わんだふるぷりきゅあ!
日本のテレビアニメ番組、メディアミックス作品 ウィキペディアから
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『わんだふるぷりきゅあ!』(WonderfulPrecure!)[注 1]は、2024年2月4日から朝日放送テレビの制作により、テレビ朝日系列で毎週日曜8時30分から9時に放送されている、東映アニメーション制作のテレビアニメ。「プリキュアシリーズ」の通算21作目にして[1][2]、19代目のプリキュアに当たる。
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注意事項:
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わんだふるぷりきゅあ! | |
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ジャンル | 変身ヒロイン、戦闘美少女、動物 女児向けアニメ |
アニメ | |
原作 | 東堂いづみ |
シリーズディレクター | 佐藤雅教 |
シリーズ構成 | 成田良美 |
脚本 | 成田良美、井上美緒、千葉美鈴 神林裕介、香村純子、赤尾でこ 平林佐和子 |
キャラクターデザイン | 内田陽子 |
音楽 | 深澤恵梨香 |
アニメーション制作 | 東映アニメーション |
製作 | 朝日放送テレビ、ABCアニメーション ADKエモーションズ、東映アニメーション |
放送局 | 朝日放送テレビ・テレビ朝日系列 |
放送期間 | 2024年2月4日 - |
プリキュアシリーズ | |
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漫画 | |
原作・原案など | 東堂いづみ |
作画 | 上北ふたご |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | なかよし |
発表号 | 2024年3月号 - 2025年2月号 |
話数 | 全12話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
本作品では「動物」を全体のモチーフとし、「動物との絆」「動物も人も、みんな友達になれる!」をテーマに据え、動物と人が仲良く暮らす街・アニマルタウンを舞台に、犬と飼い主、猫と飼い主など動物と人の間に紡がれる深い絆、種族を超えた交流を描く。タイトル表記はシリーズ初となる「プリキュア」も含めた平仮名表記となり、タイトルロゴには肉球などがデザインされている[1]。
物語の意図について、ABCアニメーションプロデューサーの多田香奈子は「何より大事なのは、気持ちを押し付けず、理解し合うことです。今回は動物と人間のお話ですが、それは人間同士でも同じこと」、東映アニメーションプロデューサーの髙橋麻樹は「プリキュアの歴史の中で描かれ、繋いできた想いの力は、姿形が違っていても、たとえ言葉が通じ合わなくても、思いやる心があれば、確かに心に伝わる。そんな『プリキュア』らしい姿を、動物との絆を通して丁寧に描いてまいります」とそれぞれ語っている[2]。
今回の主人公である犬飼こむぎ(キュアワンダフル)は、シリーズとしては初めて犬という純粋な動物がプリキュアに変身するという新たな要素を盛り込んでいる[1]。犬がプリキュアになるという発想について、東映アニメーションエグゼクティブプロデューサーの鷲尾天は、古典落語の『元犬』が元ネタであると明かしており、その上で「犬がプリキュアになったらどうなるか」「自分の家のペットが一緒にプリキュアになれたらどんなに嬉しいだろうか」といった考えから来ていると話している[4][5]。髙橋によれば、企画当初は飼い主側を主人公にする案もあったが、「本当に動物との交流を描くのなら、犬自身の思いを人間の想像だけだとしても見せていくのも大事だろう」という意見が出た事を受け、犬を主人公とする現在の形となった[6]。また、飼い主である犬飼いろは(キュアフレンディ)を演じる種﨑敦美は前年2023年9月公開の『映画 プリキュアオールスターズF』でプーカ(キュアプーカ)を演じており、映画でゲストプリキュアを演じてから間もないうちにテレビシリーズのレギュラープリキュアを演じるという異例の形となった[7]。
本作品においてはプリキュアの恒例であった肉弾戦は基本的に行われていない。これに関して髙橋は「動物を助けるお話なので、追われている動物を傷つけてはいけないという観点から、チェイスアクション的な描写、つまり敵を追いかけて暴走を止めようとする描き方を意識しています。ガルガルした心を落ち着かせてあげるように、敵を攻撃するのではなく、抱きしめて浄化する、元に戻してあげるという描写を採用しています」と語っている[8]。また、玩具展開においては、一部のプリキュア変身者の動物態が、過去作ではパートナーとなる妖精がこれまで担ってきたマスコットキャラクター的立場としても扱われるのも特徴となっている[9][10]。
これまでのシリーズ作品と同様、本作品でも文字多重放送やデータ放送を実施している。データ放送では表示された地図から隠れているキラリンアニマルを探し、見つけたらプレゼントに応募できるゲームが遊べるほか、オーバーレイ表示機能による「リモコン操作による時刻表示」は、前作に引き続き通常表示と非表示、プリキュア仕様としてこむぎとユキが登場する骨の形をした時計が選べる[11]。また、視聴者参加企画として、視聴者の家庭で飼っている動物の写真を募集し紹介するコーナー「あなたのおうちの わんだふる♥」も行う[12]。
また、同じくテレビ朝日系列で放送されているテレビアニメ『クレヨンしんちゃん』との本格的なコラボレーションが行われ[注 3]、こむぎといろはが2024年5月18日放送の『クレヨンしんちゃん』第1233話にゲスト出演し、その翌日(2024年5月19日)に放送された本作品の第16話に同作品の野原しんのすけとシロがゲスト出演した(後述)[注 4][13][14][15][16]。
2024年6月2日放送の第18話で、過去シリーズで行われたセレクション放送[注 5]を含めたプリキュアシリーズの通算放送回数が1000回を達成、後述のコラボレーション企画が行われた。また、当日は冒頭で記念の特別映像が放送された[17]ほか、エンドカードには初期のプリキュアシリーズのキャラクターデザインを担当した稲上晃による1000回放送記念のイラストが採用されている[注 6][ep 1]。同年9月8日放送の第32話では正式に通算放送話数が1000話を達成、また劇場版の公開に合わせて『ひろがるスカイ!プリキュア』『魔法つかいプリキュア!』のキャラクター達が本編内にゲスト出演した[ep 2]。
