Loading AI tools
ボンズ制作による日本のテレビアニメ作品 ウィキペディアから
『交響詩篇エウレカセブン』(こうきょうしへんエウレカセブン、Psalms of Planets Eureka seveN)は、日本のテレビアニメ作品。2005年4月17日から2006年4月2日まで毎日放送を製作局として、TBS系列の日曜7時00分 - 7時30分(JST)に放送された。全50話。
交響詩篇エウレカセブン | |
---|---|
ジャンル | SF、ロボット |
アニメ | |
原作 | BONES |
監督 | 京田知己 |
シリーズ構成 | 佐藤大 |
キャラクターデザイン | 吉田健一 |
メカニックデザイン | 河森正治 |
音楽 | 佐藤直紀 |
アニメーション制作 | ボンズ |
製作 | 毎日放送、ボンズ Project EUREKA |
放送局 | 毎日放送・TBS系列 |
放送期間 | 2005年4月17日 - 2006年4月2日 |
話数 | 全50話 |
漫画 | |
作者 | 片岡人生、近藤一馬 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | 月刊少年エース |
発表号 | 2005年3月号 - 2007年1月号 |
話数 | 全23話 |
小説 | |
著者 | 杉原智則 |
イラスト | 岸和田ロビン |
出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2005年10月29日 |
巻数 | 全4巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ・漫画・ライトノベル・コンピュータゲーム |
ポータル | アニメ・漫画・文学・コンピュータゲーム・ラジオ |
本作はボンズ制作のSFロボットアニメであり、バンダイとボンズが中心となって発足したメディアミックスプロジェクト「Project EUREKA」の中核を担う作品の1つ。PlayStation 2用のゲームソフト『エウレカセブン TR:1 NEW WAVE』をはじめとするプロジェクトの作品群と同じ世界が物語の舞台となる。プロジェクトの作品群の中でも最も新しい時間軸の物語で、物語の世界を統治する塔州連邦軍と対立する反政府組織「ゲッコーステイト」を中心にストーリーが進行する。主人公の少年レントンがゲッコーステイトのメンバーであるヒロインの少女エウレカと出会って恋に落ち、ゲッコーステイトのメンバーとして徐々に成長するボーイ・ミーツ・ガールの物語[1]であると同時に、プロジェクトの作品群の世界において重要な役割を担う存在「スカブ・コーラル」の正体に焦点が当てられる。
2009年には設定を大きく変更した本作のパラレルワールドでの物語を描く、劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』が公開された。2012年には本作品の続編『エウレカセブンAO』がTV放映。2017年からは新劇場版三部作『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が順次公開予定(#劇場版を参照)。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
舞台は、スカブ・コーラルと呼ばれる珊瑚のような大地が地表を覆い、目に見えない未知の粒子トラパーの波が大気中を漂う、とある惑星。
以下、主人公であるレントンの動向を軸に記述していく。
月光号に同乗する3人の孤児。人種も個性も異なる3人だが、兄弟のようにいつも寄り添い行動する。エウレカをママと呼び、彼女に気がある新参者レントンに対して過激な悪戯を仕掛けるが、徐々に打ち解けていき、物語終盤には本当の家族のような絆を築く[注 9]。最終話ではレントンとエウレカ・サーストン夫妻の子供として住民票に記載されており、全員の苗字もサーストンになっている。またアクセルを「おじいちゃん」と呼ぶ(正確には父方のひいじいちゃん)。
