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北海道旅客鉄道の鉄道路線 ウィキペディアから
室蘭本線(むろらんほんせん)は、北海道山越郡長万部町の長万部駅から、室蘭市、苫小牧市等を経て岩見沢市の岩見沢駅を結ぶ本線と、室蘭市の東室蘭駅から室蘭駅までを結ぶ支線からなる北海道旅客鉄道(JR北海道)の鉄道路線(幹線)である。
室蘭本線 | |||
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基本情報 | |||
国 | 日本 | ||
所在地 | 北海道 | ||
種類 | 普通鉄道(在来線・幹線) | ||
起点 |
長万部駅(本線) 東室蘭駅(支線) | ||
終点 |
岩見沢駅(本線) 室蘭駅(支線) | ||
駅数 |
49駅[注釈 1] (旅客駅:47駅、貨物駅:2駅) 信号場:1か所 | ||
電報略号 | ムロホセ[1] | ||
路線記号 |
○H(長万部 - 沼ノ端間) ○M(輪西 - 室蘭間) ○K(追分駅) ○A(岩見沢駅) 路線記号については当該記事も参照 | ||
開業 |
1892年8月1日(北海道炭礦鉄道) 1923年12月10日(官設鉄道長輪線) | ||
国有化 | 1906年10月1日 | ||
全通 | 1928年9月10日 | ||
民営化 | 1987年4月1日 | ||
所有者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) | ||
運営者 |
北海道旅客鉄道(JR北海道) (全線 第一種鉄道事業者) 日本貨物鉄道(JR貨物) (長万部 - 岩見沢間 第二種鉄道事業者) | ||
車両基地 | 苫小牧運転所・日高線運輸営業所 | ||
使用車両 | 使用車両の節を参照 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 |
211.0 km(長万部 - 岩見沢間) 7.0 km(東室蘭 - 室蘭間) | ||
軌間 | 1,067 mm | ||
線路数 |
複線(長万部 - 洞爺間、有珠 - 長和間、稀府 - 三川間、由仁 - 栗山間、東室蘭 - 室蘭間) 単線(上記以外) | ||
電化区間 |
室蘭 - 東室蘭 - 沼ノ端間 上記以外非電化 | ||
電化方式 |
交流20,000 V・50 Hz 架空電車線方式 | ||
閉塞方式 | 自動閉塞式(CTC・PRC) | ||
保安装置 |
ATS-DN(東室蘭 - 沼ノ端間) ATS-SN(上記以外) | ||
最高速度 |
120 km/h(長万部 - 沼ノ端間) 95 km/h(東室蘭 - 室蘭間) 85 km/h(沼ノ端 - 岩見沢間) | ||
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停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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長万部駅と岩見沢駅の両端で函館本線と接続している路線であり、長万部駅 - 苫小牧駅間では海沿いを、苫小牧駅 - 岩見沢駅間では内陸部を走る。
現在、全線を通して運転される旅客列車は無い。長万部駅から千歳線と接続する沼ノ端駅までの間は札幌駅発着の特急列車が多く経由する区間となっており、札幌市と函館市とを結ぶ動脈の一部となっている。このうち室蘭駅 - 東室蘭駅 - 沼ノ端駅間は交流電化されている。一方、沼ノ端駅 - 岩見沢駅は優等列車の運転が無く、ローカル輸送が中心となっている。日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車は支線を除く全線で運転されている。
線内の白老駅 - 沼ノ端駅間 28.736 km の区間は日本最長の鉄道直線区間である(分岐器付帯曲線などがあり、同区間で軌道が直線とは限らない)。
歴史的には北海道炭礦鉄道によって建設され、鉄道国有法により国有化された室蘭 - 岩見沢間と、その後国有鉄道長輪線(おさわせん・ちょうりんせん)[注釈 2][7]として建設された長万部 - 東室蘭間に分かれる。
