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大森藤ノによる日本のライトノベル、およびそれを原作とするアニメ ウィキペディアから
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(ダンジョンにであいをもとめるのはまちがっているだろうか)は、大森藤ノによる日本のライトノベル、およびその派生作品群[3]。2013年1月からGA文庫(SBクリエイティブ)より既刊44冊(本編20冊[書 1]、外伝14冊[書 2]、その他派生作品10冊、2024年12月現在)が刊行されている。本編のイラストはヤスダスズヒトが担当[書 3]、派生作品のイラストははいむらきよたか、ニリツ、かかげが担当する[書 4][書 5]。また、本作品を原作とする漫画、テレビアニメ、劇場版アニメ、ゲームなどの作品がメディアミックスされている[3]。略称は「ダンまち」[4]。
ダンジョンに出会いを求めるのは 間違っているだろうか | |
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ジャンル | 冒険[1]、バトル[1]、ファンタジー[2] |
小説 | |
著者 | 大森藤ノ |
イラスト | ヤスダスズヒト |
出版社 | ソフトバンククリエイティブ →SBクリエイティブ |
レーベル | GA文庫 |
刊行期間 | 2013年1月15日 - |
巻数 | 既刊20巻(2024年12月現在) |
小説:ダンジョンに出会いを求めるのは 間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア | |
著者 | 大森藤ノ |
イラスト | ヤスダスズヒト(キャラクター原案) はいむらきよたか |
出版社 | SBクリエイティブ |
レーベル | GA文庫 |
刊行期間 | 2014年1月15日 - |
巻数 | 既刊14巻(2023年3月現在) |
小説:ダンジョンに出会いを求めるのは 間違っているだろうか ファミリアクロニクル | |
著者 | 大森藤ノ |
イラスト | ヤスダスズヒト(キャラクター原案) ニリツ |
出版社 | SBクリエイティブ |
レーベル | GA文庫 |
刊行期間 | 2017年3月15日 - |
巻数 | 既刊3巻(2023年10月現在) |
小説:アストレア・レコード 邪悪胎動 ダンジョンに出会いを求めるのは 間違っているだろうか 英雄譚 | |
著者 | 大森藤ノ |
イラスト | ヤスダスズヒト(キャラクター原案) かかげ |
出版社 | SBクリエイティブ |
レーベル | GA文庫 |
刊行期間 | 2022年10月14日 - 2022年12月15日 |
巻数 | 全3巻 |
小説:アルゴノゥト ダンジョンに出会いを求めるのは 間違っているだろうか 英雄譚 | |
著者 | 大森藤ノ |
イラスト | ヤスダスズヒト(キャラクター原案) かかげ |
出版社 | SBクリエイティブ |
レーベル | GA文庫 |
刊行期間 | 2023年7月14日 - 2023年8月31日 |
巻数 | 全2巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル |
ポータル | 文学 |
円形都市オラリオとその地下に広がるダンジョンを主な舞台とする神の眷族が織り成すファンタジー作品[5]。本編は駆け出しの冒険者である主人公ベル・クラネルがオラリオで出会ったヒロインたちを救い、仲間との絆を育みながら英雄へと成長する物語である[6]。外伝『ソード・オラトリア』は本作品のヒロインであるアイズ・ヴァレンシュタインの実力を遺憾なく発揮できる場として企画された派生作品であり[7]、『ファミリアクロニクル』シリーズは本編と外伝で掘り起こしきれないキャラクターたちの過去を描くための作品である[8]。
本作品は大森のデビュー作であり、書籍化前は小説投稿サイト「Arcadia」に投稿されていた[注 1]。これを大森が第4回GA文庫大賞に応募して大賞を受賞し、2013年に本作品の本編がGA文庫から書籍化され[10][書 3]、2014年には外伝『ソード・オラトリア』が、2017年には『ファミリアクロニクル』シリーズが刊行される[書 4][書 5]。2020年に宝島社から出版された『このライトノベルがすごい!』では「2010年代総合ランキング」において第4位となる[11]。2023年にはシリーズ刊行開始から10周年を迎え、本編と外伝に加えてゲーム『メモリア・フレーゼ』のシナリオや記念小説が13か月連続で書籍化・公開され[9][12]、シリーズの累計発行部数は2024年3月時点で1700万部を記録している[13]。
