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日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
『進撃の巨人』(しんげきのきょじん、英語: Attack on Titan)は、諫山創による日本の漫画作品。
物語世界の中の情報を記述する際は、内容が百科事典的でないものにならないように気を付けてください。 |
進撃の巨人 | |
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ジャンル | 少年漫画、ダーク・ファンタジー、アクション、セカイ系 |
漫画 | |
作者 | 諫山創 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 別冊少年マガジン 週刊少年マガジン(特別編) |
レーベル | 講談社コミックスマガジン プレミアムKC(限定版・特装版) |
発表号 | 2009年10月号(創刊号) - 2021年5月号 |
発表期間 | 2009年9月9日 - 2021年4月9日 |
巻数 | 全34巻 |
話数 | 全139話 |
関連作品 | |
ゲーム:進撃の巨人 | |
ゲームジャンル | タクティカルハンティングアクション |
対応機種 | PlayStation 4/3/Vita |
開発元 | オメガフォース |
発売元 | コーエーテクモゲームス |
発売日 | 2016年2月18日 |
売上本数 | PS4:10万980本[1] Vita:12万3097本[2] PS3:4万9442本[3] |
レイティング | CERO:D(17才以上対象) |
キャラクターボイス | あり |
ゲーム:進撃の巨人2 | |
ゲームジャンル | タクティカルハンティングアクション |
対応機種 | PlayStation 4/Vita Nintendo Switch Steam |
開発元 | オメガフォース |
発売元 | コーエーテクモゲームス |
発売日 | 2018年3月15日 |
レイティング | CERO:D(17才以上対象) |
キャラクターボイス | あり |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・ライトノベル・アニメ |
ポータル | 漫画・文学・アニメ |
圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちとの戦いを描いたダーク・ファンタジー漫画。『別冊少年マガジン』(講談社)で2009年9月9日発売の10月号(創刊号)から連載を開始し、2021年4月9日発売の5月号をもって完結した[4]。連載期間中は、『週刊少年マガジン』(講談社)にも出張読み切りとして特別編が2度掲載された。2011年のスピンオフの小説化以降、様々なメディアミックス展開がされており、特に2013年から始まったアニメはシリーズ4作品まで続く程の反響を呼んだ。
ジャンルとしてはダーク・ファンタジーだが、魔法や超能力などの要素は控えめである。組織化された軍と戦術、現実の科学技術をモチーフとした装備などの軍事設定[注 1]が盛り込まれ、架空戦記のような硬派な展開が主になっている。また、巨人や世界の設定には謎が多く、ストーリーが進むにつれて解き明かされていく。単行本の表紙カバーを外すと巨人から逃げて海を越え、もう1つの土地の壁の中に移住する人々を描いた中世の古文書風の絵が見られる。絵に書き込まれた文字は一見解読不能に見えて、実は逆さにすると、カタカナで記された日本語になっている。これらは物語の核心に触れる内容となっているが、これについて諫山は「この世界における教科書の1ページ目で、誰でも共通で持っている知識とかそういうものを込めている」と述べている[5][注 2]。本作品は作者のデビュー作の読み切り版「進撃の巨人」が原型となっている[6][注 3]。持ち込みのころからの担当編集者の川窪慎太郎は「諫山の作風が『別マガ』のコンセプトに合致している」との考えから、コンペに合わせて読み切り版を連載用に作り直すことを提案した[7][注 4]。川窪によると、手探りの中で創刊した雑誌での新連載であったため、当初は指針や読者の傾向などが不明瞭で苦労したが、そのおかげで実験的なことも可能であったという[7]。
読み切り版では「巨人は宗教科学団体が人類を駆逐するために作り出した兵器」「立体機動装置が登場せず無線機器が利用できる」などの設定が異なるものの、「人類は巨人が進入できない場所での生活を余儀なくされる」「人類の抵抗軍に所属する一人の兵士が巨人に変身する力を得る」という連載版の要素も含まれていた[8]。作者は「巨人を最大限に活かすことの出来る世界観を考えた[9]」「まずは世界観ありきで創り始めた[10]」と語っている。
2019年に作者の地元の大分県日田市は本作品の10周年を記念して、銅像を設置するためのクラウドファンディングを募った。2020年11月には大山ダムの前に「エレン・ミカサ・アルミンの少年期の銅像」が設置された。さらに第二弾として2021年3月には「リヴァイ兵長の銅像」がJR日田駅前に設置。また、道の駅には「進撃の巨人諫山創ミュージアム」も建設予定。
2010年12月(第3巻発売時)には既刊2巻の累計のみで発行部数が100万部を突破した[11]。9巻までの発行部数は2013年4月初頭(10巻発売)時点で1200万部を突破していたが[12]、アニメ放送開始後はさらに売上が伸び、同年の8月初頭(11巻発売)時点で10巻までで2300万部を突破[13]。2013年12月9日に発売された12巻は初版発行部数が約220万部に達し200万部の大台を突破した[14]。2014年4月9日に発売された13巻は、講談社史上最高となる初版275万部を記録し、この記録更新は1987年に発売された、「ビー・バップ・ハイスクール」8巻の227万部以来、約26年ぶりの大快挙である[15]。 全世界18言語・180ヵ国以上で出版され、2023年11月時点で全世界でのシリーズ累計発行部数が1億4000万部[16]を突破するなど、日本のみならず世界中に衝撃を与えつづけている[17]。講談社の漫画で1億部を突破したのは、『金田一少年の事件簿』シリーズに続いて2作目[18]。
海外でも各国で出版されており、韓国では、2011年からコミックスが35万部以上の売り上げを記録(2013年8月時点)。アニメも日本と同時期にテレビ放送された。あまりの人気に放送日時が変更されたり、主題歌やオリジナルサウンドトラックまで日本と同時に発売されるなどの異例のブームとなる[19]。アメリカでは、ニューヨークタイムズ(NYタイムズ)のベストセラーコーナーに掲載される週間マンガランキング[注 5]の2013年10月第2週で、本作品の1巻が第1位。2位が2巻、4位が7巻、5位が3巻とベスト5のうち本作品が4冊を占める結果となった[20]。
人類は突如出現した「巨人」により滅亡の淵に立たされた。生き残った人類は「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」という巨大な三重の城壁(甕城)の内側に生活圏を確保することで100年の間、辛うじてその命脈を保っていた。
本編のほか、別冊少年マガジン2011年8月号掲載の「特別企画『進撃の巨人』の世界!!」も参照とする。
巨大な人型の生命体。巨体に見あった強大な膂力[21]はもちろん、驚異的な生命力をも持ち、頭部や四肢を吹き飛ばされるような大きな損傷でも1 - 2分程度で再生してしまう。痛覚は若干の個体差が認められるが、それでも人間に比べると遥かに少ない。一方で持久力には限界があり、疲労した場合は動きが大幅に鈍る。後頭部より下のうなじにかけての縦1メートル、幅10センチメートル(巨人のサイズには関係なく共通)が唯一の弱点で、ここを攻撃方法に関係なく激しく損傷すると再生することなく即死する。そのため、兵士は二刀を用いてこの部分をV字型に削ぐ戦法をとっている。また、死んだ巨人の肉体は気化するように朽ちて消滅していく。
