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日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
『ゴルゴ13』(ゴルゴサーティーン)は、さいとう・たかを/さいとう・プロダクションによる日本の漫画。1968年11月から小学館『ビッグコミック』にて連載されている。超一流のスナイパーであるゴルゴ13の活躍を描く劇画である。
ゴルゴ13 | |||
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ジャンル | ハードボイルド劇画 | ||
漫画 | |||
原作・原案など | さいとう・たかを、ほか | ||
作画 | さいとう・たかを さいとう・プロダクション | ||
出版社 | 小学館 | ||
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掲載誌 | ビッグコミック | ||
レーベル | SPコミックス | ||
発表号 | 1968年11月29日 ビッグコミックNo.10 - | ||
巻数 | 既刊214巻 (SPコミックス版、2024年9月現在) | ||
漫画:銃器職人・デイブ | |||
原作・原案など | さいとう・たかを(原作) さいとう・たかを、テーラー平良、 さいとう・プロダクション(脚本) | ||
作画 | さいとう・たかを さいとう・プロダクション | ||
出版社 | 小学館 | ||
掲載誌 | ビッグコミック増刊 | ||
レーベル | ビッグコミックス | ||
発表号 | 2021年8月増刊号 - 2022年6月増刊号 2024年3月増刊号 - | ||
発表期間 | 2021年7月16日[1] - | ||
巻数 | 既刊1巻(2022年9月30日現在) | ||
漫画:Gの遺伝子 少女ファネット | |||
原作・原案など | さいとう・たかを(原作) 夏緑、 さいとう・プロダクション(脚本) | ||
作画 | さいとう・プロダクション | ||
出版社 | 小学館 | ||
掲載誌 | ビッグコミック増刊 | ||
レーベル | ビッグコミックス | ||
発表号 | 2022年8月増刊号 - 2023年12月増刊号 | ||
発表期間 | 2022年7月15日[2] - 2023年11月17日[3] | ||
巻数 | 既刊2巻 | ||
話数 | 全8話 | ||
アニメ:1971年版 | |||
原作 | さいとう・たかを さいとう・プロダクション | ||
音楽 | 山下毅雄 | ||
製作 | TBS映画社 | ||
放送局 | TBS | ||
放送期間 | 1971年4月 - 7月 | ||
アニメ:2008年版 | |||
原作 | さいとう・たかを さいとう・プロ | ||
監督 | 大賀俊二(チーフディレクター) | ||
シリーズ構成 | 飯岡順一(シナリオコーディネーター) | ||
キャラクターデザイン | 竹内一義 | ||
音楽 | 鈴木清司(音楽監督) | ||
アニメーション制作 | The Answer Studio | ||
製作 | テレビ東京 創通エンタテインメント | ||
放送局 | テレビ東京ほか | ||
放送期間 | 2008年4月11日 - 2009年3月27日 | ||
話数 | 全50話 | ||
その他 | ハイビジョン制作 | ||
映画 | |||
監督 | 出崎統 | ||
脚本 | 長坂秀佳 | ||
音楽 | 木森敏之 | ||
制作 | 東京ムービー新社 | ||
製作 | 東京ムービー新社 フィルムリンク・インターナショナル | ||
配給 | 東宝東和 | ||
封切日 | 1983年5月7日 | ||
上映時間 | 93分 | ||
OVA:ゴルゴ13〜QUEEN BEE〜 | |||
監督 | 出崎統 | ||
脚本 | 田子明弘 | ||
キャラクターデザイン | 杉野昭夫、内田裕 | ||
音楽 | 芳野藤丸 | ||
アニメーション制作 | 手塚プロダクション | ||
製作 | フィルムリンク・インターナショナル グッドヒル・ヴィジョン BMGジャパン | ||
発売日 | 1998年5月21日 | ||
収録時間 | 57分 | ||
話数 | 全1話 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・アニメ | ||
ポータル | 漫画・アニメ |
2021年7月には、リイド社より発売される単行本(SPコミックス)の刊行数が単一漫画シリーズとしては世界一となる「201巻」を数え[4]、ギネス世界記録に認定された[5]。同年7月時点でシリーズ累計発行部数は「3億部」を突破している[6]。
連載継続中の漫画としては日本で3番目の長寿漫画[7][8][注 1]である。また、現在までの連載期間は、日本で4番目の長さとなる[8][注 2]。
主人公は本名不明であり、ゴルゴ13(英称:Golgo 13)のコードネームで呼ばれる超A級スナイパー。作中では「G」や「ゴルゴ」と呼ばれることもある。また偽名として「デューク東郷」を使うことが多い。狙撃だけではなく戦闘・破壊工作などでもほぼ100%の成功率を誇るため、国家・企業・秘密組織などが、特殊な依頼ルートを経由して接触、依頼を行う。依頼対象は個人である人間のみならず集団の排除、物品やあるいは事象の場合もある。ゴルゴ13は個人的ルールにそぐう場合にそれを請け負い、ひとたび請け負ったならいかなる困難があろうと完遂する。しかしそのルールを破ったものは、たとえ相手が誰であろうと制裁を受ける。現実の国際政治を反映しており[9]、実在の政治家などの人物・事件、またはそれをモチーフにしたものが登場することもある。
ほとんどの話は一話完結であるが、場面ごとに複数の「PART」に分割されている。ゴルゴ13の「仕事」が中心となる話がほとんどであるが、話によってはゴルゴ13を追う者や追われる者、巻き込まれる者などからの視点の話もあり、ゴルゴ13自身がほとんど登場しないこともある。
劇画『ゴルゴ13』は、小学館『ビッグコミック』誌に連載されている。
1968年11月発売の1969年1月号[注 3]に「第1話 ビッグ・セイフ作戦」が掲載され、2020年4月までは一度も休載せず[10] 連載を続けていた。しかし、2019年の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、作業時の3密(密閉、密集、密接)を避けるため2020年5月25日発売号より新作を休載すると発表した[11]。休載から1か月半を経て、2020年7月10日発売号より新作の連載が再開された[12]。なお、この休載は外因的なものだったので、さいとう・たかをの事情による休載は、彼が2021年9月24日に死去するまで1度もなかった[13]。
毎回、40ページが掲載される。この項では便宜的に、この一度に掲載されるボリュームを1U(1ユニット、1度分の掲載量の意)と表現している。
