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日本テレビ系列の情報番組 (1987-2007) ウィキペディアから
『午後は○○おもいッきりテレビ』(ごごはまるまる おもいっきりテレビ)は、日本テレビ系列(クロスネットのテレビ大分[注釈 1]・テレビ宮崎[注釈 2]両局を除く[注釈 3])で1987年(昭和62年)10月5日から2007年(平成19年)9月28日まで放送されていたテレビ番組で、通称「おもいッきりテレビ」、「おもいッきり」。生放送。ハイビジョン制作(地上デジタル放送のみ)。
お願い:スポンサーについての「詳細な記述(キャッチコピーの記述及びスポンサーのみの項目立てなど)」は行わないでください。(2005年、井戸端会議での申し送り事項) |
午後は○○おもいッきりテレビ | |
---|---|
ジャンル | テレビ番組/ワイドショー |
総監督 |
齋藤太朗、渥美光三 (共に総監督) |
演出 |
木島隆史、千野克彦 小澤龍太郎(全て総合演出) |
出演者 |
山本厚太郎 泰葉 高橋佳代子 みのもんたほか (出演者を参照) |
オープニング | 作曲:宮川泰 |
エンディング | イキイキふれんず「元気イキイキ!おもいッきり」(2003年 - 放送終了) |
製作 | |
チーフ・プロデューサー |
吉岡正敏(初期) 増田一穂(中期)ほか |
プロデューサー | 神山喜久子、甘利孝ほか |
製作 | 日本テレビ |
放送 | |
音声形式 | モノラル放送(モノステレオ放送) |
放送国・地域 | 日本 |
放送開始から1988年9月まで | |
放送期間 | 1987年10月5日 - 1988年9月30日 |
放送時間 | 平日 12:00 - 15:45 |
放送枠 | 日本テレビ系列平日昼の情報番組枠 |
放送分 | 225分 |
1988年10月から放送終了まで | |
放送期間 | 1988年10月3日 - 2007年9月28日 |
放送時間 | 平日 12:00 - 13:55 |
放送分 | 115分 |
特記事項: 放送開始から1998年3月まで『ごちそうさま』を、1988年9月まで『NNNニューススポット』、『2時のワイドショー』(読売テレビ制作)をそれぞれ内包。 |
放送開始20周年を機に2007年10月1日から『おもいッきりイイ!!テレビ』にリニューアルされた。
1987年(昭和62年)3月、日本テレビ内の組織改編により、ワイドショー制作を専門とする「生活情報局」が設置された。それを契機に、5月に当時編成部長だった萩原敏雄が「コーポレートアイデンティティ(CI)の一環として、昼の番組枠全体を見直す」方針を打ち出し、既存の番組をつぶして新しいワイド番組を作ることが決定した。上層部としては、朝番組における『ズームイン!!朝!』のような存在を午後の時間帯にも持ちたいという意向があったとされる[1]。
10月までの午後帯は、12時台に『お昼のワイドショー』、13時台に『ごちそうさま』『三枝成章の気まぐれ』『デザートーク』の各番組、14時台に『2時のワイドショー』(読売テレビ製作)、そして15時台にワイドショー『酒井広のうわさのスタジオ』と時間帯によって放送する番組を変えていたが、それらを一気に統合させ、正午から15:45まで3時間45分の時間を確保し、「それまで分断されていた枠を思い切って一つにまとめ、何かあった際も迅速に対応する」という意味で「午後は○○(まるまる)」 [注釈 4]、「おもいッきりテレビ」と名付けられた。「午後は○○(まるまる)」は他にも「何でも丸々詰まっている」という意味が込められていた[2]。
番組の仮タイトルは『今なにしてる!?おもいッきりテレビ』であった[3]。
この編成はラジオのワイド番組を手本にしたと言われている。初代総合司会に山本コウタロー(本名の山本厚太郎名義で)、アシスタントに泰葉を迎えた。12時台は、身近な話題から事件・事故・芸能情報が中心であった。