さらに、肉体を構成する物質の密度が低く、見た目に比して体重は極めて軽い。そのためかサイズの差によらず概して巨体の割に動きは俊敏であり、立体機動による高速移動中の人間であっても比較的容易に捕獲する。走る速度は人間に比べれば圧倒的に速いが、調査兵団の馬よりはやや遅い。そのため多くの場合、馬さえあれば逃げ切れるが、重い荷を積んだ馬車だと逃げ切れない場合がある。
壁外地域の存在であるため、その生態には不明な点が多い。知性はなく、言語も解さないため人間との意思疎通は不可能とされていたが、イルゼ・ラングナーが遭遇した個体やラガコ村でコニーが遭遇した個体など、特定の個人を認識した場合に言葉を発声してコミュニケーションを取ろうとする例外もある。その体は蒸気が出るほどに高温。他にも「南方から現れる」「人間を喰らう」「人間以外の生物には興味を示さない」などが判明している。人間を喰らうが食事の必要はなく、100年以上人間を捕食できない環境下でも存在し続けており、捕食した人間をほとんど未消化で吐き出す。そのため、人間の捕食理由は殺戮にあると推測されているが、一方で「人間を喰らうという行動の結果、死なせてしまう」のであって、「人間を食殺以外の方法で殺そうとする行動は取らない」とも言われている。また、巨人化したエレン、ライナー、ユミルに対しても、形態が人間ではないにもかかわらず、人間同様に捕食するため襲い掛かってくる。喜怒哀楽の表情こそ見られるものの、他の表情に変化することはなく、例として笑顔の者や無表情の者はいかなる負傷を受けようと常に笑顔のままや無表情のままである。
外見は個体によって差が著しく、肥満体、痩せ型、腕の細い者や長い者、長い髪や口髭のある者などに加え、首と呼べる部分が無いなどおよそ人間とはかけ離れた個体も存在するなど多彩。なお、人間の存在を何らかの方法で感知する術を持ち、より多くの人間が密集している領域に惹かれる性質がある。通常の巨人(通常種)は、視界内に人間がいれば、その人間を捕食しようとする。人間との力の差は圧倒的で、巨人討伐のプロである調査兵団であっても最優先されるのは巨人と出会わないこと、戦わないこととされる[注 6]。また、複数で行動することが多く、多数が現れると非常に危険な状況となるが、巨人同士による組織的な連携行動は通常においてはあまり見られない。
後にロッド・レイスによって、無垢の巨人が巨人化能力者を捕食すると、その能力者の力と記憶を受け継いで人間に戻ることが明かされた。これにより、無垢の巨人が本能で人間を捕食する理由が、元の人間に戻るためであることが判明した。ウォール・ローゼ内に出現した巨人たちの掃討後の調査の結果、討伐した巨人の数がラガコ村の人数とほぼ同じことと、コニーの生家にいた巨人がコニーの母親と判明したこと、巨人共通の弱点であるうなじの縦1メートル幅10センチメートルが人間の「脳から脊椎」に相当する大きさ[注 7]であることから、巨人の正体が人間である疑いが濃厚になった。さらに、エレンの父グリシャが残した手記により、巨人の正体が本当に人間だと明かされた。また、その巨人がマーレ人に罪人とされ、頸に薬物投与をされた「ユミルの民」であること、南方の壁から近い位置にある海岸線でエルディア人が巨人化させられているため、巨人が南方から現れることも判明した。
なお、英訳には「ジャイアント」 (Giant) ではなく「タイタン」 (Titan) が使われている(作品の英訳タイトルも「Attack on Titan」)。
壁内では大まかに「通常種」と「奇行種」の2種に分類されている。巨人化能力者の存在が確認されてからは、まとめて「無知性巨人」とも呼ばれる。正体は上記の通り、マーレ人によって罪人とされ薬物投与された、「ユミルの民」という特殊な種族の人間。
身体に傷を負った状態[注 9]で強い目的意識の元変身を望むことで、頭上から雷[注 10]が落ち、その傷口から身体を巨人化させる能力を持つ者。最大人数は9人。巨人化は自分の意志で行えるが、巨人化後の知性および自我の維持にはある程度の慣れが必要で、意識面での制御が未熟な場合は凶暴化する[注 11]。また巨人化は体力、精神力の消耗が激しく、連続使用はあらゆる面で精度が落ちる。生存のために人間を捕食する必要がないのは通常の巨人と同様。
巨人化した際には、巨人共通の弱点であるうなじ部分に本体の人間部分が埋まった状態となっており、人間体を密度の低い巨人の肉体部分から切り離すことで、強制的に巨人化を解くことも可能[注 12]。また、巨人化を解いてからしばらくは目の周りに放射状の傷跡が残るため、巨人化能力者を判別する目安となっている。
エレン、フリーダ、ロッドは薬物の投与で巨人化しており、ベルトルトとユミルは「人を食って人間に戻った」と語っている。それと巨人のころのユミルがライナーとベルトルトの親友マルセルを食べたこと、また一般の巨人が普通の人間を食べても人間には戻らない傾向から、「不可逆的に巨人化した人間」が「巨人化の能力を有した人間」を食べることで人間に戻る(巨人化をコントロールする力を手に入れる)のではないかとハンジは推測しており、巨人化能力はあくまで後天的な現象ではあるが、人間が不可逆的に巨人化する、根本的な原因については当初は不明だった。ベルトルトとユミルによれば不可逆的に巨人化している間の記憶はないが、終わらない長い悪夢を見ているような状態とのこと。後に、人間が不可逆的に巨人化するのはマーレ人により罪人とされたエルディア人が薬物投与されたことが原因だと判明し、ハンジの推測は的中していたことになる。
本項では壁内の人類について詳述する。
年号は作品世界独自のもので、エレンやミカサが訓練兵団を卒業した年が850年となっている。作品世界における人類は巨人の脅威から逃れるため、住宅地や農地など、生活区域全てを高く強固な壁で囲んだ巨大な城郭都市の中に居住している。845年に超大型巨人の襲撃を受けるまでは125万人ほどの総人口だった[注 18]。
生活様式は産業革命以前のヨーロッパに近く、電気、航空機、コンピュータなどの現代的な技術は存在しないが、メートルや秒を基準とした度量衡が整備されており、圧力機器や刀剣類の製造に関しては産業革命時よりも進歩しているなど、現実の工業の進歩とは違う面がある。また、眼鏡や望遠鏡などの光学機器の技術も存在するが、写真撮影は壁内に於いて実現していない。このため、視覚情報は印刷や描画などで伝達されている。城郭内はハーフティンバー様式に類似した木骨組の家が立ち並び、チェスらしきボードゲーム、白人系(コーカソイド)の人種など、北方ヨーロッパ的な文化が散見される。一方で、ミカサのように作品世界では滅んでしまったとされる東洋系(モンゴロイド)も若干名が登場している。
統治は王政となっており、政策的には保守寄りだが、ノベライズ版の『Before the fall』の時代では、囚人を壁外に放り出す「壁外追放刑」なる非人道的な刑が存在する(王政への不信を防ぐため、公には「存在しない」ということにされている)。壁外地域に対しては調査兵団が担うのみで、消極的な傾向にある。壁外地域に関する情報発信については規制も行われているため、世論も壁外地域への関心が薄く、全体的に内向きな傾向にある。ウォール・マリア陥落による領土喪失で難民が急増し、急進的に軍拡が求められていたが、ウォール・マリアの奪還作戦に成功してからは方針を一転させ、ヒストリア女王の指示で壁外の情報公開に踏み切るようになった。
対巨人戦闘に必要不可欠とされる立体機動装置の発案と採用、運用に関しては自衛上例外的に認められているものの、文明を進歩させる行為や壁を武装化するといった行為はウォール教の教えに反するものとして忌避される。また、壁の調査や気球を開発して空を飛ぶ行為、銃火器の新開発は王政とその意を汲む中央第一憲兵団により厳しく制限され統制されている。
145代レイス王カール・フリッツがエルディア最後の国土パラディ島へ上陸した際、始祖の巨人の力で作り上げた、三重の壁を持つ土地。中心から最外周のウォール・マリアまでは半径約480キロメートル。人類の活動する壁内には海岸は存在せず、周囲に海がない内陸国という土地柄のため、塩の産出が乏しく、貴重な品物となっている。長年壁によって隔絶されてきたため、固有の動植物や猿など壁内に存在しなくなった生態系も存在する。
