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日本放送協会の地上波テレビ放送 ウィキペディアから
NHK総合テレビジョン(エヌエイチケイそうごうテレビジョン)は、日本放送協会(NHK)による地上基幹放送の一種別のテレビジョン放送で国内放送でもある。
通称はNHK総合[1][2]あるいは総合テレビ[3][4]。また、英語で総合という意味を表す"General"からNHK G、GTVなどとも表記される。前者は地上デジタルテレビ放送で東京(NHK放送センター)から送出される番組の放送時に、画面右上に表示されるウォーターマークなど[注 1]で使用され、後者は群馬テレビ(群馬県前橋市所在、独立系)との混同を防ぐために協会内に限らないものの多くはNHKを冠す。
新聞や雑誌などの番組表(いわゆるテレビ欄)や各種メディアでの表記は「NHK総合」「NHK総合テレビ」「NHKテレビ」「NHK」「NHK G」「NHK総合・(放送局名)」等と様々である。リモコンチャンネルボタン番号(デジタル放送ではリモコンキーID)から「1チャンネル」(東京、大阪、広島など)または「3チャンネル」(名古屋、北海道(札幌ほか)、仙台、福岡など)とも呼ばれる。
東京にて1953年2月1日開局(以降の開局は#沿革参照)。本チャンネルは日本初のテレビチャンネルである。「総合テレビジョン」という通称名は、同じく地上波で放送されるNHK教育テレビジョン(2011年からの通称:Eテレ)と対比して、総合編成を実施しているということから付けられたものである。
日本全国でほぼ統一された番組編成をするEテレに対して、総合テレビではそれに比べて各地域ごとに異なる番組編成がなされる。そのため、アナログ放送での広域放送は関東広域圏(1都6県)のみで、その他の40道府県は県域放送がとられていた。デジタル放送では2004年に茨城県が、2012年に栃木県と群馬県が県域放送に移行し、広域放送は南関東4都県のみとなった。
総合テレビの本放送開始当初、一般家庭へのテレビ普及には程遠く、テレビ番組として独自に制作をするには予算的にも厳しかったことから、NHKラジオの人気番組を本チャンネルで中継するということがしばしば行われていた[5]。
総合テレビの関東地区における全日視聴率(ビデオリサーチ社の調査)は、1963年から1986年までの24年間、各民放キー局を押しのけて、連続して1位を獲得していた[6][注 2]。しかし1987年はフジテレビに全日視聴率1位を譲り、1988年・1989年は奪還したが、1989年を最後にその座から遠ざかっている。
『NHK紅白歌合戦』があることなど(後述)から、年間視聴率1位は総合テレビの番組というケースが多い。2001年まで総合テレビの番組が年間視聴率1位の座を譲ったことがなかった(紅白についても1997年まで年間視聴率1位の座を譲ったことがなかった)。2002年以降は年によっては民放番組(主に国際スポーツ中継の日本戦)にその座を奪われるケースもある。
放送時間 | 番組 |
---|---|
14:00 | NHK東京テレビジョン開局に当って (1)挨拶 (2)祝辞 (3)舞台劇「道行初音旅」―吉野山の場― |
15:00 | 映画 |
15:30 | オペラよもやま話 |
(16:00 - 18:30 放送休止=テストパターン) | |
18:30 | 子供の時間 (1)歌「テンテンテレビ」 (2)ヴァラエティー「四つの星座」(上野一雄構成) |
19:00 | ニュース映画 |
19:15 | きょうの天気・あすの天気 (1)話 (2)今日の天気、明日の予報 |
19:20 | ニュース |
19:25 | 番組予告他 |
19:30 | 今週の明星(日比谷公会堂から生中継) |
20:00 | 漫才「君のあだ名」 |
20:15 | 現代舞踊 日本の太鼓(伊福部昭作曲) |
20:45 | 受信者の皆様へ 対談「テレビジョンの誕生」 |
(21:00放送終了) | |
※1953年2月 - 3月分[42]
\ | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12 時 台 |
00 | 映画 | ||||||
20 | 演芸 | 音楽 | 歌謡曲 | 演芸 | 音楽 | 歌謡曲 | テレビ素人オール自慢 または のど自慢素人演芸会 | |
50 | ニュース・天気予報 | |||||||
55 | テレビ告知板 | |||||||
13 時 台 |
00 | 学校放送 | スペシアルイベント (不定期) (中継・その他) | |||||