1928年(昭和3年)9月10日に現在のルートが全通すると[8]、樺太への連絡のために運行されていた急行列車が、従来の函館本線・札幌駅経由から、速達性を優先して札幌を通らず当路線を経由するルートに変更された[8]。9年後の1937年(昭和12年)6月に従来の函館本線経由に戻されたものの、その歴史的経緯から長万部駅 - 岩見沢駅間には1958年(昭和33年)まで、当路線と函館本線の間で運賃計算上の経路特定区間が設定されていた(函館本線経由でも当路線経由で運賃を計算)。
また、1950年代後半に函館本線小樽経由に代わって室蘭・千歳線を経由する優等列車が増加したことから、1961年に長万部 - 札幌または苗穂間で室蘭・千歳線を経由する優等列車に乗車する際、途中下車しない限り運賃は小樽経由で計算する列車特定区間となり、その後経路特定区間になったが、1994年3月にこの特例は廃止された。
1960年(昭和35年)から15年計画で行なわれた蒸気運転全廃に向けた動力近代化計画では、室蘭本線岩見沢 - 沼ノ端間および非電化区間としては特急・貨物列車の本数が多い東室蘭 - 長万部間も電化計画に含まれていたが、石炭輸送衰退の影響で函館本線新函館北斗(旧:渡島大野) - 長万部間と共に2016年現在でも実現していない。
室蘭本線では、複線化と同時に勾配緩和や急曲線緩和目的で別線建設により路線変更や複線化が行われた区間が存在する。旧路線の路盤や廃トンネルは、現在線を走行中の列車車窓から目視確認できるものも多い。この節では、大規模なものについて記述する。
長万部駅 - 東室蘭駅 - 苫小牧駅・沼ノ端駅間では、函館からの函館本線、札幌への千歳線とともに、函館駅 - 札幌駅間を結ぶ幹線ルートとして多くの特急列車や本州直通の貨物列車が運転されている。この区間と千歳線は一体的にダイヤが組まれており、本来千歳線は札幌市の白石駅が起点であるが、苫小牧方面を「上り」としている。また、函館本線の長万部駅 - 小樽駅間の通称「山線」に対する呼称として「海線」と呼ばれることがある。
電化区間の末端となる東室蘭駅 - 室蘭駅間では、札幌への特急「すずらん」が各駅に停車する。
そのほか、苗穂工場への検査のため電化・非電化区間を通し、ディーゼル機関車の牽引による函館地区に配置されている電車の回送列車も運転されている。
当線は長万部駅 - 東室蘭駅間と沼ノ端駅 - 岩見沢駅間が非電化であり、また当線に接続する幹線鉄道も札幌都市圏以外は非電化路線がほとんどであるため、当線を含む道内の貨物列車は海峡線及び道南いさりび鉄道線を除きすべてDF200形およびDD51形ディーゼル機関車が牽引する。DD51形の定期運用は2014年(平成26年)4月1日で終了した。なお、当線の貨物駅はすべて電化区間上にあるが、貨物駅構内は着発線を含めすべて非電化である。
おおむね、「長万部駅 - 東室蘭駅間」・「東室蘭駅 - 室蘭駅間」・「東室蘭駅 - 苫小牧駅間」・「苫小牧駅 - 岩見沢駅間」に運行系統が分かれている。全線を直通する普通列車は存在しない。
長万部駅 - 東室蘭駅間では、この区間を直通する列車のほか、豊浦駅・伊達紋別駅で東室蘭方面へ折り返す区間列車がある。小幌駅は通過する列車がある。一部の列車は東室蘭駅で進行方向を変え、室蘭駅まで運行される。朝の下り2本(長万部発苫小牧行き、豊浦発登別行き)のみ東室蘭以東へ直通する。普通列車はワンマン運転を行っている。この区間は普通列車の本数が極めて少なく(特に長万部駅 - 豊浦駅間)、 特急の運行が多い。1980年(昭和55年)の沼ノ端駅 - 室蘭駅間の電化以降も非電化で、一部区間で単線のままである。
室蘭駅 - 東室蘭駅間では、この区間のみの列車もあるが、登別方面の直通列車が多数乗り入れるほか、一部の列車は東室蘭駅で進行方向を変えて伊達紋別方面と直通する。また特急「すずらん」(過去には急行「ちとせ」)がこの区間では各駅に停車し、区間列車を補完している。普通列車の一部はH100形気動車を使用しているが、大半の列車で737系電車が充当される。
