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仙台市営バス(せんだいしえいバス)は、仙台市が経営する公営のバス事業である。仙台市交通局(公営企業)が運営を担当する。
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一般路線バスの現在の営業エリアは仙台市のほぼ全域で、一部の路線は多賀城市に乗り入れるものもある。かつては高速バス(空港連絡バス)も運行していたが廃止され、貸切バス事業は休止中である。観光地循環バス「るーぷる仙台」やコミュニティバスも運行している。
仙台市営バスはもともと公営バスとして事業が開始されたものではなく、仙台市電の運営を行っていた仙台市が、戦時統合により仙台市周辺の民営事業者を買収して成立したものである[2][3]。
太平洋戦争下の1942年(昭和17年)7月1日、前身となる仙台市街自動車を市が買収し[3]、同年8月21日に仙台市営バスとして発足させた[3]。続いて1943年(昭和18年)、周辺事業者(港組、根白石自動車運輸、増東自動車、仙山自動車商会、定義観光自動車)を買収した[2]。
仙台市は陸上交通事業調整法の指定地域ではなかったが、鉄道省の通達に基づいて戦時統合が行われた。
そうした歴史的経緯により、仙台市が政令指定都市に移行する以前から、旧泉市、旧宮城町、旧秋保町地域に営業エリアをもっており、かつては塩竈市、岩沼市、名取市、七ヶ浜町、松島町にも路線展開し、仙台近郊に幅広くエリアを広げていた。
またかつては、利府町、吉岡町(現:大和町)、坂元村(現:山元町)への路線もあったが、これらは1950年(昭和25年)までに仙台鉄道バスおよび仙南交通自動車(現在は合併して宮城交通)へ譲渡している。
1976年(昭和51年)3月31日の仙台市電廃止に伴い、市電廃止代替バス「グリーンバス」[4]を運行開始。その後は交通事情や新設された施設への乗り入れもあり、営業末期は市電のルートと完全には一致していなかった。1987年(昭和62年)7月15日の仙台市地下鉄南北線開業により「グリーンバス」は廃止された。
仙台市内では仙台市営バスのほか、宮城交通、愛子観光バス、タケヤ交通の民間事業者3社が路線を展開している。そのうち全市規模で路線を持つのは宮城交通のみで、愛子観光バスとタケヤ交通は一般路線バス部門では単一系統(仙台市西部方面と都心を結ぶ路線のみ)を運行するにとどまる。
かつては市バスと宮城交通の競合がみられ、20年ほど前までは仙台 - 岩沼間や仙台 - 塩釜間の幹線系統、仙台空港線などいくつかの競合路線があり、激しく競合を続けていた。
その後は、鉄道(JR東日本・仙台市地下鉄)との並行路線の廃止や、市バスから宮城交通への路線譲渡が進んだため、重複路線は一部を除き解消された。仙台市営バスは青葉区・宮城野区・若林区中心、宮城交通は太白区・泉区中心と棲み分けが進み、かつてのような熾烈な競争はなくなってきている。一方で、仙台市地下鉄東西線開業と都市計画道路の整備に伴い、八木山地区では客の奪い合いが生じている。従来は便の時間調整がされておらず、数分違いで同じ系統を市バスと宮城交通のバスが走り、どちらかに乗客が偏るという現象も起きていた。2023年(令和5年)4月より、仙台駅前 - (霊屋橋経由) - 八木山動物公園駅間に「八木山ライン」の愛称を付し、平日の日中(9時台 - 15時台)において仙台市営バスと宮城交通の時刻を調整し、パターンダイヤとするなどの取り組みが開始された[5]。
2006年(平成18年)4月1日からバスロケーションシステムが導入された。東北地方の他の事業者ではすでに数年前から実施している事業者も多く後発の導入となる。
また同年度からは、増える累積赤字を解消するため経営改善の一環として、民営バス事業者への運行委託も開始している。
2006年(平成18年)4月から白沢出張所をJRバス東北へ運行委託したのを皮切りに、2008年(平成20年)4月からは岡田出張所を宮城交通へ、2009年(平成21年)4月からは七北田出張所をJRバス東北へ運行委託した(いずれも契約期間は5年間)。
2010年(平成22年)4月からは東仙台営業所の一部を分割し新設した新寺出張所を宮城交通へ運行委託し、翌2011年(平成23年)6月からは東仙台営業所本所も宮城交通へ運行委託した。東仙台営業所の委託については2010年4月から5年契約の扱いだが、新寺出張所として分割した部分が丸5年で、契約から3年目以降に東仙台営業所本所も委託となっていたが、10か月前倒しして委託を開始している。
