監督。鉄子の旅外伝に登場。難関と言われた実録鉄道漫画「鉄子の旅」アニメ化に挑む事にした。
- 相馬和彦
- アニメ『鉄子の旅』脚本家。鉄子の旅外伝に登場。菊池と横見の台詞をつなげるのが大変だったと神村に説明した。
- 大西力
- アニメ『鉄子の旅』製作設定。鉄子の旅外伝に登場。鉄子アニメ化の苦労が理解出来ない菊池に、神村が彼を中心とした「製作苦労話」を力説した。
- 村井のマネージャー・よねだ
- 銚子電鉄応援冊子(プラス第5旅に再掲)、新鉄子第7旅に登場。ヨーロッパの貴婦人を思わせる独特の服装をしている。横見が新・鉄子の開始にあたり村井にマネージャーを同行させないことを要望していたため旅に同行することはほとんどなく、銚子電鉄応援冊子と新鉄子・横見10000駅乗下車記念取材で参加したのみである。
- 鈴木
- 銚子電鉄社員。銚子電鉄応援冊子に登場。菊池による「鉄子」号の話がでたが、横見は菊池による設計に対して快く思っていなかった。
- 横溝泰鴻
- 単行本で各話の幕間に毛筆で「横見テツ語録」を書く書道家。
末期は、菊池の「いつもの3人ではもう味気ない」という提案(第37旅)により、ほぼ毎回ゲストが登場していた。そのため、単行本5、6巻の収録話は1話もアニメ化されていない。
新・鉄子の旅
- 堀井政彦(ほりい まさひこ)
- 新鉄子第8・9旅に登場した初めてのゲスト。北日本新聞の社員で、黒部峡谷鉄道と富山の路面電車取材に同伴。
- 冷静沈着に装っていたが、実は夫婦で「鉄子」シリーズのファン。黒部では横見の暴走に感激してしまった。
- 眼目佳彦(さっか よしひこ)
- 新鉄子9旅で他メンバーがトークショーに参加するため単独取材をする羽目になったホアシをフォローする案内人を引き受けた。
- ホアシに富山ライトレール・富山地方鉄道・万葉線の富山に3か所ある路面電車を案内する。
- 感心して取材するホアシの聴きぶりに、手ごたえを感じた。
- 環境省勤務で、取材当時はホアシの住む博多に近い北九州市に在住していた。
- ホアシも彼との取材が楽しかったせいか、トークショーの取材を忘れるほどであった。
- 石飛貴之(いしとび たかゆき)
- 一畑電車社員。映画「RAILWAYS第一部」のタイアップ企画である第11・12旅「島根・一畑電車の旅」に登場。
- 映画関係者・佐藤と共に、取材に協力した。
- 佐藤唯史(さとう ただし)
- 第11・12旅で石飛と一緒に取材協力をした映画プロデューサー。
- イザベル
- 新鉄子第15旅「群馬県のオススメ駅巡り」に登場。彼女の出演する「NHKワールドTV」の「imagine-nation」とのタイアップによる取材。初テレビ出演で緊張気味のホアシを和らげるなどしていた。テレビ側の都合で鉄子チームの土合駅に同行できず残念がっていたらしい。
- 鳥塚亮(とりづか あきら)
- 新鉄子第21旅「ホアシ 、3年目の春 - いすみ鉄道」に登場したいすみ鉄道社長。
- 編集長と三陸鉄道応援企画を立ち上げた。
- 谷野英之(たにの ひでゆき)
- 新鉄子第21旅に登場。
- 冨手淳・望月正彦
- 新鉄子第22・23旅「三陸鉄道」で取材協力をしてくれた同社社員。
- 今野一家
- 新鉄子第22・23旅・特別読切「三陸鉄道」で取材協力をしてくれた一家族。
- 父・伸一さん、母・奈保子さん、二男・莉希君、祖父母の五人家族。
- 長男・広夢(ひろむ)くんは大震災の犠牲となったが、生前は鉄道好きで運転士になるのが夢であった。
- 初代作家・キクチはせめて広夢くんの夢を漫画の中でかなえようと、彼の運転士姿を描いて今野家に贈呈した。
- 吉田千秋
- 新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場、協力したひたちなか海浜鉄道の社長。
- 横江英之
