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かつての日本のテレビ情報番組 ウィキペディアから
『3時のあなた』(さんじのあなた)は、1968年4月1日から1988年4月1日までの20年間にわたり、主にフジテレビ系列局で月曜日から金曜日の15時台に生放送されたワイドショー・情報番組である。1981年3月までは『奥さまスタジオ 3時のあなた』(おくさまスタジオ さんじのあなた)と題して放送されていた。
注意:一社提供番組や冠スポンサー番組などではありませんので、スポンサーの列挙は絶対に行わないで下さい。また、この注意文も勝手に消さないこと。今後もこのような編集があった場合、荒らし行為とみなします。 |
3時のあなた | |
---|---|
ジャンル | ワイドショー・情報番組 |
出演者 |
高峰三枝子 木元教子 山口淑子 久我美子 芳村真理 扇千景 森光子 寺島純子 司葉子 三田佳子 坪内ミキ子 中村メイコ 加茂さくら うつみ宮土理 ほか、出演者を参照 |
オープニング | テーマ曲を参照 |
製作 | |
制作 | フジテレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
奥さまスタジオ 3時のあなた | |
放送期間 | 1968年4月1日 - 1981年3月31日 |
放送時間 | 月曜 - 金曜 15:00 - 15:55 |
放送枠 | フジテレビ系列平日午後のワイドショー枠 |
放送分 | 55分 |
3時のあなた | |
放送期間 | 1981年4月1日 - 1988年4月1日 |
放送時間 | 同上 |
特記事項: 全5181回 1969年4月1日[1]、と同年12月31日[2]、及び1970年4月1日以降[3]はカラー放送。 |
月曜日から金曜日の15時台に初めて投入された本格的なワイドショー番組である。この時間帯にワイドショー番組が設置されるに至ったのは、主なターゲットである主婦層にとって、ちょうどこの15:00から16:00あたりが家事を一休みする時間帯であることを見込んでのものだった。当時の鹿内信隆社長は「母と子のフジテレビ」志向が強く本番組の開始には消極的だったが、製作スタッフの説得を受け入れる形で放送開始に踏み切った。
初代総合司会は高峰三枝子と木元教子[4][5]。高峰の司会起用にあたり、当時番組立ち上げから携わっていた日枝久(後のフジテレビ会長)が、同僚と共に土下座をして出演交渉を行った末の起用であった。当初は「半年だけなら…」と高峰からの要求があったが、5年以上続いた[6]。
放送開始当初は、主にゲストを招いてのトーク・歌[7]、主な視聴者層である40代以降の女性に向けてのファッション情報の紹介、地方の風習・伝統の紹介などといった具合で、純粋な主婦向け情報番組としての趣が強い「女性のための女性のワイドショー」だった。高峰は番組の中で自らのヒット曲「湖畔の宿」を歌い、再びお茶の間のアイドルとなった。
朝の番組である『小川宏ショー』に誘発される形で企画され、新聞の番組宣伝には「小川宏もご推薦」のコピーが出ていた。
この番組は、開始当初は白黒放送だったが、この番組が始まった1968年頃から、カラーテレビの普及と共に、フジテレビを始め、キー局の多くの番組のカラー化が進むようになっていき、更に1969年4月1日になると、この日に新規にUHF局として開局した7局[注 1]がネット局に加わり、この日は特別に「アベックゲーム」として、カラー放送を行い[1][注 2]、更にこの年の大晦日(12月31日)にもカラー放送を実施[2][注 3]、そして、翌年の1970年4月1日からは、毎回カラー放送となった。[3]
1970年代以降、森光子・寺島純子が総合司会に参加するようになってからは、前田忠明、東海林のり子、福岡翼ら個性の強いレポーター陣を配してのスキャンダル中心の芸能・凶悪事件レポートが主な内容となった。
1980年代後半に入り、長らく主な視聴者層となっていた主婦層の生活習慣の変化(パートタイマーの増加など)や、ワイドショー番組そのものに対してより高い情報性が求められるようになり、旧来の「主婦向けワイドショー」の色彩を色濃く残していた(あくまでも最後まで女優・女性タレントによる司会というスタイルに拘っていたことの弊害でもあった)本番組の趣旨も次第に時代に適応し辛くなったためか、次第に視聴率が低下した。1987年12月21日、フジテレビは「司会者中心のワイドショーはもう先が見えてきた。先手を打って芸能だけではなく政治経済も含めた素材中心の内容に脱皮したい」という理由により、翌1988年春改編を持って番組を終了し「もっとニュース性の強いワイドショーへ衣替えする」と発表[8]。そして、1988年4月1日をもって20年・全5181回の歴史に幕を閉じ、『タイム3』へとリニューアルされた。『タイム3』では本番組とは異なり、基本的に社会情報や芸能情報だけを取扱い、総合司会も局アナウンサー(メインは、当番組アシスタントを長く務めた須田哲夫)にするなど、速報性を重視した内容となった。