三重の壁のうち、ウォール・マリアよりさらに外にある世界のことで、「海洋」や「砂漠」などが存在するともいわれているが、情報の秘匿が徹底している。壁外の情報が記載されている書物の所持も堅く禁じられており、見つかった場合、憲兵団に没収・廃棄処分され、所有者も処罰される。通常時に壁外へ出ることはタブー視されており、調査兵団や壁外追放刑の囚人でない限り、壁外へ出ることは許されない。レイス家が科学技術をブラックボックス化して独占し進歩を止めた壁内人類の生活圏であるパラディ島と異なり、150年分の科学技術の進歩があり、電気技術、写真撮影、鉄道による大量高速輸送などもすでに一般化し、戦争における機関銃や飛行船、蒸気機関動力の鋼鉄製軍艦の活用、および近い将来に飛行機の戦争における活用が予想されるなど、現実世界における20世紀初頭程度の文明レベルに到達している。この近代化された技術により、「九つの巨人」の能力もすでに武力としての優位性が失われつつある。
城郭都市の内外の治安と軍事を担う組織。志願者は訓練兵団で各種訓練を受け、卒業後に希望する兵団を選択して配属される。兵団によって規模が大きく異なる。制服のジャケットの左胸と背中、袖には4分割フィールドの盾を共通にした各兵団の紋章がつく。敬礼は右手で拳をつくり、子指側を左胸に当てる(例外として、エルヴィンが右腕を失ってから左手で敬礼した場面もある)。これは「公(おおやけ)に心臓を捧げる」という意味合いが込められている。階級の設定は、団長や分隊長など大まかな区分け以外は不明。所属識別は制服のジャケットの左胸に明記されている。
城壁内での警察業務と、王の近衛兵を担う組織[注 23]。駐屯兵団よりも上位の権限を持ち、戦闘とは無縁な安全な内地での職務であるため、希望者が後を絶たない。原則として訓練兵団卒業後すぐに志願できるのは上位10名のみである。また、経験を積んだ駐屯兵団の兵士が転属される場合もある。総兵員数は約2千人で、直属の駐屯兵団を含めると約5千人という旅団並の兵員を有する。
名の通り、憲兵業務(内部秩序の維持と統制)と治安管理を任務とする兵科のため、原則として巨人との戦闘には直接加わらない。ただし、壁外での活動が必要と判断された場合はこの限りではない。特にストヘス区での巨人出現事件で内地の安全性が揺らいで以降は、内政的問題として直接的な巨人への対処に迫られている様子がうかがえる。
兵民両方の統御を担う内務機関として政治方面にも影響力を持つ一方で腐敗や怠慢、職権濫用も横行している[注 24]ため、他兵団や民衆からの反感もある。
入隊の必要条件として高い戦闘能力が求められるが、職務の怠慢[注 25]で堕落の限りを尽くし、巨人に対する戦略や戦術構築、戦闘経験は皆無な上、戦闘訓練自体も慢性的に怠っているため、総合的な戦闘力は調査兵団はおろか駐屯兵団にも劣る。
紋章は盾にユニコーンが描かれている。
「壁」の補強および警護を務める兵団。普段は城壁都市の治安維持、壁の警護にあたり、有事の際には市民の避難を誘導しつつ、巨人を駆逐(避難完了するまでくい止める)する尖兵としての役割を持つ。総兵員は約3万人と軍団並の兵力を有し、兵団の中では主力を占める。
かつては平和の中で堕落し、それをいいことにハンネスやフーゴのように勤務中に飲酒をする者が出るなどかなり風紀が乱れていたが、845年の巨人侵攻以降は兵士の危機意識は改善され、壁上固定砲の配置・改良など防衛の強化にも務めた。壁上固定砲は、壁の上に設置され、真下に群がる巨人を撃退する能力を持つ駐屯兵団の主力兵器。トロスト区が超大型巨人に襲撃された際、付近の壁上固定砲は破壊されたが門に据付けてあった固定砲は無事だったためにある程度は巨人を食い止めることに成功し、アルミンの発案した壁内の巨人を撃退する作戦ではその能力を遺憾なく発揮している。また、調査兵団の壁外遠征の際は、出発前に扉付近の巨人を退けるなどのサポートも行っている。
訓練兵団の修了者はほとんどがこの駐屯兵団に入団する。また、巨人と直接戦闘することも少ないため、兵士の練度や能力は調査兵団と比べ大きく劣る。精鋭部隊でも奇行種の速度に追いつけなかったり、複数の巨人に苦戦を強いられたりしている。
紋章は盾に二つ薔薇が描かれている。
唯一壁外に遠征し、王政府の拡大政策を担う兵団。名の通り外界の調査を主な任務とするため、壁外での活動においては独立した作戦立案と指揮命令の権限を持ち、場合によっては憲兵団に対しても指揮権を行使することもできるが、巨人との戦闘機会が最も多いゆえに戦死率は必然的に高く、仮に生還できても、四肢の欠損も全く珍しくなかった。成果も乏しかったため、かつては税金の無駄と軽視され、自分の意思で危ない場所で働くことから、「連中の気が知れない」とバカにする者もいた。
ウォール・マリア陥落以降は巨人を恐れない壁外での活動が認められるようになったが、850年のトロスト区奪還戦までの時点で総兵員数の約9割(アニメ版では6割)が戦死しており、騎馬兵約300名という大隊クラスにまで縮小している。このため将来の領土奪還作戦のための布石として、壁外地域での補給拠点確保と行軍ルート開拓が主な任務となっている。
戦死率の高さから慢性的な人材不足が続いており、常に新しい兵士を求めている。新兵は最初の遠征において5割(アニメ版では3割)以上が死亡し、それを乗り越えた者の中から生存率の高い優秀な兵士が選りすぐられていくという。入団式では(エルヴィンの意図で)この場にいる者は近いうちにほとんど死ぬと宣告されたが、組織としては精鋭としての自負を持つ一方で、そうした過酷な現状を表に出すことには躊躇する傾向も見られる。
遠征以外にも、巨人の捕獲および生態調査も担当するなど、未知の領域に臨む任務が多いためか、型破りで変革の気性に富んだ個性的な面々が多い。また、相応の実力がなければ生き残っていられないため、所属者は総じて優秀であり、戦う環境が良ければ少数で多勢の巨人たちと渡り合えるほどの実力を持つ。
対特定目標拘束兵器の開発の際に必ず成果を出すことを条件に多大な資金援助を募ったため、作戦の結果次第で常に存亡が問われる状況にある。また、第57回壁外調査以降は、ミケを筆頭とする精鋭兵士が次々と戦死し、長所であった個人の戦力も大きく下降している。
ヒストリア朝成立後は領土奪還で政権安定の担保を図る政策が強化されたことで大きな期待がかかり地位が向上。投入予算も大きく増額され、対巨人新兵器の研究開発も精力的に取り組んでいる。募兵により多くの団員を募ることが出来たが、ほとんどが実戦経験のない新兵であり、戦力に大きな向上はなかった。
ウォール・マリア最終奪還作戦で壁の奪還に成功するものの、エルヴィンを筆頭に大半の兵士が戦死し、生き残ったのはリヴァイ班のメンバー、ハンジ、新兵のフロックの9名だった。
紋章は盾に重ね翼(自由の翼を意味する)が描かれている。
現代の軍におけるブートキャンプや教育部隊に相当する兵団。士官学校が存在するのかは不明。正式配属前の訓練生が所属し、各種訓練を受ける。巨人の壁内侵入に際しては、他兵団と連携して軍事行動を取る場合もある。
12歳以上の男女が入団対象(入団できる年齢の上限は明言されていない)。アニメ版では104期生の入団時の年齢は各々異なっている設定が追加されている[注 26]。
建前上は志願制だが、ウォール・マリア陥落以降は軍拡を求める世論に押され、12歳を迎えても志願しないと蔑まれる風潮が強まり、世間体を気にするため入団する者も増加した。またマリア陥落前は、マリアとローゼで合わせて8つの訓練所があったが、マリア陥落以降は、ローゼの4つのみとなっている。各方面の駐屯地では約300人の訓練兵を擁している。なお、エレンたち104期生が所属していたのはウォール・ローゼ南方面駐屯の隊である。アニメ版では、850年に総勢218名が訓練課程を修了する。
志願しなかったり訓練に合格できなかった者は、食糧を確保するための農作業に従事する「生産者」となる。訓練は極めて過酷であり、脱走する者や訓練中に死亡する者もいることが単行本の欄外情報やアニメ版で明かされている。
紋章は盾に違い剣が描かれている。教官は訓練兵団の紋章の付いたコートを着用している。