舞台は人間と動物が仲良く暮らす町・アニマルタウン。主人公の犬飼こむぎはフレンドリィ動物病院&サロンで飼われているメスのパピヨン犬である。こむぎは私立湾岸第二中学校に通う少女・犬飼いろはの事が大好きであるが、人間ではない故に彼女といつも一緒にいられないことに寂しさを感じていた。
ある日こむぎといろはは海浜公園へと散歩に出かけ、そこで光を放つ丸い石を見つける。そこに謎の黒い怪物が「ガルガルー!」と叫びながら突如現れ周囲が騒然となる。逃げ遅れた少年と犬を助けるために自ら囮になったいろはであるが、その怪物に追いつかれ万事休す。恐怖で足が震えるこむぎであったが、いろはを助けるため意を決して怪物の前に飛び出す。その時だった、先程見つけた石がワンダフルパクトに生成されこむぎは人間へ変態する。そのままキュアワンダフルと名乗るプリキュアに変身し怪物と対峙するが、その怪物の苦しみを察知し優しく抱擁すると浄化され小さな羊に似た姿に戻っていく。戦闘後こむぎは人間になれたことに感激する一方、いろはは摩訶不思議な状況に驚愕の声をあげる。しかしいろははこむぎと会話できることに驚きが払拭され、彼女とともに歓喜する。その後、こむぎは怪物を叫び声からガルガルと名付ける。
こむぎが助けた羊に似た生物は執事のメエメエと名乗り、2人に「自分はニコガーデンと呼ばれる異世界出身で、自分以外にもガルガルにされたニコアニマルたちがいる」と伝える。メエメエはこむぎに救助を依頼するが、彼女は「いろはと一緒じゃなきゃイヤ!」と主張し躊躇う。2人のやり取りを聞いたいろはは両親に事情を話したいとメエメエに相談するが、彼は「プリキュアやニコガーデンの存在は秘密」と口止めを命じる。家に帰宅したいろはは人間になったこむぎを両親にどう説明するか悩んでいたが、見るとこむぎは犬に戻っていた。翌朝、こむぎは犬でも人間の言葉を話せるようになる。再びガルガルが現れ、こむぎはワンダフルへ変身し対峙する。孤軍奮闘する彼女を見たいろはは「こむぎと一緒に戦いたい!」と願った瞬間、どこからともなく鏡石の破片が現れワンダフルパクトに変化する。いろははそれを使い2人目のプリキュア・キュアフレンディに覚醒する。そして、ワンダフルに加勢してガルガルを抱擁しニコアニマルへと戻す。戦闘後2人はお互いプリキュアになれたことを歓喜し、メエメエにニコガーデンの住民たちを助けると誓う。その後2人はキラニコトランクでニコガーデンへ赴き、メエメエから「ここはニコさまが造られた動物たちの楽園」と説明を受ける。
アニマルタウンへ戻った2人は同じ中学校の同級生・兎山悟に会い、彼から街の異変について問われる。隠し事が苦手ないろははあたふたしながら何とかごまかすが、悟は「何かを隠している」と疑念する。その後、彼がガルガルに襲われているのを見た2人は「ほっとけない!」と決心しプリキュアに変身して正体を明かす。今までと違うガルガルに苦戦する2人であるが、悟のアドバイスで見事浄化する。そこに現れたのは額に宝石があるウサギで、2人はメエメエに報告すべくニコガーデンへ向かう。彼によるとウサギはキラリンアニマルで「ニコアニマルの特別な存在」と説明を受ける。そこに悟も同行しており、彼を見たメエメエは憤りを覚え激昂する。しかし、悟の決意を耳にしたメエメエは信頼できる人物と確信しニコガーデンの救済を依頼する。彼もそれを快諾し、こむぎ・いろはとともにガルガルからニコガーデンを取り戻すことを誓う。その後こむぎといろははお気に入りのリードから生成されたフレンドリータクトが原因で喧嘩となり軋轢が生じてしまうが、お互い本音をぶつけ和解し一層強い絆が結ばれる。そこで2人は友情の証としてチーム「わんだふるぷりきゅあ」を結成した。
アニマルタウンにコスメショップ・Pretty Holicが開店し、2人は一番乗りする。そこで猫屋敷まゆという少女に出会い、最近引っ越してきたことと湾岸第二中へ転入することを知る。いろははまゆが時おり不安げな顔することが気になり、引っ越しのお祝いとしてお散歩バッグをあげ彼女との親睦を深める。学校も新学期を迎えいろはは悟と同じクラスになり、そこにまゆも転入する。まゆは人見知りで恥ずかしがり屋な性格で友達ができるか不安に感じており、自己紹介のときも緊張していた。結果的に自己紹介は失敗しかけるも、いろはの助け舟が入ったことにより、愛猫・猫屋敷ユキについて熱弁することで無事乗り切った。一方でこむぎも学校へ行くことを羨望していたが、奇跡を起こすと言われるニコダイヤの力でいろはたちのクラスに編入する。
こむぎとまゆが学校にも慣れた頃、見晴山へガルガルの調査に行ったいろはたちが気になるまゆの元に謎の美少女が現れる。まゆは美少女から「これ以上関わらないで」と謎の言葉を言われ困惑する。一方で、見晴山で暴れていたガルガルの正体であったキラリンベアーから3人目のプリキュアの存在が明かされる。同時にユキがまゆの元から時々姿を消すようになり、まゆは心配になる。その後まゆはフクロウのガルガルに襲われるが謎のプリキュアに助けられ、その言動から先日会った美少女と同一人物である事に勘づく。謎のプリキュアはワンダフルたちの前にも姿を見せキュアニャミーと名乗る。一方でまゆは犬飼宅へ泊まった際こむぎが犬のままで喋り、そして彼女が人間へ変態したのを見て混乱し、その後こむぎといろはがプリキュアに変身しニワトリのガルガルと戦うのを目撃し驚愕する。しかし駆けつけた悟からの説明を聞いて事情を酌んで納得し、戦闘後2人に助力することを誓い協力者となる。
まゆの加入に歓喜するいろはだったが、こむぎが人間態で母・陽子と会話したことで事態が急変する。何とかバレぬよう暗躍してきたが、こむぎとメエメエが喋っているのを陽子と父・剛に見られ万事休す。いろはは黙っていたことを謝るが、2人はこむぎと会話できることに歓喜し事なきを得る。その後2人はメエメエからニコガーデンの事情を聞いて納得し、こむぎといろはを応援すると理解を示す。一方でニャミーの手掛かりは一切皆無であったが、ガルガルに対峙していたワンダフルたちの前にユキが突如現れ、そして猫のままで喋り彼女たちを驚愕させる。その後シャイニーキャッツパクトを用いて人間へと変態し、さらにニャミーへと変身して正体を明かす。それによりまゆが出会った謎の美少女の正体が人間の姿になったユキである事、ニャミーの行動原理が「まゆの守護」である事が判明する。ユキがニャミーと知ったこむぎといろはは歓喜しメンバーに誘うが、彼女は「まゆを危険にさらした2人」と嫌悪感を抱き頑なに拒否する。