東室蘭駅 - 苫小牧駅間では、この区間を直通する列車のほか、登別駅で東室蘭方面へ折り返す区間列車や、萩野駅・糸井駅で苫小牧方面へ折り返す区間列車がある。苫小牧駅を越えて運行される列車は、千歳線直通の札幌駅発着列車が1往復あるほか、糸井駅発着の1往復が追分方面へ直通する。このほか、2024年(令和6年)3月16日のダイヤ改正より、千歳駅発着列車が新たに設定された[報道 15]。
2012年(平成24年)10月26日までは、苫小牧駅発着の東室蘭・室蘭方面の普通列車は大半が電車(711系)での運行であったが、翌27日のダイヤ改正で気動車列車に置き換えとなり、東室蘭駅 - 室蘭駅間の特急形車両を使用したものを除くと苫小牧駅 - 室蘭駅間の普通列車はすべて気動車によるワンマン運転となった[報道 16][注釈 6]。このため電化設備を有しているにもかかわらず、特急「すずらん」を除いて気動車による運転が長らく続いた。
2023年(令和5年)5月20日より、同日の時刻修正から苫小牧駅 - 室蘭駅間の普通列車において737系が導入され、電車による普通列車の運行が復活した[報道 17]。従前の711系とは異なり、ワンマン運転にも対応している[報道 17]。
苫小牧駅 - 岩見沢駅間は、かつては内陸部の産炭地から太平洋岸の港まで石炭を運び出すための路線として重要視されており、運炭列車のために重軌条化された複線区間であった。石炭産業が衰退してからは、札幌を通らないことや、栗山駅で接続していた夕張鉄道の廃線に伴い、普通列車のみの運転であり[注釈 7]、沼ノ端駅以東では3時間以上間隔の開く時間帯もある。沼ノ端駅で千歳線と直通する列車をのぞき、ワンマン運転である。その一方で、本州・道南方面と道北・道東方面を結ぶ貨物列車や貸切列車は、距離を短縮しつつ運行本数の多い札幌圏を避けられるルートとしてこの区間を活用している。また、一時期は観光シーズンに札幌駅 - 富良野駅を結ぶ臨時列車が新千歳空港駅利用者の便を図り、南千歳駅 -(石勝線)- 追分駅 - 岩見沢駅という経路で運行されたこともあった。戦前においては、一時期、函館駅と稚内駅を結ぶ急行列車(樺太連絡の使命があった)が函館本線経由ではなく、長万部駅から岩見沢駅まで室蘭本線経由で運行されたこともある。2021年1月、この区間を介して新千歳空港駅 - 旭川駅に特急列車を運行する構想を、新千歳空港を運営する北海道エアポートとともに検討している事が報じられた[新聞 15]。
この区間では、1975年(昭和50年)12月14日に国鉄最後の蒸気機関車牽引による定期旅客列車(室蘭発岩見沢行き、225列車)が運行された。牽引機には鉄道博物館に収蔵されているC57形135号機が充当された。
大部分が複線のままであるが、栗山駅 - 栗丘駅間は1990年(平成2年)4月に下り線のある栗山トンネルの明かり区間の一部が上部の法面と共に崩落したため、そのまま廃止、単線化された。踏切などでレールが撤去されているが、大半は道床・レールともにそのまま残されている。現在使われている新栗山トンネルは、下り線とやや離れた位置に、上り線用の単線トンネルとして1969年(昭和44年)に開通したものである。
志文駅 - 岩見沢駅間は、開通当初からの距離の短い線路(旧旅客線)と、旧・岩見沢操車場を通る1961年(昭和36年)に完成した距離の長い貨物線が、それぞれ双方向運転が可能な単線として併存していた(単線並列区間)。旧旅客線は志文駅からまっすぐ北上して岩見沢駅近傍で旧国道12号(4条通、現道道6号区間)と踏切で交差していたため、同国道及び市内道路交通のボトルネックとなっていた。一方旧貨物線は、志文駅から一旦北西方向へ向きを変え、函館本線上幌向駅近くまで広がっていた操車場の南西端へ向かっていたため岩見沢市街外側の農地を通っており、かつ、国道12号を立体交差で越えていた。市街地の分断解消と市内交通の円滑化を図る目的で、休止中の貨物線を1994年(平成6年)11月に復活のうえ旅客線に転用、本来の線路(旧旅客線)は廃止され、再び単線となった。廃線跡の一部は室蘭本線跡地緑地となっている。
長万部駅 - 東室蘭駅 - 苫小牧駅 - 岩見沢駅間および室蘭駅 - 東室蘭駅間で運用される気動車及び電車のみワンマン運転対応。
区間ごとの輸送密度は以下の通り。
苫小牧駅 - 沼ノ端駅間については、実質的に一体化した運用を行っている千歳線(沼ノ端駅 - 白石駅間)と総合して計算したデータが発表されている。