連載において、一つのエピソードは、複数回の掲載にまたがることが多い。2Uのものは、それぞれ「第○○○話 前編/後編」と、3Uのものは、それぞれ「第○○○話 前編/中編/後編」と、4Uのものは、それぞれ「第○○○話 前編/中編①/中編②/後編」と表記されている。また、1Uのエピソードを「単発」、2Uのエピソードを「前後編」、3Uのエピソードを「三部作」とも呼ぶ。
掲載時の特徴として、次の点が挙げられる。
毎回1Uのボリュームで掲載されるが、周年などのイベント時には、過去に1Uの作品が2作同時に掲載されたこともある。また、2Uの長さの作品が一挙掲載されたこともある。
本誌のほか、かつては『ビッグコミック増刊号』にも、1Uの新作が掲載されていた。ゴルゴ13のエピソード一覧や「ゴルゴ学」などでは「増刊○○話」のように表記されている。しかし、2011年12月増刊号掲載の「増刊106話 もうひとりのプロフェッショナル」を最後に、増刊での『ゴルゴ13』の新作の掲載はなくなった(スピンオフを除く)。この増刊掲載の分は、本誌のエピソード数にはカウントされていない。増刊掲載の新作はのべ106話制作されたため、『ゴルゴ13』のリリースされた総エピソード数は、本誌の掲載エピソード数に106を加えた数字になる。
『ビッグコミック』に掲載されたエピソードは、2年ほど経た後に小学館から『ビッグコミック SPECIAL ISSUE 別冊 特集ゴルゴ13シリーズ』として発刊される。以下、「別冊ゴルゴ」と表記する。
発売日は、3・6・9・12月の13日、定価は税込み590円である。サイズはB6サイズで、B5の『ビッグコミック』誌の半分のサイズになる。平綴じでカバーはなく、ザラ紙に印刷されており、いわゆるペーパーバック体裁で、現在のいわゆるコンビニコミックの元祖である。
1970年1月1日に第1集が刊行され、最新刊は2024年9月13日発売の「第225集」、収録作は「闇から闇へ」「ベテランズ・デイ」の2作、JAN 4910296791048-00564[注 4]。この第224集という数字は、漫画としては最長巻数である。
第1集から第27集までは巻数表示が一切ない。第28集から第167集までは裏表紙に小さく〔28〕のように、第64集以降は裏表紙に加えて本の背に No.64 のように、第168集以降は本の背に加えて裏表紙に No.168 のように表示されている。1971年1月1日発行の第5集までは「ビッグコミック増刊」と称していた。
1巻に6U分(たとえば前後編が1話と三部作が1話と読み切りが1話、のように)収録される。1Uを40ページとすると、約240ページ相当という勘定になる。実際は、300ページほどのボリュームとなっており、この差は『ゴルゴ13』以外の他の作家の漫画分や広告、扉絵の再収録とうんちくコラムの分である。
以下のような特徴がある。
「別冊ゴルゴ」に収録されたエピソードは、約1年ほど経ってから小学館から『ビッグコミック増刊 ゴルゴ13総集編』として発刊される。以下、「増刊ゴルゴ」と表記する。
1973年1月15日に第1集が発行され、最新刊は2024年11月13日発売の第217集、「地図無き悪霊の森」「依頼なき狙撃」「アルマジロの春」の3作が収録されている。JAN 4910296771248-00591。発売日は、2・5・8・11月の13日ごろ、税込み価格650円である。B5サイズのホッチキス中綴じで、『ビッグコミック』と同じ体裁、同じ画面サイズになる。カバーはなく、ザラ紙に印刷されており、増刷はされない。
巻数は「vol.217」のように表示されている。
1巻に8U分(たとえば単発が1話と前後編が2話と三部作が1話、のように)収録される。1Uを36ページとすると、約290ページ相当という勘定になる。
以下のような特徴がある。
「増刊ゴルゴ」に収録されたエピソードは、約1年ほど経ってからリイド社から『SPコミックス ゴルゴ13』として発刊される。以下、「SPゴルゴ」と表記する(リイド社は元々さいとう・プロの出版部門が源流で、SPはさいとう・プロの略)。
発売日は、4・7・9・12月の5日。サイズはいわゆる「おとなマンガ」のサイズで、小学館のビッグコミックスのサイズと同じである。
1973年6月21日に「第1集 ビッグ・セイフ作戦」 (ISBN 4-8458-0001-2) が刊行され、最新刊は2024年9月5日発売の「第214集 マルタの騎士」 (ISBN 978-4-8458-6687-8)、収録作は、表題作と「麻薬地下鉄」「パンダ外交」「ビルに立つ男」の計4作。
巻数は、背と表紙に「214」のように表示されている。
1巻に7U分(たとえば前後編が2話と三部作が1話、のように)収録される。1Uを36ページとすると、約250ページという勘定になる。
以下のような特徴がある。
装丁はマイナーチェンジが繰り返されている。初版の詳細な装丁は以下の通り。
また69巻の奥付発行日は「昭和64年1月8日」と、存在しない日になっている。
LPは最終ページの、Cはカバーの略。
巻数 | 1 | 2-5 | 6 | 7-9 | 10-16 | 17-32 | 33-47 | 48-67 | 68 | 69 | 70-89 | 90-101 | 102-107 | 108-114 | 115-143 | 144-150 | 151-153 | 154以降 |
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発行所 | 株式会社さいとう・プロダクション | 株式会社リイド社 | ||||||||||||||||
C背の下部表示 | さいとうプロ作品(「・」はない) | リイド社 | ||||||||||||||||
C背の巻数表示 | なし | あり | ||||||||||||||||
C表紙の巻数表示 | なし | あり | ||||||||||||||||
C裏表紙の巻数表示 | あり | |||||||||||||||||
バーコード | なし | あり | ||||||||||||||||
著者・発行所等の表示場所 | LP | LPとC袖 | LP | LPとC袖 | LP | |||||||||||||
その本の発行日の表示場所 | LP | LPとC袖 | C袖 | LP | C袖 | LP | ||||||||||||
初版の表示 | なし | あり | なし | あり | ||||||||||||||
C裏表紙の内容紹介とその地の色 | なし | あり;赤紫色 | あり;赤色 | |||||||||||||||
ISBNとその桁数 | なし | 10桁 | 13桁 | |||||||||||||||
C袖の既刊ゴルゴ13単行本の紹介 | なし | 列記 | なし | 列記 | 一括 | 列記 | 一括 | |||||||||||
脚本協力者の表示 | なし | あり | ||||||||||||||||
「SPゴルゴ」に収録されたエピソードは、約2年ほど経ってからリイド社から『SPコミックスコンパクト ゴルゴ13』として発刊される。以下、「文庫ゴルゴ」と表記する。
2002年9月30日に第1集「ビッグ・セイフ作戦」(ISBN 4-8458-2539-2)が発行され、最新刊は2024年10月末発売の第173集「運命の大国」、収録作は、表題作と「最終通貨の攻防」の計2作、(ISBN 978-4-8458-3124-1)。発売日は、2・6・10月の月末最終日。文庫のサイズだが、リイド社は文庫とは呼ばず「コンパクト」と称している。