ユキはまゆにこれ以上危険な目に遭わせられないと考え「犬飼家には関わらないで」と告げる。それを聞いたまゆは「勝手に決めないで!」と反論し、2人の間に軋轢が生じる。その後まゆはガルガルの気配を察し現場へ向かい、そこでガルガルの攻撃によって小さくなったニャミーを発見する。2人は追ってきたガルガルに追いつめらるが、まゆが「ユキを守りたい!」と発したと同時に鏡石が光り出し、持っていたコンパクトも光り出しシャイニーキャッツパクトが生成される。彼女はそれで4人目のプリキュア・キュアリリアンへと覚醒し、ガルガルをキラリンハムスターへと戻す。戦闘後ユキはまゆに「一緒にいたい」と伝え、彼女もそれを受け入れ抱擁し仲直りする。後日2人は覚醒後初めてニコガーデンへ赴きメエメエから協力を依頼されまゆは快諾するが、ユキは頑なに拒否する。しかし偶然会ったキラリンコジカのガルガル時の苦悩話を聞いたのと、ガルガル戦にてリリアンに助けてもらったことで心境が変化する。そして、リリアンとの共闘の誓いにより現れたアミティーリボンタンバリンで彼女と一緒にガルガルを浄化したことで「仲間も悪くない」と認識する。戦闘後、メエメエに湾岸第二中への編入を条件に協力を承諾する。それを聞いたまゆは歓喜し、4人の新たな生活が始まった。その後ユキが学校へ編入したのを機に、ニャミーとリリアンでチーム「ニャンダフルプリキュア」を結成した。同時にユキは3人と同じクラスになったが、こむぎといろはには過去の対立もありメンバー加入後もよそよそしく接していた。しかし、自身のピンチで2人に助太刀されたのを機に仲間意識が芽生え名前で呼ぶようになる。
プリキュアたちの活躍でキラリンアニマル9体全員が救出され、ニコガーデンも完全に修復された。その時、いろはの家に角の付いた謎の卵が現れ、メエメエとキラリンアニマルにニコさまの卵と断定される。メエメエは自ら卵を育てようとしたが、卵は何度ニコガーデンに連れ戻しても自動的にいろはの家に転移してしまうため、そのままいろはたちに託される。やがてニコが卵から孵って復活し、プリキュアたちの今までの活躍に感謝を述べると共に、ニコガーデンの動物たちを闇に染めた元凶がガオウという人物である事を伝える。ニコの復活と同時にガオウも本格的に動き出し、2人の敵幹部・ザクロとトラメを生み出す。2人はプリキュアたちと対峙し、自分たちがかつて人間に絶滅させられたオオカミの怨霊である事を明かすと共に、ガルガルの卵に力を注いで強化した怪物・ガオガオーンを誕生させる。プリキュアたちはガオガオーンに歯が立たず敗退してしまう。ニコはこむぎたちがガオウたちを止められなければプリキュアの力を没収して自ら立ち向かうつもりであったが、プリキュアたちの諦めない姿勢とメエメエの説得、ニコガーデンのアニマルたちの声援を受け、力を貸す事を決意。プリキュアたちはニコからダイヤモンドリボンキャッスルを与えられ、ダイヤモンドリボンスタイルへとパワーアップし、ガオガオーンの浄化を果たした。この一件の後、ニコは「やりたいことがある」として犬飼家に居候する事を決める。これを機に4人一組の新たな「わんだふるぷりきゅあ」が結成された。
ワンダフルたちに的確なアドバイスを送る悟は、いろはに恋心を抱いていた。3年前ケガを負っていたロップイヤーをフレンドリィ動物病院に連れていき、そこで彼女に一目ぼれしたのがきっかけであった。いろはにはまったく気づかれていないが、まゆとユキには七夕のお祭りで見せた仕草で感づかれる。それを知ったまゆは「この恋を紡いで2人の仲を結んでつなげたい」と応援するが、時たまいろはの前で茶化すなど彼を困らせていた。「犬飼さんに迷惑がかかる」との理由から告白を躊躇う悟だったが、ある日いろはが常連客の男性と親しく話しているのを見て嫉妬を覚える。そんな彼を見たまゆは「いろはちゃんに告白しよう!」と鼓舞し、ニコもニコガーデンでの求愛の特訓に誘う。2人の後押しで一念発起した悟は特訓を受けいざいろはに告白すると決意するが、メエメエが口を滑らせて雰囲気をぶち壊してしまう。不穏な空気を感じたメエメエは「今のは冗談」とやり過ごそうとしたが、それに悟が否定しつかさずいろはに「きみが好きだ!」とついに告白する。それを聞いたいろはは唐突な出来事で赤面しその場から逃げてしまう。混乱するいろはにまゆが「兎山くんはずっと好きだった」と代弁し、一方の悟も2人が出会うきっかけとなったあの時のロップイヤー・大福から「果報は寝て待て」と励まされる。翌日いろははやきもきした気持ちで学校へ向かうがそこには普段と変わらない悟がおり、そして彼から「昨日のことは忘れて。今まで通り友達でいよう」と告げられる。彼の言動でますます困惑するいろはであったが、ユキから「今度はいろはが悟に思いを伝える番」と後押しされる。そんな中、悟がザクロに拉致されてしまう。助けに向かうフレンディの脳裏に悟と過ごした日々が走馬灯のように流れ、そして「悟くんじゃなきゃダメ!」と再認識して奮起し見事奪還する。戦闘後、いろはは悟に「特別なワンダフル」と返して告白を受け入れる。ついに悟の恋が成就し、2人は晴れて恋人同士となる。
いろははこむぎとの絆は揺るぎないものと思っていた矢先、犬飼宅に飼い主を失ったペットを保護するボランティア員の結城綾子が尋ねる。結城からこむぎをかつてマロンと名付けて飼っていた人物がいると知り、それを聞いたいろはは青天の霹靂となる。その理由は、2年前こむぎを飼う時に陽子から「前の飼い主が現れたら返す」が約束であった。しかしいろははこむぎとの離別が堪えきれず、そこで前の飼い主・栗原と面会し涙ながらにこむぎの譲渡を直談判する。その後栗原は人間態のこむぎから感謝を述べられ動揺するが、言動からすぐマロンと察する。そして、彼はこむぎの謝意といろはの熱意を酌み「マロンを…いや、こむぎをお願いします」といろはに譲ることを快諾する。これで離別の危機は脱し2人は歓喜する。
ハロウィンの日、仮装する人々でにぎわうアニマルタウンに見知らぬオオカミの男性が現れ、こむぎはそのオオカミが気になって追いかけるが、彼こそ力を取り戻し復活したガオウであった。こむぎはガオウによりガオガオーンにされかかるが、いろはの呼びかけにより元に戻る。同時にニコが人間の姿となって助けに入る。ガオウは必ず人間への復讐を果たすとプリキュアたちに宣戦布告する。
プリキュア達の活躍により、行方不明になっていたニコアニマル達も全員が救出され、ニコガーデンに帰還する事が出来た。ガオガオーンを呼び出せなくなったトラメは、「一緒に遊びたい」というトラメの本心を察したプリキュア達の誘いを受け、自らプリキュア達と追いかけっこで遊ぶ。トラメはプリキュア達と友達になり、人間への恨みが消えた事でこの世から去っていく。
キュアワンダフル・キュアフレンディ・キュアニャミー・キュアリリアンの4人は、ニコガーデンと人間界を守るため、ガオウたちとの戦いに挑む。
こむぎといろはは「アニマルタウン」の住民であり、ユキとまゆは第1話で引っ越してきた。このうちこむぎは犬、ユキは猫。
いろはは第8話で中学2年生になり、私立湾岸第二中学校の2年1組に在籍[ep 3]。まゆも同話で転入し、いろはと同じクラスになる。
こむぎとユキも後述の通り、前者はニコダイヤの力により第9話で、後者はメエメエの力により第21話で編入し飼い主たちとクラスメイトになる。両者とも飼い主とはいとこという続柄で通している。
