Loading AI tools
日本のビデオストリーミングウェブサイト運営会社 ウィキペディアから
ABEMA(アベマ)、旧称AbemaTV(アベマティーヴィー)は、日本の動画ストリーミングプラットフォームおよび広告付無料ストリーミングテレビ(FAST)。2016年4月に配信を開始した。サイバーエージェントとテレビ朝日が出資して2015年4月に設立された株式会社AbemaTVが運営する。
サイバーエージェントがCMによって無料でオリジナル番組を中心に配信しているインターネットTVである。開局当初の頃は常時約20チャンネルほどのチャンネル数だったが徐々に拡大していき、倍の約40チャンネルほどにまで拡大させ様々な番組を制作している。
2017年4月にビデオ・オン・デマンド方式のサービス「Abemaビデオ」を開設した。2020年6月には都度課金方式のサービス「ペイパービュー」を開設した。2020年12月にレンタルサービス方式の「ABEMAストア」を開設し2023年3月31日に終了した。2024年1月24日にグローバル向けオンラインライブプラットフォーム「ABEMA Live」の提供を開始した。2024年10月11日に広告つきABEMAプレミアムを開始した。
インフラにはシステム本体にGoogleのGoogle Cloud Platform(GCP)、広告など連携するシステムにAmazon.comのAmazon Web Services(AWS)[4]・GCP・プライベートクラウド、GCPが配信する番組の動画データにアカマイ・テクノロジーズのAkamai CDNを用いている[5]。2017年時点ではAbemaTVはGCP、FRESH!はAWSをメインに使っている[6][7]。コスト面でも2017年5月の時点で「インフラコストは月数千万円程度で、全体コストに対する比率は約3%に過ぎない」と、サービス規模に対し低廉な水準に収まっているとしている[8]。
2016年から2021年にかけて週間視聴ユーザーが500万人から1500万人の3倍になっているが、先行投資における赤字が続いており、黒字化への課題もあるとされており[9]、東洋経済新報によると、AbemaTV売上高の半分近くを「本業」であるABEMAの月額課金やCMによる収入ではなく、本サービスで配信している公営競技中継と連動したギャンブル事業「ウィンチケット」などといった、「副業」の周辺事業が稼いでいると2023年4月に報じられている[10]。売上比率のおおよそはウィンチケットが5割、広告・月額課金・PPVが4割、その他(グッズやイベント等)が1割の比率とされている。またWINTICKETにおけるポイント処理の適正化による一時的な損失を除くとメディア事業全体では2024年度に黒字化を達成した。
2022年現在、アニメ・ニュース・バラエティ・恋愛番組・スポーツ・格闘技の順に視聴されている。
サイバーエージェントは従前から自社サービスのブランド名として「Ameba」を用いているが、「AmebaTV」はカナダの企業が別サイトで使用しており[11]、「10年以上続く「Ameba」と違う新しさがありながら、「Ameba」の延長であることも伝えたい」[11]ためにマスコットキャラクターの「Abema」から「AbemaTV」とした[12][13]。この名称は「覚えにくい・発音しにくい・間違えやすいの3点セット」「正直言って、半分くらい後悔しています」と藤田はブログに記している[11][13]。その後は「『逆さ読みにするとAmebaになる』という理由で採用した」[14]という発言もしている。
2020年4月、開局4周年記念に加え、テレビ型のストリーミングだけでなくオンデマンド配信などサービスが多様化していることなどを理由に、サービスブランドを大文字の「ABEMA」に改めた[15]。
CM、有料会員、広告つき有料会員(広告収入・月額課金)、PPV(ペイ・パー・ビュー)、ウィンチケット(インターネット投票サービス)、オリジナルグッズ販売(eコマース)、イベントの企画運営配信等。
開局当初から「マスメディアを目指す!」として最低ラインに設定していた1000万WAUを、先行配信から3年3か月で達成した。2019年6月には過去最高の2200万MAUに達した。また、7月には1330万WAUに達した。
2018年度平均WAU 600万人・MAU 1100万人、総視聴時間5000万時間である。視聴時間の割合はリニア68%、オンデマンド32%。
2020年4月初旬には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行に伴う外出自粛により、週間アクティブユーザー数が1490万人になったと報じられている[16]。その後も、WAU 1200万規模で推移している。
