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日本のラグビー大会 ウィキペディアから
ジャパンラグビーリーグワン(英: JAPAN RUGBY LEAGUE ONE)は、2022年1月に開幕した日本初のラグビーユニオンの社会人チーム競技会である[1][注釈 1]。単に「リーグワン」とも言う[2]。
ジャパンラグビーリーグワン JAPAN RUGBY LEAGUE ONE | |
---|---|
最新のシーズン・大会: JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2024-25 | |
DIVISION1 優勝トロフィー | |
スポーツ | ラグビーユニオン |
主催 | 一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン |
前身となる大会 |
トップリーグ(2003-2021) トップチャレンジリーグ(2017-2021) |
創設 | 2022年 |
チーム数 |
DIVISION1:12チーム DIVISION2:8チーム DIVISION3:6チーム |
2023-24優勝 |
DIVISION1:東芝ブレイブルーパス東京(初) DIVISION2:浦安D-Rocks(2回目) DIVISION3:日野レッドドルフィンズ(初) |
ウェブサイト | league-one.jp |
放送局 | J SPORTS |
関連大会 | 社会人地域リーグ |
一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン(JRLO)が主催。4年目となる2024-25シーズンは2024年12月21日に開幕予定[3]。日本電信電話がタイトルパートナーとなり、「NTTジャパンラグビーリーグワン20xx(NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 20xx)」[4]の名称を用いている。
各シーズン・各DIVISIONの対戦詳細は、下記リンクを参照のこと。
シーズン | 各DIVISION 詳細ページ | ||
---|---|---|---|
2022 | DIVISION 1 | DIVISION 2 | DIVISION 3 |
2022-23 | DIVISION 1 | DIVISION 2 | DIVISION 3 |
2023-24 | DIVISION 1 | DIVISION 2 | DIVISION 3 |
2024-25 | DIVISION 1 | DIVISION 2 | DIVISION 3 |
2003年から18年続いたトップリーグに代わり、2021年6月29日に一般社団法人ジャパンラグビートップリーグ(JRTL、2018年設立)が一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン(JRLO)に改組して発足し[5]、2022年1月に初年度の対戦が開幕した。詳細は後述「#発足までの経緯」を参照。
前身のトップリーグ同様、名称に「リーグ」が含まれるが、15人制のラグビーユニオンであり、13人制のラグビーリーグの競技会ではない。
初年度2022年シーズン途中で、宗像サニックスブルースが初年度限りでの活動停止を発表[6]。翌2022-23シーズンから1チーム減った[7]。同シーズン途中において、翌々年となる2024-25シーズンDIVISION3からの参加チームを募集開始[8]。セコムラガッツ、ヤクルトレビンズ、LeRIRO福岡の2024-25シーズンDIVISION3への参入決定を、2024年1月31日に発表した[9]。後述「#新規参加チームの募集」を参照。
2023-24シーズンでは、反則によるレッドカードは原則として20分レッドカードとなり、TMOが行われているDIVISION1と2にはオフ・フィールド・レビュー(TMOバンカー)が導入[10]。シーズン中、3回にわたりリーグ戦1試合の最多入場者数を更新した(2023年12月16日[11]、同17日[12]、2024年3月16日[13])。最終的にシーズン1試合平均が6,627人となり[14]、前身トップリーグ時代に最多となった2015-16シーズンの1試合平均6,470人[15]を超えた。後述「#入場者数」を参照。
2024年8月からワールドラグビーが国代表資格条件を緩和し、「5年以上続けて当該国に住む」から「5年間継続して当該国の協会もしくはラグビー団体のみに登録する」となった。これを受けて2024年10月22日にジャパンラグビーリーグワンは、国外滞在日数の制限(年間62日以内)を撤廃し、これまでシーズンオフに2か月以上の母国帰国を理由にカテゴリーBだった選手の多くが、カテゴリーAになる[16][17]。後述「#選手の登録区分」を参照。
2024-25シーズンで、ハーフタイムをそれまでの12分から15分に変更。DIVISION1では、各チーム2試合増え18試合を戦い、DIVISION1プレーオフトーナメントはそれまでの上位4チームから上位6チームに拡大し、このプレーオフトーナメント以外はすべてのDIVISIONで順位決定戦を行わない。[18]