番組終了後も皇室関係や大物有名人の冠婚葬祭など重大ニュース発生時に報道番組色の薄い特別番組を放送する場合、森を司会に本番組のフォーマットで放送されることがあった。
2014年5月3日には5月9日放送の「森光子を生きた女〜日本一愛されたお母さんは、日本一寂しい女だった〜」番宣を兼ねたダイジェスト番組「3時のあなた~森光子が蘇る~」が放送された。[9][10]
期間 | 正式タイトル | 月曜日・火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
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1968年4月1日 - 1969年3月28日 | 奥さまスタジオ 3時のあなた | 高峰三枝子 | 木元教子 | ||
1969年3月31日 - 1970年3月27日 | 山口淑子 | ||||
1970年3月30日 - 1970年10月2日 | 久我美子 | 山口淑子 | |||
1970年10月5日 - 1973年5月11日 | 芳村真理 | ||||
1973年5月14日 - 1974年5月3日 | 扇千景 | ||||
1974年5月6日 - 1977年1月28日 | 森光子 | 寺島純子 | 扇千景 | ||
1977年1月31日 - 1977年4月1日 | 坪内ミキ子 | ||||
1977年4月4日 - 1977年5月27日 | 司葉子 | ||||
1977年5月30日 - 1978年3月31日 | 三田佳子 | 坪内ミキ子 | |||
1978年4月3日 - 1979年3月30日 | 坪内ミキ子 | 加茂さくら | |||
1979年4月2日 - 1980年3月28日 | 中村メイコ | ||||
1980年3月31日 - 1981年3月31日 | うつみ宮土理 | 寺島純子 | |||
1981年4月1日- 1988年3月31日 | 3時のあなた |
期間 | 男性 | 女性 | |||
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月曜日・火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | ||
1968年4月1日 - 1969年3月28日 | 野間脩平 | 真家宏満 | なし | ||
1969年3月31日 - 1970年9月30日 | 浪久圭司 | ||||
1970年10月1日 - 1971年3月31日 | きのしまさる | 永島信道 | |||
1971年4月1日 - 1971年9月30日 | 中野良子 | ||||
1971年10月1日 - 1973年5月11日 | 須田哲夫 | 三上彩子 | |||
1973年5月14日 - 1974年5月3日 | 逸見政孝 | ||||
1974年5月6日 - 1977年3月31日 | 須田哲夫 | 岩佐徹 | 逸見政孝 | ||
1977年4月1日 - 1977年5月27日 | 逸見政孝 | 田丸美寿々 | |||
1977年5月30日 - 1978年3月31日 | 逸見政孝 | 増田明男 | 逸見政孝 | ||
1978年4月3日 - 1978年9月29日 | 逸見政孝 | 松倉悦郎 | |||
1978年10月2日 - 1980年3月31日 | 野間脩平 | 城ヶ崎祐子 | |||
1980年4月1日 - 1981年3月31日 | 野崎昌一 | 野間脩平 | 大野かおり | ||
1981年4月1日 - 1982年4月2日 | なし | ||||
1982年4月5日 - 1984年9月28日 | 野間脩平 | ||||
1984年10月1日 - 1985年3月29日 | 牧原俊幸 | 三竹映子 | |||
1985年4月1日 - 1985年9月30日 | 川端健嗣 | ||||
1985年10月1日 - 1986年3月31日 | 松田朋恵 | ||||
1986年4月1日 - 1988年3月31日 | なし |
系列はネット終了時または放送終了時のもの。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
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関東広域圏 | フジテレビジョン (CX) | フジテレビ系列 | 基幹・制作局 |
北海道 | 札幌テレビ放送 (STV) | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 | 北海道文化放送開局後も1972年12月29日まで北海道文化放送と並行して放送[14] |
北海道文化放送 (UHB) | フジテレビ系列 | 1972年4月開局から(実際には開局前のサービス放送期間中から) | |
青森県 | 青森放送 (RAB) | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | 1970年9月28日から[15] 1975年3月まで日本テレビ単独系列局 |
岩手県 | 岩手放送 (IBC) | TBS系列 | 現在:IBC岩手放送。1969年12月から[注 4] |