フロック・フォルスターを筆頭とした反兵団破壊工作組織(兵団側が命名)。エレンを信奉する調査兵団の兵士を中心に結成された。
陸軍と海軍で構成されている。陸軍の総員は壁内人類の総人口に匹敵する約100万人であり、50個師団を擁する。海軍は戦艦21隻を主力とする3個艦隊で構成されていたが、中東連合との戦争で保有する戦艦の半数を喪失している。航空戦力などの新兵器の開発にも力を入れているが、兵力として用いている巨人の力を過信していたために、諸外国と比べると大きく遅れをとっている。
マーレ陸軍に所属する特殊部隊。マーレ軍の主力兵器である巨人戦力を運用する。9つの巨人の力を継承する「戦士」とジークの骨髄液を投与された無垢の巨人、歩兵部隊であるエルディア人戦士隊から構成される。マーレ人のテオ・マガトが隊を率いている。戦闘要員ではないが、戦士候補生も戦士隊に所属する。
壁内では王政府の方針により技術開発には制限が加えられており、過去には近代的な火器や飛行技術も実用化されたが、憲兵団によって闇から闇に葬られ、その存在は抹消されている。
壁内の兵器および装備品は、主にウォール・シーナ内部の工場都市で生産されている。自動車や航空機などの近代的な機械化戦力は存在しないため、歩兵や騎馬兵による白兵戦を主体とする。またライフルなどの小火器類から、大砲などの重火器類の他、巨人捕獲用の機械なども配備されているが、全般的に巨人との直接戦闘には効果が薄く、限定的な運用に留まっている。また電気や無線通信の技術もないため、情報伝達は主に前線からの早馬(伝令兵)や、信号弾などで行っている。
壁外では装甲列車や戦艦などの近代的な兵器が運用されており、電話や無線による通信技術も存在する。またマーレの巨人に対抗するため、諸外国は通常兵器の開発に力を入れ、中東連合では強力な徹甲弾の実用化に成功している。将来的には航空戦力の発展に伴い爆撃が可能になれば、巨人戦力は無力化すると予想されている。
出版社側からは「人体の断面を描いてはいけない」程度の表現規制しか受けていないとのこと[32]。また、「読者に媚びることは、読者を裏切ることと等しい」という考えの下、「舞台などの謎が明かされた時が物語の終わる時」としている[33][34]。
一部の設定は小太刀右京や三輪清宗が設定協力として参加している。ユミルなどの北欧神話がベースの設定もある。
諌山は、恋愛アドベンチャーゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』の「作り手に殺される」と感じるほどの悪意的姿勢を自分なりに表現し、世間に投げつけたかったと述べている[35]。
最も影響を受けた漫画には皆川亮二の『ARMS』を挙げており、主人公が変身して独自の能力で戦うなどの影響が見受けられる要素がある[36]。司馬遼太郎の歴史小説『坂の上の雲』にも影響を受けており、弱者が強者(絶対的に不利な相手)へ挑むという展開を創る上での参考となっている[33]。
また、弱い者が強い者に挑むという展開は諫山自身の経験や思いが多分に反映されている。諫山は漫画のようなものを描き始めた高校2年生くらいのころから弱者を主人公とした作品ばかり描いていたが[37]、幼少期から常に同世代と比べて10キロほど体重が軽いこともあって劣等感を感じていたという[38][10]。しかし、それでもちびっこ相撲大会に強制的に参加させられ、全国ランキングに入るほどの相手と対戦しなければならない状況に陥り、強大なモノへの絶望感を味わったり[39][10]、少年時の田舎で川に飛び込む度胸試しから最後まで逃げてやらなかったという過去の経験などが、「もっと真面目にやれば良かった」という後悔や歯がゆさなどに繋がって反骨心としてこのような展開を描くようになったと述べている[9][39]。
「人を喰う巨人」については、小学生のころに偶然視聴した特撮映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のガイラ[33][10]や『ガメラ 大怪獣空中決戦』のギャオス[40][41]の影響を受け、諫山が受けたトラウマの1つになっている[34]。また、同時期に読んだ少年漫画『地獄先生ぬ〜べ〜』に登場する画霊「人食いモナリザ」にも影響を受けるなど、これらの作品が巨人を着想するに至る要素となった[42]。
作中に散見される戦闘シーンでは、諫山の怪獣・巨大ヒーロー好きもあって特撮テイストが多く盛り込まれている[5]ほか、格闘技好きも大きく反映されており、格闘技に実際に存在する技や特定の選手をイメージしてデザインした巨人・攻撃の方法などが作中に登場している(実例は#巨人(きょじん)を参照)。また、諫山にはウルトラマンに格闘技をさせたいという考えもあったという[要出典]。
読み切り版では巨人が記号的なモンスターであったが、諫山は後日行なわれた新人賞の授賞式にて少年マガジン編集部編集長の森田浩章から「巨人をもっと怖く」との助言を受けていた[43][10]。そこで自身がネットカフェでのアルバイト中に経験した、「泥酔して何を考えているかまったくわからないのに知恵はある客」とのやりとりで感じた「意思疎通のできない人間」への恐怖体験を参考にし[44][9]、記号的に牙や角などを付けるのではなく、巨人の表情を喜怒哀楽のどれか1つに限定させることで巨人から恐怖感や不気味さを生み出すことに成功した[5]。
巨人の「食べ物である人間を食しておきながら栄養として吸収しない」という行為については菓子研究家の福田里香が提唱するフィクション作品におけるフード理論に基づき[45]、「巨人はお腹いっぱいになったら吐き出す」という設定を追加した[46]。また、第2巻のミカサ回想シーンにおいては「食べるという行為の元は戦いだ」と改めて感じながら描写したという[45]。福田によるフード理論には「善人は食べ物を美味そうに食べる」「正体不明人物は食べ物を食べない」「悪人は食べ物を粗末に扱う」という3原則があり、これをTBSラジオの『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』にて聞いた諫山は「なるほど」と納得した[10]。
周囲を壁に囲まれるという閉塞した設定は、諫山が「壁のような山に囲まれた」と表現する出身地(大分県日田郡大山町、現日田市大山町)の柱状節理からなる熔岩壁がモチーフ[47]。そこから外に飛び出したいという少年時代の心境が反映されており、その思いが「壁の中から出て広い世界に行きたい」というエレンの行動原理に通じている。また「この大山町が、進撃の巨人の舞台になっている」とも語っている[48]。
読み切り版のように現代の荒廃した世界にする案もあったが、連載版の最初の世界観は中世ヨーロッパを思わせるファンタジー的な世界に変更された。しかし、これは創作上の「逃げ」を作り出すということも考慮されており、作品世界のテクノロジーを現実より劣化させることによってより絶望的な世界の構築が可能となった[9]。またこの結果、作品世界へと容易に登場させることが可能となった架空の物事に関しては、いわゆる「中二病的なアイデア」であったとしても、なるべく根拠を求めていく姿勢を採っているという[5]。
『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)2010年9月号のプラチナ本に選出された際には[51]、同誌編集長の横里隆が「分からないことだらけの圧倒的な絶望感の中で、主人公たちが生き延びるために戦い続けることに魅力を感じ、またそこにリアリティがあるため怖い。怖いものは面白い」と評した[51]。
評論家の宇野常寛は「この作品は「ゴジラ」第1作に代表されるような昭和時代の怪獣映画や変身ヒーロー物の作品内にて、国家や戦争といった個人ではどうにもならない物のイメージを持って登場した“大きなもの”を備えている。しかし21世紀となった現在では“大きなもの”のイメージを過去のようにステレオタイプな悪役にせず新たに更新する必要があるものの、その姿はまだどう変わるか分からない。それでも“分からない大きなもの”をどう受け止めるかというテーマに対して主人公たちは正面から格闘していて、その本質から逃げない姿勢が読者を惹き付けているのではないか」と評している[52]。
