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1988年後期のNHK連続テレビ小説第41作 ウィキペディアから
『純ちゃんの応援歌』(じゅんちゃんのおうえんか)は、1988年(昭和63年)10月3日から1989年(平成元年)4月1日まで放送されたNHK連続テレビ小説第41作である[1]。全151話[1]。
主演の山口智子は本作がドラマ初出演にして初主演となる[1]。
主な舞台県は和歌山県、大阪府、兵庫県で、野球の大好きな主人公が「高校球児の母」と呼ばれるまでの半生を描く[2]。
1947年(昭和22年)8月。純子たち小野家は疎開先の和歌山県美山村で父の復員を待ちわびていた。村の運動会の日、GHQから来たと名乗る男2人、ジョージ北川と速水秀平がやってきて、地元の興園寺林業の土地を借りようとしてきた。しかし北川は詐欺師とわかり、純子の説得によって改心し、美山村を去る。その後、村にやってきた本物のGHQが野球道具を支給し、子供たちは野球に熱中する。残った秀平は、興園寺家で働くが母国アメリカへ帰国するという。
父・陽一郎が満州から帰国する。彼は母に捨てられたという少年・雄太も連れていた。純子の弟・昭は同い年の雄太に戸惑うが、野球を通じて仲良くなる。一家は雄太を養子にしようという考えを持つようになる。しかし、大阪に就職の決まった陽一郎は心臓病で倒れ、あっけなく息を引き取ってしまった。小野家は雄太と正式に養子縁組し、新たなる道を求めて大阪へと移る。
1948年(昭和23年)3月、小野家は大阪阿倍野で商店を営む寺内ぬひ家に身を寄せる。昭と雄太は中学に入学し、妹の恭子は宝塚音楽学校に合格する。翌年、ぬひは店を改装し「純ちゃん食堂」を開店。純子も店で働く。
1953年(昭和28年)6月、昭と雄太は高校3年生の野球少年。「純ちゃん食堂」は看板娘の純子の働きで繁盛していた。雑誌カメラマンとなった速水秀平が再来日し、紆余曲折の末、純子は秀平のプロポーズを受け入れる。
1954年(昭和29年)4月、高校を卒業した昭は大学に進学。雄太は就職し、働きながら夜間大学に通う。恭子は宝塚を退団しジャズの道に進む。純子は秀平と結婚。秀平は遠縁の清原欽一郎を引き取り、3人で新しい生活を始める。恭子は上京したスティーブ西川を追って家出したが、純子と昭のはからいで母親のあきと和解し、結婚することになる。その矢先、昭が明石の海岸で溺死する。興園寺正太夫が興園寺林業の抵当に入っている西宮の旅館経営の話を純子に持ち込む。純子は悲しみから立ち直れないあきのため、阿倍野を離れて旅館の経営を決意する。
1955年(昭和30年)2月、純子は旅館「浜風荘」の女将となるが、古株の従業員たちとの軋轢に悩む。3月、春の選抜高校野球に出場する高校野球部の宿泊を受けるが、直前になって従業員たちが一斉退職。純子は家族や友人たちの助けを借りて、高校生たちをもてなす。夏の高校野球でも野球部一校を受け入れ、お盆の送り火の日、純子の妊娠が判明する。
1958年(昭和33年)4月、純子が女将になって3年、長女の陽子は2歳。雄太は大学を卒業し念願の高校教師になる。純子は手のかかる陽子を育てるため、家を買い人を雇うことを考えるが、仲居頭に採用した女性が盗難事件を起こしたため、今まで通り家族経営でやっていくことになる。
1962年(昭和37年)、広島から今津春雄が押し掛け、秀平に助手にしてほしいと懇願する。秀平は連絡なしに出張することが増え、純子とすれ違いがちになる。秀平と海水浴に言った陽子がはしかになると、純子はこれまでの不満を爆発させ、家出騒動を起こすが、反省して秀平と和解する。
1963年(昭和38年)、雄太は同級生だった立花小百合がお見合いすると聞き、自分の気持ちに気付く。悩んだ末、雄太は小百合に告白し、二人は結婚することになった。北川の紹介で秀平の写真集がアメリカで出版されることになり、秀平は渡米することになる。恭子はドイツに移住した西川に呼ばれドイツ行きを決意。純子は「浜風荘」に宿泊した日本海高校の生徒たちから「お母ちゃん」と呼ばれ、試合を見に来るよう誘われる。純子は周囲の人たち全てを応援する「お母ちゃん」として初めて甲子園に走る。
週 | 回 | 放送日 | 演出 | 美術 | 音響効果 | 技術 | 撮影 | 照明 | 音声 |
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第1週 | 1 - 6 | 1988年10月 | 3日 − 10月 8日佐藤幹夫 | 北野光洋 | 高橋一郎 | 枌野実 | 神田茂 | 新藤利夫 | 鏡唯夫 |
第2週 | 7 - 12 | 10月10日 − 10月15日 | 小松隆 | 斉藤利明 | 西村康 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 池辺隆夫 | 中村英嗣 |
第3週 | 13 - 18 | 10月17日 − 10月22日 | 佐藤幹夫 | 北野光洋 | 高橋一郎 | 枌野実 | 神田茂 | 新藤利夫 | 鏡唯夫 |
第4週 | 19 - 24 | 10月24日 − 10月29日 | 小松隆 | 斉藤利明 | 西村康 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 池辺隆夫 | 中村英嗣 |