巻数は、背に「173」のように表示されている。
1巻に7U分(たとえば読み切りが2話と前後編が1話と三部作が1話、のように)収録される。1Uを36ページとすると、約250ページ相当という勘定になる。
以下のような特徴がある。
「文庫ゴルゴ」に収録されたエピソードの一部は、小学館のコンビニコミックのMFB (My First BIG) のラインナップで『MFB ゴルゴ13』として発刊される。「MFBゴルゴ」と表記する。
1999年7月23日に第1集「VS NATO & VS ARMY」 (ISBN 4-09-109202-0) が発行され、最新刊は2024年11月第一金曜発行の第216集「STEALTH~隠密~」、収録作は「カメレオン部隊」「乳白の闇」「TATTOO」「見えない軍隊」の4作 (ISBN 978-4-09-804559-4) 。
発売日は、1・2・3・5・6・8・10・11月の第1金曜日。発行月がまちまちに見えるが、「SPゴルゴ」が発刊(4・7・9・12月の5日)されない月の同じ初旬に発刊されるパターンとなっている。サイズはB6サイズで、B5の『ビッグコミック』の半分のサイズになる。平綴じでカバーは無くザラ紙に印刷されており、いわゆるペーパーバック体裁である。基本的には増刷はされないが、一部は増刷されたり、あるいは時間をおいてから「アンコール発売」などと銘打って再版されることもある。
巻数表示はないが、コンビニで購入した場合、レシートで巻数を知ることができる。アマゾンカタログでも確認できる号もある。また、その巻のテーマや題材が本の背と表紙に表記されている。英語2ワードのことが多い。たとえば、115集は「SILENT MEMORIES」となっている。
1巻に6U分(たとえば単発が1話と前後編が1話と三部作が1話、のように)収録される。1Uを42ページとすると、約250ページ相当という勘定になる。実際は、270ページほどのボリュームとなっており、この差は、追加されたコラムや広告の分である。
以下のような特徴がある。
「文庫ゴルゴ」に収録されたエピソードの一部は、リイド社のコンビニコミックの『ゴルゴ13 POCKET EDITION』として刊行される。以下、「ポケットゴルゴ」と表記する。
発売日は不定期。文庫のサイズだが、リイド社は「文庫」ではなく「ポケット」と称している。カバーはなくザラ紙に印刷されており、ペーパーバック体裁である。
2011年3月24日に第1集「番号預金口座」(ISBN 978-4-8458-4101-1)が刊行され、最新刊は2022年2月刊行のVOL.149「偽装依頼」(ISBN 978-4-8458-5850-7)、収録作は、表題作と「ギザの醜聞」「グアンタナモの地雷原」の計3作。
なお、2008年刊の「リイド社版アニメ・ベストセレクション」も「ゴルゴ13 POCKET EDITION」と銘打たれているが、そのシリーズは「リイド社版アニメ・ベストセレクション」の項を参照。
巻数は表紙に非常に小さく「VOL.149」のように表示されている。
1巻に7U分収録される。1Uを40ページとすると、約280ページ相当という勘定になる。
以下のような特徴がある。
2008年4月より、Yahoo!コミックにおいて、「The Archive Selection of ゴルゴ13」と題して、傑作選がウェブコミックで配信されている。
キンドル版もリリースされている。
大人向けの劇画作品を発表する場を求めていたさいとうは、1968年2月末の『ビッグコミック』の創刊号に『捜し屋禿鷹登場!!』で参加した。これに続いて、同年『ビッグコミック』誌上に発表した作品が『ゴルゴ13』であった。
さいとうは現代劇は苦手であり、『ゴルゴ13』を執筆したのは計算の上でのことである[10]。どうせ現代劇にするなら極悪人にしよう、しかし主人公が嫌われてはまずいので、社会悪と言うことにしよう。それなら善悪の解釈は時代によって変わってくるのだから[10]、と言った次第である。また、さいとうはゴルゴは「ヒーロー」ではないともしている[10]。故に堂々としていないという[10]。
やがて、それまでの漫画・劇画の主人公としてはあまりに異質なキャラクターが登場する物語が評判を呼ぶ。特に「依頼者との約束は必ず守る」という信条と、そのための超一流の技量を身に備えた男の中の男(として確立していった)ゴルゴ13の人気は高い。世界情勢や時事問題を巧みに取り込むことによって、冷戦終結で活躍の場を失うのではないかといわれた危惧をも乗り越え、同誌上において2020年5月の初の休載までの実に52年間、ただの一度も連載を休まないという快挙を成し遂げた[注 6][10][14][15]。またあくまでこれは「仕事」であり、一般の社会人と同様に長期間続けて飽きるとか飽きないとかの話ではない、としている[10]。
連載開始当時の1970年代における、劇画のスタイルを踏襲している。また、1ページ目に「超A級狙撃手(スナイパー)のスーパー・アクション!」のキャッチフレーズ(連載初期は「一匹狼の殺し屋を非情なタッチで描く快作!!」)、サブタイトルのタイポグラフィ、あるいはあくまで数話読み切りの漫画で、その集合体として「ゴルゴ13シリーズ」と呼んでいるなど、連載当初からの体裁も固守している。
さいとう・プロダクションでは制作は分業制を採っており[10]、2020年時点で10名超のスタッフが関わっているが[16]、ゴルゴの顔だけは作画スタッフが描きたがらず、さいとう自身が描いている(さいとうによれば「描かされている」)[10]。さいとう曰く、ゴルゴの顔は誰でも描けるような造形であるはずなのだが、他の人物が描くとちょっと違うらしいとのことで[10]、さいとうの知り合いの女性が言うには、さいとうが描く主人公には色気があるそうである[10]。
本作では様々な国家[注 7]や人物が登場し、体制に属する人間はゴルゴ13を使って敵対国に介入し目的を達成しようとすることが多い。
冷戦期は主に米ソが舞台または絡んだ話が中心となっていたが、冷戦後、特に2000年代に入ってからは中国を題材にした話が急増している。中国は冷戦中は(作中の立ち位置的には)善玉または単なる依頼人であったことが多かったが、2000年代に中国の台頭や反日デモの頻発化が顕著になると、標的側や、依頼人側に回ったとしてもゴルゴのルールに反し制裁を受ける、といった傾向が多くなっている。
作品にリアリティを出すため、さいとうは舞台となる街の描写、特に“街の匂い”にまで拘っていた[17]。インターネットがない時代、特に当時日本では情報が少なかったアフリカの空港などの風景もリアルに描かれているが、資料が手元にない場合はまずその国の大使館に問い合わせ、それでも収集が難しい場合はその国に行くという一般人を探し出し、訪問ついでに作画に必要な風景を撮影してきてもらうなどして描いた[17]。1986年以降に起こった歴史的な大事件では天安門事件やベルリンの壁崩壊などはほぼ全て描いている。
ゴルゴ13の中でも最大の謎とされるゴルゴの生い立ちに迫る『ルーツ編』は、2017年までに7回行われている[17]。ルーツ編をやると売れるので編集から頼まれる部分もあるが、さいとう自身も楽しんで描いていると述べていた[17]。ただ、さいとう自身はどのルーツが本当なのかは考えないようにしていると述べていた[17]。
