Loading AI tools
ウィキペディアから
ネッツ店(ねっつてん、Netz)は、トヨタ自動車のディーラーの一つ。
元々はトヨタオート店からネッツトヨタ店に名称変更された販売チャンネルであったが、後にトヨタビスタ店も統合されて新生ネッツ店となった。日本国内におけるトヨタブランドの販売チャンネルの中では最も後発である。キャッチコピーは「-Another story-」。
全国に115社・約1600店舗から構成され、ミニバンおよび2BOX系コンパクトカー中心のラインナップを持ち、主に若者・女性客をターゲットにしている。大阪地区ではかつてハイラックスサーフも扱っていた。
1968年4月に主力車種カローラスプリンター(KE15型)の発売に合わせて「トヨタオート店」として設立された。社名は原則「トヨタオート〇〇(〇〇は地名)」としていたが、東京都に本社を置いた「トヨタ東京オート(現:トヨタモビリティ東京)」だけは例外とされた。
1998年8月23日には「ネッツトヨタ店」と改名したのち、2004年5月より旧ネッツトヨタ店と旧トヨタビスタ店が統合して現在の「ネッツ店」となった。同時に看板ロゴも若干変更され、それまでは「Netz」の下に「TOYOTA」と表記されていたが、「Netz」ロゴはやや角が強調され「TOYOTA」の表記が消滅した。
東京地区では、全国に先駆けて2019年4月1日より販売チャネル制度を廃止しておりトヨタモビリティ東京(旧ネッツトヨタ東京)・ネッツトヨタ東都の都内店舗・トヨタS&D西東京(旧ネッツトヨタ多摩)については全車種を取り扱っている[注 1]。
2020年5月からのトヨタ新車販売店の全車種取り扱い開始に伴う販売チャネル制度廃止の方針により、一部地域では他チャネルとの合併・再編が進み「ネッツ店」を名乗るディーラーが存在しない地域がある(詳細は後述)。
ネッツ店の専売車種のテレビCM・新聞広告には、改称時からトヨタのシンボルマークである「T」マークを掲載していない[注 2]。併売車種についても、カタログ表紙のデザインが大幅に異なっていて、たとえプリウス、アクア等の全店併売車種であってもネッツ店のカタログだけは表紙が異なっている。また、他のトヨタ系列店と比較して併売車種が少ない。色は水色。
ディーラー名は「ネッツトヨタ○○」の所が多い。○○の所にはその地域にちなんだ名前が入っている。特に、ネッツ店の場合は旧トヨタオート店と旧トヨタビスタ店の経営会社が違うために2社の合併が難しく、同じ都道府県に複数のネッツ店が存在することもある[2]。
2021年(令和3年)3月、ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋店で不正車検が行われていたとして行政処分を受けた。愛知県警によると、4WD車の速度計、前照灯の検査、排ガスの一酸化炭素濃度などの項目で、2018年(平成30年)12月から2021年(令和3年)1月の間で、台数は5158台に影響があったほか[10]、ネッツトヨタ山梨本社セイリア店、ネッツトヨタ沖縄南風原店でも不正車検が行われていた[11]。
ネッツトヨタ店のスローガンは次の7つ。
トヨタ自動車は「TOYOTA」(トヨタ店・トヨペット店・カローラ店)と「LEXUS」の2ブランド制をとっており、この2チャンネルをまたいで併売することができないような車種・販売店構成をとっているが、「Netz」(ネッツ店)も統合後ディーラーの看板から「TOYOTA」の文字が消え、フロントエンブレムも専用のものに切り替え、さらには取扱車種が一部(例:プリウスシリーズとSAI、ピクシスシリーズ)を除いて全て専売車種に切り替えたりと、事実上ブランド化されたような状態にあった。
しかし、このことが結果として併売車種の減少を生み、各ディーラーごとの販売車種が大幅に減ることとなった上に、さらにそれが旧トヨタオート店、旧トヨタビスタ店時代に抱えていた顧客の車両代替需要をも逃す事態を発生させた。当時トヨタの取扱車種数が、姉妹車の縮小や同クラス車種の統合化などで年々減っていることもあったが、2010年代からはハイブリッド系車種以外でも併売車種が次々と増えていき、2020年5月の全店併売直前には併売車種が過半数を占めていた。
2005年に登場した2代目(NCP9#系)ヴィッツ以降、ネッツ店専売車種には「Netz」の頭文字「N」をモチーフにした専用エンブレムをフロント部分に採用していた。2020年4月のヴォクシーの仕様変更による採用終了をもってネッツエンブレムをつけた車種は完全に消滅した。
※採用時期以降にフルモデルチェンジした車種については、車種名の次に「■」を入れる。
2005年8月のレクサスの日本展開前後から、フルモデルチェンジやマイナーチェンジを機に、他店との併売車種がネッツトヨタ店から他のトヨタ・レクサスディーラーの専売に切り替わることや[注 15]、逆にそれまでネッツトヨタ店と他店の併売だった車種がネッツトヨタ店専売になったりと[注 16]、取扱車種の変動が続いている。2019年4月からはネッツトヨタ東都・ネッツトヨタ多摩が、2020年5月からは東都・多摩以外の全てのネッツ店が順次全車種併売となった(ただし、整備に対応していない等ネッツ店では取り扱わない車種がある)。
▲印は旧トヨタビスタ店より引き継いだ車種、△印は旧・ネッツトヨタ店、旧・トヨタオート店で販売されていた車種
▲印は旧トヨタビスタ店の取扱車種、△印は旧ネッツトヨタ店及び旧トヨタオート店の取扱車種。
※ 2023年11月現在 ◎印は2020年5月より取扱を開始した車種。▲印は旧トヨタビスタ店より引き継いだもしくは販売していた車種、△印は旧・ネッツトヨタ店もしくは旧・トヨタオート店で販売されていた車種を示す。
Netzはドイツ語で「ネットワーク」や「組織」という意味。
また、「Network of Energetic Teams for Zenith」(最高を求めて活発に活動する組織)の頭文字。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.