2015年12月6日には仙台市地下鉄の新線として東西線が開業。同日より「東西線結節区間100円均一運賃」制度を導入、八木山動物公園駅・薬師堂駅・荒井駅の3駅周辺の半径1.5km圏で100円均一運賃を導入開始した。
また、東西線開業と同時に市バスと宮城交通でもICカード乗車券「icsca(イクスカ)」を導入している(地下鉄南北線は前年に先行導入)[6]。
地下鉄東西線開業に伴い、同日より霞の目営業所本所を宮城交通へ全面委託。それまでに委託済みの拠点に車両転籍の形で順次委託を進めた。全面委託までの間(2013年4月1日〜2015年12月5日)は、霞の目営業所内に「霞の目分所」を開設し、転籍の受け皿かつ宮城交通の受託事業所として機能していた。これにより、法律の制限いっぱいの全車両の半分程度を、民間委託により運行する形となった。
しかし地下鉄東西線開業に伴う路線再編により、ドル箱路線であった東北大学・宮城教育大学の通学路線が大幅に縮小し、学都仙台フリーパスのうち市バス利用可能な券種を購入する学生が減少した。また、東西線開業で100円均一運賃区間を設けたことなどもあり、仙台市営バスとしての収支は東西線開業前よりも大幅に悪化した。このことも赤字拡大の一因とされる。
所管路線等詳細は各営業所・出張所・分室記事を参照のこと。
括弧内は営業所・出張所のシンボルマークで、車両の前面・後面に所属営業所を表す丸い動物のイラストが描かれている[11]。この動物のイラストは仙台市役所本庁舎を中心に十二支の方位に基づくもの[11]。また、営業所・出張所および分室名の最初の漢字一文字(例:東・七・川など)が後面と中扉のすぐ右側、それに運転席後方のガラス面に貼付されている。
営業所から出張所に降格したもの(現存)は含まない。
対キロ制運賃を採用しており、初乗り運賃は乗る地点によって異なる。乗降方式は中乗り前降り。市内中心部および地下鉄東西線沿線で均一運賃制度を採用している [16]
2017年9月までは、宮城交通と並走する区間に限り、同社のバスに乗車した場合でも仙台市営バスと同一の運賃を適用する措置がとられていた。
2011年(平成23年)12月13日に、2014年度をめどに地下鉄南北線と市営バスにIC乗車カードを導入する予定と発表された(その後、2014年時点では地下鉄南北線のみの導入となり、市営バスと宮城交通は、2015年の地下鉄東西線開業と同時期に導入予定に変更された)。名称はicsca(「イクスカ」)。
市営バスと宮城交通では、地下鉄東西線開業の2015年12月6日よりicscaの取扱を開始。なお、2016年3月26日からは東日本旅客鉄道(JR東日本)のSuicaとの仙台圏における相互利用も開始した[6]。
以下のプリペイド式乗車カードを取り扱っていた(2015年12月5日をもって販売終了)。バスカードを除き地下鉄でも利用できた。いずれも宮城交通の路線バスと共通利用が可能であった。
宮城交通で販売していたメルシーカードも地下鉄を除いて相互利用可能であった。icsca導入後も使用可能であったが、2016年10月31日をもって取り扱いを終了し、その後は5年間払戻しの対応となる(無手数料の払い戻しは、同年10月1日に開始)[20]。
また、仙台市営バスでは、宮城交通と共同で、バスと地下鉄南北線の乗り継ぎ制度を実施していた[21]。これは、スキップカードを使って指定の停留所で下車し、乗継駅で地下鉄に乗車する(その逆も同様)と、バスと地下鉄の合算運賃から40円割引される制度であった。乗継指定駅は、泉中央駅、八乙女駅、旭ヶ丘駅、北仙台駅、長町駅、長町南駅の各駅で、その駅に接続するバス停が指定の停留所とされた。
乗継割引は大人がスキップカードで乗車する場合、乗り継ぎ先の交通機関で自動的に乗継割引が適用された。
現金での取扱の場合、駅の券売機もしくはバス車内で乗継乗車券を購入した。駅で購入できる乗継乗車券には150円分のバス運賃が含まれており、乗り越した際は不足分を支払った。また、バス車内で購入できる乗継乗車券は地下鉄1区もしくは2区分の運賃が含まれ、同様に乗り越した際は不足分を精算機で支払うというものであった。