メディアミックスとして、2013年に本編が、2014年に外伝『ソード・オラトリア』が漫画化される。2015年に本編のテレビアニメが初めて放送されて、作品に登場する女神ヘスティアのキャラクターが世界中で人気となり[14][15][16]、また、2015年には本作品を原作とする初めてのゲームとしてブラウザゲーム『クロス・イストリア』が配信される[17]。2017年には外伝『ソード・オラトリア』のテレビアニメが放送され、『ファミリアクロニクル』の漫画が文庫本と同時連載され、さらにスマートフォン用のゲーム『メモリア・フレーゼ』が配信される[18]。また、2019年には劇場版アニメ『オリオンの矢』が公開される[19]。
作品世界では、千年前よりも昔の時代、ダンジョンから無限に産み出されるモンスターが、問答無用に人間に襲いかかる敵として存在し[20]、かつてモンスターと戦った英雄たちの活躍が様々なお伽噺(英雄譚)として作品が描かれる時代に伝わっている[21]。約千年前に天界より神々が降臨し、神の眷族となった人間たちはファミリアを組織して下界に蔓延るモンスターに対抗するようになり[22]、ダンジョンの上にバベルという巨塔が建設されてモンスターが地下に閉じ込められたため、地上には一定の秩序がもたらされる[23]。本編が開始される15年前にオラリオで最強を誇ったファミリアが黒竜に敗れて全滅し、過激派ファミリアが跋扈する暗黒期がオラリオに訪れるが[21]、5年前にギルドなどにより過激派は鎮圧される[24]。新たなファミリアも台頭し、オラリオに再び安寧がもたらされた時代に本物語が始まる。
本作品に登場する神々は、ギリシャ神話や北欧神話などの世界各地域の神話に登場する神の名を冠し、ヘスティアが炉の神であるなどの作中設定は実際の神話を踏襲している[25][26]。本作品の神々は天界での退屈に耐えられず下界に降臨し、超越的な能力が封じられる代わりに、神の恩恵を授けた人間に養ってもらい、彼らが織り成す未知の物語を楽しんでいる[27]。人間たちは、ヒューマンの他にエルフなどが登場し、神々から恩恵を授けられた者にはロールプレイングゲームのようなレベルや能力などを数値で示した神聖文字が体に刻まれる[28]。これにより、モンスターと戦うことができるように心身が強化され、魔法などの超常的な力も使えるようになる[28]。冒険者と呼ばれる神の眷族は、未知への探求心から、またモンスターとの戦闘により得られる富や栄誉を求め、ダンジョンに挑戦しており[23]、オラリオの冒険者は残された黒竜の討伐を望む作品世界の人々から新たな英雄として期待されている[21]。
主人公のベル・クラネルは、英雄譚のような異性との運命の出会いに憧れてオラリオにやって来て、ヘスティアのファミリアに入団した駆け出しの冒険者であり、物語では様々な出会いと冒険を通じたベルの成長、そして出会いの結実やファミリアの絆が物語で展開される[29]。素朴で純粋な動機でダンジョンに挑むベルの行動が次々とヒロインを救うことに繋がり、無意識的にヒロインたちから想いを寄せられてゆくストーリ展開や、憧れを目指して努力や友情によりベルが強くなってゆく昔ながらの少年漫画のような「熱血」な展開が本作品の特徴となっている[30][25]。ラブコメや俺TUEEE系の主人公と異なり純真で真っ直ぐであり続けるベルの姿や[31]、その他の登場人物たちの葛藤や成長、そして作品世界の壮大な背景にも焦点が当てられ、人間の心の複雑さや成長の喜び、人間関係の美しさも描かれており、これらが本作品の大きな魅力になっている[12]。
作者の大森藤ノは、本編をベルと周囲の者の成長譚と位置付けており、作品の世界観は外伝の方が迫っていると評している[32]。作者はベルの成長を魅力的に描写するために、作品に登場する神の設定やベルの能力に関する仕掛けを考え、ベルを物語の最初から最強主人公としなかった[25][33]。
また、本作品の世界観はファンタジーだが、作中の設定はゲームが意識されており、作者はゲームからインスパイアされた多くの設定をファンタジーの世界に溶け込ませるように苦心して作品を作り上げている[5][34]。この理由は、作者が沢山の人に作品を読んでもらえるようにと意図し、制作当時に流行していたキャラクターの能力を数値化する設定を取り入れようと考え、ゲームにおける経験値などのシステムを参考にしたためである[34][35]。ただし、作者によれば、ゲームからインスパイアされた設定は、ネット上に公開されている多くのゲーム関連の二次創作作品から間接的に受け取ったものであり、参考とした特定のゲームはないと述べている[35]。
主人公ベルとヒロインたちの出会い、ベルの最初の冒険などが描かれる。
ベルの仲間となる者たちのヘスティア・ファミリアへの集結などが描かれる。
異端児による事件を経験したベルの葛藤、覚悟、精神的な成長などが描かれる。