2011年3月11日以降は作品内容上、東日本大震災に絡めて評されることが多くなっている。『ダ・ヴィンチ』2011年6月号掲載の特集では、「作中に登場する“前に巨人に襲われてから100年経っていたため脅威を忘れていた人々”や“自分の財産を守ろうとして人々の避難を邪魔した商人”などのキャラクター、そして“巨人”そのもの。これら全てが震災前に描かれたにもかかわらず震災を連想させるものばかりであり、震災後の日本と同じく本作品も巨人から世界を取り戻すという“復興”を目指す作品である」とした上で、「ますます時代に関わる重要な作品になっていくだろう」と紹介している[53]。震災については諫山自身も映画評論家・町山智浩との対談記事にて「作品内容に影響は無い」としながらも[9]、別のインタビュー記事では「以前の日本には閉塞感が漂っていたが、震災を境に変わってしまった。今後は目の前にある脅威に対してどうやって勝ち得るのかを描いていきたい」と述べている[34]。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター長の太下義之はこの作品が人気を集めた要因として、謎が謎を呼ぶ形のプロット、その謎を仕掛ける作者の存在を読者に意識させるメタ・フィクショナルな構造、二次創作の余地を生む世界観、『寄生獣』に通じる閉塞感などを挙げている[54]。
香港の芸術家・ケイシー・ウォン(黄国才)は、香港で本作品が評判を生んでいる要因として、1997年まで英国植民地として「壁」に守られていた香港が、中国返還後は中国資本メディアの台頭や、中国人移民の激増という「巨人」に脅かされ、自由な空気が損なわれている、という香港の時代背景を挙げ、本作品のプロットとの共通性を指摘した[55]。
講談社ラノベ文庫より『進撃の巨人 Before the fall』(しんげきのきょじん ビフォー・ザ・フォール)のタイトルで小説化された。全3巻。著者:涼風涼、イラスト:THORES柴本。士貴智志による漫画版が、『月刊少年シリウス』(講談社)にて、2013年10月号から2019年5月号まで連載。内容は原作漫画の前日譚となっている。
タイトル | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1 | 進撃の巨人 Before the fall | 2011年12月2日[書誌 75] | 978-4-06-375202-1 |
2 | 進撃の巨人 Before the fall 2 | 2012年3月30日[書誌 76] | 978-4-06-375228-1 |
3 | 進撃の巨人 Before the fall 3 | 2012年6月29日[書誌 77] | 978-4-06-375243-4 |
タイトル | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1 | 進撃の巨人 Before the fall 1 | 2013年12月9日[書誌 78] | 978-4-06-376439-0 |
2 | 進撃の巨人 Before the fall 2 | 2014年4月9日[書誌 79] | 978-4-06-376460-4 |
3 | 進撃の巨人 Before the fall 3 | 2014年8月8日[書誌 80] | 978-4-06-376486-4 |
4 | 進撃の巨人 Before the fall 4 | 2014年12月9日[書誌 81] | 978-4-06-376515-1 |
5 | 進撃の巨人 Before the fall 5 | 2015年4月9日[書誌 82] | 978-4-06-376537-3 |
6 | 進撃の巨人 Before the fall 6 | 2015年8月7日[書誌 83] | 978-4-06-376564-9 |
7 | 進撃の巨人 Before the fall 7 | 2015年12月9日[書誌 84] | 978-4-06-376590-8 |
8 | 進撃の巨人 Before the fall 8 | 2016年4月8日[書誌 85] | 978-4-06-390619-6 |
9 | 進撃の巨人 Before the fall 9 | 2016年8月9日[書誌 86] | 978-4-06-390641-7 |
10 | 進撃の巨人 Before the fall 10 | 2016年12月9日[書誌 87] | 978-4-06-390667-7 |
11 | 進撃の巨人 Before the fall 11 | 2017年4月8日[書誌 88] | 978-4-06-390696-7 |
12 | 進撃の巨人 Before the fall 12 | 2017年8月9日[書誌 89] | 978-4-06-390725-4 |
13 | 進撃の巨人 Before the fall 13 | 2017年12月8日[書誌 90] | 978-4-06-510504-7 |
14 | 進撃の巨人 Before the fall 14 | 2018年4月9日[書誌 91] | 978-4-06-511218-2 |
15 | 進撃の巨人 Before the fall 15 | 2018年8月9日[書誌 92] | 978-4-06-512288-4 |
16 | 進撃の巨人 Before the fall 16 | 2018年12月7日[書誌 93] | 978-4-06-513812-0 |
17 | 進撃の巨人 Before the fall 17 | 2019年4月9日[書誌 94] | 978-4-06-515204-1 |
講談社ラノベ文庫より『進撃の巨人 隔絶都市の女王』(しんげきのきょじん かくぜつとしのじょおう)のタイトルでライトノベル化されている。全2巻。著者:川上亮、イラスト:村田蓮爾。内容は原作漫画の外伝的な位置にあり、ウォール・マリア陥落によって孤立化したウォール・マリア西端外壁突出地区の街を舞台にしている。
タイトル | 発売日 | ISBN | |
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1 | 進撃の巨人 隔絶都市の女王(上) | 2014年8月1日[書誌 95] | 978-4-06-375296-0 |
2 | 進撃の巨人 隔絶都市の女王(下) | 2015年5月1日[書誌 96] | 978-4-06-375299-1 |
外伝『進撃の巨人 悔いなき選択』(しんげきのきょじん くいなきせんたく)が、女性向け漫画雑誌『ARIA』(講談社)にて2014年1月号から同年8月号まで連載[57]。元々はテレビアニメのBlu-ray&DVDの初回特典に付属したビジュアルノベルのシナリオが原型となっている。プロローグが2013年11月号に掲載されたが当該号は売れ行きが好調で入手困難となり、翌12月号に再掲載された[58]。“王都のゴロツキ”だったリヴァイと調査兵団分隊長のエルヴィン・スミスとの出会いが描かれる[59]。ストーリー原案はニトロプラスの砂阿久雁、作画は駿河ヒカルが担当する[60]。2014年から2015年にかけてOADとして前後編でアニメ化。『進撃の巨人』本編の限定版15巻(2014年12月9日発売 前編)、同じく限定版16巻(2015年4月9日発売 後編)の同梱ディスクとしてリリース。
タイトル | 発売日 | ISBN | |
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1 | 進撃の巨人 悔いなき選択 (1) | 2014年4月9日[書誌 97][書誌 98] | 978-4-06-376961-6(通常版) 978-4-06-362271-3(特装版) |
2 | 進撃の巨人 悔いなき選択 (2) | 2014年8月8日[書誌 99][書誌 100] | 978-4-06-377046-9(通常版) 978-4-06-362277-5(特装版) |
