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日本のアニメ作品 ウィキペディアから
『シティーハンター』(CITY HUNTER)は、北条司による同名の漫画を原作とする、一連のアニメーション作品。
シティーハンター | |
---|---|
ジャンル | アクション、ハードボイルド コメディ、少年向けアニメ |
アニメ | |
原作 | 北条司 |
監督 | こだま兼嗣 |
キャラクターデザイン | 神村幸子 |
メカニックデザイン | 明貴美加 |
音楽 | 国吉良一(第1話 - 第26話) 矢野立美(第6話 - 第51話) |
製作 | 読売テレビ 日本サンライズ→サンライズ |
放送局 | 読売テレビ・日本テレビ系列 |
放送期間 | 1987年4月6日 - 1988年3月28日 |
話数 | 全51話 |
アニメ:シティーハンター2 | |
原作 | 北条司 |
監督 | こだま兼嗣 |
キャラクターデザイン | 神村幸子 |
メカニックデザイン | 明貴美加 |
製作 | 読売テレビ、サンライズ |
放送局 | 読売テレビ・日本テレビ系列 |
放送期間 | 1988年4月2日 - 1989年7月1日 |
話数 | 全63話 |
映画:シティーハンター 愛と宿命のマグナム | |
原作 | 北条司 |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 遠藤明範 |
キャラクターデザイン | 神村幸子 |
メカニックデザイン | 明貴美加 |
音楽 | 矢野立美 |
制作 | 読売テレビ、日本ビクター、サンライズ |
配給 | 日本ビクター |
封切日 | 1989年6月17日 |
上映時間 | 87分 |
アニメ:シティーハンター3 | |
原作 | 北条司 |
監督 | こだま兼嗣 |
キャラクターデザイン | 神村幸子 |
メカニックデザイン | 小原渉平 |
製作 | 読売テレビ、サンライズ |
放送局 | 読売テレビ・日本テレビ系列 |
放送期間 | 1989年10月15日 - 1990年1月21日 |
話数 | 全13話 |
映画:シティーハンター ベイシティウォーズ | |
原作 | 北条司 |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 平野靖士 |
キャラクターデザイン | 神村幸子 |
メカニックデザイン | 小林渉平 |
音楽 | 矢野立美 |
制作 | 読売テレビ、日本ビクター、サンライズ |
配給 | 松竹富士 |
封切日 | 1990年8月25日 |
上映時間 | 45分 |
映画:シティーハンター 百万ドルの陰謀 | |
原作 | 北条司 |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 外池省二 |
キャラクターデザイン | 神村幸子 |
メカニックデザイン | 小林渉平 |
音楽 | 矢野立美 |
制作 | 読売テレビ、日本ビクター、サンライズ |
配給 | 松竹富士 |
封切日 | 1990年8月25日 |
上映時間 | 45分 |
映画:劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉 | |
原作 | 北条司 |
総監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 加藤陽一 |
キャラクターデザイン | 高橋久美子、菱沼義仁 |
メカニックデザイン | 石垣純哉、植田大貴 |
音楽 | 岩崎琢 |
制作 | サンライズ |
製作 | 「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会 |
配給 | アニプレックス |
封切日 | 2019年2月8日 |
上映時間 | 95分 |
映画:劇場版シティーハンター 天使の涙 | |
原作 | 北条司 |
総監督 | こだま兼嗣 |
監督 | 竹内一義 |
脚本 | むとうやすゆき |
キャラクターデザイン | 高橋久美子、北澤精吾 |
音楽 | 岩﨑琢 |
制作 | サンライズ アンサー・スタジオ |
製作 | 「2023 劇場版シティーハンター」製作委員会 |
配給 | アニプレックス |
封切日 | 2023年9月8日 |
上映時間 | 94分 |
アニメ:シティーハンター'91 | |
原作 | 北条司 |
監督 | 江上潔 |
キャラクターデザイン | 神志那弘志 |
メカニックデザイン | 山内則康 |
製作 | 読売テレビ、サンライズ |
放送局 | 読売テレビ・日本テレビ系列 |
放送期間 | 1991年4月28日 - 10月10日 |
話数 | 全13話 |
アニメ:シティーハンター ザ・シークレット・サービス | |
原作 | 北条司 |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 遠藤明範、こだま兼嗣 |
キャラクターデザイン | 神村幸子 |
メカニックデザイン | ヲギミツム |
製作 | 読売テレビ、サンライズ |
放送局 | 読売テレビ・日本テレビ系列 |
放送期間 | 1996年1月5日 - |
話数 | 全1話 |
アニメ:シティーハンター グッド・バイ・マイ・スイート・ハート | |
原作 | 北条司 |
監督 | やまざきかずお |
脚本 | 日暮裕一 |
キャラクターデザイン | さとうけいいち |
メカニックデザイン | ヲギミツム |
音楽 | 西田マサラ |
製作 | 読売テレビ、サンライズ |
放送局 | 読売テレビ・日本テレビ系列 |
放送期間 | 1997年4月25日 - |
話数 | 全1話 |
アニメ:シティーハンター 緊急生中継!? 凶悪犯冴羽獠の最期 | |
原作 | 北条司 |
監督 | 奥脇雅晴 |
脚本 | 岸間信明 |
キャラクターデザイン | さとうけいいち |
メカニックデザイン | ヲギミツム |
製作 | 日本テレビ、読売テレビ、サンライズ |
放送局 | 日本テレビ系列 |
放送期間 | 1999年4月23日 - |
話数 | 全1話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
本項目で記述する作品は以下の通り。なお、状況に応じて括弧内の略号を用いる。
本作は1987年に『シティーハンター』としてテレビアニメ化されたのを皮切りに、テレビシリーズとしては4度のアニメ化と3度のTVスペシャルが放送されたほか、劇場用アニメ映画として1999年までに3本、2019年以降に2本が制作・公開され、いずれの作品も制作にはよみうりテレビとサンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス サンライズブランド)が関わっている。2019年以降の映画はアニプレックスが制作しており、コアミックス、日本テレビ放送網など、新たな企業が複数参画している。
1987年に開始されたテレビアニメシリーズは、サンライズとして初の漫画原作物であった[1][注釈 1]。『1』第14話までは会社名表記が「日本サンライズ」であったが、社名変更に伴い、第15話以降の社名表記は「サンライズ」に変更された[注釈 2]。
毎回登場する女性ゲストには、基本として有名女性声優が出演した。また、女優の水沢有美が『1』第45話に、国生さゆりが『2』第1話と第2話にそれぞれ出演している。『2』中盤以降、出演できる女性声優が少なくなったため、過去に出演した女性声優が別の役で再登場したり、アフレコの日程を変更するなどして都合をつけていたという逸話もある。
原作の段階で荒唐無稽さが見られたミリタリズムやリアリティの描写は、アニメ版ではさらに顕著となり、見栄えとしてのアクションが重要視されている。
アニメ版は原作と比較して設定が相当に変更されており、ある意味パラレルワールド的な関係となっている。また、テレビアニメ版の後半以降はアニメオリジナルの脚本がその多くを占めている。ただし、本作アニメ版で当時ではきわめてユニークだったのは、一般的なアニメ化作品とは異なり、原作者の北条司自身がアニメの制作に深く関わっている点である。
北条はアニメ会社(サンライズ)と積極的に協業しており、原作の連載中にスケジュールの問題で執筆することができなかったストーリーをアニメ版オリジナル脚本の原案としていることが多い。さらにアニメ版のオリジナルキャラクターのデザインも全て北条本人が行っており、シナリオ・絵コンテのチェックも北条本人が行っている[2]。この手法は、本作のアニメ版映画が2019年に再起動した後も継続している。
「エンジェルダスト」は、首領(メイヨール)こと海原神(かいばら・しん)が率いる犯罪組織「ユニオン・テオーペ」が組織の傭兵に投与するために開発した麻薬で、原作では展開上きわめて重要な役割を果たす。しかし、アニメ版ではこれらの設定が完全に省略されており、エンジェルダスト絡みの原作は全てアニメの脚本から外されていた。
2023年の劇場版「AD」公開前後に初めて明らかにされたのは、これまで、制作側がテレビアニメ版で麻薬の話題を出すことを自主規制していたという点である。
