印西市
千葉県の市 ウィキペディアから
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印西市(いんざいし)は、千葉県の北部に位置する市。人口は約11万人。印西商圏を形成する商業中心都市[1]。
いんざいし 印西市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 関東地方 | ||||
都道府県 | 千葉県 | ||||
市町村コード | 12231-9 | ||||
法人番号 | 1000020122319 | ||||
面積 |
123.79km2 | ||||
総人口 |
108,830人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 879人/km2 | ||||
隣接自治体 |
柏市、我孫子市、白井市、八千代市、佐倉市、成田市、印旛郡栄町、酒々井町 茨城県北相馬郡利根町 | ||||
市の木 | サクラ | ||||
市の花 | コスモス | ||||
市の鳥 市の魚 |
メジロ ナマズ | ||||
印西市役所 | |||||
市長 | 藤代健吾 | ||||
所在地 |
〒270-1396 千葉県印西市大森2364-2 北緯35度49分56秒 東経140度08分45秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
業務核都市に指定されている千葉ニュータウンの拠点都市であり、東京都心に通勤する子育て世代が増加する住宅都市として成長している。
また、国内企業だけではなく、世界中の企業からデータセンターが集まることから「情報城下町」と呼ばれている。
1996年(平成8年)市制施行。
古くより印西市木下地区は、利根川水運の宿場町「木下河岸(きおろしがし)」と呼ばれ、銚子から江戸への中継地点として栄えていた。銚子沖で獲れた魚貝類は、木下河岸で荷揚げされ、木下街道を通り本行徳河岸で再び舟に乗せ替え日本橋・小網町の行徳河岸に運び入れていた。近年では、千葉ニュータウン地区が関東平野の中で活断層が無く下総台地上の岩盤が強固とされることから[2]、地震等大規模災害へのリスクヘッジとして世界中から注目を集め、大企業や海外企業のデータセンターが次々と建設されるなど、国内でも大規模開発が目覚ましい地域の一つである。また、地理的に東京と成田国際空港の中間に位置し、都心へのアクセスの良さから多くの物流系企業も同地区に進出している。特に千葉ニュータウン鹿黒地区に進出した世界的企業グッドマン・グループ(グッドマンジャパン)は、商業施設や大企業を集約した「グッドマンビジネスパーク」を開発し、充実した電力インフラと優れた事業継続計画(BCP機能)により、今後更なる発展が期待されている。なお、日本初となるGoogleのデータセンターも2023年4月から同パーク内で稼働している[3][4]。
市内には、ジョイフル本田千葉ニュータウン店、ビッグホップガーデンモール印西、牧の原モア、イオンモール千葉ニュータウンなどの大型ショッピングセンターが林立しており、準商業中心都市から商業中心都市に商圏を広げている[1]。
市制施行直前には全国で最も人口の多い町となり、印西市文化ホール(市役所隣)前には全国町村人口日本一の記念碑が建てられている。2011年(平成23年)には、印西市のマスコットキャラクターが、「いんザイ君」に決定し[5]、2016年(平成28年) 市制施行20周年を記念する式典を開催。キャッチフレーズは「世代を超えて未来を創る印西市」に決定した。なお、2018年(平成30年)5月29日には人口10万人を突破、2023年(令和5年)1月6日には人口11万人を突破した。[6]
千葉県北部に位置し、県庁所在地である千葉市から約20キロメートルの距離である。東京都の都心から30 - 40キロメートル圏内である。成田国際空港から約15キロメートルに位置する。
東京都特別区部への通勤率は24.2%(平成22年国勢調査)。
標高は、20から30メートル程度の平坦な下総台地と利根川、印旛沼、手賀沼などからなる周辺の低地により構成されている。台地と低地部の境には、低地部から台地に入り込む侵食谷や、谷津と呼ばれる地形が広がる。地質は、台地上は洪積層に属し関東ローム層からなっており、低地部は沖積層に属し一般に肥沃な土地が広がっている。土地利用は台地上は主に畑や山林として利用されてきたが、近年は強固な地盤であることから千葉ニュータウンをはじめとした市街地が広がっており、市民の約6割がこの地域に住む。低地部は豊かな水に恵まれ水田として利用されてきた。現在も谷津田など、緑豊かな田園風景が見られる。
全て利根川水系の河川であり、本流は市北端を流れている。
湖沼
隣接する自治体のうち、利根町とは直接的な往来はできず、我孫子市か栄町を経由する必要がある。千葉県で他県と接していながら直接的な往来ができない自治体は印西市のみである。
江戸時代は利根川の水運が盛んで、物資移送や香取神宮、鹿島神宮、息栖神社の三社詣などで木下街道付近にあった木下河岸が栄えた。
2003年、印西市・白井市・印旛郡印旛村・本埜村の2市2村の合併が検討され(北総市構想)、2003年4月1日には「印西市・白井市・印旛村・本埜村合併協議会」が設立されていたが、2004年7月の白井市で行われた住民投票で反対票が過半数を占め、同年8月31日に合併計画は白紙となった。
その後、2008年に印西市・印旛村・本埜村の1市2村の枠組みで、市町村の合併の特例等に関する法律(新合併特例法)の期限である2010年3月末までの合併に関する話合いを行うために、2008年10月24日に合併問題懇談会が、それぞれの市村の長および議会議員の代表により構成され設置された。そして、2009年1月9日には印西市・印旛村・本埜村合併協議会(法定)[7]が設置された。