- 新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場、「インフィオラータ・アソシエーツ」社員でホアシ原案の砂絵制作に協力。
- 松山せいじ
- 新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場したゲストの漫画家。これ以前にも彼の漫画『鉄娘な3姉妹』のコラムコーナーにキクチ、横見が各々登場していて、そこから「鉄子の旅」×松山作品(鉄道漫画)のコラボが始まった。
- 広田泉
- 新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場した鉄道写真家。
- 小川文雄
- 新鉄子第25旅「さよなら鉄子カラーツアー〜銚子電鉄〜」に登場、協力した銚子電鉄の社長(当時)。
- 石橋清志
- 新鉄子第24旅「ひたちなか海浜鉄道応援ツアー」に登場、銚子電鉄社員。
- 矢幅貴至
- 新鉄子第25旅で、野月に誘われて飛び入りゲスト出演した、鉄道模型製作者。
- ウエダショウコ
- 小学館の社員で、鉄道好き。新・鉄子第30・31旅「水路から 鉄道を見てみよう」(前・後編)での企画を提案。
- 編集長・神村に了承され、参加することになった。
- チーム・新鉄子の村井とはコケシ仲間で、お互いに下の名前でちゃんづけ、当日は二人とも日焼けを気にして防備していた。
- 石坂善久
- 新鉄子30・31旅に登場、ウエダに依頼されて案内人を引き受ける。
- 休日はモーターボートで水路見物をするが、通常は鉄道模型店を営業している。
- 彼の案内とウエダの企画があまりにもホアシたちに好評だった事から、横見の嫉妬を買い青梅線川遊びツアーの伏線となる。
鉄子の旅・3代目
- 安田大サーカス・団長(やすだだいサーカス だんちょう)
- 3代目第4旅に登場した初めてのゲスト。お笑いグループ安田大サーカスのリーダー。
- 横見が推薦する秘境駅をレポートして、利用者にインタビューする『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』の「あなたはナゼ秘境駅へ来たんですか?」にレギュラー出演、横見が第4旅でのプラン変更で急遽、3代目の取材クルーが安田のコーナーに便乗する形となった。
- 中川竜一(なかがわ りゅういち)
- 3代目第9旅に登場、南阿蘇鉄道・総務課長。
- 小学館の応援企画とキリオカの取材に協力、熊本地震 (2016年)と震災当時以降の南阿蘇鉄道の状況を説明。
- ダイちゃん
- イシカワの長男。「鉄子の旅」シリーズ出演デビューは「菊池・ほあしセレクション」、3代目では第13・14旅、エピローグに登場。
- 豊岡・長男
- 3代目第15旅に登場。母・豊岡は旧鉄子以来だが彼は初めての出演で、箱根を旅する。
- 平岩時子(ひらいわ ときこ)
- 3代目にして初めて登場した架空人物(旧鉄子アニメの「ひかり」を除く)。横見の妄想から生まれた人物をキリオカが漫画化したもので、第5旅が初登場。
- 旅行大好きな22歳、旅行雑誌作りをしたいがためにJTBパブリッシングに入社するが、配属されたのはJTB時刻表であった。
- 鉄道好きのバイブルにして一応ベストセラーな雑誌に配属されて驚愕するが、大内と磯村の話を聞いてやる気になった。
- 大内豊(おおうち ゆたか)
- 時子が配属された雑誌の編集長。なお、この雑誌は「時刻情報・MD編集部」の所轄となる。
- 磯村裕美(いそむら ひろみ)
- 同編集部員。時子と同じく旅好きから入社したが、この仕事に興味を持っている。
- 道山智之(みちやま ともゆき)
- 大牟田市出身で「大牟田大使」に任命されているクリエーティブディレクター。炭鉱電車の取材を小学館側に働き掛けて実現、案内役となる。
- 川地伸一(かわち しんいち)