また、2014年(平成26年)度は室蘭駅 - 東室蘭駅間と東室蘭駅 - 苫小牧駅間をそれぞれ別々に計算したデータが公表されたが[報道 21]、2015年(平成27年)度は室蘭駅 - 東室蘭駅 - 苫小牧駅間を総合したデータが公表された[報道 22]。
年度 | 輸送密度(人/日) | 備考 | 出典 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
長万部駅 - 東室蘭駅間 |
室蘭駅 - 苫小牧駅間 | 苫小牧駅 - 沼ノ端駅 - 白石駅間 |
沼ノ端駅 - 岩見沢駅間 | ||||
室蘭駅 - 東室蘭駅間 |
東室蘭駅 - 苫小牧駅間 | ||||||
1975年(昭和50年)度 | 「千歳線#輸送密度」を参照 | 2,508 | [報道 23] | ||||
1980年(昭和55年)度 | 1,838 | ||||||
1985年(昭和60年)度 | 1,463 | ||||||
1987年(昭和62年)度 | 1,629 | ||||||
1988年(昭和63年)度 | 1,489 | ||||||
1989年(平成元年)度 | 1,444 | ||||||
1990年(平成 | 2年)度1,543 | ||||||
1991年(平成 | 3年)度1,499 | ||||||
1992年(平成 | 4年)度1,353 | ||||||
1993年(平成 | 5年)度1,320 | ||||||
1994年(平成 | 6年)度1,223 | ||||||
1995年(平成 | 7年)度1,111 | ||||||
1996年(平成 | 8年)度987 | ||||||
1997年(平成 | 9年)度878 | ||||||
1998年(平成10年)度 | 827 | ||||||
1999年(平成11年)度 | 737 | ||||||
2000年(平成12年)度 | 670 | ||||||
2001年(平成13年)度 | 674 | ||||||
2002年(平成14年)度 | 626 | ||||||
2003年(平成15年)度 | 629 | ||||||
2004年(平成16年)度 | 626 | ||||||
2005年(平成17年)度 | 595 | ||||||
2006年(平成18年)度 | 661 | ||||||
2007年(平成19年)度 | 613 | ||||||
2008年(平成20年)度 | 590 | ||||||
2009年(平成21年)度 | 576 | ||||||
2010年(平成22年)度 | 570 | ||||||
2011年(平成13年)度 | 540 | ||||||
2012年(平成24年)度 | 557 | ||||||
2013年(平成25年)度 | 532 | ||||||
2014年(平成26年)度 | 5,022 | 1,342 | 7,736 | 516 | [報道 23][報道 24] | ||
2015年(平成27年)度 | 5,106 | 1,366 | 7,983 | 500 | [報道 23][報道 25] | ||
7,270 | |||||||
2016年(平成28年)度 | 5,424 | 7,161 | 477 | 台風10号による影響を除くため、9 - 12月を除いた数値 | [報道 23][報道 26] | ||
5,279 | 7,067 | 484 | 9 - 12月を含む数値 | ||||
2017年(平成29年)度 | 4,858 | 6,850 | 439 | 同年度分より集計方法見直し[注釈 8] | [報道 27] | ||
2018年(平成30年)度 | 4,804 | 6,764 | 412 | [報道 28] | |||
2019年(令和元年)度 | 4,466 | 6,310 | 388 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大の影響等により、前年度比減少 | [報道 29] | ||
2020年(令和 | 2年)度1,924 | 3,166 | 305 | COVID-19の影響により、前年度比大幅減少 | [報道 30] | ||
2021年(令和 | 3年)度2,197 | 3,467 | 300 | [報道 31] | |||
