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宮城交通株式会社(みやぎこうつう、英文社名: Miyagi Transportation. Co., Ltd. )は、宮城県仙台市泉区に本社を置き、仙台市内を拠点に乗合バス・貸切バス事業などを営むバス事業者である。名鉄グループに属する。
高速バス車両 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | ミヤコー、宮交 |
本社所在地 |
日本 〒981-3201 宮城県仙台市泉区泉ヶ丘3丁目13-20 |
設立 | 1970年10月1日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 4370001006195 |
事業内容 |
乗合バス事業 貸切バス事業他 |
代表者 | 取締役社長 青沼正喜 |
資本金 | 1億円 |
売上高 |
77億3100万円 (2016年度3月期) |
純利益 |
3億2,200万円 (2024年3月期)[1] |
純資産 |
35億7,700万円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
99億4,200万円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 730名(2016年3月31日現在) |
主要株主 |
名古屋鉄道 (13.88%) 三菱ふそうトラック・バス宮城ふそう (5.57%) 宮城いすゞ自動車 (4.26%) 大井川鐵道 (4.23%) 仙北石油 (3.60%) いすゞ自動車 (2.72%) アベキ (2.42%) |
主要子会社 |
株式会社ミヤコーバス 宮交自動車整備株式会社 宮交観光サービス株式会社 株式会社宮交自動車学校 |
外部リンク | http://www.miyakou.co.jp/ |
仙台都市圏の一般路線バスおよび、仙台などを発着地とする中長距離路線バスを運行する。かつては宮城県内全域でバス事業を行っていたが、後に地域ごとに分社し、仙台近郊のバス事業と高速バス事業を中心に営業している。子会社のミヤコーバスなど関連会社と共にミヤコーグループ (Miyakoh Group) を形成している。
予想される輸送量の減少に備え、合理的な運営を図るため経営統合が企図され、1970年10月1日に宮城バス・宮城中央バス・仙南交通が合併して宮城交通を設立し、宮城県内の全域を網羅する交通企業となった。また関連事業として蔵王ハイライン(有料道路)の管理を行っている。
近年では人手不足が深刻化しており[2]、2017年10月にはそれまで仙台市営バスの並走区間・営業譲受路線において適用されていた仙台市交通局賃率への準拠を取りやめ、全区間で自社賃率に切り替えを行うこととした。これに合わせて自社賃率の引き上げも行うこととなり、10円〜50円程度の運賃値上げとなった(初乗り170円区間は150円に値下げ)[3]。
交通安全のためデイライト運動を実施しており、昼夜問わず常時点灯を行うとともに、バス車両には「ライト点灯中」と表示している。
統合した各社の詳細については、各社の項目(#前身会社)も参照。
特記以外は、全て宮城県内に所在する。
いずれも折り返し待機専用の車庫で、車両・乗務員の配置はない。高速車やミヤコーバスも入庫する。
※2022年1月末で閉鎖
一般路線バスを除く各路線について、停車停留所等については路線記事のないもののみ掲載。< >内は共同運行会社。 ※路線記事のあるものについては、詳細は各記事を参照。
宮城交通は、気仙沼線以外の県内完結の高速バスを「特急バス」と呼称している。ただし山形線・上山線は1950年代に一般路線として運行開始した経緯と、高速バスとしては運行距離が短めである(仙台 - 山形間は約1時間程度)ことから、「特急バス」として分類されている。
※運行経路など詳細は各路線の記事を参照。
※仙台市交通局霞の目営業所を参照。
※仙台市交通局東仙台営業所を参照。
2010年4月〜2011年5月の間、新寺出張所の業務を当社で受託していた際の担当路線を示す。
2012年4月〜2015年12月5日の間、新寺出張所の業務を当社で受託していた際の担当路線を示す。
ミヤコーバス等、子会社に移管後に廃止された路線を除く。
名鉄グループの会社であるが、4メーカーすべて保有している(グループ内では他に岐阜バスがある)。路線大型車は2015年からはいすゞエルガのAT車のみ導入されている。
