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亀田誠治
日本の音楽プロデューサー、ミュージシャン (1964-) ウィキペディアから
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亀田 誠治(かめだ せいじ、1964年6月3日 - )は、日本の音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家、ベーシスト。ロックバンド東京事変のメンバー[1]。妻はシンガーソングライターの下成佐登子。
来歴
要約
視点
生い立ち
1964年、両親が仕事で駐在していたときにアメリカ合衆国のニューヨークにて誕生。生後1年で日本に帰国[1][2]。両親は栃木県の出身[3]。
3歳のとき、ピアノを習い始める[2]。大阪の千里山に引っ越し、吹田市立千里第三小学校に入学[1]。小学5年生の時にたまたま自宅にあったクラシックギターでビートルズをコピーしたことをきっかけにギター教室に通うが、6年生になると東京の江古田に引っ越すことになり、ギターはそれきりになる[1][2]。東京では趣味はBCL(海外短波放送受信)と全米TOP40という洋楽のヘビーリスナーになる[1][2]。中学2年生の時にベースを購入し、プロのミュージシャンになることを意識し始める[2]。
音楽業界へ
大学在学中にピアニスト・ヴォーカリストの吉中美樹と音楽ユニット「Miki-Pooh」を結成する。就職活動の代わりに曲を書き、デモテープを作ってはレコード会社に送り、バンドのコンテストにも応募するなど音楽業界へ入る道筋を探すが、結果は出なかった[4]。亀田が作った曲をきっかけに仲間のデビューが決まるが、デビュー曲の作曲やアレンジはプロが行い、亀田自身はデビューすることもそこに関わることもできなかった[4]。しかし、その縁でスタジオに出入りするようになり、プロの現場でレコーディングの仕事を学ぶ機会に恵まれる。そのうちにこまごまとした作業を任されるようになる[4]。
1988年、一年留年したが友人の助けを得て大学を卒業。この頃から自作デモテープがオーディションで注目されるようになり、各賞を総ナメにすることも多くなる[1]。
1989年、自作曲がコンペで当選し最初の転機が訪れる[5]。アイドルグループ・CoCoのデビュー直後のシングルに採用されることが決まっただけでなくアレンジも任されることになり、ハーフトーンミュージックに所属して編曲家として活動を開始する[4]。また同年にシンガーソングライター崎谷健次郎のサポート・ミュージシャンに起用され、それをきっかけにベーシストとしても様々なアーティストたちのレコーディングにスタジオ・ミュージシャンとして参加するようになる[4]。1995年には崎谷健次郎のアコースティック・ライヴに参加し、その模様はNHK-BS2で放映された。
音楽プロデュース業確立期
1998年に椎名林檎と出会い、これが2度目の転機となる[5]。当時、椎名のような個性を持つアーティストはおらず、それをどう生かすかで悩んでいたレコード会社の担当者が、亀田なら椎名と上手に向き合って何か生み出してくれるのではないかと期待して声をかけてきたものだった[注 2]。
アレンジャーとベーシストとして参加した椎名のアルバムが2作連続してミリオンセラーとなったことで音楽業界に名前が知られるようになり、2000年代に入ると次第に音楽プロデューサーとしての仕事が増えてくる[4]。スピッツや平井堅、スガシカオなど、様々なアーティスト達から次々にプロデュースの依頼が舞い込むようになり、有名プロデューサーの仲間入りを果たした。
「東京事変」結成〜解散
→バンド「東京事変」のメンバーとしての活動については「東京事変」を参照
2004年夏、亀田は旧知の椎名の誘いで、椎名のバンドである「東京事変」にベーシストとして加入、40歳にして念願のバンドデビューを果たし、ミュージシャンとして日本武道館のステージに立つという25年越しの夢を実現した[4]。
2007年、平井の「哀歌 (エレジー)」やアンジェラ・アキの「サクラ色」など数多くの楽曲を編曲した実績により、第49回日本レコード大賞の編曲賞を受賞した。
2008年5月、映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の制作スタッフからの指名で、布袋寅泰、KREVAとともに期間限定ユニット「The THREE」を結成し、映画をプロモーションする[7]。
2009年5月2日・3日、日本武道館にて、自身の総指揮によるライブイベント「亀の恩返し」を開催[8]。
2009年12月6日、TBS系放送の情報ドキュメンタリー番組「情熱大陸」(毎日放送制作)に出演、作業風景が特集される。
2010年、NHK-BS2で放送されている音楽情報番組『ウエンズデー J-POP』に音先案内人として不定期出演。
2011年12月31日、東京事変のメンバーとして「第62回NHK紅白歌合戦」(NHK総合・ラジオ第1)に出場する椎名のバックバンドを務める。
現在まで
2012年7月1日、クリエイティブディレクターの箭内道彦の東日本大震災復興支援プロジェクト「THE HUMAN BEATS」の一環として楽曲制作の依頼を受け、箭内が作詞・作曲、亀田がプロデュースを手がけたチャリティソング「『two shot』feat.キヨサク【one chorus ver.】」が配信リリースされる[9][注 3]。ボーカルはMONGOL800のキヨサクがウクレレの弾き語りで参加。