2026-27シーズン(予定)から、三重ホンダヒートは三重県鈴鹿市から栃木県宇都宮市へ主たる活動拠点を移転することを決定。主たるスタジアムは栃木県グリーンスタジアム(栃木県宇都宮市)[19][20]。
設立前の2021年1月、当初の構想にあった「全選手のプロ化」は見送られた[27][28]ため、トップリーグ時代と同様に企業社員の選手(社員選手)がいる[29][30][31]。ジャパンラグビーリーグワンでは選手の契約区分について、雇用関係にある「社員選手」と、プロ選手にあたる「業務委託契約選手」の2つに分けている[32]。
地域密着をうたい、企業リーグからの脱却を目指すが、親会社からの分社化を必須とせず、トップリーグ時代のように会社内の事業部としての成り立ちも認めている[33][34]。
DIVISION1(1部リーグ)は、1試合当たり15,000人の観客動員を目指す[43]。リーグ全体としては、DIVISION3(3部リーグ)まで含めた全チームが2023-24シーズン(2023年12月開幕)までに「15,000人以上収容のスタジアム」を確保できるよう努めることになっていた[43]が、実現はしていない。また、DIVISION3への2024-25シーズンからの新規参入条件では、「3,000人以上収容のスタジアム」となった[44]。
ホストエリア内にスタジアムを確保できないチームは、近隣にスタジアムを設定している。浦安D-Rocksのホストエリアは浦安市だが(本拠地: 千葉県浦安市高洲[45])、ホームスタジアムは東京都世田谷区にある駒澤オリンピック公園総合運動場陸上競技場としており、本拠地からは道のりで約30km離れており、本拠地の最寄り駅新浦安駅(JR京葉線)から電車利用で3路線ほど乗り継ぎ、約1時間15分かかる。
地域 | 公式チーム名称[60] (呼称)[60] 英語表記 |
略称 [60] | 2024-25 ディビジョン・ カンファレンス |
ホストエリア セカンダリーホストエリア フレンドリーエリア |
2024-25シーズン ホームスタジアム |
加入 シーズン |
過去の名称 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
東北 | 日本製鉄釜石シーウェイブス NIPPON STEEL KAMAISHI SEAWAVES |
釜石SW | DIVISION 2 | 釜石市 | 釜石鵜住居復興スタジアム ハワイアンズスタジアムいわき いわぎんスタジアム |
2022 | 新日鐵釜石(2000-01まで) 釜石シーウェイブスRFC(2022-23まで) |
関東 | 埼玉パナソニックワイルドナイツ (埼玉ワイルドナイツ) SAITAMA Panasonic WILD KNIGHTS |
埼玉WK | DIVISION 1 カンファレンスB |
埼玉県 | 熊谷ラグビー場 | 2022 | パナソニック ワイルドナイツ[注釈 2] |
ヤクルトレビンズ戸田 Yakult Levins Toda |
L戸田 | DIVISION 3 | 戸田市 | 栃木県グリーンスタジアム | 2024-25 | ヤクルトレビンズ | |
狭山セコムラガッツ SAYAMA SECOM RUGGUTS |
狭山RG | DIVISION 3 | 狭山市 | 足利市総合運動場陸上競技場 JITリサイクルインクスタジアム 栃木県グリーンスタジアム |
2024-25 | セコムラガッツ | |
NECグリーンロケッツ東葛 (グリーンロケッツ東葛) NEC GREEN ROCKETS TOKATSU |
GR東葛 | DIVISION 2 | 我孫子市・柏市・松戸市・流山市・野田市・鎌ケ谷市・白井市・印西市 | 柏の葉公園総合競技場 | 2022 | NECグリーンロケッツ | |
浦安D-Rocks URAYASU D-Rocks |
浦安DR | DIVISION 1 カンファレンスA |
浦安市 | 秩父宮ラグビー場 えがお健康スタジアム Jヴィレッジスタジアム |
2022-23 | NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安 | |
東京サントリーサンゴリアス (東京サンゴリアス) TOKYO SUNTORY SUNGOLIATH |
東京SG | DIVISION 1 カンファレンスB |
東京都・港区・府中市・調布市・三鷹市 | 味の素スタジアム 秩父宮ラグビー場 |
2022 | サントリーサンゴリアス | |
東芝ブレイブルーパス東京 TOSHIBA BRAVE LUPUS TOKYO |
BL東京 | DIVISION 1 カンファレンスA |
東京都・府中市・調布市・三鷹市 フレンドリーエリア:川崎市 |
味の素スタジアム Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu 大和ハウス プレミストドーム 秩父宮ラグビー場 |
2022 | 東芝ブレイブルーパス[注釈 3] | |
リコーブラックラムズ東京 (ブラックラムズ東京) RICOH BlackRams Tokyo |
BR東京 | DIVISION 1 カンファレンスB |
