長野県松本深志高等学校
長野県松本市にある高等学校 ウィキペディアから
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長野県松本深志高等学校(ながのけん まつもとふかしこうとうがっこう)は、長野県松本市蟻ケ崎にある県立高等学校。創立140年を誇り、政治家・文化人・学者を数多く輩出してきた。現在でも毎年東大・京大・東北大など主要国立大に30名以上、難関私立大の早慶上智に約60名以上合格者を輩出する県下屈指の名門進学校である。
長野県松本深志高等学校 | |
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北緯36度14分51.9秒 東経137度57分57.7秒 | |
過去の名称 |
第十七番中學變則學校 第十八番變則中學校 公立松本中學校 東筑摩中學校 長野縣中學松本支校 長野縣尋常中學校 長野縣立松本中學校 長野縣松本中學校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 長野県 |
学区 | 第4学区 |
校訓 |
自治自律・自学自習 一.克く学業に勉励せよ 一.身体を強健にせよ 一.世の悪風に染むことなかれ |
設立年月日 | 1876年7月10日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学校コード | D120220200018 |
高校コード | 20175J |
所在地 | 〒390-8603 |
長野県松本市蟻ケ崎三丁目8番1号 | |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
同校の前身は、1876年(明治9年)に松本市中央の開智学校(長野県で最古の小学校)内に「第17番中学変則学校」として創立された[1]。その後「松本中学校」などへの校名変更を経て、1948年(昭和23年)に現在の校名として設立された[1]。
「自治の精神」の校風から校則を一切持たないこと、制服がないことを特徴とする。
校名の「深志」とは松本市の古称「深志郷」に由来し、「扇状地の伏流水がわき出る場所」を意味する。旧制中学校から新制高等学校への移行にあたり、「長野県松本高等学校」や「長野県松本蜻蛉高等学校」などの案も提案されたが[2]、前者は旧制松本高等学校の存在、後者は「蜻蛉(あきつ)」が「かげろう」とも読むことや(『松中新聞』最終号)[2]、旧制松本高等女学校が「長野県松本蟻ヶ崎高等学校」と申請したことで、「蜻蛉」と「蟻」となり、昆虫同士で奇異であると長野県教育委員会が判断した[3]などを理由に、現在の校名に決定した。
本校の管理棟・普通教室棟(第一棟)と講堂はともに2003年(平成15年)4月8日から国の登録有形文化財に登録されている。
授業は1日55分×6時限(木曜日 55分×6時限+LHR50分)を展開する。
土曜授業は2013年度から新学習指導要領が完全実施されるのに伴い、生徒の学習時間の確保と平日放課後の自主活動の時間確保のため開始された。ただし、毎週は実施されない。
2002年度から2003年度までの夏期は70分授業を実施していたが、従来(1957年 - )の65分5時間授業、土曜午前65分3時間授業に戻した。
2020年度より55分6時間授業になり、土曜授業が廃止された[要出典]。
旧制松本中学校初代校長小林有也が残した遺訓が現在も伝えられている。
1902年(明治35年)に作られた初代校歌は、卒業生の勝山勝司が作詞し、 米久保善雄が作曲した[6]。歌い出しは〈蜻蛉嶋山たゝなはる…〉と続いた[5]が、あまり普及することなく忘れられていた[6]。
1922年(大正11年)に[1]、当時の在校生で文芸部委員であった松原威雄が初代校歌をもとに5日間程度で作詞した。作曲は東京音楽学校(現在の東京藝術大学)助教授の岡野貞一が依頼されて行った[6]。
歌詞は第1番から第5番まであり、第1番の歌詞は以下のとおり[5]。同校ホームページに全歌詞が記載されている。
蒼溟(そうめい)遠き波の涯(はて)
黒潮たぎる絶東(ぜっとう)に
たてり大和の秋津洲(あきつしま)
光栄(はえ)の歴史は三千年
そのうるはしき名を負へる
蜻蛉男児(あきつをのこ)に栄えあれ
なお、松原は作詞の2年後に卒業して早稲田大学へ進学したが、翌1925年(大正14年)に肺炎で死去した。わずか21歳であった[6]。
歌詞の意味として、当時4年生だった松原は次のように考案したという(大正12年2月28日発行の『校友』67号末尾より)[5]。
「秋津州」とは古事記に記載された「大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま)」のことであり、日本の本州を意味する[5]。
さらに、この「豊秋津州」は「豊かなトンボの国」とも解釈できることから、「秋津洲」は日本および同校(松本中学校)の象徴であるトンボを同時に意味している[5]。
特別活動としてのクラブ活動は、「運動協議会」(運動部)と「学芸協議会」(文化部)とによって構成される「合同協議会」によって総括される。クラブ活動の団体には、予算や生徒会の支援の違う、愛好会・同好会・部活動の3段階が設けられている。
同校の卒業生による在校生への特別講義。
学校週5日制(完全週休2日制)が実施された2002年(平成14年)4月に設立された。松本深志同窓会、松本深志高校PTA、(財)深志尚学会を共催団体とする。
各分野で活躍する同窓生が、専門分野の話、体験談、後輩に送るメッセージなどを講義する。
卒業生が在校当時の各学級から一人ずつ、合計10人前後の講師を代表として選出し、彼らの経歴や演題をあらかじめ在校生に示す。在校生はその情報をもとにどの講義を受けるのか各自で選択して受講する。在校生からの人気が得られなかった場合、講義に一人の受講者も現れない可能性もある[9]。
同校の発表に基づき、2018年(平成30年)度から2020年(令和2年)度までの卒業生による大学や大学校および専門学校への進学者数(新卒)を、それらの所在地域によって分類すると次の通りであった[18][19][20]。
これらの期間においては、同校からは関東地方への進学者が圧倒的に多かった。次に長野県内での進学が多く、以降は大きく差が開いて近畿地方、東海地方、また北陸地方などと続く順序になっていた[18][19][20]。偏差値は69であり県内屈指の進学校になっている。
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