十日町市
新潟県の市 ウィキペディアから
新潟県の市 ウィキペディアから
十日町市(とおかまちし)は、新潟県南部(中越地方)にある市。
とおかまちし 十日町市 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 |
中部地方、北陸地方 甲信越地方 | ||||
都道府県 | 新潟県 | ||||
市町村コード | 15210-2 | ||||
法人番号 | 9000020152102 | ||||
面積 |
590.39km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
45,925人 [編集] (推計人口、2024年9月1日) | ||||
人口密度 | 77.8人/km2 | ||||
隣接自治体 |
長岡市、上越市、柏崎市、小千谷市、魚沼市、南魚沼市、中魚沼郡津南町、南魚沼郡湯沢町、 長野県下水内郡栄村 | ||||
市の木 | ブナ | ||||
市の花 | ユリ | ||||
十日町市役所 | |||||
市長 | 関口芳史 | ||||
所在地 |
〒948-8501 新潟県十日町市千歳町三丁目3 北緯37度07分39秒 東経138度45分21秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
世界最大級の野外アート展として知られる大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの開催地である。
市中央を日本一長い河川である信濃川が流れ、十日町盆地とともに雄大な河岸段丘が形成されている。市の南部には日本三大渓谷に数えられ、上信越高原国立公園の一部である清津峡、西部には日本三大薬湯のひとつ松之山温泉がある。
日本有数の豪雪地帯として知られていて、多い年には市街地でも2m~3mの積雪となり、特別豪雪地帯に指定されている。魚沼産コシヒカリの産地として、全域で稲作が広く行われている。
信濃川の宮中取水ダムは過去70年間、首都圏の鉄道の動力源であったが、そのために本来の信濃川の水量が激減し枯渇寸前となり「河原砂漠」とまで呼ばれるようになった。2008年、JR東日本による河川法違反(不正取水)が発覚し、同社は国により水利権を剥奪され、70年ぶりに奔流を回復した。
十日町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。
全国でも有数の豪雪地帯の1つとなっており、特別豪雪地帯に指定されている。年間平均降雪量は967 cm、年間最深積雪量は217 cmである。
ケッペンの気候区分では地中海性気候に分類されていたが、1936年に同気候の定義が変更され温暖湿潤気候に移行した。
山間部はこれ以上の降雪量があり、松之山では積雪量が4 mを超えることもある[2]。
十日町市(十日町地域気象観測所)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 14.1 (57.4) |
16.8 (62.2) |
22.6 (72.7) |
30.4 (86.7) |
32.8 (91) |
37.1 (98.8) |
36.1 (97) |
37.0 (98.6) |
35.3 (95.5) |
32.4 (90.3) |
25.5 (77.9) |
20.5 (68.9) |
37.1 (98.8) |
平均最高気温 °C (°F) | 3.0 (37.4) |
3.9 (39) |
7.7 (45.9) |
15.3 (59.5) |
22.1 (71.8) |
25.3 (77.5) |
28.6 (83.5) |
30.2 (86.4) |
25.8 (78.4) |
19.7 (67.5) |
13.1 (55.6) |
6.2 (43.2) |
16.8 (62.2) |
日平均気温 °C (°F) | −0.1 (31.8) |
0.1 (32.2) |
2.8 (37) |
8.9 (48) |
15.9 (60.6) |
20.1 (68.2) |
23.8 (74.8) |
24.9 (76.8) |
20.7 (69.3) |
14.4 (57.9) |
8.1 (46.6) |
2.5 (36.5) |
11.8 (53.2) |
平均最低気温 °C (°F) | −2.9 (26.8) |
−3.3 (26.1) |
−1.3 (29.7) |
3.5 (38.3) |
10.3 (50.5) |
15.8 (60.4) |
20.1 (68.2) |
20.9 (69.6) |
16.7 (62.1) |
10.3 (50.5) |
4.0 (39.2) |
−0.4 (31.3) |
7.8 (46) |
最低気温記録 °C (°F) | −12.1 (10.2) |
−12.8 (9) |
−9.2 (15.4) |
−5.0 (23) |
1.3 (34.3) |
6.3 (43.3) |
13.0 (55.4) |
12.6 (54.7) |
6.2 (43.2) |
0.4 (32.7) |
−4.7 (23.5) |
−10.6 (12.9) |