ただし一部のネット局(クロスネット局など)の中ではテレビ朝日正午枠(『布施明のグッDAY』など)・TBSテレビ『花王愛の劇場』・フジテレビ『ライオンのいただきます』『ライオンのごきげんよう』『3時のあなた』『タイム3』を放送するため、13:20以降ネットしなかった局もある一方で、13:20で飛び降りる局(後述)が14:00の『2時のワイドショー』(読売テレビ制作)から再び飛び乗る局(山梨放送・福井放送など)も存在していた。また、広島テレビでも『ほっとひろしま』を放送するため、13:40(その後13:20に前倒し)で飛び降り、14:00から再度飛び乗り、おもいッきりテレビ本編にネット復帰していた。
13時台は終了まで続いた「きょうは何の日」・『ごちそうさま』(元は独立番組)、その他企画コーナーを行って、最後に13:55から放送されていた『NNNニューススポット』に相当するニュースコーナーとして『情報特急便』が放送されていた。13:55からは『2時のワイドショー』(元は独立番組)が大阪の読売テレビから放送されたが上記の飛び降り・飛び乗りの局へ配慮するため、13:55からの5分間は日本テレビと読売テレビとのスタジオを繋いでクロストークをする様なスタイルをとっていた。14:50からは東京に戻り、芸能情報「うわさのうわさ」が放送された。内容やリポーター(梨元勝など)は『酒井広のうわさのスタジオ』から引き継いだものである[注釈 5]。
番組の最後に「おもいッきりプレゼント」という視聴者プレゼントコーナー(『うわさのスタジオ』の「お楽しみプレゼントコーナー」を引き継いだもの。)があり、ハガキで応募する様になっていた。このコーナー直後がエンディングで、長大なエンディングロールが流れていた。
また、ゴールデンウィークや夏季に開催されていたプロ野球・読売ジャイアンツのデーゲームの主催試合(北海道[注釈 6]シリーズ)開催時および年末年始の特別編成時には13:20または13:55までの放送となっていた。ただし、北海道シリーズのうち、札幌でのデーゲーム中継は2時間放送になってからも13:20飛び降りで継続されていたが、ナイター設備のある札幌ドーム完成後はナイターに切り替わったのを受けて行われなくなった。最後のデーゲーム中継に伴う短縮は2002年で、この時は札幌ドーム開催ながら日韓ワールドカップの関係でデーゲームになっていたためだった。
しかし、元々『お昼のワイドショー』を制作していたスタッフからは強い反発を受け、特に「VTRを使わず極力生のトークで」というコンセプトがなかなかスタッフに浸透しなかった[4]。また『ズームイン』から横滑りしてきた初代演出担当の齋藤太朗は、裏番組の『笑っていいとも!』との真っ向勝負を避けるべく「50代以上の女性(いわゆる「F3層」)を主なターゲットとする」という方針を打ち出したが、これも制作スタッフの年代(20代・30代の男性中心)と異なるために「受ける企画」探しで当初苦戦を強いられる要因になった[5]。
狙ったF3層の視聴率も思うように上向かなかったため、出演者や内容をテコ入れするなど試行錯誤を繰り返していく。1988年(昭和63年)3月には春風亭小朝と結婚した関係もあり、泰葉が降板[注釈 7]。4月からは2代目アシスタントに高橋佳代子[注釈 8]が起用。それと前後して、山本がメインだった15時台の「うわさのうわさ」も、南美希子(12時台にもコメンテーターの一人として出演)に司会を変え、山本はオープニングのみの挨拶だけに留まるようになった。番組開始から1年後の1988年10月3日から放送時間を12:00 - 13:55の1時間55分に短縮。14時台の『2時のワイドショー』はそのまま、15時台の「うわさのうわさ」のコーナーは、南司会の『芸能スクランブル!!』としてそれぞれ独立番組となった。
スポンサーは『情報特急便』『2時のワイドショー』『うわさのうわさ』はローカル [注釈 9]で、ほかは全国共通だった。