15 | 婦人の時間 | |||||||
13:30 | 18:30 |
(放送休止) | |||||||
18 時 台 |
30 | 子供の時間(映画を含む) | ||||||
19 時 台 |
00 | 映画 | ||||||
15 | 天気予報・ニュース | |||||||
25 | 番組予告 | |||||||
30 | コント 或いは 三つの歌 | 討論会 又は 座談会 | 舞踊 (洋) | テレビ・クイズ | 人形劇 | 二十の扉 | 今週の明星 | |
20 時 台 |
00 | 舞踊 (和) | ミュージカル・ ショー | テレビ・ドラマ | 音楽の贈り物 或いは 歌の花ごよみ | 家庭ゲーム | バラエティ | テレビ寄席 |
30 | ニュース解説 | 最近の話題 | ニュース解説 | |||||
45 | 教養・科学講座 | テレビ・インタビュー | ||||||
\ | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
18 時 台 |
00 | NHKニュース ※関西・北海道以外で裏送り
(関西ではほっと関西、北海道はほっとニュース北海道を18:00から放送)[44] |
NHKニュース | |||||
05 | 所さん!事件ですよ | ドキュメント72時間 (再放送) | ||||||
10 | 各地放送局の夕方ニュース番組[44] | |||||||
35 | ミニ番組 | |||||||
43 | ミニ番組 | |||||||
45 | NHKニュース645 | |||||||
19 時 台 |
00 | NHKニュース7 | ||||||
30 | クローズアップ現代 | あしたが変わるトリセツショー | 金曜夜の地域番組 | 新プロジェクトX~挑戦者たち~ | ダーウィンが来た! | |||
57 | 鶴瓶の家族に乾杯 | うたコン | 水曜スペシャル枠 | チコちゃんに叱られる! | ||||
20 時 台 |
00 | 大河ドラマ 光る君へ | ||||||
15 | サラメシ | 有吉のお金発見突撃!カネオくん | ||||||
43 | #NHK | |||||||
45 | ニュース845 | ニュース | ||||||
55 | ニュース・気象情報(各地放送局) | |||||||
21 時 台 |
00 | ニュースウオッチ9 | サタデーウオッチ9 | NHKスペシャル | ||||
50 | サンデースポーツ | |||||||
22 時 台 |
00 | 映像の世紀バタフライエフェクト | 【ドラマ10】 | 歴史探偵 | SONGS[注 21] | ドキュメント72時間 | NHKスペシャル[注 22] | |
30 | 時をかけるテレビ~いま見たいこの1本~ | |||||||
40 | ニュース・気象情報 | |||||||
45 | 夜ドラ | Doki Doki! NHKワールドJAPAN | ||||||
50 | ミニ番組 | ミニ番組 | ||||||
55 | ニュース・気象情報 | |||||||
23 時 台 |
00 | ザ・バックヤード知の迷宮の裏側探訪[注 23] | ワルイコあつまれ | すこぶるアガるビル[注 24] | 所さん!事件ですよ (再放送) |
Venue101 | 海外連続ドラマ | |
15 | ||||||||
30 | ニュース・気象情報 | 漫画家イエナガの複雑社会を超定義 | ||||||
35 | 時論・公論 | |||||||
45 | ミニ番組 | アニメ枠 | ||||||
50 | 再放送枠 or ミッドナイトチャンネル | |||||||
24 時 台 |
00 | ドキュメント20min | ||||||
10 | レギュラー番組への道 | |||||||
20 | ||||||||
25 | ミニ番組 | |||||||
35 | ミッドナイトチャンネル | |||||||
40 | 再放送枠 or ミッドナイトチャンネル | |||||||
45 | ||||||||
25 時 台 |
\ |
年度 | 放送開始 | 放送終了 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1953年 | 12:00 | 21:00 | 中断 13:30 - 18:30 (ただし土・日・祝日は不定期で「スペシャルイベント」と題した特別放送をする日があり、その日は終日放送だった) | |
