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藤子不二雄の藤本弘による日本のSF短編漫画 ウィキペディアから
「征地球論」(せいちきゅうろん)は、藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)の読み切り漫画作品。1980年(昭和55年)『マンガ少年』7月号に掲載された。
本作品を表題とする中央公論社の愛蔵版『SF全短篇』第3巻、または『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』第6巻などのSF短編集に収録。
遥か遠くの星に住む宇宙人たちが会議をしている。新たに侵略する星の候補となった「地球」をめぐって議論が分かれているのだ。地球人は今すぐ滅ぼすべき危険な種族なのか、それとも放置すべきなのか。
新たな観察データが届いたのをきっかけに、議員たちはテレパシーによる意見の整理を行い、代表的な意見を掲げる4人の議員と、議長およびデータを持ってきた調査員だけで話し合うことにした。しかし、データが表す地球人の生活は、なんとも奇妙なものであった。それはいくら解析を進めようと理解が及ばないようなので、かくして今回は 特定の一個人に絞って足取りを辿ってみることにした。
ところが改めて見ても、地球人とは矛盾だらけの生態であった。格差をなくす努力をしているかと思えば、ことさらに勝者と敗者を生み出したがったり、上の世代が下の世代に失望してるかと思えば、下の世代から見た上の世代とて さほど変わらなかったり、親と対立して家を飛び出し、不良行為に走ったかと思いきや、事故で入院し病院で再会した際など、双方涙を流してあっさり和解した。更にはその個体に一度関心のない素振りを見せた異性などは花束まで持って顔を見せるなど理解不能な光景がそこにはあった。
最終的には、もう3日ばかり(地球時間で1000年くらい)待つということで決着した。
2008年11月28日放送の『藤子・F・不二雄のパラレル・スペース』にて映像化。
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