1時間55分に短縮された1988年(昭和63年)10月から、みのもんたがコーナー「みのもんたのあらみてたのね」にレギュラー出演開始。1989年(平成元年)4月、山本が参院選出馬[注釈 10]により降板し、これに伴いみのが2代目総合司会に起用され、内容も司会交代当初はそれまで同様身近な話題や事件・事故などのニュースと「特集」と題した健康情報などの話題が中心だったが、これも徐々に見直しが進められ、後に健康情報を主体にした生活情報番組に切り替わった[注釈 11]。また、正午の時報とともに流していたオープニングタイトル・提供クレジットを12:15を過ぎるまで流さないようにし、時報から16分 - 17分間はスタジオでの挨拶から特集の冒頭部をアバンタイトルとし、12:15を過ぎた頃に特集のテーマを発表してみのの「では、おもいッきりスタートです。」という言葉でタイトルに移る構成に変えられた。すると次第に視聴率が上昇し、その結果、8月には若年層をターゲットにした番組フジテレビ『森田一義アワー 笑っていいとも!』に次いで民放の同時間帯視聴率2位となった。そして1991年4月に平均10%を突破し、曜日によっては『いいとも!』を抜く様にもなる[2]。年間平均視聴率でも視聴率で時間帯1位を取った事もあり、一時期は『いいとも!』と完全に逆転していた。
番組末期には、中学生や高校生が修学旅行その他学習の一環で度々スタジオを見学する事があった。
番組ロゴは開始当初から終了まで変わらなかった。が、OPアニメーションに関しては番組開始から2005年初頭までは「午後は○○」と出てから「おもいッきり」→「テレビ」と出ていたが、その後は番組終了まで「おもいッきり」が少し先に出てから空中で一回転している間に「午後は○○」が出て最後に「テレビ」と出る仕様に短縮された。
(カラーリング:午後は○○おもいッきりテレビ 但し、放送上の番組ロゴと番組ムック本のロゴでは多少色の濃淡が違う)
2005年4月以降、みのは当番組と並行してTBSテレビで開始された平日朝の情報番組『みのもんたの朝ズバッ!』の総合司会に就任。60代を過ぎて多数のレギュラー番組を抱える中、みのの健康不安説が一部で囁かれ総合司会交代や番組自体の打ち切りが噂されていた。また、毎日放送『たかじんONE MAN』にゲスト出演したデーブ・スペクターが『NEWS ZERO』について語った際、「日本テレビは今ターゲット層を若者向けにしようとしているから『おもいッきり』はお荷物番組になりつつある」と述べた。
2005年10月10日放送分から12時台の構成を若干変え、オープニングに「みのカメラが行く」という中継コーナーを設け、同コーナーが終わったタイミングでみのが「じゃあ今日の特集、スタート!」と言ったところで「みのカメラが行く」の中継先の映像をバックにオープニングタイトルCG・提供クレジットを表示する形となった。また、ゲストコメンテーター陣も冒頭でみの・高橋と共に立って挨拶・オープニングコーナー・トークを行うようになり、特集に入る前の提供に切り替わってから座るというパターンに変わった。
2007年1月22日放送分からテロップなどのCGが新しくなり、番組開始から使われていた手書き風書体のテロップを完全に廃止した(但し、みのが出すフリップに書いている言葉などは番組終了まで手書きのものを引き続き使用していた。また番宣ゲストの場合CGが新しくなった後も白字に普通のテロップだった事があった)。と共に冒頭に「○月×日(△曜日)」という日付も表示された。
日テレの2006年秋 - 2008年春の番組改革に従い、2007年秋改編、即ち9月28日で『午後は○○おもいッきりテレビ』というタイトルでの放送を終了した(後座番組『ザ・ワイド』も同日に終了している)。放送回数は5100回に及んだ。10月1日からは番組名を『おもいッきりイイ!!テレビ』(8月16日放送にて発表。仮題は「みのもんたの昼も頑張れ!!お祭りワイド」だった。)に改題、ワイドショー番組にリニューアルすると同時に放送時間を5分前拡大(11:55 - )した(2009年3月に終了[注釈 12])。総合司会のみのは続投となったが、アシスタントの高橋は降板した。
