東室蘭駅

北海道室蘭市にある北海道旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅 ウィキペディアから

東室蘭駅map

東室蘭駅(ひがしむろらんえき)は、北海道室蘭市にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)室蘭本線である。駅番号H32

概要 東室蘭駅, 所在地 ...
東室蘭駅
Thumb
東口(2009年9月)
ひがしむろらん
Higashi-Muroran
Thumb
所在地 北海道室蘭市東町2丁目29
北緯42度20分55.77秒 東経141度1分31.56秒
駅番号 H32
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
電報略号 ヒム[1]
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
1,833人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1892年明治25年)8月1日[2]
乗入路線 2 路線
所属路線 室蘭本線(本線)
キロ程 77.2 km(長万部起点)
H33 本輪西 (4.5 km)
(1.9 km) 鷲別 H31
所属路線 室蘭本線(支線)
キロ程 0.0 km(東室蘭起点)
(2.3 km) 輪西 M33
備考
テンプレートを表示
閉じる
Thumb
西口(2010年6月)

JR北海道の駅は東町2丁目[1][5]、JR貨物の駅は日の出町1丁目にある。国鉄時代における事務管理コードは▲130313[5][6]

概要

長万部駅 - 岩見沢駅間を結ぶ室蘭本線の本線・当駅から室蘭駅へ向かう支線(通称:室蘭支線)の分岐駅となっており、特急北斗」「すずらん」を含めた全ての旅客列車が停車する。駅西口側には室蘭運輸所がある。

室蘭本線は当駅以東の沼ノ端駅までの区間および室蘭支線全線が交流電化されているが、当駅より長万部駅方面は非電化となっている。

歴史

要約
視点
Thumb
1976年(昭和51年)の東室蘭駅と周囲約1 km範囲。左下の下が支線の室蘭方面、中が鷲別機関区輪西派出向け側線と新日鉄室蘭製鉄所及び日鐵セメント向け専用線、上が本線の伊達紋別方面。右上は東室蘭操車場の一端。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

当駅が初代の「室蘭駅」であったが、1897年(明治30年)に現在の室蘭駅までの延伸に伴い「輪西」に改称。1928年昭和3年)に現在の「輪西駅」が新設されたことで「東輪西」に再度改称されたが、1931年(昭和6年)に現在の駅名に三度目の改称[11]。室蘭市の東に位置することによる命名である[11]

改称の理由として、一説には「東輪西」の発音が「ひがしわにし(東は西)」と聞こえて紛らわしいためとも言われている[1][10]

駅構造

島式ホーム2面4線・下りのみの通過線を有する橋上駅。のりばは2番から5番まであり、東側から番号が振られている。1番線は欠番。2・3番線はホームが短く、主に東室蘭駅で折り返す・優等列車を待避する普通列車が使用し、特急「すずらん」は全てこのホームを使用する。4・5番線はホーム長が長く、主に特急列車が使用する。4番のりばに函館方面の列車が発着し、5番線に札幌方面の列車が発着する。ただし普通列車はこの限りではない。車両がホームから留置線に入る際には、引き上げ線スイッチバックをする必要がある。

終日社員配置駅。みどりの窓口自動券売機指定席券売機[4]話せる券売機[4]自動改札機Kitaca非対応)を設置している。改札口は東口・西口を結ぶ自由通路に面しており、改札横に待合室がある。また、駅舎には室蘭市役所蘭東支所(えきがるセンター)やジェイアール北海道レンタリース東室蘭営業所(駅レンタカー)を併設している。駅の東西を結ぶ自由通路は2007年平成19年)に完成し、名称は公募によって「わたれーる」に決まった。エレベーターエスカレーターを設置し、通路は幅員8 mとなったほか、休憩スペースを設置した。2008年(平成20年)には北洋銀行駅ナカBANK」を設置した。

のりば

さらに見る 番線, 路線 ...
番線路線方向行先
2 室蘭本線 上り 室蘭方面
3 上り 室蘭方面
下り 苫小牧札幌方面
4 上り 長万部函館方面
5 下り 苫小牧・札幌方面
閉じる

(出典:JR北海道:駅の情報検索

利用状況

「室蘭市統計書」によると、近年の年度別乗車人員の推移は以下のとおりである。

さらに見る 年度, 乗車人員 (千人) ...
年度 乗車人員
(千人)
乗車人員
(一日平均)
出典
2011年(平成23年) 775 2,117 [24]
2012年(平成24年) 767 2,101
2013年(平成25年) 716 1,962
2014年(平成26年) 654 1,792
2015年(平成27年) 668 1,825
2016年(平成28年) 702 1,923 [25]
2017年(平成29年) 708 1,940
2018年(平成30年) 708 1,940 [26]
2019年(令和元年) 669 1,833
閉じる