2022年(令和 | 4年)度3,551 | 5,026 | 326 | [報道 32] | |||
2023年(令和 | 5年)度3,927 | 5,743 | 325 | [報道 33] |
区間ごとの収支(営業収益、営業費用、営業損益)と営業係数は以下の通り。いずれも管理費を含めた金額である[報道 21]。▲はマイナスを意味する。
苫小牧駅 - 沼ノ端駅間については、札幌圏各線[注釈 9]と合算したデータのみが公表されている(千歳線#収支・営業係数を参照)。前述の輸送密度とは異なり、苫小牧駅 - 沼ノ端駅 - 白石駅間のみの収支・営業係数は公表されていない。
2014年(平成26年)度は室蘭駅 - 東室蘭駅間と東室蘭駅 - 苫小牧駅間をそれぞれ別々に計算したデータが公表されたが[報道 21]、2015年(平成27年)度は室蘭駅 - 東室蘭駅 - 苫小牧駅間を総合したデータが公表された[報道 22]。
年度 | 収支(百万円) | 営業係数 (円) |
備考 | 出典 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
営業収益 | 営業費用 | 営業損益 | ||||
2014年(平成26年)度 | 2,836 | 3,833 | ▲997 | 135 | [報道 21] | |
2015年(平成27年)度 | 2,969 | 3,414 | ▲444 | 115 | [報道 22] | |
2016年(平成28年)度 | 3,068 | 4,383 | ▲1,315 | 143 | [報道 34] | |
2017年(平成29年)度 | 3,016 | 4,615 | ▲1,599 | 153 | 同年度分より集計方法見直し[注釈 8] | [報道 27] |
2018年(平成30年)度 | 2,931 | 4,575 | ▲1,645 | 156 | [報道 28] | |
2019年(令和元年)度 | 2,809 | 4,567 | ▲1,757 | 163 | [報道 29] | |
2020年(令和 | 2年)度1,248 | 4,158 | ▲2,910 | 333 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による営業収益減少に伴い、前年度比拡大 | [報道 30] |
2021年(令和 | 3年)度1,396 | 4,182 | ▲2,786 | 300 | [報道 31] | |
2022年(令和 | 4年)度2,130 | 4,514 | ▲2,383 | 212 | [報道 32] | |
2023年(令和 | 5年)度2,559 | 4,592 | ▲2,033 | 179 | [報道 33] |
年度 | 区間 | 収支(百万円) | 営業係数 (円) |
備考 | 出典 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
営業収益 | 営業費用 | 営業損益 | |||||
2014年(平成26年)度 | 室蘭駅 - 東室蘭駅間 | 91 | 404 | ▲313 | 445 | [報道 21][報道 22] | |
東室蘭駅 - 苫小牧駅間 | 3,113 | 4,769 | ▲1,656 | 153 | |||
全体 | 3,204 | 5,173 | ▲1,969 | 161 | |||
2015年(平成27年)度 | 3,338 | 5,221 | ▲1,882 | 156 | [報道 22] | ||
2016年(平成28年)度 | 3,388 | 6,218 | ▲2,830 | 184 | [報道 34] | ||
2017年(平成29年)度 | 3,428 | 5,799 | ▲2,371 | 169 | 同年度分より集計方法見直し[注釈 8] | [報道 27] | |
2018年(平成30年)度 | 3,342 | 5,816 | ▲2,474 | 174 | [報道 28] | ||
2019年(令和元年)度 | 3,243 | 5,991 | ▲2,748 | 185 | [報道 29] | ||