9月28日の『おもいッきりテレビ』としての最終回は長年出演してきた常連ゲストを迎えて、12時台に20年間の総決算として、健康をテーマにしたクイズ(おもいッきりテレビ検定)を、13時台に過去の総集編VTRを放送した(視聴率は7.8%)。また番組途中にサプライズとしてみのとも交友がある和田アキ子からの生電話もあった。そして、エンディングではみのが高橋に花束を渡し、高橋が視聴者に感謝の言葉を述べた。最後の提供クレジット・エンドカードではみの・高橋ら出演者・スタッフ全員が集まり、手を振って視聴者に別れを告げると共に、拍手の中でみのが「草野さんよろしく!」とこの後に同じく最終回を迎える『ザ・ワイド』の草野仁に呼び掛けて『ザ・ワイド』の予告へ接続し、番組は終了した。なお、最終回には初代総合司会の山本や初代アシスタントの泰葉、「情報特急便」の歴代キャスターだった久能靖・真山勇一はスタジオゲストおよびVTRコメントでの登場はなかった。
期間 | 放送時間(日本時間) | |
---|---|---|
1987.10.5 | 1988.9.30 | 平日 12:00 - 15:45(225分) |
1988.10.3 | 2007.9.28 | 平日 12:00 - 13:55(115分) |
特集で取り上げるテーマは健康や料理に関するものが中心だったが、時々「便利グッズ」や「お金を賢く貯める生活法」といったものも紹介していた。特に健康に関するテーマには、制作スタッフが日本で行われる学会のほとんどに出席し、その資料の中からテーマを選び、学会の了承を得た上で放送するなど慎重を期しているとされていた [注釈 13]。番組内で紹介された食品が放送日当日から数日間、スーパーなどで品薄となることもよくあった[6]。
とはいえ、その影響力はみのの巧みな話術と出演している医学博士を利用した権威付けによるものが大きく、特集の内容そのものには週刊朝日などから『発掘!あるある大事典』と同様の疑問が投げかけられていた。また、度々食品や食材を紹介し、特定の栄養素を「健康成分」と称してその含有量と効果を謳っていたが、その栄養素は別の食品などで摂取してもよく効率の多寡はあるものの、わざわざ番組で紹介された食材そのものを摂取する必要はないことも多かった[要出典]。こうした情報を鵜呑みにする現象を「みのもんた症候群」と呼ぶ医療関係者もいる[7]。
テーマ曲は宮川泰作曲による番組オリジナル。オープニング・エンディング曲の他にCM前後に入れる短い曲(ジングル、サウンドステッカー、アタックなどと呼ばれる)、提供クレジットのBGMも調を変えるなどテーマ曲のアレンジであり、4時間時代も「2時のワイドショー」部分を除いて全編で流れていた。他に「ちょっと聞いてョ!おもいッきり生電話」「情報特急便」などのコーナーテーマ曲があった。また、2003年からはエンディング曲として『元気イキイキ!おもいッきり』という番組テーマソングも流れていた。
2005年ごろにオープニングは従来のものより短縮して流れていた。
なお前番組『お昼のワイドショー』最終回のラストで、山本厚太郎と泰葉が紹介されて入場した時、BGMとして使用された(これが初使用)。
オリジナル音源は長らくCD化されなかったが、番組の終了および宮川の没後である2018年8月29日発売の「宮川泰 テレビテーマ・ワールド」に収録された[8]。同CDに収録されているのは、上述の『お昼のワイドショー』最終回やオープニング前のアバンタイトルで放送開始と同時にみのが挨拶する際、流していたバージョンである。
1回の放送につき当初は「おもいッきりエンジェル」と称される芸能人や文化人の女性のレギュラーゲストと「お客様」と称される男性のゲストの1名ずつ、放送時間短縮後は6名(男女3名ずつ)、さらにみのに司会が変わる前後からは4名(男女2名ずつ)が出演。以下、順不同。
2007年4月2日から始まった番組のオープニングコーナーだった。
諏訪東京理科大学教授の篠原菊紀が監修し、健康インストラクターの松田明典または太田翔を迎えて放送した(1か月毎に交代)。毎日レベルアップしている事が特徴だった。1週経つと脳トレ内容が変わり、またそれが毎日レベルアップしていく。と、これを毎週繰り返した。最終回には松田・太田が共に2人で出演した。
2005年10月10日から始まった番組の冒頭コーナー。主に首都圏エリアのとある場所(主に商店街や町工場、職人、イベント会場など)からのカメラ中継で、リポーターはおらず、スタジオの声は中継先に届いているので取材先の人との絡みも可能だった。たまに首都圏以外の地域にも中継したが、こちらは系列局の技術協力があった。スタジオモニターの関係から、ハイビジョンではなく頭角4:3にアップコンバートした映像で放送された。
