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アクシアルリテイリング株式会社(英称:Axial Retailing Inc.)は、新潟県長岡市に本社を置くスーパーマーケット事業等を展開する企業グループの純粋持株会社。
原信川崎店(新潟県長岡市) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | アクシアル |
本社所在地 |
日本 〒954-0131 新潟県長岡市中興野18番地2 |
設立 | 1967年8月15日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 9110001023311 |
事業内容 | スーパーマーケット(連結事業) |
代表者 |
原和彦(代表取締役社長) 植木威行(代表取締役副社長) |
資本金 | 31億5971万2610円 |
売上高 |
連結:2,563億5,100万円 (2021年3月期) |
営業利益 |
連結:121億1,400万円 (2021年3月期) |
純利益 |
連結:82億8,200万円 (2021年3月期) |
純資産 |
連結:689億9,900万円 (2021年3月31日現在) |
総資産 |
連結:1,138億1,900万円 (2021年3月31日現在) |
従業員数 |
連結:2,653人 (2021年3月31日現在) |
決算期 | 3月末 |
主要子会社 |
株式会社原信(100%) 株式会社ナルス(100%) 株式会社ローリー(100%) 株式会社フレッセイ(100%) |
関係する人物 | 原信一(前代表取締役社長) |
外部リンク | https://www.axial-r.com/ |
新潟県を中心にスーパーマーケット「原信」「ナルス」、パン・菓子製造販売「ボン・オーハシ」などを、群馬県を中心にスーパーマーケット「フレッセイ」などを展開している。
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
アクシアル リテイリンググループは、1907年に新潟県長岡市で創業、1963年にスーパーマーケット事業を開始し、以後新潟県内各地で店舗を展開している株式会社原信(はらしん)、1959年に新潟県直江津市(現:上越市)でスーパーマーケット事業を開始し、同県上越地方と中越地方で店舗を展開している株式会社ナルス、新潟県長岡市に本社を置きグループ各社の食品加工やパン・菓子のブランド「ボン・オーハシ」などを手掛ける株式会社ローリー、1850年に群馬県前橋市で創業、1958年にスーパーマーケット事業を開始し、以後群馬県・栃木県・埼玉県北部など関東地方北部で店舗を展開している株式会社フレッセイ、その他関連事業を展開する各社によって構成されている。
グループ全体売上高の約9割を占めるスーパー事業においては、3つの店舗ブランドのいずれもCGCグループに加盟しており、「原信」は新潟県51店舗、長野県4店舗、富山県2店舗、「ナルス」は新潟県14店舗の計71店舗(2013年10月1日現在、他に100円ショップ「キャンドゥ」のフランチャイズ1店舗)、「フレッセイ」は3県で合計44店舗(同日現在、他に100円ショップ「ダイソー」のフランチャイズ5店舗)を展開している。新潟県においては県内資本のスーパーではトップシェアを占める。
前身の原信ナルスホールディングスのスーパー事業2社のうち原信は、スーパー創業当初は長岡市内だけで店舗を展開してきたが、1970年代後半から県内各地への店舗展開を積極的に進め、また1990年代以降からはショッピングセンターを中心としたデベロッパー事業も展開。1997年以降には長野県と富山県にも進出するなど、事業規模を徐々に拡大してきた。一方のナルスも、創業当初は上越市周辺で店舗を展開し、1970年代から下越地方など県内各地へ出店をはじめた。だが輸送コストや収益性などの問題から1980年代以降に撤退をはじめ、以後は再び上越地方を中心に店舗展開を進めてきたほか、家電量販店大手の上新電機が新潟県内に進出する際には、同社との合弁企業「ジョーシンナルス」を1989年に設立して店舗展開を進めた(同社は現在のジョーシン北信越にあたるが、ナルスはのちに全株式を上新電機へ譲渡したため資本関係は消滅している)。
しかし1990年代以降、上越市周辺において両社同士による出店競争に加え、県外から大型ショッピングセンターが相次いで進出したことなどから、経営戦略の練り直しを幾度となく迫られてきた。さらに近年、イオンやユニーなど県外の大手スーパー各社が県下全域で大規模店舗を展開しはじめたことから、県内のスーパー各社はこれら大手各社との熾烈な競争を強いられることとなった。
こうした背景から両社は経営基盤の強化を図るため、2006年4月1日、原信がナルスと株式交換を行い経営統合。(旧)原信を持株会社化し商号を「原信ナルスホールディングス」へ変更した上で、スーパーマーケット等の事業部門を子会社化した。合併前、原信はCGCグループに、ナルスはオール日本スーパーマーケット協会(AJS)に加盟していたが、経営統合に際してナルスはAJSを脱退のうえCGCグループに加盟した。