現在では上記の乗り継ぎ制度は全廃され[22]、icscaで60分以内にバスと地下鉄(その逆も可)を乗り継ぐ場合に限り、通常のicscaポイントとは別に30ポイント付与される形に変わった。なお、この制度においては、乗継指定駅・乗継指定停留所の制限は無いため、勾当台公園駅で下車した後、60分以内に仙台駅前停留所からバスに乗車するようなケースであっても30ポイントは付与される。
東北大学は、市内に5つのキャンパスを持ち、各学部等を分散していることから、市内のバス停も「東北大学前」とはせず、単純に学部・学科・研究所名をそのままバス停にしている場合が多い(例:農学部前)。大学本部のある片平キャンパスや、大学の「表の顔」となる川内キャンパスの最寄り停留所には「東北大」の文字が冠してある(「東北大正門前」「東北大川内キャンパス・萩ホール前」)。例外として「東北大学入試センター前」だけは施設名称を略さないでそのままバス停名にしている。なお、学部・学科の再編がある場合、バス停名の改称もその都度、直近のダイヤ改正時に行われている。ただし東西線開業に伴い、川内地区と理学部地区(川内駅とるーぷる仙台を除く)の停留所は廃止されている。
仙台市営バスの系統の多くは仙台駅周辺へ一極集中し、仙台駅前または交通局東北大学病院前(仙台駅前経由)を起終点とする。仙台駅前を経由しない系統は地下鉄駅を起終点とするものが多い。仙台駅前および地下鉄駅を経由しない系統は、通学や公共施設等への便や出入庫系統など一部の系統に限られる。
なお、南部 - 南東部(長町、霞の目管轄)からの系統の多くは、宮城交通のように「県庁市役所前」を終点にせず交通局まで運行する。これは交通局向かいの木町通駐車場への出入庫を主目的としたものであるが、交通局が東北大学病院まで徒歩5分程度と近接するため通院にも利用され、そのため交通局前バス停も「交通局東北大学病院前」と改称された。大学病院正門前の「東北大学病院前」バス停と合わせて多数の系統が東北大学病院の前を発着するため、駅からの距離はあっても病院の利便性は高い。
定義線では狭隘路を運行するため白沢車庫前から保安要員が添乗するが、運行中に危険箇所を車内から目視するために添乗するもので乗客への接遇はしない。1991年(平成3年)までは車掌として乗務し、乗車券の発売や停留所案内を行っていた。
白沢出張所所属の全車両にバックカメラを装着したため、2008年(平成20年)3月をもって保安要員は廃止になった(一部保安要員が乗務する場合はある)。保安要員は恵和町線(長町営業所 - 恵和町で乗務)でも見られたが、中型車を導入して廃止している。また、二口線も途中狭い道がある上、白沢車庫発着から愛子駅発着に変更になったため廃止になった。
芋沢線、大沢線、野草園線、高松線では、狭隘路があったため車掌が乗務していたが、芋沢線、大沢線は道路が整備されたために1991年(平成3年)に車掌の乗務は廃止された。また、野草園線や高松線では中型車導入に伴い廃止された。
高松・安養寺線ではワンマン化後に車両無線が導入され、高松地域内において無線連絡による運転を行っている。小松島小学校付近 - 二の森付近は、狭隘路のためすれ違い可能な箇所が限られている。このため下り便は東照宮一丁目付近、上り便は二の森東付近において無線で連絡を行うことが義務づけられている。無線連絡で互いの現在位置を確認してすれ違い箇所の打合せを行う。
仙台市営バスでは、複数の系統を方面別にまとめたものを「路線」と称している。各路線に含まれる系統の詳細については、仙台市交通局各営業所・出張所の記事を参照。
路線名については令和元年度市バス路線別営業係数表(営業係数順)(仙台市交通局、2021年7月25日閲覧)を参照。
系統番号の導入当初は、下りが仙台駅前乗り場番号と枝番(経由種別)、上りが行先地記号と経由地番号で、仙台駅前に乗り入れない系統には経由地と行先が入れ替わるか、系統番号が付与されなかった。地下鉄開業後の再編により、東西南北の頭文字 (N/E/W/S) に数字 (10-1) を入れる形式に改めた。どの路線がどの方面に行くのかわかりやすかったが、結局普及しなかった。
2006年(平成18年)4月から全路線の系統番号を再編し、上下共通2~3桁の番号(原則として仙台駅を発着通過する系統は3桁、地下鉄・JR駅を発着する系統は2桁)に改め[23]、車外・車内放送でも行先と同時に系統番号を読み上げるようになった。
系統番号は、北六番丁・台原方面の路線を基準として、おおむね時計回りに番号を割り振っている。
系統番号の前に付くアルファベット記号は、以下の16種類がある。