2006年9月15日から2007年3月30日の間は、金曜日のみ13時台の「きょうは何の日」の後にもパート2という事で流れていた(3月30日は下記の事情によりなし)。
番組開始当初からはじまった。主に19世紀末 - 20世紀(番組末期は21世紀〈2000年代〉も)の今日(つまり放送日)起こった事件・事故・話題・訃報を再現映像を交えて振り返っていき、後日談を含めて紹介していた。主に戦後を扱った場合、当日の読売新聞(朝刊・夕刊)の1面を紹介してからVTRに入る事が多かった。かつては『ごちそうさま』の前後に放送されていたが、放送終了後は現在の12:53ごろ(2007年4月以降は12:58ごろ)に始まっていた。当初はスタジオでその日の起こった出来事を再現するという形式だった。記念すべき第1回は「時刻表が初めて発売された日」。
かつてはCMを挟んだ2部構成だったが、下記コーナーの開始に合わせてCM抜きで一気にVTRを流す方法に変わった。また、2000年代後半では開始前のアイキャッチ時に当時の流行曲を流す事があった。
ナレーション(松井良ほか)は基本的に「です・ます」調であるが、窪田等などが稀に事件・訃報などを扱う場合は「だ・である」調になる事があった。
このコーナーは後番組の『おもいッきりイイ!!テレビ』でも継続放送され、『おもいッきりDON!』では同様の構成で「きょうはDONな日!?」として放送されていたが、半年後の2009年10月5日放送分より元の「きょうは何の日」に戻し、『DON!』終了まで継続した。
なお、現在NHKラジオで放送されている朝の報道・情報番組『マイあさ!』にも「きょうは何の日」と題したコーナーが存在するが、コーナー名が同一であるほかは全く無関係である。
1989年7月3日から開始された13時台の核ともいえるコーナーだった。当初のスタートBGMは『それいけ!アンパンマン』の「勇気りんりん」の出だしの部分が使われていたが、1991年ごろに宮川泰作曲のテーマ曲に変わった。13:20丁度から概ね15分前後の時間に充てられた(この為、一部ネット局では放送されなかった)。事前に電話やFAXで募集されて選ばれた人(コーナー内で募集テロップを表示)が電話でみのやゲストに相談する。高橋は書記を担当し、相談者の年齢や家族構成、相談の内容などをホワイトボードに書き込む役割を担う。
相談者は主婦が多く、男性相談者が登場する事は稀である。一番多い相談は嫁姑問題、続いてそれ以外の家族問題や浮気などの夫婦間問題、ご近所同士の揉め事といった事が続いていた。プライバシー保護のため原則として相談者の名前は仮名でも付けておらず(これは最初の相談者が「匿名で」と発言した事からである)そのため番組では相談者の事を「奥さん」、「お嬢さん」、「あなた」と呼んでいた。相談者の住所も大まかな地域(関東・関西・東日本・西日本)ですら出さない(せいぜい「車で30分」といった抽象的なもの)。みのは余程特別な事情がない限り相談者に同情する事は少なく、余程大きな落ち度のある相談者に対しては本気で激怒するあるいは怒鳴ったり、これはみの自身も出演していたフジテレビ『愛する二人別れる二人』(後にやらせ問題が発覚したため打ち切り)、テレビ東京『愛の貧乏脱出大作戦』でもこのパターンが見られた。
ゲストコメンテーターの中でも特に内海好江や崔洋一は相談者に厳しいコメントをする事が多かった。これには新聞の投書欄などで「厳しすぎる」「言いすぎだ」などの批判もあり、賛否両論になることすらあった。この時に芳村真理やアグネス・チャンなどが出演する際は、みのの厳しいコメント及びみのが本気で激怒する場面を、内海や崔と共演した際には2人の厳しいコメントを何とか中和させる事も多かった。ただし、みの不在時の代理司会者はみのに比べてさほど本気で激怒あるいは厳しいコメントなどをすることはほとんど無かった。
また、相談者が放送禁止用語 [注釈 18]を発言したこともあり、その時はコーナー終了後に高橋がお詫び・謝罪を行ったことがあった。
