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日本のアミューズメント施設運営会社 ウィキペディアから
株式会社GENDA GiGO Entertainment(ジェンダギーゴエンタテインメント[注 1]、英: GENDA GiGO Entertainment Inc.)は、アミューズメント施設(ゲームセンター)などを運営する日本の企業。株式会社GENDAの完全子会社。かつてはセガサミーグループの一員であった。
本社が入居する東京汐留ビルディング | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒105-7317 東京都港区汐留1丁目9番1号 東京汐留ビルディング17階 |
設立 |
2004年(平成16年)4月1日 (株式会社セガ ビーリンク) |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 4010801014318 |
事業内容 |
アミューズメント施設の企画・運営 飲食店施設の企画・運営 ミニロケ事業 |
代表者 | 代表取締役社長 二宮一浩 |
資本金 | 5000万円 |
発行済株式総数 | 17,872株 |
売上高 |
428億3500万円 (2023年1月期)[1] |
営業利益 |
39億400万円 (2023年1月期)[1] |
経常利益 |
37億8000万円 (2023年1月期)[1] |
純利益 |
35億3600万円 (2023年1月期)[1] |
純資産 |
90億9600万円 (2023年1月31日現在)[1] |
総資産 |
262億4200万円 (2023年1月31日現在)[1] |
決算期 | 1月31日 |
主要株主 | GENDA 100% |
主要子会社 | 台灣奇恭股份有限公司 100% |
関係する人物 | 上野聖(取締役会長) |
外部リンク |
www |
特記事項:2022年1月28日に現社名へ商号変更。 |
本稿では2005年4月から2012年9月までにおける株式会社セガ直営時代のアミューズメント施設運営事業についても述べる。
アミューズメント施設(ゲームセンター)を運営している企業では、2020年現在イオンファンタジー、バンダイナムコアミューズメントに次いで業界3位[2]。この他にもアーケードゲーム機のレンタル業務も担当している。
2004年4月にセガの子会社として株式会社セガ ビーリンクを設立し、当初は株式会社セガ アミューズメントからダーツバー「Bee」、「BeeRUSH」、「KABURA」の運営を移管した上でを展開していた[3]。セガ アミューズメント自体はセガ ビーリンク設立後もゲームセンターを中心に運営していたが、2005年4月に株式会社サミー・アミューズメントサービス共々セガに吸収合併されて再度セガ直営となった[4]。
2012年10月に、セガからアミューズメント事業を吸収分割し[5]、セガの子会社であった株式会社AGスクエアを吸収合併したと同時に株式会社セガ エンタテインメントに変更し、セガ及びAGスクエアのアミューズメント施設事業を継承した。
親会社であるセガホールディングスは2016年1月29日に、2014年5月から実施しているセガサミーグループの構造改革の一環として同年3月1日付でセガ エンタテインメントの会社分割を実施し、設立時からの事業であるダイニングダーツバー事業、ダーツアクセサリー等の販売事業を承継会社である株式会社ビーリンクへ吸収分割することを発表。同年3月1日にダイニングダーツバー事業、ダーツアクセサリー等の販売事業をビーリンクへ吸収分割したと同時に、「Bee」、「BeeRUSH」、「KABURA」の運営はビーリンクへ移管された[6]。これにより、セガ エンタテインメントはゲームセンター事業並びにアーケードゲーム機のレンタル業務、「KidsBee」の運営に特化することになると同時に、セガサミーグループにおけるダーツ事業を行う企業は、2016年4月以降ダーツライブとハイブクリエーションの2社となる。
セガサミーホールディングスは2020年11月4日、新型コロナウイルスにより、2020年3月期において約9億円の最終赤字となったことや、2021年3月期第一四半期において約27億円の赤字[2]を計上したことなどから、セガグループが保有する株式の内85.1%をGENDAへ同年12月30日付で譲渡することを発表。セガグループが保有していたセガ エンタテインメント株式85.1%は2020年12月30日付でGENDAへ0円で譲渡され[注 2]、セガ エンタテインメントはGENDAの連結子会社となったと同時に[7][8][9][10][11][12][13]、商号を株式会社GENDA SEGA Entertainmentへ変更した[14]。株式譲渡の前日である12月29日にはセガとの間で、ALL.Netを2025年12月31日まで独立第三者間取引(セガと各オペレーター間の取引[注 3])により低廉な取引条件でALL.Netを利用可能とする契約を締結した[15]。セガサミーホールディングスは、株式譲渡の他にも、セガ直営時代の2008年から2009年にかけて実施した大量閉店などの選択肢も検討していたが、最終的にセガ エンタテインメント株式のGENDAへの一部譲渡となった[7][16]。里見治紀セガサミーホールディングス社長は同年11月6日に「セガサミーグループがこのまま店舗を所有し続けたとしても、将来的に大幅な店舗の削減を実施しなければならない」とコメントした[2]。セガグループ(2021年4月以降はセガ)は残り14.9%の株式を保有する他、GENDA SEGA Entertainmentはセガサミーグループからセガブランドの貸与を受けるため、店舗名は従来通り維持される[2][11][17]。