席はこむぎを基準に隣同士(いろはは左斜め前、まゆは前、ユキは右隣)。
一人称は全員「わたし」だが、こむぎは変身前に限り「こむぎ」も使用する。
各メンバーがプリキュアに覚醒した経緯は後述の「プリキュアの設定」を参照。
ニコガーデンに生息する動物型の妖精。全部で9体存在する。人間界の動物より小型かつファンシーな姿であり、背中に小さな羽根を持ち、額にそれぞれのイメージジュエリーがあしらわれている。ニコアニマルとは異なり人間の言葉を喋る事が可能であり、全員語尾に「キラ」と付ける。メエメエによれば「ニコアニマルの中でも特別な存在」。
それぞれが「キラリンハウス」を呼ばれる移動式の神殿を持ち、ニコガーデンの自然や建築物を修復させる事が出来る[ep 16]。また動物の特性に由来した特殊能力も持っており、フレンドリータクトおよびアミティーリボンタンバリンを通じてプリキュアにその能力を授ける事も出来る。
ニコガーデンに住む動物たち。元々人間界の住人であったが、ニコと共にニコガーデンに移り住んでおり、そこで独自の進化を遂げた。そのため、現代の人間界では絶滅した動物も生息している[ep 36][ep 42]。種族を問わず「ニコ」と鳴き、人間の言葉を喋ることはできないが[注 19]、人間界の動物と意思疎通することはできる。キラリンアニマルと同様、本編冒頭で多くの者たちがガルガルにされてしまったが、プリキュア達の活躍で全員が救出された[ep 43]。
本作品におけるプリキュアの敵対勢力。遠吠神社にあるオオカミの石像がある社をアジトとしている。当初はガルガルを操る声のみの存在で敵組織が明らかにされていなかったが、ニコの復活に伴い敵組織の存在や首謀者であるガオウの正体も明らかになった。
彼らの正体はかつて人間に住処を追いやられて絶滅させられたオオカミたちであり、そのためガオウたちをはじめ構成員たちは人間に強い憎しみを抱いており、ガルガル・ガオガオーンを使役して人間の世界を破壊しようと目論んでいる。
剛も陽子もこむぎといろはの事情を把握していなかったが、こむぎが人語を話す様子を受け入れ、さらにメエメエからのプリキュアに関することを除いた事情を聞かされたことで理解するようになった[ep 17]。
本作品におけるプリキュアは、「ニコガーデンに伝わる伝説の存在」として位置付けられている[注 25]。
前記の通り、本作では人間以外の純粋な動物がプリキュア変身者に含まれている。それぞれ単独で変身可能だが、基本的にペットと飼い主のバディで行動しており、キュアワンダフル・キュアフレンディとキュアニャミー・キュアリリアンでは変身方法・使用アイテム・合体技などもそれぞれ異なるため[注 26]、本項ではそれぞれ節を分けて説明する。
変身により超人的な身体能力を獲得する。敵に対して徒手空拳による直接的な打撃は行わず、暴走する敵を鎮静化させ、元に姿に戻すことを戦闘目的としている。第7話以前は浄化技を持たず、ガルガルを優しく抱きしめるだけで浄化していた。戦闘で生じた被害は戦闘終了後に自動的に修復され、黒い霧も消える。
第30話からはユキの提言により従来の2チーム制から4人一体で活動することになり、変身完了後、ワンダフルの「みんな一緒に!」の掛け声で4人が手をつなぎ、フレンディの「せーの!」の号令で4人揃って「わんだふるぷりきゅあ!」と名乗りを上げるようになった。立ち位置は左からニャミー・ワンダフル・フレンディ・リリアンの順で、ワンダフル・フレンディは立ち膝で犬のポーズをとり、その背後でニャミーとリリアンが手を繋ぐ。4人同時変身バンクは犬チームと猫チームのそれぞれがメインとなる2パターンが製作され、変身BGMも各々に応じて使い分けられる[ep 38]。
プリキュアの正体やニコガーデンの存在についてはメエメエから秘密と厳命されているが、こむぎといろはの隠し事が苦手な性格から一部の人物にバレてしまう事もある。ただし、一般人にはガルガルを目撃されることはあってもプリキュアの存在が認識される描写はされていない[注 27]。
犬飼家の犬(こむぎ)と飼い主(いろは)が変身するプリキュア。通称として「犬チーム」「犬組」等とも呼ばれる[53][注 28]。
変身の際はワンダフルパクトを開き、コンパクト上部にある対応するリボン型のボタン[注 29]を押した後、「プリキュア・マイ・エボリューション!」と唱え、コンパクト中央部を回し、「スリー!ツー!ワン!」と叫ぶと鏡が緑、青、赤の順番に光り出し、変身が開始される。変身時にはイメージカラーのリボンが体についたところでコスチュームに変化する。
第8話から各々の名乗り後にワンダフルとフレンディが腕を組んで「わんだふるぷりきゅあ!」と名乗るようになる。立ち位置は向かって左からワンダフル・フレンディの順。
犬飼こむぎが変身するプリキュア。変身時の名乗りは「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル! 一緒に遊ぼ♪」。イメージカラーはピンク。プリキュアシリーズ初の純粋な犬が変身するプリキュア[1]。
第1話でいろはに襲いかかるヒツジ(メエメエ)のガルガルを見て彼女のもとへ吠えながら向かう途中で光りに包まれ、気づくと人間へ変態していた。そして、右手に持っていたワンダフルパクトを使いプリキュアに覚醒した。
髪色はクリーム色が一部に混じったピンク色の髪となり、変身前のパピヨンの耳を思わせる形状のツーサイドハーフアップにしており、王冠が付いたカチューシャを着用。瞳の色は紫に変わり、下部に水色のハイライトが加わる。瞳孔が黒から黄色に変わる(下記の3人も同様)。コスチュームはピンクを主体にしたパフスリーブのワンピースで、胸に紫色のリボンを付ける。手首にピンク色のカフス、脚は黄色と薄紫のボーダー柄のタイツにピンク色のショートブーツを履く。
元々高かった運動能力が増強され、アクロバティックな動きでガルガルを翻弄する。その一方で動物としての本能や性質が戦闘で足枷になり得るという弱点も持ち合わせており、それによって動きが鈍くなったり、フレンディ以上のダメージを受けてしまうこともある[ep 8][ep 14]。
犬飼いろはが変身するプリキュア。変身時の名乗りは「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ! あなたの声をきかせて」[注 30]。イメージカラーは紫。
第2話で単身ダチョウのガルガルに挑むワンダフルのもとへ走っていたとき、彼女を拾った日から現在までの思い出が走馬灯のように流れる。そして「こむぎとわたしは一心同体、だから一緒に戦う!」という決意からプリキュアに覚醒した。