1954年 | 11:55 | 21:10→21:30 | 中断 13:40 - 18:00 (ただし土・日・祝日は不定期で「スペシャルイベント」と題した特別放送をする日があり、その日は終日放送だった) 10月以後放送終了繰り下げ。 | |
1955年 | 11:30 | 21:30 | 中断 13:30 - 18:00 (平日のみ。土・日・祝日は「スペシャルイベント」と題した特別放送があり、終日放送だった) | |
1956年 | 22:00 | 中断 13:10 - 18:00 (平日のみ。土・日・祝日は「スペシャルイベント」と題した特別放送があり、終日放送だった) | ||
1957年 | 22:30 | 中断 13:35 - 18:00 (平日のみ。土・日・祝日は「スペシャルイベント」と題した特別放送があり、終日放送だった) | ||
1958年 | 7:30→7:00 | 23:00→23:07 | 中断 8:30 - 10:58、13:40 - 18:00 (平日と土曜日午前のみ。土曜午後と日曜は終日放送) 10月以後放送開始繰り上げ。 | |
1959年 | 7:00 | 23:10 | 中断 8:15 - 11:00、13:40 - 18:00 (平日と土曜日午前のみ。土曜午後と日曜は終日放送) | |
1960年 | 23:15 | 中断 8:15 - 10:30、14:15 - 17:50 (平日と土曜日午前のみ。土曜午後と日曜は終日放送) | ||
1961年 | 6:30 | 23:45 | 中断 9:00 - 10:00、14:38 - 17:30 (平日と土曜日午前のみ。土曜午後と日曜は終日放送) 土・日は23:50終了。 | |
1962年 | 6:25 | 23:50 | 平日の中断が廃止され、終日放送に | |
1963年 - 1974年1月15日 | 6:00 | 23:58 | ||
1974年1月16日 - 3月31日 | 23:00 | 中断 14:35 - 15:30(平日のみ) 第1期オイルショックにより放送時間短縮[46]。 | ||
1974年4月1日 - 9月8日 | 23:15 | 中断 15:05 - 16:25(平日のみ) 第1期オイルショックにより放送時間短縮[46]。 | ||
1974年9月9日 - 1983年 | 1974年9月9日付をもって日中の中断廃止 1975年度より土曜日に限り、さらに1978年度より金曜・土曜はのちに『夜の指定席』放送開始に伴い23:58(正確には23:57.30秒)まで放送時間を延長。 | |||
1984年 - 1991年 | 23:58 (正確には23:57.30秒) | 月 - 木・日曜の23時台の放送を延長 1988年9月18日 - 1989年1月7日までは暫定的に24時間放送 (当初23:57 - 6:00→1988年11月-1989年1月は0:57 - 6:00にフィラー、 1988年11月 - 1989年3月までは23:57 - 0:57に臨時でNHK特集などのアンコール放送を実施)。 1989年度の金曜は0:52まで時間を拡大してNHK初の日またぎ編成を実施。 1990年から土曜のみ0:30(1991年は0:15)まで放送時間拡大。 | ||
1992年 | 5:57 | 23:58 (正確には23:57.30秒) | 土曜は0:03までで事実上日またぎ編成は一旦中断。 | |
1993年 | 月 - 木 0:05 金 0:10 土 0:20 日 0:00 | 金・土曜日の日またぎ編成を本格再開。 | ||
1994年 | 5:55→5:50 | 平日 0:05 土 0:20 日 0:00 | ||
1995年 | 5:00 | 平日 1:00 土 1:30 日 0:00 | 放送時間を拡大、早朝5時台、深夜24時台に定時番組を編成 | |
1996年 | 月 - 木 2:00 金・土 24時間放送(5:00起点) 日 0:00 | 深夜放送を拡大、金・土曜は24時間放送を実施[注 25]。 | ||
1997年 - 1999年 | 月 - 土 24時間放送(5:00起点) 日 0:00 | 日曜深夜を除き24時間放送完全実施[注 25]。 | ||
2000年4月 - 6月 | 第1・3日曜1:00 その他の曜日は24時間放送(5:00起点) | 第1・3週を除き日曜日も24時間放送開始[注 26] | ||
2000年7月 - 2004年3月 | 24時間放送 (起点時間は左記参照) | 日曜日の24時間放送完全実施(放送休止は主に第1・3日曜[注 27][注 26]を中心として各局任意設定に) | ||
