藤子・F・不二雄ミュージアム
神奈川県川崎市の漫画博物館 ウィキペディアから
神奈川県川崎市の漫画博物館 ウィキペディアから
藤子・F・不二雄ミュージアム(ふじこ・エフ・ふじおミュージアム)は、神奈川県川崎市多摩区の博物館。漫画家藤子・F・不二雄(藤本弘)の作品原画やその関連資料を中心に展示している。2011年(平成23年)9月3日に開館した。
藤子・F・不二雄ミュージアム | |
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2011年9月4日撮影 | |
施設情報 | |
正式名称 | 川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム[1] |
愛称 | 藤子・F・不二雄ミュージアム、Fミュージアム、Fミュ |
専門分野 | 藤子・F・不二雄の漫画作品 |
来館者数 | 500万人(2024年8月12日現在)[2] |
館長 | 宮野哲也 |
事業主体 | 川崎市 |
管理運営 | 株式会社藤子ミュージアム[3] |
延床面積 | 約3,600m2[4] |
開館 | 2011年(平成23年)9月3日 |
所在地 |
〒214-0023 神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8-1 |
位置 | 北緯35度36分36秒 東経139度34分25秒 |
アクセス |
向ヶ丘遊園駅・宿河原駅から徒歩15-16分 登戸駅から専用有料シャトルバス 久地駅・二子玉川駅・梶が谷駅・溝の口駅・武蔵溝ノ口駅より路線バス |
外部リンク | 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム |
プロジェクト:GLAM |
藤子・F・不二雄の妻・藤本正子、株式会社藤子・F・不二雄プロ(以下、藤子プロ)、川崎市の三者で協議し、1961年(昭和36年)から藤子・F・不二雄が死去する1996年(平成8年)までの35年に亘って暮らした川崎市内に博物館(ミュージアム)の設置を決定した。動機は、1999年2月に藤本正子から川崎市へ、『ドラえもん』をはじめとする漫画原画約5万点を広く市民へ展示公開したいとの申し入れがあり、それを受けて、川崎市と藤子プロが中心となり検討を開始した。人物博物館の多くがその人物の故郷に建てられる中で、故郷(高岡市)ではなく、成年期の大半から晩年までを過ごした土地(川崎市)に建てられた、特異な例である。なお、2015年11月には高岡市美術館2階に「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」が開設され、藤子プロおよび当館が資料の提供(コラボレーション)を行うなど提携関係にある。
川崎市多摩区の生田緑地に掛かる小田急電鉄所有の約2.9 km2の土地(2002年3月まで営業した向ヶ丘遊園跡地を含む)のうち、2009年3月で閉館となった「小田急向ヶ丘遊園ボウル」跡地を中心とした約5.5 haを川崎市役所が賃借し、ミュージアムの施設の建設を藤子プロ側が行い、竣工後に建物を川崎市へ寄贈した。また、指定管理者制度による運営を行い、2011年2月7日に川崎市議会において、株式会社藤子ミュージアム(本社は東京都新宿区。藤子プロが設立した関連会社とされる)が指定管理予定者に選定され、同時にミュージアムの営業概要が川崎市から発表された[5]。このため、当館の設置者は川崎市であるものの、藤子プロを後援する小学館と小田急電鉄も一定の関わり合いを有している。
入館方法は三鷹の森ジブリ美術館と同様「事前予約制」を用いており、入館者数を一日2000人に制限している[6]。チケットはWeb上で購入可能。なお、2023年9月15日までは、一般枠のチケットの売り捌きはジブリ美術館と同じくローソンエンタテインメントが独占していた。購入はローソン店内にある「Loppi」かインターネットサイト「ローソンチケット」で行えた(当日購入はLoppiのみ)。基本的に火曜日は閉館しているが、年に数回開館日がある。
また、当ミュージアムの開館に伴い、2011年8月22日より川崎市交通局と東急バスの向丘遊園停留所が、藤子・F・不二雄ミュージアム停留所に名称変更された[7]。後述するシャトルバスには、登戸駅と当ミュージアム敷地内に、それぞれ専用の停留所が用意され、併せて小田急小田原線登戸駅と向ヶ丘遊園駅の列車接近メロディが藤子・F・不二雄作品のアニメ主題歌にそれぞれ変更となった[8]。2016年9月3日に開館5周年記念として南武線の登戸駅と宿河原駅の2駅の発車メロディが藤子・F・不二雄作品のアニメ主題歌にそれぞれ変更となった[9][10]。
入館の際には音声ガイダンス装置「おはなしデンワ」が貸与される[11]。日本語のほか、英語、中国語、韓国語の4言語が用意され、日本語版は大人用と子供用の二種がある[11]。装置はスピーカーの音声を聴く仕様であるが、イヤホンジャックもあり、持参したイヤホンで聴くことも可能である[11]。
2019年1月から、2階の「みんなのひろば」が大改装され、専用のタブレット端末を向けて楽しめる1/5のサイズで再現された「のび太の家」や、カラーボールの行方と変化する画面を楽しむ「ボールころころ大騒動」などといった新たなスポットが誕生した[12]。さらには、既存敷地の隣地に新築された新館では、「多目的スペース」が設置され、小学校の校外学習における講義での活用やワークショップなど新たな事業を展開が予定されている[13]。