エウレカ、ホランドらの元同僚。ゲッコーステイト未参加の元SOF隊員。
物語の中心となる二体のLFO。その名が示す通り、始まりと終わりを司る。
塔州連邦軍の特殊機動部隊専用に開発、先行配備されていた汎用LFO。「type R」とは、特殊機動部隊に正式採用されたモデルであることを意味している。
かつて塔州連邦軍の次期正式採用機候補としてモンスーノシリーズと競い合った。高出力・高機動だが、限られた人間にしか扱えず、正式採用の座をモンスーノに奪われた。アニメ内では、主にゲッコーステイトのLFO(ニルヴァーシュを除く)として活躍している。なお、設定上ターミナス系統の発展型であるスピアヘッドも本項にて記載する。
塔州連邦軍の正式なKLFシリーズ。同じ正式採用候補であったターミナスシリーズよりも出力と機動性が劣るが、火力・装甲・CFSによって補っている。
本作の世界で、船舶は空を飛ぶ空船。この世界の軍艦は基本的に空軍に所属し、海軍は存在しない(陸軍は存在する)。一般的な空船の飛行原理は、リフレクション・フィルムを表面に貼り付けた翼がトラパーの反発力を受けて揚力と推力を得るというもの。リフに用いるリフボードも同様の原理で滑空しており、それらの航跡には細い帯状の発光現象がみられる。
種類 | 機体 | 備考 |
---|---|---|
空船 | 月光号 | ゲッコーステイトの本拠 |
LFO | ニルヴァーシュ type ZERO | レントン、エウレカ機 spec2・spec3へとスペックアップされる |
ターミナス type B303 デビルフィッシュ | 2体目のホランド機 | |
ターミナス type R606 | マシュー機 | |
ターミナス type R808 | ヒルダ機 | |
ターミナス type R909 | ホランド機。42話で大破 |
種類 | 機体 | 備考 |
---|---|---|
空船 | 銀河号 | 銀河艦隊旗艦。アゲハ隊の搭乗艦 |
イズモ艦 | ユルゲンス率いるイズモ隊の旗艦(後に離脱) | |
航空機 | AFX | 遠隔操作型爆撃機 |
LFO (KLF) | ニルヴァーシュ type the END | アネモネ機 |
モンスーノ type MS10 / MS20 | 塔州連邦軍の現行主力KLF | |
モンスーノ type VC10 | アゲハ隊に配備された特殊装備KLF |
「サブタイトルの由来」の出典は特筆のない限り、Psalm of Planets Eureka seveN DICTIONARYによる。
話 数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 (メカ作画監督) | 放送日 | サブタイトルの由来 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ブルーマンデー | 佐藤大 | 京田知己 | 宮地昌幸 | 吉田健一 (中田栄治) | 2005年 4月17日 | ニュー・オーダーの同名の曲 |
2 | ブルースカイ・フィッシュ | 村田和也 | 倉島亜由美 (中田栄治) | 4月24日 | - | ||
3 | モーション・ブルー | 佐藤育郎 | 小平佳幸 (大塚健) | 5月1日 | - | ||
4 | ウォーターメロン | 阿保孝雄 | 真庭秀明 (飯田悟) (前田清明) | 5月8日 | ハービー・ハンコックの楽曲 『ウォーターメロン・マン』 | ||
5 | ビビット・ビット | 野村祐一 | 村田和也 | 横山彰利 | 水畑健二 (大塚健) | 5月15日 | - |
6 | チャイルドフッド | 大河内一楼 | 難波日登志 | 松尾慎 | 田中将賀 | 5月22日 | ジェフ・ミルズの同名の曲 |
7 | アブソリュート・ディフィート | 菅正太郎 | 宮地昌幸 | 伊藤秀樹 | 伊藤秀樹 (大塚健) | 5月29日 | - |