作者は第四部を『豊穣編』と名付けており[38]、オラリオを巻き込んだベルの奮闘と「豊穣の女主人」のリューとシルの救済が描かれる。
海上学術機関特区(通称「学区」)におけるベルの学園生活が描かれる。
アイズを主人公に据え、本編の裏で同時進行していたオラリオの運命を賭けた事件が描かれる。
ストーリー展開に影響を与える人物のみ掲載してください。掲載基準を設けていますので、ノートをご覧ください。
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本編9巻から登場する高い知性や心を備えた異端のモンスターであり、その中には人間の言葉を話す者すら存在する[401]。ギルドのウラノスによって保護され、ダンジョン内の安全な「隠れ里」を拠点とし、ダンジョンを巡回しつつ同胞を探しているが[366]、通常のモンスターからも敵として認識されるため、生き残っている者は40体ほどである[365]。ほぼ全員が地上や人間に対する強烈な憧憬を持ち、いつか地上に出ることを夢見ている[365]。 ウィーネを通じてヘスティア・ファミリアと親交を持ち、イケロス・ファミリアが起こした事件において、全てを失う覚悟で自分たちを救おうとしたベルの決意と覚悟が異端児たちの心に大きな影響を与える[402]。外伝ではウラノスとロキと間で協力関係が成立した後、クノッソス攻略のためにロキ・ファミリアとも連携する[403]。
ストーリー展開に影響を与える人物のみ掲載してください。掲載基準を設けていますので、ノートをご覧ください。 |
現存するその他のファミリア・組織、その登場人物を説明する。
物語開始後に、消滅したファミリア・組織とその登場人物を説明する。
物語開始前に、既に消滅していたファミリア・組織とその登場人物を説明する。
ダンジョンから産まれ落ちる人間の敵[注 26]。階層毎に産まれるモンスターの種類と次産間隔が決まっており、殲滅後の一定時間はモンスターが産まれない[20]。ダンジョン内部で神の存在(神威)が感知されると、神を排除するために強力な漆黒のモンスターが産まれる[609][492]。
作者の大森が小説投稿サイトに投稿していた当時、大森は、ひとつの題材として確立されていたダンジョンを舞台とする作品の魅力に取り憑かれ、ギリシャ神話などを調べ上げて本作品の原型である『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』を執筆していた[35]。小説投稿サイトの読者から商業化を希望するコメントもあり、その気になって『ファミリア・ミィス』というタイトルに変更して第4回GA文庫大賞に応募し[25]、大森の応募作はGA文庫史上初の大賞を受賞し[10]、2013年にタイトルを元に戻して本作品が書籍化された[25]。
GA文庫の編集部に所属する小瀧は、作者の大森と会うまでは、大森の応募作が小説投稿サイトに投稿されていた作品であるとは知らなかった[25]。小瀧によれば、大森の応募作は、壮大な世界観にキャッチーな所もあり、伝説をなぞった美しき女神らが登場する豪華な所や、王道のファンタジーに今風の感覚も備わっている所が評価され、満場一致で大賞に選ばれた[25]。また、小瀧は、本作品のイラストを担当するヤスダスズヒトについて、かつて彼が担当した『スカーレット・ソード』という作品のイラストが印象に残り、彼を「ファンタジーでも何でも魅力的に描けるすごい人」と評価し、本作品の特徴である美しく妖しげなキャラクターたちの持つ憂いな表情を描くイラストレータとして最適と考えて採用したと述べている[25]。
GA文庫の編集者である宇佐美亮祐によれば、原作10周年記念の企画である「12か月連続刊行」(最終的には13か月)は作者の大森による発案であり、その執筆力に驚くと共に、一つのシリーズでの連続刊行では最長記録ではないかと述べている[12]。
本作品の着想は、ギリシャ神話のミノタウロスと戦う主人公から始まっており、ミノタウロスは本作品において重要な役割を担うモンスターであり[5]、本作品はヒロインのアイズがダンジョンでミノタウロスに襲われた主人公のベルを救うエピソードで幕を開ける[14]。作者はベルの最初の冒険となる本編3巻のミノタウロス戦を非常に力を入れて執筆しており[14]、ベルの初めてのライバルとして本編10巻で登場したミノタウロスの異端児をヒロインに位置付けている[420]。
また、主人公であるベルの原型は、作者が気まぐれから考えて作成した、『不思議の国のアリス』の白ウサギとアリスの関係を逆にしたお蔵入りの小説であり、この作品では白ウサギに対応するベルが、アリスに対応するアイズを追いかける、という関係となっている[25]。ライトノベルでは、作者が『ダンまち』を投稿する前に読んでいた七位連一著『地を駆ける虹』に登場する主人公ネイブのDNAを引き継いでいるかもしれないと作者は述べている[31]。