2004年4月 - 2005年9月 | 4:30 | 放送休止は主に日曜深夜(月に1・2週程度)[注 27]に各局任意で設定。 | ||
2005年10月 - 2008年3月 | 4:20[注 28] | |||
2008年4月 - 2018年3月 | 4:15[注 28] | |||
2018年4月 - 2022年3月 | 火 - 金曜 4:00[注 28] 月・土・日曜 4:15 | 火 - 金曜日放送分のジャンクションは2018年4月 - 2020年9月まで3:48 - 3:50、2020年10月 - 2022年3月は4:33 - 4:35に放送。 | ||
2022年4月 - 現在 | 月 - 土曜 4:00[注 28] 日曜 4:15 | ただし、大相撲本場所期間中は[注 29]ジャンクションを25分前倒して放送 |
地上波放送の特性を生かして、地域対象番組も放送している。主に、平日11時台、17 - 18時台、20時45分 - 21時、金曜日の19時30分 - 20時43分など。デジタル放送のデータ放送では地域のニュースや生活情報を見ることができる。
震度5弱以上の地震が発生した時や猛烈な勢力を持った台風が日本列島に接近したときは、予定していた番組を変更・休止してニュースを放送する。台風や梅雨により長雨が生じる場合は終夜放送を行う。
ゴールデン・プライムタイムのレギュラー番組は、一部を除き基本となるウィークリー編成と、月1回程度随時編成するマンスリー編成が組まれており、ウィークリー編成では特に月末の時期を中心に「○○選」と称した過去放送のアンコール枠に充てられる場合があり(連続ドラマや生放送番組などの例外あり)、実質新作が月2 - 3本程度のものが多い。
また、季節特番もある。民放では春季・秋季の番組改編時と年末年始を中心としてゴールデンタイムの特番を組むが、NHKでは改編期ではなく、帰省で視聴者層が多くなるお盆(8月中旬)[注 30]と年末年始および祝日に特別編成を集中的に組んでいる[注 31]。
マルチ編成は基本的にはプロ野球やオリンピック中継とNHKニュース7が重なる場合や大相撲中継と同時間帯に放送される注目度の高いスポーツ中継が重なる場合などに限られている。毎週日曜日の4:10 - 4:13に動作試験の形で定期的に行なわれる(番組は毎週変わるが、2チャンネルとも同じ番組である。また、平日も実施される場合がある)。
NHKプロ野球の場合、ローカル放送=宮城県・愛知県・九州沖縄など一部でも実施されているが、その場合、メインチャンネルは21時以降定時放送に戻るため途中で中継を飛び降りるが、サブチャンネルで継続して中継する事例がある。また、2006年4月から2007年3月までの間、静岡局では平日17:30 - 18:00の間、「ゆうどきネットワーク」(011)と「ゆうどきネットワーク東海・北陸」(012)のマルチ編成をレギュラー編成で行っていた。2013年からは、土曜のデーゲーム中継についても『土曜スタジオパーク』(13:50 - 14:50)の時間帯に、サブチャンネルでの中継を実施している。[注 32]
総合テレビのマルチ編成はメインチャンネル(011)、サブチャンネル(012)とも標準画質でNHK BS、三重テレビなどのようにメインチャンネルが、チバテレのようにサブチャンネルもハイビジョン画質にはなっていない。
総合テレビのマルチ編成は、NHK BS、BS日テレ、WOWOW、サンテレビジョンとは異なり色ボタンでは、選局できない。
全編4:3で収録した一部の番組および一部の番組案内スポット(両サイドにグレーのサイドパネルがついているもの)では4:3テレビ使用時の場合、自動的に4:3に映像が拡大される画角情報を付けていた。これは教育テレビでも同様であった。ただし、勢力の強い低気圧や台風関連の情報などL字画面を表示する場合はその間だけ4:3の映像拡大はされない(レターボックスのまま)。2010年代中頃以降は4:3収録番組を放送する場合は画角情報ではなくサイドパネルを付けて放送している(一部を除きサイドパネル部分に「番組名・初回放送年」を表示)。
双方向番組に参加する際、事前に「かんたん登録」で名前(1人分のみ)・住所・電話番号を受信機に登録する必要があった。これはBShi、教育テレビのデータ放送でも設定可能だが、BShi・総合・教育のいずれかのチャンネルで1度登録すれば、NHK衛星波・地上波の双方向番組のすべてに参加できる(いずれかのチャンネルで1度登録すれば修正がない限り別のチャンネルで新たに登録する必要はない)。なお、「かんたん登録」はデータ放送の大幅なリニューアルに伴い総合テレビ・教育テレビでは2011年3月27日、デジタル衛星ハイビジョン同年3月31日で終了し、同年4月1日以降は登録した情報が自動的に消去される。