ただし、「AD」はアニメ版の「最終章」と位置づけられており[注釈 7]、『シティーハンター』というアニメ作品を前に進めるために、思い切ってこれらの要素をストーリーに入れ込むことを決めたという[6]。
「海原神」をアニメ版に登場させた経緯について「AD」総監督のこだまは、原作者の北条と会話をするたびに、北条が「海原神」の名前を出していたため、もし次回作があるなら海原を登場させることや、獠の過去にも触れざるを得ないと考えたと述べている[6]。
原作者の北条は、アニメ制作側のこの判断について「原作で海原が登場することで物語が終盤へと向け動き出すし、TVシリーズでは海原やエンジェルダストの設定を省く形で制作されていたので、今このタイミングで原作の物語に寄せるのもありじゃないかなと思いました。」と述べている[7]。
主題歌陣は、当時アニメーションとあまり縁のなかったEPIC・ソニー(当時)にサントラを依頼した。特に、『1』前期の小比類巻かほるとTMは両方ともオリコンでトップ10入り(オリコン最高位は小比類巻が8位、TMが9位)を果たした。オープニング・エンディングを別々のアーティストが担当し、それが両方ともトップ10入りしたのは当時のアニメ界では初めてのことであった。OVAや映画では、ビクター音楽産業(当時)がサントラを担当した。
全シリーズに共通しているのは、「本編のラストシーンは長尺の13~16秒のカットで撮って、そこからエンディングテーマ曲のイントロがフェードインしてきて、そのままCMを間に挟まずにエンディングテーマ曲に突入する」というスタイルである。これは当時のテレビアニメの定番である「本編が終わると一旦CMが入ってエンディングテーマになる」スタイルを覆す、画期的なことだった。これは諏訪道彦の「本編のラストは格好いい状態でつなぎたい」という意向で、そのシステムを日本テレビのスタッフに直接交渉して成立させた[5]。諏訪はこの方式を「聖母たちのララバイ方式[注釈 8]」と呼んでおり、本作はこれをテレビアニメで初めて採用した作品である[10]。また、当時のテレビアニメはモノラル放送が通常であった中、本作はオープニングテーマとエンディングテーマのみステレオ放送に切り替えるという試みがなされていた[注釈 9]。
TVアニメ第1シリーズのエンディングテーマとして用いられたTMの「Get Wild」は、上記の通り、当時としては画期的な演出を用いて流されたこともあり、本作を象徴する代表曲として、その後のTVシリーズでもしばしば挿入曲として用いられ、SP2・3や21世紀の映画エンディングテーマになっているほか、TM NETWORKの代表曲にもなった(楽曲としての詳細な解説は「Get Wild」の項目を参照)。後の作品への影響としては、野崎圭一が『機動戦士ガンダムSEED』のエンディングテーマとして用いられたSee-Sawの「あんなに一緒だったのに」の演出にあたって、本作の「Get Wild」のスタイルを意識したと語っている[11]。
本作のメインスタッフは、東京ムービー新社の『新ルパン三世』班(監督のこだま兼嗣、演出の港野洋介、キャラクターデザインの神村幸子、作画監督の北原健雄など)が数多く参加した。『アリオン』『機動戦士ガンダムΖΖ』での実績を買われ、キャラクターデザインとして内定していた神村が夫であるこだまをサンライズ側に紹介したことで、彼が本作品の監督を務めることとなった。なお、第3話「愛よ消えないで! 明日へのテンカウント」は、こだまが現場に入る前にパイロット版として製作されており、高橋良輔が監修を行っている[12]。
東京ムービー新社時代のこだまの師匠格にあたる北原は、この頃すでにアニメーターとして20年以上のキャリアがあるにもかかわらず、この作品がサンライズ作品初参加であった。これまでに『元祖天才バカボン』『新ルパン三世』といった、総話数100話以上の作品の作画監督を手掛けてきた北原は、本作品では総作画監督としてその経験と実力を存分に発揮し、作画面で大いに貢献した。なお、この実績が評価されたことにより、『機動戦士ガンダムF91』での作画監督を当時のサンライズ社長であった山浦栄二から直々に依頼された[13]。同じくこだまの師匠格である港野は、『無敵超人ザンボット3』第1話Bパートの原画以来、数年ぶりのサンライズ作品への参加となった。本作品ではこだま監督の助監督的な位置付けと言えるポジションで活躍。槇村香、野上冴子、美樹といった重要なキャラクターが初登場するエピソードの絵コンテ、演出、構成を担当したり、最終回の前後編(または前中後編)における構成と演出をこだまと分担しながら担当している。
各話については、サンライズの『蒼き流星SPTレイズナー』班、脚本の星山博之、外池省二、平野靖士、演出の今西隆志、加瀬充子、主力作画スタジオはアニメアールから作画監督の谷口守泰、原画の吉田徹、逢坂浩司、沖浦啓之、小森高博、木村貴宏。スタジオ・ムーから村中博美、黄瀬和哉、山本佐和子。そして、『銀河漂流バイファム』『超力ロボ ガラット』の主力作画スタジオだったスタジオ・ライブから神志那弘志、山内則康、小林早苗らが参加しており、神志那は本作で初めて作画監督を務めた。また、武藤裕治は本作で演出家デビューを果たした。
また、散発的に参加した脚本家の井上敏樹は、後年になって本作に参加していた頃に思うようにシナリオが書けなくなるなど、スランプに陥っていたことを明かしている。
『1』第27話からメカデザインとして途中参加した明貴美加はそれまでガンダムしか描いたことがなく、「修行のためとはいえ自身が選ばれたことへの戸惑いがあった」と語っている。シリーズ途中には、獠の愛車であるミニ・クーパーやフィアット・ウーノなどの車関係をアニメ向けに簡略化したデザインが、演出の港野洋介(青木悠三)によって新たに描き起こされたこともある。なお、明貴は「劇中に出てくる小物類だから」という理由で、ブラジャーのデザインも担当した。
2019年2月には21世紀に入って初の完全新作劇場版『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』が公開された(制作発表は前年3月におこなわれた[14])。
2022年4月、21世紀に制作された映画としては『SPE』に次ぐ第2作目の完全新作劇場版の制作を発表[15]。『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』のタイトルで2023年9月8日に公開された[16]。
また本作に出演している声優の多くは、本作のパラレルワールドを描いた『エンジェル・ハート』のテレビアニメ版でも引き続き同じ役を担当した。
『シティーハンター』、『シティーハンター2』、『シティーハンター3』、『シティーハンター'91』(シティーハンター ナインティーワン)と4度テレビアニメ化され、『シティーハンター ザ・シークレット・サービス』『シティーハンター グッド・バイ・マイ・スイート・ハート』『シティーハンター 緊急生中継!? 凶悪犯冴羽獠の最期』と3度のテレビスペシャルが放送された。
『3』の第11話は、本放送時に一瞬だけオウム真理教代表(当時)・麻原彰晃の顔のカットが挿入され、サブリミナル効果を引き起こす仕様になっているとして問題となった。これは本放送終了後にオウム真理教への一斉強制捜査が行われていた1995年5月2日に発覚し、読売テレビは同年5月23日付で郵政省(現:総務省)から「番組基準の遵守を問われるような放送を行い、社会問題を引き起こした」として注意の行政指導を受けた[17]。なお、再放送時やソフト化の際に該当部分は削除された。
『'91』ではキャラクターデザインがこれまでの神村幸子に代わり、『2』まで作画監督として参加していた神志那弘志が抜擢された。また、本作では後半パートに入る直前に獠と香がすれ違う構図で中央に『シティーハンター'91』のタイトルロゴが入った画面で、獠が「シティーハンター」とタイトルコールを行うアイキャッチがある。このアイキャッチには特別バージョンがあり、喫茶店キャッツアイのマスターとしての海坊主にスポットを当てた第7話は構図はそのままですれ違うキャラクターを海坊主と美樹に変更し、中央のタイトルロゴが『ファルコン』に変更されたものと(タイトルコールも「ファルコン」)、香がシンデレラのようなひと時を獠と過ごす第10話は、香だけが描かれた画面に彼女の声でタイトルコールを行ったものが使用された。なお、スペシャルとして放映された第11話 - 第13話にアイキャッチはない。
『1』と『2』は4クール(52話)以上にわたってのロングランとなったが、『3』と『'91』はいずれも1クール(13話)にとどまった。特に『'91』は、基本的に中継放送が中止にならない東京ドームでの野球中継の影響も重なって放送休止が相次いだため、第11話 - 第13話が別枠(ローカル枠)でスペシャルとして連続放映されることとなった。
なお、『エンジェル・ハート』も本作と同じく、よみうりテレビ・日本テレビ系列各局でテレビアニメ化された(制作会社はサンライズからトムス・エンタテインメントに変更。トムスは東京ムービー新社時代に『キャッツ・アイ』のアニメ制作を手がけていた)。
ここでは、獠をはじめとする主要人物と関わりを持つ人物や組織を記載する。
上記2作はローカルセールス枠での放送だったため、系列局のほとんどが遅れネットであった。
この節の加筆が望まれています。 |
全シリーズとも一貫してEPICソニー、CBSソニーに所属していたアーティストのみでタイアップされていた。ヒットした楽曲も多い。
