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表形式にまとめられ、メディア上で公開されているテレビ・ラジオの放送予定 ウィキペディアから
番組表(ばんぐみひょう)ないしは(放送)番組時刻表((ほうそう)ばんぐみじこくひょう)[1]とは、放送番組にまつわる情報を記録した表のこと。放送事業者が番組の組み立て(編成)のために用いるものと、一般視聴者向けのガイドとしてのものの2種を指す。後者は新聞・雑誌・インターネットなどに掲載される。
日本では放送の番組表をタイムテーブルと呼ぶことがあるが、これは日本独自の言葉の用法(和製英語)である[注釈 1]。また、日本の新聞の番組表(番組欄)は、「ラジオ・テレビ欄」を略し、「ラテ欄」と呼ばれている。
番組表には、主に以下の情報が記載される。
日本を例に取ると、1つの媒体あたりの掲載期間には、次のようなものがある。
放送局自身の発信では、自局の放送のみの掲載となる。
視聴文化は国によって違いがある。日本ではキー局を軸に全国一律に番組配信が行われ、視聴者が視聴したい番組を、新聞の番組表などによって決定する文化がある[2]。日本では番組情報は限られたメディアでしか掲載することが認められていない[2]。
一方、アメリカではケーブルテレビが発達しているため圧倒的に多チャンネルであり、さらにテレビなどを通じたVOD(ビデオオンデマンド)やオンライン動画配信も発達している[2]。そのため多チャンネルに対応した統合的なガイダンスツールが普及しており、5500万世帯が単一画面EPG、2700万人がオンライン・ガイダンス・ウェブサイトを利用している[2]。また米国ジェムスター社の調査によるとアメリカでは事前に視聴番組を決定することよりも、当日の視聴時に視聴番組を決定する人が多い[2]。その背景にはアメリカでは番組のレコメンデーションに制約がなくオープンであることがある[2]。そのため日本のようにキー局を軸に全国一律に番組配信が行われ、新聞のラテ欄などでその番組情報が提供され視聴番組を決定する文化とは様相が異なる[2]。
新聞・雑誌で手に入れにくい番組表は、放送局が公表する番組表を手に入れることによって解決する。例えば、遠方にあるラジオ放送局の電波を、性能の良いアンテナと受信機で受信する場合は、放送局が公表する番組表が便利である。ウェブで検索するときの検索語は、「基本番組表」または「タイムテーブル」が良いが、この検索語だけだとたくさん検索結果が出てきてしまうので、この2つのうち1つの語を入力し、そのあとにスペースを一つ入れて、放送局を表す言葉を続けて入力し、検索すると良い。
ラジオ放送局自身が広報のためにパンフレット形式で発行する番組表=「タイムテーブル」においては、話題を仕掛けたい曲のタイトルを(「ヘヴィー・ローテーション」として)掲載する場合がある。
この節では、日本における番組表の実態(放送局における編成、新聞などの一般向け媒体での掲載事例)について述べる。表記法については番組表の表記法の項目において後述する。
日本では、放送局によって、特別な番組編成を反映しない1週間分の番組表=「基本番組表」を公表する例が多い。基本番組表には、番組の名前、開始・終了時刻のほか、番組のレギュラースポンサーの名前、レギュラー出演者などの情報が記載される。放送分によって異なる情報(ゲスト出演者など)は基本番組表には記載されない。特別番組や番組内容の変更などがあれば、基本番組表に記載された予定は当然変更される。
放送業務の日付管理は番組表に基づく。ほとんどの局では、0時00分を番組表上の日付境界とせず、多くは翌日5時00分を日付の境界とし、そこから翌日の放送としている。この「日替わり時刻」を境に主調整室で翌日の送出プログラムに切り替える「日替わり処理」を行う。このため、番組表では「0時00分 - 5時00分」ではなく「24時00分 - 29時00分」の時刻表記が使われることがある[3][注釈 5]。
テレビ放送黎明期までは、技術的な制約で生放送主体だった事情から、番組表通りに番組が開始・終了することがまれで、遅れて始まり、遅く終わることがしばしばだった。プロ野球中継などの延長放送は、このかつての傾向の名残りである。放送番組審議会の設置が義務付けられるようになった1959年以降、各局では、テレビ番組の定時化を励行する風潮が強まり、NHKでは、毎時00分に放送されるニュースの時間を決して動かさずに、ラストシーンまで進まなかった前番組のドラマをそのまま打ち切るなどの「荒療治[4]」に取り組んでいた。この路線をやや柔軟化させたのがNHK編成部長の坂本朝一で、日付は定かでないが、1959年か1960年ごろの巨人・阪神戦中継で、22時00分に放送すべきニュースを開始せずに、野球中継の延長を断行した(本来、NHKにおいて番組表の変更は、NHK会長の決裁を仰ぐ必要があったが、プロ野球中継の枠は基本番組表の編成に含まれていたため、編成部長の独断でできた)[4]。