8 | グロリアス・ブリリアンス | 大野木寛 | 橘正紀 | 吉本毅 | 堀川耕一 (ねこまたや) | 6月5日 | - |
9 | ペーパームーン・シャイン | 佐藤大 | 京田知己 | 村田和也 | 倉島亜由美 (前田清明) | 6月12日 | - |
10 | ハイアー・ザン・ザ・サン | 野村祐一 | 山本秀世 | 原口浩 | 真庭秀明 | 6月19日 | プライマル・スクリームの同名の曲 |
11 | イントゥー・ザ・ネイチャー | 大野木寛 | 宮地昌幸 | 阿保孝雄 | 小平佳幸 (中田栄治) | 6月26日 | ハードフロアの同名の曲 |
12 | アクペリエンス・1 | 佐藤大 | 寺東克己 | 佐藤育郎 | 田中将賀 | 7月3日 | ハードフロアの楽曲 『アクペリエンス 1』 |
13 | ザ・ビギニング | 野村祐一 | 宮地昌幸 | 吉本毅 | 佐々木敦子 石田可奈 (ねこまたや) | 7月10日 | デリック・メイの同名の曲 |
14 | メモリー・バンド | 佐藤大 | 京田知己 | 水畑健二 | 7月17日 | ロータリー・コネクションの同名の曲 | |
15 | ヒューマン・ビヘイヴュア | 菅正太郎 | 山本秀世 | 伊藤秀樹 (大塚健) | 7月24日 | ビョークの同名の曲 | |
16 | オポジット・ヴュー | 小中千昭 | 山本沙代 | 堀川耕一 杉浦幸次 (ねこまたや) | 7月31日 | ||
17 | スカイ・ロック・ゲート | 大野木寛 | もりたけし | 原口浩 | 真庭秀明 | 8月7日 | 日本神話 『天岩戸』の英直訳 |
18 | イルコミュニケーション | 菅正太郎 | 村田和也 | 倉島亜由美 (前田清明) | 8月21日 | ビースティー・ボーイズのアルバム 『イル・コミュニケーション』 | |
19 | アクペリエンス・2 | 野村祐一 | 京田知己 | 佐藤育郎 | 松島晃 (長谷部敦志) | 8月28日 | ハードフロアの楽曲 『アクペリエンス 2』 |
20 | サブスタンス アビューズ | 大河内一楼 | 宮地昌幸 | 金子伸悟 | 小平佳幸 (大塚健) | 9月4日 | F.U.S.Eの楽曲 『サブスタンス・アビューズ』 |
21 | ランナウェイ | 大野木寛 | 寺東克己 | 森高登 | 佐々木敦子 石田可奈 (ねこまたや) | 9月11日 | ニューヨリカン・ソウルの同名の曲 |
22 | クラックポット | 佐藤大 | 伊藤秀樹 | 水畑健二 (前田清明) | 9月18日 | プラスティックマンの同名の曲 | |
23 | ディファレンシア | 菅正太郎 | 阿保孝雄 | 堀川耕一 小森高博 (杉浦幸次) | 9月25日 | 坂本龍一の楽曲 『differencia』 | |
24 | パラダイス・ロスト | 野村祐一 | もりたけし | 原口浩 | 真庭秀明 | 10月2日 | 坂本龍一の楽曲 『Paradise lost』 |
25 | ワールズ・エンド・ガーデン | 大野木寛 | 村田和也 | 長谷部敦志 富岡隆司 | 10月9日 | いとうせいこうの同名の小説 | |
26 | モーニング・グローリー | 大河内一楼 | 宮地昌幸 | 吉田健一 倉島亜由美 (中田栄治) | 10月16日 | オアシスの同名の曲 | |
27 | ヘルタースケルター | 佐藤大 | 寺東克己 | 岩崎太郎 | 菅野宏紀 (大塚健) | 10月23日 | 岡崎京子の同名の漫画[7] |
28 | メメントモリ | 野村祐一 | 難波日登志 | 佐藤育郎 | 伊藤秀樹 (金子秀一) | 10月30日 | しりあがり寿の漫画 『瀕死のタウンガイド オーイ・メメントモリ』[7][8] |
29 | キープ・オン・ムービン | 菅正太郎 | もりたけし | 中村圭三 | 尾形健一郎 真庭秀明 | 11月6日 | ソウル・トゥ・ソウルの同名の曲 |