☆はTVオリジナル作品。話数に関しては、3作のものを分けず、通しで表記しているもの(ムック『シティーハンターアニメスペシャル』)もある。
第15話までは原作をモチーフにした話だったが、第16話以降はTVオリジナル作品の量が多くなり、全51話中27話までがTVオリジナル作品である。原作の第15巻中盤までの内容に相当(第2話は読み切りの『シティーハンターXYZ』が原作)。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本・構成 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1987年 4月6日 | 粋なスイーパー XYZは危険なカクテル | 星山博之 | こだま兼嗣 | こだま兼嗣 江上潔 | 北原健雄 |
2 | 4月13日 | 私を殺して!! 美女に照準は似合わない | 平野靖士 | 網野哲郎 | 鈴木四郎 | |
3 | 4月20日 | 愛よ消えないで!明日へのテンカウント | 滝沢敏文 | 今西隆志 | 北原健雄 | |
4 | 4月27日 | 武上純希 | 港野洋介 | 谷口守泰 | ||
5 | 5月4日 | グッバイ槇村 雨の夜に涙のバースデー | 井上敏樹 | 冨永恒雄 | 小林ゆかり | |
6 | 5月11日 | 恋しない女優 希望へのラストショット | 武上純希 | こだま兼嗣 | 江上潔 | 神志那弘志 |
7 | 5月18日 | 心ふるえる銃声 悲しきロンリーガール | 星山博之 | 網野哲郎 | いのまたむつみ | |
8 | 5月25日 | 美人に百発百中?! 女刑事には手を出すな | 吉川惣司 | 港野洋介 | 加瀬充子 | 北原健雄 |
9 | 6月1日 | ギャンブルクィーン 華麗なる恋の賭け | 井上敏樹 | 滝沢敏文 | 今西隆志 | 谷口守泰 |
10 | 6月8日 | 危険な家庭教師?女子高生に愛の手料理 | 日暮裕一 | こだま兼嗣 | 山口美浩 | 北原健雄 |
11 | 6月15日 | レオタード美女はチューリップがお好き | 大川俊道 | 冨永恒雄 | 棚橋一徳 | 小林ゆかり 清水恵蔵 |
12 | 6月22日 | 子供は得だね!危険な国のモッコリ美人 | 吉川惣司 | 加瀬充子 | いのまたむつみ | |
13 | 6月29日 | オレの敵は美女?史上最大の美女地獄!! | 今西隆志 | 谷口守泰 | ||
14 | 7月6日 | 16歳結婚宣言!アイドルに熱いキッス | 平野靖士 | 山崎和男 | 江上潔 | 神志那弘志 |
15 | 7月13日 | 獠が女子大講師?麗しのお嬢サマを守れ | 外池省二 | 網野哲郎 | 山口美浩 | 北原健雄 |
16 | 7月20日 | おきゃんスチュワーデス 獠の教官物語☆ | 星山博之 | 港野洋介 | 加瀬充子 | いのまたむつみ |
17 | 7月27日 | 夏の美人デザイナー 獠の心はハイレッグ☆ | 日暮裕一 | こだま兼嗣 | 江上潔 | 北原健雄 |
18 | 8月3日 | 夏の夜のお告げ?! 祈祷師に恋の手ほどき☆ | 武上純希 | 山崎和男 | 今西隆志 | 神志那弘志 |
19 | 8月10日 | 思い出の渚 オーディションは危険がいっぱい | 遠藤明範 | 港野洋介 | 山口美浩 | いのまたむつみ |
20 | 8月17日 | 山から姫が降りてくる 獠の長〜い一日☆ | 吉川惣司 | こだま兼嗣 | 加瀬充子 | 谷口守泰 |
21 | 8月24日 | 姿なき狙撃者!! 獠と冴子の危険なゲーム☆ | 星山博之 | 網野哲郎 | 江上潔 | 鈴木四郎 |
22 | 8月31日 | 愛のキューピット ダイヤモンドに乾杯!!☆ | 井上敏樹 | こだま兼嗣 | 今西隆志 | 北原健雄 |
23 | 9月7日 | 毒バチブンブン!! 空から花嫁降ってきた | 遠藤明範 | 港野洋介 | 山口美浩 | いのまたむつみ |
24 | 9月14日 | バラ色の入院生活?狙われた白衣の天使 | 外池省二 | 加瀬充子 | 神志那弘志 | |
25 | 9月21日 | 愛の国際親善?! ライバルはブロンド美人☆ | 武上純希 | 江上潔 | 北原健雄 | |
26 | 9月28日 | 愛ってなんですか?獠の正しい恋愛講座 | 港野洋介 | 藤本義孝 | 谷口守泰 | |
27 | 10月5日 | 獠と海坊主の純情 足ながおじさん伝説(前編) | こだま兼嗣 | 今西隆志 | 北原健雄 | |
28 | 10月12日 | 獠と海坊主の純情 足ながおじさん伝説(後編) | 山口美浩 | |||
29 | 10月19日 | 依頼料は500円!? メルヘン美人は獠好み☆ | 星山博之 | 加瀬充子 | いのまたむつみ | |
30 | 10月26日 | 恋のライバル出現!? 香さんをいただきます☆ | 遠藤明範 | 山崎和男 | 江上潔 | 神志那弘志 |
31 | 11月2日 | バリバリラブ!乙女心を駈けぬけろ!☆ | 井上敏樹 | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 北原健雄 |
32 | 11月9日 | 獠死なないで!! ハードボイルドマグナム☆ | 遠藤明範 | 網野哲郎 | 今西隆志 | 谷口守泰 |
33 | 11月16日 | がんばれ海坊主!! ハードな初恋協奏曲☆ | 星山博之 | 港野洋介 | 加瀬充子 | いのまたむつみ |
34 | 11月23日 | 衝撃!! 獠の父親宣言寝てる子は起こすな☆ | 外池省二 | 神崎貢一 | 藤本義孝 | 神村幸子 |
35 | 11月30日 | 突撃美人キャスター 獠の | 遠藤明範 | 武藤裕治 | 遠藤晴 | |
36 | 12月7日 | 女子大生愛のツッパリ!誰かが私を狙ってる☆ | 平野靖士 | 港野洋介 | 今西隆志 | 北原健雄 |
37 | 12月14日 | 新宿仁義一直線!着流し美人は弟子志願(前編)☆ | 武上純希 | こだま兼嗣 | 江上潔 | 神志那弘志 |
38 | 12月21日 | 新宿仁義一直線!着流し美人は弟子志願(後編)☆ | 加瀬充子 | 谷口守泰 | ||
39 | 1988年 1月4日 | プッツンかぐや姫!獠も手を焼く記憶喪失☆ | 遠藤明範 | 港野洋介 | 山口美浩 | 北原健雄 |
40 | 1月11日 | もっこりパートナー!依頼料はシャワーの後で☆ | 日暮裕一 | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 神村幸子 |
41 | 1月18日 | 冴子の妹は女探偵?(前編) 翔んだ女の大胆秘密 | 遠藤明範 | 今西隆志 | いのまたむつみ | |
42 | 1月25日 | 冴子の妹は女探偵?(後編) 翔んだ女の大捕物帳 | 江上潔 | 谷口守泰 | ||
43 | 2月1日 | 女心のクッキー記念日 胸ボクロと初恋の唄☆ | 井上敏樹 | 加瀬充子 | 神志那弘志 | |
44 | 2月8日 | 子供100人に聞きました!? 獠は僕らのヒーローだ☆ | 鎌田秀美 | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 北原健雄 |
45 | 2月15日 | 三姉妹は招くよ!獠ちゃんのスキー天国☆ | 星山博之 | 港野洋介 | 山口美浩 | 神村幸子 |
46 | 2月22日 | 盗ってもスリリング 明日に向ってすれ!!☆ | 遠藤明範 | 小華和為雄 | 武藤裕治 | 新井豊 |
47 | 2月29日 | モッコリが特効薬!? 美女ハスラーと愛の球跡☆ | あまのまあ | こだま兼嗣 | 今西隆志 | 北原健雄 |
48 | 3月7日 | 春よこい恋未亡人!さぁ喪服をぬいで…☆ | 遠藤明範 | 山崎和男 | 江上潔 | 谷口守泰 |
49 | 3月14日 | 迷えるシスター もっこりは愛のお導き!?☆ | 外池省二 | 加瀬充子 | 神村幸子 | |
50 | 3月21日 | 史上最強の敵!! 獠と香のラストマッチ(前編)☆ | 遠藤明範 | 港野洋介 | 藤本義孝 | 神志那弘志 |
51 | 3月28日 | 史上最強の敵!! 獠と香のラストマッチ(後編)☆ | こだま兼嗣 | 山口美浩 | 磯野智 |
1987年12月28日は年末年始特番のために休止。
サブタイトルに映画のタイトルのパロディーが使われているものがある(例 - 現金に手を出すな、紳士は金髪がお好き、危険がいっぱいなど)。
全63話中34話までがTVオリジナル作品で構成される一方、原作からの作品と一部オリジナル作品は前後編形式(最終話はシリーズ唯一の前・中・後編の3話完結形式)になっている。
原作第12巻中盤から第23巻中盤までの内容に相当。
本作では、獠の元相棒だったアニメオリジナルキャラクターが登場する。
(放送日はよみうりテレビ)
話数 | 通算 | 放送日 | サブタイトル | 脚本・構成 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 52 | 1988年 4月2日 | 獠は許嫁!? 出会って恋して占います!(前編) | 港野洋介 | 今西隆志 | 北原健雄 | |
2 | 53 | 4月9日 | 獠は許嫁!? 出会って恋して占います!(後編) | 江上潔 | いのまたむつみ | ||