日本の新聞の番組表(番組欄)は、「ラジオ・テレビ欄」を略し、「ラテ欄」と呼ばれている。限られた空間を利用して情報を提供するために、番組表には制作者(各番組のプロデューサーや編成部の担当者など[5])によるさまざまな工夫がなされている。
ラジオ試験放送期間中の1925年6月、東京毎夕新聞社によってラジオ番組紹介専門の新聞『日刊ラヂオ新聞』が創刊されたのが、新聞における番組表掲載の端緒である[6][7]。
一般紙における番組表掲載は、同年11月、読売新聞が別刷りの『よみうりラヂオ版』を設けたのが最初であると見られている[6][7]。その後都新聞、二六新報が追随し、遅れて1931年、東京朝日新聞、東京日日新聞、時事新報が別刷り番組表の発行を開始した[6]。この当時は放送局がNHK(東京中央放送局)しかなく、番組表は一般の記事と同じ縦書きのレイアウトで書かれた。需要を奪われた『日刊ラヂオ新聞』は、1933年か1934年頃に廃刊したとみられている[7]。
読売の別刷りラジオ番組表は、当初は番組内容の解説、流れた楽曲の歌詞、評論なども掲載された[6]が、戦時色が濃くなるに従って内容が縮小していき、1941年頃に番組表のみの1ページ刷りとなった[7]。
新聞本体に組み込まれるようになった経緯ははっきりしないが、民間放送が本格的に開局するころには、横書き・時間別のタイムテーブルで掲載されるようになった。ラジオ放送初期の頃、民放局についてはは当該地区の終日の番組表以外に、それ以外の主要地域のラジオ局の夜の番組表を載せていた新聞もあった。また、「ニュース」の放送時間を、番組表内ではなく、別枠に掲載していた新聞もあった[8]。
テレビ欄が新聞にはじめて掲載されたのは1953年2月1日で、これを掲載した読売新聞ではスポーツ欄の片隅に番組表が組み込まれていた。このときはラジオが上でテレビ欄はその下に小さく記載される程度であった。テレビ開局当時の1950 - 1960年代も引き続いてラジオがメイン(フルサイズ)で、テレビは極小サイズ或いはハーフサイズというケースが多かった。テレビが本格普及し、各地に続々と開局していくと、テレビをメインにして、ラジオはハーフサイズとする傾向が増える。この頃、新聞社と資本関連がある放送局の番組表には末尾にスポンサーが書かれたものがあった[9]。
その後、番組表は時代に合わせて必要な情報を盛り込んでいく。カラー化した番組の少ない時代には番組表には「カラー」の表記がされ、逆にほとんどがカラー化されると「モノクロ」の表記がされた。ステレオ放送が少数だった時代にはそれを示す記号が付与された。
1966年、赤旗がラテ欄を最終ページに掲載し読者の利便を図ると一般紙各紙も追随。ラテ欄終面掲載は日本の一般紙等の標準形態となった。
紙面にカラー印刷を使えるようになってから、新聞社と提携している放送局の全番組や、その日の注目番組(主に番組表の外側に広告や紹介があり連動している[10])などの背景に目立つ色(ピンクや黄色など)を使用したり、スポーツ・映画(洋画と邦画で色を変えることも)・料理などジャンル別に塗り分ける試み(特にスポーツ新聞)も出てきた。
1990年代に入ると、衛星放送の本格スタートで、多くはテレビ面とラジオ面とに分けて掲載するようになる(一般に地上波テレビ面〔NHKと民放のうち在京キー局系衛星放送・WOWOWプライム含む〕は最終面、ラジオ面・独立系民放衛星放送〔WOWOWライブ、シネマやCSの一部を含む〕は紙面の中間に掲載されている。ただし地方紙では地上波とNHKのBSを最終面、在京キー局系を含む民放BS・CSを中間面に掲載するものもある)。なお2011年7月24日のデジタル完全移行(地上波の福島県・宮城県・岩手県は2012年3月31日まで延期)後は、一部地方紙を除き、在京キー系列の民放BSの番組表を地上波と同じ頁で掲載することが増えている。