金髪のロングヘアをお下げにし、先端を紫のリボンで結び、紫のハンチング帽が付いたカチューシャを着用。もみあげは変身前より短くなる。瞳の色は青色に変わり、下部にピンク色のハイライトが加わる。コスチュームは紫を基調としたノースリーブワンピースで、濃い紫色のケープを羽織り、ワンダフルとは対照的にピンク色のリボンを胸に付ける。手首に紫のカフス、脚は白いオーバーニーハイソックスと足甲部にハートの飾りが付いた紫の三重ストラップパンプスを履いている。
猫屋敷家の猫(ユキ)と飼い主(まゆ)が変身するプリキュア。初期メンバーとして扱われているものの、制作発表時点で変身者は公開されず、登場時期も遅く、使用アイテムも異なる等、所謂「追加メンバー」の要素も含まれている。通称として「猫チーム」「猫組」等とも呼ばれる[53]。
ワンダフル・フレンディとは異なり、変身の際はシャイニーキャッツパクトを開き、「プリキュア・マイ・エボリューション!」と唱えた後、メイクを施しながら変身していく。変身BGMも異なっており、独自のものが使用されている。変身時にリボンがコスチュームに変化するところはワンダフルたちと同じだが、こちらは長いリボンが体に巻き付いてコスチュームに変化する。
第21話から各々の名乗り後にニャミーが左手で猫ポーズしながら左前に立ち膝で、リリアンが右後ろに立ってポーズをそれぞれ取り、犬チームに倣い「ニャンダフルプリキュア!」と名乗るようになる。
上記の名乗りについて、同話でこむぎから犬チームの名乗りを提案されるがユキが「猫なのに『ワン』はイヤ」と難色を示す。そこでまゆが上記の名乗りを提案し、ユキも気に入ったため採用された。
猫屋敷ユキが変身するプリキュア。変身時の名乗りは「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー! 仕方ない、構ってあげる」。イメージカラーは青。プリキュアシリーズ初の純粋な猫が変身するプリキュア[注 31][55]。
変身の際は上記の掛け声の後、「ほっぺにきらめき!」と唱えてチーク[注 32]を塗りながらヘアスタイルが変わってソックス・パンプスを装着、猫があしらわれたスライドを回して「リップはキュートに!」と唱えてリップを塗りながらドレスとアームカバーを装着し、イヤリング・ヘアアクセサリー・スカートのリボンが装着されると変身が完了する。
第11話の終盤で初登場し、続く第12話でワンダフルとフレンディの前に現れる。その後は神出鬼没に登場していた。登場から暫く正体不明であり、キラリンベアーから存在が示唆されたもののメエメエも詳細を把握しておらず[ep 20]、前述のように自身も覚醒時点でニコガーデンとは無関係であった[ep 1]。第17話で子カルガモを助けたまゆに襲いかかるトラのガルガルの前に猫状態で立ちふさがり、彼女およびワンダフル、フレンディの前で人間態→ニャミーの順で正体を明かした。続く第18話でまゆに「家の近辺にキラリンベアーのガルガルが現れて、そしたら突然チャームが光ってパクトが誕生して、気がついたら人間とニャミーになっていた」と覚醒に至った経緯を語る。
銀髪のストレートロングヘアに猫耳を思わせる形状のピンクのリボンが付いた青い王冠をつけている。瞳の色は青色のままだが、下部に黄色のハイライトが加わり、ピンク色のリップを付けている。コスチュームは白を基調とし、青いラインが引かれたオフショルダーワンピースドレスであり、首に青いチョーカーを巻き、青いラインが付いたロングサイズのアームカバーを纏い、白のオーバーニーハイソックスと青色のパンプスを履いている。胸のリボンは青緑色。
まゆの守護が目的だったためガルガルを傷つけることを厭わず、徒手空拳や引っ掻きによる攻撃を行っていた上、彼女をガルガルの事件に巻き込んだワンダフル・フレンディを快く思っていなかった事から2人とは事実上の対立関係にあった。まゆがリリアン覚醒後も一匹狼を貫きチームに加わるつもりは無かったが、後に考えを改め湾岸第二中への編入を条件としてチームに正式加入した[ep 29]。
前述の通り浄化技を持っておらず、ガルガルの浄化はワンダフルたちに任せていた。その後、リリアンとの共闘を機に自身でも浄化できるようになった[ep 29]。ツチノコのガルガルに恐れ慄くなど、ワンダフル同様に動物としての本能や性質が弱点になる事もある[ep 34]。
プロデューサーの髙橋によると、企画時点では夏の時期(第2クール中盤)にキュアリリアンと同時に登場する予定であったが、「ニャミーはすんなり気を許すタイプではないだろう」「第10話の辺りで山場が欲しい」という理由から、シリーズ構成の成田の提案で上記のような展開となった[56]。
猫屋敷まゆが変身するプリキュア。変身時の名乗りは「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン! こわくない、こわくない」。イメージカラーは緑。名前は女性名の「リリアン(Lillian)」と手芸の「リリアン(Lily-yarn)」とのダブルミーニングであり、まゆが幼い頃すみれにプレゼントしたリリアンブレスレットに因んでいる[ep 32]。
変身の際はニャミーと同様の掛け声の後、「目元にきらめき!」と唱えてアイシャドウ[注 33]を塗りながら瞳の色と髪色が変わってワンピース・アームカバー・チョーカーを装着、「リップはキュートに!」と唱えてリップを塗りながらソックスとパンプスを装着し、サイドテールが編まれてシルクハットを被り、ワンピースのリボンとワンダフルパクトキャリーを装着して変身が完了する。
当初は第14話でこむぎといろはがプリキュアに変身するのを見て驚愕するが、悟から事情を聞いて理解しこむぎたちのサポート役を担っていた。その後第17話でニャミーの変身者がユキだと知り、そして第19話でキラリンハムスターのガルガルの攻撃により小さくなったニャミーを見て「わたしがユキを守る!」という決意からプリキュアに覚醒した。
容姿は水色に近いミントグリーンを基調としている。髪色はこげ茶色からミントグリーンへと大きく変化し、向かって右側のサイドテールが変身前より大きくなり、猫耳風のピンク色のリボンが付いた基調色のシルクハットを付けている。瞳の色は変身前より紫がかった紅紫色となり、下部に黄緑色のハイライトが加わり、紫のアイシャドウも塗っている。コスチュームはメンバーで唯一アシンメトリーのオフショルダーワンピースであり、指し色としてピンクが用いられ、首にはニャミーと同じ青いチョーカーを巻き、胸にはニャミーと対照的に青色のリボンをつける。ミントグリーンのラインが付いた白いアームカバーに、基調色のオーバーニーハイソックスとパンプスも着用する。
猫とバレエをモチーフとしたしなやかな身のこなしでガルガルと対峙する。初戦では第6話までのワンダフル・フレンディと同様、浄化技を使うことなくガルガルを浄化した[ep 32]。
ダイヤモンドリボンキャッスルを使うことにより変化する強化フォーム。ニコの力でダイヤモンドリボンキャッスルを開けることにより変化する。
