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トヨタ自動車のバン型乗用車および商用車 ウィキペディアから
ハイエース (HIACE) は、トヨタ自動車が製造・販売するキャブオーバー型の商用車及び乗用車である。
トヨタ・ハイエース | |
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概要 | |
別名 | トヨタ・レジアスエース、マツダ・ボンゴブローニイ |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 1967年- |
ボディ | |
ボディタイプ | キャブオーバーワンボックスカー |
駆動方式 | 後輪駆動 |
1967年に発売を開始した。かつてはショートホイールベース(標準ボディ)やトラックもラインナップされていたが、現在それらは消滅しており、ロング、スーパーロング、ワゴン、ライトバン、コミューターのみとなっている。日産・キャラバンが長年の競合車種。
貨物車として性能が高く、宅配業を始め多くの企業で小型貨物車、社用車として広く用いられ、運転手を含めた10人乗りの特徴を活かし、送迎バス・乗合タクシー・ジャンボタクシー・ハイヤー・路線バス・コミュニティバスなど乗用・旅客輸送用、ほかに救急車・寝台車・現金輸送車・福祉車両など特種用途自動車のベース車としても利用される。
個人用途では、公道を走行できないロードレーサー・モトクロッサーなど競技用オートバイ、ロードバイクやトラックレーサーなど競技用自転車、大型のラジコン飛行機やマルチコプターなど趣味の機材、を輸送するトランスポーターとして、バニングやキャンピングカーのベース車両としても使用される。
事業用・自家用共にニーズがあるため、専門の中古車店や社外品のパーツ製造・販売などが成り立ち、ハイエースのみの市場も形成されている[1][2]。
中古車としての下取り価格が高く、耐久性が非常に優れているため新興国や開発途上国、テロリストなどにはトヨタ・ハイラックスおよびトヨタ・ランドクルーザーと共に需要が高い。それに関連して自動車窃盗団による日本国内での窃盗と密輸出も後を絶たず、日本損害保険協会による保険金支払い事案を対象とした調査結果で、2007年(平成19年)から7年連続で自動車盗のワースト1[3][4][5][注釈 1]となったため、メーカーでも対策を行っている(後述)。
トヨタ・ハイエース(2代目) H20/30/40系 | |
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バン(写真はキャンパー) | |
ワゴン リビングサルーンⅥ | |
ボディ | |
乗車定員 | 3/6/9/10/12/15人 |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
変速機 | 4AT/4MT/5MT |
前 |
フロント ダブルウィッシュボーン リア 車軸式 |
後 |
フロント ダブルウィッシュボーン リア 車軸式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,340 mm - 2,845 mm |
全長 | 4,340 mm - 4,990 mm |
全幅 | 1,690 mm |
全高 | 1,890 mm - 2,115 mm |
トヨタ・ハイエース(3代目) YH5#/6#/7$/8#/9# LH5#/6#/7#/8#/9#型 | |
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ワゴン スーパーカスタム サン&ムーンルーフ 前期型 | |
ワゴン スーパーカスタム 中期型 | |
ワゴン スーパーカスタム 後期型 | |
ボディ | |
乗車定員 | 3/6/7/8/9/10/12/15人 |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
変速機 | 4AT/4MT/5MT |
前 |
フロント ダブルウィッシュボーン リア 車軸式 |
後 |
フロント ダブルウィッシュボーン リア 車軸式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,295mm-2,795mm |
全長 | 4,425mm-5,025mm |
全幅 | 1,690mm |
全高 | 1,890mm-2,220mm |
南アフリカ共和国では、2.2Lガソリンエンジンの4Y-EU型を搭載し、2007年まで生産された。