録画予約を簡単にするための数字であるGコードは、日本では1992年から朝日新聞など一部の夕刊で掲載された。その後朝刊にも掲載し、徐々に普及していった。その後、電子番組表の普及によりGコードを用いた録画予約需要が薄れたことから(デジタル放送ではGコードが利用できない)、新聞及びテレビ情報誌ラテ欄へのGコード掲載は2011年7月23日付を最後に終了した(岩手・宮城・福島3県で購読されているものも含む)。これに伴い一部新聞はBSデジタル放送の番組欄を中面から最終面に移設している。これに先駆けて、日本経済新聞(大都市圏一部地域)、日刊スポーツ(関東首都圏のみ)では2009年(前者1月31日付、後者3月31日付)の早い段階で収録を終了したほか、同年10月1日付から、西部本部管轄となった産経新聞の「九州・山口特別版」や日刊スポーツ、サンケイスポーツなど一部を除くスポーツ新聞などではGコードを元から掲載していない新聞も多数存在している。
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
以前はテレビ・ラジオの番組表を1ページ一括で掲載していたが、近年は一部を除き、番組表を複数のページに分離している。一般的には最終面に地上波とNHK衛星放送(BS1・BSプレミアム)、WOWOWプライム(2011年7月23日までアナログ放送、7月24日 - 9月30日はデジタルメインチャンネル)との各番組表及び解説欄を、中面(第2テレビ・ラジオ面とも言われている)はラジオと衛星デジタル放送(NHKのBS1・BSプレミアムは番組内容が重複するため掲載していない。2000年12月1日から2002年2月28日までは読売新聞が衛星デジタル放送の番組表でNHKのBS1・BS2を掲載していた)を掲載している。
新聞休刊日や不該日とする日(指定されない場合は第2日曜日。ない月もある)は2日分の番組表を掲載する関係で中面見開きで掲載する。ただし以下のような例外がある。
新聞のテレビ欄は、左端からNHK総合、NHK Eテレ、地元民放の順になっているが、アナログ放送時代は関東1都6県と近畿2府4県では各新聞共チャンネル番号の若い順に並べて掲載された(過去には地方圏と同様に自社関連局をNHKの次もしくは左端に掲載していた時期もある)。
デジタル放送に移行してからこの順序が一部変更されている。
なお、独立テレビ局は最右端若しくは番組案内欄や第2テレビ面に掲載するのが通例である。例外をいくつか掲げると次のようになる。
新聞社と資本関係その他関連の深い放送局の番組に関しては、前述の掲載順序以外にも特別な扱いをすることがある。
チャンネル表記については、デジタル統合後は基本的に各局のデジタルIDキーの番号のみが掲載されるようになった(例:「1 NHKテレビ」「2 NHK Eテレ」「4 日本テレビ」「5 テレビ朝日」など)。デジタルでは衛星放送のごく一部を除いてサービスID(3桁のチャンネル番号)や物理チャンネルは非掲載となった。
アナログ時代は東京・大阪のキー局のように親チャンネルのみを大きく表示するパターン(それに加えデジタル放送への移行期間はそのチャンネルID番号=例:NHK総合は多くの地域で「デジタル1」、教育は全国共通で「デジタル2」=併記)と、地方局(独立局含む)の場合は親局と一部主要地域の中継局のチャンネルを併記(中継局の場合は小さめ、もしくは親局と同一サイズに)する場合とがある。例えば、大阪日日新聞、朝日新聞(大阪本社)の場合、サンテレビでは「阪神36(神戸親局。大阪地区でも視聴できることを考慮した)、姫路56、城崎56」と表記していた。
なお、BSに関しては新聞社資本に関係なく、左からチャンネルの若い順(先述の通りNHKのBS2波とWOWOWは最終面が一般的である)に掲載する。
毎日新聞は2008年6月にテレビ欄の文字を他紙に先駆けて大きい文字にした。その影響で西部本社版のNHK教育テレビの番組欄はハーフサイズ(福岡県など一部地域のみ)になったが、読者からの苦情が多かったことにより、NHK衛星2波とWOWOWのテレビ欄を小サイズにした上で元の形に戻した。
BSデジタルとは異なり、スカパー!は全国紙や一部の地方紙が自社と繋がりの深いチャンネルを下記の通りハーフサイズ或いは極小サイズで掲載しており、一部の地方紙では「ケーブルテレビ番組表」の一部として、地元のケーブル局で配信するチャンネルの番組表をクォーターか極小サイズで載せる場合がある。
同一県内であっても地元局の扱いが小さく、近隣県の放送局を大きく扱う新聞がある。
この節の加筆が望まれています。 |
読売新聞国際版、朝日新聞国際衛星版、日本経済新聞国際版、日刊スポーツ国際衛星版にも番組表が掲載されているが、いずれも東京本社で発行される東京都心向け最終版を衛星通信や海底ケーブルで電送してデータを配信するため、番組表は東京都内を基準としたものがそのまま掲載されている。