物語のプロットは、作者が小説投稿サイトに投稿していた当時から変化しておらず、当時の構想に従い最終話に向けて物語は進んでおり、本編16巻時点で全体の約7割程度が描かれている[32]。ただし、本編9巻から11巻で描かれた異端児編は商業誌になったからこそ生まれエピソードであり、さらに本編12巻は異端児編で作者の想像を超えたベルの成長を具体的に示すために作成されており、当時の構成には全くなかったエピソードである[32]。このように、物語が進むにつれて巻数が増えたりページ数が増えており、本編14巻はGA文庫史上最長となる640ページの分量となっている[32]。
CEDEC2019において、ゲーム『クロス・イストリア』および『メモリア・フレーゼ』に関して、株式会社グリーの野澤武人、小泉義英、武田豊がライセンス、プロモーション、プロデュースの立場から制作経緯などについて発表した[663]。本発表によれば、漫画原作のものが一巡していた2014年当時、グリーでは新しくゲーム化可能な漫画に代わるコンテンツを開拓しており、この中でライトノベルとして注目されていた本作品が抜擢されたとされる[663]。2015年にアニメ第1期が放映されて世界的な人気となり、同アニメの放映終了後の半年ほど後にブラウザゲームとして『クロス・イストリア』がリリースされた[663]。
野澤らによれば、『クロス・イストリア』の成功によって本作品を原作とするネイティブゲーム化の構想が進み、この中でロールプレイングゲームをそのままを題材にしたかのような本作品の内容や、性格が立った多くのキャラクターが登場して戦闘にも参加するという本作品の特徴からスマートフォンゲームが最適と考え、市場調査の結果から戦闘よりキャラクターの成長や物語にゲーム性を振ると決めた[663]。また、原作や漫画版のファンおよびアニメから入ったファンを第一のターゲットと設定し、出演する声優のファンを第二のターゲットして開発を進めたと述べている[663]。アニメ第2期が放送された2017年に『メモリア・フレーゼ』をリリースし、Twitterやラジオ番組を活用してターゲットを囲い込み、アニメ放送終了後はYouTubeを活用してユーザーをゲームに定着させることに取り組んだとも述べている[663]。
『メモリア・フレーゼ』のリリース後、監修のボリュームが非常に多くなったために原作者である大森との認識の齟齬が増えたことから、これを解決するために原作者側とゲーム制作側で企画協力の体制を築き、定期的に企画会議を行うことを試みた[663]。この取り組みが功を奏して、ゲーム内容に関する議論が深まり生産性も向上して、原作側との距離が一気に縮まるという好循環が生まれとされる[663]。グリーがアニメ制作に出資してゲーム制作側もアニメの製作委員会に参画するようになり、共同製作者として本作品に直接関与するようになった[663]。
2013年1月の刊行以降、シリーズ累計で2016年には370万部[664]、2019年には1200万部[665]、2023年1月に発売10周年を迎え、2024年3月時点では累計1700万部が発行された[13]。海外には、英語、フランス語、中国語(簡体字・繁体字)、イタリア語、ベトナム語、韓国語などの翻訳版が展開されている[666]
原作発売から2023年1月で10年にあたり、これに合わせて10周年記念・10大プロジェクトが行われた[9][667]。内容は、原作を含む関連小説の連続刊行、記念小説の公開[注 1]、原作合計10巻の期間限定での無料公開[668]、各種イベント(「冒険者選抜中央試験(ダンまちセンター試験)」、オンライン展示会)の開催に加え、原作者、イラスト担当者、漫画の作者、小説やアニメ、ゲームのスタッフなどからのお祝いメッセージの公開、新作ゲーム『バトル・クロニクル』の開始などである[667]。
小説の連続刊行では、2022年10月から2023年10月まで都合13冊が毎月発売された[12]。具体的には、本編18巻と19巻[書 6][書 7]、外伝13巻と14巻[書 8][書 2]、ファミリアクロニクルの1冊に加え[書 9]、ゲーム『メモリア・フレーゼ』のシナリオである『アルゴノゥト』全2冊[書 10][書 11]および『アストレ・レコード』全3冊が書籍化され[書 12][書 13][書 14]、さらに『掌編集』全2冊[書 15][書 16]と『オラリオ・ストーリーズ』が1冊が刊行された[書 17]。この期間内に発売された本編18巻はAmazonの和書ランキングで1位となり[669]、楽天ブックスの週刊ランキング(2023年4月10日から同4月16日)では10位以内のうち『ダンまち』シリーズが5作品を占めた[670]。