トヨタ・ハイエース(4代目) RZH1##/TRH1##/LH1##/KZH1##/LY1##/YY1##系 | |
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ワゴン 標準ボディ スーパーカスタム リビングサルーンEX 前期モデル (1989年~1993年) | |
ワゴン 標準ボディ カスタム 中期モデル(1993年~1996年) | |
ワゴン 標準ボディ スーパーカスタムG エクセレントパッケージ 4WD 後期モデル(1996年~1999年) | |
概要 | |
別名 | トヨタ・レジアスエース(初代) |
販売期間 | 1989年8月 - 2004年8月 |
ボディ | |
乗車定員 | 3 - 15人 |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
(ガソリン) 1RZ,1RZ-E,2RZ-E,1TR-FE (ディーゼル) 2L,2L-TE,3L,5L,1KZ-TE |
最高出力 |
(ガソリン) 110ps(81kW)/5,200rpm(1RZ-E) 120ps(88kW)/4,800rpm(2RZ-E) 133ps(98kW)/5,600rpm(1TR-FE) (ディーゼル) 85ps(63kW)/4,200rpm(2L) 97ps(71kW)/3,800rpm(2L-TE) 91ps(67kW)/4,000rpm(3L) 91ps(67kW)/4,000rpm(5L) 130ps(96kW)/3,600rpm(1KZ-TE) |
最大トルク |
(ガソリン) 17.0kgm(166.7Nm)/2,600rpm(1RZ-E) 20.2kgm(198.1Nm)/2,600rpm(2RZ-E) 18.6kgm(182Nm)/4,000rpm(1TR-FE) (ディーゼル) 16.8kgm(164.8Nm)/2,400rpm(2L) 24.5kgm(240.3Nm)/2,400rpm(2L-TE) 19.2kgm(188Nm)/2,400rpm(3L) 19.5kgm(191Nm)/2,400rpm(5L) 29.5kgm(289.3Nm)/2,000rpm(1KZ-TE 1993~1999年) 33.8kgm(331.5Nm)/2,000rpm(1KZ-TE 1999~2004年) |
変速機 | 4AT/5MT |
前 |
フロント ダブルウィッシュボーン リア 車軸式 |
後 |
フロント ダブルウィッシュボーン リア 車軸式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,330mm~2,890mm(ワゴン) |
全長 | 4,430mm~5,250mm(ワゴン) |
全幅 | 1,695mm(バン・ワゴン・コミューター) |
全高 | 1,920mm~2,285mm(ワゴン) |
車両重量 | 1,560kg~2,110kg(ワゴン) |
このモデルのバンのBピラー以降のデザインがダイハツ・デルタ、トヨタ・ダイナ、トヨタ・トヨエース、日野・デュトロそれぞれのルートバン(いずれも2トン積)に流用されている。側面の引き違い窓は2002年(平成14年)発売のプレジャーボート、PONAM-26Lに流用されている[6]。
欧州でのハイエースは、1995年からグランビアを簡素化したものに切り替わり、従来のキャブオーバータイプは「トヨタ・ハイクラス」と改称された。ロングボディも存在する。
台湾では国瑞汽車を通じて、欧州向けをベースに「ハイエース ソレミオ (HIACE SOLEMIO)」の名称で、1997年 - 2008年までフェイスリフトせずに同市場で生産・販売した。
トヨタ・ハイエース(5代目) TRH2##/KDH2##/GDH2##系 | |
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ロングバン DX 標準ルーフ(2004年販売型・200系1型) | |
ロングバン DX 標準ルーフ(2004年販売型・200系1型)リア | |
スーパーロングワゴン グランドキャビン(2004年販売型・200系1型) | |
概要 | |
別名 |
トヨタ・レジアスエース(2代目) マツダ・ボンゴブローニィバン(3代目) |
製造国 |
日本 タイ |
販売期間 | 2004年8月 - |
ボディ | |
乗車定員 |
2人(バン・特設車・キャンパーベース車) 2/5人(バン・スーパーGL) 3, 3/6, 3/6/8/9人(バン・DX) 10人(ワゴン) 14人(コミューター) |