ほとんどのスポーツ新聞では現在ダブル1面になっており、最終面に番組表を掲載できないので、中面に掲載される。その他、スポーツ新聞では一部を除き宅配版ではテレビ番組表と解説記事を掲載しているのに対し、駅売店やコンビニエンスストアなど売店用に販売される新聞(即売版)では風俗記事に差し替えている関係でテレビ番組表のみを小スペースで掲載している(新聞社にもよるが夜間の番組のみを掲載している場合と全日の番組表を小サイズで掲載する場合とに分けられる)。
各都道府県単位で収録する局が異なる一般紙とは違い、スポーツ紙はその地域単位で番組表を掲載するため収録局が多く、放送局によってはハーフサイズまたは小サイズの掲載が多い。特異な例として、日刊スポーツの場合、大阪本社管轄の石川・福井県版(富山県は名古屋本社管轄のため除く)では関西の番組表とまとめて掲載している。
中日スポーツの福井県と滋賀県・京都府の一部で販売されている版の番組表は、次のように掲載されている。
この他、西日本スポーツの早版(福岡県以外の九州6県で販売。福岡市内でも一部コンビニで販売)ではNHK総合と出資上の関係からテレビ西日本のみフルサイズで、NHK Eテレとテレビ西日本以外の在福局を含めた九州各県の民放テレビ局はハーフサイズで掲載している。
スポーツニッポンの西部総局版の早版はNHK総合・Eテレだけをフルサイズで掲載し、在福局を含む九州・山口の民放テレビ局はハーフサイズでの掲載になっている。但し遅版(福岡県のみ)では在福民放局もフルサイズで掲載されている。
また、BSデジタル放送に関しても、一部はスターチャンネル1,2,3やWOWOW(プライム、ライブ、シネマ)の差し替えを除いた各局の番組表(NHK BS1、NHK BSプレミアムと民放系各局)を掲載することが一般的であるが、民放系列のものではサンケイスポーツの大阪版ではBSフジ、スポーツニッポンの大阪版ではBS-TBSと、それぞれ新聞親会社系列のBS放送のみしか収録していない場合もある。また、一部のスポーツ紙ではスポーツ専門のCSテレビ局(スカイ・A、GAORAなど)の番組を収録する場合もある。また、放送大学については、常時マルチを行う2018年10月1日以降、片方のチャンネル[注釈 15]しか掲載しない新聞がある。
また先述の通り、Gコードは日刊スポーツ(関東のみ)、サンケイスポーツ(東京・大阪)、中日スポーツ、東京中日スポーツ、道新スポーツのみに収録されていたが、それらは2011年7月のアナログ放送終了と同時にGコードの掲載も終了。ほかのスポーツ紙は親会社の一般紙がそれを掲載している間も多くは未収録で終わった。
ラジオの番組表に関しても、首都圏、近畿、中京地区の版ではほとんど掲載されているが、近年民放ラジオについては主に東名阪の主力中波ラジオと対象地域のFM放送に絞って掲載している傾向である。
また、他の地域では先述したように地域単位で番組表を掲載しており、収録されているテレビ局が多いことを配慮して中波局を省略しFM放送局だけ掲載するもの、或いはラジオ面そのものがないものもある。
夕刊専売の一部新聞でもラジオ欄そのものが省略されている(日刊ゲンダイなど)。
日本国内で販売されている英字新聞では、番組表は中面にある(最終面は通例、スポーツ記事となる)。二ヶ国語番組には「(B)」、ステレオ番組には「(S)」、ノンスクランブル番組には「(NS)」の記号を使う(この種の記号を四角や○で囲んだり白抜きにしたりする日本の習慣と異なり、括弧書きである)。映画で日本語字幕付きのものはその旨が書かれる。日本語以外の原語で放送されるもの(つまり二ヶ国語や日本語字幕付き)は太字を用いる場合が多い。Nや天のようなものでも記号化されずにNewsやWeatherと書かれる。
番組種別と番組タイトルだけ(多くはその一方だけ)が書かれ、出演者名は(番組名に織り込まれているもの以外は)表内には掲載しない。日本語による番組表で、出演者・映画の監督名・ドラマのサブタイトル・ワイドショーなどではコーナー名の類が字数の限り書かれるのと対照的である。番組種別を例示すると、Info Variety、Music、Cartoon、U.S.Movie、Korean TV Series、Samurai Dramaなど、また日本製の現代ドラマは単にDramaとされる。Gコードの記載はない。
英字新聞3紙の掲載局数を次に示す。分類は、各紙の紙面上の構成に従った。
インターナショナルプレス・スペイン語版(週刊紙)では、スカパー!332ch「TVEスペインチャンネル」の週間番組表を掲載していたが、2008年3月で終了した。
カイビガン(タガログ語・日本語併用、月刊紙)では、スカパー!787ch ウィンズ・フィリピノ・チャンネルの週間番組表を掲載している(番組表はタガログ語のみで記載)。