デジタル放送開始に伴い、県域テレビ放送が皆無だった茨城県での県域放送を開始。2012年4月1日から新たに栃木県と群馬県で県域放送が開始された。しかし、南関東4都県については、新たに親局の送信施設設置が必要となることや、現在でも「首都圏」としての一体的需要があることなどから、デジタル化完了後に改めて実施の是非を検討するとの表現にとどまった。
2003年12月1日から順次開始されている地上デジタルテレビジョン放送(地デジ)を活かし、全国放送のほぼすべての番組がハイビジョン方式で制作・放送されている。標準画質マルチ放送は最大3チャンネル取れるが、NHK総合では現在011と012(あるいは031と032)のみで行われており、013(033)は使用されていない[注 33]。なお、2005年12月までデジタル放送では以下のように独自の差し替え番組があった。
近畿圏では2010年4月より夕方時間帯で地上デジタル放送告知番組の差し替えを行っていた。
現在はスポーツ中継(NHKプロ野球、大リーグ他)で不定期に行う程度になっている(この場合、所定時間終了後の延長は012(または032)で行われるが、電波の運用管理の都合上、概ね次の定時番組が開始されるまではフィラー(映像散歩他)を流す場合がある)。
午前4:00を起点とする24時間放送(原則として毎月第1・3日曜深夜=月曜未明の深夜は各局任意で放送休止、ないしは減力放送を行う地域あり)。ただし、ジャンクションの放送については2018 - 20年度前期は平日は3:48、土曜日・日曜日は4:13に、2020年度後期と2021年度は平日は4:33(土・日は変更なし)、2022年度から日曜のみ変更なしの4:13、他は3:58に行われている。
放送設備点検が行われる日の休止告知については、2000年6月までは全国一斉だったため、東京の放送センターから放送されていたが、2000年7月以後各局任意(減力放送を含む)となってからは、局により、事前収録した素材・録音(東京など)、ないしは当日の宿直アナウンサーが生放送(大阪など多くの地方局)でアナウンスしたものが放送され、東京では減力を行う場合でも国歌演奏・国旗掲揚→調整猫・犬を挟んで出力減力(一部中継局休止)に切り替えて、次の番組を放送していた。この場合、2003年以後デジタル放送は完全に放送休止し、アナログは親局など多くで減力放送、一部郊外の中継局が休止となった事例もある。
2022年4月以後はいづれも東京で製作した東京スカイツリーの夜景空撮を撮影した事前収録素材を使用しており、2023年3月までは当該地域のみ、東京からの裏送り(東京が休止であれば同時放送)、またはその映像素材を録画して当該放送局から放送していたが、2023年4月以後は、休止の発生する都道府県が1つでもあれば東京からの映像素材をそのまま流し「一部の地域の総合テレビを休止します」とのアナウンスを放送している。
24時間放送に移行する前は、オイルショック発生の時期の放送時間短縮のころはブルーバックで放送終了告知、1983年度までは視聴者から寄せられた写真をバックに「夜もふけました。戸締り・火の元をもう一度お確かめください」という字幕をプリントしたものをかぶせて放送していたものがあった。1989年度までは24時以前の定時終了である場合、1990年度以後は24時以後であっても放送終了時にブルーバックによる放送終了のアナウンス→君が代演奏と国旗掲揚が放送されていた。1989年度までは24時をまたいだ場合は君が代・国旗が省略され、放送終了のアナウンスのみが行われていた[47]。
多くの送信所はNHK-FM放送と送信施設を共有する箇所が多いので、放送休止はテレビとFMで併せることが多く、アナログ時代はそれが顕著に行われていた。デジタル完全移行後、同時休止しない日も度々発生している。
※なお、2004年より放送されている大相撲本場所(奇数月)の実況ダイジェスト「大相撲・幕内の全取組」の放送日に放送休止、あるいは減力放送がなされる場合は2005年9月までは4:00、同11月からは3:50までに休止・または減力を切り上げたことがあった(ただし、オープニング映像の国歌演奏・国旗掲揚、またはジャンクションは2021年度までは起点時間に流しており、局によっては起点時間まで放送休止となる場合もあった)が、2010年3月場所で未明の再放送が廃止されており、相撲期間中の休止切り上げは事実上なくなったが、2014年秋場所以後、本放送の時間が3:40から4:05に繰り下げられたため、再びメンテナンス休止・減力を3:40で切り上げる局(この場合でもオープニングの国歌演奏・国旗掲揚、ないしはジャンクションは起点前の4:13に行う)が発生している。2022年5月場所以後は、土曜日分が日曜日の3:50 - 4:15、その他は開催翌曜日の3:35 - 4:00に放送されるようになったため、オープニング、またはジャンクションは起点前、かつ同番組開始前の3:33(日曜3:48)に放送されている。
