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三重県の市 ウィキペディアから
くわなし 桑名市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 東海地方、近畿地方 | ||||
都道府県 | 三重県 | ||||
市町村コード | 24205-5 | ||||
法人番号 | 5000020242055 | ||||
面積 |
136.65km2 | ||||
総人口 |
135,232人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 990人/km2 | ||||
隣接自治体 |
四日市市、いなべ市、三重郡朝日町、川越町、員弁郡東員町、桑名郡木曽岬町 愛知県:愛西市、弥富市 岐阜県海津市 | ||||
市の木 | カイヅカイブキ | ||||
市の花 | ハナショウブ | ||||
桑名市役所 | |||||
市長 | 伊藤徳宇 | ||||
所在地 |
〒511-8601 三重県桑名市中央町2丁目37番地 北緯35度03分44秒 東経136度41分01秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
伊勢湾の堆積平野の伊勢平野と木曽三川による沖積平野の濃尾平野の境にある都市。愛知県と岐阜県に接しており、名古屋市から25km圏に位置する[1]。名古屋市のベッドタウンとして宅地開発が進んでいる。無形文化財に石取祭や連鶴の折り方の「桑名の千羽鶴」などがある。
2004年(平成16年)12月6日に桑名市、桑名郡長島町、多度町の3市町村が合併(対等合併)して誕生した市である。
蛤(はまぐり)料理に代表される食文化を有し、ナガシマスパーランド、多度大社、六華苑、東海道の七里の渡しなど豊富な観光資源に恵まれた三重県下屈指の観光都市であり[2]、機械・金属系を中心とする工業都市でもある [3]。
木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の河口にあり、北西部に養老山地、南東部に伊勢湾がある。地形的には養老山地南東部にあたる山地や丘陵地帯、伊勢湾に面した木曽三川と員弁川による堆積平野、木曽川や長良川周辺の輪中に代表される水郷地帯からなる[1]。
伊勢神宮の「一の鳥居」が設置されるなど、伊勢国の東の玄関口として位置付けられる。その地理的条件により、江戸時代には東海道でも指折りの宿場町、城下町、港町として栄えた。
太平洋側気候で、一般には温和な気候であり、日照時間も多い。夏は非常に蒸し暑く、最高気温が38℃を超える日も珍しくない。2024年(令和6年)8月9日には三重県内で初めて最高気温が40℃を超えた[4]。また、熱帯夜となる日も多い。冬は乾燥した晴天の日が多いが、強い冬型の気圧配置となり滋賀方面から鈴鹿山脈を越えて雪雲が流れてくると大雪に見舞われることがある。
桑名の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 17.7 (63.9) |
21.8 (71.2) |
24.9 (76.8) |
30.8 (87.4) |
34.1 (93.4) |
37.5 (99.5) |
39.7 (103.5) |
40.4 (104.7) |
38.0 (100.4) |
32.3 (90.1) |
26.3 (79.3) |
21.9 (71.4) |
40.4 (104.7) |
平均最高気温 °C (°F) | 9.2 (48.6) |
10.2 (50.4) |
13.9 (57) |
19.3 (66.7) |
24.0 (75.2) |
27.1 (80.8) |
31.0 (87.8) |
32.7 (90.9) |
29.0 (84.2) |
23.3 (73.9) |
17.3 (63.1) |
11.6 (52.9) |
20.7 (69.3) |
日平均気温 °C (°F) | 4.8 (40.6) |
5.5 (41.9) |
8.9 (48) |
14.2 (57.6) |
19.1 (66.4) |
22.8 (73) |
26.7 (80.1) |
28.0 (82.4) |
24.4 (75.9) |
18.6 (65.5) |
12.6 (54.7) |
7.3 (45.1) |
16.1 (61) |
平均最低気温 °C (°F) | 1.2 (34.2) |
1.5 (34.7) |
4.5 (40.1) |
9.6 (49.3) |
14.8 (58.6) |
19.3 (66.7) |
23.5 (74.3) |
24.6 (76.3) |
20.9 (69.6) |
14.8 (58.6) |
8.6 (47.5) |
3.5 (38.3) |
12.2 (54) |
最低気温記録 °C (°F) | −5.7 (21.7) |
−6.4 (20.5) |
−4.4 (24.1) |
0.2 (32.4) |
6.0 (42.8) |
11.6 (52.9) |
16.3 (61.3) |
15.5 (59.9) |
10.9 (51.6) |
4.5 (40.1) |
−0.7 (30.7) |
−5.0 (23) |