番組表データの新聞への配信は、東京ニュース通信社と日刊スポーツPRESS[注釈 16]が市場を2分している。
東京ニュース通信社が新聞向けに番組表情報の配信を開始したのは1973年(昭和48年)11月1日からのことで、対象は朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、東京新聞、日本経済新聞の一般紙5紙に限られた[11]。
1980年代ごろまでは、産経新聞大阪本社や読売新聞大阪本社などのように、独自の編集をした番組表を掲載した例があった。
番組表情報配信会社別の表記法の差異については番組表の表記法の項目において後述する。
新聞ではNHK総合テレビジョンは「NHKテレビ」の表記が多い(ただし、一部の新聞は「NHK総合」、または単に「NHK」とのみ表示)。一方、NHK教育テレビジョンは「NHK Eテレ」と新聞・テレビ雑誌・EPGも含めてほぼ統一されている。
関西圏では正式名称をそのまま掲載する新聞はなく、近畿広域圏局[注釈 17]の名称表記は新聞社により異なっている(主に使用される通称名は「MBSテレビ」・「ABCテレビ」・「カンテレ」・「読売テレビ」)。
中京圏でも正式名称をそのまま掲載する新聞はなく、中京広域圏局[注釈 18]の名称表記は新聞社により異なっている(主に使用される通称名は「CBCテレビ」・「東海テレビ」・「メ〜テレ」・「中京テレビ」)。
北海道新聞と全国紙の北海道版は全局略称のみ掲載(「HBC」・「STV」・「HTB」・「UHB」・「TVh」[注釈 19])。
岩手日報はIBC岩手放送が略称のみの掲載で、その他在盛民放局とNHKは通称名を掲載(「IBC」・「テレビ岩手」・「岩手めんこい」・「岩手朝日」・「NHK総合」・「NHK Eテレ」)。なお岩手県内で購読されている岩手日報以外の新聞(他の岩手地方紙及び全国&ブロック紙)はIBCが「IBCテレビ&IBCラジオ」と表記されている以外は正式局名をそのまま掲載している(ただし東奥日報とスポーツ報知北東北版のみIBCのテレビは「岩手放送」と表記)。
秋田魁新報と福島民報はテレビ欄こそ正式局名をそのまま表記しているが、番組解説欄は略称表記となっている(ABS・AKT・AAB・AFM、FTV・FCT・KFB・TUF。秋田魁新報のラジオ欄は「ABS」・「AFM」と略称のみで表記。福島民報のラジオ欄は正式局名をそのまま表記し、RFCは局ロゴをそのまま表記)。
河北新報のテレビ面はJNN系列局のうちラテ兼営2局は「TBCテレビ」及び「IBCテレビ」と表記し、JNN系TV単営局(ATV・TUY・TUF)とその他系列局は正式局名をそのまま表記している。但しテレビ番組解説欄における局名表記は下記の通称名及び略称を用いている。
なおラジオ欄はTBCとIBCが通称名表記(「TBCラジオ」及び「IBCラジオ」)となっている以外は正式局名をそのまま表記している。
福岡県の新聞は以下のとおり。
愛媛新聞など一部の新聞では、各県で最初に開局した放送局を中心に、正式局名が「○○放送」の局を「○○テレビ」と表記している。
データ放送による番組表の場合はARIB外字を使用してニュースの場合はN、天気予報は天、字幕放送は字と四角囲み文字で表記する。インターネット上の番組表の場合、画像が使用されている場合が多いが、画像を使わない場合、角かっこを使ってニュースは[N]、天気予報は[天]、字幕放送は[字]または[文]などとなっている。
その他の記号で新聞各社で使われるものを掲げる[注釈 20]。新聞社および時代によって、四角で囲んだり、○で囲んだり、白黒反転させたりの差異がある。情報誌ではさらに細分化した記号を用いている場合が多い。
記号 | Unicode文字 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
新 | 🈟 | 新番組 | ドラマなどの第1回であっても、その局にとって初放送ではない場合は新の記号は付けない。ただし、デジタル放送のEPGでは放送局によっては2回目以降の放送の場合でも新の記号が付く場合もある |
終 | 🈡 | 最終回 | 日本経済新聞では1990年代末頃まで完と表記していた |
再 | 🈞 | 再放送 | 過去にその地域で放送されたことがあっても、別の放送局での初放送では新の記号となることがある[注釈 21]。NHK以外の衛星放送では表記しないことが多い[注釈 22]。NHKの場合でも、「○○(番組名)・選」(アンコール放送の場合)と表記するか、もしくは再放送の旨を記載しないこともある[注釈 23]。 |
交 | 🈘 | 交通情報 | ラジオの場合 |