なお、デジタル総合のデータ放送は利用できない。
4:20起点時代、2007年末と2008年始では深夜番組特別編成の為、起点時間が繰り下げとなった日が存在した。
各放送局に関する情報は日本放送協会放送局の一覧を参照。
ブロック | 放送局 | デジタル | アナログ | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ID | 呼出符号 | 物理ch | 空中線 電力(W) |
放送開始日 | 呼出符号 | 物理ch | 空中線 電力 (映像:W) |
放送開始日 | 放送終了日 | ||
北海道 | 札幌 | 3 | JOIK-DTV | 15ch | 3k | 2006年 | 6月 1日JOIK-TV | 3ch VHF | 10k | 1956年12月22日 | 2011年 | 7月24日
函館 | JOVK-DTV | 18ch | 1k | 2007年10月 | 1日JOVK-TV | 4ch VHF | 1k | 1957年 | 3月22日|||
旭川 | JOCG-DTV | 15ch | JOCG-TV | 9ch VHF | 1958年12月28日 | ||||||
帯広 | JOOG-DTV | JOOG-TV | 4ch VHF | 1959年12月24日 | |||||||
釧路 | JOPG-DTV | 33ch | JOPG-TV | 9ch VHF | 1959年12月28日 | ||||||
北見(網走送信所)[† 1] | JOKP-DTV | 18ch | JOKP-TV | 3ch VHF | 1961年 | 4月 5日||||||
室蘭 | JOIQ-DTV | 24ch | JOIQ-TV | 9ch VHF | 1958年11月27日 | ||||||
東北 | 仙台 | JOHK-DTV | 17ch | 3k | 2005年12月 | 1日JOHK-TV | 3ch VHF | 10k | 1956年 | 3月21日2012年 | 3月31日|
秋田 | 1 | JOUK-DTV | 48ch | 1k | JOUK-TV | 9ch VHF | 5k | 1959年12月25日 | 2011年 | 7月24日||
山形 | JOJG-DTV | 14ch | JOJG-TV | 8ch VHF | 3k | 1959年12月19日 | |||||
鶴岡 | (山形・中継局) | 34ch | 500 | 2006年12月 | 1日JOJP-TV[† 2] | 3ch VHF | 1k | 1960年 | 2月27日|||
盛岡 | JOQG-DTV | 14ch | 1k | 2005年12月 | 1日JOQG-TV | 4ch VHF | 3k | 1958年12月28日 | 2012年 | 3月31日||
福島 | JOFP-DTV | 15ch | 3k | JOFP-TV | 9ch VHF | 1959年 | 4月 1日|||||
青森 | 3 | JOTG-DTV | 16ch | 1k | JOTG-TV | 3ch VHF | 5k | 1959年 | 3月22日2011年 | 7月24日||
関東 甲信越 |
東京 | 1 | JOAK-DTV | 27ch | 10k | 2003年12月 | 1日JOAK-TV | 1ch VHF | 50k | 1953年 | 2月 1日|
長野(美ヶ原送信所)[† 3] | JONK-DTV | 17ch | 1k | 2006年 | 4月 1日JONK-TV | 2ch VHF | 1k | 1958年11月15日 | |||
新潟 | JOQK-DTV | 15ch | 3k | JOQK-TV | 8ch VHF | 5k | 1958年12月 | 1日||||
甲府 | JOKG-DTV | 21ch | 2k | JOKG-TV | 1ch VHF | 3k | 1959年 | 9月18日||||