進撃の巨人 LOST GIRLS | |
---|---|
小説 | |
原作 | 諫山創 |
著者 | 瀬古浩司 |
出版社 | 講談社 |
レーベル | KCデラックス / ハードカバー愛蔵版 |
発売日 | 2014年12月9日 / 愛蔵版 2016年2月17日 |
巻数 | 全1巻 / 愛蔵版全1巻 |
漫画 | |
原作・原案など | 諫山創 |
作画 | 不二涼介 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 別冊少年マガジン |
レーベル | 講談社コミックス |
発表号 | 2015年9月号 - 2016年6月号 |
巻数 | 全2巻 |
OVA | |
脚本 | 荒木哲郎 |
音楽 | 澤野弘之 |
アニメーション制作 | WIT STUDIO |
製作 | 「進撃の巨人」OAD製作委員会 |
話数 | 3話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・ライトノベル・アニメ |
ポータル | 漫画・文学・アニメ |
KCデラックスより『進撃の巨人 LOST GIRLS』(しんげきのきょじん ロスト・ガールズ)のタイトルでライトノベル化された。元々はテレビアニメのBlu-ray&DVDの初回特典に付属したビジュアルノベルのシナリオの「Lost in the cruel world(ミカサ外伝)」「Wall Sina, Goodbye(アニ外伝)」だったものを小説化したもので、書き下ろしとして「Lost Girls」を収録している。著者:瀬古浩司、協力:「進撃の巨人」製作委員会。『別冊少年マガジン』2015年9月号より2016年6月号まで不二涼介による漫画版が連載された。2017年から2019年にかけてOADとして前後編でアニメ化。アニ外伝が『進撃の巨人』本編の限定版24巻(2017年12月8日発売 前編)、同じく限定版25巻(2018年4月9日発売 後編)に、ミカサ外伝が同じく限定版26巻(2018年8月9日発売)の同梱ディスクとしてリリースされた。
タイトル | 発売日 | ISBN | |
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1 | 小説 進撃の巨人 LOST GIRLS | 2014年12月9日[書誌 101] | 978-4-06-377096-4 |
2 | 小説 進撃の巨人 LOST GIRLS(ハードカバー愛蔵版) | 2016年2月17日 | 978-4-06-219888-2 |
タイトル | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1 | 進撃の巨人 LOST GIRLS 1 | 2016年4月8日[書誌 102] | 978-4-06-395638-2 |
2 | 進撃の巨人 LOST GIRLS 2 | 2016年8月9日[書誌 103] | 978-4-06-395722-8 |
KCデラックスより『進撃の巨人 果てに咲く薔薇』(しんげきのきょじん はてにさくばら)のタイトルでノベル化されている。元々はレイチェル・アーロンによるヤングアダルト小説『Garrison Girl: An Attack on Titan Novel』を日本語に翻訳[61]、紅玉いづきによって改稿・再編したもの。
タイトル | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1 | 進撃の巨人 果てに咲く薔薇(上) | 2019年4月9日[書誌 104] | 978-4-06-515347-5 |
2 | 進撃の巨人 果てに咲く薔薇(下) | 2019年4月9日[書誌 105] | 978-4-06-375299-1 |
3 | 進撃の巨人 果てに咲く薔薇(愛蔵版) | 2019年4月7日[書誌 106] | 978-4-06-515346-8 |
中川沙樹作画による『進撃の巨人』の「公式」パロディギャグ漫画。『別冊少年マガジン』2012年5月号から2016年8月号まで連載。アニメ化もされた。
ちみ絵師・ゆーぽんデザインの2頭身キャラによる『進撃の巨人』の「公式」4コマ漫画。進撃の巨人公式ホームページで期間限定で公開され、後にアニメ本編の特典として再録、また『ちみキャラ劇場』のタイトルでアニメ化もされた。
『寸劇の巨人』は4コマギャグ漫画。漫画・hounori。マンガボックスにて2013年12月4日から2014年12月30日まで連載。別冊少年マガジンでも再掲載され、こちらは2014年1月号から2015年5月号にてまで連載。
2013年4月から9月までMBSほかにて第1期が放送された(全26回)。第13話と第14話の間に総集編の第13.5話を挟んでいる。また、2014年から2015年には第1期の総集編の劇場版が公開された。
2017年4月1日から6月17日まで第2期「Season 2」が放送(全12回)[62][63]。2018年には第2期も劇場版が公開された。
2018年7月から10月まで第3期「Season 3」Part.1がNHK総合テレビにて放送。Part.2も2019年4月から7月まで同局にて放送された(全22回)[64]。
2020年7月に第1期から第3期までの総集編として「『進撃の巨人』〜クロニクル〜」が公開された。
2020年12月から2021年3月まで第4期「The Final Season」Part.1がNHK総合テレビにて放送、Part.2は2022年1月から4月まで放送。完結編(前編)は2023年3月、完結編(後編)は2023年11月に放送された。
原作単行本収録のOADが発売。「イルゼの手帳」と「悔いなき選択」は後にテレビ放送もされた。
タイトル | キャラクター | 発売日 | 規格品番 | |
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vol.01 | Helpless World | エレン・イェーガー(梶裕貴) | 2017年3月15日 | PCCG-70391 |
vol.02 | No matter where you are | ミカサ・アッカーマン(石川由依) | PCCG-70392 | |
vol.03 | Far away | アルミン・アルレルト(井上麻里奈) | 2017年4月26日 | PCCG-70393 |
vol.04 | Rusty Honesty | ジャン・キルシュタイン(谷山紀章) | PCCG-70394 | |
vol.05 | Alternative Drive | ベルトルト・フーバー(橋詰知久)
ライナー・ブラウン(細谷佳正) |
2017年5月24日 | PCCG-70395 |
vol.06 | Dark Side Of The Moon | リヴァイ(神谷浩史) | 2017年6月21日 | PCCG-70396 |
vol.07 | Hope Of Mankind | エルヴィン・スミス(小野大輔) | PCCG-70397 |
アニメのキャストでdTVのBeeマンガにてムービーコミックが配信されている。ムービーコミックとは原作の漫画に声優陣による音声セリフやSE、エフェクト効果を加えた動画である。2015年6月1日より原作の1巻から4巻までに収録された全14話が配信された[65]。使用されているセリフは新たに録り下ろした音声である[66]。主題歌はアニメ同様にLinked Horizonの「紅蓮の弓矢」が使用されている。
この節の加筆が望まれています。 |
『進撃の巨人』(しんげきのきょじん、洋題: ATTACK ON TITAN)は、2015年公開の日本映画。同名の漫画作品を原作とした、渡辺雄介および町山智浩脚本によるサスペンス映画である。
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN (前篇) 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド (後篇) | |