- 大牟田市の世界遺産・文化材室室長。道山の助っ人として同伴した。
- 太田匡彦(おおた まさひこ)
- 朝日新聞記者。シニア世代の有名人をクローズアップ取材した「輝き人」担当で、横見を取材するために同伴。
- 実は妻が「鉄子の旅」ファンで、彼がそれを読んで横見のことが気になったという。
- 鉄子
- 「鉄子」とは、女性の鉄道ファンを示す用語である。この作品の影響もあって一般化しつつあるともいわれ、2007年の新語・流行語大賞の候補にノミネートされた。『鉄道ダイヤ情報』の読者ページには、女性投稿者限定の「鉄子の部屋」というコーナーがある。一部マスコミでは鉄子中の鉄子として、本作にも登場した矢野直美が取り上げられることがある。なお、山口よしのぶの漫画『名物!たびてつ友の会』単行本の、読者からの手紙を紹介するページに、女性の鉄道ファンを「鉄子」と称する慣習がうかがえ、この言葉は1990年代にすでに使われていたことが確認できる。
- レールクイーン
- 横見が制定したもので、鉄道界のアイドルのことらしい。理想的には、すごく鉄道に興味があり、少し知識があり、若くてかわいい子だそうである。漫画上でもレールクイーンとして、「きなこちゃん」など数名の女性が登場する。横見のウェブサイト(外部リンク参照)によると、8人存在するが、「真のレールクイーン」と言わしめた豊岡真澄は含まれておらず、同じ鉄道アイドルの木村裕子は含まれているが肩書きは「グラビアアイドル」のまま。ウェブサイトで会った&合コンした多数の鉄子らの紹介文に使うこともある。
- 鉄ヲタブランド化計画
- 「鉄ヲタ(鉄道おたく)=かっこいい」という世の中にしようという横見の計画。ただし、横見がそのために行った自己変革はおばちゃんパーマ(キクチ談)とジャケットにリュックサック姿というものであり、計画の暗礁を予見してキクチとカミムラをあきれさせていた。
- 旧鉄子連載終了後、暫定掲載されていた漫画コラムの名称にもなった。
- 横見マジック
- 途中でどんなにグダグダになろうと、最終的に横見の思いどおりになってしまうことを指す言葉。登場した横見マジックとしては機嫌がいい時は天気が良いが落ち込むと雨が降り始めるなど。時には止まってしまった新幹線さえも動かしてしまったほどである。最初にこの言葉を使ったのは第21旅ゲストの笠井アナ。横見にとっては天恵とも思えるほどの幸運だが、横見自身はあまり認めていない旨の発言を自身のウェブサイトでしている。第42旅の韓国では横見のやる気もないのかマジックの効果もなかったが、代わりに編集長マジックが炸裂した。
- 地域
- 横見たち「鉄子」チームのメンバー多数が坂東在住であるため、地域配分はどうしても「東日本」に偏ってしまう。
- その上、横見の嗜好で「北海道」を好むため、こちらに複数回取材することが多い。
- 新鉄子では福岡出身のホアシに対する配慮から西日本、特に九州などを組み入れることが行われ、その際にはホアシと他メンバーが別の主要駅などで合流することになった。
- 反面、同じ西日本の四国や沖縄は鉄道、及びスポットが少ないことから、ほとんど取材で取り上げられることがない。新鉄子では四国は取材されず、沖縄に至ってはこれまで全く取材されていなく旧鉄子ではおまけ4コマ、新鉄子では酒井との対談で登場したくらいである。
- 基本、大人の事情も含めて国内限定で取材することになっているが、旧鉄子では唯一、IKKI編集長の意向で韓国が「鉄子初越境」で取材している。
- 神村、IKKI編集長の提案から旧鉄子が地域別でのカラーセレクションで出版されることになったが、この区分がJRエリア分割によるため、東日本・東海・西日本・北海道は1区1冊となったが、九州・四国は取材回数が少なかったことから1冊に統合された。唯一の海外編である「韓国」はカラーセレクションには含まれなかった。ホアシの新鉄子は連載回数と地域区分の問題から「カラーセレクション」は出版されなかった。
