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神奈川県川崎市多摩区にかつて存在した遊園地 ウィキペディアから
向ヶ丘遊園(むこうがおかゆうえん)は、神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8-1で1927年(昭和2年)から2002年(平成14年)まで営業していた小田急電鉄系の遊園地。
遊園地は閉園したものの、小田急小田原線の駅名「向ヶ丘遊園駅」や、近隣の店舗名やビル名などに名残が多々見られる。また遊園内にあった「ばら苑」は川崎市が「生田緑地 ばら苑」として管理を継承している。向ヶ丘遊園駅から遊園地までは小田急向ヶ丘遊園モノレール線で結ばれていた。(向ケ丘遊園駅はあくまで運営母体の小田急にとっての「玄関口」であり、モノレールがない時代の距離が最も近い最寄り駅は南武線宿河原駅であった[1]。)
向ヶ丘遊園が立地する長尾地区が、開園当時は向丘村(むかおかむら・むかいがおかむら→1938年(昭和13年)に川崎市へ編入)の一角だったために名付けられた。地名は「むかいがおか」と読むが、当園名は「むこうがおか」と読み、現在は後者が定着しつつある。詳しくは向ヶ丘 (川崎市)を参照。
「花と緑の遊園地」としての特徴を持ち、園内にはばら苑やウメ園・温室・スイセンやツツジの丘など多くの樹木があった。特にソメイヨシノが多数あり、神奈川県有数の花見の名所であった。1987年には本格的な蘭の展覧会も開催された。
また、宙返りコースターやプールなどの遊戯施設、鉄道資料館、運動場や楽焼体験施設、ミニ動物園なども存在していた。
遊園地の閉園後、市民の要望を受けて川崎市が園内ばら苑の管理を引き継ぎ「生田緑地 ばら苑」として保全している。市民ボランティアがバラの手入れなどを行い、春と秋(主に5月と10月)の開花時季には無料で一般公開を行っている。
小田急電鉄は2007年に、集合住宅を中心とした850戸の住宅開発を発表していたが、採算性の面から計画を白紙撤回していた[7]。
2008年(平成20年)12月には、跡地の一部に川崎市立藤子・F・不二雄ミュージアムの立地が決定[8]。2011年(平成23年)9月3日に開館した。
未開発の跡地内には「花の大階段」をはじめ、敷地の大部分は遊具を撤去した状態で残っているが、2018年に開発構想が再浮上した。
小田急電鉄は2018年11月30日、向ヶ丘遊園の跡地利用について、約162700m2の開発地域に、「自然体験エリア」(約39300m2)「商業施設エリア」(約29900m2)「温浴施設エリア」(約25600m2)の3地区を軸にした計画を発表した[7][9]。12月中に環境影響評価書を提出し、2023年度の完成を目標とする[7]。
2019年3月28日の小田急電鉄ニュースリリースによれば、2023年度までに「人と自然が回復しあう丘」のコンセプトで竣工を目指すとしていた[10]。
2023年3月、川崎市は2019年の水害で休館中の川崎市市民ミュージアムの移転先として、向ヶ丘遊園の跡地(市が小田急電鉄から譲受した区画で、現在はばら苑の臨時駐車場)を選定したと発表した[11]。
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