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ATTACK ON TITAN (PART1) ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD (PART2) | |
監督 | 樋口真嗣 |
脚本 |
渡辺雄介 町山智浩 |
原作 | 諫山創「進撃の巨人」 |
製作 | 佐藤善宏 |
製作総指揮 | 山内章弘 |
出演者 | 三浦春馬 |
音楽 | 鷺巣詩郎 |
主題歌 |
SEKAI NO OWARI 「ANTI-HERO」(前篇) 「SOS」(後篇) |
撮影 | 江原祥二 |
編集 | 石田雄介 |
制作会社 | 東宝映画 |
製作会社 | 「進撃の巨人」製作委員会 |
配給 | 東宝[注 36] |
公開 |
2015年8月1日(前篇) 2015年9月19日(後篇) 2015年9月30日(前篇)[226] 2015年10月20日(後篇)[226] |
上映時間 |
98分(前篇) 87分(後篇) |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 |
32.5億円(前篇)[227] 16.8億円(後篇)[227] |
映像外部リンク | |
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「進撃の巨人」予告 - 2015年4月17日に東宝MOVIEチャンネルがアップ |
前編『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(洋題: ATTACK ON TITAN (PART1))と後編『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』(洋題: ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD (PART2))からなる2部作である。[228][229]。
PG12指定。
監督は樋口真嗣、脚本は渡辺雄介と映画評論家の町山智浩が共同で担当。撮影は2014年5月より同年8月にかけて長崎県の端島(通称:軍艦島)を始め熊本県・茨城県ほかでロケーションが行われた[230]。
2011年10月13日に、2013年秋の公開を予定した実写映画化が発表された[231]。同年12月8日には、中島哲也が監督、川村元気・石田雄治の両プロデューサーが制作、そして東宝が配給を担当することも発表された。この監督就任は中島側からのオファーであり、2010年12月1日から原作者・諫山創などとの話し合いを重ねていたという[232]が、約1年後の2012年12月13日に中島の監督降板が明らかとなり、公開も2014年へ延期された[233]。その後、2013年12月4日に新たな制作体制が東宝より発表された[234]。
2014年1月24日、最初の公式プロモーションとして、日テレ映画放送枠『金曜ロードSHOW!』のCM(スバル・フォレスター)として巨人が登場する映像が初公開された。その後、このCMはスバル特設サイトにてメイキングと共に公開された。
2015年6月23日、4D版(MX4D、4DX)、D-BOX、IMAXでの公開が発表された。3D映像はないものの、4種類の方式で上映されるのは邦画初のことである[235]。
本作品では、ピクチャーエレメントによりあらゆる角度から対象物を撮影し3Dモデルを制作することができるボディスキャンが導入された[236]。スタジオに設けられた実物大セットではスキャニングすることが難しかったため、ロケセットとの合成にはミニチュアセットをスキャニングし3DCGの素材として用いている[237]。超大型巨人はCGと造型物の組み合わせて表現している[238]。本作品で用いられた技術や手法は、樋口をはじめとする共通するスタッフが多い『シン・ゴジラ』(2016年)でも活用している[237][238][236]。
配役は公式サイトとパンフレットのクレジットを元に記述。★は実写映画のオリジナルキャラクターであることを示す。登場人物の詳細は「進撃の巨人の登場人物」を参照。
日本単独での興行成績は、前編が25,786,343米ドル(2015年8月3日のレート124.03円/米ドルで約31億9828万円)[243]、後編が13,232,553米ドル(2015年11月2日のレート120.75円/米ドルで約15億9783万円)[244]であった(米Box Office Mojo調べ)。
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』( - はんげきののろし)は、2015年8月15日配信の日本の連続ドラマ。動画配信サービスdTVによる本作品のスピンオフ作品である。
映画本編のキャラクターたちに加え、オリジナルキャラクター・イズル(演 - 平岡祐太)を加えた面々が出演する。製作陣は実写映画版と同じく総監督は樋口真嗣である。ドラマでは石原さとみが演じるハンジを中心としたドラマ構成となっている。また、実写映画に登場しなかったソニーとビーンによる巨人研究や立体機動装置の研究過程なども描かれている[245][246]。また、回を進めるごとにサシャの生い立ちやリルとフクシの出会いなども描かれており、実写映画版との連動が図られている。
放送回 | 配信日 | サブタイトル | 発表時仮題[247] | 監督 |
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第 | 1回8月15日 | 反撃の幕開け | ハンジ編 | 足立公良 |
第 | 2回8月15日 | 希望の弓矢 | サシャ編 | 尾上克郎 |
第 | 3回8月15日 | 自由への旅立ち | フクシ・リル編 | 西村喜廣 |
タイトル | 発売日 | 規格品番 | |
---|---|---|---|
BD | DVD | ||
映画 | |||
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN | 2016年2月17日 | TBR-26038D(豪華版) TBR-26039D(通常版) | TDV-26040D(豪華版) TDV-26041D(通常版) |
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド | 2016年3月23日 | TBR-26061D(豪華版) TBR-26062D(通常版) | TDV-26063D(豪華版) TDV-26064D(通常版) |
スピンオフドラマ | |||
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙 | 2016年2月17日 | TDV-25483D |
著:浅倉冬至、原作:諫山創、脚本:渡辺雄介・町山智浩
著:松田朱夏、原作:諫山創、脚本:渡辺雄介
2018年10月30日、ハリウッドでの実写映画化が発表される[248][249]。
監督は『MAMA』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のアンディ・ムスキエティ。プロデューサーは「ハリー・ポッター」シリーズのデヴィッド・ハイマン、『HEROES/ヒーローズ』出演のマシ・オカ、監督の姉であるバルバラ・ムスキエティ。
「進撃の巨人」-the Musical-というタイトルで、2023年1月7日から9日にオリックス劇場にて、同年1月14日から24日に日本青年館ホールにて上演された[250]。略称は進撃ミュ。2024年10月11日から13日には米国のニューヨーク・シティ・センター(en:New York City Center)で「ATTACK on TITAN: The Musical」として上演された[251]。
2017年7月28日より9月3日まで舞浜アンフィシアターにおいて舞台『ライブ・インパクト 進撃の巨人』の公演が予定されていたが[252]、4月10日、アクロバット監督の吉野和剛が演出機器の点検作業中での転落事故が原因で急死した影響で中止となった[253]。