これに伴いセガサミーグループは、セガ直営時代の1965年から55年間続けてきた日本国内におけるアミューズメント施設運営事業から撤退したと同時に、セガ エンタテインメントはセガサミーグループから離脱した[11][18]。セガグループはセガ エンタテインメント株式のGENDAへの一部譲渡に関連して、構造改革費用として33億4800万円の特別損失を計上した他[16]、GENDA SEGA Entertainmentの2021年3月期においても、セガアミューズメント施設事業部とAGスクエアとの統合後では最大となる、約23億円の営業赤字並びに約126億円の最終赤字を計上した[13][19]。主要アーケードゲームメーカー系の企業でアミューズメント施設事業から撤退した企業は、2002年に運営子会社であったケイエイオー全株式をアムリードへ譲渡して撤退したコナミ(後のコナミホールディングス、アーケードゲーム事業は2016年11月にコナミアミューズメントへ移管)に次いで、セガグループが2社目となった。
2021年12月1日付で、台湾の現地法人である台灣聚思怡股份有限公司(株式会社GSE台湾)が、セガの台湾法人であるSEGA AMUSEMENTS TAIWAN LTD.から台湾におけるアミューズメント施設事業を譲受した[20]。SEGA AMUSEMENTS TAIWAN LTD.が運営していた3店舗(PLUS SEGA林口三井、SEGA WORLD大江、CLUB SEGA老虎城)は、台灣聚思怡股份有限公司への運営移管後も、日本国内と同様にセガブランドを継続して使用する[21][22]。
2022年1月28日付で、セガが保有していた株式14.9%をGENDAが取得してGENDAの完全子会社となったと同時に、商号を株式会社GENDA GiGO Entertainmentに変更した[23][24]。全店舗の屋号も2022年3月9日に「セガ池袋」から「GiGO池袋1号館」へ変更するのを皮切りに、1年半かけて順次「セガ」から「GiGO」への変更を行い[24][25][26]、「GiGO」への変更は2023年6月までに完了した。GENDAの片岡尚会長は自身のTwitterにて「GiGO」への屋号変更について触れ、「まず池袋、秋葉原、新宿から屋号変更を行い、順次全国において屋号変更を行う」「店舗名はGiGO○○とする」とコメントした[27]。商号変更後の2022年2月25日に「セガワールド静岡」(静活ボウリングビル)跡地のビル「ARTIE」にオープンした「セガ静岡」は、土地所有者である静活との契約上でセガブランドとして開業したが、GENDA GiGO Entertainmentは「当社はセガワールド静岡閉店時点で、静活とARTIEに入居する契約を締結しており、セガも承知している」「セガ静岡もGiGOブランドへの変更対象となる」とコメントした[28][29]。「セガ静岡」はセガブランドとしては最後の出店となったと同時に、「セガ静岡」自体も同年11月18日に「GiGO静岡」へ店舗名が変更された[30]。決算期を変更した初年度である2022年1月期は、費用を削減するなどした結果、約23億円の最終黒字となった[13]。
セガとの資本関係解消後は、M&Aや新規事業の開始などを行っており、2022年1月31日付で、「宝島」「あそびのひろば」を運営している株式会社宝島の全株式を取得し、宝島を完全子会社化したが[13][31][32][33]、同年5月1日付で宝島を吸収合併した[34]。これにより、GENDAグループが展開するアミューズメント施設は200店舗を超える事になった。同年5月には自社ブランドによるプライズ「GiGO PRIZE(ギーゴプライズ)」を立ち上げ、同年6月から展開を開始した[35]。同年9月26日には、茨城県を地盤とする株式会社エービスがら、アミューズメント施設運営事業を吸収分割により譲受した[36]。2023年12月26日には、東北地方を地盤とする株式会社ワイ・ケーコーポレーションから、アミューズメント施設運営事業を吸収分割により譲受した他[37][38]、2024年2月1日付でプレビの株式の82.45%を取得した上で、プレビを子会社化したが[39]、プレビは同年4月26日にGENDA GiGO Entertainmentの100%子会社となった後、同年6月1日付でGENDA GiGO Entertainmentに吸収合併された[40][41][42]。