秋田県 | 秋田テレビ (AKT) | フジテレビ系列 | 1969年10月開局から 1981年4月 - 1987年3月はテレビ朝日系列とのクロスネット局 |
山形県 | 山形テレビ (YTS) | 1970年4月開局から 1975年4月1日から1979年7月1日まではテレビ朝日系列とのクロスネット局[注 5] | |
宮城県 | 仙台放送 (OX) | ||
福島県 | 福島中央テレビ (FCT) | フジテレビ系列 NETテレビ系列 | 1970年2月2日のサービス放送から1971年9月30日まで[16] |
福島テレビ (FTV) | フジテレビ系列 | 1971年10月1日から[17] 1983年3月までTBS系列とのクロスネット局 | |
新潟県 | 新潟総合テレビ (NST) | 現在:NST新潟総合テレビ。サービス放送開始直後の1968年12月2日から 1981年3月まで日本テレビ系列とのトリプルネット局 1983年9月までテレビ朝日系列とのクロスネット局 | |
長野県 | 長野放送 (NBS) | 1969年4月開局から | |
山梨県 | 山梨放送 (YBS) | 日本テレビ系列 | |
静岡県 | テレビ静岡 (SUT) | フジテレビ系列 | 1968年12月開局から |
富山県 | 富山テレビ放送 (T34) | 1969年4月開局から[注 6][18]。現在の略称はBBT | |
石川県 | 石川テレビ放送 (ITC) | 1969年4月開局から[注 6] | |
福井県 | 福井放送 (FBC) | 日本テレビ系列 | 1968年10月1日から[19]1969年9月30日まで[20] |
福井テレビジョン放送 (FTB) | フジテレビ系列 | 1969年10月開局から | |
中京広域圏 | 東海テレビ放送 (THK) | ||
近畿広域圏 | 関西テレビ放送 (KTV) | ||
鳥取県 | 日本海テレビジョン放送 (NKT) | 日本テレビ系列 | 1970年6月末まで |
島根県 ↓ 島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビジョン放送 (TSK) | フジテレビ系列 | 1970年4月開局から。1972年3月までの呼称はテレビしまね 1972年9月22日放送分から鳥取県でのネットを再開 |
岡山県 ↓ 岡山県・香川県 | 岡山放送 (OHK) | フジテレビ系列 | 1970年4月1日、フジテレビ系への一度目のネット一本化を期に放送開始。1984年3月までの呼称はテレビ岡山 1970年10月1日から1979年3月31日まで再びテレビ朝日系列とのクロスネット局 翌4月から香川県でのネットを再開 |
広島県 | 広島テレビ放送 (HTV) | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 | 1975年10月のフジテレビ系列脱退まで |
テレビ新広島 (TSS) | フジテレビ系列 | 1975年10月開局から | |
山口県 | テレビ山口 (tys) | TBS系列 | 1970年4月開局から 1978年9月までテレビ朝日系列とのトリプルネット局 1987年9月までフジテレビ系列とのクロスネット局 |
徳島県 | 四国放送 (JRT) | 日本テレビ系列 | 1970年1月以降ネット開始 |
香川県 | 西日本放送 (RNC) | 日本テレビ系列 | 1970年3月31日まで。岡山放送でのネット開始に伴い終了。[注 7] |
愛媛県 | 愛媛放送 (EBC) | フジテレビ系列 | 1969年12月開局から。現在:テレビ愛媛 |
高知県 | 高知放送 (RKC) | 日本テレビ系列 | 1970年1月以降ネット開始 |
福岡県 | テレビ西日本 (TNC) | フジテレビ系列 | |
佐賀県 | サガテレビ (STS) | 1969年4月開局から | |
長崎県 | テレビ長崎 (KTN) | フジテレビ系列 日本テレビ系列 | |
熊本県 | テレビ熊本 (TKU) | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | 1969年4月開局から 1982年3月まで日本テレビ系列とのトリプルネット局 |
大分県 | テレビ大分 (TOS) | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | 1970年4月開局から |
宮崎県 | テレビ宮崎 (UMK) | ||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ放送 (KTS) | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 | 1969年4月開局から 1982年9月までテレビ朝日系列とのトリプルネット局 |
沖縄県 | 沖縄テレビ放送 (OTV) | フジテレビ系列 | 1968年12月から[注 8] |
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