東京都・世田谷区 | 秩父宮ラグビー場 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 |
2022 | リコーブラックラムズ | |
清水建設江東ブルーシャークス SHIMIZU KOTO BLUE SHARKS |
江東BS | DIVISION 2 | 江東区 | 江東区夢の島陸上競技場 | 2022 | 清水建設ブルーシャークス | |
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ Kubota Spears Funabashi TOKYO-BAY |
S東京ベイ | DIVISION 1 カンファレンスB |
江戸川区・中央区・市川市・船橋市・千葉市・市原市・成田市 | 味の素スタジアム スピアーズえどりくフィールド |
2022 | クボタスピアーズ | |
クリタウォーターガッシュ昭島 Kurita Water Gush Akishima |
WG昭島 | DIVISION 3 | 昭島市 | 厚木市荻野運動公園競技場 AGFフィールド |
2022 | 栗田工業ウォーターガッシュ | |
日野レッドドルフィンズ HINO RED DOLPHINS |
日野RD | DIVISION 2 | 日野市・八王子市および周辺地域 | 太田市運動公園陸上競技場 スピアーズえどりくフィールド AGFフィールド |
2022 | 日野自動車レッドドルフィンズ(2017-18まで) | |
三菱重工相模原ダイナボアーズ Mitsubishi Heavy Industries Sagamihara Dynaboars |
相模原DB | DIVISION 1 カンファレンスA |
神奈川県・相模原市 | 相模原ギオンスタジアム 秩父宮ラグビー場 たけびしスタジアム京都 ベネックス総合運動公園かきどまり陸上競技場 |
2022 | ||
横浜キヤノンイーグルス YOKOHAMA CANON EAGLES |
横浜E | DIVISION 1 カンファレンスA |
横浜市 セカンダリーホストエリア:大分県 |
日産スタジアム ニッパツ三ツ沢球技場 秩父宮ラグビー場 レゾナックドーム大分 |
2022 | キヤノンイーグルス | |
中部 | 静岡ブルーレヴズ SHIZUOKA BlueRevs |
静岡BR | DIVISION 1 カンファレンスA |
静岡県 | ヤマハスタジアム | 2022 | ヤマハ発動機ジュビロ |
トヨタヴェルブリッツ TOYOTA VERBLITZ |
トヨタV | DIVISION 1 カンファレンスB |
愛知県・豊田市・名古屋市・みよし市 | 岐阜メモリアルセンター長良川競技場 ミクニワールドスタジアム北九州 豊田スタジアム |
2022 | トヨタ自動車ヴェルブリッツ | |
豊田自動織機シャトルズ愛知 Toyota Industries Corporation Shuttles Aichi |
S愛知 | DIVISION 2 | 愛知県 | ウェーブスタジアム刈谷 | 2022 | 豊田自動織機シャトルズ | |
三重ホンダヒート MIE Honda HEAT |
三重H | DIVISION 1 カンファレンスB |
三重県 | 三重交通Gスポーツの森鈴鹿サッカー・ラグビー場 | 2022 | Honda HEAT | |
近畿 | レッドハリケーンズ大阪 Red Hurricanes Osaka |
RH大阪 | DIVISION 2 | 大阪市 | ヤンマースタジアム長居 | 2022 | NTTドコモレッドハリケーンズ(2021まで) NTTドコモレッドハリケーンズ大阪(2022-23まで) |
花園近鉄ライナーズ HANAZONO KINTETSU LINERS |
花園L | DIVISION 2 | 東大阪市・大阪府 | 東大阪市花園ラグビー場 | 2022 | 近鉄ライナーズ | |
コベルコ神戸スティーラーズ KOBELCO KOBE STEELERS |
神戸S | DIVISION 1 カンファレンスA |
神戸市・兵庫県[66] | 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 ノエビアスタジアム神戸 東大阪市花園ラグビー場 |
2022 | 神戸製綱コベルコスティーラーズ | |
中国 | 中国電力レッドレグリオンズ Chugoku Electric Power Red Regulions |
中国RR | DIVISION 3 | 広島県 フレンドリーエリア:中国地方全域 |
Balcom BMW Stadium 維新みらいふスタジアム 福山通運ローズスタジアム |
2022 | |
マツダスカイアクティブズ広島 (スカイアクティブズ広島) MAZDA SKYACTIVS HIROSHIMA |
SA広島 | DIVISION 3 | 広島県 | Balcom BMW Stadium 福山通運ローズスタジアム |
2022 | マツダブルーズーマーズ | |
九州 | 九州電力キューデンヴォルテクス Kyushudenryoku Kyuden Voltex |
九州KV | DIVISION 2 | 福岡市 フレンドリーエリア:九州全域 |
