川口町 (新潟県)
日本の新潟県北魚沼郡にあった町 ウィキペディアから
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日本の新潟県北魚沼郡にあった町 ウィキペディアから
川口町(かわぐちまち)は、かつて新潟県北魚沼郡に存在していた町である。小千谷市への通勤率は27.4%・長岡市への通勤率は10.4%(いずれも平成17年国勢調査)。2010年3月31日に、長岡市へ編入。合併前まで、長岡市と境を接してはいなかったため、飛び地合併となった。
信濃川とその最大支流魚野川との合流点で、町役場ホームページでも大きな川どうしの合流する景色を強調している。鉄道は、JR東日本上越線、飯山線の越後川口駅がある。道路は、関越自動車道「越後川口サービスエリア」所在する。魚沼産コシヒカリとニシキゴイの生産を主要産業とし、観光施設として古くから川口やな(男山漁場)をシンボルとしてきた。近年、良質の温泉が掘り当てられ、第三セクターによる川口温泉や道の駅越後川口がオープンして人気を集めている。
2004年10月23日に発生した新潟県中越地震では、阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)以来9年ぶりとなる最大震度7を記録した。
当町は古代においては、信濃川と魚野川の河口にあって海に面していた[1]。西川口地区にある荒屋遺跡は、後期旧石器時代終末期のもので、細石刃、細石刃核、彫刻刀形石器などの細石刃文化期の石器が数万点出土している。荒屋型と呼ばれる彫刻刀形石器は、シベリヤからアラスカ、グリーンランドに類似の石器が分布する。2004年(平成16年)2月に国の史跡に指定された。
「和南津」、「牛ケ島」などの地名と、河岸段丘の景観が、ここがかつて海岸線であったことを意味し、上杉謙信の陣地「川合神社」は、延喜式神名帳所収の川合神社の論社となっている。
大河津分水や関屋分水によって越後平野は様変わりしたが、地形から見れば古代の越後平野は海原であって人の住めるようなところではなかった。伊勢の山辺の大神が鵜を追ってこの地(和那美 = 和南津)の水門で捕え、神宮に献上した神話がある。
当町は、荒屋遺跡や河岸段丘という地形、あるいは近年発生した地震に見られるとおり、『地層のまち』であると言える。天然ガス産出量全国トップの地を現代においても近隣地に置き、近代は当地(田麦山)に石油が発掘され、油田として全国一の産出量を誇った時期があった。
伊勢の神話に出てくる和那美の水門、同じく魚野川の水を使った日本最古とされる川口やな、あるいは信濃川の水を使った新潟県内初の牛ケ島水力発電所や、湧水を使った県内初の鮎の孵化場も、この地に置かれた記録がある。
この地の湧水によってニシキゴイが見事に発色し、棚田の魚沼産コシヒカリを育んで、更には近年、全国屈指の名湯キャンパス川口温泉を生んだ。当町は『地層のまち』であり、そこから湧き出る豊富な『水のまち』である。
特になし
特になし
当町は、上記のとおり、町域もそれほど広くなく、町村合併を特に多く経てなく、「川口」としての一体性が強く、町役場各種案内、統計等でも、地区ごとの区分をせず、一体でとらえているものが多く見られる。
川口(東川口)
川口町の中心市街地であり、越後川口駅や川口町役場、川口町図書館などが集まる。西は魚野川、東は山地、南北は丘陵に囲まれている。現在は大字川口で、東川口とよばれることもあるが、長岡市と合併した後は東川口に町名変更する。
西川口
川口町の西部に位置する。川口町の魚野川左岸の平地を占める。川口地区の対岸にあり、主に田園地帯が広がる。広い土地があることから川口小学校や川口中学校、越後川口IC・SAなどがある。最近は住宅が多く建設されて来ている。荒屋地区には荒屋遺跡があり、西倉地区では西瓜の収穫が盛ん。
中山
川口町中部から東部の魚野川右岸の丘陵に位置する。川口町運動公園や道の駅越後川口あぐりの里がある。魚野川の近くは低地だがほとんどが丘陵である。
和南津
川口町中部から東部の魚野川左岸に位置する。上河原地区で国道17号(和南津橋・和南津トンネル)、上越線(和南津トンネル)、上越新幹線(堀之内トンネル)がほぼ一箇所に集まるところがある。また、上越新幹線脇にはJR東日本新川口変電所がある。
牛ケ島
川口町北部の丘陵上の平地(川口地区)から山地(木沢地区)に入る所に位置する。国道17号の坂の下は川口地区である。
木沢
川口町北部の山地に位置する。地区の下を上越新幹線魚沼トンネルが通過する。
武道窪
川口町北部の山地に位置する。木沢の西部、牛ケ島の東部に位置する。地区の下を上越新幹線魚沼トンネルが通過する。町立上川保育所がある。
田麦山
川口町南部の山地に位置する。川口町の南側のほぼ半分を占める。西を小千谷市・十日町市、東を魚沼市に挟まれる。田麦山小学校があったが、川口小学校と統合した。
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