2021年に入り、メジャーリーグベースボールなどのスポーツコンテンツ強化によって、WAU1800万台にまで推移。2022年に『FIFAワールドカップ カタール2022』の配信を受けて、過去最高の3409万WAUを記録した。その後も、ワールドカップ前の1.4倍を維持している[17][18]。
2023年5月の月間視聴数が4.6億回を記録した。5月15日 - 5月21日に2000万WAUを突破した。2023年12月28日 - 2024年1月3日に2130万WAUを記録した。2024年3月18日 - 2024年3月24日に2308万WAUを記録した。その後、2364万を記録した。2024年5月13日 - 2024年5月19日に2518万WAU、2024年6月17日 - 2024年6月23日に2746万WAUを記録し、6月の月間視聴数5.6億回を記録した。
2024年7月22日から2024年7月28日の期間に2800万WAUを突破した。9月9日から2024年9月15日に3000万WAUを突破した。
ABEMAは“新しい未来のテレビ”を標榜し、「生中継・同時性・無料」のコンセプト[19]に基づいて、多くの動画配信サービスで実施するビデオ・オン・デマンドと異なる「番組表に基づく無料定時配信」を原則としている[注 1]。地上波の民放チャンネルと同様に、CMによって無料で24時間多チャンネル配信を実施しており、年間で約500ブランドの広告企業が出稿している。広告はテレビCMの基準に準拠すると共にAbemaTV独自の方針を加味し、AbemaTVのブランド保護 / 競合観点(金融・パチンコ / 他動画サービス)・テレビ朝日の競合観点・Web広告のガイドライン観点等[20]に基づいて選定される。
2018年1月2日に、NHK総合テレビジョンで放送された『新春TV放談』に藤田晋が出演して、その際に前山田健一から収支に関しての質問があり、それに対して藤田は「現在は毎年200億円の赤字が続いているが、必要な先行投資と考えている」とAbema TVの現状を明かした[66]。22年9月期で債務超過額が1111億円に及んでいる。更に、23年9月期には1278億8600万円に膨らんだ。24年9月期 には累積損失は1356億2600万円、債務超過1352億9900万円となっている。Forbes JAPANのインタビューで「ABEMA開局からちょうど10年目になる2026年には、サイバーエージェントの会長になると伝えている。ABEMAは年々赤字幅も縮小して軌道に乗ってきており、あと3年で収益面でも目処が立ったと言えるところまで持っていけると踏んでいる。」とコメントしている。
2018年、広告(CM)3:課金(有料会員)1の比率。2019年、6:4。年間制作費、190億円前後。AbemaTV、ウィンチケット、OEN、AJA、買えるAbemaTV社の合計。コストの約75%は、番組制作費や調達費によるコンテンツコストになっている。
(2018年9月期)[67]
2021年時点で開発本部には約130人が所属している。ABEMA全体では約600人が働いている。
当該番組に視聴機器が接続する毎に1度数を計数する指数である。テレビ放送の視聴率とは異なる。時間帯の視聴数や大量のコメントが著しく集中することでそれら以外の配信チャンネルにも影響を及ぼすことがある。
リニアの視聴は57%で、オンデマンドの視聴は43%である。視聴デバイス各種はスマートフォン69%、パソコン12%、テレビ10%、タブレット8%である。男女比率は女性53%、男性47%である。年齢構成は10代22%、20 - 30代38%、35歳以上40%である(「THE MATCH 2022」)。
「ABEMA」を利用できる推奨環境[96]
チャンネル名 | 開設日 | 概要 |
---|---|---|
ABEMA NEWS | 2016/3/1 | 24時間ニュースチャンネル。オリジナル番組の他、ANN系列の報道番組を一部配信[注 13]。 2017年4月11日から毎週火 - 土曜日0時20分(月 - 金曜日深夜)(5月2日から0時)から報道ステーション[97][98]を配信している。2017年10月2日から毎週月 - 金曜日10時30分 - 12時に羽鳥慎一モーニングショー[99]を配信していた(終了時期不明)。 緊急報道時は「ABEMA NEWS緊急」チャンネルで配信を行う。日本国外での視聴はできない。 |
ABEMA SPECIAL | 2016/3/1 | オリジナルのレギュラー生配信番組、特番、アニメやドラマチャンネルからピックアップした番組を中心に配信。 また、『特命係長 只野仁 AbemaTVオリジナル』[注 14]や『ハケンのキャバ嬢・彩華』[注 15]と言ったオリジナルドラマ、『オトナ高校』[注 16] [注 17]や『ホリデイラブ 〜夫婦間恋愛〜』[注 18]と言ったテレビ朝日系で放送されるドラマ作品も配信。 当チャンネル内および下記の「SPECIAL 2」「GOLD」で生配信を行う際、臨時のチャンネルを開設することもある。 主な番組はABEMA SPECIAL#主なオリジナル番組を参照。 |