『ビッグコミック』での連載開始当初、さいとうは『ゴルゴ13』を10話で終了させる予定だった[17][18]。殺し屋を主人公にしても、その殺しの手段を使い切ればネタ切れになってしまうだろうと考えていたためである。
さいとうは生前から『ゴルゴ13』の最終話はすでに考案していると述べていた。また「最終話は20代のころに考えたため、当時考えたコマ割りまで全て鮮明に覚えている」とも述べている。一部には執筆済みの原稿が金庫に隠されているという噂もあったが、本人は否定していた[18]。また、「最終話の内容については自分以外に(当時の)キャップ(=作画チーフ)2人にしか教えていないが、その2人は既に亡くなってしまった」と述べ、結局は最終回の内容について知る者は、さいとう本人だけとなっていた[17][18]。また「ゴルゴは書き始めたときは32歳だったので、ゴルゴは現在82歳…」と最終回の“ヒント”をゲストとして出演したテレビ番組の中で語っている[17]。
さいとうプロでアシスタントを務めた漫画家の伊賀和洋も、さいとうが箝口令を敷いた上でアシスタント数名に対して最終回の構想を説明したことがあると証言している。その内容とは、狙撃を終えたゴルゴ13が道を歩いていたところ、偶然財布を狙ったコソ泥に刃物で刺されそのまま死ぬというものであった。当時、主人公がこのようなあっけない死に方をするという展開は斬新なものと考えられていた[19]。しかし後年の1973年に、TVドラマ「太陽にほえろ!」第52話「13日金曜日マカロニ死す」で萩原健一演じるマカロニ刑事こと早見淳が事件解決後に小銭狙いの通り魔に刺されて死ぬというまったく同じ展開が描かれたことにより、さいとうはこの最終回を描くことを断念したという[19]。ただし、伊賀は「さいとう先生は当然その後更にすごい最終回を構想したはず」と述べ、その後別の最終回の構想が作られた可能性を示唆している[19]。
一方で長期連載に発展したことで、さいとうは「(連載が)ここまで長くなると、もう描き手のものじゃない、読者のものでもある」など、最終話が書かれることは事実上無いという発言を行うようになった[20]。「いま最終回を描いてしまえば、もうゴルゴ13は描けなくなる」[17]、連載50年を迎えたインタビューでも、「最終回は私の頭の中にあるけれど、私の一存では終われない。引き受けてくれる人がいれば後を託します。結末もちゃんと伝えてね」と語っている[21]。
2021年9月24日にさいとうが死去し[22]、存命中に最終回が執筆されることはなかった。しかし、さいとうは存命中から「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていってほしい」という、『ビッグコミック』編集部から「分業体制の究極」と評される希望を持っており、さいとう・プロダクションの作画と脚本スタッフ、『ビッグコミック』編集部により連載は継続される[22]。さいとう没後の作品は、「原作 さいとう・たかを / さいとうプロ作品」の作者表記で発表されている。
作者のさいとう・たかをによれば、連載当初のゴルゴ13の容姿のモデルは、映画版にも主演した高倉健[23]。また、他人が後ろに立つと殴る習性は、さいとうの兄が映画館から出てきた時に「足を踏まれた」と後ろの人を殴ったエピソードが元となっている[24]。連載開始当初はゴルゴ自身の台詞を多く記載していたが、「あまり喋らせるとボロが出るので」依頼人などゴルゴ以外の登場人物に喋らせることにした[23]。ゴルゴの台詞は次第に減っていき(ふきだしは「…………」が多い)、寡黙なキャラクターが定着した。
「東郷」という姓は、中学時代の恩師である担任の教師の名前から拝借している[23]。
本作品に登場している火器において、多くはリアリティーを求めるために、アメリカ・ラスベガスの銃器ツアー(旧デザートシューティングツアー、現ハワイ州)などにて実際に実弾発射など、火器それぞれの特性などを体験しての作品への採用をしている。
ゴルゴ13は日本において広く知られた漫画(劇画)キャラクターの一人であり、狙撃手の代名詞といっても過言ではない。その特徴的な風貌もあって、数多くの漫画の中でパロディ・キャラクターが登場している。お笑い番組でもしばしばパロディ化される。またCM・広告にも多数出演し、ゴルゴの強さの裏には数々の商品が関係していることが明らかになっている(例:「白い肉体」)。
テレビ番組『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』(テレビ朝日)では、「ゴルゴ13芸人」という企画では、企画をプレゼンしたヒデ(ペナルティ)、その実現をプロデューサーに勧めた東野幸治のほか、ケンドーコバヤシ、山根良顕(アンガールズ)、チャド・マレーンが、ゴルゴ13に関するエピソードやシーンについて司会の雨上がり決死隊(解散)と共にトークを行った[25]。
オートレースでは選手が自分の車両を保有し愛称をつけているが、土屋栄三は歴代の保有車に、順に「スーパーゴルゴ」「S・ゴルゴ」「ゴルゴ13」「Gサーティーン」と命名している。
競走馬にも『ゴルゴ13』に由来する馬がいる。
呉智英は『週刊宝石』に連載していた漫画の評論にて、「『穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金』はゴルゴ13が登場せずともトリックが成立し得るストーリーだが、『ゴルゴ13』の主役であるため登場させた」と指摘した。するとゴルゴファンから抗議が殺到し、呉は再反論するはめになった。一連のやりとりは、呉智英著『バカにつける薬』(ISBN 4-575-71075-X)のP104からP124『鹿を撃つ』に収録されている。この論争は『THE ゴルゴ学』内で竹熊健太郎が要約して触れている。
1997年8月に発表され、SPコミックス版第126巻、文庫106巻に収録されている『HAPPY END』では、破壊工作員のアクションヒーロー『ゲーリー・ライトニング』が活躍する人気コミック作品の作家が自らの連載に辟易するという、さいとう自身のセルフパロディ的なエピソードが描かれる。その作家はゴルゴへ依頼を行う会談の中で「何度やめようとしたか分からない」「周囲は許してくれなかった」「何度も作品の中で(ゲーリーを)殺してやろうと考えた」「(ゲーリーは)もうトシさえとりはしない!」と語った。後年、『ビッグコミック』誌上にて、同じく長期人気連載を持っていた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の秋本治と対談企画 が行われた際にこのエピソードが取り上げられると、さいとうは「ま、それ、本音ですね(笑)」とコメントしている[28]。
この節の加筆が望まれています。 |