ベスト電器スタジアム ミクニワールドスタジアム北九州 ベネックス総合運動公園 東平尾公園博多の森陸上競技場 えがお健康スタジアム |
2022 | |
ルリーロ福岡 LeRIRO Fukuoka |
LR福岡 | DIVISION 3 | 筑後地区 (朝倉市、うきは市、大川市、久留米市、大刀洗町、筑後市、広川町) | 久留米総合スポーツセンター陸上競技場 | 2024-25 | ||
地域 | 公式チーム名称 (呼称) 英語表記 |
略称 [60] | ディビジョン | ホストエリア セカンダリーホストエリア |
最終シーズンの ホームスタジアム |
最終 シーズン |
過去の名称 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
関東 | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安 (シャイニングアークス東京ベイ浦安) NTT Communications ShiningArcs TOKYO-BAY URAYASU |
SA浦安 | DIVISION 1 | 浦安市、江東区および周辺地域 セカンダリーホストエリア:仙台市 |
秩父宮ラグビー場 | 2022 | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス |
九州 | 宗像サニックスブルース MUNAKATA SANIX BLUES |
宗像B | DIVISION 3 | 宗像市 セカンダリーホストエリア:北九州市 |
ミクニワールドスタジアム北九州 グローバルアリーナ |
2022 |
チーム名には、(1) 公式チーム名称、(2) 企業名を外して短くするか、公式チーム名称と同じままにする、呼称、(3) アルファベット混じりで5文字以内におさめた公式の略称 という3つの公式表記のほか、(4) 報道メディアが独自に定めた略称 などがある。
初年度2022シーズンに最長チーム名だった「NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安」[38]は、続く2022-23シーズンに向けてグループ企業内の複数チームを再編成し、「浦安D-Rocks」と最短チーム名に生まれ変わった。同チームを運営する企業「NTT Sports X」は、「NTTグループのシンボルチームとして、あえて企業名を付けなかった」「地域に根付いた活動をしたい」と述べている[39][40]。
企業名などを外した「呼称」を公式に定めている。しかし、企業名を外して短くしたチームと、企業名などを外さないチーム(公式チーム名称のまま)とが混在し、「呼称」は表記が統一されていない[74]。以下に2023-24シーズンDIVISION1の例を示す。
アルファベットを使った公式の略称[60]については、BL東京とBR東京のように視認性が悪い場合があるほか、元のチーム名を想起しにくい[38][75][76]。初年度からの分かりにくさについて、スポーツライターの大島和人は、「『名称、略称を人に伝える工夫』を怠っているチームが多い。『何のために名乗るのか』という根本的な思考が欠落している」と批判している[77]。
NHKでは、通常、アルファベット混じりの公式略称を使っていない。また、初年度とそれ以降とでは、以下のように略称の方針が異なる。
選手は、以下のように3つのカテゴリに分けて登録され、それぞれ保有する人数を定めている[92]。 同一シーズン中に、カテゴリを変更することはできない。
大学最終学年に在籍し 新年度から入団内定している選手は、「アーリーエントリー」により、当該年度の全国大学ラグビーフットボール選手権全日程終了後に登録・出場できる[93]。
2024年8月からワールドラグビーが国代表資格条件を緩和し、「5年以上続けて当該国に住む」から「5年間継続して当該国の協会もしくはラグビー団体のみに登録する」となった。これを受けて、2024年10月22日にジャパンラグビーリーグワンは、国外滞在日数の制限(年間62日以内)を撤廃し、これまでシーズンオフに2か月以上の母国帰国を理由にカテゴリーBだった選手の多くが、カテゴリーAになる[16][17]。
以下(1~3)のいずれかを満たす者。各チームの「カテゴリA」の人数は、総選手登録数の80%以上。試合登録は23名のうち17名以上。同時試合出場は11人以上。
以下(1~2)のいずれかを満たす者。人数制限があり、各チームのカテゴリB・C合計で、10名以下または総選手登録数の20%以下(いずれか小さい方)。試合登録は、カテゴリB・C合計で6名以下で、かつ、カテゴリCは3名以下。同時試合出場は、カテゴリB・C合計で4名以下で、かつ、カテゴリCは3名以下。
2024年10月22日に、ジャパンラグビーリーグワンは、国外滞在日数の制限(年間62日以内)を撤廃し、それまでシーズンオフに2か月以上の母国帰国をしていたことなどを理由にカテゴリBとなっていた選手は、多くがカテゴリAに変更となる[16][17]。
初年度2022シーズンのみ、経過措置として、カテゴリA・Bの人数制限は無かった。カテゴリCは3名以下だった。
南半球のピークシーズンではないため、単年度契約が主流ながら、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカなどの代表選手が多数加入している。