駅弁

2017年ごろまでは、主な駅弁として下記を販売していた[27]

駅周辺

西口側の中島町、東口側の東町とも室蘭市の商業集積地区であり、西口は北海道道1081号東室蘭停車場線(東通り)の起点になっている[28]

東口

西口

バス路線

西口、東口双方にバス乗り場があり、道南バスの市内路線、郊外路線が発着する。運行拠点となっている東町ターミナルも東口から徒歩圏にある。

貨物駅

要約
視点
概要 東室蘭駅, 所在地 ...
東室蘭駅
ひがしむろらん
Higashi-Muroran
東室蘭 (1.0 km)
(0.9 km) 鷲別
所在地 北海道室蘭市日の出町1丁目
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 室蘭本線
キロ程 78.2 km(長万部起点)
電報略号 ヒムソ
開業年月日 1892年明治25年)8月1日
備考 貨物専用駅
テンプレートを表示
閉じる
Thumb
1976年の東室蘭操車場と周囲約1 km範囲。左下が東室蘭駅方面。右端の水色屋根の長い建家が室蘭中央卸売市場で、操車場との間に専用線が敷かれている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

日本貨物鉄道(JR貨物)東室蘭駅駅は、旅客駅の東側にある。通称は東室蘭操車場、東室蘭貨物駅など。1面2線のコンテナホーム(全長は約400 m)、着発線5本、仕分線数本を有する。コンテナホームの北側に接するコンテナ荷役線も着発線となっており、着発線荷役方式(E&S方式)を採用している。コンテナホームの南側に接する荷役線は側線である。また、輪西側には輪西車両所があり、東室蘭駅から線路が伸びている。構内の入換作業は、DE10形ディーゼル機関車が担当している。かつては旅客駅東口の南側に貨物設備を設置していたが、1996年平成8年)10月に旧・東室蘭操車場跡地に移転し、着発線荷役方式を導入した[14]。この際、ホーム面積が2倍になった[14]日本製鉄室蘭製鉄所への専用鉄道があり、鉄鋼製品などを輸送していた(現在は普通列車の引き上げ線として使用している)。また、日鉄セメントへも専用鉄道が伸びており、セメント発送を行っていた。その他、操車場から分岐し室蘭市中央卸売市場(現在の室蘭市公設地方卸売市場)へと続く室蘭市長が保有する専用線もあった。

取扱貨物

東室蘭駅はコンテナ貨物と臨時の車扱貨物の取扱駅である。コンテナ貨物はJR規格の12フィートコンテナのみを取り扱っている。取扱品は砂糖農産物が多い。産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、それらが入ったコンテナの取り扱いが可能である。

貨物列車

高速貨物列車は上り列車(長万部方面)が1日12本停車し、うち当駅終着が2本ある。行先は隅田川駅東京貨物ターミナル駅名古屋貨物ターミナル駅吹田貨物ターミナル駅百済貨物ターミナル駅などがある。上り臨時列車や当駅始発の札幌貨物ターミナル駅行き下り列車も1日1本設定されている[30]専用貨物列車の発着駅となっているが現在は当駅で荷役作業を行う貨車はなく、輪西車両所で検査を受ける貨車を回送するために設定されている。

利用状況

「室蘭市統計書」によると、貨物輸送実績の推移は以下のとおりである。

さらに見る 年度, 年間貨物トン数 ...
年度 年間貨物トン数
発送 到着 出典
2011年(平成23年) 99,261 46,163 [24]
2012年(平成24年) 104,341 50,681
2013年(平成25年) 101,235 57,040
2014年(平成26年) 98,670 60,845
2015年(平成27年) 94,815 65,840
2016年(平成28年) 91,921 48,007 [25]
2017年(平成29年) 87,865 47,655
2018年(平成30年) 89,316 50,410 [26]
2019年(令和元年) 87,055 48,727
閉じる

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線(本線)
本輪西駅 (H33) - 東室蘭駅 (H32) - (貨)東室蘭駅 - 鷲別駅 (H31)
室蘭本線(支線)
輪西駅 (M33) - 東室蘭駅 (H32)

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.