前橋 | JOTP-DTV | 37ch | 100 | 2012年[† 4] | 4月 1日(東京・中継局) | 52ch UHF | 100 | 1965年10月 | 5日|||
水戸 | JOEP-DTV | 20ch | 300 | 2004年10月 | 1日44ch UHF | 30 | 1976年 | 7月17日||||
宇都宮 | JOBP-DTV | 47ch | 100 | 2012年[† 4] | 4月 1日29ch UHF→ 51ch UHF[† 5] |
100 | 1980年10月 | 3日||||
中部 | 名古屋 | 3 | JOCK-DTV | 20ch | 3k | 2003年12月 | 1日JOCK-TV | 3ch VHF | 10k | 1954年 | 3月 1日|
金沢 | 1 | JOJK-DTV | 15ch | 1k | 2006年 | 7月 1日JOJK-TV | 4ch VHF | 3k | 1957年12月23日 | ||
静岡 | JOPK-DTV | 20ch | 2005年 | 6月 1日JOPK-TV | 9ch VHF | 1k | 1957年 | 6月 1日||||
浜松 | (静岡・中継局) | JODG-TV[† 6] | 4ch VHF | 1959年11月20日 | |||||||
福井 | JOFG-DTV | 19ch | 2006年 | 5月 1日JOFG-TV | 9ch VHF | 3k | 1959年 | 8月 3日||||
富山 | 3 | JOIG-DTV | 27ch | 2004年10月 | 1日JOIG-TV | 3ch VHF | 1958年10月15日 | ||||
津 | JONP-DTV | 28ch | 500 | 2005年 | 4月 1日JONP-TV | 31ch UHF | 5k | 1973年 | 4月 2日|||
岐阜 | JOOP-DTV | 29ch | 2004年11月 | 1日JOOP-TV | 39ch UHF | 1973年 | 2月17日|||||
近畿 | 大阪 | 1 | JOBK-DTV | 24ch | 3k | 2003年12月 | 1日JOBK-TV | 2ch VHF | 10k | 1954年 | 3月 1日|
京都 | JOOK-DTV | 25ch | 1k | 2005年 | 4月 1日JOOK-TV | 32ch UHF | 1972年 | 3月13日||||
神戸 | JOPP-DTV | 22ch | 2004年11月 | 1日JOPP-TV | 28ch UHF | 1971年 | 5月24日|||||
和歌山 | JORP-DTV | 23ch | 100 | 2005年 | 6月 1日JORP-TV | 32ch UHF | 1k | 1971年 | 5月31日|||
奈良 | JOUP-DTV | 31ch | 2005年 | 4月 1日JOUP-TV | 51ch UHF | 1972年 | 7月 3日|||||
大津 | JOQP-DTV | 26ch | JOQP-TV | 28ch UHF | 1971年[† 7] | 4月 1日||||||
中国 | 広島 | JOFK-DTV | 14ch | 3k | 2006年10月 | 1日JOFK-TV | 3ch VHF | 10k | 1956年 | 3月21日||
福山 | (広島・中継局) | [† 8] | 42ch100 | 2007年 | 4月30日JODP-TV[† 9] | [† 10] | 1ch VHF1k | 1960年[† 11] | 3月 1日|||
岡山 | JOKK-DTV | 32ch | 2k | 2006年12月 | 1日JOKK-TV | 5ch VHF | 10k | 1957年12月23日 | |||
松江 | 3 | JOTK-DTV | 21ch | 1k | 2006年10月 | 1日JOTK-TV | 6ch VHF | 1k | 1959年10月28日 | ||
鳥取 | JOLG-DTV[† 12] | 29ch | 100 | JOLG-TV[† 13] | 3ch VHF | 1959年[† 14] | 3月 3日|||||
山口(防府送信所)[† 15] | 1 | JOUG-DTV | 16ch | 1k | JOUG-TV | 9ch VHF | 1959年 | 6月15日||||
四国 | 松山 | JOZK-DTV | JOZK-TV | 6ch VHF | 5k | 1957年 | 5月29日|||||