本作品は、2013年のGA文庫大賞を受賞し[10]、『Google Playブックベストof 2013』でベストラノベに選ばれ[671]、2014年の『第3回ラノベ好き書店員大賞』における大賞受賞[672]、2015年の『BOOK☆WALKER大賞』[157]、2016年の『第2回SUGOI JAPAN Award』におけるラノベ部門1位などの受賞歴がある[673]。また、宝島社が毎年発行する『このライトノベルがすごい!』では、2014年に作品部門で4位[674]および新作部門で1位[671]、2016年に8位[675]、同文庫部門では2018年に9位を獲得しており[676]、2020年に発表された「2010年代総合ランキング」では第4位になった[11]。
2019年に行われたPR_TIMESによる調査では読者の95%が男性であり、読者の年齢分布は30代と40代が32%、50代が23%とされる[677]。また、BOOK☆WALKERが発表している年間電子書籍ランキング(ライトノベル部門)では、2014年から2023年において2014年と2022年を除いて3位以上にランキングしており、2023年12月にBOOK☆WALKERが、サービス開始13周年の間に読まれた本のランキングを発表しており、本作品は3位になっている[678]。本作品には多くのキャラクターが登場するが、キャラクターの各種人気投票ではリュー・リオンが1位にランキングされる[155][156][157]。
2015年12月にリリースされ2023年4月にサービスが終了した『クロス・イストリア』は、「GREE Platform Award 2015」にて最優秀ルーキー賞を受賞した[689]。
2017年6月にリリースされ2024年6月にサービスが終了した『メモリア・フレーゼ』は、2023年8月までに世界累計で1.7億ドルの収益を上げており、収益のシェアは日本が1位で76%であり、2位はアメリカ、3位は台湾であった[690]。ベル役の松岡禎丞がアフレコした台詞数が1万175ワードに達しており、2019年6月17日に行われたイベントにおいて、松岡に対し「一人の声優によりモバイルゲームに提供されたセリフの最多数」という内容でギネス世界記録に認定されたことが発表、松岡禎丞に認定証が贈られている[691]。
2023年8月に世界中に同時リリースされた『バトル・クロニクル』はリリースから1か月間の収益で800万ドルを超え、収益のシェアは日本が1位で77%であり、2位はアメリカ、3位は台湾となった[690]。
大森藤ノ(著)、ソフトバンククリエイティブ→SBクリエイティブ〈GA文庫〉。
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | 備考 | |
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1. | 2014年1月31日 | 2014年1月15日[書 4][書 45] | 978-4-7973-7553-4 978-4-7973-7554-1(限定版) | 限定版:小冊子 |
2. | 2014年6月30日 | 2014年6月13日[書 46] | 978-4-7973-7716-3 | |
3. | 2014年12月31日 | 2014年12月15日[書 47][書 48] | 978-4-7973-8203-7 978-4-7973-8150-4(限定版) | 限定版:小冊子 |
4. | 2015年5月31日 | 2015年5月15日[書 49] | 978-4-7973-8312-6 | |
5. | 2015年10月31日 | 2015年10月15日[書 50] | 978-4-7973-8508-3 | |
6. | 2016年6月30日 | 2016年6月15日[書 51] | 978-4-7973-8846-6 | |
7. | 2016年12月31日 | 2016年12月15日[書 52][書 53] | 978-4-7973-8934-0 978-4-7973-8935-7(限定版) | 限定版:小冊子 |
8. | 2017年4月30日 | 2017年4月15日[書 54][書 55] | 978-4-7973-9234-0 978-4-7973-9042-1(限定版) | 限定版:ドラマCD |
9. | 2017年6月30日 | 2017年6月15日[書 56] | 978-4-7973-9281-4 | |
10. | 2018年5月31日 | 2018年5月15日[書 57][書 58] | 978-4-7973-9460-3 978-4-7973-9623-2(限定版) | 限定版:ドラマCD |
11. | 2019年1月31日 | 2019年1月15日[書 59] | 978-4-8156-0026-6 | |