ただし、上記のように殆どが悩みの相談ではあるが、コーナーの方針自体は悩み相談に特化しているというわけではない。コーナーの最後の募集要項にもある通り「話したくてウズウズしている事を電話する」のが趣旨である。その為、稀にではあるが「みのさんに今の自分がいかに幸せであるかを聞いてほしい」「みのさんとテレビで世間話をしたいからかけた」「優しい夫に恵まれている事への感謝」等の悩み相談とは全く無縁の話題も存在した。
2007年4月2日以降は多少タイムテーブルが変わったため、13:24ごろから10分前後の時間に短縮され、金曜放送が廃止となり、代替コーナーとして「どう思います?お嬢さん」を放送していた。ただし、地方での公開放送の時は原則として放送されなかった。番組末期の相談の締めは「人生は60歳から」(相談者が60歳の場合)や「お化粧して旦那を驚かしちゃいな」など、みのの言葉は半ばマンネリ化していた。
当番組終了前日の2007年9月27日に終了し、翌9月28日の最終回で総集編が組まれた。リニューアル後の『おもいッきりイイ!!テレビ』では、火曜日に続編企画として、女性視聴者から寄せられたトラブルを元に構成したドラマが流され、その後みのらに相談するコーナー「火曜おんなの劇場 幸せになりたい」が放送されていた。2009年3月27日の『おもいッきりイイ!!テレビ』最終回でも、総集編が一部組まれていた。
本番組を代表するコーナーとして知名度は高く、ものまねタレント(栗田貫一等)がみののモノマネを披露する際は本コーナーを引用したことが多いほか、開始当初は『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ)で、木梨憲武が扮するみのりもんたの司会で「ちょっと聞いてョ!おもいッきりノリ電話」というタイトルのパロディコントが制作された事もある。このコントにはみの本人及びおもいッきりゲストが出演した事があった(ただしゲストは4人ではなく3人)。
番組終了後、高橋がアデランスの女性用ウィッグのCMキャラクターに起用され、CMの中には高橋がホワイトボードに髪に悩む女性の相談内容を書き込むという場面が登場しており、このコーナーを思わせる演出がなされている。
番組初回から放送されたニュースコーナー。一時期は終了後に13:55から5分間放送されていた『NNNニューススポット』(1987年10月 - 1993年4月2日、本番組開始当初は一時廃止されていた)と並行して放送し、廃枠後は同番組の流れを汲む形をとっていた。最新情報がない限りは11:30の『NNNニュースD』(←『NNN昼のニュース』)の内容と映像がそのまま流用された。放送開始当初は、司会の山本が麹町社屋のEスタジオ(報道専用スタジオ)に移動し、久能とともに伝えていたが、後にニュースキャスターが生放送中のスタジオに来て伝える形となった。ただ、番組が録画放送もしくは地方からの公開生放送だったり、重大事件などの場合は報道フロアから放送された。詳しくは備考参照。
コーナー開始から2006年夏まではみのは一旦休憩のためスタジオを離れてCM明けの後半から登場していたが、7月ごろからコーナーを通して登場し、気になったニュースについてはコメントをするようになった(現在の『ヒルナンデス』の「報道フロアからの最新ニュース」コーナーでは現在、番組アシスタントがニュースキャスターを兼務しているため、報道フロアからメインスタジオに戻る時間を確保する観点からクロストークは一切行っていない [注釈 19])。ただ、事件や裁判絡みのコメントでは怒りのあまり加害者などの問題主体を激しく批判・攻撃(ともすれば罵倒に近い)するため、キャスターが慌ててフォローする場面も多々あった。内容によってはその場のゲストや客も同調する事もあったが、ほとんどは閉口してしまう事が多かった。この影響もあり、番組末期はコメントも少なかった(日によっては終始黙り込む事もあった)。ただ、みのが興味・関心のあるニュース(少年犯罪・政治問題など)はコメントを行う場面がしばしば見られた。
ニュースの項目は他のニュース番組と同様、画面下に表示されているが、当コーナーは一切表示されず(報道フロアーからの放送の時は表示)、マルチ画面の表示でそれを代替していた。