ABEMA SPECIAL 2 | 2016/4/11 | 旧称:SPECIAL PLUS 『お願い!ランキング』や音楽バンドのライブ、AbemaSPECIAL同様アニメやドラマチャンネルからピックアップした番組などを配信。 2017年のゴールデンウィーク期間中は「AbemaTV一周年記念特別企画」として『くりぃむナントカ』や『爆笑問題の検索ちゃん』など[注 19]のテレビ朝日制作バラエティ番組の復活版もしくはスピンオフ番組が配信された。 |
ドラマ&映画 | 2016/4/11 | ドラマ番組(テレビ朝日系・Abemaオリジナルで過去放送・配信された番組。2016年12月5日以降は海外ドラマチャンネルから移籍した欧米ドラマも配信。2019年まではテレビ東京系ドラマや『功名が辻』や『純情きらり』などのNHKドラマも配信されていた)、映画作品(2017年3月以降。AbemaGOLDチャンネルから移動。4月9日からRHYMESTER宇多丸が毎週日曜夜9時から映画前と後に見どころを解説する「日曜Abemaロードショー」を配信[100])、東映製作の特撮番組(『仮面ライダーシリーズ』『スーパー戦隊シリーズ』)、円谷プロダクション製作の特撮番組(『平成ウルトラマンシリーズ』)を配信。 2021年3月8日月曜日0時からドラマチャンネル2が始まる。2022年12月1日からドラマ&映画チャンネルに改称された。 |
韓流・華流[101] | 2016/12/5 | 韓国や中国語文化圏の人気ドラマや映画を配信。「韓流・華流2」が見逃し配信、一挙配信チャンネルとして配信される日だけ出現していたが、後に常設チャンネルに移行した。 |
K WORLD[102] | 2017/6/18 | K-POPアーティスト出演のドラマや映画、バラエティ番組、音楽番組、ライブ映像や楽曲のPVを配信。 |
ABEMA アニメ[103] | 2018/4/1 | 「アニメ24」「新作TVアニメ」を統合する形で、最新アニメや話題作を中心に配信。一部は先行配信や特番を実施する。 2018年4月29日以降は一定の時間帯(平日夜帯、土日祝の正午から約半日間)では「ABEMA アニメ2」が、2019年1月には「ABEMA アニメ3」が稼働し、ABEMA アニメチャンネルを補佐する(周期的なABEMA アニメに対し、主に不定期やイレギュラーな配信を受け持つ)。 2018年10月よりTBSテレビ製作アニメ[注 20]、翌2019年1月よりテレビ東京製作アニメ、同年4月より毎日放送(MBS)製作の「アニメイズム」枠アニメ、また同年10月からはWOWOW製作アニメの時差配信を開始。 |
アニメLIVE[103] | 2018/4/1 | 「深夜アニメ」を発展させ、深夜アニメ作品を中心にラインナップし、また声優の出演するオリジナルバラエティ番組やアニメソングのライブ映像を配信。代表的なオリジナル番組は『声優と夜あそび』。 |
なつかしアニメ80 's / 90 's / 00 's | 2022/11/18 | 「みんなのアニメチャンネル」再編に伴い、年代別に3つのチャンネルが新設された[104]。それぞれ、1980年代、1990年代、2000年代のアニメを配信する。これまで「みんなのアニメチャンネル」にて配信されてきた一部のアニメはこれらのチャンネルにて配信される。 |
ファミリーアニメ | 2022/11/18 | 「なつかしアニメチャンネル」新設に伴い、「みんなのアニメ1チャンネル」が名称を変更する形で新設された[104]。引き続き、『クレヨンしんちゃん』『ドラえもん』『あたしンち』などのファミリー向けアニメを配信する。後に「ファミリーアニメ2」が開設され、そちらでは『きかんしゃトーマス』『ピングー』『ポケットモンスター』『銀魂』『ワールドトリガー』が配信されている。 |
アニメSPECIAL | 2022/11/22 | 21時半 - 8時45分までアニメを配信する。 |
異世界・ファンタジー / ラブコメ / 日常・青春 / 深夜アニメ | 2024/4/24 | 該当するジャンルのアニメを配信する。また、アニメLIVEに統合された深夜アニメチャンネルも復帰。 |
CM | 2016/8/8 | AbemaTVに出稿されたスポンサーのCMのみを配信。チャンネルの仕様上、コメントは不可。2018年1月はテレビ朝日・BS朝日で放送されているミニ番組『白の美術館』が穴埋め扱いで配信された[注 21]。 |