2013年(平成25年)より、陸前原ノ町駅・宮城野区役所前へ延長運行される系統に対して、Hを付す系統が新たに加わった。その後も市立病院延長系統にB、荒井駅延長短縮系統にR、陸前高砂駅延長短縮系統にT、八木山動物公園駅延長短縮系統にZ、薬師堂駅延長短縮系統にM、と付されている。
往復とも各駅前経由・終点系統でない場合などは、往復とも記号がつかないものもある(例外として、840系統のうち、白沢車庫から作並温泉元湯のみの運行の場合は、往復ともに840系統となり、作並温泉元湯発の側にXがつくことはない。通常は白沢車庫経由で仙台駅行きとなるためS840となり、仙台駅始発で白沢車庫以降打ち止めの便がX840である)。
国内4メーカーの車両を導入している。一般路線車については大半が大型車(中間尺)であるが、一部狭隘路線(高松線・野草園線・恵和町線・根白石方面線など)には中型車が導入される。また、南光台コミュニティバスにはかつて専用車として小型車の日野・リエッセ(ステップリフトバス)が導入されていたが、車両の老朽化により横浜市営バスの日野・ポンチョに代替えされた。
大型路線車は、1998年(平成10年)までは毎年4メーカーの車両を導入しており、各営業所ごとに振り分けていた。同年導入車までのメーカーと配置営業所の組み合わせはおおむね以下のとおり。
1999年(平成11年)からは入札制度の導入により[要出典]、年度ごとに導入メーカーが決められるようになり、それ以前にはない営業所とメーカーの組み合わせが見られるようになった。
2008年以降は、大型車はジェイ・バス(いすゞ・日野)製車両の導入が多くなっている。2019年に12年振りに三菱ふそうの大型車が導入された。2021年も三菱ふそうの大型車が導入された。
かつては富士重工業製車体を採用しており、1983年と1984年の5Eボディーではリアウインドウの天地長さが短いタイプが導入された。
また、高速車・貸切車もかつては在籍していたが、定期観光バス・貸切バスが2001年に事業休止、エアポート・リムジンバスが2007年に廃止され、事業撤退により現在は全車廃車となっている。一部の車両が廃車を逃れ他事業者で使用されている。しかし老朽化により廃車が進んでる。
使用年数は、1989年(平成元年)製までの大型車では15年前後と比較的早く廃車にしていたが、1990年製以降の車両は20年以上使用するようになった。最大25年程度使用されている車両もある。
バリアフリーと低床化への取り組みとしては、1983年(昭和58年)までは全車で標準床車を導入していたが、1984年(昭和59年)よりグリーンバス用の一部車両でツーステップ低床車の導入を開始、以降は平坦地の路線を担当する一部営業所をメインに低床車、それ以外は標準床車が導入され、1995年(平成7年)導入車からは全車両が低床車となった。大型リフトバスは1992年(平成4年)と1994年(平成6年)に各2台ずつ導入された。1998年(平成10年)からワンステップバスとノンステップバスがともに導入開始され、2007年(平成19年)導入車からは原則として全車両がノンステップバスとなっている。また、2025年度までに全車両(るーぷるを除く)をノンステップバス化することが計画されている。
低公害車については、1992年(平成4年)に東北地方では初となる日野・ブルーリボンHIMRが1台導入された(廃車済)。その後はしばらくハイブリッド車の導入は途絶えていた。2006年(平成18年)に日野・ブルーリボンシティハイブリッドが導入、翌2007年(平成19年)と2008年(平成20年)にも増備された。CNGバスは、2000年(平成12年)から2007年(平成19年)まで導入され、日野をのぞく3メーカーの車両が東仙台・霞の目に配置された。タンクの使用期限の関係で廃車が進み、2022年春に最後の1台が引退した。
車両の装備としては、1986年(昭和61年)から全車エアサスでの導入となった。また、1989年(平成元年)からは中型車の一部でトルコンAT車が導入された。2015年にいすゞエルガアリソン製AT車6台を導入。2016年にはいすゞエルガのAMT車が23台導入。2017年からは大型車は全車両アリソン製AT車を導入している。
混雑時に掴みどころを確保するため、一部の車両で4列吊り革が採用されている。また、前後方向の揺れを抑えるため、一つの吊り輪につき2本のベルトを使用したV型吊り革を採用している。