取材映像はスタジオのモニターに配慮してか、ハイビジョンでも16:9から4:3にカットされサイドパネルを付けて放送された。ただし、画質はハイビジョンの高精細のままだった。しかし、2007年2月26日放送分より16:9のモニターに変更されたためハイビジョン映像になった。9月現在も16:9のハイビジョン映像となっているが、スタジオのモニターは再びこのコーナーのみ4:3標準画質モニターとなっていた。また4:3映像でも2月26日以前のようなサイドパネルは付けなくなった(正規のNNNニュース形式に変更していた)が、番組終了までサイドパネルに灰色の帯と「おもいッきりテレビ」の番組ロゴが付いていた。最終回のみ、ハイビジョン型のモニターとなっていた。
久能時代は、重大ニュースがあった日を除き最後のニュース(大体明るい話題が主)は関連したダジャレを言ってスタジオ中を和ませてから締めていた。
番組末期には、金曜日に週末 - 来週の週間天気を伝えるようになった。
番組改編期にはニュース終了後に新番組宣伝のコーナーが設けられており、番組によっては出演者がスタジオに登場することもあった。
リニューアル後の『おもいッきりイイ!!テレビ』では「NEWSエスプレッソ」として受け継がれた。キャスターに関しては「情報特急便」の晩年期を担当していた金子茂が10月より首相官邸担当記者に異動となったため [注釈 20]、『NNNニュースD』の後番組『NNNストレイトニュース』の平日メインキャスターである丸岡いずみが担当した。『おもいッきりDON!』では「丸岡いずみのDONDON取材中」→「丸岡キャスターのNEWSエクスプレス」として丸岡が引き続き担当。『DON!』では「NEWSエクスプレス」として岸田雪子に受け継がれ(丸岡は夕方のニュース番組開始に伴う異動)放送。現在の『ヒルナンデス!』では当番組 - DON!を含む45年間続いたこの時間帯における情報・報道路線から完全バラエティ路線へと方向転換した事によりニュースコーナー自体設けられていなかったが、2012年1月より定時ニュースコーナーが復活した。ただし、進行方式としては『DON!』までのような同じスタジオでは行わず、『情報ライブ ミヤネ屋』同様、スタジオとは別の報道フロアからニュースを伝え、ニュース終了後にスタジオ出演者とのクロストークを行う形を採っている。
月曜日はスタジオからの生放送、火曜日以降はVTRでの放送だった。
漫才コーナー。毎週1組のお笑い芸人を呼んで漫才を行った。視聴者の年齢層に受け入れられ易い芸人が出演していた。後に若者に受け入れられ易い芸人も出演するようになった。番組収録のスタジオが「S-3スタジオ」である事がコーナー名の由来だった。紹介VTRのナレーターは佐藤賢治。
多数の家族を抱え、人情に密着するコーナー。ナレーターは屋良有作。2007年3月までは月曜放送されていた。
この節の加筆が望まれています。 |
全国各地の特産物を紹介するコーナー。ナレーターは大山尚雄、真地勇志ほか。
この節の加筆が望まれています。 |
新婚の夫婦に密着するコーナー。このコーナーのみ当初はVTRを一気に流す方法だったが、後にCMを挟んだ第2部構成となった。ナレーターは林田尚親。
この節の加筆が望まれています。 |
路線バスに乗りながら人情探しをするコーナー。ナレーターは永井一郎。
この節の加筆が望まれています。 |
金曜放送されていたコーナーで、2007年3月まで前コーナーは「ちょっと聞いてョ!おもいッきり生電話」だった。同月最終週までは木曜放送された。
この節の加筆が望まれています。 |
「ごちそうさま」はほぼ全国完全ネットだったが、「昼下がりのカルチャー」は13時台後半の放送であったため、放送していない地域もあった。ただし系列外で「ごちそうさま」をネットしていた一部の局は「おしゃれ」時代と同様、「昼下がりのカルチャー」とセットでネットした [注釈 21]。
詳しくは「あなたの知らない世界」を参照。