映 | 🈙 | 映画 | 原則として紙面の場合、3行以下で使用される |
手 | 🈐 | 手話 | 一部の局では表記しない場合がある |
声 | 🈤 | 声の出演 | 映画やアニメ番組などで使用 |
多 | 🈕 | 音声多重放送のうち、二ヶ国語放送・各種ステレオ放送以外を行っているもの (会場の自然音のみ、オーディオコメンタリー、解説など) | 読売新聞では副音声の副と表記。解説放送と区分けする場合がある(その項参照)。 |
字 | 🈑 | 字幕放送 | 一部の新聞では文字多重放送の文と表記。一部CS局では、文字多重放送ではなく画面に字幕スーパーを表示する番組でもこのマークを使用する場合がある |
CC | クローズドキャプション | ケーブルテレビのJ:COMマガジン番組表では、英語に限らず日本語などの切り替え式の字幕(字幕放送)を指す[12]。 | |
OP | オープンキャプション | J:COMマガジン番組表では、日本語以外のオリジナル言語の字幕スーパーなどを指す[12]。 | |
二 | 🈔 | 二ヶ国語放送 | 一部の新聞ではアラビア数字の2と表記 |
S | 🅂 | ステレオ放送 | 福島民報と沖縄タイムスと伊勢新聞では立、北國新聞ではスと表記[注釈 24] |
B | 🄱 | Bモードステレオ | 衛星放送の方式の項を参照のこと。日刊編集センター配信の番組表ではSと表記[注釈 24] |
SS | 🅍 | サラウンドステレオ | 5.1チャンネルサラウンドでも同表記(一部の放送局のホームページの番組表はのぞく(5.1など)[13]) |
無 | 🈚 | ノンスクランブル放送(無料放送) | 新聞のテレビ欄の場合、「☆」(番組表の最初の行に「☆印は無料放送」の旨を表記)を使うことが多いが、日刊編集センター配信の番組表には最初の行に「【後0.00〜0.30は無料放送】」のような注釈が付く |
C | クリアビジョン | 現在は使われていない。日刊編集センター配信の番組表では「クリアビジョン」と括弧書きの注釈となる | |
S1 | マルチチャンネル放送の標準画質放送第1チャンネル | マルチチャンネル実施時もHD送出が可能となった局などについては記号を使用せず「(メインチャンネルの番組名)(182chは(サブチャンネルの番組名))」「(延長時073ch)」とチャンネル番号で表記されることがある。 | |
S2 | 標準画質放送第2チャンネル | ||
S3 | 標準画質放送第3チャンネル | ||
MV | 🅋 | マルチビュー放送 | |
双 | 🈒 | 双方向番組 | |
デ | 🈓 | 番組連動型データ放送 | サンテレビでは表記されない[注釈 25] |
D | デジタル放送独自編成の番組 | デジタルとアナログとを同じ表枠で示している場合に使用。デジタル放送移行期特有の記号で、移行が完了した現在は使われない | |
N | 🄽 | ニュース | |
W | 🅆 | ワイド画面 | |
P | 🄿 | プログレッシブ走査 | |
HV | 🅊 | 高精細度テレビジョン放送 | Hも使われている[14]。 |
SD | 🅌 | 標準画質放送 | |
4K | 4K制作番組 | 4K放送の独自編成番組は「【4K】」と表記される。 | |
天 | 🈗 | 天気予報 | |
解 | 🈖 | 解説放送 | EPGやNHKウイークリーステラ(テレビ情報誌)、また2012年2月以後の一部の新聞では解説放送がある番組は通常の多重音声放送とはさらに区分けして解と表記しているが、新聞では解説放送である場合は通常の多重音声放送と同じ多・副で示す[注釈 26]。週間番組表においては、スポーツ中継の解説者にこの記号を用いる場合がある |
料 | 🈛 | 有料 | |
前 | 🈜 | 前編 | |
後 | 🈝 | 後編 | |
初 | 🈠 | 初回 | |
生 | 🈢 | 生放送 | |
販 | 🈣 | 通信販売 | |
吹 | 🈥 | 吹き替え | |
PPV | 🅎 | ペイ・パー・ビュー | |
演 | 🈦 | 演奏者 | |
移 | 移動 | ||
他 | ほか | ||
収 | 収録 | ||
※過去にはカラー放送開始以降、1970年代前半頃まではカラー、1970年代前半頃から白黒放送の消滅する1977年10月までは白黒あるいはモノクロという表記もあった。
番組表の見出しは、通常のカギカッコや句読点、○で囲んだ数字で区切る。基本的に行内の番組と番組の区切りは◇(ひし形)、コーナーの区切りは・(中黒)や▽(下向き三角)(新聞社によっては▷(右向き三角))で区切る(長時間番組など、編成の都合によっては番組内番組の区切りにも用いられることがある。定期番組の例では『あしたのニュース』と『すぽると!』、『ひるおび!』と『JNNニュース』など。地方局が地方ニュースで飛び乗り・飛び降り放送する場合なども含まれる)。