ボディタイプ | 5ドア/4ドアミニバン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 (FR) / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン:2.0 L/2.7 L直4 (バン/ワゴン・コミューター) ディーゼル:2.8 L直4 (バン・コミューター) |
最高出力 |
98 kW/5,600 rpm (1TR-FE) 111 kW/4,800 rpm(2TR-FE) 80 kW/3,400 rpm (2KD-FTV) 100 kW/3,600 rpm (1KD-FTV〈~平成22年〉)) 106 kW/3,400 rpm (1KD-FTV〈平成22年~〉) 111 kW/3,600 rpm (1GD-FTV) |
最大トルク |
182 N・m/4,000 rpm (1TR-FE) 241 N・m/3,800 rpm (2TR-FE) 260 N・m/1,600 - 2,600 rpm (2KD-FTV) 300 N・m/1,200 - 24,00 rpm (1KD-FTV〈~平成22年〉) 300 N・m/1,200 - 3,200 rpm (1KD-FTV〈平成22年~〉) 300 N・m/1,000 - 3,400 rpm (1GD-FTV) |
変速機 | 4AT/6AT/5MT |
前 |
フロント ダブルウィッシュボーントーションバースプリング リア 車軸式半楕円リーフスプリング |
後 |
フロント ダブルウィッシュボーントーションバースプリング リア 車軸式半楕円リーフスプリング |
車両寸法 | |
ホイールベース |
2,570/3,110 mm(バン) 2,570/3,110 mm(ワゴン・コミューター) |
全長 |
4,695 mm、4,830 mm、5,380 mm(バン) 4,830 mm、5,380 mm(ワゴン) 5,380 mm(コミューター) |
全幅 |
1,695 mm、1,880 mm(バン) 1,880 mm(ワイドボディ) |
全高 |
1,985 mm、2,285 mm(バン) 2,105 mm、2,285 mm(ワゴン) 2,285 mm(コミューター) |
車両重量 |
1,610 - 2,030 kg(バン) 1,910 - 2,170 kg(ワゴン・コミューター) |
その他 | |
ブレーキ |
前 ベンチレーデットディスク 後 リーディングトレーリング |
ハイマウントストップランプ | ハイエースバンではグレードによりハイマウントストップランプが装備されない。 |
2004年8月23日、15年ぶりにフルモデルチェンジ。通称「200系1型(I型とも)」。ワゴンのスーパーカスタム系はアルファードに統合のうえ廃止。ボディは、
と整理され、標準尺は廃止された。スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフは2005年(平成17年)1月より発売を開始した。
100系の全幅は全て小型車枠(4/5ナンバー)の1.7 m未満だったが、200系の全長4.7 m以上のものは全て全幅が1,880 mmのワイドボディ車(100系比190 mmの拡大)となり、居住性が向上した。これにより、小型車はバンのみ(4ナンバー)となった。トレッドが広がり、ロール抗性や小回り性の面でもプラスとなっているが、大幅な拡幅で取り回しや駐車場の確保に不安を持つ声もある。ワイドボディ・ミドルルーフ車は標準ボディ車ロング比でフロントクラッシャブルゾーンが150 mm拡大され、全長が4,840 mmとなっているが、車内長は標準ボディ車と変わらない。
先代のシフトレバーはフロア配置であったが、200系では全車インパネシフトとなり、サイドウォークスルー性を向上している。日本国内向けの基本は4速ATであるが、2021年6月以前までバンロングDXに限り、5速MTも選べたが[注釈 2]、2021年8月以降販売モデルにはMT設定は一切無く6速ATのみとなった。また先代で廃止されていたステッキ式パーキングブレーキレバーが、ウォークスルー性や乗降性との兼ね合いで復活した。ワゴンはハイエースのエンブレムが廃止され、1993年(平成5年)のマイナーチェンジ以来となるトヨタのCIマークが与えられたが、寸法は大きい物となった。
ディーゼル車(バン・コミューターのみ)は従来の3.0 L自然吸気式エンジンの5L型から、2.5 Lコモンレール式ディーゼルターボエンジンの2KD-FTV型に変更し、平成15年新短期規制、東京都ディーゼル車規制、自動車NOx・PM法に適合させた。
バンのジャストローは、前後輪ともに同サイズの70 %偏平率タイヤに変更。