2012年9月19日、「THE HUMAN BEATS」のチャリティCD「Two Shot」がタワーレコード限定でリリースされる[10][注 3]。前作の配信版に新たにRHYMESTERのMummy-Dがラッパーとして参加。
2012年11月4日、ラフォーレミュージアム六本木にてヤマハLMが開催するイベント「サウンドジャム」内のスペシャルイベントとして、亀田主催のベースコンテスト「第一回亀田杯ベース選手権大会」の最終ライブ審査を開催。
2013年5月18日・19日、日本武道館にて主催ライブイベント「亀の恩返し2013」を開催[11]。
2013年7月31日と8月1日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催されたクインシー・ジョーンズの来日公演にて、トリビュートパートのプロデュースを手掛ける[12]。
2013年9月9日より、自身が出演した東洋水産のカップ麺「マルちゃん 麺づくり」CMが放送開始[13]。
2013年12月、音楽プロデュースを手がけた映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」が劇場公開[注 4]。劇中バンド「CRUDE PLAY」と「MUSH&Co.」のプロデュースも行う。
2014年5月11日、東京・青山 スパイラルホールにて、亀田主催のベースコンテスト「第二回亀田杯ベース選手権大会」の最終審査を公開ライヴ形式で行う[15][注 5]。
2014年10月12日、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにてトーク&ライヴイベント「J-WAVE『BEHIND THE MELODY』〜FM 亀の恩返し supported by イープラス」を開催[16]。
2014年11月、flumpoolのボーカル山村隆太とギター阪井一生の誘いで期間限定のスペシャルユニット「THE TURTLES JAPAN」を結成[17][18]。
2015年、いきものがかりの「あなた」、大原櫻子「瞳」で、第57回日本レコード大賞・編曲賞を受賞[19]。
2016年3月、高橋優のシングル「さくらのうた」に、高橋優とのユニット・メガネツインズの楽曲「メガネが割れそう」が収録された。以降の高橋優のシングルにはメガネツインズの楽曲が1曲収録されている。
2016年12月31日、第67回NHK紅白歌合戦(NHK総合・ラジオ第1)に出場する椎名林檎のバックバンドのメンバーを務め、東京事変解散から4年10か月ぶりに共演。
2018年4月2日、同日から大幅刷新されたフジテレビの新ニュースブランド「プライムニュース」(昼の「 - デイズ」、夕方の「 - イブニング」、深夜の「- α」、日曜の「報道プライムサンデー」)の各テーマ曲を担当[20]。
2020年1月1日(元日)、東京事変の「再生(再結成)」を発表。
2021年、作詞家・松本隆の作詞活動50周年トリビュートアルバムをプロデュース。同年7月14日、「風街に連れてって!」(びいだまレコーズ)リリース。
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人物
私立武蔵高校卒業、早稲田大学第一文学部卒業[1]。
これまでに椎名林檎(編曲)、Do As Infinity・平井堅・スピッツ・GLAY・いきものがかり(編曲・プロデュース)、JUJU(作詞・編曲・プロデュース)、大原櫻子(作詞・作曲・編曲・プロデュース)など、数多くのアーティストやアイドル、女優などのプロデュースやアレンジなどを手がける。
2004年に椎名らと東京事変を結成し、2012年まで活動(2020年に再活動)。2005年からはap bank fesにBank Bandのベーシストとして参加している。
第49回(2007年)・第57回(2015年)日本レコード大賞(TBSテレビ・ラジオ)で編曲賞を受賞。
オフィシャルサイトで自身の知識をフリーでシェアして新しい才能を応援する「恩返し」プロジェクトも展開している[4]。
プロデュースする際の信条は、亀田本人いわく「アーティストの喉元にあるアイデアを引き出し、かたちにするお手伝い」という気持ちで行うこと[2]。
講演会なども積極的に実施し、早稲田大学や立命館大学で特別講義を行っている。
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影響
音楽を聴くことが好きだった母親の影響で自宅では常にステレオからクラシックの名曲や当時流行っていたビートルズなどさまざまなジャンルの音楽が流れていたことがきっかけで音楽に親しむようになった[2]。
雑誌『ベースマガジン』にて、「細部に渡ってポール・マッカートニーに音楽を学んだ」と語った[24]。ギターを持ちながらビートルズのレコードをかけ、「ハロー・グッドバイ」を聴いた時に自然とベースのラインを追っかけていた事がベースを始めるきっかけだったという。初めて買ったベースも、ポールの使うリッケンバッカーのコピーモデルだった[25]。
邦楽ではサザンオールスターズ[26]、オフコース[27]のファンである。また、小林武史にも影響を受けており、ラジオから流れた「真夏の果実」がきっかけで「プロデューサーが加わる事によってこんなにも音楽は生き生きと表情を変えるんだ、新しい息吹が吹きこまれることを知った」と述べている[28]。
使用機材
- フェンダー・ジャズベース(1966年製) - 1984年、20歳の時に購入[1]。メインベースとして使用[25]。