- 都道府県単位だと、沖縄・大分・佐賀・愛媛・鳥取・兵庫・福井・栃木と、西日本ではかなり未踏破地帯が多い(高知県は菊池カラーセレクションに掲載、それに通過した県を加えると、未踏破地帯は沖縄・愛媛・福井のみとなる)。
スペシャルセレクト
- 第1旅 - 久留里線全駅乗下車
- 第2旅 - 130円・一都六県大回り
- 第3旅 - 東京-鹿児島2泊3日鈍行の旅
- 第4旅 - 土合・湯檜曽…鉄子流デートコース
- 第5旅 - 大垣夜行で行く有田&紀州鉄道
- 第6旅 - わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き
- 第7旅 - 冬こそ只見線
- 第8旅 - 鶴見線おすすめ駅巡り
- 第9旅 - 四国初上陸・全地域制覇
カラー特別版
2007年12月下旬地域別編集で全5巻、本編からセレクトされた全15旅を同時発売。サイズがA4と大きくなり、オリジナルの書き下ろしなども掲載される。IKKI2007年12月号によればこの企画は編集長が提案したらしい。
- 内容
- 路線マップ - 地図の中でキクチ、横見、カミムラが旅をした地域の解説をしている。横見は全ての巻において廃止になったローカル線のことについてコメントしている。
- カラーマンガ
- 横見によるコメント、鉄子未公開おすすめ駅MAP
- キクチによる本編に登場した駅弁紹介
- イシカワのエンタメ鉄道 - イシカワが鉄道の登場する本や音楽などを紹介する。
- カミムラのあそこが気になっていた - カミムラが本編中で疑問を持った点を調べるコーナー。
- 本編登場のゲストによるコメント
- 編集長先生による14歳のためのスイッチバック講座 - スイッチバックを編集長があらゆる点から見ていく。
- キクチ書き下ろしマンガ - ストーリーの未公開部分が描かれている。
- セレクトマンガ
- 北海道編
- 旅1 - 海底駅そして北海道初上陸
- 旅2 - これが北海道だ!後編
- 旅3 - 北海道秘境駅デートコース
- 東日本編
- 旅1 - 岩手県の自然を味わう旅
- 旅2 - わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き
- 旅3 - 江ノ電おすすめデートコース
- 東海編
- 旅1 - 飯田線・秘境駅めぐり
- 旅2 - 初体験・リニアモーターカー
- 旅3 - 井川線・宇宙規模の旅
- 西日本編
- 旅1 - 大垣夜行で行く有田&紀州鉄道
- 旅2 - 因美線オススメ駅巡り
- 旅3 - 氷見線・万葉線・富山地方鉄道
- 四国&九州編
- 旅1 - 四国発上陸〜坪尻駅〜
- 旅2 - 見どころ満載、肥薩線
- 旅3 - 「彗星」に乗って高千穂鉄道へ
銚子電鉄応援Box
カラー特別版と共に発売された。カラー特別版全冊の他、キクチ考案カラーの銚子電鉄車両模型(鉄道コレクション)、キクチ・横見・カミムラのフィギュア、新ゲストと行く銚子電鉄再訪編マンガが付録となった。売り上げの一部は実際に銚子電鉄へ寄付された。
菊池&ほあしセレクション
菊池・ほあしコラボ企画のおまけ漫画を加えて旧鉄子(菊池)と新鉄子(ほあし)それぞれで刊行
- コラボ企画・ミニ鉄子の旅 - 山万ユーカリが丘線
- 歴代作者2人(菊池、ほあし)、横見、神村、イシカワ、ダイちゃん(イシカワの長男)が山万ユーカリが丘線を全駅下車する取材をした時のことを菊池、ほあしが各々エッセー漫画にしたもの。イシカワが編集長を務めるサンデーGXでの菊池、ほあしとの最初の「鉄子の旅」となった。
- 菊池が旅の経緯を描いたのに対し、ほあしはピンポイントで印象深かったものを描いている。今回も、3代目・第5旅同様、主にダイちゃんの事情からイシカワとダイちゃんは途中離脱している。