※ 原作に限らずアニメ・グッズなど『進撃の巨人』全般で特筆するべき事柄を記載。リアル脱出ゲームとのコラボは別途に節を設けたので、そちらを参照。
映像外部リンク | |
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進撃の巨人プロジェクションマッピング "ATTACK ON THE REAL" フル / Titan Projection Mapping 《公式》 YouTube:KODANSHAcojp(講談社)が2014年4月14日にアップ |
2012年12月7日 - テレビアニメ化を記念してキャッチコピーを決定する「進撃の巨人 キャッチコピー総選挙」が、Twitterを使用して行なわれた[254][255]。
2013年4月5日 - 5月31日 - テレビアニメ化と原作単行本第10巻の発売を記念して全国書店における店頭装飾の1位を決めるコンテストが開催された。投票はTwitterを使用して行われ、投票者には抽選で原作単行本の永久無料権がプレゼントされる他、1位に選ばれた書店にも諫山によるサイン会に加えてドイツ旅行がプレゼントされた[256][257]。
2013年12月 - メディコム・トイからBE@RBRICK 27が発売された。超大型巨人がラインナップされている。
2014年4月10日 - 12日 - auスマートパスpresents『進撃の巨人』プロジェクションマッピング「ATTACK THE REAL」が神奈川県川崎市のラゾーナ川崎プラザにて披露され[258]、ニコニコ生放送でマッピング生中継されたほか、様々なテレビ番組内で取り上げられた。
2014年8月 - 西武鉄道とのコラボレーションで「進撃の西武鉄道」としてスマートフォンスタンプラリーを実施。
2015年6月 - 大阪府大阪市浪速区にあるスパワールドにて、実写版とのコラボレーションを実施。篠原信一が超大型巨人に扮している[259]。同年7月18日には、超大型巨人のバルーンも設置された[260]。
2015年7月14日(日本時間15日) - ハリウッド「エジプシャンシアター」にて、ワールドプレミアを開催[261]。
2015年9月11日 - 10月18日、大阪市北区にあるグランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル イベントラボにて『進撃の巨人展 WALL OSAKA』を開催[262]。また、このイベントに合わせて、阪神電鉄では『「進撃の巨人展」謎解きラリー』を開催していた[263]。
2018年7月23日 - テレビアニメ「Season 3 Part.1」の見逃し配信を「GYAO!」がWEB最速で無料配信開始、それを記念してオリジナルビジュアルを描き下ろし、それを2018年7月30日 - 2018年8月5日にかけて池袋駅地下1階コンコースにて交通広告が掲出されるほか一緒に写真が撮れる限定フォトスポットが設置された[264]。また、同年同日 - 10月15日にかけて視聴連動型キャンペーンとして『視聴して挑戦!豪華景品が当たる! 〜「GYAO!」×進撃の巨人ルーレット〜』を実施、同年同日 - 8月6日にかけてTwitter連動型キャンペーンとして『「GYAO!」限定描き下ろしA3ポスターが当たるリツイートキャンペーン!』を実施[264]。
2019年4月29日 - 昨年に引き続き、テレビアニメ「Season 3 Part.2」の見逃し配信を「GYAO!」がWEB最速で無料配信開始、それを記念してオリジナルビジュアルを描き下ろし、それを2019年5月20日 - 5月26日にかけて東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードにて掲出するほかJR東日本・山手線の新型車両にて流れる15秒のスポット映像でも本ビジュアルを活用した[265]。また、同年同日 - 7月8日にかけて視聴連動型キャンペーンとしてミニゲーム『「GYAO!」×進撃の巨人 最速は誰だ!?「全調査兵団陸上競技大会」』を実施[265]。2019年4月28日 - 7月上旬まで、「GYAO!」独自の企画として、1月クールのテレビアニメ『五等分の花嫁』と4月クールのテレビアニメ『進撃の巨人』をコラボレーションし、『五等分の花嫁』原作者・春場ねぎが中野五月(『五等分の花嫁』の登場人物)が超大型巨人にバトンタッチするイラストを描き下ろしたり、それぞれのアニメのオープニングの主題歌と映像を入れ替えたクロスオーバー版が配信された[265]。
2013年11月9日 - TBSのクイズ番組『日立 世界・ふしぎ発見!』(第1295回)[266]でネルトリンガー・リースやネルトリンゲンが紹介された際、本作品との類似性にちなんだ演出(挿入テロップのフォントなど)が盛り込まれた(実際はネルトリンゲンはモデルではない)[267]。また、ナレーションをハンネス役の藤原啓治が、インタビューの吹き替えをアルミン役の井上麻里奈などが担当したうえ、短いながら本作品のタイトルや本編映像も挿入された。
2013年11月17日 - 日本中央競馬会(JRA)とのコラボレーション企画としてブラウザゲーム「進撃のジャパンカップ」を公開。実況アナウンサーとして小塚歩(ラジオNIKKEI)が参加している。また、「進撃の有馬記念」も公開された[268]。これに連動し、関西テレビの競馬バラエティ番組『うまンchu』では井上麻里奈がナレーションを担当した[269]うえ、その合間にはアルミンからエレンへの小ネタ台詞も挿入された。
2014年2月15日には、作者の故郷である大分県日田市大山町の「おおやま夢工房」より「進撃の巨人」限定梅酒、梅ジュースが販売されている(作者の実家は梅栽培農家)。梅酒にはエルヴィン、リヴァイ、ハンジが、梅ジュースにはエレン、ミカサ、アルミンがラベルとして使用されている(ひびきの郷店舗限定でリヴァイの梅ジュースも販売されている)。また、原作単行本第15巻発売に合わせ、おおやま夢工房店頭やネットショップ限定でエレンとリヴァイの82円切手10枚セット(ポストカードとファイルが付属)が限定販売されている[270][271]。
2015年6月には、東京都とともに危険ドラッグ(脱法ドラッグ)撲滅キャンペーンを実施。
2021年4月19日から5月2日の期間には、日本中央競馬会(JRA)とのコラボレーション企画・オンラインイベント「進撃の天皇賞(春)」が公開された。オリジナルグッズが当たるクイズやスペシャルムービーの公開が行われた[272]。
以下のうち、主催は開催施設の場合がある。
ライフイズテック株式会社と講談社が共同で、進撃の巨人公式ファンサイト『みん撃』を立ち上げた[277]。ライフイズテックでは中高生を中心に「ITでものづくり」をする事の楽しさや可能性を感じることを目的としたプログラムを運営していて、その体験をより多くの人に伝えるために、中高生から大人まで、知識や年齢に関係なく、「楽しんでつくりながら学ぶ」をコンセプトにMOZERを開発しており、今回は両者のコンセプトが合致した形でのコラボレーションが展開することとなった[277]。今回のコラボレーションは、進撃の巨人のファンを中心とした多くの方に、ITでのものづくりを楽しんでもらうことを目的に、参加者が公式の進撃の巨人を題材にして創作活動が楽しめる様々な機能を順次リリースする[277]。
キャラクターメイカー(オリジナルアバター)や名刺メーカーなど、みん撃オリジナルのツールや、また、参加者が自分で制作した作品を公開したり、参加者同士が作品を軸に交流したり、共同で作品を作ったりするコミュニティ(SNS)機能を併せ持つ[277]。ユーザーは、「みん撃」で公開された”公式作戦”に自由に参加することができ、作戦に対して投稿されたアイディアの一部は、実際の公式イベント、本物の進撃グッズ、現実の宣伝プランとして、実現・活用されていく全く新しい取り組みの場として提供[278]され、2019年12月に活動期間を終了した[279]。
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