−6.4 (20.5) |
降水量 mm (inch) | 54.3 (2.138) |
63.2 (2.488) |
112.8 (4.441) |
141.7 (5.579) |
166.8 (6.567) |
209.5 (8.248) |
193.2 (7.606) |
137.1 (5.398) |
233.3 (9.185) |
165.8 (6.528) |
79.7 (3.138) |
59.0 (2.323) |
1,616.3 (63.634) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 6.3 | 7.1 | 9.2 | 9.3 | 10.2 | 12.3 | 11.8 | 8.7 | 11.1 | 9.3 | 6.4 | 7.1 | 108.8 |
平均月間日照時間 | 159.8 | 158.3 | 188.5 | 194.3 | 199.9 | 154.2 | 175.2 | 218.6 | 163.3 | 167.1 | 157.8 | 156.7 | 2,093.6 |
出典:気象庁 |
現在の市章は、合併を機に、全国から寄せられた公募から選ばれ、2004年12月6日に制定された[9]。市章は1本の青色のライン(帯)と2本の緑色のラインで構成される。これらのラインを円周状に配置することで、「水と緑の交流の輪」を表現している。そして、中央の余白を名産の蛤の形状で浮き上がらせ、「市の文化や歴史」を表現している[9]。
地名・桑名の由来は諸説あるが、桑名開発の祖となる豪族・桑名首(おびと)の名前から採られたという説が有力である。なお、地名・桑名が記された最古の史料は『日本書紀』である。壬申の乱の際、672年6月26日に天武天皇が桑名郡家(くわなのこおりのみやけ)に宿泊したとの記述がある。
桑名市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 桑名市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 桑名市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
桑名市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
議員定数:26人[11]
任期:2018年12月6日から2022年12月5日[11]
(2020年3月31日現在[13]) 2004年の新桑名市誕生に伴い、合併前の在任特例規定の適用により、旧市町議員が2006年11月まで残った。議員定数は、2006年11月時点で34、2014年12月から26。 ※なお、衆議院議員選挙の選挙区は「三重県第3区」[14]、三重県議会議員選挙の選挙区は「桑名市・桑名郡選挙区」(定数:4)[15]となっている。
2016年7月、大森啓桑名市議が万引きの容疑で逮捕された。9月には懲役1年執行猶予3年の有罪判決を受け、桑名市議会は辞職勧告を決議したが、大森は辞職しなかった[16]。2018年6月、大森啓市議が再び万引きを行い、市議会は大森に対して2度目の辞職勧告を決議した[16]。
旧桑名市役所が市役所本庁舎に、それ以外の旧町役場が総合支所となっている。
その他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置あり。★印の郵便局ではホリデーサービスを実施。(2024年9月現在)
※桑名市内の郵便番号は「511-00xx」「511-08xx」「511-09xx」(以上は合併以前からの桑名市域)「511-01xx」(旧多度町域)「511-11xx」(旧長島町域)となっている(いずれも桑名郵便局の集配担当)。
市内に大学はない。
市の中心となる駅:桑名駅
空港へのアクセス
桑名市は水郷県立自然公園に指定されている。また名古屋に近く、観光スポットが充実していることから、三重県では伊勢市に次いで2番目に観光客数が多い自治体である。2007年度には約798万人[90]、2013年には10,003,347人が訪れた[91]。
祭り・イベントは年間を通して開催されており、比較的大きなものは、旧桑名宿周辺、多度大社・多度山周辺、木曽三川・長島温泉周辺に集中している。全国的に知名度の高い石取祭は春日神社から市内各地にも波及して行われている。また、太夫を拠点に現在でも三重県・滋賀県・和歌山県・京都府・大阪府・福井県・兵庫県・岡山県・鳥取県・広島県・山口県・島根県・香川県の二府十一県を回檀する伊勢大神楽の本拠地奉納は年末、増田神社で行なわれている。
2011年現在、秋季には多度町観光協会によって、みかん狩り、柿狩り、芋掘りが催されている[102][103]。
主な祭り・イベントの年間スケジュールは以下のとおり。
祭り・イベント名 | 開催時期 | 開催地 | 概要 | 出典 |
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新春かるた会 | 1月3・5日 | 鎮国守国神社 | 3日には百人一首による、かるた取りが、5日には、桑名のみに伝えられ保存されてきた「詩(し)かるた」による、かるた取りが行われる。 | [104][105] |