12. | 2019年7月31日 | 2019年7月12日[書 60] | 978-4-8156-0264-2 | |
13. | 2023年2月28日 | 2023年2月15日[書 8] | 978-4-8156-0982-5 | |
14. | 2023年3月15日 | 2023年3月15日[書 2][書 61] | 978-4-8156-1434-8 978-4-8156-1872-8(限定版) | 限定版:小冊子 |
サブタイトル | 初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | 備考 |
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episodeリュー | 2017年3月31日 | 2017年3月15日[書 5] | 978-4-7973-9080-3 | |
episodeフレイヤ | 2019年12月31日 | 2019年12月12日[書 62] | 978-4-8156-0464-6 | |
episodeリュー2 | 2023年10月31日 | 2023年10月14日[書 9] | 978-4-8156-2369-2 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1. | 2022年10月31日 | 2022年10月14日[書 12] | 978-4-8156-1017-3 | |
2. | 2022年11月30日 | 2022年11月12日[書 13] | 978-4-8156-1018-0 | |
3. | 2022年12月31日 | 2022年12月15日[書 14][書 63] | 978-4-8156-1755-4 978-4-8156-1019-7(特装版) | 特装版:小冊子 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | 備考 | |
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1. | 2023年4月30日 | 2023年4月14日[書 15] | 978-4-8156-1966-4 | |
2. | 2023年5月31日 | 2023年5月15日[書 16] | 978-4-8156-1967-1 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1. | 2023年6月30日 | 2023年6月15日[書 17] | 978-4-8156-1965-7 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | 備考 | |
---|---|---|---|---|
前章 | 2023年7月31日 | 2023年7月14日[書 10] | 978-4-8156-1968-8 | |
後章 | 2023年8月31日 | 同日発売[書 11] | 978-4-8156-1969-5 | |
豪華特装版 | 2023年8月31日[書 64] | 978-4-8156-2144-5 |
ダンジョンに出会いを求めるのは 間違っているだろうか | |
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漫画:本編 | |
原作・原案など | 大森藤ノ(原作) ヤスダスズヒト(キャラクター原案) |
作画 | 九二枝 矢町大成(シリーズII) |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | ヤングガンガン ガンガンONLINE |
レーベル | ヤングガンガンコミックス |
発表号 | 2013年16号 - 2019年8号 シリーズII 2019年18号 - |
巻数 | 全10巻 シリーズII 既刊5巻(2023年11月現在) |
漫画:外伝 ソード・オラトリア | |
原作・原案など | 大森藤ノ(原作) はいむらきよたか・ヤスダスズヒト (キャラクター原案) |
作画 | 矢樹貴 |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊ガンガンJOKER ガンガンONLINE |
レーベル | ガンガンコミックスJOKER |
発表号 | 2014年6月号 - |
巻数 | 既刊29巻(2024年11月現在) |
漫画:ファミリアクロニクル episodeリュー | |
原作・原案など | 大森藤ノ(原作) ヤスダスズヒト(キャラクター原案) |