3 | 54 | 4月16日 | 狙われた香!! 愛の言葉はさようなら(前編) | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 北原健雄 | |
4 | 55 | 4月22日 | 狙われた香!! 愛の言葉はさようなら(後編) | 山口美浩 | 谷口守泰 | ||
5 | 56 | 4月30日 | モッコリ迷探偵!? 美人作家の推理ゲーム☆ | 鎌田秀美 | 加瀬充子 | 神志那弘志 | |
6 | 57 | 5月7日 | 獠がヌードモデル!? 名画を盗んだ美人画家☆ | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | いのまたむつみ | |
7 | 58 | 5月14日 | 南の島からの依頼 ココナツ娘と愛の楽園☆ | 遠藤明範 | 港野洋介 | 今西隆志 | 磯野智 |
8 | 59 | 5月21日 | 気がつけば危ない | 江上潔 | 北原健雄 | ||
9 | 60 | 5月28日 | 恋の | 星山博之 | 加瀬充子 | 磯野智 | |
10 | 61 | 6月4日 | モッコリ殺し!? 王女の高貴なオーラ(前編) | こだま兼嗣 | 山口美浩 | 谷口守泰 | |
11 | 62 | 6月11日 | モッコリ殺し!? 王女の高貴なオーラ(後編) | 藤本義孝 | 北原健雄 | ||
12 | 63 | 6月18日 | 場外乱闘流血必至!! 恋のコブラツイスト☆ | 平野靖士 | 今西隆志 | 神志那弘志 | |
13 | 64 | 6月25日 | 最新密輸工作!! 美人歯科医の愛情治療☆ | 大野木寛 | 江上潔 | 磯野智 | |
14 | 65 | 7月2日 | 愛はお金を越えるか?モッコリ対貯金娘☆ | 井上敏樹 | 加瀬充子 | 北原健雄 | |
15 | 66 | 7月9日 | 死ぬな!海坊主!! 愛と復讐のマグナム(前編)☆ | 遠藤明範 | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 本橋秀之 |
16 | 67 | 7月16日 | 死ぬな!海坊主!! 愛と復讐のマグナム(後編)☆ | 山口美浩 | 高岡希一 | ||
17 | 68 | 7月23日 | 大和撫子志願!? モッコリは国境を越えて(前編)☆ | 日暮裕一 | 今西隆志 | 磯野智 | |
18 | 69 | 大和撫子志願!? モッコリは国境を越えて(後編)☆ | 江上潔 | 北原健雄 | |||
19 | 70 | 8月6日 | 香ちゃん大活躍!! 思い出のワインで乾杯☆ | あまのまあ | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 本橋秀之 |
20 | 71 | 8月13日 | 香が記憶喪失!! さらば愛しきパートナー☆ | 鎌田秀美 | 加瀬充子 | 神志那弘志 | |
21 | 72 | めざせ金メダル!! 射撃美人に密着指導☆ | 平野靖士 | 山口美浩 | 高岡希一 | ||
22 | 73 | 9月3日 | 港野洋介 | 加瀬充子 | 谷口守泰 | ||
23 | 74 | 藤本義孝 | |||||
24 | 75 | 9月10日 | 必殺桃色吐息!? 大都会くの一進出物語☆ | 井上敏樹 | 江上潔 | 北原健雄 | |
25 | 76 | 9月24日 | 狙われた証人!男装美女と危険な二人(前編) | 港野洋介 | 加瀬充子 | 本橋秀之 | |
26 | 77 | 10月1日 | 狙われた証人!男装美女と危険な二人(後編) | 山口美浩 | 神志那弘志 | ||
27 | 78 | 10月8日 | 槇村からのメッセージ 想い出は永遠に(前編)☆ | 遠藤明範 小林準治[注釈 28] | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 高岡希一 |
28 | 79 | 10月15日 | 槇村からのメッセージ 想い出は永遠に(後編)☆ | 江上潔 | 北原健雄 | ||
29 | 80 | 10月22日 | 傷だらけの純情!鉄砲玉に天使の祈り☆ | 遠藤明範 | 加瀬充子 | 谷口守泰 | |
30 | 81 | 10月29日 | 獠だまされてね!少女に冴子の贈り物☆ | 鎌田秀美 | 港野洋介 | 山口美浩 | 高橋久美子 |
31 | 82 | 11月5日 | さらば友よ… 心にひびく | 平野靖士 | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 高岡希一 |
32 | 83 | 11月12日 | さらば友よ… 心にひびく | 西山明樹彦 | 神志那弘志 | ||
33 | 84 | 11月19日 | モッコリ契約成立!獠と不良娘の珍道中(前編)☆ | 日暮裕一 | 江上潔 | 北原健雄 | |
34 | 85 | 11月26日 | モッコリ契約成立!獠と不良娘の珍道中(後編)☆ | 加瀬充子 | 谷口守泰 | ||
35 | 86 | 12月3日 | 獠はインストラクター 究極のモッコリ戦法☆ | 鎌田秀美 | 港野洋介 | 藤本義孝 | 高橋久美子 |
36 | 87 | 12月10日 | 獠は美味しんぼ!そば打ち美人に粋なPR☆ | 井上敏樹 | 山口美浩 | 高岡希一 | |
37 | 88 | 12月17日 | 獠が香に… クリスマスに愛をこめて(前編)☆ | 平野靖士 | アミノテツロー | 西山明樹彦 | 北原健雄 |
38 | 89 | 12月24日 | 獠が香に… クリスマスに愛をこめて(後編)☆ | 江上潔 | 神志那弘志 | ||
39 | 90 | 1989年 1月14日 | 海ちゃん色男!美人スイーパー美樹が肉迫(前編) | 港野洋介 | 藤本義孝 | 本橋秀之 | |
40 | 91 | 1月21日 | 海ちゃん色男!美人スイーパー美樹が肉迫(後編) | 加瀬充子 | 谷口守泰 | ||
41 | 92 | 1月28日 | モッコリだらけ!獠の心と | こだま兼嗣 | 山口美浩 | 北原健雄 | |
42 | 93 | 2月4日 | モッコリだらけ!獠の心と | 江上潔 | 佐藤千春 | ||
43 | 94 | 2月11日 | 獠は恋泥棒!魔鏡に秘めた愛の行方(前編) | 港野洋介 | 藤本義孝 | 高岡希一 | |
44 | 95 | 2月18日 | 獠は恋泥棒!魔鏡に秘めた愛の行方(後編) | 西山明樹彦 | 高橋久美子 | ||
45 | 96 | 2月25日 | 19歳の未亡人!スケッチ美人に心の恋人(前編) | 加瀬充子 | 本橋秀之 | ||
46 | 97 | 3月4日 | 19歳の未亡人!スケッチ美人に心の恋人(後編) | 加瀬充子 | 藤本義孝 | 谷口守泰 | |
47 | 98 | 3月11日 | 夢みるように恋したい 12歳天使の作戦(前編) | 江上潔 | 高岡希一 | ||
48 | 99 | 3月18日 | 夢みるように恋したい 12歳天使の作戦(後編) | 港野洋介 | 西山明樹彦 | 高橋久美子 | |
49 | 100 | 3月25日 | さらばハードボイルド・シティー(前編)☆ | 平野靖士 | 加瀬充子 | 本橋秀之 | |
50 | 101 | 4月1日 | さらばハードボイルド・シティー(後編)☆ | 山崎和男 | 藤本義孝 | 谷口守泰 | |
51 | 102 | 4月8日 | 水晶の予言!香によみがえる記憶の鎖☆ | 外池省二 | こだま兼嗣 | 今西隆志 | 西沢普 |
52 | 103 | 4月15日 | 20年目の再会!冴羽さん妹をよろしく(前編) | 江上潔 | 高橋久美子 | ||
53 | 104 | 4月22日 | 20年目の再会!冴羽さん妹をよろしく(後編) | 加瀬充子 | 高岡希一 | ||
54 | 105 | 4月29日 | 17歳のプロポーズ 疑惑のデートパニック(前編) | 港野洋介 | 江上潔 | 本橋秀之 | |
55 | 106 | 5月6日 | 17歳のプロポーズ 疑惑のデートパニック(後編) | 冨永恒雄 | 小林ゆかり | ||
56 | 107 | 5月13日 | 新宿サクセス物語 お隣さんは美人ダンサー(前編) | こだま兼嗣 | 江上潔 | 本橋秀之 | |
57 | 108 | 5月20日 | 新宿サクセス物語 お隣さんは美人ダンサー(後編) | 冨永恒雄 | 小林ゆかり | ||
58 | 109 | 5月27日 | 獠のスパルタ教育!ハーレム育ちの悪ガキ王子(前編)☆ | 平野靖士 | 加瀬充子 | 藤本義孝 | 西沢普 |
59 | 110 | 6月3日 | 獠のスパルタ教育!ハーレム育ちの悪ガキ王子(後編)☆ | こだま兼嗣 | 今西隆志 | 高岡希一 | |
60 | 111 | 6月10日 | 恋は魔法 ミスマジシャンは男性恐怖症☆ | 外池省二 | 江上潔 | 高橋久美子 | |
61 | 112 | 6月17日 | グッドラックマイスイーパー 二人のシティストリート(前編) | こだま兼嗣 | 冨永恒雄 | 小林ゆかり | |
62 | 113 | 6月24日 | グッドラックマイスイーパー 二人のシティストリート(中編) | 港野洋介 | 藤本義孝 | 本橋秀之 | |