作中で、ゴルゴ13は状況によって様々な銃を使い分ける。その中のM16(AR-15をベースとする米軍の制式目的ライフル)は、本来軍用小口径アサルトライフルであり、遠距離の狙撃に適した銃ではない。しかし、ゴルゴ13が使用しているM16は改良が施されており、あえてM16を狙撃銃としている理由について『デッド・アングル』で解説されることとなった。その後、『激突! AK-100 vs. M-16』で、ゴルゴはAK-47の開発者であるカラシニコフ(劇中名:カラジニフ)に、「自分は一人の軍隊である」と発言し、ゴルゴの体格に最も合い、狙撃銃、アサルトライフルとしての性能を高いレベルで両立できる銃としてM-16が最適であるために、ゴルゴがM-16を使用しているとカラジニフは解釈した。この際、ゴルゴはAK-100が50年先も名銃として残るだろうが、M-16にはそれまでの寿命はないとも彼に話したが、最終的にはカラジニフがゴルゴに抵抗したため殺害に及んでいる。また、ゴルゴはM16の開発者でもあるストーナー(劇中名ストーラ)にM16の欠点や改良点をアドバイスしたらしく、それを元にM16A2を開発したという設定になっている。
劇画家の小林源文によると、本作の連載開始前、当時モデルガンメーカーMGCの社員で、宣伝部所属だったイラストレーターの上田信に、さいとう・プロから「新連載の主役である殺し屋に持たせる銃は何がいいか?」と、それが狙撃に使うものであるという説明なしの質問があり、最新の軍用銃だったM16を勧めたのが採用の理由であったという。また、ゴルゴ13は狙撃手という印象が定着している(狙撃以外の方法での殺人は稀)が、初期の作品においては必ずしも狙撃を行わず、必要な場合のみ手段のひとつとして狙撃を行うオールマイティな殺し屋である。実際、過度にM16に固執しているわけではなく、超長距離からの精密な狙撃が必要な状況や仕事の内容(目的)によって、M16以外の銃を使用していることもある。
なお、さいとうたかを自身は国内外の様々なライフルからM16の多様性を評価し、ゴルゴ13の愛銃として採用したと専門誌『コンバットマガジン』(ワールドフォトプレス)(2009年4月号)で語っている。
リイド社SPコミックスコンパクト173巻まで(=本誌550話までとビッグコミック増刊掲載作すべて)に収録されたエピソードのうち、8本以上を書いている脚本家、およびそれ未満でも特筆性のある脚本家のリスト。括弧内数字は作品数。ただし、SPコンパクト版に未収録の5作品、および脚本家の名が脱落している1作品(=コンパクト23巻の第94話「破局点」)はカウントしていない。また「502話 キメラの動力」は静夢と横溝邦彦の共著で、双方いずれにもカウントしている。
なお、さいとうは「(2008年現在で)実写版ゴルゴ13を撮るならば、ハンマー投げ選手の室伏広治しかいない」と語っている[45]。
ゴルゴ13(1983年)
ゴルゴ13〜QUEEN BEE〜(1998年)
この節の加筆が望まれています。 |
1971年3月29日から9月24日まで[46]、TBSの平日23時30分から23時40分の10分枠で放送。早朝6時30分から15分枠で放送されたこともある。ABCも5分遅れでネットしていたが6月25日で打ち切り。[47]
初のテレビアニメ化だが、原作のコマを基に描き起こした静止画と登場人物の声や効果音などを合わせる、いわゆる「スチールアニメ」で製作された。さいとう・プロダクション公式は「劇画ドラマ」と呼称している[48]。
後年のアニメ特集やアニメ雑誌などで取り上げられることは少ない。2016年に放送されたテレビ番組『マツコ&有吉の怒り新党』では「(この時点では)映像は現存していない」と紹介。後年のストップモーション作品が本作と同じ手法で作られた作品として紹介された[49]。
その後、フィルムが発見・復元され、デジタルリマスター化された映像の一部回(後述)が2023年12月にBS-TBSでセレクション放送された[50][51]。この放送が好評であり、視聴に耐えうる分を何らかの形で全部公開してほしいという声が関係各位に多く寄せられた事から、2023年12月29日から翌2024年まで連続4ヶ月に渡って、先ほどの条件を満たした全40話(BSで放送した分も含まれる)が有料配信サイトにて公開されることとなった。
話数 | サブタイトル | 備考 |
---|---|---|
1 | 白夜は愛のうめき Part1〜2 | BS 12/10放送(1) |
2 | 南仏海岸 <コート ダジュール> Part1〜3 | |
3 | バラと狼の倒錯 Part1〜3 | |
4 | 帰って来たターゲット Part1〜5 | |
5 | 檻の中の眠り Part1〜2 | BS 12/12放送(5) |
6 | スタジアムに血を流して Part1〜3 | BS 12/14放送(9 Part1) BS 12/15放送(9 Part2〜3) |
7 | ビッグセイフ作戦 Part1〜5 | |
8 | 駅馬車の通った町 Part1〜5 | |
9 | 暗い街灯の下で Part1〜2 | |
10 | 魔笛のシュツカ Part1〜5 | |
11 | 飢餓共和国 Part1〜5 | |
12 | マッディ・ブラッド Part1〜2 | |
13 | 死に絶えた盛装 Part1〜3 | |
14 | 番号預金口座 Part1〜5 | |
15 | 価値なき値 Part1〜5 | |
16 | 喪服の似合うとき Part1〜5 | |
17 | 猟官バニングス Part1〜2 | BS 12/11放送(3) |
18 | 雪は黒いドレスの肩に Part1〜3 | |
19 | マニトバ Part1〜5 | |
20 | リリオスのけし Part1〜5 | |
21 | 色あせた紋章 Part1〜3 | |
22 | 黒い熱風 Part1〜2 | |
23 | 狙撃のGT Part1〜2 | BS 12/10放送(2) |
24 | デロスの咆哮 Part1〜3 | |
25 | ラブはナイフ PART1〜2 | |
26 | 内陸地帯 Part1〜3 | |
27 | 白の死線 Part1〜2 | |
28 | 仮面の標的 Part1〜3 | |
29 | ゴルゴin砂嵐 Part1〜2 | BS 12/10放送(6) |
30 | ベイルートVIA Part1〜3 | |
31 | シェルブール0300 Part1〜2 | BS 12/13放送(7) |
32 | 最後の間諜‐虫‐Part1〜3 | |
33 | ブービートラップ Part1〜2 | BS 12/11放送(4) |
34 | WHO? Part1〜3 | BS 12/13放送(8 Part1〜2) 12/14放送(8 Part3) |
35 | 激怒の大地 Part1〜5 | |
36 | 殺意の交差 Part1〜2 | BS 12/17放送(10) |
37 | 査察シースルー Part1〜3 | |
38 | デスマスクの肖像 Part1〜2 | |
39 | VooDoo Part1〜3 | |
40 | 女王陛下の憂鬱 Part1〜5 |
TBS 平日23:30 - 23:45枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
U&I
|
ゴルゴ13
(TBS版) |
ホビーライフ
|
連載40周年を記念した作品で、初の「動画」でのテレビアニメ化となる。テレビ東京系列6局およびBSジャパン・一部の独立UHF局および地方局にて2008年4月11日(テレビ東京の場合)、4月13日にBSジャパンで放送を開始し[53]、翌2009年3月27日で放送を終了した(基本情報はテンプレートおよび放送局の項を参照のこと)。