入館券は現地での当日販売はしていない。2023年9月15日までは、事前に日本全国のローソンに設置されているLoppi(ローソンチケット扱い)[注 1]、またはローソンチケットの電話・Webで予約を行いローソン店頭で発券、もしくは自宅へ配送(要手数料)する方法[25]であったが、2023年9月16日以降はスマホの二次元コードチケットを購入し、入館時は二次元コードチケットをかざす方法に変更された[26]。これに伴い、ローソンチケットでの販売は、2023年9月30日をもって終了した[26]。
また、所在地である川崎市では、川崎市民のみが利用できる「川崎市民優先販売チケット制度」がある。上記の一般販売分とは別に予約枠を設けて販売する制度で、入館の際には川崎市内に居住する証明書(免許証・健康保険証・公共料金通知はがき等の住所がわかるもの)が必要[27]。こちらは来場日の2 - 3か月前に属する偶数月の21日から発売開始となる。
施設内にあるFシアターで上映される。映画ドラえもん上映時期になると予告映像も流される。2015年開館の「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」でも過去作品が上映されている。内容は主にドラえもんのキャラクター達が他の藤子・F・不二雄作品のキャラと共演するという物であるが、2020年に制作された作品はドラえもん連載50周年にちなみFシアターでは初のドラえもん単独作になっている。
短編アニメ作品上映前に流されるオープニング映像。
藤子・F・不二雄が提唱した「SF(すこし・不思議)」の紹介や、ミュージアムの前を大勢の藤子キャラクター達が行進するアニメーションが描かれた。
エンディングアニメーション『ぞうくんとりすちゃん』も同スタッフが手がけている。
テーマソングとして藤子・F・不二雄 生誕80周年記念ソング『つなぐ未来へ』[30]を使用。アニメーションは『ドラえもん のび太の恐竜2006』など『ドラえもん』第2作2期シリーズ映画作品のように鉛筆タッチを意識した描線で描かれている。『未来の想い出』やSF短編など、前作のオープニングには未登場だったキャラクターも多数出演する。
短編作品上映後に流されるエンディング映像。
1974年発表の絵本作品『ぞうくんとりすちゃん』のアニメーション化作品。
テレビアニメ『ドラえもん』第2作2期シリーズでエンディングとして使用されていた映像[31]。
公開年 | 作品名 | 公開年月日 | リバイバル上映 (開館周年記念) | 関連作品 |
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「真夜中のミュージアム」/ 「どたばたオーケストラ」 |
2011年10月 2012年4月〜6月 |
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Fキャラオールスターズ大集合 「ドラえもん&パーマン 危機一髪!?」 |
2011年9月〜2012年10月2日
2016年12月31日(テレビ放送) 2021年12月4日(テレビ放送) |
2018年9月12日〜9月18日 2021年8月25日〜8月30日 |
パーマン | |
2012年 | 21エモン&ドラえもん 「ようこそ!ホテルつづれ屋へ」 |
2012年10月3日〜2013年8月27日 | 2018年9月19日〜9月25日 2021年7月1日〜7月5日 |
21エモン |
2013年 | すすめロボケット&ドラえもん 「決戦!雲の上の竜巻城」 |
2013年8月28日〜2014年9月2日 | 2018年9月27日〜10月1日 2021年8月4日〜8月10日 |
すすめロボケット |
2014年 | ドラえもん&チンプイ 「エリ様 愛のプレゼント大作戦」 |
2014年9月3日〜2015年9月2日 | 2018年10月3日〜10月9日 2021年7月28日〜8月3日 |
チンプイ |
2015年 | キテレツ大百科&ドラえもん 「コロ助のはじめてのおつかい」 |
2015年9月3日〜2016年9月2日 2018年1月25日〜2018年2月26日 |
2018年10月10日〜10月15日 2021年8月18日〜8月24日 |
キテレツ大百科 |
2016年 | ポコニャン&ドラえもん 「ポンポコニャンでここほれニャンニャン!?」 |
2016年9月3日〜2017年8月31日 | 2018年10月17日〜10月22日 2021年7月14日〜7月19日 |
ポコニャン |
2017年 | ウメ星デンカ&ドラえもん 「パンパロパンのスッパッパ!」 |
2017年9月1日〜2018年1月15日 2018年2月28日〜2019年3月8日 |
2021年7月21日〜7月27日 | ウメ星デンカ |
2019年 | ドラえもん&Fキャラオールスターズ 「月面レースで大ピンチ!?」 |
2019年3月9日〜2020年1月30日 | 2021年7月7日〜7月12日 | 征地球論 |
2020年 | 「ドラえもん誕生」/ 「セイカイはのび太?」 |
2020年2月8日〜3月4日 2020年6月5日〜(TBC)[注 2] 2020年7月29日〜 |
2021年8月11日〜8月17日 | 2112年 ドラえもん誕生/ 「ドラえもん」のひみつ道具「セイ貝」 |
2021年 | ドラえもん&Fキャラオールスターズ 「すこし不思議超特急(エクスプレス)」 |
2021年9月1日〜2023年1月30日 | ||
2023年 | ドラえもん&SF短編 「宇宙(そら)からのオトシダマ」 |
2023年2月9日〜2024年2月14日 | 宇宙からのおとし玉 | |
2024年 | ドラえもん&Fキャラオールスターズ 「ゆめの町、Fランド」 |
2024年2月21日〜 |
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