コスチュームは白を基調としたオフショルダードレスとなり、胸に4人のイメージカラー(ピンク・紫・青・緑)があしらわれたダイヤモンドリボンを着ける。スカートには鳥の羽を模したフリルが追加され、左右両端が長い。手にはカフス(ワンダフル・フレンディ)やアームカバー(ニャミー・リリアン)の代わりにリボンのついたリストバンドを着け、白いニーハイロングブーツを履く。ヘッドセットには翼の付いた卵の飾りと虹色の羽根が付くが、ワンダフル・ニャミーとフレンディ・リリアンでは配置が左右対称であり、前者は向かって左側に卵の飾り、右側に虹色の羽根が配置されているのに対し、後者はその逆となる。
ニコが「ニコの力をみんなに!」の掛け声を発するとダイヤハートキーが現れ、4人で「ひらけ!ニコエボリューション!!」と唱えてワンダフルがキーをダイヤモンドリボンキャッスルにセットすると蓋が開き、変身が開始される。
シリーズディレクターは『おしりたんてい』の同職や『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』の演出を務めた佐藤雅教、シリーズ構成はシリーズ初期から携わっている成田良美、キャラクターデザインは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(2023年版)でデザイン(西位輝実と共同)を手掛けた内田陽子が担当する[2]。音楽は前作から引き続き深澤恵梨香が手掛け、劇伴音楽のコーラスとして歴代主題歌歌手である北川理恵が参加する[61]。
オープニング主題歌の歌唱は、長らくエンディング主題歌を担当してきた吉武千颯が初めて担当する。エンディング主題歌は前後期共に、前作『ひろがるスカイ!プリキュア』でオープニング及び吉武と共に前期エンディングを担当した石井あみと、『映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』でテーマソングを担当し、これがテレビシリーズ初参加となる後本萌葉によるデュエット楽曲となっている[22][65][66]。
エンディング主題歌の振付は新たにyurinasiaが担当[67][5]。その一方で前3作で行われたエンディング映像冒頭でのプリキュアによる挨拶映像が廃止されたほか、前作と同様に地上波での本放送に限り行われていたエンディング映像での玩具及びデータ放送の連動要素は実施しない[注 36]。
また、後述の通り作品単独のライブイベントや感謝祭イベントなど、本作品のキャラクターショーのイベントを中心にオープニングテーマやエンディングテーマの主題歌歌手が登場するほか、2024年1月20日・21日に横浜市港北区の横浜アリーナにて開催されたシリーズ全体の音楽イベント『全プリキュア 20th Anniversary LIVE!』や2024年3月23日・24日に東京都江東区の東京ビッグサイトにて開催された「『AnimeJapan2024』マーベラスブース プリキュアシンガーミニステージ」にそれぞれ主題歌歌手3人(吉武、石井、後本)が出演した[75][76][77][注 37][80]。
エンディング映像は、前作に引き続き前期・後期においてCGエンジンによる演出がなされている。本作品ではBlenderを用いて制作されているほか、基本色の再現を東映アニメーション、ルックデヴをモンスターズエッグがそれぞれ担当している[5]。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 美術 | 本放送日 [注 41] |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | はじまりは「わんだふる!」 | 成田良美 | 佐藤雅教 | 広末悠奈 | 爲我井克美 飯田花緒 | 今井美紀 | 2024年 2月4日 |
2 | みんな友達、キュアフレンディ! | 佐々木憲世 | 飛田剛 | 玖遠らぎ | 東美紀 | 2月11日 | |
3 | 言っちゃダメェ〜! | 頂真司 | 岩井隆央 | 酒井夏海 竹森由加 | 中林由貴 | 2月18日 | |
4 | 猫屋敷の猫とまゆ | 今千秋 | のもとゆうや | 松浦仁美 | 徐柱星 | 2月25日 | |
5 | つながるキズナ フレンドリータクト! | 井上美緒 | 野呂彩芳 | 青山充 | 戸杉奈津子 | 3月3日 | |
6 | こむぎ、いろはとケンカする | 成田良美 | 頂真司 | 鬼頭和矢 | 北島勇樹 | 鈴木祥太 | 3月10日 |
7 | ふたりのフレンドリベラーレ! | 土田豊 | 沼田広 稲上晃 | 中林由貴 | 3月17日 | ||
8 | まゆのドキドキ新学期 | 千葉美鈴 | 高橋裕哉 | 岩井隆央 | 増田誠治 | 徐柱星 | 3月24日 |
9 | こむぎ、中学生だワン! | 神林裕介 | 佐々木憲世 | ひろしまひでき | 上田由希子 赤田信人 | 戸杉奈津子 | 3月31日 |
10 | ユキの中の思い出 | 香村純子 | 今千秋 | 岩井隆央 | 小澤誠 片山敬介 | 土井裕子 | 4月7日 |
11 | 山に潜む、巨大生物!? | 千葉美鈴 | 篠原花奈 | 板岡錦 | 中林由貴 | 4月14日 | |
12 | 私はキュアニャミー | 井上美緒 | 畑野森生 | 廣中美佳 美馬健二 | 徐柱星 | 4月21日 | |
13 | キュアニャミーを探せ! | 神林裕介 | 野呂彩芳 | 竹森由加 レジー・マナバット ジョーイ・ガランギア 沼田広 | 戸杉奈津子 | 4月28日 | |
14 | まゆ、はじめてのお泊り | 香村純子 | 中村亮太 | 広末悠奈 | 玖遠らぎ | 鈴木祥太 | 5月5日 |
15 | ヒツジの執事 メエメエの一日 | 千葉美鈴 | 高橋裕哉 | 鬼頭和矢 | 北島勇樹 酒井夏海 | 中林由貴 | 5月12日 |
16 | 鏡石のふしぎ | 成田良美 | 頂真司 | 岩井隆央 | 青山充 | 徐柱星 | 5月19日 |
17 | 私が、あなたを守る! | 井上美緒 | 上田華子 | 爲我井克美 | 戸杉奈津子 | 5月26日 | |
18[注 42] | まゆの気持ち、ユキの気持ち | 成田良美 | 今千秋 | 飛田剛 | 松浦仁美 | 土井裕子 | 6月2日 |
19 | キュアリリアン、誕生! | 土田豊 | 稲上晃 | 中林由貴 | 6月9日 | ||
20 | 二人ならこわくない | 香村純子 | 小川孝治 | 上田由希子 片山敬介 | 徐柱星 | 6月16日 | |
21 | まゆとユキのスクールライフ | 井上美緒 | 手塚江美 | 赤田信人 美馬健二 上田由希子 | 戸杉奈津子 | 6月23日 | |
22 | わんだふるご〜! | 赤尾でこ | 頂真司 | 岩井隆央 | 山本径子 HAN SEUNG HUI 蕭宇庭 杜林桂 小西亜美 那須野文 | 東美紀 | 6月30日 |