GENDA GiGO Entertainmentは民事再生手続中のスガイディノスの民事再生スポンサーに名乗りを上げ、GENDAの片岡尚会長は2022年6月7日に自身のTwitterにてスガイディノスの民事再生スポンサーに名乗りを上げた事を公表した[43]。7社による競争入札の結果[44]、GENDA GiGO Entertainmentはスガイディノスとの民事再生スポンサーにおける交渉権を獲得。2022年7月25日にスガイディノスと事業譲渡契約を締結した[45][46][47]。GENDA GiGO Entertainmentによるスガイディノスの再生スキームは、最初に新会社である株式会社ディノスシネマを設立する[48]。同年10月1日付でゲームセンター、ボウリング事業をGENDA GiGO Entertainmentが譲受し、映画館事業も同年10月1日付でディノスシネマがそれぞれ譲受する。10月1日付でシネマサンシャインを運営する佐々木興業の子会社である佐々木総合管理へディノスシネマの株式の85.1%を譲渡し、2社で共同運営するというスキームとなる[45][46][47][48]。GENDA GiGO Entertainmentは、「ディノスパーク」「でぃのぱ!」で展開していたゲームセンター11店舗、ボウリング場である「ディノスボウル」5店舗、「THE GOLF BAR ナイスショット」1店舗の17店舗を同年10月1日付でスガイディノスから譲受した。スガイディノスから譲受した17店舗は、GENDA GiGO Entertainment直轄による運営となった。スガイディノスから譲受した店舗では、スガイディノスが行っていたサービスは維持される他、SDエンターテイメント運営時代から行っていた「ハッピー雪ミク祭り」も、北海道内のGENDA GiGO Entertainment店舗限定で継続する[49]。
店舗情報はGENDAの完全子会社化後も、セガ製品情報サイトにもGENDA GiGO Entertainmentの公式サイトへリンクする形で掲載されていたが、2023年にセガ製品情報サイトからGENDA GiGO Entertainmentの公式サイトへのリンクは削除された。なお、宝島(イオンスタイル新浦安を除く)から譲受したゲームセンターに関しては、「GiGO」へのブランド変更は行わず、店舗名は維持されている。北海道に所在する宝島函館店とスガイディノスから譲受したディノスパーク10店舗、ディノスボウル5店舗、エービスから譲受した「AMジャムジャム」3店舗の計19店舗は、2023年9月23日に「ディノスパーク苫小牧」「ディノスボウル苫小牧」から「GiGOイオンモール苫小牧」「GiGOイオンモール苫小牧」へ変更したのを皮切りに、同年12月までの間にかけて順次「ディノス」「AMジャムジャム」から「GiGO」へのブランド変更を実施した[50][51][52][53]。
かつては店舗形態により複数のブランドを使い分けて展開していた。2010年代以降出店の店舗は店舗形態によらず「セガ」ブランドに統一されており、既存店舗についても改装と同時にセガブランドに順次変更していた。2022年1月にGENDAの完全子会社となったのに伴い、同年3月以降は店名に「セガ」を冠している店舗が順次「GiGO」ブランドへ転換された[24][25][26]。エービスから譲受した店舗は2023年11月に「アミューズメントジャムジャム」ブランドから、スガイディノスから譲受した店舗は2023年9月から12月までにかけて「ディノス」ブランドから、ワイ・ケーコーポレーションから譲受した店舗は2024年4月に「SUPER NOVA」ブランドからそれぞれ「GiGO」ブランドへ変更された[50][69]。2022年10月にエービスとスガイディノスからアミューズメント施設運営事業を譲受して以降は、展開している店舗は「GiGOグループのお店」と総称している。GiGOグループは、店舗形態を都市型店舗・ショッピングセンター型店舗・ロードサイド型店舗に区分しており、各店舗形態に合わせた店舗運営を行っている[15]。
なお、山梨県[注 4]・奈良県・和歌山県の3県には店舗は存在しない。
大阪市阿倍野区にある「GiGOあべのアポロ 3F」は、1972年7月のあべのアポロ開業と同時に「アポロベガス」として開業した店舗であり、GENDA GiGO Entertainmentが運営している店舗では最古参の店舗である。また、セガ・エンタープライゼス時代から運営している店舗でもある。なお、あべのアポロ4階にある「GiGOあべのアポロ 4F」は、2022年11月にGiGOへの転換と同時に増設開業した店舗である[71][72]。
Pontaポイントサービスは、当初は首都圏の3店舗で開始したが、2013年7月1日からは全国でのサービスとなった(一部店舗や宝島・エービス・スガイディノスから移管された店舗は除く)[54][73]。電子マネー対応店舗は、2018年8月現在で70店舗に拡大している。ディノスボウルにおいて利用可能であったSDバリューカードのポイント利用や会員割引に関しては、2023年3月31日を以って終了した[74]。
劇場名 | 所在地 | 併設施設 | 開館日 | 規模 | 備考 |
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シネマサンライズ | 茨城県日立市 | SEA MARK SQUARE | 2020年3月19日 | 1スクリーン 352席 | [注 5] |
利用できる電子マネーは店舗によって異なる[83]。
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