2020年(令和 | 2年)度1,607 | 5,328 | ▲3,721 | 332 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による営業収益減少に伴い、前年度比拡大 | [報道 30] | |
2021年(令和 | 3年)度1,761 | 5,161 | ▲3,400 | 293 | [報道 31] | ||
2022年(令和 | 4年)度2,574 | 5,371 | ▲2,797 | 209 | [報道 32] | ||
2023年(令和 | 5年)度3,134 | 5,767 | ▲2,633 | 184 | [報道 33] |
年度 | 収支(百万円) | 営業係数 (円) |
備考 | 出典 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
営業収益 | 営業費用 | 営業損益 | ||||
2014年(平成26年)度 | 124 | 1,255 | ▲1,130 | 1,011 | [報道 21] | |
2015年(平成27年)度 | 129 | 1,246 | ▲1,117 | 965 | [報道 22] | |
2016年(平成28年)度 | 122 | 1,390 | ▲1,267 | 1,137 | [報道 34] | |
2017年(平成29年)度 | 123 | 1,357 | ▲1,233 | 1,101 | 同年度分より集計方法見直し[注釈 8] | [報道 27] |
2018年(平成30年)度 | 117 | 1,346 | ▲1,228 | 1,146 | [報道 28] | |
2019年(令和元年)度 | 121 | 1,228 | ▲1,108 | 1,017 | [報道 29] | |
2020年(令和 | 2年)度90 | 1,251 | ▲1,161 | 1,396 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による営業収益減少に伴い、前年度比拡大 | [報道 30] |
2021年(令和 | 3年)度91 | 1,174 | ▲1,082 | 1,287 | [報道 31] | |
2022年(令和 | 4年)度100 | 1,170 | ▲1,069 | 1,166 | [報道 32] | |
2023年(令和 | 5年)度100 | 1,191 | ▲1,090 | 1,189 | [報道 33] |
2016年(平成28年)11月18日、JR北海道は厳しい経営状況を理由に「自社単独で維持することが困難な路線」として、10路線13区間を発表した[報道 35]。室蘭本線のうち、沼ノ端駅 - 長万部駅間、東室蘭駅 - 室蘭駅間はJR北海道単独で維持が可能としている。一方、岩見沢駅 - 沼ノ端駅間は『自社単独では老朽土木構造物の更新を含め「安全な鉄道サービス」を持続的に維持するための費用を確保できない線区』とされ[報道 35]、今後は経費節減や運賃値上げ、利用促進策、上下分離方式への転換などを軸に沿線自治体と協議する予定である[報道 36]。
駅番号 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線・備考 | 線路 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駅間 | 累計 | |||||||
H47 | 長万部駅 | - | 0.0 | 北海道旅客鉄道:■■函館本線 | ∥ | 渡島管内 | 山越郡 長万部町 | |
H46 | 静狩駅 | 10.6 | 10.6 | ∥ | ||||
H45 | 小幌駅▽ | 6.9 | 17.5 | ∥ | 胆振管内 | 虻田郡 | 豊浦町 | |
H44 | 礼文駅 | 6.1 | 23.6 | ∥ | ||||
H43 | 大岸駅 | 4.1 | 27.7 | ∥ | ||||
H42 | 豊浦駅 | 8.4 | 36.1 | ∥ | ||||
H41 | 洞爺駅 | 5.4 | 41.5 | ∨ | 洞爺湖町 | |||
北入江信号場 | - | 44.5 | ◇ | |||||
H40 | 有珠駅 | 5.1 | 46.6 | ∧ | 伊達市 | |||