63 | 114 | 7月1日 | グッドラックマイスイーパー 二人のシティストリート(後編) | こだま兼嗣 | 今西隆志 | 谷口守泰 |
第49・50話の「さらばハードボイルド・シティ」は最終回エピソードとして遣われても遜色のない内容で、ファンの間でも特に人気がある。本エピソードは第1シリーズからの通算話数が100・101話となり、それに因んで50話(通算101話)のエンディングでは香が使用するハンマーが通常の100tハンマーではなく、1t多い101tハンマーを遣って獠を殴るというスタッフの遊び心が採用されている。
全13話中11話がオリジナル作品であり、他のシリーズと比べてTVオリジナル作品としての側面が強い。原作由来のエピソードである第4、5話(前後編形式)は、原作第22巻中盤の内容を基にしている。このシリーズから獠の衣装のカラーリングに変更が見られる。
第12話と第13話は『2』の第31話・第32話の後日談と言えるエピソードである。ロバートの死後1年が経過したエピソードで、ここではロバートが王女暗殺の依頼を受けた本当の理由が明らかとなる。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 構成 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1989年 10月15日 | 脱モッコリ宣言!XYZは世界を救う☆ | 外池省二 | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 北原健雄 |
2 | 10月22日 | 天下の恋愛現行犯!美人弁護士をくどく法☆ | 平柳益実 | 江上潔 | 神村幸子 | |
3 | 10月29日 | 香もプッツン!獠と令嬢“代打結婚物語”☆ | 日暮裕一 | こだま兼嗣 | 山口美浩 | 本橋秀之 |
4 | 11月5日 | 危ない探偵ごっこ!お嬢さんにパイソンを(前編) | 港野洋介 | 藤本義孝 | 北原健雄 | |
5 | 11月12日 | 危ない探偵ごっこ!お嬢さんにパイソンを(後編) | 江上潔 | 谷口守泰 | ||
6 | 11月19日 | がんこな海坊主!ジェラシー子猫物語☆ | 平野靖士 | こだま兼嗣 | 山口美浩 | 神村幸子 |
7 | 11月26日 | 恋はダイビング!美女が水着に着がえたら☆ | 平柳益実 | 今西隆志 | 逢坂浩司 | |
8 | 12月3日 | 獠って何者?女子大生もスリルにメロメロ☆ | 外池省二 | 江上潔 | 高岡希一 | |
9 | 12月10日 | 雨のち晴の恋予報!美人キャスターに愛の傘☆ | 今西隆志 | 北原健雄 | ||
10 | 12月17日 | クリスマスにウェディングドレスを…(前編)☆ | 平野靖士 久保田圭司 | こだま兼嗣 | 藤本義孝 | 本橋秀之 |
11 | 12月24日 | クリスマスにウェディングドレスを…(後編)☆ | 山口美浩 | 神村幸子 | ||
12 | 1990年 1月14日 | グッバイCITY さよならの贈りもの(前編)☆ | 日暮裕一 | 江上潔 | 高岡希一 | |
13 | 1月21日 | グッバイCITY さよならの贈りもの(後編)☆ | こだま兼嗣 | 今西隆志 | 谷口守泰 |
1989年12月31日、1990年1月7日は年末年始特番のために休止。
レギュラー放送は10話で一旦終了し、後に11 - 13話は1時間半のスペシャル枠で放映。また、前作までは1話完結でなく次回に続くエピソードについて、それぞれのサブタイトルに(前編)、(後編)とつける形をとっていたが、本作では次回に続く場合でも次の回では完全な別タイトルになっている。放送回数自体は少ないが、スペシャル版以外の10話はすべて原作からのアニメ化作品である。原作第23巻後半部から第31巻中盤までの内容に相当。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 構成 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1991年 4月28日 | 迷コンビ大復活!空から舞いおりた美女 | 外池省二 | 江上潔 | 神志那弘志 | |
2 | 5月5日 | さらば香!シティーハンター逮捕指令 | 平野靖士 | 藤本義孝 | 丹澤学 高岡希一 | |
3 | 5月12日 | 危険を買う美女!想い出は光の彼方に | 後藤信平 外池省二 | 山口美浩 | 山内則康 | |
4 | 5月26日 | 恋もA級ライセンス 美人逃がし屋参上! | 外池省二 | 江上潔 | 神志那弘志 | |
5 | 6月16日 | 恐怖! 新宿怪談!! さまよえる美女の魂 | 後藤信平 外池省二 | 山口美浩 | 山内則康 | |
6 | 6月30日 | 別れのレクイエム あの面影をもう一度 | 藤本義孝 | 丹澤学 | ||
7 | 7月21日 | あの伊集院隼人氏の極めて平穏な一日 | 稲荷昭彦 | 江上潔 | 神志那弘志 | |
8 | 7月28日 | 復讐の美女!獠に哀しみのブルースを | 平野靖士 | 山口美浩 江上潔 | 山口美浩 | 丹澤学 |
9 | 8月4日 | 硝煙の行方… シティーハンター暁に死す! | 藤本義孝 | 北原健雄 | ||
10 | 9月22日 | 今夜だけこの愛を… 都会のシンデレラ物語 | 外池省二 | 江上潔 | 神志那弘志 | |
11 | 10月10日 | 傷だらけのトリガー!冴子が愛した刑事☆ | 外池省二 後藤信平 | 西森明良 | 藤本義孝 | |
12 | 追憶の首飾り事件!獠と悪女と槙村と☆ | 外池省二 | 江上潔 | 高岡希一 | ||
13 | 鎮魂のララバイ 遠い国から来た貴公子☆ | 遠藤明範 | 山口美浩 | 山内則康 |
1991年5月19日、6月2、9、23日、7月7、14日、8月、9月1、8、15日は休止。
『'91』のその後としてそれぞれ日本テレビ系列(金曜ロードショー枠)にて放送。『ザ・シークレットサービス』では、『3』以来久々にこだま兼嗣をはじめとしたレギュラー放送時代のスタッフが制作に当たっている。諏訪によると当初は95年内放送を目指して製作されたが、編成の都合により96年年始までずれ込んでしまったという[20]。以降の2作は作画や演出面でのスタッフは変更されているものの、矢野立美は『1』以来一貫して音楽担当を続けた。また、使用される劇伴は劇場映画やスペシャル専用のものに限定されており、レギュラー放送時代の挿入歌や音楽は使用されず、セルアニメとしての制作は緊急生中継!? 凶悪犯冴羽獠の最期が事実上の最終作として位置づけられた。
当初は『ルパン三世』のTVスペシャルと同様年1回、または「ルパン三世」と交互に隔年ペースで放送する計画が立てられていたが、原作の北条司が「エンジェル・ハート」の連載準備を開始したなどの理由から[注釈 29]1999年を最後に制作されなくなったことが完全版のあとがきで語られている。
系列は放送当時のもの。
放送地域 | 放送局 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|
近畿広域圏 | 読売テレビ | 日本テレビ系列 | 製作局 |
関東広域圏 | 日本テレビ | ||
北海道 | 札幌テレビ | ||
青森県 | 青森放送 | 1991年9月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局 | |
岩手県 | テレビ岩手 | ||
宮城県 | ミヤギテレビ | ||
秋田県 | 秋田放送 | ||
山形県 | 山形放送 | 1・2、SP1-SP3を放送 1993年3月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局 | |
山形テレビ | フジテレビ系列 | 3・'91を放送 1993年4月からはテレビ朝日系列 | |
福島県 | 福島中央テレビ | 日本テレビ系列 | |
山梨県 | 山梨放送 | ||
新潟県 | テレビ新潟 | ||
長野県 | テレビ信州 | 1987年9月まで1を同時ネット 10月以降2終了まで遅れネット[注釈 30] 3、'91[注釈 31]は再び同時ネット 1991年3月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局(NNS非加盟) | |
静岡県 | 静岡第一テレビ | ||
富山県 | 北日本放送 | 1は1987年10月5日から1988年10月24日まで、2は1988年10月31日から1990年3月5日まで、いずれも月曜 17:00 - 17:30にて放送[21] 2までは遅れて放送し、3より同時ネットとなったため、一時2と3が並行して放送されていた。 | |
石川県 | 石川テレビ | フジテレビ系列 | 1・2を放送 |
テレビ金沢 | 日本テレビ系列 | 3は開局後に帯放送[22] '91からSP3まで同時ネットで放送 | |
福井県 | 福井放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
金曜 17:00 - 17:30にて放送[23] 1989年3月までは日本テレビ系列単独加盟局 |