南半球の有力選手が多く参加する理由として、2023年12月にスポーツライターの直江光信は、(1)フランスTOP14やイングランドプレミアシップと並ぶほど日本でのギャラが高額、(2)海外リーグに比べて試合数が少なく、コンディションを維持しやすい、(3)近年、日本ラグビーのレベルが上がり、選手にとって価値ある競争の場になった、(4)治安や生活インフラの水準が高く、パートナーや子どもが暮らしやすい、を挙げている[94]。
ワールドラグビーの代表資格より厳しい、ニュージーランド協会独自の規定がある。それは、「海外チームでプレーする選手は、ニュージーランド代表(オールブラックス)の資格を持てない」というもの[113][114][115][116]。
ただし例外規定として「サバティカル(英: sabbatical、日本語の『長期休暇』に相当)」がある。これによりニュージーランド代表選手は1年間の休暇を利用して、海外でプレーをすることができ、季節が半年ずれている日本など北半球で多くの現役ニュージーランド代表選手が活躍している[113][114][115][116]。
このため、現役ニュージーランド代表選手のリーグワンへの在籍は1シーズンのみとなり、2シーズン以上在籍の場合は国代表を退いた選手となる[117]。
2023年5月10日、日本ラグビーフットボール協会は、ニュージーランドラグビー協会との連携と定期的な試合開催の覚書を締結。2024年から2027年まで、スーパーラグビーに参加するニュージーランドのチームが、リーグワンのチームと対戦するという内容も含まれる[118]。
2023年7月21日、日本ラグビーフットボール協会は、オーストラリアラグビー協会との覚書を締結した。これにより2024年から2029年までのあいだ、スーパーラグビー所属チームとリーグワン所属チームとの対戦が検討されることになった[131]。
テレビジョンマッチオフィシャル(TMO)については、2024-25シーズンでも、オフ・フィールド・レビュー(TMOバンカー)と20分レッドカードを行う(DIVISION3を除く)[132]。
出典:[133]
【1】勝ち点、【2】勝利数、【3】1および2が同数であったチーム間の試合での勝ち点、【4】1、2、3が同数だったチーム間の試合での得失点差、【5】全試合の得失点差、【6】当該チーム間の試合でのトライ数、【7】全試合でのトライ数、【8】当該チーム間の試合でのトライ後のゴール数、【9】全試合でのトライ後のゴール数、【10】抽選、によって決定する(1が同数の場合に2によって決定するものとし、以降も同様とする)。
出典:[133]
出典:[133]
DIVISION1と同じ。
出典:[133]
出典:[133]
以下のチーム間において2回戦で試合を行う。各対戦で上位となったチームは翌シーズンのDIVISION 1に参加し、下位となったチームは翌シーズンのDIVISION2に参加する。
やむを得ない事由により、DIVISION 1/2入替戦の方式を変更する場合は、別途理事会が定める。
翌シーズンのDIVISION 1カンファレンス分けに今シーズンの順位を用いる場合、DIVISION 1の順位にDIVISION 2の順位が次ぐものとする。
出典:[133]
以下のチーム間において2回戦で試合を行う。各対戦で上位となったチームは翌シーズンのDIVISION 2に参加し、下位となったチームは翌シーズンのDIVISION 3に参加する。
やむを得ない事由により、DIVISION 2/3入替戦の方式を変更する場合は、別途理事会が定める。
2023-24シーズンのパネルレフリー(主審として担当する者)は、以下16名。いずれも日本ラグビーフットボール協会A級レフリー[136]。
氏名 | 生年月日(年齢) | 出身校 | 現役時代の ポジション |
勤務先 | 2022-23シーズン 担当試合数 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
大内想太 (おおうち そうた) |
1990年6月18日(34歳) | 県立芦屋→広島大 | LO | 兵庫県立川西北陵高校 | 0 | |
梶原晃久 (かじわら てるひさ) |
1986年5月22日(38歳) | 法政二→法政大 | SO、CTB | ニチバン(株) | 【D1】12 | |
川原佑 (かわはら たすく) |
1992年12月25日(31歳) | 長崎南山→明治大→筑波大大学院 | SO、FB | (株)NTT Sports X | 【D1】7、【D2】1 | |
関谷惇大 (せきや としまさ) |
1983年9月30日(41歳) | 市立松戸→流経大 | SH、SO | (株)ウェルファムフーズ | 【D1】9 | |
立川誠道 (たてかわ まさみち) |
1985年2月6日(39歳) | 天理→奈良保育学院 | WTB | 天理市立中央保育所 | 【D2】2、【D3】1 | |
手束伊吹 (てつか いぶき) |
1997年6月9日(27歳) | 黒沢尻北 | SO | 北上市役所 | 【D1】7、【D2】1 | |
滑川剛人 (なめかわ たけひと) |