桑名聖天大祭 | 4月1・2日 | 大福田寺 | 松平定信が信心・寄進した歓喜天(聖天)の祭礼。両日、火渡り神事が行われる他、初日に稚児行列が行われ、二日目に伊勢大神楽が奉納される。 | [104][106][107] |
つつじまつり | 5月1-15日 | 九華公園 | 公園内で約550本のつつじが咲く。祭りの期間中には、園内の鎮国守国神社で金魚まつりが同時開催される。 | [104][108] |
金魚祭 | 5月2・3日 | 鎮国守国神社 | 松平定信が金魚好きだったことに由来。金魚神輿を各町の子供が担いで練り歩く。 | [104] |
多度祭 | 5月4・5日 | 多度大社 | 多度大社の例祭。全国的にも著名な上げ馬神事が行われる。上げ馬神事は、武者姿の少年騎手が人馬一体で約2mの絶壁を駆け上がる勇壮な神事で、三重県の無形民俗文化財に指定されている。 | [104][109][110] |
花菖蒲まつり | 6月1-15日 | 九華公園 | 公園内の3つの菖蒲(しょうぶ)園で約4000株の花菖蒲が咲き、イベント(撮影会、野球大会)が行われる。 | [104][111] |
石取祭(稲荷社境内秋葉社) | 7月最終日曜日の前日と前々日 | 稲荷社境内秋葉社 | 長島萱町、長島中町、長島下町で各1台ずつ所有する祭車を曳き、鉦や太鼓を鳴らしながら練り歩く「町練り」が行われる。金曜日に叩き出し、土曜日に本楽が行わる。「三町石取祭行事」として市の無形民俗文化財に指定されている。 | [104][112][113][114] |
TOKAI SUMMIT | 7月下旬 | 長島スパーランド | 東海地区屈指の夏の大型野外フェスで、東海地区出身のアーティスト(ヒップホップ)を中心に開催される。 | [115] |
桑名水郷花火大会 | 7月下旬 | 揖斐川河畔 | スケールの大きな揖斐川の長さ、幅、深さを生かした「水郷のまち桑名」ならではの花火大会。揖斐川の中州から、およそ1時間半かけて約4000発の花火が打ち上げられる。 | [104][116] |
石取祭 | 8月第1日曜日とその前日 | 桑名宗社(春日神社) | 桑名を代表する祭り。30数台の祭車が、鉦や太鼓を一斉に打ち鳴らして旧東海道などを練り歩く。祭りの勇壮な様から、「日本一やかましい祭り」、「天下の奇祭」と呼ばれる。国の重要無形民俗文化財に指定並びに、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。 | [104][117][118][119] |
石取祭(赤須賀神明社) | 8月14日~16日 | 赤須賀神明社 | 6台の祭車によって、初日に叩き出し、2日目に試楽の町内練り、3日目に本楽渡祭が行われる。「赤須賀神明社石取祭」として市の無形民俗文化財に指定されている。 | [104][120][121] |
石取祭(内母(ないも)神社) | 10月第1金曜日から日曜日 | 内母神社 | 多度北5地区6台の祭車で、鉦と太鼓を打ち鳴らしながら内母神社まで列をなして練り歩き、神前に多度川から取った栗石を奉納する。また、祭車に飾った和紙製の造花「桜花」を縁起物とし、奉納する。「内母神社の石取祭」として市の無形民俗文化財に指定されている。 | [104][122][123][124] |
桑名の殿様御台所祭・千姫折鶴祭 | 10月中旬 | 桑名別院本統寺、鎮国守国神社ほか | 市民有志による実行委員会が運営する祭り。1989年に地元商店主らが始めた。桑名の食文化を体験する花街グルメパークや特設ステージでの古典芸能などの企画を楽しむ「桑名の殿様御台所祭」と、桑名でわずかな期間暮らした千姫と市指定無形文化財の「桑名の千羽鶴」の「千」をかけた「千姫折鶴祭」から成る。千姫折鶴行列や千羽鶴ファイヤーセレモニーが行われる。 | [104][125][126] |
七福神まつり | 11月23日 | 十念寺 | 七福神に扮した一行が氏子各家の七福神祈願を行い、市内を練り歩く。境内では、大正琴・舞踊などが奉納されるほか、福豆・福餅投げが行われる。 | [104][127][128] |
流鏑馬祭り | 11月23日 | 多度大社 | 弓馬術礼法小笠原教場の奉仕により、古式に法って流鏑馬が行われる。馬上の射手が3ヶ所の的を射抜く。射られて当たった的は縁起物として有償頒布される。新嘗祭にあわせて、五穀豊穣を感謝する意味を込めて行われる。 | [104][129][130][131] |
伊勢大神楽総舞 | 12月24日 | 増田神社 | かつて伊勢神宮参拝は一生に一度の夢だったが、それが叶わぬ人の代わりに、神楽を奉納する神事。境内にて獅子舞はもちろん皿回し・茶碗積みなどの大変希少な放下芸を含む八舞八曲が奉納される。国の重要無形民俗文化財に指定を受ける山本源太夫・森本忠太夫・山本勘太夫ら五社中が奉納に参加する。 | [104][132][133] |
三八市(さんぱちいち) | 毎月3と8のつく日 | 寺町商店街 | 桑名別院本統寺の門前町のアーケード商店街で開催される朝市。魚介類、野菜などを商う露店が約80件ほど並び、多くの人で賑わう。また、商店街裏の掘に河津桜が植樹されるなど、観光目的にも整備されている。 | [104][134][135] |
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