H39 | 長和駅 | 4.9 | 51.5 | ∨ | ||||
H38 | 伊達紋別駅 | 3.0 | 54.5 | ◇ | ||||
H37 | 北舟岡駅 | 2.9 | 57.4 | ◇ | ||||
H36 | 稀府駅 | 3.2 | 60.6 | ∧ | ||||
H35 | 黄金駅 | 4.5 | 65.1 | ∥ | ||||
H34 | 崎守駅 | 2.2 | 67.3 | ∥ | 室蘭市 | |||
(貨)陣屋町駅 | 2.4 | 69.7 | ∥ | |||||
H33 | 本輪西駅◆ | 3.0 | 72.7 | ∥ | ||||
H32 | 東室蘭駅 | 4.5 | 77.2 | 北海道旅客鉄道:■室蘭本線(支線・室蘭方面) | ∥ |
駅番号 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線・備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|
駅間 | 累計 | ||||
H32 | 東室蘭駅 | - | 77.2 | 北海道旅客鉄道:■室蘭本線(支線・室蘭方面) | 室蘭市 |
(貨)東室蘭駅 | 1.0 | 78.2 | |||
H31 | 鷲別駅 | 0.9 | 79.1 | 登別市 | |
H30 | 幌別駅 | 7.7 | 86.8 | ||
H29 | 富浦駅 | 5.5 | 92.3 | ||
H28 | 登別駅 | 2.4 | 94.7 | ||
H27 | 虎杖浜駅 | 3.4 | 98.1 | 白老郡 白老町 | |
H26 | 竹浦駅 | 4.8 | 102.9 | ||
H25 | 北吉原駅 | 2.8 | 105.7 | ||
H24 | 萩野駅◇ | 2.1 | 107.8 | ||
H23 | 白老駅 (ウポポイ 民族共生象徴空間前) |
5.8 | 113.6 | ||
H22 | 社台駅 | 5.5 | 119.1 | ||
H21 | 錦岡駅 | 6.3 | 125.4 | 苫小牧市 | |
H20 | 糸井駅 | 5.2 | 130.6 | ||
H19 | 青葉駅 | 2.2 | 132.8 | ||
H18 | 苫小牧駅 | 2.4 | 135.2 | 北海道旅客鉄道:日高本線 |
電化方式 | 駅番号 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線・備考 | 線路 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駅間 | 累計 | ||||||||
※ | H18 | 苫小牧駅 | - | 135.2 | 北海道旅客鉄道:日高本線 | ∥ | 胆振管内 | 苫小牧市 | |
(貨)苫小牧貨物駅 | 3.4 | 138.6 | (日高本線との施設上の分岐駅) | ∥ | |||||
H17 | 沼ノ端駅 | 5.4 | 144.0 | 北海道旅客鉄道:■千歳線[* 1] | ∥ | ||||
非電化 | 遠浅駅 | 8.9 | 152.9 | ∥ | 勇払郡 安平町 | ||||
早来駅 | 5.4 | 158.3 | ∥ | ||||||
安平駅 | 5.7 | 164.0 | ∥ | ||||||
K15 | 追分駅 | 6.8 | 170.8 | 北海道旅客鉄道:■石勝線 | ∥ | ||||
三川駅 | 8.0 | 178.8 | ∨ | 空知管内 | 夕張郡 | 由仁町 | |||
古山駅 | 3.4 | 182.2 | ◇ | ||||||
由仁駅 | 4.2 | 186.4 | ∧ | ||||||
栗山駅 | 5.1 | 191.5 | ∨ | 栗山町 | |||||
栗丘駅 | 4.2 | 195.7 | | | 岩見沢市 | |||||
栗沢駅 | 3.9 | 199.6 | | | ||||||
志文駅 | 4.3 | 203.9 | ◇ | ||||||
※ | A13 | 岩見沢駅 | 7.1 | 211.0 | 北海道旅客鉄道:■函館本線 | ∧ |
廃止区間内にあったものを除く。括弧内は長万部駅からの営業キロ。
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