1990年1月1日(34歳) | 桐蔭学園→帝京大 | SH | トヨタ自動車 | 【D1】13 | |
橋元教明 (はしもと のりあき) |
1986年9月14日(38歳) | 京都成章→京産大 | LO | 京都市立洛央小学校 | 【D1】2、【D2】1 | |
濱田巧 (はまだ たくみ) |
1996年3月27日(28歳) | 加治木→鹿児島大 | SH | いちき串木野市立市来中学校 | 0 | |
平川哲也 (ひらかわ てつや) |
1992年3月30日(32歳) | 四日市農芸→流経大 | WTB、FB | メディカルシステムネットワーク | 【D1】2、【D2】3 | |
廣瀬亮治 (ひろせ りょうじ) |
1995年9月19日(29歳) | 八幡浜(愛媛)→愛媛大 | LO | 近畿大学附属中学・高校 | 【D3】3 | |
古瀬健樹 (ふるせ かつき) |
2002年1月25日(22歳) | 東福岡→早稲田大 | HO | 早稲田大4年在学中 | 【D1】13 | |
水谷元紀 (みずたに もとのり) |
1990年11月19日(33歳) | 旭丘→広島大 | FL | 愛知県立長久手高校 | 0 | |
三井健太 (みつい けんた) |
1989年7月27日(35歳) | 立命館→立命館大 | SH | エグザ(株) | 【D2】4、【D3】1 | |
山内昂輝 (やまうち こうき) |
1995年10月6日(29歳) | 八幡→西九州大 | CTB | 宗像市立中央中学校 | 【D3】4 | |
山本篤志 (やまもと あつし) |
1986年2月9日(38歳) | 報徳学園→天理大 | SH、SO | 東大阪市立玉川中学校 | 【D2】3、【D3】1 |
2023-24シーズンでは、以下3名のレフリーがニュージーランドから招へいされ、DIVISION1の第1節・第2節において2試合ずつ主審を担当した[137]。
シーズン | 実施 試合数 |
総入場数 | 1試合平均 | DIVISION1 1試合平均 |
DIVISION2 1試合平均 |
DIVISION3 1試合平均 |
入替戦 1試合平均 |
プレーオフ 1試合平均 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 150 | 484,047 | 3,227 | 4,213 | 1,670 | 847 | 1,893 | 15,896 | [138][139] |
2022-23 | 168 | 745,311 | 4,436 前年比37%増 |
5,744 前年比36%増 |
1,739 前年比4%増 |
1,437 前年比70%増 |
2,273 | 19,842
前年比25%増 |
[140] |
2023-24 | 173 | 1,146,524 | 6,603 前年比49%増 |
8,929 前年比55%増 |
3,185 前年比83%増 |
1,456 前年比1%増 |
3,702 | 24,648
前年比24%増 |
[14] |
詳細は各シーズンのページを参照のこと。個人表彰は「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE個人賞獲得者一覧」を参照のこと。
リーグ戦上位4チームで、最終順位(優勝チーム)を決定。
シーズン | チーム数 | 最終順位 優勝 |
最終順位 2位 |
最終順位 3位 |
最終順位 4位 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 上位4 | 埼玉パナソニックワイルドナイツ | 東京サントリーサンゴリアス | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ | 東芝ブレイブルーパス東京 | [153] |
2022-23 | 上位4 | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ | 埼玉パナソニックワイルドナイツ | 横浜キヤノンイーグルス | 東京サントリーサンゴリアス | [154][155][156][157] |
2023-24 | 上位4 | 東芝ブレイブルーパス東京 | 埼玉パナソニックワイルドナイツ | 東京サントリーサンゴリアス | 横浜キヤノンイーグルス | [158][159][160] |
シーズン | チーム数 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 最終順位 5位 |
最終順位 6位 |
最終順位 7位 |
最終順位 8位 |
最終順位 9位 |
最終順位 10位 |
最終順位 11位 |
最終順位 12位 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 12 | 埼玉WK | 東京SG | S東京ベイ | BL東京 | トヨタV | 横浜E | 神戸S | 静岡BR | BR東京 | SA浦安▼ | RH大阪▼[161] | GR東葛 | [162][163] |
2022-23 | 12 | 埼玉WK | S東京ベイ | 東京SG | 横浜E | BL東京 | トヨタV | BR東京 | 静岡BR | 神戸S | 相模原DB | GR東葛▼ | 花園L | [164] |