- フェンダー・プレシジョンベース(1960年製)
- フェンダー・ムスタングベース
- YAMAHA BB-2000 - 高校1年生の時に購入。ジャズベースを購入した際にフレットレスに改造[25]。
- YAMAHA BB-2024カメダ・エディション - 自身のシグネイチャー・モデル。東京事変のアルバム『スポーツ』時に腱鞘炎を患い、アルバムツアーでの肉体的負担を減らすためにより軽くて弾きやすいベースが必要だったことと、老朽化したジャズベースをレコーディング用に温存するためにヤマハと共同開発[25]。以後、レコーディングやライブで多く使用。
- YAMAHA SLB-100 - エレクトリック・アップライト・ベース。
- YAMAHA SLB-200LTD - エレクトリック・アップライト・ベース。
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主な仕事の一覧
要約
視点
→バンド「東京事変」の作品については「東京事変」を参照
プロデュース、編曲、楽曲提供
は行
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ま行
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や行
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ら行
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わ行
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ライブサポート、レコーディング(一部)
所属グループ
主な担当アーティスト
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ソロ作品
アルバム
配信限定シングル
書籍
- カメダ式J-POP評論 ヒットの理由(2014年2月28日、9784871310925、オリコン)
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受賞歴
- 第44回日本アカデミー賞 優秀音楽賞(『糸』)[34]
- 第19回渡辺晋賞[21]
出演
TV番組
- 亀田音楽専門学校 - J-POP解説番組[35](NHK Eテレ)
- 単発版(2013年1月3日 - 4日、全2回)
- SEASON 1(2013年10月3日 - 12月19日、全12回)
- SEASON 2(2014年10月2日 - 12月18日、全12回)
- SEASON 3(2016年1月7日 - 1月28日、全4回)
- メロディーは時をこえて〜歌いつぐ筒美京平の世界〜(2021年3月28日、NHK BSプレミアム)[36]
- NHK MUSIC SPECIAL 松本隆 50年 〜時代と人をつないだ作詞家〜(2021年7月15日、NHK総合)[37]
- Sound Inn “S” 松本隆トリビュートスペシャル(2021年7月17日、BS-TBS)[38]
- NHKのど自慢チャンピオン大会2025(2025年3月20日、NHK総合・ラジオ第1) - 審査員
ラジオ番組
- BEHIND THE MELODY〜FM KAMEDA[39](2012年4月2日 - 2017年3月30日、J-WAVE)
- SPRING VALLEY MY CRAFT TIME(2021年12月13日 - 2022年6月30日、J-WAVE)
- Mercedes-Benz THE EXPERIENCE(2022年7月3日 - 2024年6月30日、J-WAVE)
- DEFENDER BLAZE A TRAIL(2024年7月7日 - 、J-WAVE)
舞台
- ミュージカル「ジャニス」(2022年8月23日 - 26日、東京・東京国際フォーラム ホールA)- 総合プロデューサー兼バンドマンとして出演[40]
劇場アニメ
- ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年(2015年12月23日) - アンドレアのお父さん 役[41]
CM・広告
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注釈
- 東京事変として所属。
- 優勝者は亀田がプロデュースするDo As Infinityのレコーディングにベーシストとして1曲参加することができる。
- 亀田の愛称である「師匠」とは、椎名がそう呼んでいることが由来しているとのこと。
- 2001年と2003年にリリースされた藤田の「Camomileシリーズ」は、香港で人気に火がつき、台湾、マレーシア、タイ、シンガポール、インドネシアのアジア五カ国でゴールド・ディスク、プラチナ・ディスクを獲得した。
- DVD『わくわくチャコールフェア2005 〜積もる話をツモりながらCHARCOAL FILTERとテンション点棒あがるDVD』では、ギターを演奏している極めて珍しいライヴ映像が収録されている(『Kazematic』)。また、編曲家としてのイメージの強い亀田だが、Konagawa Takahiroのソロ楽曲「tears」(アルバム『The first tears』収録)では作詞を担当している。
出典
外部リンク
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