ゴルゴ13の特質を表す台詞などのうち「用件を聞こう」「俺の後ろに立つな。命が惜しければ。」が選ばれ、キャッチフレーズやナレーションにも使われた。また、ゴルゴ役の声優に舘ひろしを起用している。また、本作以前の作品でゴルゴを担当した経験のある声優(津嘉山、玄田、小川)もゲストで出演している。逆に、本作でゲストキャラクターを演じた声優(若本規夫と大塚明夫)が後年、ゴルゴの声を担当している[54][55]。なお、小川が演じたキャラクター以外は全員、ゴルゴに殺害されるという顛末を迎えている[注 10]。
アニメが放送された2008年を舞台としているため[注 11]、原作掲載時と比べ、時代にそぐわないものはカットされたり、現代に合うように変更されたりしている[注 12]。キャラクターの回想シーンを除き、子供が犠牲になるシーンは別人に差し替えられているか、登場そのものが丸々カットされている[注 13]。また、原作の特徴の一つ、現実の国際情勢や実在の事件に題材をとったジャーナリスティックな話は登場せず、エピソードの舞台となる国名や都市名さえ明記されないことが多い[注 14]。またアニメオリジナル展開もあり[注 15]、原作では匿名だったメインゲストキャラクターには全員名前が与えられている[注 17]。
本アニメのゴルゴは、全編通して喫煙シーンがカットされている。連載初期のエピソードをアニメ化するにあたっては、作劇上必要なものを除きゴルゴのセリフがカットされている。一方でゴルゴのセリフが一切存在しないエピソードについては最低一言、喋るシーンが必ず加えられている。
DVDはバンダイビジュアルが発売し、2008年11月から全13巻でレンタルが開始され、11月に第1巻が、その後は毎月2巻リリースされた。情事の時に女性キャラクターが全裸になるシーンなどが多いため、こちらも劇場版と同様、R-15指定になっている。セルDVDは2009年6月26日から全4巻で発売された。第1巻は4枚組で14話、2巻以降は3枚組で12話収録とDVD-BOXに近い構成となっているが、1枚あたりの値段は約1500円から2100円程度だった。放送終了後に主題歌を歌ったGIZA studioの所属アーティストやグループが解散したり、芸能界から引退するなどと所在が分からなくなったことから、Blu-ray Discについては現状では販売されていない[注 18]。ただし、海外版は発売されている。ネット配信については現在バンダイチャンネルなどで有料配信中[注 19]。
ゴルゴ誕生45周年にあたる2013年には同年4月よりTOKYO MXで全話を翌2014年3月まで放送した。
SPコミックス200巻が発売された2021年は、6月から9月までファミリー劇場で放送された(その放送中に、201巻、202巻が発売された)。
レーベルは全てGIZA studio。
デイブは出ない回も多いので、本当の意味での主要キャラクターはゴルゴのみ。
※「SPC巻数」はリイド社のSPコミックスの収録巻数。
話数 | サブタイトル | 劇画脚本協力 | アニメ脚色 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 依頼主 | 標的 | ※SPC 巻数 | 放送日時 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Target.1 | AT PIN-HOLE! | K・元美津 | 柏原寛司 | 大原実 | 大賀俊二 | 鈴木信一 | フラナガン(声 - 有本欽隆) | ジェイク・クエード(声 - 東地宏樹) | 7 | 2008年 4月11日 |
Target.2 | ROOM・No.909 | K・元美津 | 扇澤延男 | 亀井隆 | 高田昌宏 | 倉川英揚 渡辺裕二 | ホイットニー(声 - 廣田行生) | ロバート・ホートン | 11 | 4月18日 |
Target.3 | 傑作・アサルトライフル | 横溝邦彦 | 柏原寛司 | 福富博 | 大賀俊二 | 渋谷一彦 | ファレ(声 - 大西健晴) | ラリーに出場する日本車 | 100 | 4月25日 |
Target.4 | プリティウーマン;原題は『レディ・ビッチ』 | K・元美津 | 柏原寛司 津村美智子 | 奈須川充 | リンダ(声 - 岡本麻弥) | マーティ・オブライエン(声 - 亀井三郎) | 25 | 5月2日 | ||
Target.5 | スーパー・スターの共演 | 竹内亨 | 柏原寛司 梶原阿貴 | 西澤晋 | 町谷俊輔 | 楊柄吉 | テッド・コーナン(声 - 勝部演之) | ボブ・スティグナー(声 - てらそままさき) | 79 | 5月9日 |
Target.6 | 神に贈られし物 | 早里哲夫 | 大川俊道 | 前園文夫 | 大賀俊二 | 鈴木信一 | マードック(声 - 丸山詠二) | ケビン・オドネル | 35 | 5月16日 |
Target.7 | G線上の狙撃 | 氷室勲 | 大川俊道 | 亀井隆 | 羽毛田朋樹 | 倉川英揚 渡辺裕二 | トーマス・シンプソン(声 - 森田順平) | セルゲイ・ケルンスキー(声 - 宝亀克寿) が弾くヴァイオリンのG線 | 75 | 5月23日 |
Target.8 | 動作・24分の4 | 浜家幸雄 | 大川俊道 | 大原実 | 三浦陽 | 渋谷一彦 | トニー・ベントナ(声 - 秋元羊介) | ドン・ジョバンニ(声 - 渡部猛) | 18 | 5月30日 |
Target.9 | 檻の中の眠り | 小池一雄 | 柏原寛司 | 奈須川充 | 麦野アイス | 興村忠美 | ?? | ブルーアイ・ザラス(声 - 小山力也) | 2 | 6月6日 |
Target.10 | 帰って来た標的 | 宮崎惇 | 小澤俊介 | 西澤晋 | 町谷俊輔 | 西澤晋 楊柄吉 | ロッキー・ブラウン(声 - 斉藤志郎) | バグシイ“ビッグ”ガボール(声 - 池田勝) | 5 | 6月13日 |
Target.11 | デッド・アングル | 工藤かずや | 小澤俊介 | 前園文夫 | 高田昌宏 | 鈴木信一 | ロバート・セメッカ(声 - 島香裕) スコット・エリスン(声 - 仲木隆司) | バイール・マハダ | 66 | 6月20日 |
Target.12 | TOUCH DOWN | 外浦吾郎 | 扇澤延男 | 川越淳 | 渡辺裕二 | トム・ハットン(声 - 星野貴紀) | ライオネル・ブルー(声 - 山口太郎) | 40 | 6月27日 | |
Target.13 | クロスアングル | 熊坂俊太郎 | 扇澤延男 | 前園文夫 | 加藤顕 | 原敦彦 倉川英揚 | ?? | 武器商人ビショップ | 93 | 7月4日 |
Target.14 | 落日の死影 | 外浦吾郎 | 岡芳郎 | 大原実 | 三浦陽 | 渋谷一彦 | ?? | 毒兵器工場の施設、関係者、すべての証拠品 | 31 | 7月11日 |
Target.15 | 海へ向かうエバ | 宮崎惇・ 沖吾郎 | 大川俊道 | 奈須川充 | 高山秀樹 | 柳瀬穣二 | ニューヨークのマフィア | エバ・クルーグマン(声 - 田中敦子) | 21 | 7月18日 |
