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相手や対象に対し自分の期待した通りの結果が帰ってくることが信じられること ウィキペディアから
信頼(しんらい)とは、相手や対象に対し自分の期待した通りの結果が帰ってくることが信じられること。どれだけ信じられるかの定量的度合いを信頼性や信頼度という。
信頼
乳児期・幼児期の発達課題に、信頼の獲得があり、これに失敗すると、生涯他者を信用することを躊躇するという。
社会学者ニクラス・ルーマンが自著で、信頼概念の社会学的分析の必要性を訴えた後、アンソニー・ギデンズや社会心理学者たちの研究が増加した。現在リスク研究などの分野でも、信頼は重要な分析概念である。
社会心理学者山岸俊男は『信頼の構造』(1998年)で、「相手が自分を搾取[注 1]しようとする意図をもっていないという期待」のうち、相手が自分を搾取しようとすることが相手自身にとっての不利益になるからそうしないだろうという期待、すなわち「相手の自己利益の評価」にもとづく期待を「安心」(assurance)、「相手の人格や相手が自分に対してもつ感情についての評価」にもとづく期待を「信頼」(trust)として、安心と信頼を区別して考察する。[1]
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信頼性<信頼される側の特性> |
山岸によれば、現在[注 2]、欧米では信頼の崩壊が[2]、旧社会主義国では中央権力の弱体化による安心の崩壊が[3]起こっており、日本社会では閉鎖的な社会から開かれた社会への移行が課題になっている[4]とする。山岸は、「集団主義社会[5]は安心を生み出すが信頼を破壊する」[6]がこの本で言おうとするメッセージだとして、他人を信頼する正直者が馬鹿を見ない開かれた社会を目指し[7]、社会的知性[8]に裏打ちされた「一般的信頼」[7]が集団主義的関係、すなわち やくざ型コミットメント[9]が提供する「安心」[10]にとって変わる道を、進化ゲーム的アプローチ、共進化の概念を中心に据えて[11]模索する[12]。2020年のメタアナリシスによると、社会的信頼は民族の多様性と負の相関がある。つまり、民族の多様性が社会的信頼の低下の原因である可能性がある[13]。
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