高知 | JORK-DTV | 15ch | JORK-TV | 4ch VHF | 1k | 1958年11月28日 | |||||
徳島 | 3 | JOXK-DTV | 34ch | JOXK-TV | 3ch VHF | 1959年 | 3月15日|||||
高松 | 1 | JOHP-DTV | 24ch | 2006年12月 | 1日JOHP-TV | 37ch UHF | 10k | 1969年 | 3月22日|||
九州・ 沖縄 |
福岡 | 3 | JOLK-DTV | 28ch | 3k | 2006年 | 4月 1日JOLK-TV | 3ch VHF | 1956年 | 3月21日||
北九州[† 16] | JOSK-DTV[† 17] | 40ch | 1k | 2006年10月 | 1日JOSK-TV | 6ch VHF | 1k | 1957年 | 5月29日|||
熊本 | 1 | JOGK-DTV | 28ch | 2006年12月 | 1日JOGK-TV | 9ch VHF | [† 18] | 2k1958年 | 2月22日|||
長崎 | JOAG-DTV | 15ch | JOAG-TV | 3ch VHF | 1k | 1958年12月22日 | |||||
佐世保 | (長崎・中継局) | 42ch | 2007年 | 4月 1日JOAQ-TV[† 19] | 8ch VHF | ||||||
鹿児島 | 3 | JOHG-DTV | 34ch | 2006年12月 | 1日JOHG-TV | 3ch VHF | 5k | 1958年 | 2月22日|||
宮崎 | 1 | JOMG-DTV | 24ch | JOMG-TV | 8ch VHF | 1k | 1960年 | 7月 1日||||
大分 | JOIP-DTV | 15ch | JOIP-TV | 3ch VHF | 3k | 1959年 | 8月24日|||||
佐賀 | JOSP-DTV[† 20] | 33ch | 100 | JOSP-TV[† 21] | 38ch UHF | 5k | 1969年 | 3月15日||||
沖縄[† 22] | JOAP-DTV | 17ch | 1k | 2006年 | 4月 1日JOAP-TV[† 23] | [† 24] | 2ch VHF1968年12月22日[† 25] |
アナログ総合の親局で全国的に3chが多かった理由は、テレビ放送が開局した当初1ch・2ch・12chが米軍のレーダーに使用されており、後にその周波数は返還されたものの、NHKについては第一次チャンネルプランでそれらの地域に3chが割り当てられたためである。沿革にもある通り、テレビ放送開始当初東京が3ch、大阪が4chで送信されていたのはこのことが原因である。その後東京ではエリアの拡大のため、当時1chで東京タワーから送信されていたNHK教育テレビとチャンネルを入れ替える形で1chとなった。一方大阪も、その後京阪神第4局(毎日放送。JOOR-TV、4ch)の開局予定日であった1958年12月1日から2chに変更された。しかしアナログ総合が3chの地域で1chは、どの放送局にも割り当てられず最後まで空きチャンネルだったのは広島県と大分県のみ、アナログ教育の親局に割り当てられたのも長崎県のみであり、大半の地域で民放用に割り当てられた。更には総合が3ch以外でも1chがアナログ教育だったのは山口県(総合9ch)のみであった。
この半世紀後の地デジ移行においては、リモコンキーID(テレビのリモコンチャンネル番号)にNHKは「2」の教育テレビだけでなく総合テレビも全国統一の「1」を希望しており、アナログ総合が3chの地域でも1chが空いていた広島県と大分県では「3」を引き継がず「1」が、そもそも1chがアナログ教育に割り当てられていた山口県と長崎県ではそれに親局より大きい「2」を割り当てたうえで総合テレビに「1」が割り当てられた[注 36]。しかし1chが民放の親局(本社送信所)に割り当てられていた地域では民放局の意思及び地元視聴者の利便性を尊重して民放局[注 37]が「1」を継承し、総合テレビにはアナログ時代から3chであったという地域性で地元視聴者がそのまま受け入れやすい「3」になった。ちなみにアナログ放送の親局で2chはどの民放にも割り当てられていなかった[注 38]ため、教育テレビは総合テレビと同じ事態を回避する形で全国「2」で統一することが出来た。
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