宮城交通(初代)発足時は旧3社カラーが混在していたが、赤い(えんじ色)3つの「⊂」を合わせたカラーになった。1980年に採用された現在のカラーリングは名鉄のものに準じているが、赤白カラーそのものは仙北鉄道の2代目から塗られており、塗り分けは異なるが伝統のカラーともいえる。最近の新車のうち、名鉄バスと共同購入したものは、同社の塗装に準じている(前面の台形には何も書いていない。正面と下のラインが名鉄バスと同じものになっている)。なお、名鉄バスから譲受された中古車のほとんどは、名鉄バスの塗装のままである。さらに、一部の高速車や郡部子会社に導入された車両の中には、全く塗り直されないものや一部分だけ塗り直されたものも存在した。
古くから中古車を数多く導入しており、特に1980年代末以降には神奈川中央交通・東京都交通局・西武バス・京浜急行バスなど首都圏の大手バス会社から大量に譲受している。最近では、前述の名鉄バスのほか、2010年頃からは名古屋市営バス・京王電鉄バスからの譲受車も増加している。三菱車や富士重工製車体を中心にいわゆる「サンプルカー」が多いのも特徴である。また、元自家用用途の車両を改造して使用する例も見られ、中古車両の陣容は非常に多岐にわたる。サンプルカーは車両老朽化により2021年までに全車両廃車された。
2002年と2004年には、仙台市交通局からの路線委譲にあわせて車両も移譲された。当初は市バス色のままで走っていた車両も多かったが、ほどなく全車が宮交カラーに塗り変わった。特徴としては 、窓に青色のスモークがかかっている(一部を除く)、運賃箱が市バスと同じ、シートモケットが緑色であることなどがあげられる。2016年頃に全車両が廃車となっている。2015年以降は名鉄バスのKL-MP 35/37 系の移籍が続いている。
一般路線車両には、ほとんどの車両でau Wi-Fi SPOTの装置が装備され、auユーザー[注釈 4] は、無料で利用可能[60]。2016年4月からは、宮城交通高速バスセンターの待合室でもWi-Fiサービスの運用が開始された[61]。
高速バスの車両では、au Wi-Fi SPOT装備の場合とソフトバンクWi-Fiスポット装備の場合[62] とがあり、運用次第で異なっていた[注釈 5] が、2018年5月より順次「MIYAKOH Free Wi-Fi」が導入され、キャリアやデバイスを問わずにWi-Fiサービスが受けられるようになっている(2019年5月末までにミヤコーバスを含め全路線への導入完了)[63]。
2014年3月3日の5時10分頃、富山県小矢部市の北陸自動車道上り線小矢部川サービスエリアにおいて、宮城交通の夜行高速バス「エトアール号」(仙台駅21時45分発、金沢駅経由加賀温泉駅行)が、大型トラック2台に衝突し、バスの運転士と乗客の計2人が死亡。残る乗客23人とトラックの運転手1人も重軽傷を負い、病院に搬送された[64]。翌3月4日には自動車運転過失致死傷の疑いで富山県警が宮交本社へ家宅捜索に入った[65]。
この事故の原因は、運転士が運転中に何らかの原因で意識を失い発生したとみられるが、意識を失った原因は不明。後日、死亡した運転士は被疑者死亡のまま書類送検されている。
これを受け、宮城交通は2014年4月22日に高速バスに関する安全対策を発表。夜行高速バスに運用されている全車両10両を全て衝突被害軽減ブレーキ付の車両に更新すること、健康診断で1つでも異常が発見された場合は夜行高速バスの乗務から外す、昼行・夜行全高速バス全66両に車両ふらつき警報を装着することをそれぞれ発表した[66][67]。また同年6月25日には、国土交通省東北運輸局から青沼正喜社長に道路運送法違反が確認されたとして、警告書が交付された[68][69]。
2017年9月9日には、グループ会社のミヤコーバスで東北自動車道を走行中にバスが急に減速。運転士がうめき声を上げた後に意識を失い、中央分離帯に接触。異変に気づいた乗客がバスを停車させるという事故も発生した。乗客に怪我はなく、運転士は緊急搬送されたが死亡が確認された[要出典]。
2023年7月25日には長町南駅太白区役所前バス停にて、名取営業所の車両に仙台営業所のバスが追突する事故が発生した[70]。
2011年3月11日に発生した東日本大震災および同年4月7日に発生した余震の影響により、宮城県内のJR各路線が運休したことから、主に仙台市内と県内各地および福島県北部を結ぶ代替輸送のための臨時バスを運行した。
運行路線と運行期間(日付は特記なきものはすべて2011年)は以下のとおり。なお、子会社のミヤコーバスが単独運行した臨時バスについては、ミヤコーバス#臨時バスの運行を参照。
2015年現在、県内に仙南交通(乗合・貸切、仙台市太白区中田町)、宮城中央バス(貸切、加美郡加美町中新田)と称するバス事業者があるが、宮城交通および前身会社とは全く関係ない。
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