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日本の私立大学 ウィキペディアから
順天堂大学(じゅんてんどうだいがく、英語: Juntendo University)は、東京都文京区本郷2-1-1に本部を置く日本の私立大学。1838年創立、1946年大学設置。大学の略称は順大(じゅんだい)、順天(じゅんてん)。
順天堂大学 | |
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本郷キャンパス(2018年撮影) | |
大学設置 | 1946年 |
創立 | 1838年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人順天堂 |
本部所在地 |
東京都文京区本郷2-1-1 北緯35度42分8秒 東経139度45分35秒 |
キャンパス |
本郷(東京都文京区) さくら(千葉県印西市) 浦安(千葉県浦安市) 浦安・日の出(千葉県浦安市) 三島(静岡県三島市) |
学部 |
医学部 スポーツ健康科学部 医療看護学部 保健看護学部 国際教養学部 保健医療学部 医療科学部 健康データサイエンス学部 薬学部 |
研究科 |
医学研究科(本郷キャンパス) スポーツ健康科学研究科(さくらキャンパス、本郷キャンパス) 医療看護学研究科(浦安キャンパス) 健康データサイエンス研究科 |
ウェブサイト |
www |
医学部を中心とした8学部構成である。江戸時代後期の1838年(天保9年)、下総佐倉藩主堀田正睦が招聘した佐藤泰然が江戸薬研堀(現在の東京都中央区東日本橋二丁目6番8号)に蘭方医学塾(和田塾)を開学。これが現在の順天堂大学の起源である。複数の大学附属病院を有する順天堂大学医学部は、日本の医学校として約180年の歴史と伝統がある。佐藤泰然の後を継いだ順天堂の堂主(理事長)となった佐藤尚中は、1869年(明治2年)、明治政府から大学大博士に任ぜられ、大学東校(東京大学医学部の前身)創設時の初代校長となり、1873年(明治6年)には順天堂医院(現在の順天堂大学医学部附属順天堂医院)を開設した。そのため東京大学医学部から病院長や教授などを多く受け入れていたが、近年は順天堂大学出身者が教授の多数を占めるようになっている。
「順天堂」の「順天」とは、”天道に順(したが)う”の意味。また、順天堂大学のロゴマークの基である「仁」は、順天堂大学の学是「仁」である。これは、「人ありて我あり、他を思いやり、慈しむ心」を、医療の基本として、この精神は「仁」に尽きるということである。
「健康総合大学・大学院大学」を自認し、医学、医療看護学、保健看護、保健医療、スポーツ健康科学、国際教養学の教育・研究を行っている。医学部では医師の育成と共に附属6病院(計約3800床)を運営している。また2つの看護学部を擁し、多数の看護師・保健師を輩出している。スポーツ健康科学部では多くのアスリートやスポーツ関連の人材を輩出している。近年では臨床工学技士やデータサイエンティストを養成する学部を開設し、医療分野の人材育成を拡大している。
医学部1年次及びスポーツ健康科学部1年次は原則として、さくらキャンパスの啓心寮に入寮し、共同生活を通じて人間教育を行っている。これは習志野キャンパス時代から続いている。
前述したように1年生(新入生)は全寮制であり、1年間の寮生活を送ることになる。中途退寮は原則できない。
スポーツ健康科学部(体育系学部)が設置されるなどスポーツに力を入れており、特に陸上競技や体操が有名である。
医学部は、医学部独自の部・サークル(体育会系含む)等がある。スポーツ健康科学部の学生は、医学部の部・サークル等には原則入部できない。
陸上競技については、2000年に大学日本一を決定する全日本大学駅伝で初優勝(1回)しているほか、箱根駅伝では1966年の第42回大会でエース澤木啓祐を擁して初優勝して以来、優勝争いの常連(優勝11回)である(連勝が難しいと言われる箱根で中央大の6連覇、日体大の5連覇に次ぐ4連覇(日大・駒澤大・青学大とタイ記録)を達成している)。ただし、10年以上総合優勝に手が届かない時期もあった[10]。近年、関東地域の各大学がスポーツ学科などを新設して強化を進めたことで競技レベルが上がり、以前のような存在感はなくなったが、依然として「逆転の順大、復路の順大、調整力の順大」を体現するようなランナーを輩出し続けている。その育成メソッドは長距離を中心に先駆的な役割を果たしており、山梨学院大の上田誠仁や中央学院大の川崎勇二各監督とも順大のランナーとして箱根を走り、順大の澤木、その教え子の上田らは選手・監督として箱根駅伝優勝を経験している。
体操部からは、日本を代表する体操選手を多く輩出している。一例として、北京オリンピック(2008年)に出場した男子体操チーム6人中3人が在校生(1名)及び出身者(2名)であった。
硬式野球部は東都大学野球連盟3部に加盟している。最高位で2部5位の実績がある。
蹴球部(サッカー部)は千葉県社会人サッカーリーグにも加盟しており、2004年には1部優勝したほか、全日本大学サッカー選手権大会でも1987年から1989年まで3連覇を記録している。全日本大学フットサル大会では、歴代最多5回の優勝を誇る。
順天堂大学さくらキャンパスサッカー場(じゅんてんどうだいがくさくらキャンパスサッカーじょう)は、順天堂大学が所有するサッカー専用スタジアムで、同校蹴球部が試合・練習会場として使用している。人工芝のピッチが敷設されているほか、収容人数500人(座席数200・メインスタンド中央部のみ固定座席、他は芝生席)の客席および、照明設備や得点板が設置されている。
日本プロサッカーリーグ (J1) 開催実績はないが、天皇杯サッカー千葉県予選などの公式戦などにも頻繁に利用されている。
順天堂大学さくらキャンパス陸上競技場(じゅんてんどうだいがくさくらキャンパスりくじょうきょうぎじょう)は、順天堂大学が所有・運営する陸上競技場である。日本陸上競技連盟第三種公認競技場。天然芝のピッチおよび400m×8レーンのトラックが敷設されているほか、収容人数200人(全て座席)の客席および照明設備が設置されている。
放送大学学園と単位互換協定を結んでおり、放送大学で取得した単位を卒業に要する単位として認定することができる[広報 3]。首都大学院コンソーシアムに参加しており、大学院は加盟する他の大学院と単位互換がある。
また大学院医学研究科は、東北大学大学院医学系研究科、東京科学大学医歯学総合研究科、名古屋大学大学院医学系研究科、大阪大学大学院生命機能研究科、千葉大学大学院医学薬学研究科、高雄医学大学と特別研究学生交流協定を結んでいる[広報 4]。
28カ国・地域の83大学・研究所と協定を結んでいる(2023年度時点)[広報 5]。
企業との共同研究、寄附講座開設など産学官連携に取り組んでいる[広報 6]。
順天堂大学発ベンチャー企業として、株式会社JUNTEN BIO[11]などがある。
2018年12月、順天堂大学医学部の入試において、「女子学生はコミュニケーション能力が高い」という偏見から、少なくとも記録の残る2008年度以降、一律で女子に対して減点を行っていたことが判明し、批判を受けた。また、東京都女性活躍推進大賞に自ら応募して受賞していたことから、東京都庁も取り消しを含めて対応を検討すると報道された[12][13]。
2020年2月5日、公益財団法人・大学基準協会は「入学者選抜の方法には明らかに問題がある」と判断し、問題発覚後に審査をやり直し2013年から2017年度に「適合」としていた評価を変更し「不適合」にしたと発表した。大学が「不適合」の場合は、教育プログラムの開発に関する国の補助金を申請できなくなる[14]。
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