作画 | 桃山ひなせ |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載サイト | ガンガンONLINE |
レーベル | ガンガンコミックスONLINE |
発表期間 | 2017年2月23日 - 2018年10月25日 |
巻数 | 全6巻 |
漫画:ファミリアクロニクル episodeフレイヤ | |
原作・原案など | 大森藤ノ(原作) ヤスダスズヒト(キャラクター原案) |
作画 | 桃山ひなせ |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | マンガUP! |
レーベル | ガンガンコミックスUP! |
発表期間 | 2020年10月2日 - 2023年11月17日(プレミアム公開) |
巻数 | 全5巻 |
漫画:ダンジョンに出会いを求めるのは 間違っているだろうか4コマ | |
原作・原案など | 大森藤ノ(原作) ヤスダスズヒト(キャラクター原案) |
作画 | タカムラマサヤ |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載サイト | ガンガンONLINE |
レーベル | ヤングガンガンコミックス |
発表期間 | 2014年8月14日 - 2015年5月14日 2016年5月19日 - 2017年5月18日 |
巻数 | 全2巻 |
漫画:ダンまち4コマ そもそも ダンジョンにもぐるのが間違いではないだろうか | |
原作・原案など | 大森藤ノ(原作) ヤスダスズヒト(キャラクター原案) |
作画 | ちょぼらうにょぽみ |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | ヤングガンガン |
レーベル | ヤングガンガンコミックス |
発表号 | 2014年22号 - 2015年12号 2016年9号 - 2017年5号 |
巻数 | 全2巻 |
漫画:〜メモリア・フレーゼ〜 聖夜の夢想歌 | |
原作・原案など | 大森藤ノ(原作) ダンまち 〜メモリア・フレーゼ〜(協力) |
作画 | 汐村友 |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載サイト | マンガUP! |
レーベル | ガンガンコミックスUP! |
発表期間 | 2021年10月21日 - 2023年11月11日(通常公開) |
巻数 | 全4巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1. | 2013年12月13日 | 同日発売[書 65] | 978-4-7575-4166-5 |
2. | 2014年5月14日 | 同日発売[書 66] | 978-4-7575-4304-1 |
3. | 2014年11月13日 | 同日発売[書 67] | 978-4-7575-4464-2 |
4. | 2015年3月25日 | 同日発売[書 68] | 978-4-7575-4592-2 |
5. | 2015年6月25日 | 同日発売[書 69] | 978-4-7575-4673-8 |
6. | 2016年3月25日 | 同日発売[書 70] | 978-4-7575-4925-8 |
7. | 2016年10月13日 | 同日発売[書 71] | 978-4-7575-5120-6 |
8. | 2017年3月25日 | 同日発売[書 72] | 978-4-7575-5287-6 |
9. | 2017年9月25日 | 同日発売[書 73] | 978-4-7575-5368-2 |
10. | 2018年6月25日 | 同日発売[書 74] | 978-4-7575-5763-5 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1. | 2020年7月22日 | 同日発売[書 75] | 978-4-7575-6769-6 |
2. | 2021年3月25日 | 同日発売[書 76] | 978-4-7575-7169-3 |
3. | 2021年12月25日 | 同日発売[書 77] | 978-4-7575-7647-6 |
4. | 2023年1月25日 | 同日発売[書 78] | 978-4-7575-8354-2 |
5. | 2023年11月25日 | 同日発売[書 79] | 978-4-7575-8912-4 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1. | 2017年3月13日 | 同日発売[書 109] | 978-4-7575-5270-8 |
2. | 2017年7月22日 | 同日発売[書 110] | 978-4-7575-5401-6 |