合併の期日は2010年(平成22年)3月23日、合併方式は印西市に印旛村・本埜村を編入する編入合併、新市の名称は「印西市」とすることで合意したが、本埜村の小川利彦村長(当時)が、「現時点で合併の必要を感じていない」などと発言し、実現性が不透明な状態となった。混乱の末、2009年12月に小川村長のリコールが成立し、これを受けて合併申請が行われ、2010年3月5日総務省告示第73号で合併が決定した。これにより、予定通り2010年3月23日に「新・印西市」が誕生することになった。
令和2年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、10.7%増の104,698人であり、増減率は千葉県下54市町村中2位。
印西市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 印西市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 印西市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
印西市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
2008年(平成20年)1月15日、路上喫煙禁止条例(歩行喫煙、ポイ捨て等防止条例)が施行となり、千葉ニュータウン中央駅周辺が重点区域に指定された。指定喫煙場所以外の喫煙・空き缶などのごみのポイ捨ての違反者に対し命令に従わない場合、同年4月1日から過料徴収を実施している。
※ 2019年(令和元年)5月17日現在
千葉ニュータウンの開発により多くの企業が進出、千葉ニュータウン中央駅や印西牧の原駅の周辺は印西市における経済・産業の中心地となった。
関東平野の中で活断層が無く岩盤が強固[2]とされることから、防災上の理由で多くの金融機関が千葉ニュータウン内に事務センターや郵便局の東日本貯金事務計算センターを配置している。
北千葉道路の一部開通により、都心と成田空港の中間に大敷地でアクセスが良いのが注目され、物流倉庫が多く建設された。別名「物流城下町」と呼ばれている。宅地造成やマンションの建築も盛んであり、分譲地には有名ハウスメーカーが競争して販売している。
市内に事務センターを置く主な金融機関
企業
組合
市内の主な大型商業施設
印西市では、全域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されていない。
町名 | 町名読み | 住居表示実施年月日 | 住居表示実施直前町名 | 備考 | |
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相嶋 | あいじま | 年月日 | |||
安食卜杭 | あじきぼっくい | 印旛郡本埜村安食卜杭 | |||
泉 | いずみ | ||||
和泉 | いずみ | ||||
泉野 | 一丁目 | いずみの | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
和泉屋 | いずみや | 印旛郡本埜村和泉屋 | |||
内野 | 一丁目 | うちの | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
大塚 | 一丁目 | おおつか | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
小倉台 | 一丁目 | おぐらだい | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
鹿黒南 | 一丁目 | かぐろみなみ | 2012年12月26日 | ||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
五丁目 | |||||
木下東 | 一丁目 | きおろしひがし | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
木下南 | 一丁目 | きおろしみなみ | |||
二丁目 | |||||
木刈 | 一丁目 | きかり | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
五丁目 | |||||
六丁目 | |||||
七丁目 | |||||
小林北 | 一丁目 | こばやしきた | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
五丁目 | |||||
六丁目 | |||||
小林浅間 | 一丁目 | こばやしさんげん | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
小林大門下 | 一丁目 | こばやしだいもんした | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
高花 | 一丁目 | たかばな | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
五丁目 | |||||
六丁目 | |||||
滝野 | 一丁目 | たきの | 2013年6月24日 | ||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
五丁目 | |||||
六丁目 | |||||
七丁目 | |||||
中央北 | 一丁目 | ちゅうおうきた | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
中央南 | 一丁目 | ちゅうおうみなみ | |||
二丁目 | |||||
つくりや台 | 一丁目 | つくりやだい | 2013年10月4日 | ||
二丁目 | |||||
戸神台 | 一丁目 | とかみだい | |||