23 | 願い事はワォ〜〜〜〜〜ン | 成田良美 | 野呂彩芳 | 竹森由加 酒井夏海 廣中美佳 | 中林由貴 | 7月7日 | |
24 | 不思議すぎるたまご | 井上美緒 | 佐々木憲世 | ひろしまひでき | 沼田広 ジョーイ・カランギアン | 徐柱星 上原里香 山口大悟郎 | 7月14日 |
25 | 夏だ! 海だ! 宿題だ! | 赤尾でこ | 頂真司 | 熨斗谷充孝 | 山本径子 HAN SEUNG HUI 武内啓 安斉佳恵 野上慎也 杜林桂 蕭宇庭 | 林竜太 | 7月21日 |
26 | 暑すぎてヤバい! | 千葉美鈴 | のもとゆうや | 青山充 | 鈴木祥太 | 7月28日 | |
27 | ツチノコに会いた〜い! | 平林佐和子 | 頂真司 | 岩井隆央 | 小澤誠 ノエル・アンニョヌエボ | 戸杉奈津子 | 8月4日 |
28 | 大熊牧場で遊ぼ♪ | 千葉美鈴 | 篠原花奈 | 玖遠らぎ | 中林由貴 | 8月18日 8月11日[注 43] |
|
29 | はじめましてニコ様! | 成田良美 | 畑野森生 | 松浦仁美 | 徐柱星 | 8月25日 8月18日[注 43] |
|
30 | わんだふるなキャッスル! | 土田豊 | 板岡錦 | 東美紀 | 8月26日(月)[注 44] 8月25日 |
||
31 | ニャンフルエンサーまゆ | 香村純子 | 頂真司 | 熨斗谷充孝 | 山本径子 HAN SEUNG HUI 清水恵蔵 徳川恵梨 武内啓 蕭宇庭 杜林桂 | 戸杉奈津子 | 9月1日 |
32[注 45] | 動物園の推しアニマル | 井上美緒 | 小川孝治 | 爲我井克美 上田由希子 | 中林由貴 | 9月8日 | |
33 | マルっとアニマルスマイル | 赤尾でこ | 鬼頭和矢 | 北島勇樹 古賀光 | 徐柱星 | 9月15日 | |
34 | ねこ、ネコ、猫集会 | 千葉美鈴 | 河原龍太 | ひろしまひでき | 竹森由加 赤田信人 レジー・マナバット ジョーイ・カランギアン | 鈴木祥太 | 9月22日 |
35 | 悟の告白大作戦 | 平林佐和子 | 広末悠奈 | 廣中美佳 | 戸杉奈津子 | 9月29日 | |
36 | 特別なワンダフル! | 成田良美 | 上田華子 | 飛田剛 | 稲上晃 フルヤヨウコ 中谷友紀子 | 中林由貴 | 10月6日 |
37 | みんなで初デート!? | 井上美緒 | 手塚江美 | 青山充 | 徐柱星 | 10月13日 | |
38 | こむぎの帰る場所 | 千葉美鈴 | 頂真司 | 渡邊智喜 | 玖遠らぎ | 鈴木祥太 | 10月20日 |
39 | ニコエボリューション! | 成田良美 | 岩井隆央 | 小澤誠 ノエル・アンニョヌエボ | 戸杉奈津子 | 10月27日 | |
40[注 46] | ワンニャン大事件 | 平林佐和子 | 頂真司 | 熨斗谷充孝 | 山本径子 武内啓 安斉佳恵 野上慎也 杜林桂 蕭宇庭 石井麻衣 西山華怜 HAN SEUNG HUI | 田中里緑 土井裕子 | 11月10日 |
41 | ユキ・オンステージ! | 井上美緒 | 横内一樹 | 増田誠治 | 中林由貴 | 11月17日 | |
42 | みんなのおうちのワンダフル! | 赤尾でこ | 篠原花奈 | 松浦仁美 | 徐柱星 | 11月24日 | |
43 | つむがれる思い | 千葉美鈴 | 土田豊 | 爲我井克美 沼田広 | 鈴木祥太 | 12月1日 | |
44 | たくさんの幸せ | 井上美緒 | のもとゆうや | 竹森由加 赤田信人 酒井夏海 廣中美佳 | 戸杉奈津子 | 12月8日 | |
45 | ずっとずっと友達 | 成田良美 | 小川孝治 | 稲上晃 美馬健二 | 中林由貴 | 12月15日 | |
46 | メェェェリィクリスマス! | 平林佐和子 | 河原龍太 | 岩井隆央 | 青山充 | 徐柱星 | 12月22日 |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
---|---|---|---|
2024年2月4日 - | 日曜 9:00 更新 | TVer | 最新話限定で無料配信 |
2024年2月4日 - 2月17日 | - | YouTube(プリキュア公式YouTubeチャンネル) | 第1話のみの期間限定配信 |
2024年2月11日 - 2月24日 | YouTube(プリキュア公式YouTubeチャンネル) | 第2話のみの期間限定配信 | |
2024年5月26日 - 6月8日 | YouTube(プリキュア公式YouTubeチャンネル) | 第17話のみの期間限定配信 | |
2024年6月9日 - 6月22日 | YouTube(プリキュア公式YouTubeチャンネル) | 第19話のみの期間限定配信 | |
2024年2月7日 - | 水曜 0:00 更新 | 定額制による見放題見逃し配信 | |
テレ朝動画、他 | 最新話限定で無料配信 配信終了後は都度課金 |
||
2024年8月10日 - | - | ABEMA(プリキュアチャンネル) | 定額制による見放題見逃し配信 8月10日に第27話まで一斉配信開始、 以降の話数は下記日曜配信後更新 |
2024年8月11日 - | 日曜 8:00 配信 | ABEMA(プリキュアチャンネル) | 地上波で前週放送したエピソードを無料配信[95] |
2024年9月7日 - 9日 | [注 48] | ABEMA(プリキュアチャンネル) | 映画公開記念として第31話までの無料一挙配信[96] |
時間帯は全て現地時間。
Crunchyrollが2024年2月3日17時30分(PT)より、南北アメリカなどにおいて、動画配信を実施している[99]。
本作品においては前3作までプリキュア公式YouTubeチャンネルにて配信されていた「おしゃれレッスン」シリーズ動画は配信されていない[注 49]。
回 | 楽曲名 | 登場プリキュア | 出演アーティスト | 配信日 |
---|---|---|---|---|
#1 | わんだふるぷりきゅあ!evolution!! | キュアワンダフル | 私立恵比寿中学 | 2024年 5月27日[111] |
#2 | ゲッチュウ!らぶらぶぅ?! | キュアブラック | BEYOOOOONDS | 5月28日[112] |
#3 | You make me happy! | キュアピーチ | ≠ME | 5月29日[113] |
#4 | プリキュア・メモリ | キュアラブリー | 私立恵比寿中学 | 5月30日[114] |
#5 | パペピプ☆ロマンチック | キュアスター | BEYOOOOONDS | 5月31日[115] |