2023-24 | 12 | 埼玉WK | BL東京 | 東京SG | 横浜E | 神戸S | S東京ベイ | トヨタV | 静岡BR | 相模原DB | BR東京 | 三重H | 花園L▼ | [165] |
各DIVISIONのリーグ戦(DIVISION2・3の順位決定戦を含む)における反則が少なかったチームに授与[179]。
シーズン | DIVISION1 | DIVISION2 | DIVISION3 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2022 | 埼玉パナソニックワイルドナイツ 2季連続・9回目[153]。 |
三菱重工相模原ダイナボアーズ | 豊田自動織機シャトルズ愛知 | [153] |
2022-23 | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ | 三重ホンダヒート | 九州電力キューデンヴォルテクス | [180] |
2023-24 | 静岡ブルーレヴズ | 浦安D-Rocks | 中国電力レッドレグリオンズ | [181] |
シーズン | △ DIVISION1へ昇格 | ▼ DIVISION2へ降格 | △ DIVISION2へ昇格 | ▼ DIVISION3へ降格 | △ DIVISION3へ参入 |
---|---|---|---|---|---|
2022の後 | 花園近鉄ライナーズ[182] 三菱重工相模原ダイナボアーズ[183] |
シャイニングアークス東京ベイ浦安[184] | 豊田自動織機シャトルズ愛知[172] 清水建設江東ブルーシャークス[185] |
マツダスカイアクティブズ広島[186] NTTドコモレッドハリケーンズ大阪[187] |
なし |
2022-23の後 | 三重ホンダヒート | NECグリーンロケッツ東葛 | NTTドコモレッドハリケーンズ大阪[174] 九州電力キューデンヴォルテクス |
日野レッドドルフィンズ[188] 清水建設江東ブルーシャークス |
なし |
2023-24の後 | 浦安D-Rocks | 花園近鉄ライナーズ | 日野レッドドルフィンズ[189] 清水建設江東ブルーシャークス[190] |
なし | 狭山セコムラガッツ ヤクルトレビンズ戸田 ルリーロ福岡 |
賞金は、上記の部門で授与される。2022-23シーズンDIVISION1の賞金は前年よりも増額され[192]、2023-24シーズンではDIVISION2と3でも増額となった[193]。
2023-24シーズンのジャパンラグビーリーグワンパートナー(2023年11月24日現在)[194]
パートナーカテゴリー | 社名 | 契約開始 | 備考 |
---|---|---|---|
タイトルパートナー | 日本電信電話株式会社 | 2021年 | 大会正式名称として、以下の4種類の表記がある[195]。
|
プリンシパルパートナー | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2021年 | |
オフィシャルパートナー | 株式会社大和証券グループ本社 | 2021年 | |
オフィシャルパートナー | 株式会社ヒト・コミュニケーションズ | 2021年 | |
事業共創パートナー | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2021年 | |
事業共創パートナー | 株式会社NTTドコモ | 2021年 | |
事業共創パートナー | NTTコミュニケーションズ株式会社 | 2021年 | |
事業共創パートナー | 株式会社ジェイ・スポーツ | 2021年 | |
事業共創パートナー | 株式会社日本経済新聞社[196] | 2021年 | |
事業共創パートナー | ぴあ株式会社 | 2021年 | JRLOオフィシャルチケッティングサプライヤー[197] |
事業共創パートナー | 株式会社ヒト・コミュニケーションズ | 2022年 | |
事業共創パートナー | イオンモール株式会社 | 2023年12月 | [198] |
オフィシャルサービスパートナー (TMO/HIA) |
ソニー株式会社 | 2021年 | |
オフィシャルサプライヤー | 株式会社ゴールドウイン | 2021年 | 公式レフリーウェアおよびリーグスタッフウェアにおいて、カンタベリー・オブ・ニュージーランド製品の提供 |
オフィシャルサプライヤー | 株式会社スズキスポーツ | 2021年 | 公式試合球としてGILBERT製品の提供[199] |
オフィシャルサプライヤー | トレック・ジャパン株式会社 | 2021年 | スポーツ自転車の提供[200] |
オフィシャルサプライヤー | 株式会社ウェザーニューズ | 2022年1月 | 運営関係者に気象情報を提供[201] |
オフィシャルサプライヤー | 株式会社TRIB 生命情報医学研究所 | 2023年 | [194]違法薬物検査[202] |
J SPORTSが事業共創パートナーに就任しており、リーグワン全試合のテレビ・インターネット中継の放映権を取得。初年度2022シーズンから以下のように放送・配信している。