中京広域圏 | 中京テレビ | 日本テレビ系列 | |
鳥取県・島根県 | 日本海テレビ | 1・2は未放送 | |
広島県 | 広島テレビ | ||
山口県 | 山口放送 | 1993年9月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局 | |
徳島県 | 四国放送 | 1・2は未放送 | |
香川県・岡山県 | 西日本放送 | ||
愛媛県 | 南海放送 | ||
高知県 | 高知放送 | ||
福岡県 | 福岡放送 | 2のみ、土曜7:00-7:30枠の遅れネット | |
長崎県 | テレビ長崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列[注釈 32] |
1から3まで放送 |
長崎国際テレビ | 日本テレビ系列 | '91からSP3まで放送 | |
熊本県 | くまもと県民テレビ | 1および3、'91、SP3は同時ネット、2は1988年4月13日から1989年8月2日に水曜17:00から放送。 熊本日日新聞テレビ欄より[いつ?] | |
大分県 | 大分放送 | TBS系列 | 1・2を放送 |
テレビ大分 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 |
3からSP3まで放送 1993年9月まではテレビ朝日系列とのトリプルネット局 | |
宮崎県 | 宮崎放送 | TBS系列 | 1・2を放送 |
テレビ宮崎 | フジテレビ系列[注釈 32] 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
3からSP3まで放送 | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 |
1から'91まで放送 |
鹿児島読売テレビ | 日本テレビ系列 | SP1からSP3まで放送 | |
沖縄県 | 琉球放送 | TBS系列 |
本放送後、2017年にはアニメ化30周年を記念してHDリマスター版が制作された。これは同年12月にアニマックスでのBS初放送[24][25]を経て、2018年4月にはサンテレビでの地上波初放送にも用いられている[26]。
『2』の本放送中である1989年6月17日に単発として公開された『シティーハンター 愛と宿命のマグナム』 (L&D) 、アニメ休止期間中の1990年8月25日に2本立てとして併映された『シティーハンター 百万ドルの陰謀』 (M$P) と『シティーハンター ベイシティウォーズ』 (BCW) の計3作品が製作されている。配給は松竹富士。2本立ての後者はアニメ作品ではまだ珍しかったステレオ音響で公開された。
1作目の映像ソフトが劇場公開から1ヵ月以内での発売が行われたことや、3作品すべての表紙に「オリジナル・スペシャル」と表記されていることからアニメージュといった一部アニメ書籍ではOVAとしても扱われているが、本項目では映画作品として記載する。
諸事情[注釈 29]により1999年を以ってアニメ版の制作が中断されていたが、2019年に入り20年ぶりに本作の制作が再開された。いずれも配給はアニプレックスで、アニメの制作は引き続きサンライズが担当する。詳しくは各作品の項目を参照。
作者の北条司が2000年にコアミックスの設立に関わったことから、2004年に文庫版を除き[注釈 41]、本作の出版元を集英社から徳間書店に移行した。2019年以降の劇場版制作は本作の版権を管理するコアミックスが関与している。集英社、小学館集英社プロダクションは2019年以降の劇場版の制作に関与しておらず、「週刊少年ジャンプ連載」のクレジットも出ない。一方、テレビアニメ版の放送局であった日本テレビと、制作を行っていた読売テレビは劇場版の制作に引き続き関与している。
『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』(げきじょうばんシティーハンター しんじゅくプライベート・アイズ)は、2019年2月8日に公開された日本のアニメ映画。北条司原作のアニメ『シティーハンター』の劇場映画としては通算4作目となる映画作品。配給はアニプレックスで、初のデジタル制作となる。
公開当初は約250スクリーン規模で公開されたが、その直後から上映されていない地方を中心に問い合わせが寄せられて2019年3月にセカンド上映として約30 - 40スクリーン程度が追加された経緯があり、最終興行収入は15.3億円を記録した[28]。
アニメ版『シティーハンター』シリーズの20年ぶりの再起動である。監督は『シティーハンター ザ・シークレット・サービス』以来、23年ぶりにこだま兼嗣が再登板。制作にはアニメシリーズの制作を手掛けていた読売テレビが続投となった他、SP3の製作局だった日本テレビも参加している。また、本作の版権を管理しているコアミックスが制作に携わっている[注釈 29]。 制作スタッフについては新たな人物が大半を占める[29]。
主要登場人物である獠、香、冴子、海坊主、美樹の5人を担当する声優については、テレビシリーズの面々である神谷明・伊倉一恵・一龍斎春水(旧芸名・麻上洋子)[注釈 42]・玄田哲章・小山茉美が起用されており、レギュラー陣以外にもテレビシリーズ23話のゲストヒロインの名取かずえ役で出演した山本百合子が同役で再登板している。他にも神谷の希望[要出典]で、テレビシリーズでモブ役で番組レギュラーを務めていた山寺宏一、山崎たくみ、茶風林がサブキャラクター役で出演している。ゲスト声優としては飯豊まりえとチュートリアルの徳井義実が出演している。
劇伴は、本作のパラレルワールドを描いた『エンジェル・ハート』アニメ版で音楽を担当した岩崎琢により新たに制作されたものが使用されている他、挿入歌として歴代テレビシリーズの主題歌[注釈 43]および一部楽曲が使用されている。音響監督は、『エンジェル・ハート』アニメ版で音響監督を務めた長崎行男が担当[注釈 44]。
作品設定は現代(2019年)の新宿となっており、撤去された伝言板の代わりにスマートフォン内のアプリケーションで仕事の依頼を受けるなど、時代に応じた変更が行われている。また、獠と香の住むマンションはテレビシリーズに登場したレンガ造りのものではなく、制作時点の日本で一般的なデザインのものとなった。登場人物では、原作の主要登場人物であった教授がアニメ作品で初登場している。
ある夜、冴羽獠と槇村香は重武装のテロリスト一団を新宿歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿前で片付ける。
その翌日、モデルを兼業する医大生・進藤亜衣が新宿駅に隠されたVR掲示板にスマートフォンから「XYZ」と書き込み、獠にボディーガードを依頼した。彼女は父親が交通事故で亡くなって以降、何者かに狙われていると訴え、獠と香の住むサエバマンションで共同生活を始める。亜衣は初日に銃を持った男たちの襲撃を受けるが、獠により全員蹴散らされ、難を逃れる。
次の日、モデルの仕事に向かう亜衣に獠と香は同行するが、香はそこで幼なじみだったドミナテック社(本社・新宿)のCEO・御国真司と再会する。御国はアメリカの大学に留学してスポンサーを獲得、ドミナテック社を短期間で大企業に育て上げていた。思わぬ再会に、2人は思い出話に花を咲かせる。
その頃、「喫茶キャッツアイ」の店主・海坊主は、ドミナテック社から提供された接客用ロボット「海小坊主」の仕様が気になり、情報屋に調査を依頼していた。その結果、腕利きの傭兵たちが新宿に招集されていることが判明する。一方、亜衣を狙う人物は後を絶たず、ついには海坊主の「喫茶キャッツ・アイ」がプロの傭兵集団に狙われ、破壊される。その後、新宿ゴールデン街で傭兵集団を蹴散らした獠は、亜衣を狙っている集団の背後にドミナテック社が関わっていることを知る。
翌日、亜衣は獠と香に連れられ、獠のゲリラ時代の軍医・教授のもとを訪れる。教授は、騒動の原因は亜衣の亡くなった父・酒井純一であると語る。酒井は脳科学を専門とした科学者で、軍事兵器の開発を目論む御国によりドミナテック社に引き抜かれた。酒井は兵器開発の要求を拒否するも御国から脅され「メビウス」という、頭で考えるだけで攻撃兵器の操作が可能になるシステムを完成させた。だが、酒井は「メビウス」を悪用されないよう特殊なロックをかけていた。それを解除する「鍵」が亜衣の瞳の虹彩認識であった。
御国は大学時代に「ウォーフェア理論」[注釈 45]を提唱、これに目を付けた武器商人のヴィンス・イングラードをスポンサーに付け、世界中に強力な殺戮兵器を売り込もうとしていた。「力」に取り憑かれた御国の狙いは、亜衣を拉致して「メビウス」を起動し、「新時代の殺戮兵器」として世界中の武器商人に売り込むことだった。メビウスのデモンストレーションの場に選んだのが、御国が恨みを持つ街である生まれ故郷の新宿であった[注釈 46]。
亜衣を連れ去る計画をことごとく獠に阻止された御国は、酒井のスマートフォンのデータを復元してメビウスの「鍵」の正体を突き止め、亜衣が自発的に自分のもとへ来るための策を練る。そして、ついに御国は「メビウス」を起動させることに成功する。
獠は御国の野望を阻止し、依頼人である亜衣の命を守るため、香は幼なじみとして御国を止めるために立ち上がる。そして、御国の計画に巻き込まれて「喫茶キャッツアイ」を破壊された海坊主と美樹、「喫茶キャッツアイ」のオーナーである来生三姉妹の協力を得て、巨大な陰謀に立ち向かう。