- 鉄子の旅・菊池直恵セレクション 2017年2月22日発行 ISBN 4-09-157477-7
- 新鉄子の旅・ほあしかのこセレクション 2017年2月22日発行 ISBN 4-09-157478-5
『鉄子の旅』全エピソード取材写真集
これまでのすべての回の取材時の資料写真を収録している。
電子書籍でのみ発売。2020年7月17日発行 Jp-e 09D069400000d0000000
番外編
小学館の月刊誌『ラピタ』2005年3月号に掲載。「旅の案内人」は矢野直美、舞台は明知鉄道。「横見が相手の時と違ってなぜこんなに楽しいのか」という描き方をされている。この作品は、矢野の『おんなひとりの鉄道旅』文庫版西日本編に収録されている。
鉄子の旅 幕間散歩
『鉄道ピクトリアル』2007年1月号に、「鉄子の旅 幕間散歩」と題して本作の裏話ともいうべき記事が掲載されており、対談形式で菊池、神村および江上編集長も参加している。
鉄子の旅プロデュース日本縦断弁当が、できるまで
日本レストランエンタプライズの駅弁に封入。北海道編、東日本編、東海編、西日本編、四国・九州編でそれぞれの内容に合わせた漫画が入っている。
くりでんクイズラリー
くりはら田園鉄道の廃止前の2カ月間に菊池直恵プロデュースによるクイズラリーが行われ、全問正解者には鉄子メンバーが描かれたカードが贈られた。また、同じ日に廃止された鹿島鉄道でも、終点の鉾田駅に、菊池の直筆による鹿島鉄道を応援する絵が飾られていた。
2007年6月24日から9月23日に、CSのファミリー劇場で放送、全13話。SUPER BELL"Zが主題歌、エンディング、鉄音効果を担当。
アニメ化にあたってのキャッチコピーは、第1巻の帯にも使われている「今日もいっぱい列車に乗れるぞ!!」。これは横見が道中で語った言葉で、乗り鉄系である鉄道に対する横見の気持ちを如実に表している。
放送時間
10月15日より、番組改編のため以下の時間に変更
- 月曜日 19時30分 - 20時00分
- 木曜日 26時30分 - 27時00分(再放送)
以下、変更前の放送時間
- 日曜日 10時00分 - 10時30分
- 月曜日 23時00分 - 23時30分(再放送)
- 木曜日 26時30分 - 27時00分(再放送)
ナレーション
- 「鉄分サプリ」ナレーション:豊岡真澄 - 番組の最後で本編の内容を補足するコーナー、本編ではきなこも担当。
- オープニングナレーション:原田芳雄
スタッフ
- 監督 - 永丘昭典
- シリーズ構成・脚本 - 相馬和彦
- キャラクターデザイン - 工藤裕加
- デザインワークス - 馬場芳子
- 美術監督 - 河合伸治
- 色彩設定 - 新垣純子
- 撮影監督 - 館信一郎
- 編集 - 岡祐司
- 音楽 - SUPER BELL"Z、渡部チェル
- 音響監督 - 小川信寛
- 鉄道アドバイザー - 野月貴弘
- プロデューサー - 嶋津毅彦、山根博行、山崎愛理、小原千枝、桜井宏、小川健
- アニメーションプロデューサー - 大西力
- アニメーション制作 - グループ・タック
- 制作協力 - 東映アニメーション
- 製作 - 『鉄子の旅』製作委員会(東映ビデオ、小学館、東北新社、アティック・アーケード、グループ・タック、小学館プロダクション)
主題歌
- オープニングテーマ「なんかアリかもね」
- 歌 - SUPER BELL"Z / 作詞 - 野月貴弘&土屋基 / 作曲・編曲 - 野月貴弘
- エンディングテーマ「大いなる旅路」
- 歌 - SUPER BELL"Z / 作詞 - 小椋佳 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 野月貴弘&スギヤマ!