Target.16 | 死臭の聖者 | 国分康一 | 小澤俊介 | 亀井隆 | 町谷俊輔 | 西澤晋 | 刑事 | ミハイル(声 - 池田秀一) | 112 | 7月25日 |
Target.17 | 残光 | 北鏡太 | 扇澤延男 | 福富博 | 鈴木信一 | ?? | ゴメス | 15 | 8月1日 | |
Target.18 | スタインベック三世 | 牧戸次郎 | 津村美智子 | 前園文夫 | 高田昌宏 | 倉川英揚 原敦彦 | リチャード(声 - 麦人) | スタインベック三世(声 - 伊藤昌一) | 68 | 8月8日 |
Target.19 | 硝子の要塞 | 夏緑 | 今石千秋 | 大原実 | 三浦陽 | 渋谷一彦 | イギリス情報部の捜査官 | ウォルトン(声 - 野島昭生) J・J(声 - 家中宏) | 130 | 8月15日 |
Target.20 | メランコリー・夏 | 小池一雄 | 扇澤延男 | 福富博 | 町谷俊輔 | 竹中重治 | ヒューム(声 - 堀勝之祐) | アーノルド・グラストン(声 - 津田英三) | 3 | 8月22日 |
Target.21 | ガリンペイロ | 北鏡太 | 小澤俊介 | 西澤晋 | 鈴木健一 | 西澤晋 | マリオ(声 - 小形満) | ファルカン(声 - 乃村健次)とその一味 公安 | 49 | 8月29日 |
Target.22 | インディアン・サマー | K・元美津 | 大川俊道 | 亀井隆 | 鈴木信一 | 鈴木信一 松田芳明 | ウイリー・デカーロ | バート・ウォルシュ保安官(声 - 若本規夫 | 85 | 9月5日 |
Target.23 | ジェット・ストリーム | K・元美津 | 柏原寛司 | 杉山正樹 | 高田昌宏 | 倉川英揚 原敦彦 | ヒューム | 航空機ハイジャッカー4名 | 19 | 9月12日 |
Target.24 | サンタ・アナ | 安達謙太郎 | 梶原阿貴 | 大原実 | 加藤顕 | 本沢拓海 | ブリギッダ(声 - 深見梨加) | ディック・カルタバ | 76 | 9月19日 |
Target.25 | フロリダ・チェイス | 夏緑 | 岡芳郎 | 大久保富彦 | 橋本三郎 | 川口弘明 | マガリス・アルメーダ(声 - 土井美加) | ホセ・カンポス(声 - 屋良有作) | 138 | 9月26日 |
Target.26 | 冷血キャサリン | 国分康一 | 岡芳郎 | 西澤晋 | 鈴木健一 | 西澤晋 | ヒューム キャサリン・マッコール(声 - 本田貴子) | パメラ(声 - 高乃麗) | 110 | 10月3日 |
Target.27 | フィアレス | 新井たかし | 安部陽子 | 亀井隆 | 鈴木信一 | - | イギーリ・ソルベノ(声 - 玄田哲章 | 139 | 10月10日 | |
Target.28 | 白夜は愛のうめき | 小池一雄 | 本川耕平 | 杉山正樹 | 倉川英揚 | 松田芳明 倉川英揚 | ?? | マフィアの男 | 2 | 10月17日 |
Target.29 | 配役 | 大滝良平 | 今石千秋 | 飯島正勝 | 石踊宏 | 渋谷一彦 | ジーン・バーバラ(声 - 甲斐田裕子) | ポール・ドミニク(声 - 花輪英司) | 30 | 10月24日 |
Target.30 | ラブはナイフ | 森幸太郎 | 江連祐一 | 大久保富彦 | 橋本三郎 | 細川修平 | ?? | ウォーレン・コール(声 - 上別府仁資) | 6 | 10月31日 |
Target.31 | ANGRY WAVES | K・元美津 | 野坂直代 | 西澤晋 | 殿勝秀樹 | 村松尚雄 | フラナガン | シャドウ(声 - 大川透) ボンバー(声 - 堀本等) ルイ(声 - 佐久田修) ボブ(声 - 斉藤次郎) | 13 | 11月7日 |
Target.32 | 殺意の交差 | 小池一雄 | 村川康敏 | 杉山正樹 | 鈴木信一 | ジョナサン・アーブ(声 - 柴田秀勝) | ブラウン(声 - 茂木優) | 5 | 11月14日 | |
Target.33 | 誇り高き葡萄酒 | 犬丸らん | 輿水泰弘 | 亀井隆 | 倉川英揚 | 松田芳明 倉川英揚 | ジャン・シャルル・アルベール(声 - 大木民夫) | ワイン「ロマネ・モン・リュイザン」のボトル | 94 | 11月21日 |
Target.34 | 殺人劇の夜 | 氷室勲 | 藤岡一紀 | 福冨博 | 石踊宏 | 大沢翔真 | ジャンセン(声 - 藤城裕士) | クランプ(声 - 金尾哲夫) | 145 | 11月28日 |
Target.35 | 血統の掟 | 工藤かずや | 國岡直人 | 橋本三郎 | 柳孝相 細川修平 | ギデオン・デ・グレイ(声 - 平野稔) | ギルフィ(競走馬) | 70 | 12月5日 | |
Target.36 | 死に絶えた盛装 | K・元美津 | 植村沙羅 | 西澤晋 | 殿勝秀樹 | 西澤晋 | デル・ファルト(声 - 上田敏也) | バン・シュルツ | 33 | 12月12日 |
Target.37 | クリスマス・24アワーズ | K・元美津 | 輿水泰弘 | 飯島正勝 | 鈴木信一 | "ビッグ・アンディ"のシンジケート | トミー・ナバロ(声 - 渡部猛) | 52 | 12月19日 | |
Target.38 | 少女サラ | 夏緑 | 海東清作 | 石踊宏 | 倉川英揚 | 松田芳明 倉川英揚 | エディス(声 - 兵藤まこ) | カルナック(声 - 根本泰彦) | 132 | 12月26日 |
Target.39 | アッシュ最良の日 | ながいみちのり | 梶原阿貴 | 大原実 | 石踊宏 | 渋谷一彦 | コールマン(声 - 稲垣隆史) | ヒューイット(声 - 石田圭祐) | 108 | 2009年 1月9日 |
Target.40 | 鬼畜の宴 | 外浦吾郎 | 金子遊 | 橋本三郎 | 細川修平 川口弘明 | スパルタカス(声 - 銀河万丈) | インゲマル・ペテンセン(声 - 富田耕生) ガブリエル・ロスマクドナルド(声 - 塚田正昭) | 38 | 1月16日 | |
Target.41 | ペチコートレーンの夜霧 | K・元美津 | 津村美智子 | 西澤晋 | - | - | 48 | 1月23日 | ||
Target.42 | 大きな口の湖上 | K・元美津 | 藤岡一紀 | 杉山正樹 | 鈴木信一 | CIA局員(声 - 佐々木省三) | ジョセフ・D・マッコード(声 - 斎藤士郎) | 32 | 1月30日 | |
Target.43 | 空白の依頼;原題は『バスク・空白の依頼』 | 横溝邦彦 | 植村沙羅 | 亀井隆 | 大賀俊二 | 松田芳明 | 老神父(声 - 高桑満) | ヴァーノン神父(声 - 宮本充) | 105 | 2月6日 |
Target.44 | ロックフォードの野望 | 工藤かずや | 竹田佑輔 | 石踊宏 | 本沢拓海 | ザメック(声 - 土師孝也) 黄疆孫(声 - 西川幾雄) | シャリム・クライン デビッド・ロックフォード(声 - 森功至) | 63 | 2月13日 | |