#6 | FUN☆FUN☆わんだふるDAYS! | キュアワンダフル | ≠ME | 6月1日[116] |
これまでのシリーズ同様、上北ふたごにより『なかよし』(講談社)2024年3月号より2025年2月号まで連載された[62][120]。2024年10月号掲載分では、映画公開記念のコラボレーション回として、『ひろがるスカイ!プリキュア』『魔法つかいプリキュア!』のプリキュア全員とモフルンがゲスト出演している[121][122]。
遊園地やイベント会場等で観覧できるキャラクターショーは、第1期はキュアワンダフル・キュアフレンディだけでなく、変身前のこむぎ(犬形態)といろは、悟、敵側は豚型のガルガルが登場している。第2期ではキュアニャミーとキュアリリアンが加わり、変身前のユキ(猫形態)も登場する一方で、変身前のいろはは登場しない。敵側はイノシシ型のガルガルが登場する。
上記とは別に、劇団飛行船制作の有料ミュージカルショー『わんだふるぷりきゅあ! ドリームステージ♪』が2024年7月から2025年3月まで公演予定となっている[123]。これまでのテレビ本編やドリームステージにも脚本で参加した小林雄次が脚本、本作品にも脚本で参加している平林佐和子がプロットを手掛けている[124][125]。登場キャラクターも本編から大福が追加登場、オリジナルキャラクターとしてエイラとワヌワヌが登場するほか、終盤ではキュアスカイとキュアプレシャスが客演、ライブパートでは前2作の『ひろがるスカイ!プリキュア』、『デリシャスパーティ♡プリキュア』の全プリキュアも登場した。12月27日から30日には前2作に続く形で東京都台東区の飛行船シアターにて『わんだふるぷりきゅあ! ドリームステージ♪プラス』も公演予定で、270度の大画面スクリーンによる映像演出など同公演独自にアレンジされた演出となるほか、開演前にこむぎたちによる出迎え、終演後にプリキュアたちのほか、スペシャルゲストとして『ひろがるスカイ』『デリシャスパーティ』のいずれか(公演によって異なる)のプリキュアを含めた登場キャラクターとのハイタッチ会もそれぞれ実施される[126]。さらに12月14日に尼崎市総合文化センター(あましんアルカイックホール、兵庫県尼崎市)で公演予定のステージでは『わんだふるぷりきゅあ! ドリームステージLIVEプラス』として、主題歌歌手の吉武千颯と石井あみがゲストとして出演し、歌唱コーナーを設けた演出となるステージとして公演予定となっている[127]。
また、後述の感謝祭イベントでも、シリーズ構成の成田良美による本編終了後の後日談となるオリジナルストーリー「わんだふるな大運動会!」のキャラクターショーが行われる予定となっている[128]。
音楽CD・映像ソフトの発売元はいずれもマーベラス。
いずれも販売元はソニー・ミュージックソリューションズ。
前作まではテレビシリーズのCD全商品購入(2形態ある場合は両方とも購入)特典として、封入応募券を全て集めて申し込むと、全CDが収納できるくるみ三方背仕様のボックスケースがプレゼントされていたが本作品ではそうした施策は未実施、発売される商品には封入応募券が封入されていない。
特記のない商品の販売元はいずれもハピネット・メディアマーケティング[154][155]。
DVD(Vol.14までは各巻3話、Vol.15・16は各巻4話収録)は2024年6月26日より、Blu-ray Disc(各巻2枚組)は9月25日よりそれぞれ発売されている。
巻数 | 収録話数 | ジャケットイラスト | 映像特典 | 発売日 |
---|---|---|---|---|
1 | 1話 - 3話 | キュアワンダフル キュアフレンディ キュアニャミー キュアリリアン こむぎ(犬形態) ユキ(猫形態) | 『わんだふるぷりきゅあ!』大・大・大紹介☆ EDダンスレッスン 前期ノンテロップOP&ED CM集 | 2024年6月26日 |
2 | 4話 - 6話 | キュアワンダフル | ノンテロップOP&ED | 2024年7月24日 |
3 | 7話 - 9話 | キュアフレンディ | 2024年8月28日 | |
4 | 10話 - 12話 | キュアニャミー | 2024年9月25日 | |
5 | 13話 - 15話 | キュアリリアン | 2024年10月23日 | |
6 | 16話 - 18話 | こむぎ(犬形態) いろは 悟・大福 | 2024年11月27日 | |
7 | 19話 - 21話 | ユキ(猫形態) まゆ | 2024年12月25日 | |
8 | 22話 - 24話 | キュアワンダフル キュアフレンディ | 2025年1月29日 | |
9 | 25話 - 27話 | キュアニャミー キュアリリアン | 2025年2月26日 | |
10 | 28話 - 30話 | キュアワンダフル キュアフレンディ キュアニャミー キュアリリアン | ||
11 | 31話 - 33話 | こむぎ(人形態) いろは ユキ(人形態) まゆ ニコ | 2025年3月26日 | |
12 | 34話 - 36話 | キュアワンダフル (ダイヤモンドリボンスタイル) | ||
13 | 37話 - 39話 | キュアフレンディ (ダイヤモンドリボンスタイル) | 2025年4月23日 | |
14 | 40話 - 42話 | キュアニャミー (ダイヤモンドリボンスタイル) | ||
15 | 43話 - 46話 | キュアリリアン (ダイヤモンドリボンスタイル) | 2025年5月28日 | |
16 | 47話 - 50話 | キュアワンダフル キュアフレンディ キュアニャミー キュアリリアン (ダイヤモンドリボンスタイル) ニコ(人ver.) | ||
巻数 | 収録話数 | ジャケットイラスト | 映像特典 | 発売日 |
---|---|---|---|---|
1 | 1話 - 12話 | 【パッケージ表】 キュアワンダフル キュアフレンディ 【パッケージ裏】 まゆ ユキ(猫形態) | 変身&アクションシーン集 資料ギャラリー ノンテロップOP&ED 『わんだふるぷりきゅあ!』大・大・大紹介クイズ エンディングダンスレッスン CM集 | 2024年9月25日 |
2 | 13話 - 24話 | 【パッケージ表】 キュアニャミー キュアリリアン 【パッケージ裏】 キュアワンダフル キュアフレンディ | 変身&アクションシーン集 資料ギャラリー ノンテロップED | 2025年1月29日 |
3 | 25話 - 36話 | 変身&アクションシーン集 資料ギャラリー | 2025年3月26日 | |
4 | 37話 - 50話 | 2025年5月28日 | ||
いずれもBlu-ray Discで発売。
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