一方、パン・菓子の製造と販売を手掛けていた長岡市のボン・オーハシと子会社のローランローゼは、2004年に発生した新潟県中越地震で製造設備に被害を受けるなどして販売高が激減し、2006年9月8日付で民事再生法の適用を申請。同社にパン・菓子の製造を委託していた原信ナルスHDグループは申請直後から経営支援に乗り出し、2007年8月に完全子会社化した。さらに2011年に食品加工部門のローリーに吸収合併されたため法人としては解散したが、「ボン・オーハシ」のブランド自体は現在も存続している。
ナルスは1985年10月から回転寿司店「廻鮮日本海」を、主に上越・中越地方を中心に展開してきたが、競争激化により業績改善が困難であることから2009年春をもって事業撤退が決まり、撤退時点で営業していた7店舗のうち3店舗を元気寿司へ譲渡し、残る4店舗は順次閉鎖された。元気寿司は譲渡後「廻鮮日本海」の店舗ブランド名を継続使用しつつ1店舗を閉鎖し、残った長岡市の古正寺店と柏崎市の柏崎店の2店舗については中級価格帯店舗「千両」へ業態を統合した(2013年10月現在)。
さらに2013年10月1日には関東地方北部を地盤とし、同じCGCグループに加盟する群馬県のフレッセイホールディングスと経営統合し、フレッセイHDと株式交換によって完全子会社とする形で傘下とした上で、商号を「アクシアル リテイリング」に改称した。この際に中間持株会社となったフレッセイHDは、傘下の事業子会社であったフレッセイを2014年4月1日付で吸収合併して商号を「株式会社フレッセイ」に改称し、現在に至っている。
原信では1999年より全店舗でレジでのチェックアウトと並行する形で買い上げ商品の袋詰めサービス(サッカーサービス)が行われている[1]。また、2003年以降は24時間営業の店舗も一部設定されている[2]。また一部の店舗にはインストアベーカリーを設け、焼きたてのパン・菓子を販売している。
また店舗以外でも、新潟県の離島を除く全域を配達エリアとする食品・生活雑貨の通販サイト「原信ネットスーパー」の運営を手掛けている。
デベロッパー事業においては、老朽化した既存店舗に代わる形でのスクラップアンドビルドの実施をはじめ、スーパーを中心に広大な駐車場を備え、ロードサイド型店舗を複数集積した郊外型複合商業施設「原信マーケットシティ」を展開している他、長野市では経営再建に伴い閉鎖されたダイエー長野若里店跡の再開発を北越ケーズ(ケーズホールディングス子会社)、コダマ(現:ココカラファインヘルスケア)など県内各社とともに手掛け、2007年3月8日に複合商業施設「ケーズタウン若里」としてリニューアルオープンさせるなど、多くのノウハウを蓄積している。
なおアクシアルでは、従来の店舗ブランド「原信」「ナルス」「フレッセイ」などは経営統合後も引き続き存続させ、共同仕入れやソフトウェア、プライベートブランド商品の開発などで経営強化を図る方針を打ち出している。原信・ナルスとフレッセイの商品券はグループ内で相互に使用できるほか、CGCグループ各社が発行するトヨタファイナンスの「TS CUBICカード」は、原信・ナルスでは「原信ナルスカード」、フレッセイでは「フレッセイカスタマーカード」としてそれぞれ個別に発行している。
このほか、ナルスとフレッセイではそれぞれ独自のポイントカードサービスとして、ナルスカードとFRESSAYポイントカードを運営している。
2020年、食品小売業として初めて日本科学技術連盟の日本品質奨励賞の「TQM(総合的品質管理)奨励賞」を受賞した[3]
「axial」は英語で「軸の」「軸上の」などを意味する形容詞で、英語で「小売業」を意味する「retailing」と組み合わせている。
ろうそく店を創業した原信吾(はら しんご)に因んでいる。信吾の息子の原信佐(はら のぶすけ)が原信商店を創業した際、姓の「原」と名前の一字「信」を取って商号とした。
なお信悟は、前原信ナルスHD代表取締役社長の原信一(はら しんいち)の祖父、現在原興産代表取締役社長などを務める原信博(はら のぶひろ)の曽祖父にあたる。
「ボン」はフランス語で「素晴らしい」を表す"bon"に由来する[4]。「オーハシ」はかつての屋号「大橋屋」に因むものだが、この「大橋」は長岡市内の信濃川に架かる橋梁「長生橋」を表したもの[4]。創業地には現在も、ボン・オーハシ事業部の洋菓子工場が所在する。
この他新潟市中央区に本社を置き、ローリーのボン・オーハシ事業部と同業のパン・菓子製造などを手掛ける「株式会社ボンオーハシ」が事業を行っており、マークの意匠も全く同一であった。元々1969年、オーハシ(当時)が新潟市に出店したのを機に1973年に法人として分離独立したものだが、東日本大震災の影響により売り上げが激減するなどして2011年6月17日付で事業停止となり、工場と直営3店舗を閉鎖した。なお新潟市中央区のボンオーハシは現在のローリーとは全く別資本となっており、原信ナルスHDグループとの直接的な資本関係はない。
1992年のコーポレートアイデンティティ導入の際、「新鮮」を表す「Fresh」と、旧商号の「マツセー(松清)」の「清」を音的に継承させ、他に「勢」「生鮮」「誠実」などの意味を持たせた「Say」とを組み合わせた造語を、商号および店舗ブランドとして用いた。
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