商用車はコストの兼ね合いから、多くのメーカー・車種で統一された汎用デザインのスチールホイールを装着することが多いが、5代目では全車ホイールキャップ付きスチールホイールを標準装備とし、乗用車に近い印象を与えた外観としている。ワゴンはトヨタモデリスタインターナショナルの手でドレスアップされたエアロツアラーも設定された(持ち込み登録)。ベースはワゴンDXであるが、カラードバンパー、エアロパーツやオプションのパワーウインドウやワイヤレスドアロックなどの快適装備も装備される。
トヨタ・ベンチュリー TRH2##/KDH2##系 | |
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フロント | |
リア | |
概要 | |
製造国 | タイ |
ボディ | |
乗車定員 | 7人 |
ボディタイプ | 5ドア/4ドアミニバン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
(ガソリン)2TR-FE (ディーゼル)1KD-FTV |
最高出力 |
111kW/4800rpm(2TR-FE) 100kW/3600rpm(1KD-FTV) |
最大トルク |
241N・m/3800rpm(2TR-FE) 300N・m/1200-2400rpm(1KD-FTV) |
変速機 | 4AT |
前 |
フロント ダブルウィッシュボーン リア 車軸式 |
後 |
フロント ダブルウィッシュボーン リア 車軸式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,570mm |
全長 | 4,840mm |
全幅 | 1,880mm |
全高 | 2,105mm |
車両重量 | 1,610-2,030kg |
系譜 | |
後継 | トヨタ・マジェスティ |
5代目の派生車種として、2005年からタイ限定で販売されている乗用車仕様。
ハイエースが5代目にモデルチェンジした2004年当時、トヨタモータータイランドの販売車種にはMPVがなく、MPVに相当するイノーバはインドネシアで販売が始められたばかりだった。イノーバの上級に相当するSUVのフォーチュナーも7代目ハイラックスと共にまだ開発中で、起亜・カーニバルやサンヨン・スタヴィックといった韓国勢がMPV市場を一時席巻していた。これらに対抗するため、豊田通商のタイ法人が中心となってタイ国内で製造できるハイエースをベースに、乗用目的を優先したMPVが企画された。
日本向けのロングワゴンミドルルーフを基に、現地法人のトヨタモータータイランドとタイオートワークスにおいて上級仕様化された。
トヨタ・ハイエース(6代目海外仕様) H300系 | |
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フロント | |
リア | |
GLグランディア | |
概要 | |
別名 |
トヨタ・グランエース トヨタ・グランビア(2代目) トヨタ・マジェスティ トヨタ・ハイエースGLグランディア |
製造国 |
日本(三重県いなべ市、岐阜県各務原市) タイ(サムットプラーカーン県) |
販売期間 | 2019年 - |
ボディ | |
乗車定員 |
2/3人バン 13人/17人マイクロバス仕様 |
ボディタイプ | 5ドア/4ドアミニバン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動(FR) |
プラットフォーム | 商用車専用GAプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン |
1GD-FTV型 2.8 L 直4ディーゼル 7GR-FKS型 3.5 L V6ガソリン |
最高出力 |
130 kW/3,400 rpm (1GD-FTV) |
最大トルク |
420 N・m/1,400-2,600 rpm (1GD-FTV) |
変速機 | 6AT/6MT |
車両寸法 | |
ホイールベース |
3,210 mm (ショート・標準ルーフ) 3,860 mm (ロング・ハイルーフ) |
全長 |
5,260 mm (ショート・標準ルーフ) 5,915 mm (ロング・ハイルーフ) |
全幅 | 1,950 mm |
全高 |
1,990 mm (ショート・標準ルーフ) 2,280 mm (ロング・ハイルーフ) |
なお、カローラ店・ネッツ店の一部店舗、ならびに2020年4月に開業した東かがわトヨタ自動車販売では、同年5月以降もコミューターは取り扱わない。
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