J SPORTS | 備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|
テレビ中継 | オンデマンド配信 | 30分ダイジェスト番組 | 情報番組 | ||
DIVISION 1 | 生放送+再放送 | あり | あり | 「ラグビーわんだほー!」 番組内で扱う | |
DIVISION 2 | 生放送(一部録画)+再放送 | あり | 無し | ||
DIVISION 3 | 無し | あり(実況アナ無し) | 無し | ||
出典:[207]
下の表は、2023-24シーズンのリーグ戦・順位決定戦・プレーオフの全対戦。録画放送を含む[217]。
メディア | 回数 | 備考(原則としてホストチームを表記) |
---|---|---|
日本テレビ 全国ネット |
1 | 決勝戦[218] |
BS日テレ 全国 |
6 | トヨタxBL東京[219]、BL東京×横浜E[220]、東京SG×BR東京[221]、BL東京×東京SG[222]、準決勝(埼玉WK×横浜E)[223]、3位決定戦[224] |
日本テレビ 関東ローカル |
3 | 埼玉WK×横浜E[207]、埼玉WK×BL東京[225]、準決勝(BL東京×東京SG)[226] |
Hulu 全国 |
6 | 埼玉WK×横浜E[207]、埼玉WK×BL東京[225]、準決勝(埼玉WK×横浜E[223]、BL東京×東京SG[226])、3位決定戦[224]、決勝戦[218] |
IBC岩手放送 | 4 | 釜石SW[207][227][228][229](DIVISION2) |
テレビ埼玉 | 4 | 埼玉WK[230][231][232][233] |
TOKYO MX | 8 | BL東京[207][234][220][235][236]、S東京ベイ×東京SG[207]、東京SG[237]、東京SG×BR東京[221]、BL東京×BR東京[238] |
テレビ神奈川 | 7 | 相模原DB[207][239][240]、横浜E[207][241][242]、相模原DB×横浜E[243] |
NHK名古屋 愛知・岐阜・三重 |
1 | トヨタ×三重H[244] |
中京テレビ | 2 | S東京ベイ×トヨタ[245]、トヨタ[246] |
岐阜放送 | 1 | トヨタ[247] |
三重テレビ | 4 | 三重H[207][248][249] |
読売テレビ | 1 | 神戸S[207] |
福岡放送 | 1 | 九州KV[207](DIVISION2) |
テレビ大分 | 1 | 横浜E[250] |
J:COM千葉 | 1 | 浦安DR[251] |
J:COM神奈川 | 2 | 埼玉WK×横浜E[220]、相模原DB[240] |
Lemino | 2 | 浦安DR (D1/D2入替戦)[252] |
2023-24シーズンから、海外で一部の試合が放送されるようになった。南半球から有力選手が多数参加している背景がある[105][106][107][108][109]。
「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 新規参入チームの受け入れ (2023年)」を参照のこと。
2025-26シーズンにおける新規参入チームの受け入れを行わないことを、2024年10月22日に発表した[253]。
初年度2022シーズンから、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンが独自にプロモーションやチケット・グッズ販売を行っていた。しかしその後は、下記のように日本ラグビーフットボール協会と共同し、徐々にトップリーグ時代へ回帰している。
2022年10月26日、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)によるスマートフォン向け「JAPAN RUGBY APP(ジャパンラグビーアプリ)」の運用を開始。リーグワンのロゴをアプリのアイコンに使用し、リーグワンの情報配信のほか、リーグワンの試合会場でライブ音声コンテンツの配信も行われている[254]。
2022年12月1日、ジャパンラグビーリーグワン、日本ラグビーフットボール協会、ソニーグループ株式会社の三者による合弁企業「ジャパンラグビーマーケティング株式会社」設立契約を締結。2023年5月にはNTTドコモが出資参画[255]。リーグワン主催や日本ラグビー協会主催の試合の主管権(興行権)を持つ。プロモーション、観戦チケット・グッズの販売、デジタルコンテンツの配信・提供を行う[256][257][258][259]。2022年12月28日設立、2023年1月6日登記[260][259]。
2023年から順次、ジャパンラグビーリーグワンと日本ラグビーフットボール協会が主催する試合の観戦チケット購入サイト「Ticket RUGBY」などのWEBサービスを、ユーザーアカウント「Japan Rugby ID」で一元的に利用可能となっている[261]。ジャパンラグビーマーケティングが運営。
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