第5週 | 25 - 30 | 10月31日 − 11月 | 5日広川昭 | 北野光洋 | 片岡健 | 枌野実 | 神田茂 | 新藤利夫 | 山本能弘 |
第6週 | 31 - 36 | 11月 | 7日 − 11月12日佐藤峰世 | 斉藤利明 | 西村康 | 池川淳一 | |||
第7週 | 37 - 42 | 11月14日 − 11月19日 | 佐藤幹夫 | 北野光洋 | 高橋一郎 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 池辺隆夫 | 鏡唯夫 |
第8週 | 43 - 48 | 11月21日 − 11月26日 | 小松隆 | 斉藤利明 | 野田信男 | 枌野実 | 山下昭 | 新藤利夫 | 中村英嗣 |
第9週 | 49 - 54 | 11月28日 − 12月 | 3日広川昭 | 清水猛 | 片岡健 | 山本能弘 | |||
第10週 | 55 - 60 | 12月 | 5日 − 12月10日佐藤峰世 | 北野光洋 | 西村康 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 細見幸作 | 池川淳一 |
第11週 | 61 - 66 | 12月12日 − 12月17日 | 佐藤幹夫 | 斉藤利明 | 高橋一郎 | 枌野実 | 山下昭 | 新野利夫 | 山本能弘 |
第12週 | 67 - 72 | 12月19日 − 12月24日 | 広川昭 | 清水猛 | 野田信男 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 細見幸作 | 中村英嗣 |
第13週 | 73 - 75 | 12月26日 − 12月28日 | 小松隆 | 北野光洋 | 片岡健 | 鏡唯夫 | |||
第14週 | 76 - 79 | 1989年1月4日 − 1月6日、1月9日 | 枌野実 | 山下昭 | 新藤利夫 | ||||
第15週 | 80 - 85 | 1月10日 − | 1月14日佐藤峰世 | 斉藤利明 | 西村康 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 細見幸作 | 池川淳一 |
第16週 | 86 - 91 | 1月16日 − | 1月21日佐藤幹夫 | 清水猛 | 高橋一郎 | 中村英嗣 | |||
第17週 | 92 - 97 | 1月23日 − | 1月28日広川昭 | 北野光洋 | 野田信男 | 枌野実 | 山下昭 | 新藤利夫 | 鏡唯夫 |
第18週 | 98 - 103 | 1月30日 − | 2月 4日小松隆 | 斉藤利明 | 片岡健 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 細見幸作 | 鈴木恒次 |
第19週 | 104 - 109 | 2月 | 6日 - 2月11日佐藤峰世 | 清水猛 | 西村康 | 枌野実 | 山下昭 | 新藤利夫 | 山本能弘 |
第20週 | 110 - 115 | 2月13日 - | 2月18日佐藤幹夫 | 北野光洋 | 高橋一郎 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 細見幸作 | 池川淳一 |
第21週 | 116 - 121 | 2月20日 - | 2月25日小松隆 | 斉藤利明 | 片岡健 | 枌野実 | 山下昭 | 新藤利夫 | 鏡唯夫 |
第22週 | 122 - 127 | 2月27日 - | 3月 4日広川昭 | 清水猛 | 西村康 | 皿井良雄 | 峯岸道雄 | 細見幸作 | 中村英嗣 |
第23週 | 128 - 133 | 3月 | 6日 - 3月11日大津山潮 | 北野光洋 | 片岡健 | 枌野実 | 山下昭 | 新藤利夫 | 山本能弘 |
第24週 | 134 - 139 | 3月13日 - | 3月18日佐藤峰世 | 斎藤利明 | 西村康 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 細見幸作 | 池川淳一 |
第25週 | 140 - 145 | 3月20日 - | 3月25日瀬脇敏夫 佐藤幹夫 | 清水猛 | 高橋一郎 | 枌野実 | 山下昭 | 新藤利夫 | 鏡唯夫 |
第26週 | 146 - 151 | 3月27日 - | 4月 1日佐藤幹夫 | 北野光洋 | 皿井良雄 | 松村敏雄 | 細見幸作 |
1989年(昭和64年)1月7日は、昭和天皇の崩御により、放送休止となった。なお、休止分の代替として、7日放送分は同年(平成元年)1月9日に放送され、1月9日から1月13日の放送はそれぞれ1回ずつ順延し、1月14日には本来の13日放送分と合わせた2本分がまとめて放送されている。
1996年4月8日[41]から9月28日[42]までNHK BS2、2021年9月27日[43]から翌年4月26日[44]まで総合でアンコール放送された。
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