−12.8 (9) |
降水量 mm (inch) | 392.4 (15.449) |
262.2 (10.323) |
177.7 (6.996) |
111.2 (4.378) |
100.5 (3.957) |
135.6 (5.339) |
220.9 (8.697) |
183.3 (7.217) |
168.7 (6.642) |
167.4 (6.591) |
233.7 (9.201) |
397.8 (15.661) |
2,537 (99.882) |
降雪量 cm (inch) | 354 (139.4) |
263 (103.5) |
139 (54.7) |
25 (9.8) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
7 (2.8) |
193 (76) |
967 (380.7) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 25.0 | 21.1 | 19.6 | 13.8 | 11.6 | 12.4 | 15.1 | 12.3 | 13.7 | 14.9 | 18.3 | 22.9 | 200.8 |
平均月間日照時間 | 45.7 | 66.6 | 109.9 | 169.1 | 205.8 | 158.1 | 148.6 | 191.9 | 137.8 | 130.1 | 100.9 | 62.9 | 1,527.5 |
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1978年-現在)[3][4] |
十日町市を含むこの地方一帯で人類の活動が始まったのは大変古いと見られていて、河岸段丘上のあちらこちらで旧石器時代の石器類が出土している。笹山遺跡から発掘された火焔型土器・王冠型土器を含む深鉢形土器群は、5,000年ほど前の縄文時代中期に作られたものと推定され、2017年現在、新潟県では唯一の国宝であり、かつ、縄文時代の土器としては唯一の国宝である。
十日町市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 十日町市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 十日町市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
十日町市(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
会派名 | 議員数 |
---|---|
礎 | 5 |
自由の風 | 5 |
だいち | 4 |
三矢会 | 3 |
日本共産党十日町市議団 | 3 |
さくら | 3 |
無会派 | 1 |
国道117号沿いに南北に伸びる市内最大の商店街。一丁目から七丁目まで存在する。一丁目から五丁目までは歩道の上に雁木状の屋根が覆っている。十日町おおまつりの際には民謡流しが行われる。中小商店や飲食店、それに銀行などが集まるが、シャッター通り化が進んでいる。最近では、中心市街地活性化を狙い2016年に市民交流センター「分じろう」、市民活動センター「十じろう」の2つのまちなかステージが設置されたうえ、2017年には越後妻有文化ホール・十日町市中央公民館「段十ろう」が一丁目に建設された。
十日町駅から本町通りまでを東西に繋ぐ商店街。歩道の上に雁木状の屋根が覆っている。古くからの商店が中心だが、新規出店の飲食店も増えつつある。
新潟県道75号十日町川西線沿いに東西に伸びる商店街。姉妹都市であるイタリアのコモ市より「コモ通り商店街」という愛称がつけられている。本町二丁目交差点から昭和町通りまでは歩道の上に雁木状の屋根が覆っている。
飯山線、北越急行ほくほく線の線路の東側、本町通りの西側を南北に伸びる商店街。新潟県道327号十日町停車場線の北側には居酒屋や飲食店が集まる。
新潟県道426号石黒松代線沿いに東西に伸びる商店街。中小商店や民家が中心だが、近年はカール・ベンクスによる古民家再生や、大地の芸術祭のプロジェクトの一つであった村木薫による土壁による修景プロジェクトのおかげで沿道には趣のある建物が増えている。
|
|
十日町市はスポーツ合宿のメッカで、主に関東方面の学生を中心に毎年多くのチームが、市内のスポーツ施設と宿泊施設を利用して合宿を行っている。特に2002 FIFAワールドカップでサッカークロアチア代表がキャンプを行った「クロアチアピッチ」は、J1チームやアンダーカテゴリーの日本代表チームのキャンプ地や、なでしこリーグ戦の会場となっている。
新潟県中越地震が発生した直後には、クロアチアサッカー協会やクロアチア大使館から激励の為の書簡が送られた。このような経緯がある為、2006 FIFAワールドカップでサッカー日本代表とクロアチア代表が対戦する際、市内では両国の代表を応援しようとする機運が高まった。
また、日本全国に名前が知られている、JOC公認の合宿所「桜花レスリング道場」があり、毎年全日本女子レスリング選手が世界選手権やオリンピック出場を目指し厳しいトレーニングを行われている。