Target.45 | 36000秒分の1秒 | 横溝邦彦 | 海東清作 | 荻原露光 | 菅原浩喜 | 老人(声 - 永井一郎) | カルロンテ | 111 | 2月20日 | |
Target.46 | 世紀末ハリウッド | テーラ平良 | 桃井史郎 | 杉山正樹 | 西澤晋 | ロイ(声 - 樋浦勉) | ハリウッド映画の巨大組織、DIA | 120 | 2月27日 | |
Target.47 | 夜は消えず | 沖吾郎 | 町谷俊輔 | 杉山正樹 | 前園文夫 | 鈴木信一 | - | - | 25 | 3月6日 |
Target.48 | 黒い瞳 EBONY EYES | きただたくみ | 扇澤延男 | 石踊宏 | 渋谷一彦 | マフィアのシンジケート上層部 | トーマス・グレビッグ(声 - 中田譲治) | 55 | 3月13日 | |
Target.49 | 装甲兵SDR2 | 平良隆久 | 大川俊道 | 竹内一義 | - | SDR2 | 148 | 3月20日 | ||
Target.50 | 天使と悪魔の“腕” | 木村睡蓮 | 柏原寛司 | 大原実 | 大賀俊二 | 本沢拓海 | スタンツ(声 - 後藤哲夫) | サミュエル・ビューリー・ワサン(声 - 井上和彦) | 110 | 3月27日 |
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 2008年4月11日 - 2009年3月27日 | 金曜 25:23 - 25:53 | テレビ東京系列 | 製作局 |
大阪府 | テレビ大阪 | 2008年4月12日 - 2009年3月28日 | 土曜 25:30 - 26:00 | ||
日本全域 | BSジャパン | 2008年4月13日 - 2009年3月29日 | 日曜 24:30 - 25:00 | BSデジタル放送 | 視聴者への注意テロップ表示あり |
福岡県 | TVQ九州放送 | 2008年4月14日 - 2009年3月30日 | 月曜 26:23 - 26:53 | テレビ東京系列 | |
岡山県・ 香川県 | テレビせとうち | 2008年4月15日 - 2009年3月31日 | 火曜 25:28 - 25:58 | ||
北海道 | テレビ北海道 | 2008年4月16日 - 2009年4月1日 | 水曜 26:50 - 27:20 | ||
愛知県 | テレビ愛知 | 2008年4月17日 - 2009年4月2日 | 木曜 26:58 - 27:28 | ||
和歌山県 | テレビ和歌山 | 2008年4月20日 - 2009年4月19日 | 日曜 22:54 - 23:24 | 独立局 | |
三重県 | 三重テレビ | 2008年4月21日 - 2009年4月6日 | 月曜 25:00 - 25:30 | 提供クレジット部分差し替えあり | |
奈良県 | 奈良テレビ | 月曜 25:30 - 26:00 | |||
日本全域 | AT-X | 2008年5月1日 - 2009年4月9日 | 木曜 10:00 - 10:30 | CS放送 | リピート放送あり 第4話より日中の放送では視聴 年齢制限がかかっている |
キッズステーション | 2008年8月4日 - 2009年7月20日 | 月曜 24:00 - 24:30 | リピート放送あり 第4話は放送上の都合により未放送 | ||
福島県 | テレビユー福島 | 2008年10月2日 - 2009年10月15日 | 木曜 25:29 - 25:58 | TBS系列 | 視聴者への注意テロップの表示は無し |
熊本県 | テレビ熊本 | 2008年11月3日 - 2009年3月30日 2009年7月6日 - 2010年2月15日 | 月曜 25:55 - 26:25 月曜 26:00 - 26:30 | フジテレビ系列 | 20話で休止 7月より21話から再開 |
東京都 | TOKYO MX | 2013年4月2日 - 2014年3月11日 | 火曜 25:00 - 25:30 | 独立局 | 12月最終週のみ同月30日(12月31日 未明)24:30 - 25:00に放送 |
日本全域 | ファミリー劇場 | 2021年6月15日 - 2021年月9月14日 | 火曜 22:00 - 24:00 | CS放送 | 4話連続放送 規制、注意テロップ表示共になし[注 20] 8月10日は夏休み特別番組編成で休止 最終週は2話連続で放送 |
ゴルゴ13ベストセレクション | |||||
関東広域圏 | テレビ東京 | 2009年4月5日 - 9月27日 | 日曜 22:54 - 23:24 | テレビ東京系列 | 製作局、字幕放送 |
北海道 | テレビ北海道 | 同時ネット、字幕放送 | |||
愛知県 | テレビ愛知 | ||||
大阪府 | テレビ大阪 | ||||
岡山県・ 香川県 | テレビせとうち | ||||
福岡県 | TVQ九州放送 |
1990年、リイド社より 全10巻のVHSビデオとして発売された。これはアニメではなく、原作に着色したもの(ただし、吹き出しや擬音などはカットされている)を画面に映し出し、そこに声優が声を充てる、というもので、絵は動かないが、衝撃のシーンで左右に揺らすなどの効果を与える程度の演出が行われ、セリフ・効果音も入っている。2000年10月から12月ごろ、日曜日深夜に「観る漫画」というコンセプトでよみうりテレビで放送され、後にBS日テレやファミリー劇場でも放送された。なお、「3.アラスカ工作員」の話では「アラスカ工作員」+「「鎮魂歌に牙を」の前半分」で、「4.鎮魂歌に牙を」では「「鎮魂歌に牙を」の後半分」+「リオの葬送」、「5.ラ・カルナバル」は「ナチス鉤十字章は錆びず」+「ラ・カルナバル」で構成されている。
このシリーズは、2001年に新作が追加され、VHSのビデオカセット全5巻で再発売された。1巻に3エピソード分が収録されている。
(なお、ROOM No.909 は、こちらのシリーズでは未収録となっている)
2011年に小学館から全3巻の単行本が刊行された。時代背景を小説発表時と同時代にしていたり、原作にはなかったキャラクターの設定も付け加えられている。いずれも、船戸与一が外浦吾朗名義で脚本を執筆した作品を、自らノベライズしている。
1977年5月[58]にNHK-FMにて『ステレオ劇画「ゴルゴ13」』として放送[59]。1979年にフィリップス・レコードからLP盤として発売された[58](規格品番:22PG-1)。
1994年に「VIRTUAL SOUND MOVIE ゴルゴ13」と銘打たれたドラマCDが発売される。原作ではなかったシーンも追加されている。ニッポン放送開局40周年の企画としてリリースされた。スピーカーの外側からも音が聞こえるような「Qサウンド」という録音方式が使われている。音楽はボブ佐久間、演出はニッポン放送の曽我部哲弥、ゴルゴ13の声は津嘉山正種、ナレーションは野際陽子、CD2枚組、詳細な解説つき。
収録は以下の4話。
公認本で原作のコマが引用されている本
いわゆる「謎本」に属する本であるため、原作のコマが引用されていない。
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