なお、番組表の番組タイトルに使えないものは空白、「*」や「☆」(星)などで、いずれも「・」(中黒)と表記してある。以前は「〜」(波線)を「‐」(ハイフン)で代用していたが、最近では使用が解禁されている。
番組タイトルに冠スポンサー名が入るものはスポンサリングしている枠を超えての企業名の宣伝になってしまうことを避けるため、スポンサー名が省略される(例:「花王名人劇場」→「名人劇場」、「日立 世界・ふしぎ発見!」→「世界ふしぎ発見」)。ただし、スポーツ中継でイベント名に冠スポンサーが付く場合はそのまま表記し、併せてスポーツ競技名も表記する(例:「三井住友VISA太平洋マスターズ」→「三井住友VISA太平洋マスターズゴルフ」)。
番組表で数字を使用する場合は、偶数桁の場合は半角を使用し、奇数桁の場合は1桁目を全角、2桁目以降を半角にして表記する(一部の新聞を除く。例えばすべて半角の場合。「ヤング720」「100万円クイズハンター」など)。厳密には、半角数字は2桁を1セットとした全角文字である。これは、時刻表記との混同を防ぐためと言われているが、実際は半角文字を新聞社に配信できないための措置である。1990年代前半までは3桁の数字を1文字分で記載したり、半角カナ文字の使用などの事例があった。囲み文字については以前はそのまま数字で記載するか、( )の中に表記するなどしていたが、最近は解禁されつつある(例:「ガチカメ⑦」・「⑥オン」)。
アルファベットは基本的に使わずカタカナで表記する(アクロニムも同様)が、アルファベットをそのまま読む場合はアルファベットで表記される。例えば"JAF"を「ジャフ」と読む場合はカタカナで、「ジェイエーエフ」と読む場合はアルファベットで表記される。
また番組名や出演者の人名表記については新聞社・出版社によって取り扱いがまちまちである。新聞の場合は基本的に日本新聞協会新聞用語懇談会が常用漢字をベースに定めた新聞常用漢字表(あるいはそれを自社で調整したもの)に準拠することが多い。漢字・外国人名の表記に差がある理由はそのためである(字体を参照のこと)。例としては「沢」と「澤」、「万」と「萬」、「国」と「國」、「来」と「來」、「ビ」と「ヴィ」などがあるが、原則として旧字体や異体字は使わず、これらの例では前者を使用する。ただし本人からの特別な申し入れがあった場合には旧字・異体字を使用することがある。例えば、長嶋茂雄は原則に従うと「長島茂雄」となるが、本人の強い意向で「長嶋茂雄」と表記されている(「嶋」の字は礼宮文仁親王と川嶋紀子との結婚報道や女優・松嶋菜々子の人気上昇あたりから使用例が多い)。なお、固有名詞以外に常用漢字・新聞常用漢字の表外字が使われる場合は、平仮名で表記される(例:「彗星」→「すい星」)か、もしくは( )で振り仮名を振ることが多い。
「!」「!!」「!?」の記号は、番組タイトルやドラマのサブタイトル以外には原則として使用されない(多くは「!」の場合は普通に掲載するが、「!!」、「!?」と疑問符混合の表示は斜めになる場合がある)。1990年頃は番組の説明中にも多用され、見苦しい時があった。朝日新聞や日刊スポーツなど一部の新聞はその後も番組の説明中(特にワイドショーの見出しなど)に引き続き多用されていたが、2010年に入って、ほとんどの新聞で多用されるようになった。「?」の記号は番組説明中にも使用される。詳細は番組表の表記法の項目を参照。
スポーツ中継では、以前では禁止されていた番組表内での見どころや内容解説(いわゆる“煽り文句”)が2003年頃から解禁されるようになった。従来はスポーツ中継の見どころを解説記事として配信し、番組表内では掲載しないスタンスを取っていたが、民放各局からの要請で煽り文句の使用が解禁された。これに呼応するように、民放各局のスポーツ中継では画面の隅に見どころをテロップで常時表示するようになった。また、映画でも同様の煽り文句が時を同じくして解禁された。
フルサイズで掲載する番組表には時刻軸があり、表内の時間数字は分単位で掲載する。新聞の場合、1980年代前半まで一部では00分 - 09分に放送が開始されるものであれば、下1桁のみ(例「0 7時のニュース」〈19:00の意味〉「3 金曜ロードショー」〈21:03の意味〉というように)書かれていたが、現在はほぼ全部の新聞で下2桁(例:「00 プロ野球〜マツダ 広島×巨人」〈19:00の意味〉「05 スタパ」〈13:05の意味〉)で表示されるようになった。