3. | 2017年11月22日 | 同日発売[書 111] | 978-4-7575-5518-1 |
4. | 2018年3月22日 | 同日発売[書 112] | 978-4-7575-5656-0 |
5. | 2018年7月21日 | 同日発売[書 113] | 978-4-7575-5784-0 |
6. | 2018年12月13日 | 同日発売[書 114] | 978-4-7575-5908-0 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1. | 2021年12月25日 | 同日発売[書 115] | 978-4-7575-7649-0 |
2. | 2022年7月22日 | 同日発売[書 116] | 978-4-7575-8033-6 |
3. | 2023年1月25日 | 同日発売[書 117] | 978-4-7575-8355-9 |
4. | 2023年7月12日 | 同日発売[書 118] | 978-4-7575-9086-1 |
5. | 2024年3月22日 | 同日発売[書 119] | 978-4-7575-8669-7 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1. | 2015年5月15日 | 同日発売[書 120] | 978-4-7575-4639-4 |
2. | 2017年5月23日 | 同日発売[書 121] | 978-4-7575-5356-9 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1. | 2015年6月25日 | 同日発売[書 122] | 978-4-7575-4674-5 |
2. | 2017年3月25日 | 同日発売[書 123] | 978-4-7575-5288-3 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1. | 2015年10月15日 | 同日発売[書 124] | 978-4-7973-8556-4 |
初版第一刷発行日 | 発売日 | ISBN | |
---|---|---|---|
1. | 2021年12月25日 | 同日発売[書 125] | 978-4-7575-7648-3 |
2. | 2022年7月22日 | 同日発売[書 126] | 978-4-7575-5288-3 |
3. | 2023年2月7日 | 同日発売[書 127] | 978-4-7575-8382-5 |
4. | 2023年11月25日 | 同日発売[書 128] | 978-4-7575-8913-1 |
本編のテレビアニメは、第1期が2015年4月から6月までTOKYO MXほかにて放送され[700]、第2期が2019年7月から9月まで[700]、第3期が2020年10月から12月まで[700]、第4期が2022年7月から2023年3月まで放送された[700][701]。第5期が2024年秋から放送予定となっている[702]。
外伝『ソード・オラトリア』のテレビアニメは、2017年4月から7月までTOKYO MXほかにて放映された[700]。また、オリジナルストーリーで構成された劇場版アニメ『オリオンの矢』は2019年2月15日に公開された[19]。
配信 | 記念 | タイトル | 構成 | 内容 |
---|---|---|---|---|
2018年 | 1周年 | 偉大冒険譚 グランド・ディ | 前後編 | ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアによる陸の王者の討伐を描く物語[717] |
2019年 | 2周年 | 偉大冒険譚 アルゴノゥト | 前後編 | 原作中の英雄譚「アルゴノゥト」を題材とする物語[718] |
2020年 | 3周年 | 偉大冒険譚 アストレア・レコード | 3部作 | オラリオの暗黒期における、アストレア・ファミリアの物語[158] |
2021年 | 4周年 | 偉大冒険譚 アエデス・ウェスタ | 3部作 | 劇場アニメの舞台となった聖域オリンピアにおける、ヘスティアを主人公とする物語[719]。 |
2022年 | 5周年 | 偉大冒険譚 ナイツ・オブ・フィアナ | 3部作 | 原作中の古の英雄「フィアナ騎士団」を題材とする物語[185] |
2023年 | 6周年 | 偉大冒険譚 オルギアス・サガ | 3部作 | 外伝『ソード・オラトリア』の第12巻で描かれたオラリオの総力戦[720] |
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