30 | チェンジ・オブ・ライフ | 小中千昭 | 阿保孝雄 | 内田信也 阿保孝雄 倉島亜由美 (大塚健) | 11月13日 | ジェフ・ミルズの楽曲 『チェンジズ・オブ・ライフ』 | |
31 | アニマル・アタック | 大野木寛 | 角田一樹 | 安斎剛文 | 伊藤嘉之 (富岡隆司) | 11月20日 | 田中フミヤの楽曲 『Animal Attack』 |
32 | スタート・イット・アップ | 野村祐一 | 村田和也 村木靖 | 村田和也 | 水畑健二 (前田清明) (中田栄治) | 11月27日 | ジョイ・ベルトラムの同名の曲 |
33 | パシフィック・ステイト | 佐藤大 | 京田知己 | 金子伸悟 | 菅野宏紀 長谷部敦志 (大塚健) | 12月4日 | 808ステイトの同名の曲 |
34 | インナー・フライト | 清水恵 | 原口浩 | 真庭秀明 | 12月11日 | プライマルスクリームの同名の曲 | |
35 | アストラル・アパッチ | 菅正太郎 | 寺東克己 | 佐藤育郎 | 倉島亜由美 (大塚健) | 12月18日 | URの同名の曲 |
36 | ファンタジア | 野村祐一 | 山本沙代 | 鎌倉由実 | 木下裕孝 窪敏 | 12月25日 | コズミック・ベイビーの同名の曲 |
37 | レイズ・ユア・ハンド | 大野木寛 | 水島精二 | 伊藤秀樹 | 伊藤秀樹 (前田清明) | 2006年 1月8日 | コーネリアスの楽曲
『Raise Your Hand Together』 |
38 | デイト・オブ・バース | 佐藤大 | 寺東克己 | 小松田大全 | 柴田淳 内田信也 (中田栄治) | 1月15日 | 同名のバンドから |
39 | ジョイン・ザ・フューチャー | 菅正太郎 | 菱田正和 | 泰義人 | 吉川真一 | 1月22日 | タフ・リトル・ユニットの同名の曲 |
40 | コズミック・トリガー | 大野木寛 | 村田和也 | 水畑健二 (大塚健) | 1月29日 | コズミック・ベイビーの同名の曲 | |
41 | アクペリエンス・3 | 野村祐一 | 坂本郷 | 原口浩 | 真庭秀明 | 2月5日 | ハードフロアの楽曲 『アクペリエンス 3』 |
42 | スターダンサー | 清水恵 | 浦野康生 | 佐藤育郎 | 倉島亜由美 (前田清明) | 2月12日 | マイク・バンクスの同名の曲 |
43 | ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド | 大野木寛 | 阿保孝雄 | 吉田健一 内田シンヤ スタジオアド 板垣敦 | 2月19日 | ケミカル・ブラザーズの同名の曲 | |
44 | イッツ・オール・イン・ザ・マインド | 菅正太郎 | 寺東克己 | 伊藤秀樹 | 伊藤秀樹 吉田健一 | 2月26日 | CJボーランドの同名の曲 |
45 | ドント・ユー・ウォント・ミー? | 野村祐一 | 桑名郁朗 | 小松田大全 | 桑名郁朗 吉田健一 松島晃 小松田大全 (大塚健) | 3月5日 | フェリックスの楽曲 『ドント・ユー・ウォント・ミー』 |
46 | プラネット・ロック | 大野木寛 | 菱田正和 | 佐藤育郎 | 土岐義宏 内田信也 柴田淳 (大塚健) | 3月12日 | アフリカ・バンバータの同名の曲 |
47 | アクペリエンス・4 | 菅正太郎 | 寺東克己 | 原口浩 | 真庭秀明 | 3月19日 | ハードフロアの同名の曲『アクペリエンス 4』 |
48 | バレエ・メカニック | 野村祐一 | 村田和也 | 倉島亜由美 (中田栄治) | 3月26日 | 坂本龍一の楽曲『Ballet Mécanique』
ジョージ・アンタイルの同名の曲 1924年 フェルナン・レジェ監督作品 | |
49 | シャウト・トゥ・ザ・トップ! | 佐藤大 | 京田知己 | 阿保孝雄 | 水畑健二 (前田清明) | 4月2日 | スタイル・カウンシルの同名の曲 |