(一例、内容説明文は省略、2011年10月期のもの)
NHK総合 | NHK Eテレ | 日本テレビ | テレビ朝日 | 時間 | TBSテレビ | テレビ東京 | フジテレビ |
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00 (字)(二)ニュース7 30 (字)ダーウィンが来た! | 00 みんなの手話 25 ワンポイント手話 30 ろうを生きる 45 子供手話◇55 (手)手話(N) | 00 (字)(デ)ザ!鉄腕!DASH!! 58 (字)世界の果てまでイッテQ! | 18.56 (字)シルシルミシルさんデー 58 (字)大改造!!劇的ビフォーアフター |
7 | 00 (字)さんまのスーパーからくりTV 57 (字)クイズタレント名鑑 | 00 (字)モヤモヤさまぁ〜ず2 54 日曜ビッグバラエティ | 00 (字)ほこ×たて 58 (字)爆笑!大日本アカン警察 |
00 (字)(多)江「恋しくて」 上野樹里 宮沢りえ 水川あさみ AKIRA 45 (N)(天) | 00 (字)日曜美術館 | 54 音のソノリティ | 54 (N) | 8 | 54 (N) | 54 (N)レインボー発 |
番組表は、各時間に区切られた通常サイズのもの、ハーフサイズの番組表(番組名と時刻を一部省略・簡略化し、大きさを1/2にしたもの)、新聞によってはクオーターサイズの番組表(番組名と時刻をさらに省略・簡略化し、大きさを1/4にしたもの)がある。なお、深夜と早朝は番組タイトルがGコードを表記する関係や番組数の関係上で4文字程度に略されている場合が多い(NHK総合・同BS『映像散歩』→「歩」、NHK総合『爆笑問題のニッポンの教養』→「爆問学問」、日本テレビ『Oha!4 NEWS LIVE』→「おはよん」、テレビ東京『スクールランブル』→「スクラン」、独立局『ストライクウィッチーズ』→「ストライク」など)。アニメについては、2000年代頃までタイトルまで表示できないと「漫画」と略されることがあった(ハーフサイズ以下の掲載局でしばしば発生する)。テレビショッピングは「買物」と略されるが、同番組を「インフォメーション」と表現するCS局の一部では「情報」と表されることもある。
また、TBSテレビ『みのもんたの朝ズバッ!』では「みのもんた朝ズバ!」に、テレビ朝日『シルシルミシルさんデー』は「シルシルミシル日曜!!」に略している。
また、ラジオではかつてJFNC『good morning! That's wakeman show』を「グッドモーニング」〔改行〕「ウェイクマンショー」と略していた。
番組紹介欄ではテレビ局・ラジオ局を省略している。[注釈 27]
読売新聞と産経新聞の大阪本社版(九州・山口特別版を含む)の番組紹介欄では準キー局の表記となっている。
中日スポーツの番組解説欄では、その地域の系列局の表記を中京広域圏→関東広域圏→静岡県→長野県→近畿広域圏→石川県→富山県→福井県の順に掲載している。
東京ニュース通信社 | 日刊スポーツPRESS (旧日刊編集センター) | |
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本文中の「!」「!!」「!?」の使用 | 解禁前は、「・」「…」で代用、「!?」は「?」で代用していた。ただし、番組名・ドラマのサブタイトルは解禁前でも可だった。 | 可 |
有料放送チャンネルの無料放送 | タイトルの先頭に☆で表記 その場合「☆印は無料放送」の旨表記。 また無料放送がない日は表示を省略するか「終日スクランブル放送」の表示をする場合あり。 | 番組表の1行目で【(時間)無料放送】と表記 無料放送のない日は【終日スクランブル放送】と表記。 |
記号の順番 | 1.字 2.音声記号 3.データ記号の順 | 1.音声記号 2.文 3.データ記号の順。 |
FAXの受付電話番号 | 【FAX受付番号】 | 【受付FAX番号】 |
番組と直接関係ない文章の記載[16] | 可 | 不可 |
ニューヨークタイムズでは1939年5月18日付の紙面に初めてテレビ・ラジオ番組表を掲載した[17]。ストリーミングの普及後に全国版へのテレビ・ラジオ番組表の掲載はなくなったが、ニューヨーク版ではテレビ欄とコラム欄“What’s on TV”は掲載されていた[17]。しかし、オンデマンドサービスの台頭によりニューヨーク版のテレビ欄の掲載も2020年8月で終了した[17]。
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