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東日本旅客鉄道が運行していた観光列車 ウィキペディアから
リゾートみのりは、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)が仙台駅 - 新庄駅間を東北本線・陸羽東線経由で運行していた臨時快速列車(観光列車)である。
本項では「リゾートみのり」に使用されていた鉄道車両であるみのりについても記述する。
仙台・宮城デスティネーションキャンペーンに伴って運行開始した観光列車で、同社の「リゾートしらかみ」や「きらきらみちのく」に続くキハ48形の観光型気動車「みのり」が専用で用いられた。
「みのり」は「リゾートみのり」での運用を中心としつつもジョイフルトレインとして他線区への出張も多く行われており、種車が同じである「びゅうコースター風っこ」との混結も行われたことがある[4]。
2020年(令和2年)3月、老朽化により同年6月28日をもって引退すると発表された[2]。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で同年4月13日より運休となり[5]、6月28日に予定していた最終運転も中止となったため[6]、最終運転の日程については検討中である旨が告知されていた[3]。その後新たな日程が組まれ、8月8日から10日にかけて運転された臨時列車「ありがとうリゾートみのり号」を最後にすべての営業運転を終了した[7][1]。後継として、ほぼ同じダイヤでキハ110系気動車によって運行される「快速湯けむり号」[注 3]が設定されている。
金・土・日曜日を中心に1日1往復の運転で、午前に仙台 → 新庄、午後に新庄 → 仙台の列車が設定されていた。このうち上りについては春季から秋季と冬季で時間が約2時間異なっていた。また、下りについては鳴子温泉駅で長時間の停車がとられていた。
「みのり」は3両編成であるが、2両で運転されることもあった。
仙台駅 - 松島駅 - 小牛田駅 - 古川駅 - 岩出山駅 - 有備館駅 - 川渡温泉駅 - 鳴子御殿湯駅 - 鳴子温泉駅 - 中山平温泉駅 - 赤倉温泉駅 - 最上駅 - 瀬見温泉駅 - 新庄駅
五能線で既に運行されていた観光列車「リゾートしらかみ」の車両(キハ40形・48形の改造車)を基に、郡山総合車両センターにてキハ48形3両から改造された。先頭1号車が仙台方となる普通車3両編成であり、改造に伴う車両番号の変更はない。
愛称は「みのり」で、一般公募により決定。陸羽東線のキーワードである「稲穂」=実りある収穫、「温泉」=実りあるひととき、「紅葉」=実りの秋、そして「実り多い旅にしてほしい」ということから命名された。
各車とも座席車(回転リクライニングシート)とし、1・3号車の550と546には展望ラウンジを、2号車の549にはイベントスペースを設けている。外観では、1・3号車の前頭部形状を変更した他全車の側窓を拡大してブロンズガラスの固定窓とし、眺望を存分に楽しめるよう配慮している。塗装は「紅葉」をイメージした深緋色と漆黒を組み合わせた色をベースとし、先頭車の前面には「伊達政宗の冑」をイメージしたアンティークゴールドの装飾、先頭車から側面の下部にかけて「稲穂」をイメージしたメタリックゴールドを、側面の出入り口にはメタリックシルバーをあしらった塗り分けとしている。
座席は鳴子峡などの紅葉をイメージしたモケットのリクライニングシートとなり、シートピッチも1,200 mmに拡大された。リクライニングシートには、通常のテーブルに加え、肘掛にもテーブルが収納されている。1・3号車には車椅子スペースが設けられている。
なお営業運転終了後の8月12日、廃車のため郡山総合車両センターへ回送され[8]、9月1日付で廃車された[9]。
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