冬季はクロスカントリースキーが盛んで、全国レベルの選手を多く輩出し、最近は世界選手権やワールドカップに日本代表選手として活躍している。2014ソチ冬季オリンピックでは、十日町市出身の宮沢大志選手がクロスカントリースキー競技で、小林美貴選手、中島由貴選手の2名がバイアスロン競技で出場した。冬季国体クロスカントリースキー競技を開催したSAJ公認「吉田クロスカントリー競技場」では、全日本スキー選手権大会や全国規模の大会が開催されており、選手役員から高い評価を受けているほか、松之山体育館にもクロスカントリーコースが併設されている。
十日町駅を中心に市域の南北を飯山線が、東西をほくほく線が走っている。
|
|
|
長岡・小千谷・川西方面の路線バスは主に越後交通(十日町営業所・小千谷営業所)が、松代・松之山方面の路線バスは東頸バス(本社)が、それ以外は南越後観光バス(津南営業所)が運行している。 市では「十日町市公共交通マップ」が発行されており、本節の内容も2021年4月現在の同マップに基づく。
越後交通・南越後観光バスの路線は大半の便が十日町の中心部を発着する。1日10往復以上運行されているものとしては、十日町中心部と小千谷市街地・長岡駅を結ぶ路線、および津南とを結ぶ路線が挙げられ(ただし前者は土休日を除く)、いずれも市内ではJR飯山線と並行する国道117号を主に走る。
これらのほか、十日町 - 川西 - 小千谷、湯沢 - 中里 - 森宮野原駅といった周辺の主要地と結ばれる路線、十日町中心部と鉢・後山方面などを結ぶ市域内路線(ただし後山は市域外)がある。
また、東頸バスは十日町中心部と松代・松之山地域を結ぶ路線、および同地区内の路線を運行している。
市内発着の高速バスは、八箇峠・六日町を経由して新潟と結ばれる県内線(ときライナー)が毎日2往復している。2018年10月より運行会社が越後交通からアイ・ケーアライアンス(泉観光バスグループ)へ変更された。
松代地域、松之山地域、下条地区、六箇地区を中心に市営バスが運行されている。また、この他に予約型乗合タクシーも運行されている。
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレは、2000年からスタートし、3年に1度開催している世界最大級の野外美術展。空家、廃校、自然の中にアート作品が多数展示し、アートを媒介にして地域の魅力を発信する試みは、新しい地域づくりのモデルとして高い評価を得ている。3年に1度の本番年以外にも、常時約200点のアート作品が恒久設置されており、近年では地域全体をひとつの大きな美術館として捉え、「大地の芸術祭の里」として、通年での観光誘客を目指している。
指定者 | 種別 | 名称 | 所在地 | 所有者又は管理者 |
---|---|---|---|---|
国 | 国宝 | 新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器 | 西本町1 | 十日町市(博物館) |
〃 | 重要文化財 | 星名家住宅 | 上野甲 | 個人 |
〃 | 〃 | 松苧神社本殿 附宮殿1基 | 犬伏 | 松苧神社 |
〃 | 重要無形民俗文化財 | 越後縮の紡織用具及び関連資料 | 西本町1 | 十日町市(博物館) |
〃 | 〃 | 十日町の積雪期用具 | 西本町1 | 十日町市(博物館) |
〃 | 名勝・天然記念物 | 田代の七ツ釜 | 田代 | 十日町市・津南町 |
〃 | 〃 | 清津峡 | 小出 | 十日町市・津南町 |
〃 | 登録有形文化財 | 西永寺本堂 | 上野甲 | 西永寺 |
〃 | 〃 | 西永寺経蔵 | 上野甲 | 西永寺 |
〃 | 〃 | 西永寺鐘楼 | 上野甲 | 西永寺 |
〃 | 〃 | 西永寺庫裏及び廊下 | 上野甲 | 西永寺 |
〃 | 〃 | 西永寺六和亭(旧永徳寺本堂) | 上野甲 | 西永寺 |
〃 | 〃 | 星名家住宅雪穴 | 上野甲 | 個人 |
〃 | 〃 | 凌雲閣松之山ホテル本館 | 天水越 | 凌雲閣松之山ホテル |
〃 | 〃 | 第二藤巻医院本館 | 上野甲 | |
〃 | 〃 | 第二藤巻医院石垣 | 上野甲 | |
新潟県 | 指定文化財 | 神宮寺観音堂・山門 | 四日町 | 神宮寺 |
〃 | 〃 | 山水図釧雲泉筆六曲屏 | 山本 | 個人 |
〃 | 〃 | 木造十一面千手観音立像 | 四日町 | 神宮寺 |
〃 | 〃 | 木造四天王立像(伝広目天・伝毘沙門天) | 四日町 | 神宮寺 |
〃 | 〃 | 伊達八幡館跡出土品 | 十日町市(博物館) | 神宮寺 |
〃 | 〃 | 久保寺南遺跡出土品 | 十日町市(博物館) | 十日町市(博物館) |
〃 | 〃 | 越後縮幡 | 吉田・山谷ほか | 吉田社他6社(博物館) |
〃 | 〃 | 大井田城跡 | 中条 | 十日町市 |
〃 | 天然記念物 | 赤谷十二社の大ケヤキ | 赤谷 | 赤谷十二社 |
〃 | 〃 | 小貫諏訪社の大スギ | 小貫 | 諏訪神社 |
〃 | 〃 | 角間のねじりスギ | 角間 | 角間地区 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.