獠と亜衣は、メビウスによって御国が操作する大量のドローン兵器に銃撃され、新宿は大混乱となる。獠は大量のドローンを撃ち落としながら、バステ新宿[注釈 47]に停車していたバスを奪い新宿遊園[注釈 47]に逃げ込む。海坊主と獠は新宿遊園で、御国が操る大量の兵器と戦う。
一方、香は来生三姉妹の協力を得てドミナテック社の内部に侵入するも、拘束される。そして、獠への攻撃に執着する御国を見限ったヴィンスは、「メビウス」を渡すよう迫るが、御国はこれを拒否。ヴィンスは自分に従わない御国への見せしめという意味も込め、拘束された香を撃とうとするが、力にとりつかれた御国は持っていた護身用の拳銃でヴィンスを射殺。「メビウス」のトランクを持って逃走するが、香に説得され、獠がメビウスを破壊する。その様子を来生三姉妹が見守っていた。
亜衣は医大に復学することになり、獠と香に別れを告げる。冴子は獠に「借りを返す」として、新宿駅に本物の伝言板を復活させる。
プロデューサーの諏訪道彦によれば、本作の企画が立ち上がったのは2015年春であり、テレビシリーズ30周年に当たる2017年に向けたものだったという[31]。30周年に合わせての再映像化を望んだ北条はリスクを考え単発のテレビスペシャルを、諏訪は連続のテレビシリーズを検討していたが、最終的に今後の展開を視野に劇場版1本で勝負することになった[32]。
アニメ制作側が当初作成した本作のプロットは、冴羽獠の育ての親かつ宿敵の「海原神」が死んだところから始まっていた[33]
。しかし、テレビアニメが原作の最後までを描いておらず[注釈 50]、原作者の北条から「(海原がアニメに)出てもいないのにもう死んだのよかよって(笑)。初めて(本作を)見る人も「海原って誰だよ」ってなりますし、それは映画としてどうよって。」という物言いがつき[33]、アニメファンを困惑させるという判断から、テレビアニメ終了時点の世界観に変更となった[34]。また、結果的にこの一件がアニメ制作側の印象に残っており、次作『劇場版シティーハンター
本作では「『キャッツ♥アイ』の来生三姉妹が、海坊主と美樹が経営する喫茶キャッツアイのオーナーだった」という北条の提案による設定が採用されており、レオタード姿の彼女たち3人も登場する。
「来生三姉妹」の登場は早くから企画されており、泪役の藤田淑子については収録時期の2018年11月が来たら相談する予定にしていたが、藤田はアフレコ日の11月中時点ではすでに浸潤性乳癌により療養中で、尚且つ病状の悪化によりスタジオ入りができなかったために、瞳役の戸田恵子と愛役の坂本千夏が代役を申し出たという。そのことは藤田のもとにも伝えられ、諏訪は療養後に藤田に本作を観てもらえればと思っていた。泪の代役には瞳役の戸田が起用され、一人二役で演じることとなった[35]。
同年12月28日、諏訪は藤田が亡くなったことを獠役の神谷明から知らされ[注釈 51]、藤田たちのつながりを強く感じたことから、エンディングクレジットではその想いの丈を込め、藤田の名前の前に「In Memory of」と表記されている[36]。エピローグでは「ルパン三世のマーク」が登場する[注釈 52]。
その後、『ルパン三世VSキャッツ・アイ』以降の作品では、泪役として深見梨加が改めて起用された。
2023年、新作の『劇場版シティーハンター
本作のために新規作成された劇伴曲。厳密には挿入歌扱い。
エンディングではテーマ1が流れた後、エンディングテーマ2を流すメドレー形式が採られた。
歴代アニメで用いられた楽曲については作・編曲は省略。
『劇場版シティーハンター 天使の涙』(げきじょうばんシティーハンター エンジェルダスト)は、2023年9月8日に公開された日本のアニメ映画。北条司原作のアニメ『シティーハンター』の劇場映画としては通算5作目となる[16]。
本作は原作に登場する重要なキーアイテム「エンジェルダスト」を副題としており、アニメ版に「エンジェルダスト」が登場するのは初めてとなる。公式サイト「INTRODUCTION」や公式パンフレットP.3、裏表紙などに「『シティーハンター』は遂に
本作アニメ版を当初から長年手掛けていたアニメ制作会社・サンライズが2022年にバンダイナムコフィルムワークスの映像制作ブランドとなってから初めて制作されるアニメ版『シティーハンター』であり、アニメ制作会社であるアンサー・スタジオとの共同制作となっている。
本作のためにTM NETWORKがオープニング曲「Whatever Comes」、挿入曲「DEVOTION」「Angie」など複数の曲を新規に書き下ろしている。
本作ではアニメ版『1』の第5話において非業の死を遂げた獠の元相棒にして親友、そして香の義兄である槇村秀幸が本作で初めて劇場映画版に登場することが決定し[38]、担当声優も田中秀幸が続投する。
フランス制作の実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の日本語吹き替え版で香(演 - エロディ・フォンタン)[注釈 54][注釈 55]の吹き替えを担当した沢城みゆきが、本作のゲストヒロインのアンジー役で出演している。
本作で獠たちと敵対する犯罪組織「ユニオン・テオーペ」の暗殺者チーム「ウェットワークス」の暗殺者「ピラルクー」「エスパーダ」役にそれぞれ関智一と木村昴が起用され、本作にて初めてアニメ版『シティーハンター』に登場する「海原神」役には堀内賢雄が起用された。
本作の上映前後にアニメ制作側から初めて公表された事実であるが、アニメ化当初から制作側がテレビアニメ版で麻薬の話題を出すことを自主規制していた。そのため、原作の中でストーリー上重要な「エンジェルダスト」の絡む話と、犯罪組織「ユニオン・テオーペ」ならびにその首領(メイヨール)の「海原神」(かいばら しん)は、アニメ版『シティーハンター』には一切登場しなかった[注釈 56]。しかし、本作は映画版アニメの「最終章」に向けた作品ということで作品を前に進めるため、思い切ってこれらの要素をストーリーに入れ込むことを決めたという[6]。
「海原神」を本作で登場させた経緯について、総監督のこだまは原作者の北条司と会話をするたびに、北条が海原の名前を出していたため、もし次回作があるなら海原を登場させることや、獠の過去にも触れざるを得ないと考えたと述べている[6]。
ただし、この点について原作者の北条は、本作鑑賞者に2023年9月30日~10月6日の期間に限定配布された「『劇場版シティーハンター 天使の涙』STAFF TRIBUTE BOOKLET」[33]において、アニメ制作側とは異なる見解を述べている。
原作者の北条は、アニメ制作側が海原をアニメに出すことについてかなり迷っているように見えたと言う[33]。前作『SPE』では当初、アニメ制作側が作成したプロットは海原が死んだところからストーリーが始まるというものであったが、北条は「原作者からすると(海原がアニメに)出てもいないのにもう死んだのかよって(笑)。初めて(SPEを)見る人も「海原って誰だよ」ってなりますし、それは映画としてどうよって。だから、それは変えてもらったんですけど、そのことが(アニメ制作側の)頭に残ってたのかもしれないですね。」[33]というアニメ制作側とのやり取りを経て、海原がSPEの次回作となる本作に登場することになった。
北条は今回のアニメ制作側の判断について、「原作で海原が登場することで物語が終盤へと向け動き出すし、TVシリーズでは海原やエンジェルダストの設定を省く形で制作されていたので、今このタイミングで原作の物語に寄せるのもありじゃないかなと思いました。」[7]「物語が終わるとしたらこれ(海原の登場)しかないですからね。『CH(シティーハンター)』って基本的には物語の起伏がないですし。」[33]と述べている。
原作では槇村が死に至った背景に「エンジェルダスト」が関与しているが、本作において直接の死に至った経緯はテレビアニメ版の設定に準拠している。原作では槇村を死に至らしめたのはエンジェルダストの開発元である「ユニオン・テオーペ」であるが、アニメ版での槇村は犯罪組織「赤いペガサス」からの依頼を断ったため、組織が雇った殺し屋・ジェネラルに撃たれて致命傷を負い、獠の腕の中で息絶えるという設定に変更されている。「赤いペガサス」は「ユニオン・テオーペ」をアニメ向けにアレンジした組織であったが[39]、本作では「ユニオン・テオーペ」の下部組織という新設定が取り入れられている。
さらに本作の「エンジェルダスト」は原作とは異なり、麻薬ではなく「ナノマシンテクノロジーを用いて人体の能力を極限まで引き上げる薬」に設定が変更されている[注釈 57]。また、本作の中で「麻薬」というセリフは一切使用されていない[注釈 58]。
本作では「従来型」のエンジェルダスト[注釈 59]と、「赤いペガサス」の依頼を受けて「ゾルティック社」というバイオ企業が改良した新型の「ADM(アダム)」[注釈 60]の2種類が登場する。ADMは本作のキーアイテムとなっており、針無しで注射ができる「ジェットインジェクター」になっている[注釈 61]。