二丁目 | |||||
西の原 | 一丁目 | にしのはら | 2013年10月4日 | ||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
五丁目 | |||||
原山 | 一丁目 | はらやま | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
原 | 一丁目 | はら | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
東の原 | 一丁目 | ひがしのはら | 2012年12月26日 | ||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
平賀学園台 | 一丁目 | ひらかがくえんだい | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
武西学園台 | 一丁目 | むざいがくえんだい | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
舞姫 | 一丁目 | まいひめ | |||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
牧の台 | 一丁目 | まきのだい | 2013年6月24日 | ||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
牧の原 | 一丁目 | まきのはら | 2011年12月26日 | ||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 | |||||
五丁目 | 2010年4月1日 | ||||
六丁目 | 2011年12月26日 | ||||
松崎台 | 一丁目 | まつざきだい | |||
二丁目 | |||||
美瀬 | 一丁目 | みせ | |||
二丁目 | |||||
みどり台 | 一丁目 | みどりだい | 2010年3月23日 | 印旛郡本埜村みどり台 | |
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
2013年10月4日 | 印西市つくりや台一丁目の一部 | ||||
若萩 | 一丁目 | わかはぎ | 2013年6月24日 | ||
二丁目 | |||||
三丁目 | |||||
四丁目 |
千葉ニュータウン中央・印西牧の原地区
木下地区
印旛地区
本埜地区
主な住宅団地
UR都市機構(旧住宅・都市整備公団)により開発された住宅団地のほか、民間のデベロッパーにより複数の大規模住宅団地が開発されている。
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二次医療圏(二次保健医療圏)としては印旛医療圏(管轄区域:印旛地域)である[9]。三次医療圏は千葉県医療圏(管轄区域:千葉県全域)。
大学
専修学校
中等教育学校
高等学校
中学校
※以下は廃止。
小学校
※以下は廃止。
特別支援学校
幼稚園
公立
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私立
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児童福祉施設
公立
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私立
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図書館
印西市立図書館年報 平成20年度-平成19年度より(2008年3月31日現在)
郵便局
郵便番号は以下が該当する。1集配局が集配を担当する。
スポーツ施設
東京都大田区の東京国際空港(羽田空港)にも、成田スカイアクセス線(成田空港線)を走るアクセス特急を利用すれば約1時間で行く事が可能。
北総線経由で都心と成田空港を結ぶ成田スカイアクセスが2010年7月17日に開業し、千葉ニュータウン中央駅および印旛日本医大駅の両駅に空港アクセス列車であるアクセス特急(特別料金不要)が停車するようになった[12]。
千葉ニュータウン中央駅が市内で最も乗降人員が多いが、JTB時刻表には木下駅が中心駅として記載されている。
なお、隣接する酒々井町に所在する京成本線の京成酒々井駅が印旛地区(平賀・平賀学園台)に至近であり、同地区の最寄り駅となっている。
印西市は東京近郊で人口10万人を超える都市でありながら、高速道路の空白地帯となっており、最寄りのインターチェンジは、常磐自動車道柏インターチェンジ、東関東自動車道千葉北インターチェンジ、酒々井インターチェンジ、首都圏中央連絡自動車道牛久阿見インターチェンジと、市民は目的地や在住地域によって使い分けている。
一般国道
都道府県道
名称 | 種別 | 所在地 | 所有者または管理者 | 登録年月日 | 登録番号 | 備考 |
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岩井家住宅主屋(旧武蔵屋店舗) | 建造物 | 木下1645 | 個人 | 平成19年12月05日 | 第12-0089号 | 大正3年頃。木造2階建、瓦葺、建築面積99m2。 |
名称 | 所在地 | 所有者または管理者 | 指定年月日 | 備考 |
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木下貝層 | 木下1944ほか | 印西市 | 平成14年3月19日 | 木下万葉公園内。約12 - 13万年前の地層。 |
有名人
名誉市民
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