50 | 星に願いを | 京田知己 佐藤育郎 | 千羽由利子 倉島亜由美 桑名郁朗 (中田栄治) (大塚健) | 映画ピノキオの主題歌 『星に願いを』 | |||
SP | ニュー・オーダー | 野村祐一 | - | 京田知己 | - | 2012年 4月6日 | 同名のバンドから |
本作は全50話であるが、最後の2話(第49話・第50話)は同日に連続で放送された。なお、実際に放送された最終回は初期構想と異なる結末を迎えた。その後、初期構想と本編映像をもとに再構成した第51話「ニュー・オーダー」が制作された。同作は2006年のイベント『SonyMusic Anime Fes.06』で上映、2012年4月に「『エウレカセブンAO』放送直前スペシャル」としてテレビ初放送された。
本作のDVD版では最終3話の大幅なカット差し替えがされており(演出面の改変のみでシナリオに変更はない)、同DVD発売以降に各メディアでもDVD版の映像が用いられる。そのため本作再放送時の内容は、一部の映像・効果音がテレビ本放送時と異なる。第1話 - 第11話は、本放送と並行で毎日放送とTBSが深夜に放送していた。
インターネット上においてもテレビ放送と並行し、ストリーミング配信サービスのShow Timeでは各話が本放送の1日後に配信され、GyaOでは1クールが終わるごとに、また放送終了後には全50話が期間限定で無料配信された。
北アメリカではEureka seveNのタイトルでカートゥーン ネットワーク2006年4月15日より放送された。
BS11では2009年2月6日より『ANIME+』枠で23時30分 - 24時00分に放送、5月1日(第13話)からは2話連続(23時00分 - 24時00分)9月4日まで放送された。
2012年4月 - 11月に、続編『エウレカセブンAO』が、毎日放送(MBS)などで放送された[9]。全24話。
放送当時の視聴率は苦戦していたが、熱心なファンを獲得した[10]。主人公レントンの成長物語[11]、「泣けるアニメ」[12]などとしても評価されている。
国外で人気のある日本アニメ作品の1つ。アメリカやフランスでは、第3期エンディング曲を担当したことからHALCALIの名前が浸透し、CDデビューした[13]。
年 | セレモニー | 賞 | 対象 |
---|---|---|---|
2005年 | 第20回デジタルコンテンツグランプリ | 優秀賞 | 交響詩篇エウレカセブン |
第10回アニメーション神戸賞 | 個人賞 | 吉田健一[注 28] | |
2006年 | 第5回東京国際アニメフェア | テレビ部門優秀作品賞 脚本賞 キャラクターデザイン賞 | 交響詩篇エウレカセブン 佐藤大 吉田健一 |
Anime Expo 2006 SPJA Award | 最優秀テレビ長編賞 最優秀女性キャラクター賞 | Eureka seveN エウレカ |
テレビシリーズ放送終了後、「交響詩篇エウレカセブン」シリーズの展開は長編の劇場版アニメ制作・上映を中心としている。
2009年4月25日より公開。「別宇宙」を舞台に、もうひとりのレントンとエウレカの物語を描く。制作はボンズから制作委託されたアニメーションスタジオ・キネマシトラスが、配給は東京テアトルが担当。一部でTVシリーズの既存カットを使っている。
「ハイエボリューション(Hi-Evolution)」と銘打たれた3部作が2017年より年1作ペースで随時公開中。スタッフは概ね各作で共通。配給は前作『ポケットが虹でいっぱい』の東京テアトルから、ショウゲートに変更された。
本節の出典は特筆のない限り、Psalm of Planets Eureka seveN DICTIONARY[14]による。