方向幕は、現在ではすべてオレンジ色LED式表示機に変更されている。なお、2021年度から2025年度にかけて順次、白色LED式表示機への更新が予定されている。
2010年以降に導入された新車は、ドアブザーからドアチャイムに変更されている。
2006年(平成18年)の仙台ナンバー導入以降、登録番号の上2ケタを導入年度(西暦)の下2桁-1にあわせた希望ナンバーを採用している(例:2024年度導入→23〇〇)。また、るーぷる仙台については、先に導入された4台(114~116、920)が同ナンバー導入直後(予備車の小型車は2013年)に仙台ナンバーに変更、その後に増備された車両は、導入順に113・112・111の番号が与えられた(詳細はるーぷる仙台#特製車両の項を参照)。それ以外のバスについては、当初は仙台ナンバーにすべて再附番を検討していたが、仙台ナンバーの広報ラッピングバスとなった川内営業所所属の1台が「仙台230あ10-00」に変更された[注釈 6]以外は、原則的にいずれも従来のナンバーのまま運用されていた[注釈 7]。しかし、2012年末頃から1996年~2006年導入の車両が仙台ナンバーに再登録(従前と同じ番号を再付番)され、さらに2013年前半から1993年~1995年導入の車両も仙台ナンバーに再登録されている。
2015年12月6日の仙台市地下鉄東西線開業に合わせて、仙台ナンバーに変更していなかった全車両が廃車となったため、同日以降の仙台市交通局のバスは全て仙台ナンバーの車両となっている。
この節の加筆が望まれています。 |
仙台市営バスでは、長い間中古車を原則として導入していなかったが、2011年(平成23年)8月に東日本大震災の支援として、大阪市営バスから大型ノンステップバス(いすゞ・キュービック、1999年式)2台を譲受[24]。各種改造を経て、2012年(平成24年)4月頃から新寺出張所に配置され運用に就いた。
2012年(平成24年)初めに、従来車両の耐用年数(償却完了年数)の延長と中古車両導入の方針が示された[25]。それ以降は継続して中古車の導入が行われている。
2021年(令和3年)現在は、横浜市営バス・都営バスで使用されていた大型ノンステップバス(4メーカー)が継続して導入されている。なお、登録番号は上2桁を新製年度に合わせた希望ナンバーが与えられている。また、横浜市営バスからは2021年の1月以降、南光台コミュニティバス向けに小型ノンステップバス(日野・ポンチョ2代目)が4台譲受され、七北田営業所に配属されている。
仙台市のシンボルである「杜の都」を象徴する緑色を基調とし、青色のストライプが描かれている。これは一説によると「ブルーリボンカラー」と呼ばれる日野・ブルーリボンのサンプルカラーをアレンジしたものと言われ、他に似た塗色を採用する事業者として、国際興業とその系列(岩手県交通、山梨交通など)の観光車、十勝バス、八戸市交通部(窓枠より下の部分)、草軽交通(旧塗色)、富山地方鉄道(旧塗色)、茨城観光自動車(廃業)などがある。近年は増収目的のため全面広告ラッピングバスが増えている。
車体の帯色は、過去には赤、青、白、橙、緑があり、市内系統、郊外系統、ツーマンカー、ワンマンカー、グリーンバス(市電代替)などを区別していたが、1985年(昭和60年)にグリーンバスをのぞき青帯に統一された。
帯色の意味は以下の通りである。
年度 | 営業収益 | 営業収支 | 当年度純損益 |
---|---|---|---|
平成26年度 | 7,463,358 | ▲ 3,027,968 | ▲ 449,221 |
平成27年度 | 6,991,180 | ▲ 3,265,863 | ▲ 501,984 |
平成28年度 | 6,576,514 | ▲ 4,015,912 | ▲ 860,399 |
平成29年度 | 6,710,717 | ▲ 3,622,265 | ▲ 401,612 |
平成30年度 | 6,723,134 | ▲ 3,311,281 | ▲ 117,325 |
令和元年度 | 6,683,714 | ▲ 3,154,220 | ▲ 515,002 |
乗車人数は昭和55年の1.1億人をピークに減少しつづけ、令和元年においては3700万人台を前後している[26]。年度純損益は平成19年以降赤字が続いており、令和元年直近では年間30億円程度の赤字であった[26]。
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