Dplay by Discovery | 2019/5/1 | ディスカバリー・ジャパンのデジタル世代向けのライフスタイルチャンネルブランド。事実上は2018年2月まで存在した「ドキュメンタリー」チャンネルの後継といえる。 2020年3月17日からディスカバリー・ジャパンが定額制動画配信サービス「Dplay」を開始したことに伴い、同年4月18日に「QUEST by Discovery」から名称が変更された[105]。 |
HIPHOP[106] | 2017/1/1 | ヒップホップに特化した番組やミュージックビデオを配信。 毎日夜に専属DJによるレギュラー番組『AbemaMix』をサテライトスタジオで生配信。 |
格闘[107] | 2016/7/31 | プロレスなどの格闘技関連の番組を配信。立ち上げ時はテレビ朝日が中継に関わる新日本プロレス中継のほか、K-1、DEEPなどの大会を中継。海外ではUFC、ROAD FC、Bellator MMAなどのMMA団体の大会を中継。2017年からサイバーエージェント傘下となったDDTプロレスを月1で生中継し、2018年から初のDDTレギュラー番組『DDT LIVE! マジ卍』を配信、2020年2月からはサイバーエージェントの子会社となったプロレスリング・ノアの大会を配信開始。2023年10月からはWWEの番組の配信を開始。 生配信で延長があった場合は臨時チャンネルを開設する。 |
ボクシング[108] | 2023/1/4 | 3150FIGHT、フェニックスバトルなどを第1試合から生中継。興行の中継に応じて都度チャンネルが開設される。 |
SPORTS[109] | 2016/3/1(第一次開設) 2017/8/1(第二次開設) | 先行配信時から開設され、2017年3月1日2時にサッカーチャンネルに移行する形で一旦終了したが、5か月後の同年8月1日にヨコノリチャンネルとサッカーチャンネルを統合させる形で再び開設された。メジャーリーグベースボール[49]やサッカー、フットサル、サーフィンなどの番組を配信している他、2018年からは大相撲中継の配信を開始した。 また、プロ野球のオールスターゲーム・日本シリーズや世界水泳など、テレビ朝日が放映権を獲得しているスポーツ中継の配信も行う事がある。 生配信で延長や相撲の完全中継などを行う場合は、複数の臨時チャンネルを開設する。 |
BOATRACE | 2019/6/28 | 競艇のレース中継やオリジナル番組の制作・配信を行う[110]。2019年7月現在、毎週金曜・土曜のみ開設される。 ただし、それ以外の曜日でも開設される場合があるほか、金曜・土曜でも番組が配信されない場合は開設しない。 |
競輪・オートレース | 2019/4/2 | 競輪のレース中継やミッドナイト競輪を中心とした番組を制作・配信している。また、チャンネルからそのまま競輪投票サービス「ウィンチケット」にて車券が購入できる。番組が配信されない日は開設しない。2020年5月7日からオートレースの中継が始まり、チャンネル名も競輪から変更された。 |
釣り | 2016/3/1 | 釣りビジョン制作の釣り関連番組を中心に配信。 2019年4月より、世界各国での視聴に対応した[25]。 |
将棋[111] | 2017/2/1 | タイトル戦・順位戦の生配信およびリピートが中心。開設当初は囲碁・将棋チャンネルの協力で、銀河戦・女流王将戦や入門講座なども配信されていたが、2018年現在はほとんど流されなくなった。 2019年4月より、世界各国での視聴に対応した[25]。 |
麻雀 | 2016/3/1 | 独自制作の麻雀対局番組を配信する他、MリーグやRTDトーナメント、麻雀最強戦[112]の配信を行っている他、月曜から水曜までは一部の団体トップリーグの対局も中継している。 2019年4月より、世界各国での視聴に対応した[25]。 |
海外版ABEMA NEWS | 2019/2/25 | 仕事や旅行などで海外に滞在している日本人向けにABEMA NEWSで配信している番組を海外用に再構成した上で配信している。 日本国内での視聴はできない[41][25]。 |
いずれもショートアニメ。
現在、約100名のエンジニアが在籍。その内20 - 30名はデータサイエンスやマシンラーニング等のデータ分析業務に関わっている。
地上波向けのテレビCMも制作されており、テレビ朝日系のみならず民放各局で放送されている他、ABEMA各チャンネルの広告空枠でも配信される。
ドラマチックAbemaTVをテーマに
2018年12月27日(木) - 2019年1月6日(日) 一部地域を除く全国にて放送。
アニメチャンネル世界最速無料アニメ配信数No.1!空想科学研究所 柳田理科雄先生監修 “オレ/ワタシが最速!”人気アニメキャラクターが走るテレビCMを放送。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.