本作品のジャンルはSFロボットアニメに該当するが、公式ホームページ『PROJECT EUREKA』などに掲載されている作品紹介の中では、「フィロソフィー・フィクション」と表現している。放送はロボットアニメとしては近年珍しくなった4クール(1年間)連続というフォーマットで行なわれた。日曜朝7時という児童向け番組の放送時間帯であるが、戦闘シーンでは一部に残酷な描写もみられる。
本作品には、過去のアニメや映画作品、テクノ音楽などのサブカルチャーに対するオマージュ(パロディ)が多数見受けられる。他作品の台詞や場面を部分的に模倣するだけでなく、物語の設定やストーリー構成そのものにも大胆に取り込んでいる点が本作品の特色である。これに関してシリーズ構成の佐藤大はインタビューで「王道が大切だ、定番は全部やろう」と、その意気込みを語っている[16]。劇中の台詞をはじめとする作品要素の引用元として、製作者、視聴者、アニメ評論家からは有名なアニメ・実写作品などの名前が挙がる。また、劇中に登場するキャラクターの名前やメカニック用語、各話のサブタイトルなどについても様々なジャンルから引用されたネーミングが多く見られる(各話リストまたは名称の由来を参照)。
本作品は製作委員会「Project EUREKA(プロジェクトエウレカ)」と協賛企業グループ「EUREKA Partners(エウレカ・パートナーズ)」によって、アニメの他に漫画、小説、テレビゲーム、ラジオ放送などのメディアミックス展開されている[注 27]。なお漫画版・小説版については、アニメでの世界観や主な登場人物を共有しつつ、それぞれ異なるストーリーで構成されている。
原作BONES[注 25]。片岡人生(キャラクター作画、シナリオ)、近藤一馬(ロボット作画)共著。月刊少年エース(角川書店)2005年3月号から2007年1月号まで連載。プロジェクト中で最初に開始され、最後に完結した。単行本は角川コミックス・エースより全6巻。上記のアニメ版を基にしているが、一部の設定やストーリー展開が異なる。作中において死生観が強調されており、残虐描写も多い。なお、片岡と近藤の次回作である『デッドマン・ワンダーランド』には本作を題材にしたオマージュが取り込まれている。累計部数は150万部を突破している[17]。
ゲーム版のキャラクターの過去を描いた外伝的作品として『エウレカセブン グラヴィティボーイズ&リフティングガール』(貴月未来著)がある。また、深山フギンと大野木寛により51話「ニュー・オーダー」に基づくコミカライズ『交響詩篇エウレカセブン NEW ORDER』がコンプティークで連載された。両作品に関しては各当該項目を参照。
原作BONES。杉原智則著。イラストは岸和田ロビン。角川スニーカー文庫より全4巻。角川書店刊。アニメ版を原作としているが、世界観や登場人物の設定が大幅に変更されており、著者である杉原作品としての性格がより強く出ている。
文化放送 日曜23:30-24:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
BE YOURSELF
(2005年1月2日-4月3日) |
エウレカセブン RADIO ray=out
(2005年4月10日-2006年4月2日) |
.hack//G.U.RADIO ハセヲセット
(2006年4月9日-2007年4月1日) |
本作品においては、劇中に登場するファッションを再現し販売することが予め企画されており、主人公レントンのジャケット「クリエ・リフライダー」やスニーカー「プラスエイト」のほか、ホランドがタルホに贈った「ジョン・ヘンリ」の指輪が商品化されている。
サミー777タウン、Mobage、Yahoo!モバゲー、ハンゲームではアバターの着せ替え用衣装を専用コンテンツとして販売。
バンダイナムコエンターテインメントが、テレビアニメ版のLINEスタンプを2015年12月に発売、HI-EVO(ハイエボリューションの略)版のLINEスタンプを2017年10月に発売。HI-EVO版はサウンド付きである。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.