各話リスト
さらに見る 話数, サブタイトル ...
話数 | サブタイトル | 原作エピソード | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
第1旅 | 久留里線全駅乗下車 | 第1旅(1巻) | 永丘昭典 | はしもとなおと | 長坂寛治 |
第2旅 | 130円・一都六県大回り | 第2旅(1巻) | 福田貴之 | 竹内昭 |
第3旅 | 土合・湯檜曽…鉄子流デートコース | 第5旅(1巻) | 平田豊 | 三家本泰美 | Jo Eun-ju Ryu Dong-gyun |
第4旅 | 南東北・横見スペシャル | 第22旅(3巻) | 鴫野彰 | 久保山英一 | Jang Haen-gen |
第5旅 | 岩手県の自然を味わう旅 | 第7旅(1巻) | 辻伸一 | はしもとなおと | 長坂寛治 |
第6旅 | わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き | 第13旅(2巻) | 福田貴之 | 竹内昭 |
第7旅 | 海底駅そして北海道初上陸 | 第14旅(2巻) | 小林治 | 佐藤豊 | 吉崎誠 |
第8旅 | 飯田線・秘境駅巡り | 第15旅(2巻) | 七条寺貴 | 奥野耕太 | 服部憲知 |
第9旅 | まだ間に合う! くりはら田園鉄道 | 第30旅(4巻) | 小林治 | 成川武千嘉 | 遠藤靖裕 |
第10旅 | 祝・鉄子ご一行様四国初上陸 | 第16旅(2巻) | 辻伸一 | 安藤健 | 松岡謙治 |
第11旅 | 長野電鉄の魅力を味わう | 第19旅(3巻) | 小林治 | 井上茜 | 河内日出夫 |
第12旅 | 見どころ満載、肥薩線 | 第27旅(4巻) 第28旅(4巻) | ヤマトナオミチ | 吉本毅 | 服部憲知 |
第13旅 | これが北海道だ! | 第23旅(3巻) 第24旅(3巻) | 永丘昭典 | 福田貴之 | 竹内昭 |
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DVD
レンタルは2007年9月14日より、一般販売は2007年9月21日から順次開始。
鉄子の旅 Vol.1は通常版と初回限定生産版の2種類がある。初回限定生産品には鉄道コレクションの長野電鉄2000系現行塗装(鉄道コレクション5弾では旧塗装のりんご色)、鉄子の旅外伝〜アニメ製作地獄〜、鉄分サプリ増補完全版、旅の思ひでポストカードが封入。旅の思ひでポストカードのみ通常版の初回生産分にも封入。ファミリー劇場で放送されているCMのナレーターは石丸謙二郎が担当。DVDではファミリー劇場で放送したものを一部修正しているシーンが多数ある。
菊池がプロデュースする鉄子オリジナルの弁当。包装は菊池の書き下ろし。菊池が弁当を企画する過程を描いた漫画が封入されている。2007年11月25日から2008年1月末まで、東京駅、上野駅、新宿駅、品川駅、大宮駅などの日本レストランエンタプライズの売店で北海道編が発売。2008年2月からは第2弾の東日本編になり、1月25日から鉄道博物館で先行販売。同年5月26日から第3弾の東海編、10月12日からは第4弾の西日本編が発売され、前日から日比谷公園での「鉄道フェスティバル」で先行販売。そして2009年1月15日に最終作となる四国・九州編が発売。
西日本編の包み紙は、最初に製作されたものに描かれている鉄道車両の色に間違いがあることをIKKI編集長が指摘し、途中から修正されたため、2種類のバージョンが存在する。
AFP通信記者としてゲスト出演した鈴木美和の記事で判明。弟は子連れで横見の全駅下車達成イベントに参加している
横見がテレビ出演した際に全駅達成時の紹介をするVTRに「花束を渡す女」としてモザイクなしで登場したことがある。