番組と連動してCM前後(アイキャッチ)に各地のお天気カメラからの生中継も行った。通常は日本テレビが設置している麹町→汐留本社、江の島、築地などから行っていた。以前は関東地方のイベント会場や行楽地(としまえん、マザー牧場など)にスタッフを派遣しての中継や全国のNNN系列からの天カメ中継も行っていた(週1日ずつ実施。特に系列新局の開局日にはその局のカメラを使用)。2005年10月からは提供クレジット表示時に「みのカメラが行く」での中継先が時々映る様になった(2006年第1回目の放送では同コーナーにみの自ら出演した〈正月に手術したため入院した病院からの出演〉。また、地上デジタル放送では以前まで汐留・渋谷・羽田空港などに設置してあるハイビジョンのお天気カメラ映像がこの番組では副調整室の都合により4:3の標準画質にダウンコンバート(映像の両端をカット)されていたが、11月ごろからは16:9のハイビジョン画質になっていた(「みのカメ」の中継は標準画質で実施)。
出演者が地方に出向いて公開生放送を行う事もあった。特集ではご当地名物の食材から分かる健康効果などを紹介していた。これまでに以下の場所で行われた。ただし「情報特急便」のコーナーは日本テレビの報道フロアからの放送だった。みのは2005年3月以降朝の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS)を担当する様になったため、同番組が海外ゴルフ中継やテニス中継で休止となる日を狙って実施されていた。
本編をネットした局のみ明記、系列はネット終了時のもの。一時期内包されていた『ごちそうさま』・『2時のワイドショー』については、ごちそうさま(テレビ番組)#ネット局・2時のワイドショー#放送局をそれぞれ参照。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | 日本テレビ(NTV) | 日本テレビ系列 | 制作局 |
北海道 | 札幌テレビ(STV) | ||
青森県 | 青森放送(RAB) | 1991年10月1日からフルネット | |
岩手県 | テレビ岩手(TVI) | ||
宮城県 | ミヤギテレビ(MMT) | ||
秋田県 | 秋田放送(ABS) | 2007年4月2日からフルネット | |
山形県 | 山形放送(YBC) | 1989年10月2日からフルネット[注釈 22] | |
福島県 | 福島中央テレビ(FCT) | ||
山梨県 | 山梨放送(YBS) | 2007年4月2日からフルネット | |
新潟県 | テレビ新潟(TeNY) | ||
長野県 | テレビ信州(TSB) | 1991年4月1日から [注釈 23] | |
静岡県 | 静岡第一テレビ(SDT) | ||
富山県 | 北日本放送(KNB) | 1994年1月4日からフルネット[10] | |
石川県 | テレビ金沢(KTK) | 1990年4月開局から [注釈 24] | |
福井県 | 福井放送(FBC) [注釈 25] | 2007年4月2日からフルネット | |
中京広域圏 | 中京テレビ(CTV) | ||
近畿広域圏 | 読売テレビ(ytv) | ||
鳥取県・島根県 | 日本海テレビ(NKT) | 1988年10月3日からフルネット | |
広島県 | 広島テレビ(HTV) | ||
山口県 | 山口放送(KRY) | 1993年10月1日からフルネット | |
徳島県 | 四国放送(JRT) | 2007年4月2日からフルネット | |
香川県・岡山県 | 西日本放送(RNC) | ||
愛媛県 | 南海放送(RNB) | 1992年9月28日からフルネット [注釈 26] | |
高知県 | 高知放送(RKC) | 1993年4月1日からフルネット[12] | |
福岡県 | 福岡放送(FBS) | ||
長崎県 | テレビ長崎(KTN) | フジテレビ系列 日本テレビ系列 [注釈 27] |
1990年9月28日打ち切り [注釈 28] |
長崎国際テレビ(NIB) | 日本テレビ系列 | 1991年4月開局から | |
熊本県 | 熊本県民テレビ(KKT) | ||
鹿児島県 | 鹿児島読売テレビ(KYT) | 1994年4月開局から [注釈 29] |
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