本作の設定は若干複雑であり、「従来型」が第2世代、「ADM」が第3世代とされている。第2世代(本作では「従来型」)のエンジェルダストは第1世代よりも副作用が抑えられているものの効果は落ちたことになっている[注釈 62]。本作の描写によると第1世代のエンジェルダストは副作用が激しく、投与された者で生き延びることができたのは獠だけであった。
冒頭、キャッツ・アイ三姉妹と獠、海坊主の5人は「ゾルティック社」というバイオ企業に潜入し、ある絵画を盗み出そうとする。その絵画には「ADM(アダム)」いう薬の試作品1セットが貼り付けられていた。三姉妹は絵画を手に入れ、海坊主のパートナー・美樹が操縦するヘリコプターに乗ってゾルティック社を去ろうとする。しかし突然、獠と同じコルト・パイソンを持った、仮面を付けた謎の人物が現れ、ADMを奪い去る[注釈 63]。
場面は変わって、いつもの新宿。獠にはこのところずっと仕事の依頼がなく、生活資金も尽きかけて香は困り果てていた。そんなときに舞い込んできた突然の依頼。それは、アンジーという海外の動画投稿者[注釈 64]で、自分が飼っていた「キャリコ」[注釈 65]という三毛猫を見つけてくれれば巨額の報酬を前払いで全額払うという、破格の依頼だった。
アンジーと一緒に、新宿中の三毛猫を探しまわる獠と香。しかし、彼らを付け狙う男たちが突然出現。彼らは犯罪組織「ユニオン・テオーペ」の暗殺者チーム「ウェットワークス」が送り込んだピラルクーとエスパーダの2名であった。
アンジーの正体は「ウェットワークス」の一員であり、彼女の真の目的は自らが崇拝する「メイヨール」海原神が傭兵として育て、「最高傑作」と評価する獠と直接対決することであった。猫探しの依頼は、アンジーが獠に接近するための口実だった。ただし、アンジーは「ウェットワークス」3名の中で唯一「エンジェルダスト」の使用を拒否しており、組織の判断に背き、危険なADMを自らの意思で葬り去ろうとしていた。
組織の裏切り者となったアンジーを執拗に追いかけ、壮絶なADM奪還戦を仕掛けるピラルクーとエスパーダ。アンジーは化学プラント[注釈 66]でエスパーダと一騎討ちを繰り広げるも、エスパーダの猛攻に押される。香のバズーカ砲による援護射撃によりプラントの煙突が倒壊し、エスパーダが身動きできなくなった隙に、アンジーが止めを刺す。
その後、全員が川崎港貨物ターミナルへと移動。そこでは「赤いペガサス」が港湾の管理システムをハッキングし、組織が送り込んだ多数の工作員に占拠されており、さらに「ユニオン・テオーペ」首領の海原が乗るクルーズ船が密入港していた。ガントリークレーンの上でピラルクーと戦った獠はADMを奪い取り[40]、アンジーにADMのケースを投げ渡す。アンジーは「礼は言う。だが決着は付ける」と述べ、モーターボートで海へと去っていった。
アンジーが獠との決戦の場に選んだのは、千葉県木更津市の海ほたるであった。海ほたるまで追跡してきたピラルクーと対峙したアンジーはADMを破壊しようとするが、海原側の組織のヘリが乱入。ヘリの機関砲の銃撃により倒壊した海ほたるの巨大モニュメント「カッターフェイス」からアンジーを庇ったピラルクーは味方のヘリに撃たれ、絶命する。
「ユニオン・テオーペ」と首領の海原に強い忠誠心を持つアンジーは、獠にバトルを挑むが、獠に敗北。勝敗は決したかに思われたが、ADMを奪い返した海原はクルーズ船からボルトアクションライフルで、遠距離狙撃でアンジーの体内にADMを撃ち込む。海原にADMを投与されたアンジーは身体能力が驚異的に向上し、獠の反撃を全て見切り、獠はアンジーに重傷を負わされる。しかし、ADMの副作用によりアンジーは心身ともに異常をきたし、瀕死の状態になってしまう。アンジーは自死を望むが、ADMによって自らの意志を支配された上に、銃弾を跳ね返す能力まで持ってしまったため、どうやっても死ねない状態になっていた。
獠は、コルト・パイソンのマグナム弾を複数回同じ場所に撃ち込むピンホールショットによって、自死を願うアンジーの心臓を撃ち貫いた。倒れ込んだアンジーは、獠の胸の中で絶命する。それを見ていた海原のクルーズ船は東京湾を出港する。
川崎港では「赤いペガサス」の構成員たちが一斉検挙され、ADMも警視庁により回収されたが、冴子は今後、獠と海原神の戦いが始まることを予感していた。
アンジーの墓前に佇む獠と香。そこに花束を抱えた海原が現れる。獠は、アンジーの墓前に花を供えようとする海原に「それを置いたらお前を撃つ」「貴様に備えて欲しくない」と追い返す。去り際に海原は「“冴羽獠”という名前を気に入っているみたいだな?いずれまた逢おう」と意味深な発言をし、その場を立ち去る。エンドロール終了後、最後のシーンで獠は香に「俺は死なない」と決意を述べる[注釈 67]。
※ 各スタッフ出典 → [45]
公式パンフレットP.24 - 25に掲載された地図から、本作の舞台を以下の表に示す。公式パンフレットには地図の位置だけ示してあり、あえて固有名詞は記載されていない。一方、公式ノベライズ版には地名が記載されている[注釈 82]。下表の番号は公式パンフレット記載の数字に準じる。
番号 | 場所 | 内容 |
---|---|---|
新宿 | ||
(1) | 新宿西口商店街(通称「思い出横丁」) | 香と獠が、アンジーの愛猫「キャリコ」探しで奔走したエリア |
(2) | TOHOシネマズ新宿付近(通称「トー横」) | 香が猫探しのビラを配ったエリア |
(3) | 新宿ルミネ | 獠がアンジーのためにセクシー下着を買いに行こうとした場所 |
(4) | JR新宿駅東口前広場 | エスパーダがアンジーにナイフを投げつけた場所[注釈 83] |
(5) | 花園神社 | エスパーダとピラルクーがアンジーを襲撃した神社 |
(6) | 新宿区立四谷第五小学校跡地 | エスパーダとピラルクーがアンジーを襲撃した廃校[注釈 84] |
お台場 | ||
(7) | お台場海浜公園の展望デッキ付近 | 獠がボディーガードとしてアンジーを連れ出した場所 |
(8) | アクアシティお台場の「LOVE」モニュメント | 獠とアンジーが記念撮影した人気スポット |
(9) | パレットタウンの観覧車[注釈 85] | 獠とアンジーが乗った観覧車 |
(10) | 実物大のユニコーンガンダム像 | す巻きにされた獠が観覧車から飛ばされ、引っかかって吊るされた像 |
(11) | ダイバーシティ東京プラザ | アンジーが獠に贈るセクシー下着を購入したモール |
(12) | お台場海浜公園の水上バス乗り場 | 獠とアンジーが海に落ちた船着き場 |
川崎周辺 | ||
(13) | 首都高速1号羽田線 | ピラルクーが運転する装甲車が獠のミニクーパーを攻撃した場所 |
(14) | 東京貨物ターミナル駅 | ピラルクーが貨物列車を強奪した場所 |
(15) | 多摩川スカイブリッジ | エスパーダが渡った建設中の橋[注釈 86] |
(16) | 川崎貨物駅 | ピラルクーが強奪した貨物列車が通過する駅 |
(17) | 川崎コンビナートの千鳥町ヤード | アンジーがエスパーダと死闘を繰り広げた場所 |
(18) | 川崎港貨物ターミナル | 獠とピラルクーが交戦した場所 |
東京湾アクアライン | ||
(19) | 海ほたる | アンジーが獠に最終決戦を挑んだ場所 |
公式パンフレットでは商標などの関係で車名が一切記載されていないが、車種が明確に判別できるレベルで描画されているため、本項にて説明する。なお、本作から作中の自動車の描画に3Dレンダリングが用いられている。
アニメ版『シティーハンター』は、当初から作中にスポンサー企業のロゴや製品を登場させる「プロダクトプレイスメント」の取り組みが行われていた(「シティーハンター_(アニメ)#概要」を参照)。近年のアニメ映画では、制作資金を調達する上で重要なプロダクトプレイスメントは半ば常識となっている。本作では、映画内のスポンサーとともに、映画外のタイアップも多数実施されている。以下に、タイアップの例を示す。
その他のタイアップの詳細は、公式サイトのリンク[51]に記載されている。
2005年12月21日、原作開始20年、『エンジェルハート』アニメ放送開始を記念して初のDVD化となるコンプリートDVD-BOX『CITY HUNTER COMPLETE』が完全予約限定商品として発売された。テレビシリーズ全140話に加え、劇場版・テレビスペシャル各計6本を収録。
2007年12月からアニメ放送開始20年を記念し単巻のリリースが開始。劇場版・テレビスペシャルは単巻未発売。
2019年10月30日に、劇場版〈新宿プライベート・アイズ〉のDVDとBlu-rayが発売された。
2024年7月31日に、劇場版シティーハンタ ー天使の涙のDVDとBlu-rayが発売された。
集英社からテレビシリーズ『1』、『2』、『3』、『'91』および『愛と宿命のマグナム』、『百万ドルの陰謀』、『ベイシティウォーズ』をまとめたムック『シティーハンターアニメスペシャル』が出版されている。北条司描き下ろしのピンナップ、神村幸子による多数の描き下ろし(表紙、ピンナップ、名場面、各話女性ゲストキャラクター〈『'91』に登場するキャラクターも神村幸子が描いている〉)、遠藤明範によるショートストーリー、各スタッフのコメントなどが収録されている。
本項については「シティーハンター#ゲーム」の項目を参照。
本項については「シティーハンター#小説版」の項目を参照。
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